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千歌「コタツ鞠莉」

1 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 05:49:55.52
鞠莉(今日は訳あって千歌っちの家でミーティングすることになったわ!)

鞠莉「……」ピンポーン

ガララッ

千歌「あ、いらっしゃい鞠莉ちゃん!」

鞠莉「ハロー千歌っち!」

千歌「わざわざ来て貰っちゃってゴメンね」

鞠莉「ノープロブレムよ♪元はと言えば、私達が無理を言ってミーティングを今日にして貰ったわけだし」

千歌「鞠莉ちゃんもダイヤさんも、ぎっしりスケジュールが詰まってるから仕方ないよ」

2 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 05:51:07.86
千歌「ところで……」

鞠莉「なぁに?」

千歌「まだ少し用事が残っててね……」

鞠莉「成る程。終わるまで待ってるわ☆」

千歌「重ね重ねゴメンね……」

鞠莉「ノープロブレム♪のんびり待たせて貰うわ」

千歌「ありがとう!じゃあミーティング部屋に案内するね」

鞠莉「千歌っちの部屋じゃないの?」

千歌「今、私の部屋の暖房が調子悪くてね……ちょっとミーティングには使えないかなーって」

鞠莉「成る程ね」

3 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 05:52:14.94
美渡「あ、千歌……ちょっと……」

千歌「美渡ねぇ?どうしたの?」

美渡「千歌達に貸す予定だった部屋、貸してあげられないかも……」

千歌「えぇ……」

美渡「ゴメンね。部屋が足りなくなっちゃってさ……」

千歌「うぅ…わかったよ美渡ねぇ」

美渡「鞠莉さんもごめんなさい……」

鞠莉「いえ、本日はお邪魔させて頂きありがとうございます」ペコリ

4 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 05:53:02.17
千歌「と、いうわけでミーティングは私の部屋で行うことになったのだ!鞠莉ちゃんどうぞこちらへ」ガラッ

鞠莉「失礼しマース」

鞠莉(oh…これは確かに寒いわね)

千歌「部屋、寒くて申し訳ないけど……」

鞠莉「ノープロブレム☆こう見えても寒さには強いの」

千歌「もし良かったらそこのコタツで暖を取っててね。それと鞠莉ちゃん、緑茶は飲む?」

鞠莉「ええ、頂くわ♪お気遣いありがとね」

5 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 05:54:07.02
千歌「はい、どうぞ」コトッ

千歌「それと、もし良ければみかんも」

鞠莉「ありがとう♪頂きマース」

千歌「じゃあ、用事済ませてくるね。何かあったら遠慮なく言ってね」

鞠莉「わかったわ。千歌っち、いってらっしゃい♪」フリフリ

6 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 05:55:02.58
鞠莉(ダイヤ、まだ来ないわね……少し早く来すぎたかしら)

鞠莉(うーん……ちょっと眠くなってきたわ……)

鞠莉(ジャパニーズ・デスク『KOTATSU』……話には聞いたことがあるけど、実際に使うのは初めてね)

鞠莉(部屋の寒さと、コタツの程よい暖かさが相まって気持ちいいわ♪)

鞠莉(……ちょっと横になろうかしら)ゴロン

鞠莉(もう少し奥に潜って……)モゾモゾ

鞠莉「……」

鞠莉「オォゥ……グレェイト……」

ーーー
ーー

7 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 05:56:00.49
ダイヤ「こんにちは、千歌さん。遅れてしまって申し訳ございませんわ……」

千歌「いらっしゃいダイヤさん。気にしないでください。私もついさっき用事が終わったところですから……」アハハ

ダイヤ「そうでしたか……。ところで鞠莉さんはもう来ていますの?」

千歌「はい。鞠莉ちゃんのこと待たせちゃってて……」

ダイヤ「そうですか……鞠莉さんにもお詫びしなければなりませんね」

8 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 05:56:44.53
ガラッ

千歌「鞠莉ちゃん、お待たせしました〜……あれ?鞠莉ちゃん?」

ダイヤ「……?鞠莉さんはここにはいませんの?」

千歌「う〜ん……トイレかな?」

ダイヤ「まあいいですわ。鞠莉さんを待ちましょう。それよりこの部屋……いささか寒いですわね」ブルブル

千歌「あ、ごめんなさい。今この部屋、暖房が壊れてて……」アハハ…

千歌「その代わりにコタツを用意したので、ここで暖を取りながらミーティングを、と思いまして……」

ダイヤ「わかりましたわ。では失礼いたします」ゴソゴソ

9 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 05:57:45.34
ダイヤ「……ピギィ!!??」ビクッ

千歌「ダイヤさん!!??」

ダイヤ「こ、コタツに…何か…いますわっ……!!」モゾモゾ

千歌「それってもしかして鞠……」ダイヤ「アワワワ……あ、あ、脚を掴まれましたわぁぁぁ!!??」

千歌「ダイヤさんそれ鞠莉ちゃ……」ダイヤ「っ……!!??や、やめなさい!!ひっ…あははは…ひぃ!!」ジタバタ

千歌「ダイヤさん!!??」

10 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 05:58:39.43
ーーー
ーー

千歌「……」

ダイヤ「……」

鞠莉「……」

鞠莉「ハローダイヤ♪」

ダイヤ「こんにちは鞠莉さん。これは…どういうことか説明して頂けます……?」ワナワナ

鞠莉「私がコタツに潜ってたら、ダイヤが入ってきて……私がダイヤに挨拶のスキンシップをしただけよ☆」

ダイヤ「挨拶のスキンシップ?明らかにくすぐられた気がしたのですが!?」クワッ

鞠莉「oh…ソーリーソーリー……ダイヤの肌が柔らかくてスベスベだったからつい、ね☆」テヘペロ

ダイヤ「鞠莉さん、貴女って人は……」ワナワナ

11 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 05:59:38.80
千歌「あはは……鞠莉ちゃん、まさかコタツに潜っているとは思わなかったよ」

鞠莉「コタツがこんなにエキサイティングなデスクだとは知らなくて、探求心に火が付いちゃったの☆」

千歌「もしかして、鞠莉ちゃんはコタツを使ったことがなかったの?」

鞠莉「イエス♪話には聞いたことがあるけど、使うのは今回が初めてだわ」

鞠莉「布団に覆われた世界に入ってみると、常夏のビーチさながらの心地よい暖かさ……」

鞠莉「さらに潜れば、海に沈む夕日さながらのシャイニー☆な景色……」

鞠莉「コタツの魅力は私の想像を遥かに超えていたわ♪」

千歌「うんうん!冬のコタツは最高だよね!」

12 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:00:34.49
ダイヤ「はぁ……熱弁ですわね。それよりも鞠莉さん、いい加減コタツから出てきませんこと?」

鞠莉「Why?この夢のような世界を手放すのは惜しいわ……」

ダイヤ「いえ、せめて普通の姿勢に戻って頂きたいのですが」

千歌「鞠莉ちゃん、顔だけ出してるからこたつむりみたいだね。あ、鞠莉ちゃんだからコタツ鞠莉か」

鞠莉「こたつ鞠莉?キュートなネーミングね♪尚更このままで居たくなったわ☆」

ダイヤ「鞠〜莉〜さ〜ん〜?(威圧)」

鞠莉「oh……アメリカンジョークよダイヤ♪」モゾモゾ

ダイヤ「はぁ……ではいい加減ミーティングを始めますわよ。折角千歌さんに頂いた時間を無駄にするわけにはいきませんわ」

鞠莉「ソーリー千歌っち……ちゃっちゃと済ませましょう☆」

千歌「気にしない気にしない!それではミーティング開始なのだ!」

13 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:03:34.36
ーーー
ーー

〜次の日・教室〜

千歌「……」ウトウト

曜「千歌ちゃん、眠そうだね」ヒソヒソ

梨子「そうね…お母さんに聞いた話だと、十千万は昨日1日中人の出入りが激しかったって」ヒソヒソ

曜「そっかー……昨日用事が無ければ手伝いに行きたかったんだけど」ヒソヒソ

梨子「私も用事が無ければね……」ヒソヒソ

14 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:04:13.97
千歌「ふぇ……?よーちゃん梨子ちゃんどーしたの?」

曜「千歌ちゃん眠そうだねーって話をしていたの」

梨子「千歌ちゃん、今日は放課後の練習はパスした方が良いと思うけど……」

曜「私もそう思うよ。無理をしちゃうと後々大変だよ、千歌ちゃん」

千歌「2人とも、ありがと……うん、今日は早めに帰って休むね」

ーーー
ーー

15 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:04:55.55
〜放課後・部室〜

曜「と、いうわけで千歌ちゃんは本日の練習には出られないのであります」

曜「さらに梨子ちゃんも、ネムネム千歌ちゃんの付き添いで下校をした模様でございます」

曜「私渡辺曜による報告は以上です」ビシッ

鞠莉「oh……千歌っちは、私達が帰った後も用事があったのね……」

ダイヤ「だから千歌さんは自分の家でのミーティングを勧めたのですね……申し訳ないことをしましたわ……」

果南「千歌はつい無理しちゃうところがあるからね……」

16 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:05:41.58
果南「ところで、今日の練習はどうするの?」

ダイヤ「それは……」チラッ

よしまるびぃ「ヨハズラピギィ〜」グデー

果南「あの3人も結構疲れてるように見えるけど……」

ダイヤ「ルビィ達は昨日、3人で東京に遊びに行っていたのですわ……」

果南「成る程ね」

ダイヤ「実質半分弱しか動けそうにありませんわね……今日は各自自由に練習ということで、解散にしましょうか」

果南「それがいいかもね」

17 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:07:30.86
ダイヤ「コホンッ……皆さん、本日は部での練習は無しとしますわ。代わりに各自自由に練習を行うこと」

曜「了解でございます!」ビシッ

よしまるびぃ「ヨハ〜ズラ〜ピギィ〜」

鞠莉「それだったら、今日はこの部室をマリーの貸し切りにさせて頂けないかしら♪」

ダイヤ「一体全体どうしてですの?」

鞠莉「それはヒ・ミ・ツ☆」

ダイヤ「理由を明かせないなら許可は出来ませんわ!またシャイ煮研究会なんてされたらたまりませんから」

果南「あー、あったねそんなこと」

鞠莉「あれは悪かったわ……でも今回は十中八九みんなの為になると思うわ☆ダイヤ、お願いよ」

18 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:08:22.78
果南「ここまで言ってるんだし、信用しあげても良いんじゃない?」

ダイヤ「……わかりました。果南さんに免じて許可しますわ。たーだーし……!」

鞠莉「果南、ダイヤ、ありがと〜☆」ギュッ

果南「どういたしまして♪」ギュッ

ダイヤ「ちょっ……//まだ話の途中ですわぁ!!」ギュッ

ーーー
ーー

19 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:09:27.22
〜翌日〜

曜「千歌ちゃん梨子ちゃん、おはヨーソロー!」ビシッ

千歌「おはヨーソローよーちゃん!」ビシッ

梨子「曜ちゃんおはよう」ニコッ

曜「今日は千歌ちゃん元気そうだね!よかったぁ」

千歌「うん、お陰様で元気100倍千歌パンマンだよ!!」

梨子「ふふっ、千歌ちゃん可愛い」

曜「ですなぁ〜」ウンウン

20 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:10:07.41
〜放課後〜

千歌「今日も練習頑張るのだ!」

曜梨子「「おー♪」」

千歌「いざ、部室へ!」

曜梨子「「全速前進ヨーソロー♪」」

ガラッ

「チカッチ!フツカブゥリデスカ?」
「ミカンオイシイズラー」
「アクマノカジツヨコレハ」
「ソンナヨシコチャンニハコレアゲルビィ」「ヨハネ!」

千歌「失礼しましたー!!」ピシャッ

21 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:12:43.75
曜「どうしたの?千歌ちゃん」

千歌「んー…なんか、部屋の様子が違ったから…部室…間違えてないよね?」

梨子「間違えてないよ?」
千歌「うーん……確かに中に居たのはAqoursのメンバーだったけど……」

ダイヤ「千歌さん、部室はここで間違いありませんわ」

千歌「あ、ダイヤさん……だけど……」

果南「まあ戸惑うのも無理ないよね。私達も初めはびっくりしたもん」

曜「え?ナニナニ?」

梨子「部室で何かが起こっているみたいね」

千歌「勇気をだして……再度突入するのだ!」ガラッ

22 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:13:28.45
曜「こ、これは……」

梨子「一体どういうことなの……?」

千歌「こ、コタツ鞠莉さんだ……」

鞠莉「ハァ〜イみんな☆コタツ鞠莉が9人でも十分くつろげるようなコタツを用意したわ♪」

ダイヤ「はぁ……今朝来てみたらこの有り様ですわ」

果南「昨日部室を貸し切りにしたのは、このでっかいコタツを搬入するためだったんだね」

鞠莉「いいからいいから♪早くカモォーン☆」

ーーー
ーー

23 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:15:04.29
花丸「善子ちゃん、みんなが来たから奥に詰めるずら」

善子「ヨハネ!それとヨハネの脚は魔界の呪文で束縛されていて動かないわ……」

ルビィ「痺れちゃったの?」

善子「ち、地上ではそうとも言うかしら……」

曜「賑やかだねぇ〜さっそくお邪魔しまーす」

梨子「私も失礼しまーす……」

24 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:16:15.95
千歌「鞠莉ちゃんもコタツ教に入信したんだね!」

鞠莉「ええ、千歌っちのお陰よ♪素晴らしいものは共有しないとね♪」

ダイヤ「言うなれば布教ですわね」フフッ

果南「そのうち全教室にコタツ設置したりして」

鞠莉「果南、ナイスアイディア!」

ダイヤ「ブッブッブーですわ!!何を言ってますの!?」

鞠莉「oh…イッツアメリカナンジョークよダイヤ☆」

ギャーギャーギャーギャー

25 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:17:41.56
……
…………

やっぱりコタツはいいものね☆みんなで入ればココロもカラダもホットになるわ♪
この温もりは私にとって、大事な大事な宝物。
いつか……Aqoursがその役目を終えて皆が離ればなれになっても……
この温かさを思い出せばまた一つになれる気がするから……

26 :名無しで叶える物語:2017/01/23(月) 06:18:28.50
これにて完結ずらぁ

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