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絵里「私達が？」真姫「高級クラブ？」海未「はまるわけないじゃないですか」2
- 1 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:07:36.81 ID:kNdCWatX.net
- 続きから
※前スレ
絵里「私達が？」真姫「高級クラブ？」海未「はまるわけないじゃないですか」
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1490721056/
- 2 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:08:17.13 ID:kNdCWatX.net
- 〜〜穂むら〜〜
ｶﾞﾗｶﾞﾗ…
穂乃果「あっ！いらっしゃいませー………って」
穂乃果「真姫ちゃんだ！！！」ﾊﾟｧ
真姫「ええ」ｽﾀｽﾀ
穂乃果「迎えに来てくれたの？」ｴﾍﾍ
真姫「病院寄ったついでにね」
真姫 (割烹着の穂乃果…)
真姫 「…」ﾊﾟｼｬ
穂乃果「えっ、なになに？！何で写真撮るの？！」ｷﾞｮ
真姫「いや…実際にお店で働いてる穂乃果を見るのが初めてだったから。新鮮で」
穂乃果「あ〜…そ、そっかぁ…真姫ちゃん疲れてる？大丈夫？」
- 3 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:08:46.98 ID:ScQ+bm3L.net
- ￣ヽ、 _ノ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
｀'ｰ '´
○
Ｏ と思うハゲであった
彡⌒ ミ
ヽ(´･ω･｀)ノ
(＿＿＿)
- 4 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:09:37.06 ID:kNdCWatX.net
- 真姫「ん」ﾎﾟﾁﾘ
穂乃果 (もう〜〜真姫ちゃん唐突だよ〜っ…///)
穂乃果 (照れるとか最近無くなったよね)
穂乃果「…」
穂乃果「いいよ！じゃあ何枚でも！！」ﾊﾞｯ
真姫「…なにそれ。一枚でいいわよ」ｸｽ
穂乃果「え〜〜、残念…」
真姫「はいはい」
真姫「それより…終わるまで外で待ってた方が良い？」
穂乃果「ううん！もう時間だし閉めようと思ってた所だよ。ここ座って待っててよ」ﾆｺ
穂乃果「よーし、閉めるぞー♪」ｽｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗ…
- 5 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:10:21.81 ID:kNdCWatX.net
- 真姫「…」 ｽﾀｽﾀ
真姫 (穂乃果…何だかイキイキしてるわね) ｼﾞｯ
真姫 (クラブでももちろんニコニコしていて明るい立ち振舞いは変わらないけれど)
真姫(ここでの穂乃果はまた違う感じがするわね…楽しそうだし、嬉しそう)
穂乃果「あっ、ごめん」
穂乃果「真姫ちゃん。悪いんだけど暖簾下げてもらえる？」
真姫「え？ああ…」ｽｯ
穂乃果「あっ、暖簾ってわかる？下ろせるかな？」
真姫「わ、分かるわよっ。それにそれくらい…」ｸﾜ
真姫「…」ｸﾞｯ
- 6 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:11:10.70 ID:kNdCWatX.net
- 真姫 (…くっ、…思ったより難しいわねこれ…)ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
ｶﾀ ｶﾀ
穂乃果「あっ」ﾁﾗ
穂乃果「大丈夫？！」ﾀｯﾀｯﾀ
穂乃果「あはは、真姫ちゃん腕がぷるぷるしてる」ﾋｮｲ
真姫「…」
真姫「…立て付けがおかしいんじゃないの」
穂乃果「え〜〜？！そんなことないよ〜」
穂乃果「ふふ」ｸｽ
真姫「？」
穂乃果「真姫ちゃんと閉め作業すると、いつもより倍は楽しいや」ｱﾊﾊ
穂乃果「〜♪」
ｽﾀｽﾀ
- 7 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:11:56.96 ID:kNdCWatX.net
- 真姫「…」
真姫 (平気な顔してそう言うこと言うのよね…ほんと) ﾊｧ
真姫「…ほんと」
真姫「どこまで調子を狂わせれば気が済むのよ…」ｸｽ
〜
ﾌﾞﾛﾛﾛ…
穂乃果「晩ごはんどうする？」
真姫「何でもいいわよ」
穂乃果「ん〜〜そうだなぁ。何か冷蔵庫に余ってたかなぁ」
真姫「…」
真姫「ねぇ」
穂乃果「んー？」
- 8 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:12:57.12 ID:kNdCWatX.net
- 真姫「穂乃果は穂むらを継ぐつもりなんでしょう？」
穂乃果「え？」
穂乃果 (どうしたんだろう…突然)
穂乃果「うん、そのつもりだよ」
真姫「そう。なら、私と住んでいたら通いづらいでしょう」
穂乃果「？！？！」ｷﾞｮｯ
穂乃果「え……な、なに」
穂乃果 (まさかの…わ、別れ話…？) ﾄﾞｷﾘ
真姫「…」ﾁﾗ
真姫「その顔は何か勘違いしてるわね…」ｼﾞﾛ
穂乃果「ぅぇ……？」ｼｭﾝ
- 9 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:13:22.10 ID:Hx1XQaxh.net
- 新スレ乙です
支援
- 10 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:13:59.11 ID:kNdCWatX.net
- 真姫「違うわよ、引っ越しした方がいいんじゃないかって話」
真姫「そうしたら、私も今の家は引き払うわ」
穂乃果「えっ……！そ、そっか！」(そ、そういうことかぁ！)
穂乃果「あー、んー…でも、そんなの悪いよ」
穂乃果「引っ越しなんて真姫ちゃん忙しいし大変でしょ？」
真姫「別に、引っ越しの人手は雇えば済む話よ」ｻﾗﾘ
穂乃果「う、うーん…」
真姫「それに…穂乃果があそこを継いでいくなら、ちゃんと真面目に今後のことを考えていきたいわ。私も」
真姫「あなたが働きやすい環境にしてあげられるのだから、出来ることはしていきましょう」
- 11 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:15:10.18 ID:kNdCWatX.net
- 穂乃果「ま、真姫ちゃん…っ」
穂乃果 (真面目に…って、そんなことも考えてくれてたんだ…)
穂乃果「…そうだよね」
穂乃果「真姫ちゃん…ありがとう」
真姫「普通よ」
ﾌﾞﾛﾛﾛ…
穂乃果「あのさ」
穂乃果「私も充分お金貯められたから、そろそろホステスを引退して」
穂乃果「…穂むらでお父さんに色々学びながらちゃんと毎日穂むらのお店で働いていこうかなって」
真姫「…ふうん」
真姫「良いんじゃない？」
- 12 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:16:06.04 ID:kNdCWatX.net
- 穂乃果「！ えへへ…」
真姫 (と言うことは夜家に帰ってからのすれ違い出勤が無くなるってこと…)
真姫(…悪くないわね)
穂乃果「？」
真姫「ま、とりあえず色々落ち着いてからそのことは決めましょう」
穂乃果「うん」ﾆｺ
穂乃果 (落ち着いてからか…)
穂乃果「真姫ちゃん、無理はしないでね」
真姫「…」
真姫「大丈夫、あなたが心配することはなにもないわ」
穂乃果「そっかぁ」ﾎｯ
- 13 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:17:04.01 ID:kNdCWatX.net
- 真姫「あ。そう言えばね」
真姫「多分エリーとことり、出来てるわよ」
穂乃果「ぅえ？！…ほんと？！」ｶﾞﾀｯ
穂乃果「ひゃ〜〜良かったねぇ！」ﾆｺﾆｺ
穂乃果「あのね、だってね。ことりちゃん無意識だと思うけどいつも絵里ちゃんのこと気にしてたんだよ！」
穂乃果「絵里ちゃんが雪穂の隣に座ってた件ですごい落ち込んでたし」
真姫「へぇ。……まあ、これは多分ね。勘だから」
穂乃果「真姫ちゃんの勘は当たりそうだからなぁ」ｱﾊﾊ
真姫「それにしても、穂乃果も希も辞めてしまったらどうなるのかしら…あの店」
真姫(店も売上的に困りそうよね…)
穂乃果「どうだろうね…でも、ああいうお店は本当に時の流れと共にどんどん新しく変わっていくものだから」
- 14 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:18:57.57 ID:kNdCWatX.net
- 穂乃果「困ってもその一瞬だけだと思うな。また、どんどん新しいキラキラした女の子が入ってくるようになってるんだよ」
真姫「ふぅん…そんなもんなのね」
穂乃果「うん」
穂乃果「いずれにせよ長くは居られない場所だから、あの場所で本当に大切にしたいものが見つけられた私はラッキーなんだと思うよ」ﾆｺ
真姫「…///」
穂乃果 (あれ……なんかすっごい眉間にシワ寄ってる…)ﾁﾗ
穂乃果 「…」
穂乃果「真姫ちゃん？大丈夫？」
真姫「……」
真姫「……お構い無く///」
ﾌﾞﾛﾛﾛ…
〜〜
- 15 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:20:32.36 ID:kNdCWatX.net
- 〜〜総合病院 絵里の病室〜〜
絵里「…さて」
絵里「忘れ物はないかしら…」ｷｮﾛｷｮﾛ
ｶﾞﾁｬ
凛「えりちゃーん！」ﾊﾟｯ
絵里「！」
絵里「あれっ、凛じゃない。花陽も！」
花陽「え、絵里ちゃん久しぶり…！」
花陽「ごめんね、全然お見舞い来れなくて…それから、あのっ、えっと…」ﾓｺﾞﾓｺﾞ
絵里「？」
凛「かよちんもあのイベントに行ってたから、凄く気にしてたんだよね。火事のこと」
絵里 (ああ…なるほど)
絵里「花陽が申し訳なく思う必要は少しもないのよ」ｸｽ
- 16 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:21:58.47 ID:kNdCWatX.net
- 絵里「むしろ被害に巻き込まれなくて本当に良かったわ…」ﾊﾊ
花陽「うん…ありがとう絵里ちゃん…。でも、すごくびっくりしたから…」
絵里「そうよね…」
凛「絵里ちゃんて凄いよねぇ。階段から落とされても火事に巻き込まれてもピンピンしてるにゃ〜〜」
絵里「ふふ、すごいでしょう」ﾆｺﾆｺ
凛「うん！」ﾀﾞｷｯ
花陽「皆無事で良かったです…」ﾊｧ
絵里「あ、そうそう」
絵里「二人とも試験自体は終わったんでしょう？お疲れ様」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
凛「にゃ〜〜」
花陽「でもまだ結果が出るまでは…って感じかなぁ」
- 17 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:23:08.66 ID:kNdCWatX.net
- 絵里「まあそうよねぇ。結果は秋口だものね」
凛「ほんとに、ちょっとした死刑囚の気分だにゃ」ﾊｧ
絵里「でも手応えはあったんでしょう？大丈夫よ、二人とも現場でばりばりバイトしてたんだし」
絵里「それに受かっても、まだまだ修習生になってからも試験はあるんだから」ﾌﾌ
凛「なぁんで絵里ちゃんまでにこちゃんみたいなこと言うにゃー！」
絵里「ふふふ、当然よ」
花陽「そ、そうだよね…」ﾊｧｧ…
絵里「大丈夫大丈夫」
絵里「それに、結果が出るまでの間に皆で旅行へ行こうって、にこが言ってたわよ〜」
絵里 (結構前から言ってたのよね)
- 18 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:24:19.86 ID:kNdCWatX.net
- ー
- 19 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:25:18.79 ID:kNdCWatX.net
- 凛「ほんとー？！やったぁ〜〜♪」ﾋﾟｮﾝ
花陽「わあ…楽しそうだね！」ﾆｺﾆｺ
絵里「ええ」
絵里「あ、それより二人とも今日はわざわざ学校帰りに来てくれたの？もしかして今日私が退院するから…」
凛「うん！海未ちゃんに頼まれたんだよ。亜里沙ちゃんも今日はどうしても駄目みたいでって」
花陽「うん。私は真姫ちゃんにっ」
絵里「え…そうなの」
絵里「すっごい嬉しい…ありがとう」ｼﾞﾝ…
凛「絵里ちゃん寂しがりやだからって、ねー？」
花陽「あはは…でも退院するときに一人で帰るのも寂しいよね…」
絵里 (もうほんとに良い子たち…)ﾊｧ
- 20 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:25:56.55 ID:Fi8eMI9T.net
- これ3じゃない?
- 21 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:27:15.05 ID:kNdCWatX.net
- 絵里「大丈夫よ、二人とも絶対受かってるわ」ｸﾞｯ
花陽「そうだといいなぁ…」
凛「うん〜。でもこんなことで受かったら苦労しないにゃ〜」
絵里「あはは…」
花陽「絵里ちゃん、準備が出来たら行こう？凛ちゃんがにこちゃんの車借りて運転してきてくれたの」ﾆｺ
絵里「そうなのね。分かったわ」
凛「まっかせるにゃ！真姫ちゃんは絶対貸してくれないんだよねぇ。ぼこぼこにされたくないって」
花陽「一回本当にサイドミラーへしおったからだよぉ…」ｵﾛｯ
絵里 (あったわねそんなこと) ﾊﾊ…
ﾜｲﾜｲ
- 22 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:27:28.00 ID:Sv/Fit6U.net
- とりあえず乙
- 23 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:29:50.67 ID:kNdCWatX.net
- 絵里(昨日挨拶したけど…今ことりは寝てるみたいね)
絵里(それにしてもことりの入院…長くないかしら)
絵里「…」
花陽「？」ﾁﾗ
花陽「大丈夫？絵里ちゃん」
凛「絵里ちゃんどうしたの？早くいこーよ！」
凛「ほら、荷物持ってあげるから」ﾋｮｲ
絵里「え、ああ。ありがとう」
絵里「…」
絵里(また見舞いにくればいいわね)
〜
- 24 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:31:34.48 ID:kNdCWatX.net
- 〜
ﾃｸﾃｸ
凛「ねえねえ、絵里ちゃん」ｺｿ
絵里「？」
凛「そう言えば来るときも思ったんだけど…」
絵里「何？」
花陽「ああ…」ﾁﾗ
凛「警備してる人がいるよね…何だか警察みたいな」
絵里「…え？」
絵里「…」ﾁﾗ
花陽「うん…だから何かあったのかなって、さっき凛ちゃんと話してたの」
- 25 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:33:33.48 ID:kNdCWatX.net
- 花陽「…病院で何かあったの？絵里ちゃん」
凛「何か恐いよね…」
絵里「…いや」
絵里 (なんで…また警察が)
絵里 (確かに廊下の隅やロビーにちらほら見えるわね、それらしき人達が…)
絵里「大丈夫よ…何もないと思うわ」ﾆｺ
絵里 (……何かしら)
絵里 (…)
〜〜
- 26 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:36:26.36 ID:kNdCWatX.net
- つづく
本来3です。スレタイを素で間違えました、、本当にすみません
- 27 ：名無しで叶える物語：2017/05/22(月) 23:37:59.20 ID:Z6QPkLIi.net
- はなまるけがないじゃないですか
に見えました。
- 28 ：名無しで叶える物語：2017/05/23(火) 00:35:22.09 ID:8yL7o/fS.net
- 2も3も大差ないやろ(適当)
兎にも角にも乙
- 29 ：名無しで叶える物語：2017/05/23(火) 00:41:29.78 ID:RjQTQvxh.net
- 引き続き頑張って
- 30 ：名無しで叶える物語：2017/05/23(火) 02:14:12.51 ID:6IRorwyc.net
- 乙です
りんぱな相変わらず良い子
- 31 ：名無しで叶える物語：2017/05/23(火) 02:17:08.60 ID:xo6w8II2.net
- おつおう
- 32 ：名無しで叶える物語：2017/05/23(火) 04:30:22.52 ID:A9lMy02G.net
- 色々察してそうな絵里ちゃんが早まらないと良いんだが
- 33 ：名無しで叶える物語：2017/05/23(火) 11:16:01.31 ID:TpK8P3QT.net
- 乙乙
- 34 ：名無しで叶える物語：2017/05/23(火) 19:21:41.87 ID:ILH+PPcF.net
- 乙です
- 35 ：名無しで叶える物語：2017/05/23(火) 22:08:53.40 ID:GWGGjNOW.net
- 乙っす!
- 36 ：名無しで叶える物語：2017/05/24(水) 08:11:29.70 ID:8mhMwQnP.net
- 保守
- 37 ：名無しで叶える物語：2017/05/24(水) 17:11:40.29 ID:t//e8xHG.net
- ほ
- 38 ：名無しで叶える物語：2017/05/24(水) 23:06:59.97 ID:5RKzbPG6.net
- の
- 39 ：名無しで叶える物語：2017/05/24(水) 23:32:04.44 ID:bfZ+NTW0.net
- ま
- 40 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:12:00.52 ID:ibEbiOuF.net
- き
- 41 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:17:26.63 ID:SlnLyfXX.net
- 〜〜事務所〜〜
海未「ーーと言うわけなんです…警察は顔が割れているらしいので、私達があんじゅに動向することになりました」
にこ「…」ﾌﾑ
にこ(そんな危なっかしいこと、何で弁護士のこいつらにやらせる必要があるのよ…)
にこ「はぁ。ま、死ななきゃこっちは困らないから、好きにしなさい」
真姫「あら、もう少しキャンキャン言うのかと思ってたけど」
にこ「言った所で、もうヤル気なんでしょ？二人とも」
真姫「まあ…ね」
海未「…一度やると返事をしましたので」ﾊｧ
海未「しかし向こうも暴力団と繋がっているので、それなりに注意は必要ですよね」ﾁﾗ
にこ「んー海未は心配ないけども…」ﾁﾗ
- 42 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:19:38.47 ID:SlnLyfXX.net
- 真姫「…」
真姫「…なによ」ｼﾞﾛ
にこ「大丈夫？戦闘能力で言うとあんた話にならないじゃない」ﾆﾔ
真姫「はあ？っうるさいわね。海未がいるから平気よ」ﾌﾝ
海未 (いや、私も一応ただの弁護士で一般人なんですが…)
にこ「真姫ちゃんが心配だわ」ﾊｧ
真姫「…ぐ」
真姫「ま、まあ。ツバサがタイミングを見て忍び込ませてた部隊を突入させるだとか何とか言ってたから、平気でしょう」
にこ「ふうん…」
にこ「でも、その主犯核の女は居場所がわかってないんでしょ？逃げてるらしいじゃない」
真姫「みたいね」
海未「…一番捕まえなければならない人なんですが」ﾊｧ
- 43 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:20:43.57 ID:SlnLyfXX.net
- にこ「絵里は参加しないんでしょう？何か言ってた？」
海未「いえ、何も…」
海未 (話し合いの時も、発言が大人しめでしたね…そう言えば)
真姫「…」
にこ「あいつなら、何か勘付いてる可能性もあるし」
にこ「一人で行動に移してしまわないかが心配ね。むしろ二人よりも心配だわ」ﾊｧ
海未「た、確かに…」
にこ「昨日退院して、明日から出勤するって言ってたから」
にこ「室内勤務でも銘じておかなきゃ不安だわ」
真姫「ええ。まあ大丈夫だと思うわよ、今回は」
にこ「今回？」
- 44 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:22:09.66 ID:SlnLyfXX.net
- 真姫「何て言うか…むやみに自分の命を粗末に出来なくなった…って言うのかしら」
海未「そうですね」ﾆｺ
海未「過去の事件のことも結構ふっきれた様子でしたし」
にこ「……そう」
にこ (結局ことりと上手くいったみたいね…ったく、何なのよアイツ)
にこ「よく分かんないけど、あいつのことはあんた達のが詳しいからね」
真姫「にこちゃんも十分腐れ縁じゃない。なに、拗ねてるの？」ﾌﾌ
にこ「べっつにー？」ﾊｧ
海未「ふふ」ｸｽ
海未「ああ、あと昨日は凛と花陽が来てくれたことで、絵里はかなり喜んでいたそうですよ」
真姫「やっぱりね」ｸｽ
- 45 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:25:20.03 ID:SlnLyfXX.net
- にこ「ほんっと、分かりやすいわね〜〜あいつも」ﾊｰ
にこ「て言うか凛のやつ！ガソリンすっからかんにして帰ってきたのよね…ほんと、どんだけ走ったらそうなるのよ」
海未「花陽とドライブしてから絵里の所へ向かったと言ってましたので…」
にこ (あいつ…)ｲﾗ
海未「あと、皆旅行を楽しみにしている様ですよ」
にこ「あ〜〜それね」ﾊｧ
にこ「ま、全部が片付いてからね」ｶﾀ
真姫「さすがね♪」
真姫「全員分出してくれるんでしょ？」
海未「ありがとうございます、さすがです」ﾆｺ
にこ「なんでよ！！！！」ｸﾜｯ
〜〜
- 46 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:26:29.94 ID:SlnLyfXX.net
- 〜〜
〜〜総合病院 病室〜〜
ことり「えっと…」
スーツの男「前々から商品の人気などご活躍は拝見させて頂いておりました」
スーツの男「もう他から出店のお声はかかってるんですか？」
ことり「いえ…」
ことり (不動産屋って…名刺を頂いたけれど、営業かな)
ことり(出店だなんて急に言われてもなぁ…)
ことり(でもわざわざ病室まで来て頂いてるし…)ｱｾ
スーツの男「先日のイベントでも大好評だったそうで」ﾆｺ
ことり「あ、ありがとうございます」
- 47 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:27:50.29 ID:SlnLyfXX.net
- スーツの男「私はそういった方々へ物件をいくつか紹介させて頂いていね、今回もかなりの値打ち物件をご用意しております」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
スーツの男「こちらをご覧頂きたいのですが… これが…相場が…」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
ことり「…」
ことり(弾丸でしゃべる方だなぁ…どうしよう)ｱｾ
ことり(いずれは確かに出店したいと思ってたけど…)
ことり(なんか…不安だな。この人)
ことり(今日、絵里ちゃん…来てくれるって言ってたけど…早く来てくれないかな…っ)
スーツの男「…そう言えば」
スーツの男「お身体の具合はいかがですか？こちらばかり先走って話してしまい申し訳ありません…」
- 48 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:29:59.36 ID:SlnLyfXX.net
- .
- 49 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:30:31.66 ID:SlnLyfXX.net
- スーツの男「聞けば…火事の現場にいらっしゃったそうで…」ﾁﾗ
ことり「…」
ことり「はい」
スーツの男「…亡くなった大手企業の社長さんとも南さんはお知り合いだったそうですね。」
ことり「……え」ﾄﾞｷ
スーツの男「御悔やみ申し上げます」
ことり「…」
ことり (なんで…そんなこと)
スーツの男「私もあの方とは仕事で何度かご一緒したことがありまして」
スーツの男「…」
スーツの男「…非常に、非常に残念です」
ことり「…」ｿﾞｸｯ
- 50 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:31:56.50 ID:SlnLyfXX.net
- スーツの男「南さんはあの方とは何か共同事業を一緒に、と考えられていたのですか？」
ことり「い…いえ。そう言ったお話はありましたが…」
ことり「結局、実現は…されませんでした」
ことり (何でそんなに…聞いてくるんだろう)
ことり (恐い…)
スーツの男「…そうですか」ﾌｩ
スーツの男「いえ…自殺、と言われているものですから」
ことり「…っ」
スーツの男「何かご存知なのでは…と思いまして…」ﾁﾗ
ことり「…！」
ことり(この人……私にそれを、聞きに？)
- 51 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:33:34.81 ID:SlnLyfXX.net
- ことり「そんな…わ、私は、」
ことり(な、なに。この人…っ)
スーツの男「ではあの日ーーー」
ｺﾝｺﾝ
ことり「…！」ﾊｯ
ことり(誰か来た…？)
スーツの男「…」
ｶﾞﾗｯ
絵里「ーーーことり……って」ﾋｮｺ
絵里 (あれ…誰かいる)
ことり「あ、えっと…」ﾀｼﾞ
スーツの男「どうも、失礼しました。営業で少しお話をさせて頂いてまして」ﾍﾟｺ
絵里「…ええ、どうも」
- 52 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:35:05.51 ID:SlnLyfXX.net
- スーツの男「ご友人の方が来られたのであれば、今日はこの辺で失礼させて頂きますね」ｽｸｯ
ことり「あっ、はい」
絵里「…」
絵里 (営業…？)ｼﾞｯ
絵里「失礼ですが、どちら様でしょうか？」ﾆｺ
絵里「面会の許可は事前にして頂くものと私は聞いていたんですが」
絵里「受付で先客がいると言う話はひとつも伺っていなかったので」ﾆｺﾘ
スーツの男「あ、ああ」
スーツの男「そのようなシステムがあることを知りませんでした。ご無礼をお許し下さい」ﾊﾊ
絵里「なるほど」
絵里「そうですか、よく部屋まで止められませんでしたね。私なんて何度もうろうろしている警備に止められたのですが…」
スーツの男「…」
ことり (なんか…すごい…)ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ
- 53 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:36:59.73 ID:SlnLyfXX.net
- ことり(え、絵里ちゃん…)ｵﾛ
絵里「…」
絵里 (…名刺はもらってるみたいね。どこまで本当の情報かはわからないけれど)ﾁﾗ
スーツの男「…」ﾁ
スーツの男「失礼します」ｽｯ
絵里「…」
ｽﾀｽﾀｽﾀ…
ことり(営業さん、行っちゃった…)
絵里「…」(臭いわね…本当に)
絵里(それより警備をしていた警官は何を……)ﾊｧ
絵里「…」
- 54 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:38:16.37 ID:SlnLyfXX.net
- ことり「え、絵里ちゃん」
ことり「こっち、座って？」ｼﾞｯ
絵里「え、ああ…」
絵里「大丈夫だった？ことり…」ｽｯ
ことり「大丈夫だよ。…いきなり来たから少し驚いたけど」
ことり「でも。あの人…火事の事件のこと聞いてきたよ」
絵里「…そう」
絵里(やっぱりこうなるのね…厄介だわ)
ことり「…」
ことり(絵里ちゃん…また難しい顔してる)
ことり「…眉間にシワ寄ってるよ」ｷﾞｭ
絵里「ぇっ」ﾄﾞｷ
- 55 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:39:13.08 ID:SlnLyfXX.net
- ことり「私はあまり事件について詳しく知らないけど」
ことり「…亡くなった人のことあれこれ詮索するのは…良くないよね」ｼｭﾝ
絵里「…」
絵里「そうね」ﾅﾃﾞ
ことり「…絵里ちゃん、怒ってたでしょう」ｷﾞｭ
絵里「ええ？そんなこと…ないわよ」
ことり「スーツの人もちょっとうろたえてたよ？」
絵里「いや…だ、だって」
絵里「どこの誰だか分からない連中が恋人の病室に…入ってたら、普通に嫌じゃない…」
- 56 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:41:15.54 ID:SlnLyfXX.net
- ことり (心配症だなぁ…でも、嬉しいな。心配してくれるのは)
ことり「ありがとう絵里ちゃん」
絵里「ええ…。それに、火事の事を聞いてくるだなんて…営業目的なはずがないわ」
ことり「うん…そうだよね」
絵里「とりあえず警察にちゃんと警備するように伝えておくわ」
絵里「さっきの人の名刺ももらえる？」
ことり「う、うん」ｽｯ
絵里「…」
絵里「マスコミの取材なんかは来てないのよね？」
ことり「うん。それは不思議と誰も来てないよ」
絵里(あんじゅやツバサがそこは抑えてくれてるらしいからね)
絵里「はあ…」ｶﾀ
絵里「ずっと着いていてあげたいくらいだけど…」
ことり「い、いやいや。大丈夫だよ…///」
- 57 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:42:28.36 ID:SlnLyfXX.net
- 絵里 (これでことりを病院に無駄に入院させてる意味も何となく分かったけど)
絵里(こんなザル警備じゃ意味ないじゃない…)
絵里「…あ」
ことり「？」
絵里「ちなみに…、へ…変なことされなかった？」
ことり「え？ さ、されてないよぉ…//」
絵里 (よ、良かった…)ﾎｯ
ことり「…」
ことり「はあ。もう、大丈夫だから、ね？」ﾆｺ
絵里「え…ええ」
- 58 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:43:35.64 ID:SlnLyfXX.net
- ことり「…」
ことり「でも、何だか周りが落ち着かないよね」
絵里「そうね…でも、もうすぐ色々とかたがつくと思うから…」
絵里「ことりも元気になって、周りが落ち着いたら、皆でゆっくり旅行ね」ﾆｺ
ことり「あはは、楽しみだなあ」
ことり「それに、はやく絵里ちゃんとゆっくり話がしたいなぁ…」
絵里「…」
絵里「そうね」ﾆｺ…
ことり(かたがついたら…か)
ことり(皆も…それから絵里ちゃんも、また何か無茶しなきゃいいけど…)
〜〜
- 59 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:44:14.05 ID:SlnLyfXX.net
- つづく
- 60 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 00:52:56.74 ID:ibEbiOuF.net
- 乙です
- 61 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 01:05:34.45 ID:v4yRMRc8.net
- フラグビンビンですよ、ことり
- 62 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 01:30:16.85 ID:PIV7ku4+.net
- 久々の戦闘モードえりちか
- 63 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 07:03:58.84 ID:QngD5i39.net
- かしこいえりちしゅきしゅき
- 64 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 07:06:45.84 ID:t3pghg6L.net
- おつおつ
- 65 ：名無しで叶える物語：2017/05/25(木) 19:08:59.11 ID:2SjcC+Ap.net
- ほほほのほ
- 66 ：名無しで叶える物語：2017/05/26(金) 00:00:32.61 ID:LPmHLxaK.net
- ほ
- 67 ：名無しで叶える物語：2017/05/26(金) 03:19:08.45 ID:6Mm9EkpU.net
- 保守
- 68 ：名無しで叶える物語：2017/05/26(金) 10:59:11.86 ID:vL8FVpbt.net
- ほ
- 69 ：名無しで叶える物語：2017/05/26(金) 19:19:21.41 ID:3GU+8Aaz.net
- ほ
- 70 ：名無しで叶える物語：2017/05/27(土) 06:45:44.97 ID:J4QlgVqh.net
- ほ
- 71 ：名無しで叶える物語：2017/05/27(土) 18:21:20.74 ID:e7e7tRuV.net
- ほ
- 72 ：名無しで叶える物語：2017/05/27(土) 21:56:45.93 ID:D7EzVJcz.net
- 保守
- 73 ：名無しで叶える物語：2017/05/28(日) 06:43:58.83 ID:LVaxDS/B.net
- ほ
- 74 ：名無しで叶える物語：2017/05/28(日) 18:18:49.28 ID:YrXr4Ms+.net
- の
- 75 ：名無しで叶える物語：2017/05/28(日) 19:38:27.14 ID:QxV6NHIK.net
- け
- 76 ：名無しで叶える物語：2017/05/28(日) 20:42:51.32 ID:B72ET1P6.net
- 週末更新ないのは珍しいな
- 77 ：名無しで叶える物語：2017/05/29(月) 05:18:55.56 ID:kEl5zLwQ.net
- ほ
- 78 ：名無しで叶える物語：2017/05/29(月) 12:19:42.98 ID:RCvCmtks.net
- ほ
- 79 ：名無しで叶える物語：2017/05/29(月) 15:41:09.48 ID:zkg/SJni.net
- まあ僕ラブもありましたし
- 80 ：名無しで叶える物語：2017/05/29(月) 18:45:55.28 ID:HTL2bNoD.net
- うおー
- 81 ：名無しで叶える物語：2017/05/29(月) 23:43:14.05 ID:einJ5tGj.net
- 保守
- 82 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:05:49.33 ID:8lsyp0XG.net
- 〜〜クラブ〜〜
客「ええーーー？！？！の、希ちゃん…本当にお店辞めちゃうの…？！」
希「いやあ、実はそうなんですよ〜…」
客「うそ、だろ…」ｶﾞｸ
客「結婚か？！結婚なのかー？！」
希「あはは…ちゃいますよ！でも、昼間の仕事もちゃんと就こうと思ってまして」
客「そうなのか〜、いやあ…良いことなのかもしれないけどやっぱり寂しいなあ〜」
客「それにしても、人気メンバーの希ちゃんがいなくなったら大きいよなぁ」
希「そうですかね〜」ｴﾍﾍ
- 83 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:06:32.69 ID:8lsyp0XG.net
- 希「あ」
希「でも来月の誕生日イベントはしっかりやるんで宜しくお願いしますね♡」ﾆｺﾘ
客「そう言う所はちゃっかりしてんのな〜」ﾊﾊ
客「まかせろ！最後だし盛大に祝ってやる！」ｶｯ
希「頼もしいです〜〜！♡」
ﾜｲﾜｲ
穂乃果「…」ﾁﾗ
客「穂乃果ちゃん？」
穂乃果「あ」ﾊｯ
穂乃果「はい！すみません、灰皿交換しますね」ﾆｺﾆｺ
- 84 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:07:32.80 ID:8lsyp0XG.net
- 客「？ ありがとう」
客「ぼーっとして、どしたの？」
穂乃果「あはは…いや少し酔っちゃったのかなあ」
客「え〜？早いなあ！」
客「って言うか、小耳に挟んだんだけど希ちゃん辞めるってマジ？」
穂乃果「あ〜〜」
穂乃果(もう希ちゃんも話してるみたいだし言ってもいいのかな)
穂乃果「そうみたいです」
客「うわ〜結構この店じゃビックニュースだよね、それ！」
穂乃果「はい…私も聞いたのがついこないだ
だったのでびっくりしました」ｴﾍﾍ
穂乃果(…まさか希ちゃんまで辞めちゃうなんて)
- 85 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:08:26.56 ID:8lsyp0XG.net
- 穂乃果(私もいつか言わなきゃなんだけど、言いづらいんだなぁ…こう言うのって案外)
客「そう言えば」ﾁﾗ
客「…ことりちゃん、まだ休み続いてるんだね」
穂乃果「ああ…ことりちゃん、まだ体調悪いみたいなんです」ｶﾁｬｶﾁｬ
客「そうなんだ？心配だなあ。なにかあったの？」
穂乃果「うーん…」
穂乃果(多分ことりちゃんのお客さんじゃなきゃイベントに出てたことは知らないだろうし)
穂乃果(誰でもかれでもあの火事に巻き込まれたなんて、言っちゃマズイよねぇ…)
穂乃果「えーと大丈夫です！ことりちゃん、この季節の変わり目の時期になるとよく体調崩すんです」
客「ふうん？」
- 86 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:09:28.77 ID:8lsyp0XG.net
- 穂乃果「もう、浮気性だなあ〜今夜は私といるんだから余所見しないで楽しんでいって下さいよー！」
客「あはは、相変わらず元気だな〜〜穂乃果ちゃんは！」
客「よし！景気づけに一本開けようか！」
穂乃果「えー？！やったあ〜〜♡♡！！！」ﾋﾟｮﾝ
ﾜｲﾜｲ
雪穂 (お姉ちゃんのところ盛り上がってるなあ…)
雪穂 (お姉ちゃんまで辞めるって聞いたときはびっくりしたけど…皆にはまだ内緒にしてるのかな？)
客「雪穂ちゃん？」ｵｰｲ
雪穂「あっ、はい！」
- 87 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:10:35.74 ID:8lsyp0XG.net
- 客「雪穂ちゃんのお姉ちゃんのところ凄い盛り上がってるね」ｸｽ
雪穂「いやあ騒がしいですね…いつもいつも」ﾊﾊ
客「雪穂ちゃんは落ち着いてるなぁ、姉妹でも全然違うんだね」ﾊﾊ
雪穂「そうですか？」
客「うん。あ、心配しないでも僕は雪穂ちゃん推すからね！」
客「必ずナンバー入りさせるからさ」
雪穂「えっ…ありがとうございます」ﾆｺ
客「もっと貪欲にいって良いんだよ〜〜？雪穂ちゃんは！」
雪穂「あはは」
雪穂 (最近指名が増えてきたんだよね…給料も目に見えて増えてきたし)
- 88 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:11:38.91 ID:8lsyp0XG.net
- 雪穂(私は大学卒業したら辞める予定だけど…)
雪穂(この感覚を覚えちゃうと脱け出せなくなりそうで恐いなあ)
雪穂「…」
客「よし、こっちも開けよっか！」ﾆｺ
雪穂「…ありがとうございます」ﾆｺﾘ
雪穂 (でもまあ…お姉ちゃんみたいに本当にやりたいことや一緒にいたい人が見つかればそんなこともないのかな)
ﾜｲﾜｲ
雪穂 (私はどうなるんだろう…)
雪穂 (お店もお姉ちゃんが継いでくれるわけだし、私は自由を与えられている)
雪穂(でも…それはある意味何でも出来てしまうからこそ、自分で考えなきゃいけない責任感が凄い)
雪穂「…」
ﾜｲﾜｲ
ｶﾞﾔｶﾞﾔ
雪穂 (なに急に焦ってるんだろうなあ…私)
〜〜
- 89 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:12:55.69 ID:8lsyp0XG.net
- 〜〜事務所〜〜
絵里「いやあ…思ってた以上に仕事が溜まってるわね」ﾊﾊ
絵里「と言っても事務的なものばかりだけど」
海未「凛と花陽がいなくなりましたからね…」
海未「それに、男性社員も何人か辞めてしまいましたし」
真姫「依頼人は増え続ける一方だから笑えないわよね」ｶﾀ ｶﾀ
真姫「はあ…」
絵里「真姫も相変わらず人気なのねー」ｸｽ
ﾊﾞｻｯ ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…
絵里「…」(書類の山が崩れた…)
絵里「うーん」
- 90 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:13:46.79 ID:8lsyp0XG.net
- 絵里「これやっぱり誰か事務員雇った方がいいんじゃない？」
真姫「…そうね」
海未「確かに…」
真姫「にこちゃんに頼んでみる？」
絵里「そうね。でもどうかしら…ボスは人件費だのなんだのって最近厳しいから」
海未「そうですね…」
海未「…」
海未(事務員ですか…)ﾌﾑ
真姫「海未がもしも教官の仕事で忙しくなったりしたら、実質私とエリーと残りの何人かで他の仕事もカバーしなきゃいけなくなるじゃない」
真姫「帰りが更に遅くなるわね…」ﾊｱ
絵里「そうねぇ…」
絵里「やっぱりボスに掛け合ってみましょうか」
- 91 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:14:46.52 ID:8lsyp0XG.net
- 海未「あの」ｶﾀ
海未「希に頼んでみましょうか」
絵里「え？」
真姫「なるほどね」
海未「希は来月であの店を辞めて、昼間の仕事に就こうとしてまして…」
海未「多分職探しはまだ始めてもいないと思いますので」
絵里「へぇ、そうなの？」
絵里「あの子なら器量も良さそうだし、知り合いだから信頼出来るわね」
真姫「いいんじゃない？」
真姫「でも海未は平気なの？恋人が同じ職場にいるのって」ｸｽ
海未「う…///」
海未「だ、大丈夫です。そもそも…私もここへはあまり足を運べなくなると思いますし」ｺﾎﾝ
- 92 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:15:25.95 ID:8lsyp0XG.net
- 絵里「ふうん」ﾆｺﾆｺ
海未「こ、公私混同はしませんっ」ﾀﾞﾝ
絵里「まあ、ボスもきっと希なら顔パスでオッケーくれそうだけど…」
真姫「問題はあれね。本人がやってくれるかどうかよね」
海未「はい。今晩あたり聞いてみます」ｺｸ
絵里「じゃあ私がにこに聞いてくるわ」
絵里「…と言うことで、終わったし私は出るわね」ｶﾀ
真姫 (もう書類片付いてる…早っ)
真姫 (て言うか復帰してからやたらと外出が目立つのよね、エリー) ﾁﾗ
絵里「じゃあね」ｽﾀ
ｽﾀ ｽﾀ
ﾊﾞﾀﾝ
- 93 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:16:28.89 ID:8lsyp0XG.net
- 海未「またことりの所ですかね」ﾊｱ
真姫「それなら別に良いんだけど…」
真姫「仕事は終わらせてるわけだし」
海未「相変わらずヤル気のムラが激しい人です」
真姫「良いじゃない、プラスに運ばれてる時は」ｸｽ
海未「ええ、まあ、そうなんですが」
海未「それにしても、絵里やにこは不思議なほど例の件に関して触れてきませんね」
真姫「…」
真姫「あの主犯核の女の行動に関して一番勘が働きそうなのはエリーだから…」
真姫「何とも言えないわね」
海未「…」
- 94 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:17:55.80 ID:8lsyp0XG.net
- 海未「やはり何か思うところがまだあるのでしょうか…」
海未「まだ情けをかけるだなんてことは…」
真姫「…ないでしょ」
海未「だと良いんですが…」ﾊｧ
真姫「大丈夫よ」
真姫「今回あの人には…ことりがいる」
真姫「凄くそれって大きいことだと思うの」
海未「ええ」
真姫「だからこそ、エリーもちゃんと考えて行動してくれてると思うし、そう思わなきゃやってられないわ」
真姫「何か起きて作戦前に作戦がおじゃんになったら元も子もないし」ｶﾀ ｶﾀ
海未「…はい」
海未「やはりあなたは冷静ですね…」
- 95 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:18:59.88 ID:8lsyp0XG.net
- 海未「さすがです」
真姫「は、はぁ？」
海未「やはり、こう言う時にとても安心します」ﾆｺ
真姫「…//」ｶﾀｶﾀ
真姫「…」
真姫「そう言えば、もしも凛たちが合格してたら、海未ちゃんが教官の司法修習生になるってこともあり得るのよね」
海未「ああ、確かにそうですね」
真姫 (凛たちも御愁傷様ね…)
真姫「私だったら御免だわ。相当厳しいでしょう」ｸｽ
海未「何でですか。別に普通です」ﾑ
- 96 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:19:42.37 ID:8lsyp0XG.net
- 海未「正しいことはきちんと教えるつもりです」
海未「実践的な法を学ぶあの場所で、甘やかす意味はありません」
海未「特に凛のようなタイプは甘やかしてしまってはいけませんから」ﾌﾌ
真姫「ふふ、まあそうね」ｸｽ
真姫「それよりお腹空いたから何か頼まない？」
海未「そうですね…もうお昼ですし」
真姫「今日はあっさりしたものがいいわね…」ﾌﾑ
海未「ええ…また宅配ですか？たまには外で…」
- 97 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:21:39.68 ID:8lsyp0XG.net
- 真姫「いやよ、外暑いじゃない。必要以上に焼きたくないの」
海未「まったく…やはり引きこもり癖がまだ抜けてませんね」
真姫「あのねぇ…なによそれ…、あ、ほら、お寿司でいいわ。はい、電話して」ﾍﾟﾗ
海未「はあ…」
海未「…寿司でしたら良いお店が駅前に出来てましたよ？そこに行きましょう」
真姫「ええ…昼食のためだけに駅まで歩くわけ…？この暑さで正気？」
真姫「まあそんなに行きたいなら海未がひとりで行ってきて、私は遠慮しとく」ｽﾝ
海未「ダメです」
海未「ほらほら！いきますよ！」ｸﾞｲ
海未「依頼の際は外に出るじゃないですか！こんなに良い天気なのに」
真姫「ちょっ…」
海未「行きますよ！はい立って！ほらほら」
真姫「ｳﾞｪｴ…」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
〜〜
- 98 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:22:26.61 ID:8lsyp0XG.net
- つづく
- 99 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:31:02.02 ID:PmuBy+Ph.net
- 乙乙
なんというか、更新ペースがハンターハンターみたいになってきたな
- 100 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 00:52:03.40 ID:agLn7DkT.net
- ハンターハンターなめてんのか？
- 101 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 01:33:37.55 ID:yj4e6DMO.net
- ヒソカとクロロが戦ったのがもう三年前と言う事実
- 102 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 01:55:15.68 ID:X1s+NQLG.net
- 更新おつ
- 103 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 02:37:43.58 ID:WJukMOR4.net
- ＞ヒソカとクロロが戦ったのがもう三年前
嘘だろ…
- 104 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 04:54:29.71 ID:D0aS3xul.net
- >>101
おいおい
エイプリルフールはもう過ぎてるんだぜ？ﾊﾊﾊ
- 105 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 12:29:02.50 ID:/yDdzqzO.net
- ほしゅ
- 106 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 13:34:52.98 ID:rtaC67VH.net
- >>101
またまたー
- 107 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 18:37:48.50 ID:iN9R8O1F.net
- ほ
- 108 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 19:48:49.33 ID:RPOBlvME.net
- ほ
- 109 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 20:40:31.59 ID:8lsyp0XG.net
- 〜〜総合病院 病室〜〜
ことり「それでね、ここにフリルつけてね〜」ｶｻｶｻ
絵里「うんうん」ﾆｺﾆｺ
ことり「ワンポイントにここをこう言う形にしたらかわいいかなぁって♡」ｽ
絵里「うんうん、かわいいと思うわ」(ことりが)
ことり「それでこっちにも案を考えたんだけど」ｶｻ…
ことり「こっちはね…」ﾍﾟﾗ ﾍﾟﾗ
絵里「ええ」
絵里 (……うーん、やっぱりことりも仕事の話になると止まらないわねぇ…かわいいから問題ないのだけど)
絵里 (本当に好きなのね) ﾎﾞﾝﾔﾘ
ことり「ーーーなんだけど、絵里ちゃんはどう思う？」
- 110 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 20:41:22.37 ID:8lsyp0XG.net
- 絵里「え？」
絵里「え、えーっと…」
絵里「どっちも、かわいいと思う…」
絵里「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
ことり「絵里ちゃん」
ことり「聞いてなかったでしょ」ｼﾞｯ
絵里「いや！聞いてたっ…けど」ｱｾ
絵里「わ、私にはちょっと…ジャンルが違いすぎて難しいわ」
ことり「もう、じゃなくって〜〜」
ことり「お客さんの目線からの意見としてどう思うかなって、それだけだよ？」
絵里「うーん…」
絵里 (どっちも本当にかわいいし、出したらそれなりに売れるとは思うんだけど)
絵里 (そんな事言ったらアウトなのよねきっと…)
- 111 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 20:42:07.91 ID:8lsyp0XG.net
- 絵里 (裁判所ならスラスラ言葉が出るのに…ことりには気の効いた言葉が出てこないのよね…)
ことり「…」
ことり「うーん、そんなにこ難しい顔しなくても良いよ」ｱﾊﾊ
絵里「ごめんなさい…でも、どっちもかわいいと思うわ」
絵里「私じゃなくて、花陽とか…それこそあんじゅに聞いた方が参考になると思うけど」
ことり「…」
ことり「…もう！何でそう言うこと言うのっ」ﾋﾟｨｯ
絵里「うっ」
ことり「絵里ちゃんはどういうのが好きなのかなぁって思ったからなのに…」
絵里「…あはは」
ことり「うーん…」
- 112 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 20:43:16.27 ID:8lsyp0XG.net
- ｺﾝｺﾝ
「南さんーお食事お持ちしました〜」
絵里 (食事…ああ。そんな時間なのね)
ことり「はぁい」
ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ…
絵里「ん？」(メールが…)
絵里「…ちょっとごめんね」ｽｯ
絵里 (ツバサ…？電話してって…)
絵里「…えっと」
絵里「ことり、私今日はそろそろ帰るわね」
ことり「あ…うん」ｺｸ
ことり「気を付けてね」
絵里「ええ」ﾆｺ
ｽﾀｽﾀ
ｶﾞﾗ
- 113 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 20:44:06.34 ID:8lsyp0XG.net
- ことり(お仕事かな…退院してからすぐに復帰したって聞いたけど…忙しそうだな)
ことり「仕事かぁ…」
ことり(この間希ちゃん達が会いに来てくれて聞いたけど…)
ことり(希ちゃんも、それから穂乃果ちゃんも…来月にはあのお店からいなくなっちゃうんだよね)
ことり(私も、そろそろちゃんと動いていかないと…)
〜
ｳｨｰﾝ
絵里「あ、もしもし。なに、どうしたの」
ツバサ『早速だけど、動きが見えたから今夜あんじゅを乗り込ませようと思って』
絵里「え…急すぎない？」
ツバサ『そうだけど…向こうの動きを見ているのは英玲奈だから。彼女がgoと言えばgoよ』
絵里「まあそうなるわね」
- 114 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 20:45:01.08 ID:8lsyp0XG.net
- 絵里「でも…どうして私に？無関係ではないけれど…もう直接関わったりはしないはずでしょう」
ツバサ『そうだけど』ｸｽ
ツバサ『一応近くで矢澤さんと待機しておいて欲しいのよ』
ツバサ『なにかあった時のためにね』ﾌﾌ
絵里「…」
絵里「もしかして疑ってる？……私が、おかしなことをしないか」
ツバサ『…』
ツバサ『疑ってはいないけれど、保険をかける意味合いではそうね』
ツバサ『ただ、あなたこそ仲間外れは嫌でしょう？』
絵里「そんなこと…」
絵里「…」
絵里「分かったわ。海未達が心配だしね」ﾊｧ
ツバサ『良かった』
- 115 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 20:46:39.52 ID:8lsyp0XG.net
- ツバサ『これから渡すインカムは無線で全員との通話が聞こえるようになってるから』
ツバサ『もう矢澤さんに渡してあるから、受け取ってね』
絵里「ええ。で、あんじゅは一緒にいるの？」
ツバサ『あら、心配してるの？』ｸｽ
絵里「そりゃね」
ツバサ『大丈夫よ、むしろ諦めて今の状況を楽しんでるわよ』
ツバサ『英玲奈と役作りに入り込んでるみたい』
絵里(相変わらず肝がすわってるわね…)
絵里「まあ。じゃあ、私はにこと合流すればいいのね」
ツバサ『ええ』
ツバサ『…』
- 116 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 21:03:14.10 ID:8lsyp0XG.net
- ツバサ『絵里は、警察から追われている例の主犯核の女。今どんな心境で何をしていると思う？』
絵里「…さあ」
絵里「私に聞かないでよ…」
ツバサ『ふふ』
ツバサ『こちらも逃げられ続けてお手上げ状態だからね』
ツバサ『おそらく整形でも繰り返して生き延びてるんでしょうね…何年逃しているか分からないけれど…』
ツバサ『さすがにもう殺人犯を野放しにするわけにはいかないわ』
絵里「…っ」
絵里「…多分」
ツバサ『え？』
絵里「彼女はもうその犯人グループの事務所には戻らないと思う」
- 117 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 21:03:52.30 ID:8lsyp0XG.net
- ツバサ『…そう』
絵里「だからそのグループで活動をしている時から、自分の足跡になるような情報は仲間にもほとんど残していないはずよ」
ツバサ『…なら、今夜全員を捕まえた所で芋づる式にってわけにはいかないのね』
絵里「…」
絵里「…それは、警察の腕の見せ所でしょう」ﾌﾌ
ツバサ『痛い所をつくわね…』
絵里「じゃあ、切るわね」
ツバサ『ええ』
ｶﾞﾁｬ
ﾂｰﾂｰ…
絵里「…」
絵里 (私は…未だに彼女が殺人を犯しただなんて信じられていない)
絵里 (そんな考えは、ただ私が甘いだけと言うことなのだろうけど)
絵里「…」
ｽﾀｽﾀ
〜〜
- 118 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 21:05:44.04 ID:8lsyp0XG.net
- 〜〜夕方 あんじゅハウス〜〜
あんじゅ「…ねえ」
あんじゅ「正装…とは言ったけど」
海未「はい」
真姫「何よ」
あんじゅ「堅苦しくない？」
あんじゅ「一応私の付き人役なんだからその格好はちょっとね〜」
海未「え、あなたが言ったんじゃないですか！きちんとした格好で来いと」
真姫「…緊張感ないのね、あんじゅ」
あんじゅ「言ったけど〜」ｸﾙｸﾙ
あんじゅ「正装は正装でもそんなスーツって逆に目立つじゃない」
- 119 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 21:07:09.69 ID:8lsyp0XG.net
- 海未「今からまた着替えるんですか」
真姫「…」ﾊｧ
真姫「煙草吸って良い？」ｶﾀ
あんじゅ「ちょっと〜〜うちのマンションは禁煙よっ」ｸﾜ
真姫「じゃあベランダにいるから、まとまったら声かけて」ｽﾀ ｽﾀ
海未 (結局禁煙出来てないじゃないですか…)
あんじゅ「もう…自由ねー」ﾊｧ
海未「あなたがワガママを言うからです…」
あんじゅ「だって〜かわいくないもの」
海未「この計画のどこに可愛さが必要なのですか。言ってみて下さい」
あんじゅ「いいから！ほら。とりあえず、私の服貸してあげるから着替えて」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ
- 120 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 21:09:01.65 ID:8lsyp0XG.net
- 海未「もう…ならば早くしてください。もうあと１時間ほどで迎えが来るんでしょう」
あんじゅ「大丈夫よ♪」
海未「…」
海未 (ですが、思ったよりあんじゅが緊張していないようで良かったです…)
ｶﾞﾗ
真姫「海未も結構落ち着いてるのね」
海未「そうですか？」ﾁﾗ
海未「まあこう言った危なっかしい案件、初めてと言うわけではありませんし…」
真姫「クラブへ入店した時の方がよっぽどよね」ｸｽ
海未「うっ…そ、それは///」
海未(当たり前です！)
- 121 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 21:10:29.43 ID:8lsyp0XG.net
- ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…
海未 (電話…にこでしょうか) ｶﾁｬ
海未「はい」ﾋﾟｯ
希『もしもし？海未ちゃん？』
海未「のっ」ｺﾞﾎ…
海未 (希……？)ｱｾ
海未(今日は出勤のはずじゃ…)ﾁﾗ
希『…大丈夫？盛大に咳き込んだみたいやけど』
海未「ええ…そ、その、どうかしましたか？」
希『いや、出勤かと思ってたら休みやってん』ｱﾊﾊ
希『海未ちゃん何してるんかなって。暇やったら会えへんかなぁと思って』
海未(うっ…)
海未「すみません…仕事が長引いてまして」
海未 (希を優先したいのは山々なんですが…)
- 122 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 21:11:26.34 ID:8lsyp0XG.net
- 希『あ、そうなんや。珍しいね…大変やなあ』
希『お家でご飯作って待ってよっか？』
海未 (うっ…)
海未「い、いえ…大丈夫です。お気持ちだけありがたく受け取っておきます…」ｸﾞｽ
希『そうなん？』
海未「きょ、今日は何時になるか分からないので…」ﾁﾗ
真姫「…」ｼﾞｰｯ
希『…海未ちゃん？』
海未「え、はい？！」
希『…なんかうちに隠してない？』
海未「へっ…？！？！な、な、」
希『何か慌ててるし』
- 123 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 21:12:14.55 ID:8lsyp0XG.net
- 海未「の、希がおかしなこと言うから…何も隠してないです」
希『ふうん』
海未「本当…です」
希『じゃあ、今どこにおるん？』
海未「」
真姫「…」ﾆﾀｧ
真姫 (スピーカーから声丸聞こえなのよね)
海未「い、依頼人と…打ち合わせを、しています」
希『うん、どこで？』
海未「」
海未 (ど、ど、どどどうしたら…正直に言ってみるべきなんでしょうか…いやでもこれは)
海未 (無駄に心配はかけたくありませんし…)
- 124 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 21:14:19.43 ID:8lsyp0XG.net
- 希『…別に無理に吐かせたいわけじゃなくてね、海未ちゃん』
希『やっぱり少し心配になるんです、うちも』
海未「はい…」
希『…うん』
海未 (ただ…あんじゅの家にいると言うのもおかしな話…ですよね) ｵﾛｵﾛ
真姫「…」ﾊｧ
真姫 (ほら、携帯貸しなさいよっ)ｺｿ
海未「えっ…」(真姫…！)ﾊﾟｯ
真姫「あー、もしもし？私だけど」
希『あ、あれ？えっと…真姫ちゃん？』
真姫「…私も一緒で、今日は二人だから。まあ、大丈夫よ」
- 125 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 21:15:42.01 ID:8lsyp0XG.net
- 真姫「ちなみに依頼人はあんじゅよ」
希『あ…そうなんや』
希『なんか恥ずかしいな…ごめんな//』
真姫「海未の反応が無駄に怪しいから仕方ないわよ」
海未「…」ｼｭﾝ
真姫「あー……でもまあ、海未も多分心配かけたくないのよ希に」ﾁﾗ
希『うん、そやね…』
希『分かってるんやけどなぁ』ﾊﾊ
真姫「と言うことだから、心配はいらないわよ」
真姫「どうせ私達今日は事務所に泊まるし」
希『そっか、遅くまでお疲れ様』
希『あれ、えりちは一緒じゃないん？』
真姫「ん…絵里は、今日は違うわ」
- 126 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 21:18:20.90 ID:8lsyp0XG.net
- 真姫「…あ。そうだ」
真姫「それより希、うちに働き手が必要なんだけど…」
真姫「どう？雇われない？」
希『へ？』
希『なに言うてるん。うち何の資格も持ってへんし』
希『持ってるとしたら中学の時に取った漢検くらいかな〜』ｴﾍﾍ
真姫「いや、そうじゃなくて事務よ。うちの事務所は特に資格はいらないわ。…まあ、あるに越したことはないけど」
希『え？』
真姫「まあ考えておいて。海未からまた話をすると思うし」
あんじゅ「おまたせ〜〜」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ
真姫「あ…なんか戻ってきたからそろそろ切るわね」
希『えっ…あ、うん。分かった』
- 127 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 21:20:52.38 ID:8lsyp0XG.net
- 希『海未ちゃんにも…謝っといてな。また謝るけど』
真姫「別に謝ることじゃないでしょう」ｸｽ
真姫「分かったわ」
ｶﾞﾁｬ
ﾂｰﾂｰ…
海未「…」
海未「助かりました」ﾊｧ
真姫「……あなたこんなんで今後希とどうするのよ…」
あんじゅ「なになに？何か楽しそうな話してたの？♡」ﾋｮｺ
海未「……何でもないです！」
あんじゅ「つれないわね〜〜」
あんじゅ「修羅場なら結構くぐってきたからね♡特に恋愛関係ならいつでも相談にのるわよ♡」
海未「結構です…」ｳｯ
真姫「へぇ。じゃあ勝率を言ってみなさいよ」ﾌﾌ
あんじゅ「…うるさいっ！」
ﾜｲﾜｲ
〜〜
- 128 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 21:21:32.12 ID:8lsyp0XG.net
- つづく
- 129 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 23:10:20.06 ID:fLkzTkK8.net
- 乙です
エリチカ関連でまた一悶着ありそうな予感
- 130 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 23:33:04.38 ID:ESoH9ekv.net
- 更新沢山でおつ
ヤバ目の展開ぽいが面白くて仕方ない
- 131 ：名無しで叶える物語：2017/05/30(火) 23:33:33.53 ID:01N2DV7B.net
- 乙保守
- 132 ：名無しで叶える物語：2017/05/31(水) 02:58:17.49 ID:9jxb5Mu6.net
- いよいよ潜入かぁ
こういう平和な絡みをずっと見ていたい
- 133 ：名無しで叶える物語：2017/05/31(水) 06:23:29.91 ID:fvYa1nb7.net
- 保守
- 134 ：名無しで叶える物語：2017/05/31(水) 10:48:04.74 ID:Otbl5CJx.net
- 乙乙
- 135 ：名無しで叶える物語：2017/05/31(水) 12:50:50.54 ID:qxbut86R.net
- ほ
- 136 ：名無しで叶える物語：2017/05/31(水) 19:03:36.51 ID:StY0MNoA.net
- ほしゅ
- 137 ：名無しで叶える物語：2017/05/31(水) 23:21:46.41 ID:qxbut86R.net
- ほ
- 138 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:30:06.88 ID:cDj0KXPL.net
- ﾃｸ ﾃｸ…
絵里「…」
絵里「……」
絵里(違和感…)
絵里(何かしら…この、…)
絵里「…」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…
絵里「電話……？」
ｶﾁｬ
絵里「もしもし」
にこ『ちょっと、どこいんのよ』
- 139 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:30:44.23 ID:cDj0KXPL.net
- にこ『連絡行ってるんでしょー？ツバサから』
絵里「あ、ええ。丁度今電話切った所よ」
にこ『そう』
にこ『私は今から車で向かうわ。そのあんじゅ達が向かうバーがある近くのカフェで待ち合わせよ』
にこ『そのカフェの場所はーー』
絵里「…」
絵里 (…何かしら、この胸のざわつき……)
絵里「…」
にこ『ーーー絵里？』
絵里「…ああ。ええ」
絵里「分かったわ…私も、向かうから」
絵里「ただ…」
にこ『ん？』
- 140 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:31:36.54 ID:cDj0KXPL.net
- 絵里「ちょっとだけ確認したいことがあるの。それが終わったら、すぐに向かう」
にこ『…』
にこ『それは今回の件よりも優先しなきゃいけないこと、なの？』
絵里「…」
絵里「そうね」
絵里「もしかしたら私の勘違いかもしれない」
絵里「でも…少し、気になることがあって……」
にこ『……』
にこ『行っておくけど、二度目はないわよ』
絵里「…！」
にこ『…私も、海未や真姫ちゃんもあんたを信用してる。これだけ一緒にいるんだから、今は昔以上にそうよ』
絵里「…」
- 141 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:32:45.66 ID:cDj0KXPL.net
- にこ『ツバサ達もそう。それに今のあんたにはことりもいる』
にこ『信用ってのはどーいうことか分かる？言葉通りに捉えられても困るの』
絵里「えっと…」
にこ『一人で解決しても意味ないってことよ。いなくなられたら困る人だって思われてるの』
絵里「にこ…」
にこ『人のことは言えないけど、あんたも理詰め生きてる人間だから…ここまで言わなきゃ分かんないでしょ』
絵里「ううん…、うん。分かってる」
絵里「ちゃんと合流するから…ごめんなさい」
絵里「少しだけ…さっきから妙な違和感がするの」
絵里「それを確かめたくて…っ」ｸﾞｯ
にこ『はぁ…もう、分かったから』
にこ『さっさと行って、戻ってきなさい』
- 142 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:33:41.59 ID:cDj0KXPL.net
- にこ『戻ってこなかったとしても、もうにこは迎えに行かないからね』
絵里「ふふ…」
絵里「大丈夫よ。ありがとう、にこ」
絵里「…あの時も、探しに来てくれてありがとう」
にこ『…』
にこ『車に乗るから切るわね』
絵里「ええ、じゃあ…」
絵里「また」
ｶﾞﾁｬ
ﾂｰﾂｰ…
絵里「…」
絵里(違和感はきっと…)
絵里 (病院…ね)
〜〜
- 143 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:35:17.71 ID:cDj0KXPL.net
- 〜都内某所〜
英玲奈「またせた」ｽﾀ
あんじゅ「またせた。…じゃないわよ！もう」
英玲奈「…何を出会い頭からそんなに怒っているんだ、あんじゅは」
英玲奈「久しぶりだな。成人式以来か」ｸｽ
あんじゅ「本当にね！相変わらず自由なんだから」ﾌﾟﾝ
真姫 (この人が例の…潜入捜査をしていた)
海未 (約束の時間より一時間も遅れて…大丈夫でしょうか)
英玲奈「…で」ﾁﾗ
英玲奈「…君達が例の弁護士だな。ツバサから話は聞いている」
英玲奈「私のことは英玲奈で良い」
- 144 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:36:37.80 ID:cDj0KXPL.net
- 真姫「…」ﾍﾟｺ
海未「宜しくお願いします」
英玲奈「時間を遅らせたのにもわけがあってな。少し段取りに手間取っていたんだ」
英玲奈「なんせ今日に限って暴力団の連中が顔を出しに来たんだ。ぞろぞろと子分を引き連れてな」
英玲奈「その相手をしていたらこんな時間になったわけだ」ﾊｧ
あんじゅ「はぁ？！なにそれ、大丈夫なの？」
英玲奈「それは大丈夫だ」
海未「ではその暴力団の方々も今地下のバーに…？」
英玲奈「いや、ほとんどが頭にひっついて帰ってしまった。残っているのは小物と常連客だ」
英玲奈「機嫌良く博打を楽しんでる」ﾌﾌ
あんじゅ「…」
- 145 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:37:29.88 ID:cDj0KXPL.net
- 真姫(そう言えば表向きはバーでも、闇カジノを経営してるって言ってたわね)
真姫 (このグループ、表向きは不動産でも…何から何まで手広くやってたのね)
真姫「しかし…この繁華街でよく今まで摘発されなかったわね」
英玲奈「定期的に移転していたからな。今時よくあることだ」
英玲奈「ちなみにディーラーやホールスタッフは全員グループ内の人間でやっていたんだ」
真姫(イカサマの匂いしかしないカジノね)
海未「…はぁ」
英玲奈「まあ、こちらの幹部も酒が入って上機嫌だ。実に油断の気色が窺える」
海未「…賭博場となれば全員その場で現行犯逮捕、ですね。取引や詐欺云々は後からの話になりそうです」ﾌﾑ
- 146 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:38:35.45 ID:cDj0KXPL.net
- 英玲奈「そうだが…とにかく今回あんじゅはその隅のテーブル席で取引をする」
あんじゅ「…ええ」
英玲奈「それから」ﾁﾗ
英玲奈「君達二人はあんじゅの付き人と言うことになっているが、私の紹介客でもある。そこらへんは臨機応変に動いて、ツバサと連絡を取って欲しい」
海未「分かりました」
英玲奈「警備の指揮は私にある」
英玲奈「私は監視カメラやもろもろのセキュリティを外し、ツバサ達機動隊が入って来られるようドアの二重装備も外しにかからなければならない」
真姫「忙しいのね」ｸｽ
英玲奈「そうだ。思っていたよりも君達にかかっている責務は大きい」ﾌﾌ
英玲奈「あんじゅがおかしなことを言わないかも、見張っていて欲しいしな」
あんじゅ「いやっどういうことよ！//」ｸﾜｯ
- 147 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:39:51.44 ID:cDj0KXPL.net
- 英玲奈「ふふ。とにかく行こう」
英玲奈「あと、無線インカムは見つからないようにな」
海未「分かりました」
海未「…」
海未「あの、警察に見つかった際あなたはどうするんですか」
真姫「そうね。いくらツバサの手引きとは言え、取り調べは受けることになるでしょう」
あんじゅ「そうよ、最悪…英玲奈だって」
英玲奈「…ふふ。私の心配はいらない」
真姫「…」(何者なのよ…)
海未 (まあ、味方…なんですよね)
あんじゅ「ええ…なによそれ」
あんじゅ (相変わらずよく分かんない人なんだから…)
〜〜
- 148 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:40:41.00 ID:cDj0KXPL.net
- 〜〜希 自宅〜〜
希「なるほど。それで穂乃果ちゃんうちに来たんや」
穂乃果「希ちゃん、何か知ってるかなぁ…って」
穂乃果「真姫ちゃん今日何も言わないで事務所泊まるから〜ってさ」
穂乃果「一緒に暮らし初めてこんなことなかったし…」ｼｭﾝ
希「そっかそっか」
穂乃果「今日穂乃果も出勤じゃないから、何だか妙に落ち着かなくって」ｴﾍﾍ…
希「そうやったんやね。まあとにかく晩ご飯でも食べよっか」ﾆｺ
穂乃果「うん、ありがとう希ちゃん〜〜」
- 149 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:42:03.46 ID:cDj0KXPL.net
- 希「うち、海未ちゃんおらんし適当に済ませようと思ってたけど…どうする？買い物いく？」
穂乃果「うーん…作るのは時間かかるから申し訳ないなあ」
希「んー…」
希「まあ…じゃあ野菜もあるし、お鍋でもしよっか♪」
穂乃果「わあ！やったぁ〜」ﾆｺﾆｺ
希「ふふふ♪」
希「あっ、そうそう。それで」
希「海未ちゃんも真姫ちゃんも何だか二人一緒に仕事してるみたいよ？」
穂乃果「えっ、そうなんだ？」
穂乃果 (なんか少し安心したかも…) ﾎｯ
穂乃果「じゃ、じゃあ大丈夫なのかな…？」
- 150 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:43:28.58 ID:cDj0KXPL.net
- .
- 151 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:44:02.13 ID:cDj0KXPL.net
- 希「大丈夫やと思うよ。真姫ちゃんもそう言うてたし」
希「えへへ、変な心配しとったんちゃう？」ﾆｯ
穂乃果「…うっ〜、だってさ〜〜」
穂乃果「最近真姫ちゃん忙しそうで、あんまりゆっくりお話出来てなかったから…」
希「まあうちも変な心配して海未ちゃん困らせちゃってんけどな」ｱﾊﾊ
穂乃果「そうなの？へぇ…意外だね！」
希「意外？そうかな」
穂乃果「うん。希ちゃんってさ、一個しか違わないけど…ほら何だか大人だから」
穂乃果「慌てたり心配したりする姿想像つかないなぁ」
希「そう？」ｸｽ
希「そんなことないよ。特に海未ちゃんに関しては」
- 152 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:45:01.70 ID:cDj0KXPL.net
- 穂乃果「へぇ〜」
希「でも自分でも不思議なくらい、海未ちゃんに関しては調子狂わされてるかも」ｸｽｸｽ
穂乃果「あ！わかるよ！私も私も！」
穂乃果「真姫ちゃんのこと考えたら、普段使わない様な頭たくさん使っちゃうし、いっぱい考え事しちゃうんだよねぇ」ｱﾊﾊ
希「なぁにそれ。穂乃果ちゃん普段からちゃんと考えてお客さんと喋ってるやん」ﾆｺ
穂乃果「ええ？そんなことないよ〜」
希「じゃなきゃ天然やな〜。あんなに気持ち良く楽しくお客さんとお喋りこなすのは、難しいもんなんよ？」
穂乃果「そうかなぁ…笑ってくれるのは嬉しい」
穂乃果「でも真姫ちゃんは…笑ってくれたらもちろん嬉しいけど」
穂乃果「笑ってくれなくても良いんだ。ただもう傍にいるだけで特別な気持ちになるよ」ｴﾍﾍ
- 153 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:46:23.60 ID:cDj0KXPL.net
- 希「おお」
希「中々のろけますなぁ〜♡ホンマは暇すぎてのろけに来たんちゃう？」ｸｽ
穂乃果「うぇええ…///ち、ちがうよ〜〜！」
希「あはは」
希「何かこうしてゆっくりお喋りするの久しぶりやし楽しいなぁ…」
穂乃果「…本当だねっ」
希「…」
希「うちら…お店辞めてもまた集まろうね、穂乃果ちゃん」
穂乃果(希ちゃん…！)
穂乃果「もちろんだよ」ﾆｺ
穂乃果「それに、ことりちゃんも早く良くなるといいなあ」
希「そうやね…」
穂乃果「そしたらまた皆で集まりたいね」ﾆｺ
希「うん、海未ちゃん達も一緒に」ﾆｺ
〜〜
- 154 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 01:46:55.21 ID:cDj0KXPL.net
- つづく
- 155 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 02:05:54.88 ID:KrbC7K6i.net
- 乙です
えりちの感じた違和感…病院の警備が何かあるのかな
- 156 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 07:03:08.91 ID:ltuDblyN.net
- ことえりはまだうみまきほど順調にことが運んでないから最後の人仕上げに何かきそう
- 157 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 08:11:12.69 ID:KWIFnrR0.net
- 更新の早い冨樫乙
- 158 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 09:23:46.56 ID:mdOWhBOQ.net
- それ冨樫じゃない
- 159 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 13:07:38.70 ID:L2YB2Qwd.net
- ほ
- 160 ：名無しで叶える物語：2017/06/01(木) 21:46:35.17 ID:ltuDblyN.net
- 保守だ
- 161 ：名無しで叶える物語：2017/06/02(金) 01:56:55.50 ID:hlmzFz+v.net
- ほ
- 162 ：名無しで叶える物語：2017/06/02(金) 04:26:35.05 ID:eK+UISvX.net
- ほ
- 163 ：名無しで叶える物語：2017/06/02(金) 07:57:57.93 ID:owJKDRQk.net
- ほ
- 164 ：名無しで叶える物語：2017/06/02(金) 13:39:01.27 ID:bGJ4KqOj.net
- ほ
- 165 ：名無しで叶える物語：2017/06/02(金) 23:11:34.92 ID:bdUxX9W8.net
- 保守
- 166 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 06:58:29.22 ID:lYNKvvjo.net
- ほ
- 167 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 13:55:40.36 ID:WZEY598S.net
- 保守
- 168 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 22:48:43.14 ID:aFLxESuQ.net
- 〜〜都内某所 地下〜〜
ｶﾞﾁｬ
英玲奈「さあ、どうぞ」
あんじゅ「…」ｽﾀ
真姫「…」ｽﾀ
海未「…」ｽﾀ
英玲奈「ゲームスタート、だな」ﾌﾌ
ｶﾞﾁｬ
ｽﾀｽﾀ
スーツの男「お待ちしておりました。優木様」ﾆｺﾘ
スーツの男「こちらへどうぞ」
あんじゅ「…」
あんじゅ「ええ」
海未「…」
海未「では…私がお付きします」ｽｯ
海未「真姫はこの辺りで状況を観察しつつ、ツバサに状況を報告していてください」ｺｿ
真姫「…」ｺｸﾘ
- 169 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 22:49:54.65 ID:aFLxESuQ.net
- 英玲奈「では私は…」ｽﾀ
英玲奈「すべて整ったら合図をする」
真姫「…」ｺｸﾘ
海未「…」ｺｸﾘ
〜〜
真姫(確かにほとんどがカジノスペースね) ｷｮﾛ
真姫 (まあほとんどが男性客で、女性はホステスがちょろちょろいるくらいね…)
真姫(穂乃果にも釘を刺しておかなきゃ…ね)
「ねえ」
男「お姉さんみたいな女性客珍しいね」
真姫「…」ﾁﾗ
真姫「そう？」
男「ああ。見る限り水商売の子じゃないんだろう？」
真姫「…ふふ」
- 170 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 22:50:38.58 ID:aFLxESuQ.net
- 男「…良かったら一緒に遊ぼうよ」
男「ここのルーレット、中々なんだ。結構ゆっくり回してくれるからね、運云々は関係なしに面白いよ」
真姫「…いえ、今日は社長の付き添いで来てるから」
真姫「見学させてもらうわ」ｸｽ
男「ふぅん、そうか。じゃあ幸運の女神様ってところかな」ﾆｯ
男「お付きの先生がいるってことは、秘書かなにか？こんな所来てるだなんてお宅も中々だねぇ」ﾊﾊ
真姫「ふふ。うちの社長、なんせやり手だから」
男「まずは様子見かなぁ。初めてのディーラーだな」
ディーラー「…」
男「イーブン」ｺﾄ
男「ねえ…お姉さん座りなよ」ﾁﾗ
真姫「…」
真姫「ねぇ」
- 171 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 22:51:40.97 ID:aFLxESuQ.net
- 真姫「……それより」
真姫「あなた、ドクターでしょう」
男「え……」ｶﾀ
男「へぇ」
男「凄いね……美人なだけじゃなくて、超能力も使えるのか」
真姫「ええ。職業病って言うのかしら…そうね、そんなものよ」
男「面白いねぇ、お姉さん」
男「こちらから名乗る前に当てられたのは流石に初めてだな」ﾊﾊ
男「都内の総合病院でね。有名だから知ってると思うけど…昔ちょっとした事件起こしたところなんだけど…って」
男「まあこの話はいいか」ﾌｯ
真姫「…」
ｶﾗｶﾗｶﾗｶﾗ…
- 172 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 22:52:54.75 ID:aFLxESuQ.net
- 真姫「悪いお医者なのね。こんな所で遊んで」ﾌﾌ
男「勘弁してくれよ。それに、これも一応付き合いのひとつなんだよ」
男「院長で苦労しててさ、たまには息抜きもさせてほしいしね」ｶﾀ
真姫「そうなの。ストレス溜まるのね、医者って」
真姫(付き合い、ね)
男「まあね。目の上のたんこぶみたいな爺さんがいるから余計にね」
男「歳だし経営能力もないんだからさっさと引退して欲しいもんだよ…まったく」
真姫「…へぇ」
真姫(よくもまあこんな場所でペラペラと…)
真姫(馬鹿な人を後継者に選んだものよね)
真姫(あの人も)
ｺﾄﾝ…ｯ
「１２」
男「…いいねぇ。良い流れだねぇ」
真姫「…お見事」
- 173 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 22:54:18.57 ID:aFLxESuQ.net
- 真姫「慣れてるのね」
男「いやいやこんなのまだ様子見だしさ。そうでもないよ」
男「総合病院で院長やってんだ。その目の上のたんこぶみたいな爺さんの付き添いできたのがきっかけだったよ」
真姫「…目の上のたんこぶね」
男「同族経営の病院だからね。異端の僕はやりにくいったらないよ」ｶﾀ
男「ま、娘と婿に愛想尽かされたんじゃどうにもなんないもんな」ﾊﾊ
真姫「…」
真姫「何かあったのでしょう」
真姫「自業自得、ね」
男「…はは。よく分かってるね。お姉さん」
男「面白いね、本当に」
男「こんな面白い、こんな美人さんに会えるなんてツイてる」
真姫「ふふ…」
真姫 (こんな所でまさか、ね。……私もよ)
- 174 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 22:57:36.50 ID:aFLxESuQ.net
- 真姫 (おじい様もようやく因果応報と言う言葉を理解してくれるのかしら)
真姫(まあ…もしかしたらこの人を切るだけであなたはまたのうのうと生きていくのかもしれないけれど)
真姫(ここで西木野の因縁に巡り会えたのは……)
真姫(なんの運命かしらね)ｸｽ
男「幸運の女神様に賭けるよ」ｺﾄ
男「思い付いた数字、言ってよ」ﾆｯ
真姫(ひとつの数字に賭ける気ね…)
真姫「ストレートアップ？ふふ、随分大胆ね」
男「まあね。よく知ってるじゃない」
真姫「…」
真姫「じゃあ…」
- 175 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 22:59:19.58 ID:aFLxESuQ.net
- .
- 176 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 23:00:20.16 ID:id3nU350.net
- しえん
- 177 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 23:01:08.60 ID:aFLxESuQ.net
- 〜〜
〜〜総合病院 玄関前〜〜
ﾃｸﾃｸ…
絵里「…」
絵里(結局戻ってきてしまった…もう退勤してる人もちらほら見えるわね)
絵里(何もなければ何もないで…ことりの様子を…みて…)
ﾃｸﾃｸ
絵里(見て…帰…)
ｽｯ
看護師「」ﾍﾟｺ
絵里「ーー」ﾄﾞｷｯ
ﾃｸﾃｸ…
絵里「………っ」(え…)
絵里 (………この、感じ) ﾄﾞｸ ﾄﾞｸ…
ﾀﾀｯ…
- 178 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 23:04:28.57 ID:aFLxESuQ.net
- 絵里「待って」
看護師「…？」ｸﾙ
絵里「…」
看護師「どうか…されましたか？」
絵里「あなた…」
絵里「さっき三階、西棟端の…南ことりの個室に食事を届けにきた看護師よね…」ｼﾞｯ
看護師「…え、すみません。何なんでしょうか」
絵里「…ねぇ」
絵里「あなたは…誰なの」
看護師「え？…私はここの」
絵里「いいえ…違うでしょう」
絵里「私はずっとあそこの病棟に入院をしていたし、毎日通っていたから知ってるの。ここの…職員のことは把握している」
絵里「新しい職員の出入りは警察権限で調べさせてもらっていたの」
看護師「…」
- 179 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 23:05:07.11 ID:WZEY598S.net
- かしこい
- 180 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 23:06:16.75 ID:aFLxESuQ.net
- 絵里「名乗ってみて。きっと名簿上にはない名前よ」
絵里「あそこの病棟の方には個室に入る前に、南さんなんて外から声掛けをしないようにも頼んでいたからね」
看護師「…」
絵里「ねえ…あなた」ｶﾞｼｯ
絵里 (……) ﾄﾞｸ… ﾄﾞｸ…
看護師「…」
看護師「ふふ」
絵里「……！」
看護師「本当に、まさかこんな所で…」
「あなたに見破られるとは、思っても見なかったわ…絵里」ｸｽﾘ
絵里「……」
絵里「やっぱり…あなたなのね」
- 181 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 23:07:20.42 ID:id3nU350.net
- 出会ってしまったか…
- 182 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 23:07:44.56 ID:aFLxESuQ.net
- 女「…ふふ」
女「生きていたのね、あなた」
絵里「…」
女「てっきり私に捨てられたあと、…自殺しちゃうのかと思ってたわ」
絵里「…」
絵里「…随分、顔が変わってしまったから、初めは気が付かなかったわ」
女「そうね、だって結構お金かけてるから」
女「面食いのあなたのレーダーに引っ掛かっちゃったのね。今回ばかりは失敗作だったかしら」ﾌﾌ
絵里 (やっぱり、整形を繰り返していた…)
絵里「ねぇ、ことりに何の用なの」
絵里 (手をかけるつもりなら…きっともっと早くにそれが出来ていた)
絵里「あなたがわざわざここに潜伏するだなんておかしな話でしょう」
絵里「本当なら今頃どこか海外にでも高飛びしているものかと思っていたけれど」
- 183 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 23:08:35.28 ID:aFLxESuQ.net
- 女「…別に」
女「急ぐ旅路ではないわ」
絵里「あの子に何かしたの」
女「あなたはいつも質問ばかりね」ｸｽ
女「せっかちな所も変わってないわ」
絵里「答えなさい」ｼﾞﾘ
女「…ふふ。分かっているはずよ。手を出すつもりだったならそんなチャンスはいくらでもあったからね」
女「何もしていないわ」
絵里「…だったらどうして」
女「…ねえ」
女「あなたも知ってるんでしょう」
絵里「…」
女「私が人殺しだって」ｸｽ
- 184 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 23:09:47.09 ID:aFLxESuQ.net
- 絵里「…」
女「…あの時と同じ様に黙るのね」
絵里「もう、あの時みたいに…」
絵里「あなたを見逃すつもりはないわ」
女「…」
女「相変わらず無鉄砲で…馬鹿みたいに真っ直ぐなのね」
女「それに…死ぬことを全然恐れてない」
女「こんな闇夜でひと気の少ない駐車場で私と接触を試みようなんて、本当にどうかしてるわ」
女「自分の命を軽視しているところは変わってない…」ｸｽ
絵里「…」
ｼﾞﾘ…
絵里「ここで逃せばあなたはまたどこかで犯罪を重ねてしまう」ｽﾀ…
- 185 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 23:11:16.71 ID:aFLxESuQ.net
- 絵里「もちろん今までやってきた全ての犯罪は許されないけれど、人に手をかけたのはアウトよ」
女「ふふ」
女「あなたも私にそこまでちゃんと口をきけるくらいには大人になったのねぇ」
女「ねえ、絵里」
絵里「…？」
女「私に何を望んでいるの？」ﾌﾌ
女「逮捕？自首？」
絵里「そうよ。もうやめて」
絵里「私はなにがあってもこの場からあなたを逃さないわ」ｼﾞﾘ
女「なにがあっても…ね」
女「…私が素直にそんなことをするくらいなら、わざわざ整形してまでここまで逃げてきてないって、わかってるくせに」ﾆｺ
- 186 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 23:14:04.58 ID:aFLxESuQ.net
- 女「…ほんと」
女「落ち検の弁護士さん。こんな事件放っておけばいいのに…いつまで経っても、あまちゃんね」
絵里「…」
絵里「まあ、私の人生をかけたケリね。これは」
女「本当にくだらないわ。本当にね」ｽｯ
ﾁｬｷ…
絵里 (銃…か)
絵里「私を…殺して逃げるの？」
女「あなた次第よ」ﾌﾌ
女「私と一緒に地獄に落ちるか…」
女「馬鹿らしいあなたの正義を貫いて、ここで死ぬか」
女「選ばせてあげる」ﾆｺ
〜〜
- 187 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 23:15:06.61 ID:aFLxESuQ.net
- つづく
明日書きます
- 188 ：名無しで叶える物語：2017/06/03(土) 23:16:47.66 ID:id3nU350.net
- おつです
これは絵里ちゃんを仲間に誘ってるのか？
女の真意含めて先が読めないとても気になる
- 189 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 01:58:09.16 ID:smE/vdXW.net
- 真姫ちゃんの病院のこととか忘れてたわ
- 190 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 08:35:01.26 ID:8ZefoPiE.net
- どうなる
- 191 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 13:53:15.58 ID:FQmbvMPp.net
- 保守
- 192 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 16:28:10.86 ID:s69FqbYo.net
- ほしゅ
- 193 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 18:55:31.95 ID:dkV1P6IV.net
- 〜〜都内 カフェ〜〜
にこ「…」
にこ「……」ｲﾗｲﾗ
にこ(ああは行ったものの、やっぱり…気になる)
にこ(無線で拾う限り真姫ちゃん達に問題は特に起きていないみたいだから安心だけど)
にこ「絵里…」
ﾎﾟﾁ
にこ(連絡もなければ、メールも途絶えた…)
にこ(あいつは何を感づいたのかしら)
にこ(さっきは病院にいると言っていたけど…いくらことりが入院しているからといって)
にこ(毎日不自然なほどに…)
にこ「…」
にこ「……」ｲﾗｲﾗ
にこ「はぁ…もう！」
ﾊﾞｧﾝ！
客「！」ﾋﾞｸｯ
にこ「あ…す、すみません…」ﾍﾟｺ
にこ(ああもう！なんとか言いなさいよ〜〜！絵里！)
- 194 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 18:56:14.70 ID:dkV1P6IV.net
- 〜〜地下 アジト、バー〜〜
スーツの男「ーーでして、来年度からを目処に規模を広げていく計画を……」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
スーツの男「つきましては……」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
あんじゅ「ええ」ｺｸ
あんじゅ「はい、なるほど」ﾆｺ
あんじゅ (……)
あんじゅ (バカなの？)
あんじゅ (こんな話を鵜呑みにして、目先の利益に飛び付くなんて…あり得ない)ｸﾙ…ｸﾙ
あんじゅ (…私も舐められたものねぇ)ｸﾙｸﾙ
海未「…」ﾁﾗ
海未(あんじゅの癖が…いつもより激しいです)
海未(しかし、こう言った分野のことは分かりませんが…)
海未 (この人たちはどうしてこうも堂々とした表情で他人を陥れることが出来るのでしょうか)
海未(…悲しい現実ですね)
- 195 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 18:56:51.95 ID:dkV1P6IV.net
- スーツの男「ですが、まさか優木社長から良いお返事を頂けるとは思いませんでした」
スーツの男「長い間アプローチを仕掛けていた甲斐があります」ﾌﾌ
あんじゅ「まあ…」
あんじゅ「一度も話は聞かずにって言うのも、野暮な気がしましたので」ｸﾙｸﾙ
あんじゅ (でも中々上手く練られた話だとは思うけど…)
あんじゅ(宝くじや運があるのは分かるけれど、楽をして儲かるなんて話、結局世の中に有るわけ無いのよね)
あんじゅ(そこには必ずしも誰かの努力や経験が生きてくる)
スーツの男「例の亡くなった社長については、…残念でした」
スーツの男「まさにこれからと言う時期でしたから」
- 196 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 18:57:41.88 ID:dkV1P6IV.net
- あんじゅ「…ええ」
あんじゅ(よく平気な顔をしてそんなこと言えるわね〜)
海未(…あんじゅも余計なこと言わないで下さいよ…っ)ﾂﾝﾂﾝ
あんじゅ(う〜〜分かってるわよ)ﾁﾗ
あんじゅ「…」
あんじゅ「それにしても、随分素敵なカジノですわね」ﾆｺﾘ
スーツの男「ええ、そうでしょう。毎晩賑わってるんですよ」
スーツの男「宜しければ優木社長もこのあといかがですか？」
スーツの男「……お話がまとまり次第、すぐにでも」ﾆﾔ
- 197 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 18:58:44.86 ID:dkV1P6IV.net
- あんじゅ「…」
あんじゅ「ふふ」
あんじゅ「いえ、もう楽しませて頂いてますので…」ｸｽ
スーツの男「？」
海未「…」
海未 (あんじゅ…何をまたあなたはおかしなことを) ｱｾ
スーツの男「なら、よかったです」
あんじゅ「ふふ」ﾆｺﾘ
あんじゅ(こんな下らない詐欺集団、さっさと取っ捕まえるべきだわ)
あんじゅ(相手も油断しきっているし、こちらも手持ち札は揃っている。もう英玲奈の合図次第ね)
〜〜
- 198 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 19:00:13.73 ID:dkV1P6IV.net
- 〜〜
〜病院前 駐車場〜
絵里「あなた…随分物騒なものを持っているわね」
ｶﾂ ｶﾂ
女「…ふふ」
絵里「銃砲刀剣類所持等取締法。第三十一条の三…規定に違反してけん銃等を所持した者は、一年以上十年以下の懲役に処される」
女「…」
女「…人殺しまで行ってきたって言うのに、今更なにを」ｸｽｸｽ
絵里「…あなたは罪を重ねすぎたわ」
女「そうね」
ｶﾂ ｶﾂ
絵里「そんなつもりじゃなかった、とか？」
女「…」
- 199 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 19:01:07.94 ID:dkV1P6IV.net
- 女「さあ」
女「少なくとも、生まれた瞬間なんかはそうだったかもね」
女「そんなこと、もうどうでもいいわ」
絵里「…」
絵里(さっきから感じていることだけれど)
絵里(彼女にしては…言葉の節々がやけに雑で、投げやりに感じるのは私だけ…なのかしら)
女「ねえ、絵里」
女「これ以上近付いたら、答えはノーと受けとる。私はあなたを撃つわ」
絵里「…」
女「私についてくる気はないのね」
絵里「あなたを止める気はあっても、着いていく気はないわ」
- 200 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 19:01:47.63 ID:dkV1P6IV.net
- 女「…」
絵里「あなたに恋心を抱いていたのは、過去の話よ」
絵里「あなたはただの犯罪者。なんの魅力も感じられないわ」
ｶﾂ ｶﾂ
女「……っ」
女「絵里…あなた、死ぬのが怖くないの？」ﾌﾌ
絵里「…」
絵里「そうね。死ぬことに対して恐れを抱いたことはないわ。それに例え死んでしまったとしても、それはそれで私の寿命だったと受け取るだけ」
ｶﾂ ｶﾂ
絵里「死は平等にいずれは訪れるものだもの」
絵里「亜里沙への学費を払い終えるくらいには貯金もあるしね」
女「…っ」
- 201 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 19:03:26.24 ID:dkV1P6IV.net
- 女「…っ」
女「相変わらず、あなたも頭がどうかしてる…」ｼﾞﾘ
絵里「そう？」
絵里「それこそあなたに捨てられた時は、本気でそんなことも考えたりしたものよ」ｸｽ
ｶﾂ ｶﾂ…
女「…弱い人間だものね、あなたも」ｶﾁｬ
絵里「…ふふ」
絵里「その言葉、そっくりそのままお返しするわ」
女「…」
絵里「ねえ」
絵里「気付いているの？」
女「…っ」
絵里「手、震えてるわよ」ﾆｺ
女「……！！！」ﾋﾟｸ
- 202 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 19:04:58.67 ID:dkV1P6IV.net
- 女「黙りなさい…」
絵里「ふふ…一緒に地獄に落ちるとは、こう言う覚悟がいるのよ…？」ｷﾞｭｯ
絵里「はい、近付けた」ﾆｺ
女「！」
絵里「銃はね、こうして構えるのよ」ｿｯ
女「…な」ﾋﾞｸ
絵里「右手でしっかり握って…親指を上げて。左手で、こうして包み込んで…」
女「やめなさい…っ」
絵里「左親指はフレームにあてて、…こうよ」
女「…やめっ」
絵里「慣れてないのね…」ｸｽ
絵里「人を殺したのも、そんなつもりははなからなかったんでしょう？」
- 203 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 19:06:09.85 ID:dkV1P6IV.net
- 女「…っ」
絵里「それなのに自分も死ぬのも、怖いのでしょう？」
女「…っ！」ｶﾀ…ｶﾀ…
女「離して！……本当に！」
絵里「……」
絵里「あなたは」
絵里「それだけの罪を犯してきたのだから、もう罪を償う以外に道はないわ」ﾎﾞｿ
女「あなた……なんなの、本当に…」
絵里「…ほら、じゃあ私を撃つ覚悟はあるの？」
女「…、…」ｶﾀ ｶﾀ
絵里「死ぬのも恐い。人を殺すことも恐い」
絵里「でもいくら逃げたって、あなたの犯した罪は消えてくれはしないわよ」ﾎﾞｿ
- 204 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 19:06:57.01 ID:dkV1P6IV.net
- 女「……」ｶﾀ ｶﾀ
絵里「あなた」
絵里「感情的になって…彼に手をかけてしまったんでしょう」
女「…！！！」
女「…馬鹿、馬鹿しい」
絵里「人生で初めてだったのでしょう。何もかもが」ﾌﾌ
絵里「はなから自分の思った通りに彼が動いてくれなくて、逆に…持つべきではなかった感情があなたに生まれてしまったのでしょう？」
女「ーーー…っ」
絵里「ねえ、世の中自分の思い通りにはならないのよ」
絵里「私もあなたに騙され、捨てられて気がついた事が沢山あるからね…逆に感謝している部分もあるの」ｸｽ
- 205 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 19:09:42.01 ID:dkV1P6IV.net
- .
- 206 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 19:09:56.75 ID:dkV1P6IV.net
- 絵里「もう自分でも道を失ってしまったからこそ、…こうして意味もなくことりのもとへ彼の痕跡を探しに来たんじゃないのかしら」
絵里「殺すことも出来ずに、ずっと意味もなく……あなたは探っていたのでしょう」
女「…やめて…っ」
絵里「どれだけ逃げても、あなたはもうここで終わりよ」ﾎﾞｿ
ｶﾞｼｯ
ｸﾞｯ
女「…くっ、離して！」
絵里「あなたこそ…銃を離しなさい」ｸﾞｯ
女「あなたに何がわかるのよ！！！」
女「あなたなんかに！」
女「私の何がわかるの！！！」ｸﾞｯ
絵里「…思い通りにいかなくなれば、今度は駄々をこねるのね」ｶﾞｯ…
- 207 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 19:10:57.60 ID:dkV1P6IV.net
- 絵里「そんな女はみっとも、ないわよ」
絵里「少なくとも、昔のあなたの方が…魅力的だった…わね」ｸﾞｲ
女「…やめっな、さい…」ｸﾞｯ
絵里「…」ｸﾞｯ…
絵里「それから最後に言っておくと、さっきの言葉は全て、過去の私のものよ」
女「…！！」
絵里「今はね、死ぬことこそ怖くはないけれど……」
絵里「簡単に死んでしまうわけにはいかなくなったのよ」ｸｽ
女「……！」
絵里「自分だけの命じゃないって、みんなに散々怒られてしまったし……今は」
絵里「まだ生きて一緒に生きていきたい人が出来てしまったのよ」ﾆｺ
- 208 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 19:12:05.04 ID:dkV1P6IV.net
- ｸﾞｸﾞｸﾞ…
女「……」ｸﾞｸﾞｸﾞ…
女「…っ」
女「…うるさい！」ｸﾞｲ
女「やめて！！！！！！！！！！！！」
絵里「っ…」(しまった…！トリガーが…)
絵里「…！」
女「…あ……」
絵里「…馬鹿！」
ﾊﾟｧｰｰｰｰﾝ!
ｶﾞｼｬﾝ
ｶﾗ、ｶﾗｶﾗ…
- 209 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 19:14:05.40 ID:dkV1P6IV.net
- つづく
- 210 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 19:50:43.41 ID:ixxCgbU4.net
- 賢ぶってるけどえりちアホやんけ！
- 211 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 20:10:17.02 ID:+ekU5M/o.net
- おい
- 212 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 20:22:43.80 ID:99mc+MxK.net
- またこのオチかw
- 213 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 22:14:43.44 ID:UEuUCPmM.net
- 乙
詰めの甘さがぽんこつちか
- 214 ：名無しで叶える物語：2017/06/04(日) 22:20:15.02 ID:B9UsEueW.net
- 絵里ちゃんはお腹に穴開けられちゃう運命なんやなって…
- 215 ：名無しで叶える物語：2017/06/05(月) 06:22:41.49 ID:FGjgYWW4.net
- ほ
- 216 ：名無しで叶える物語：2017/06/05(月) 12:25:44.13 ID:ncoSnnUw.net
- ほ
- 217 ：名無しで叶える物語：2017/06/05(月) 17:17:17.67 ID:9pOlbbEa.net
- ほ
- 218 ：名無しで叶える物語：2017/06/05(月) 23:55:12.13 ID:fcHRXP/3.net
- 保守
- 219 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:37:32.89 ID:UyJ1IiAj.net
- 〜〜
ｺﾄﾝ…
「13」
男「……!!!」
男「え…」ﾁﾗ
男「…ふ、ははは!!!」
真姫「…」
男「すごいよ！やっぱり君は幸運の女神さまだったんだ…」
真姫「ふふ」
真姫「…」
ディーラー「こちらチップです」ｼﾞｬﾗ
- 220 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:38:15.05 ID:UyJ1IiAj.net
- 男「はは！大量だ」
男「ここに通っていてここまで当たったのは初めてかもしれないな」
男「好きなもの、好きなだけ飲んでよ」
真姫「…ありがとうございます」ｸｽ
ｶﾁ
男「ん？…部屋の電気が」
ｶﾁ
男「停電か？」
男「おい！しっかりしてくれよ、どうなってるんだ」
ｶﾁ
真姫「…」
- 221 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:39:08.27 ID:UyJ1IiAj.net
- 男「…直ったのか？…まったく、いい気分に浸ってる時に…」
男「ねえ」
男「それより…」ｽｯ
〜〜
スーツの男「停電か…？なんだ？」
スーツの男「すみません、不具合がでたようで…なんせ元が古びた建物でしてねぇ」
あんじゅ「ふふ…いえいえ」
海未「…」ﾁﾗ
海未 (…準備が整ったようですね)
海未 (ツバサ)ｺｿ
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…
あんじゅ「私たちの話し合いもここまでね」
- 222 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:40:14.27 ID:UyJ1IiAj.net
- スーツの男「…え？」
スーツの男「ええと…申し訳ありません。つまりそれはどういうお返事を頂けているのでしょう」
あんじゅ「ふふふ」
スーツの男「…」
スーツの男「笑うようなことは何も起きていないと思うのですが…」
スーツの男「あまり…ふざけられてもねぇ…こちらも」
ｶﾂ ｶﾂ…
あんじゅ「おっ♪」
海未(来ましたか)
スーツの男「えっ…」
- 223 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:40:47.41 ID:UyJ1IiAj.net
- 英玲奈「やあ」ｽｯ
スーツの男「え、英玲奈さん…」
スーツの男「すみません、まだ話が…」
あんじゅ「いいえ、もう終わりよ」
英玲奈「だそうだ」ｸｽ
スーツの男「？？？？？」ｱｾ
スーツの男「なにが…」
あんじゅ「ふふ…」
あんじゅ「完全にフルハウス…♡」
英玲奈「だそうだ」
スーツの男「…？？？」
海未「…？？？」
〜〜
- 224 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:41:34.69 ID:UyJ1IiAj.net
- 〜〜
男「お姉さんに運命感じたよ」
真姫「…」
真姫「運命、ね」ｸｽ
男「ああ」
男「ねえ…」
真姫「…」
男「名前、何て言うの？」
真姫「…」
真姫「ふふ、知りたい？」
- 225 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:42:20.89 ID:UyJ1IiAj.net
- 『ーーーー突入するわ。皆さん、ご苦労様♡』ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…
真姫「…」ﾆｺ
男「ああ、知りたい」
真姫「西木野、真姫」
男「ーーーーーへ…」
男「……に、しき、の」
真姫「ええ」ﾆｺ
真姫「西木野真姫よ」ﾆｺ
男「ぐ…ぐうぜん、かな」ｱｾ
真姫「いつも祖父が世話になっております」ﾌﾌ
真姫「と言っても…祖父とはもう絶縁してしまったけれどね」
- 226 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:43:08.40 ID:UyJ1IiAj.net
- 男「う、うそでしょ…冗談」
真姫「私の名前は西木野真姫よ、お兄さん」
真姫「刑務所で何度でも復唱しなさい。あなたの大好きなこの名を」ｸﾞｯ
男「…ひっっっ！！」ﾋｯ
バァァァン！！！
「なんだ？！」
「ドアが破られたぞ！」
ｻﾞﾜｻﾞﾜ…
ﾊﾞｯ
ツバサ「はい、突入ーー♪」ﾆｺ
部隊「了解です！！」
ﾜｰﾜｰﾜｰ！
ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ
ﾜｰﾜｰ
- 227 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:43:56.26 ID:UyJ1IiAj.net
- 「サツだ！！！！？？？にげろ！」
「非常口が封鎖されてる！！」
「だめだ！周りも全て…っ」
ツバサ「ふふふ♪」ｶﾁｬｶﾁｬ…
ツバサ「みんな、しっかり準備するのよー！！」
海未「…っ」ﾊﾞｯ
あんじゅ「まったくもう〜〜手荒ねぇ」ﾊﾞｯ
真姫 (…嬉しそうな顔して) ﾊﾞｯ
英玲奈「ノリノリだな、ツバサ」ﾊﾞｯ
ｺﾛﾝ…
「ひっ…」
「スタングレネード…っ！！！！！」
「うわああ！！」
ﾊﾟｧｧｧｧｧﾝ……！
ーー
ーーー
ｷｨｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝ…
- 228 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:44:35.94 ID:UyJ1IiAj.net
- 海未「…」
海未「止み、ましたか」
海未 (…相変わらずやることがド派手ですね……)
あんじゅ「ゴーグルしていても眩しい〜〜」
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ…
「確保！」
「うう………」
「うぁ…う」
「…ううう」
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ…
ツバサ「…ふふふ」
ツバサ「皆さん、お疲れ様」ｽｯ
英玲奈「ツバサ、上手くいったな」
- 229 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:45:18.82 ID:UyJ1IiAj.net
- ツバサ「ええ。これから沢山パトカーが来てくれるみたい」
海未「しかしやることがド派手ですね、本当に」
ツバサ「あら、でもそんなの計画時から分かってたことじゃない♪」ﾆｺ
あんじゅ「うっれしそうな顔して〜…本当に変態よねぇ」ﾊｧ
ツバサ「誉め言葉よ」ﾌﾌ
海未「真姫は始めからあちらにいましたが、大丈夫でしたか？」ｽｯ
真姫「ええ…」
真姫「何だか思わぬ収穫もあったのよ」ｸｽ
海未「…？」
真姫「とにかく…終わったのね」ﾌｩ
海未「ええ…」
- 230 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:46:03.80 ID:UyJ1IiAj.net
- 海未「ですが…やはり肝心の人は…いませんでしたね」
英玲奈「…」
ツバサ「…それがね」
海未「？」
ツバサ「矢澤さんに一応連絡を取っていたのだけれど」
ツバサ「絵里が単独行動をしているらしいの」
あんじゅ「なっ！」
真姫「はぁ？！」ｸﾜ
海未「こ、この期に及んでまだあの人は……」
英玲奈「しかしそれは何か心当たりがあるからだろう、落ち着け」
英玲奈「今は彼女を信じた方がいい。我々が今下手に騒いだところで意味はないからな」
- 231 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:46:46.75 ID:UyJ1IiAj.net
- ツバサ「ええ。私はこれからやらなければならないことが沢山あるから…今絵里の追跡は出来ない」
ツバサ「あんじゅも参考人として来てもらう」
あんじゅ「…っ」
海未「…」
真姫「行くわよ、海未」ｽｯ
海未「はい」
海未「皆さん、それではお先に失礼します」
ツバサ「ええ、気をつけて」
あんじゅ「た、頼んだわよ！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ…
ツバサ「ああ、それと。今、裏は解放しておいたわ」
英玲奈「ああ、すまない。ありがとう」
- 232 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:47:36.51 ID:UyJ1IiAj.net
- ツバサ「また落ち着いたら連絡してね。英玲奈」
あんじゅ「え？ちょっと、どこに行くの？英玲奈は…」
英玲奈「ふふふ…」
英玲奈「心配してくれるのか、あんじゅは」
あんじゅ「当たり前じゃない…」
ツバサ「優しいわね〜あんじゅは」ｸｽ
あんじゅ「もう！ふざけてないで……お金の面で困ったらすぐに私を頼るのよ！」
ツバサ「私のこともね」
英玲奈「ふふ。心強いな」ﾆｺ
ｽﾀｽﾀｽﾀ…
あんじゅ「もう〜〜なんで私の周りはこうも自由な人間ばかりなのよ〜…」ﾊｧ
ツバサ「嫌いじゃないくせに」
- 233 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:48:15.88 ID:UyJ1IiAj.net
- あんじゅ「もう……」
ツバサ「さ、行きましょうか」ｽｯ
ツバサ「終わったらちゃんと美味しいご飯ご馳走してあげるから♪」
あんじゅ「……たのむわよー」ﾑｽ
〜〜
- 234 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:49:11.59 ID:UyJ1IiAj.net
- 〜〜〜〜
〜病院前 駐車場〜
絵里「うっ……」ｽﾞｼﾘ
女「……」
絵里「…危ない…でしょう」
女「…」ｽﾞﾙﾘ
絵里(気を失ってる……)ｶﾞｼ
絵里(と言う私も……少し、意地張りすぎたかしら…)
絵里 (こ、腰が……)ｱﾊﾊ
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…
絵里(電話……それよりすごい数の着信が来てたのね)
『矢澤にこ』
絵里「にこ…」
ﾋﾟｯ
絵里「も、もしもし」
- 235 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:50:09.80 ID:UyJ1IiAj.net
- にこ『ーーーーーっ』
にこ『くぉらぁ！！！あんた！どこいんの？！？！』ﾊｧﾊｧ
絵里「え？えっと…」ｷｮﾛ
絵里「駐車場……病院の」
にこ『…動くんじゃないわよ』ｾﾞｪ…ｾﾞｪ
絵里「に、にこ……」
絵里「聞いて、私…」
ｻﾞｯ
にこ「…見つけた」ﾊｧ ﾊｧ
絵里「に、にこ……！」ﾍﾀﾘ
にこ「…」ﾊｧ…ﾊｧ
にこ「…怪我は？」
にこ「そいつは生きてんの？」
絵里「気絶してるだけ…生きてるわ。この人に、怪我もない。銃も…取り上げた」
- 236 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:50:52.76 ID:UyJ1IiAj.net
- にこ「あんたは」
絵里「えと…大丈夫」
にこ「…」
にこ「そう」ﾌｩ
にこ「ったく…全力疾走させるんじゃないわよ」ﾊｧ
にこ「いくら私が皆の永遠のスーパーアイドルにこにーだとしても、歳を考えなさい歳を！」
絵里「…」ｷｮﾄﾝ
絵里「ふふ…ふ。ごめんなさい」ｸｽ
にこ「…ま、良かったわ」
- 237 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:51:25.02 ID:UyJ1IiAj.net
- にこ「一番良い形であんたを見つけられた」
絵里「…」
絵里「…あの時も、にこは私を見つけてくれた」
絵里「空港で、多くの人が行き交うなかで、こうして見つけてくれたのよね」
にこ「どこに飛んでたかは知らないけど、三日も空港で座り込んでる奴なんかおかしいもの、すぐ分かるわよ」
絵里「そうね」ｸｽ
にこ(あの時と違うのは…)
にこ(こいつの表情ね)
絵里「…ありがとう」
にこ「…」
にこ「…とりあえず警察を呼ぶから」
にこ「こっちに銃を渡しなさい」
絵里「…えと」
絵里「…」ｼﾞｯ
- 238 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:52:05.78 ID:UyJ1IiAj.net
- にこ「あによ、ほら。早く」
絵里「…い、いやね。その…」
絵里「にこと会ったら、安心して…その、腰が抜けちゃって…///」ｱﾊﾊ
にこ「はぁ〜〜〜〜？」
絵里「お恥ずかしい限りだわ…あはは」
にこ「ったく！あんたは本当に…世話が焼けるわね」
にこ「はあ…しょうがないわね」ｽﾄﾝ
絵里「にこ」
にこ「にこも少し休むわ。ずっと走りっぱなしだったしね」ﾌｩ
にこ「ま、何て言うの…」
にこ「…お疲れ様、絵里」ﾆｺﾘ
絵里「…に…」ｳﾙｯ
絵里「…にごぉ〜〜…」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
- 239 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:55:33.22 ID:UyJ1IiAj.net
- にこ「でええええ？！止めなさいよ良い大人が！！！近所迷惑でしょ！」
絵里「だって〜〜…ぐす」
絵里「…うぇえええ…ぇ」ｷﾞｭｯ
にこ「やめなさい！……ったく」
にこ「…」
にこ(少しは…)
にこ(うちのメンバー含めて、まあ何年も続いてた厄介なもんは、少し落ち着いたのかしらね) ｸｽ
絵里「ぅぅ…」 ｸﾞｽ
にこ「良い歳こいて泣いてんじゃないわよ」
ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ…
ｳｳｳｳｳｳｳｳー…
〜〜〜〜
- 240 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 00:56:07.63 ID:UyJ1IiAj.net
- つづく
- 241 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 01:09:23.51 ID:pOq5Lbut.net
- おつおつ
大団円…なのかな？
とりあえず絵里ちゃん無事なようで一安心
- 242 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 01:25:04.34 ID:4SS98hy8.net
- 強くて弱い絵里ちゃんいいな
- 243 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 06:31:13.77 ID:pp/h0RUy.net
- にこちゃんのセリフだけすごく脳内再生される
- 244 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 12:25:46.09 ID:MGmAI1sY.net
- ほ
- 245 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 17:57:03.12 ID:u/3Qb8hM.net
- ほ
- 246 ：名無しで叶える物語：2017/06/06(火) 18:52:39.84 ID:KlNwrCnm.net
- ほしゅ
- 247 ：名無しで叶える物語：2017/06/07(水) 00:39:01.85 ID:cuG346Rx.net
- ほ
- 248 ：名無しで叶える物語：2017/06/07(水) 08:15:51.23 ID:RKvJDko7.net
- 保守
- 249 ：名無しで叶える物語：2017/06/07(水) 13:43:48.41 ID:5/sINe/Y.net
- ほしゅ
- 250 ：名無しで叶える物語：2017/06/07(水) 18:42:56.02 ID:hxA+crmY.net
- ほ
- 251 ：名無しで叶える物語：2017/06/07(水) 22:31:16.14 ID:EgcX455L.net
- し
- 252 ：名無しで叶える物語：2017/06/08(木) 06:16:45.39 ID:QTcZRrgR.net
- ほ
- 253 ：名無しで叶える物語：2017/06/08(木) 10:25:28.39 ID:FanPeqvy.net
- 良かった良かった
- 254 ：名無しで叶える物語：2017/06/08(木) 13:41:32.00 ID:dpegyVKe.net
- もうそろそろ終わりか
- 255 ：名無しで叶える物語：2017/06/08(木) 23:50:46.72 ID:cGfQnANR.net
- ほ
- 256 ：名無しで叶える物語：2017/06/09(金) 03:55:16.19 ID:2Gc7nw0F.net
- ほ
- 257 ：名無しで叶える物語：2017/06/09(金) 07:16:11.67 ID:CMymAKAK.net
- ほ
- 258 ：名無しで叶える物語：2017/06/09(金) 16:59:09.22 ID:KCFUe9yW.net
- しゅ
- 259 ：名無しで叶える物語：2017/06/10(土) 00:03:04.29 ID:g7W3qsb4.net
- 保守
- 260 ：名無しで叶える物語：2017/06/10(土) 06:40:16.63 ID:NZh/oJ7b.net
- 保守
- 261 ：名無しで叶える物語：2017/06/10(土) 17:31:17.68 ID:Af7jDSh+.net
- 保守
- 262 ：名無しで叶える物語：2017/06/10(土) 23:44:33.13 ID:6WkYH7bM.net
- ほ
- 263 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 07:49:56.16 ID:E1nyZMgl.net
- 今夜あたり来ないかな〜
- 264 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 16:02:44.85 ID:TXV3U2al.net
- ほ
- 265 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 22:14:51.88 ID:tI7L+DQy.net
- ほ！
- 266 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:12:15.84 ID:4+486WQX.net
- 〜数週間後〜クラブ店内〜〜
客「と、言うわけで…」
客「希ちゃん穂乃果ちゃんお疲れ様ぁぁ！！！！」ﾊﾟｧﾝ！
客「いやだぁぁぁぁあ！」
客「控え目に言って人生の潤いがなくなるよなぁ…」ﾊｱ
穂乃果「あ、あははー、皆ありがとうー！」
穂乃果「凄いね、私たちの送別会を一日特別なイベントにしてもらっちゃって！」
希「ね〜〜ほんま、ありがたい話やなあ♪」
客「あーこれで俺もそろそろ引退かなあ」
希「まったまたぁ♡」ﾄﾞﾝ
客「だってさ…希ちゃんが辞めるって聞いた次の週に穂乃果ちゃん…そして…そして…」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
- 267 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:14:25.91 ID:4+486WQX.net
- 客「こ、ことりちゃんまで…辞めちゃうなんて」ｳｳ
希「あらー…」ｱﾊﾊ
穂乃果「ほらっ、ことりちゃんここにいますから！」ｸﾞｲ
ことり「あの…」ﾋｮｺ
ことり「急な話ですみませんでした…皆さんには本当に」
客「いや！良いんだよ！皆が夢に向かって希望した道を歩んでいくんなら、お兄さんはそれをとめたりしない！」
客「うるせーぞ！偽善者ぶるな！そこー！」
客「なんだとーー！」
ﾜｰﾜｰ
穂乃果「あ〜もうほら、喧嘩しないでよ〜〜」
穂乃果「うちの雪穂はまだ卒業まではいるみたいなんで」ﾆｯ
雪穂「…え、ここで私に振るの？！」ｷﾞｮ
客「いやあ良かったよ〜雪穂ちゃんまで辞めちゃったら、高坂姉妹を推していた俺の人生なんて最早…」ｼｭﾝ
- 268 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:15:56.90 ID:4+486WQX.net
- 雪穂「あはは…宜しくお願いしますね」ﾆｺ
客「雪穂ちゃん…！」
ことり「それにしても」ﾁﾗ
ことり「お客様みんな来てくれて…嬉しいね」ﾆｺ
希「うん。中々忙しくて顔見れへん人も来てくださってるし」
希「最後の仕事やけど、目一杯楽しまないとやね〜〜♪」
ことり「うん♡」
穂乃果「そうだね！」
穂乃果「やーでも、まさかことりちゃんまで辞めちゃうとは思わなかったよ！」ｷﾞｭｯ
穂乃果「人のこと言えないけどさぁ」
ことり「そうかな？」ﾆｺﾘ
ことり「私は穂乃果ちゃんも意外だったよ」
- 269 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:17:10.97 ID:4+486WQX.net
- 穂乃果「うーん、確かに真姫ちゃんと出会うまでは呑気に辞める時期だなんて考えてなかったからなあ」ﾊﾊ…
希「うちも自分が意外やったな〜〜。まさかやったわ」
ことり「そう言われると確かに、私もこんなに急に辞めようってなったのは意外だったかな」ｱﾊﾊ
穂乃果 (本当、あの三人が来店してきたことで、みんなの物語が全然変わっちゃったんだよね)
穂乃果(でも、今皆が笑顔になれてるから良かった…のかな？)
希「まあまあ」
希「とにかく濃い話はうちらの二次会に置いておかな」ﾆｯ
穂乃果「そだね！今はお世話になったお客様方と目一杯楽しんで頂かなきゃだよね！」
穂乃果「おーい！グラス持ってきてくださーい！」
ボーイ「はい、ただいま！」ｽｯ
- 270 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:18:05.77 ID:4+486WQX.net
- ｶﾗﾝ
穂乃果「うわぉ！良いお酒入れてくれてるね〜〜♡」
希「わーほんまや♪ほら、グラス来たよ」ｽｯ
ことり「うん、ありがとう」ﾆｺﾘ
希「お疲れ様でした乾杯やね」ﾌﾌ
客「ことりちゃぁぁん！！退院、卒業おめでとおおお！！！！最後だし俺一番高いのおろしたよおお！！」ｶﾞｯ
ことり「えっっ」ﾋﾞｸ
ことり「うわ〜〜…ありがとうございます♡！」
客「うおっ、抜け駆けかよ！」
客「じゃあ僕は希ちゃんに！！！好きなもの飲んでね！」
客「俺は高坂姉妹に！」
ﾜｲﾜｲ
- 271 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:18:52.41 ID:4+486WQX.net
- 穂乃果「あ、そっか！ことりちゃんの退院おめでとうもだよ！」
ことり「ありがとう 」ﾆｺ
希「ん〜〜っ♡こんなにたくさん…最後の贅沢やなあ〜〜♡♡」
客「三人ともお疲れ様！！！」
「お疲れ様！！！」
ホステス「お疲れ様でした〜〜」
ｽｯ
穂乃果「乾杯！！」ｶﾁﾝ
希「乾杯〜〜」ｶﾁﾝ
ことり「乾杯♪」ｶﾁﾝ
ﾜｲﾜｲ
ｶﾞﾔｶﾞﾔ
〜〜
- 272 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:20:32.05 ID:4+486WQX.net
- 〜〜事務所〜〜
真姫「…」
真姫「ちょっと」ｶﾀ…
海未「は、はい」
真姫「…さっきから」
真姫「ソワソワしすぎじゃない？目の前でされると凄く気になるのだけど」ﾊｧ
海未「え、そんなこと……そうですか？」
真姫「打ち上げ」ﾎﾞｿ
海未「う…っ」ﾋﾞｸ
真姫「流石にここの仕事を終らせてからよ」ｶﾀｶﾀ
海未「分かっています…」
海未「ですが、そろそろ希達もクラブでの送別会が終わりそうな時間帯ですし…」ｿﾜｿﾜ
- 273 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:21:38.44 ID:4+486WQX.net
- 真姫「迎えに行きたい気持ちは分かるけど」
真姫「新規の依頼人増えてるんだから、どんどん仕事を終わらせていかなきゃどうしようもないのよ？」
海未「もちろん！わ、分かってます」ｿﾜｯ
真姫 (久しぶりに浮かれてるわね…海未ちゃん)
海未「はあ…」
海未「それより絵里はどこへ……何をしているんですか？」ｷｮﾛ
真姫「ああ」ﾁﾗ
真姫「奥の部屋で依頼人と今度の裁判の打ち合わせ」ｺｿ
真姫「見た限り中々厄介そうね」ﾆｯ
海未「そうなんですか？案件の内容を聞いていなかったので」
真姫「なんせ法廷ではあの綺羅ツバサ検事が相手になるらしいから」ｸｽ
海未「なるほど…ついに。ですか」
- 274 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:22:52.28 ID:4+486WQX.net
- 真姫「大丈夫だとは思うけど…」
真姫「長引きそうね。この話し合いも、裁判も」ｸｽ
真姫 (本気で勝ちに行くつもりね、絵里は)
海未「で、どう言った案件なのですか？」
真姫「女性が会社でセクハラされたらしいわ」
海未「…なるほど」
海未「いつの世もこう言った案件が減りませんね」ﾊｧ
真姫「まあ…必ずしも加害者が男性ばかり、と言うわけではなくなって来ているけどね」
真姫「痴漢冤罪に美人局、悪い女も世の中たくさんいるわけじゃない？」
海未「まあ…」
海未(身近にあった分、なにも言えませんね…)
- 275 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:23:38.12 ID:4+486WQX.net
- 真姫「とにかく」ｽｯ
真姫「エリーが終わり次第クラブへ迎えに行かなきゃなんだから」
真姫「さっさと仕事、終わらせるわよ」
海未「はい」
海未「ようやく全員でゆっくり食事が出来ますね」ﾆｺ
真姫「あ、一応にこちゃんも呼んだから」
海未「流石に呼ばないと怒るでしょう…」
真姫「そうね、あと大蔵省がいないと困るでしょう」ﾌﾌ
海未「真姫はお金に困っているわけではないのに、いつもボスにたかりますね…」
真姫「ふふふ♪」
海未(反応を見て楽しんでいる節がありますからね、この人は)
ｶﾞﾀ
- 276 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:25:05.58 ID:4+486WQX.net
- ｶﾞﾁｬ
絵里「と、言うことですので。明日また連絡しますね」
女性「…はい」
女性「し、失礼します…」ﾍﾟｺ
ｶﾞﾁｬ
真姫「…」ﾁﾗ
絵里「あら、お疲れさま。てっきり先にお店に向かってるのかと」ｶﾂｶﾂ
真姫「どうだった？」
絵里「え？」
海未「何だか依頼人の彼女、浮かない顔をしていたようですが」
絵里「…ああ」
絵里「…」
- 277 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:25:51.52 ID:4+486WQX.net
- 真姫「ちょっと」ﾑｯ
真姫「また何か隠し事をして、問題を大きくされても困るんだからね」ｼﾞｯ
海未「そうですよっ」ｼﾞｯ
絵里「いやいや、そうじゃないの」ｱﾊﾊ
絵里「…んー」
絵里「彼女、嘘ついてるなって思ったから。確信めいた質問をしてみたら、…案の定って感じだったわけ」
海未「嘘、ですか。だから彼女はあんなに青ざめた顔で…」
真姫「彼女…被害者じゃなかったってこと？」
絵里「いえ、被害者なのは確かにそうなんだけど、上司からのそう言った行為を半ば受け入れてたのも事実だったんじゃないかってね」
真姫「…へえ」
絵里「恋人にバレかけて立場が危うくなってしまったから、慌てて訴える方向にシフトしたって所ね」
- 278 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:29:52.15 ID:4+486WQX.net
- 絵里「どっちもどっちよ」
海未「なるほど…。しかしそうなると」
真姫「裁判、厳しくなるわね」
絵里「…まあ、悪いのは初めにそう言った関係を持ちかけた上司だし、言いようによっては裁判で勝つ手段ならいくらでもあるわ…」
絵里「こちらに不利な証言はもちろん加害者男性以外言わないわけだし」
真姫「ふうん…」
海未「しかし、よく嘘だと気付きましたね」
海未「失礼ながら…絵里は女性相手だとどうも甘い認識がありますから」
絵里「まあね」ﾆｺ
絵里「女の子へのそのスタンスは変わらないけれど…」
絵里「…真実は見逃さないようにしないとね」
真姫 (色々ありすぎたわけだしね)
海未(嘘は元々見破れる目を持っていた人ですが…正しい判断が出来るようになったのかもしれませんね)
- 279 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:32:43.18 ID:4+486WQX.net
- 真姫「じゃあどうするの？」
絵里「彼女が主張を突き通してでも勝ちたいと言うのなら、私はお金を貰って依頼をうけた身よ。全力で弁護する以外ないわ」
海未「そう、ですか」
絵里「さっき彼女には、最終判断として訴えるのかどうするのかは、決めてもらうことにしたけどね」
真姫「なるほどね」
絵里「弁護士と依頼人の関係って、ケースバイケースだもの」
絵里「ひとつの案件に感情輸入して拘ってばかりいたら…それこそ、心が疲れちゃう」
絵里「…ってのは、にこの受け売りなんだけどね♪」ﾆｺ
海未「…はい」
真姫「そう」ﾊｧ
絵里「ただし、ツバサが相手だからね。今回ばかりは何が起こるか分からないわ」
海未「そうですね。私も当日は傍聴席に伺います」
真姫「私も。興味あるから」ﾆｯ
- 280 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:34:15.63 ID:4+486WQX.net
- 絵里「やだ、嬉しい。でも緊張しちゃうでしょう」ﾆｺﾆｺ
海未「誰がですか」ﾊｧ
真姫「嬉しそうな顔して…あなた一人を観に行くわけじゃないんだからね」
絵里「ふふ。じゃあとにかく、そろそろ行きましょうか」ｽｯ
絵里「お姫様達を迎えに行かなきゃ♪」ﾆｺ
真姫「はいはい」
真姫(恥ずかしい台詞をスラスラと…)
海未「…///」
絵里「あの店に足を運ぶのもとても久しぶりな気がするわ」
真姫「確かに」ｸｽ
海未「今回は客としてではありませんが」
絵里「まあね。御代も払わずにお持ち帰りだなんて、バレたら本当にファンから刺されちゃうわね」ﾆｺ
真姫「洒落にならないわね」ｸｽ
海未「物騒な話はいいですから。ほら、行きますよ！」
絵里「はーい♪」
ｶﾞﾁｬ
ﾊﾞﾀﾝ
- 281 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:36:30.41 ID:4+486WQX.net
- つづく
更新遅れて申し訳ないです。今週中には締めたい
- 282 ：名無しで叶える物語：2017/06/11(日) 23:46:21.92 ID:oL5C/I+5.net
- 待ってたよー
ハッピーエンドに向かっていくこの感じ大好き
- 283 ：名無しで叶える物語：2017/06/12(月) 06:08:11.64 ID:x4aGxjxG.net
- 乙保守
- 284 ：名無しで叶える物語：2017/06/12(月) 06:31:41.87 ID:FZ5LnN1N.net
- おつ
- 285 ：名無しで叶える物語：2017/06/12(月) 08:54:05.68 ID:SSazDNgk.net
- おつ！
- 286 ：名無しで叶える物語：2017/06/12(月) 16:23:55.25 ID:8V682x8q.net
- 乙
- 287 ：名無しで叶える物語：2017/06/12(月) 22:30:55.19 ID:phcBYd/j.net
- 保守
- 288 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 05:09:22.17 ID:Jcu/n/uJ.net
- ほ
- 289 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 13:05:58.60 ID:OpHgNmr4.net
- 保守
- 290 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 20:18:52.95 ID:G8OY/L+b.net
- ほ
- 291 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 23:38:56.05 ID:RJfsl0du.net
- 〜〜クラブ 入り口〜〜
海未「到着、ですね」ｽﾀ
真姫「ん？看板がcloseになってるわね」
絵里「貸し切りでパーティするってことりが言ってたから。まあ、ここの稼ぎ頭三人が抜けるんだものね」
海未「改めて…私達平気で迎えに来てしまいましたが、大丈夫でしょうか…」ｿﾜ
真姫「なにそれ。一番ソワソワして行きたがってたじゃない」ﾌｯ
海未「い、いや。まあそうなんですが…」
海未(希から返事が来ていないと言うのが…。着いたら連絡すると話していたのですが…)
絵里「大丈夫でしょ。まさか三人の恋人だなんて疑う人は居ないと思うし、女性が来て喜ばれない場所じゃないわ」ﾌﾌ
海未「確かに…」
絵里「お客さんも皆お酒飲んでるだろうしね」
- 292 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 23:39:45.75 ID:RJfsl0du.net
- 真姫「ほら、行くわよ」ｽﾀ
海未「はい…っ」ｽﾀ
ｷｨー、
ｶﾞﾁｬ
ﾜｲﾜｲ
ｶﾞﾔｶﾞﾔ
絵里「あら、相当盛り上がってるわね」ﾁﾗ
真姫「本当」
海未「いつもより人が多い気もしますね」
ﾀﾀﾀ
ボーイ「あ…園田様！」
海未「は、はいっ」ﾋﾞｸ
ボーイ「良かった…もうそろそろ時間で会も締めようかと言う所だったんですが、まだ大丈夫ですので良かったら参加して下さい」ﾆｺ
- 293 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 23:41:43.74 ID:RJfsl0du.net
- ボーイ「希さんも喜ばれるかと」
海未「は、はあ…///」
絵里 (おお…海未、名前覚えられてる…)
真姫(海未ちゃん、常連扱いされてる)ﾌﾟﾌﾟ…
海未「そ、そうですか」
海未「一応私達は希達を迎えに来ただけなのですが…」
ボーイ「え？」
海未「どうします…？」ﾁﾗ
絵里「…」
絵里「ならお言葉に甘えて少しだけ混じらせてもらう？」ﾆｺ
真姫「ええ」ｽﾀ
ボーイ「どうぞどうぞ」ｽｽ
海未「すみません」ﾍﾟｺ
海未「二人とも飲み過ぎないで下さいよ…まだ次の会も控えてるんですから…っ」ｽﾀ
- 294 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 23:43:12.27 ID:RJfsl0du.net
- 真姫「分かってるって」
絵里「あ、あっちにいるわね、三人とも」
ｽﾀｽﾀ…
客「ん？」
穂乃果「ん？？」
客「あーいや、あそこにいる女の子達誰？めっちゃ綺麗だけど見たことないな」ｸﾞﾋﾞ
穂乃果「えー？」ﾁﾗ
穂乃果「…あ！」ﾋﾟｮﾝ!
穂乃果 (真姫ちゃん達だ！♪♪)ｶﾀ
絵里「ほら真姫、あっちで穂乃果が尻尾振ってるわよ」ﾌﾌ
真姫「本当」
海未「今日も穂乃果は元気ですねぇ」ｽﾀｽﾀ
- 295 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 23:44:50.99 ID:RJfsl0du.net
- 客「綺麗だなあ〜新しい女の子？」
穂乃果「ち、違いますよ！私達の…っ」
穂乃果(え〜〜〜〜っと…)ﾀｼﾞ
客「ああ。違うんだ、残念！知り合いかあ」
穂乃果「そ、そんな感じです！ちょっと行ってきますね」ｶﾞﾀ
ﾀｯﾀｯﾀ
穂乃果「真姫ちゃん〜〜！！絵里ちゃん、海未ちゃん〜〜！！！」ﾀﾞｷｯ
穂乃果「三人揃ってるの見るの久しぶり〜〜！」ｷﾞｭｳ
絵里「わっ」ﾖﾛ
真姫「ちょっと、危ないでしょう」ﾖﾛ
海未「て、店内を走ってはいけませんよ。穂乃果」ｳｯ
穂乃果「えへへ♡ごめんごめん〜」ｷﾞｭｯ
- 296 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 23:46:10.00 ID:RJfsl0du.net
- 絵里「楽しんでるみたいね。あ、それから、穂乃果も今までお勤めご苦労様」
海未「お疲れ様でした」ﾆｺﾘ
穂乃果「……あ、ありがとう！」
真姫「あなた思ったより酔ってないわね。べろべろになってる可能性も頭に入れてたのに」
絵里「穂乃果は二次会のこともちゃんと考えてたのよね。偉いわ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
穂乃果「…」
穂乃果「あはは…」
穂乃果「それもあるんだけど〜〜」
穂乃果「いやぁ、思ってたよりさぁ…」ﾁﾗ
絵里「？」
真姫「どうしたの？」
海未「？」
- 297 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 23:48:15.55 ID:RJfsl0du.net
- 穂乃果「あ」
ﾀｯﾀｯﾀ…
海未(足音…？)ｸﾙ
希「うみちゃん！！！！！！」ｷﾞｭｯ
海未「！？！？？！？」ﾋﾞｸｩｯ!!!!
海未「の、の※＃＄×◎？！///」ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ
希「ん〜？なぁんて〜？？」ﾆﾔﾆﾔ
海未「の、希……///」ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ
希「ふっふっふ♪つかまえたったぞ〜」ﾆﾀｰ
海未(よ、酔ってますよね…これ)
海未(と言うか不意討ちは…心臓に悪いです…！)ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ
絵里(懐かしい光景ね…)
- 298 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 23:50:00.32 ID:RJfsl0du.net
- 絵里「ねえ」ﾁﾗ
真姫「ええ。希…かなり…酔ってない？」
穂乃果「や、実はそうなんだよね…珍しく」
真姫「なるほど。それで穂乃果はあまり酔っていないのね」
穂乃果「あはは…希ちゃんがここまで酔っちゃうことあまりないからさぁ」
絵里「確かに、初めて見るわね」
絵里「いいんじゃない？たまにはこう言うのも」ｸｽ
希「うみちゃんがぜんぜん来てくれへんから〜〜、うち、まってたのに〜…」
海未「す、すみません…っ。スマホに連絡は入れたのですが」ｱｾ
希「うちはアナログ人間やのっ。そんな最近の若い子みたいに、しょっちゅうスマホなんか見てないもん」ｼﾞｯ
海未「え、ぇえ〜…？？？それは…」ﾀｼﾞｯ
- 299 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 23:52:04.73 ID:RJfsl0du.net
- 希「…」
希「ふふ♪うみちゃん、めっちゃこまってる〜」ﾂﾝﾂﾝ
海未「うっ…」
希「……うそよ、来てくれてありがとう♡」
海未「い、いや…何だかもう…//」
穂乃果「…あー」ｺﾎﾝ
穂乃果「ほらほら！とりあえず一息着こうよ！落ち着いたら皆で出ることにしよっ」
穂乃果「真姫ちゃん達もこっちに来て！あそこ座ろう！」
真姫「ええ」ｽﾀｽﾀ
絵里 (となると、ことりは？)ｷｮﾛ
穂乃果「ほらほら海未ちゃん達もここすわって！」
希「はーい♡」ｽﾄﾝ
海未「は、はい」ｽﾄﾝ
穂乃果「もう少ししたら出るからね〜〜希ちゃん？」
- 300 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 23:53:28.07 ID:RJfsl0du.net
- 穂乃果「あっ」
穂乃果「それであのさ、絵里ちゃん」ｺｿ
絵里「ん？」
穂乃果「ことりちゃんも結構飲んじゃってるから、気を付けーーー…って、」ﾋｿﾋｿ
穂乃果「…噂をすれば、だね」ｱﾊﾊ…
絵里「え？」ｸﾙ
ｽﾀ
ことり「…」ｼﾞｯ
絵里「！」
絵里「ことり、あなた…」
ことり「…」
ことり「えりちゃん、おそいよっ！」ｷﾞｭｯ
絵里「…！！///」(これは…)
- 301 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 23:55:55.85 ID:RJfsl0du.net
- ことり「えりちゃん、いつもほのかちゃんばっかりかわいがる…」
絵里「え？！いやいや…そんな」ｱｾ
絵里「ってことり…結構飲んだの？顔赤いわ」
ことり「えー？えへへ♡」
ことり「みんながたくさん入れてくれたから…いつもよりたくさん飲んじゃった」ﾆｺ
絵里「そうなの…とりあえず水も飲んでね」
ことり「うん♡おとなりどうぞ♪」ﾆｺ
絵里「あ、はい…//」ｽﾄﾝ
絵里 (はあ〜〜その顔はだめでしょう…///)
客「うわー！べっぴんさんが来たなあ！！ことりちゃんのお知り合い？」
ことり「はい♡」ﾆｺ
絵里 (…)ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ
- 302 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 23:57:19.74 ID:Mt0HAB+X.net
- この三人の来店は何も知らない客からしたら思わぬ大サービスだろなぁ
- 303 ：名無しで叶える物語：2017/06/13(火) 23:58:07.08 ID:RJfsl0du.net
- 客「良かったらこっちのお酒飲んでね！その金髪すごく綺麗だねぇ〜良かったら後で少しお話でも〜」ﾆﾔﾆﾔ
ことり「ぜったいだめでーす♡」
ことり「ここのお店でここのホステスさん以外への浮気はきんしですよ〜？」
客「あ〜〜そうだね〜ごめんねぇ〜」ﾌﾆｬ
絵里「あはは…」
客「って、もうこんな時間だし会も終わりかあ〜〜」
ことり「あー…もうそろそろでなきゃだねえ」ﾁﾗ…
ことり「えりちゃん。時間もうすぐだけど、のむ？」
絵里「んー、どうしようかしら。事前に三人宛てにそれなりのお酒は入れておいたけど」
ことり「そうなの？」
絵里「もちろん」ﾆｺ
ことり「うれしい♡」ｷﾞｭｰ
- 304 ：名無しで叶える物語：2017/06/14(水) 00:00:25.49 ID:agZE8KR7.net
- 絵里 (でも、あなたがふわふわしてたら心配で飲むに飲めないのよ〜)
絵里「とりあえずここでは、海未に怒られちゃうし私は…」
ことり「のまないの？」ｼﾞｯ
絵里「…」
絵里「…一杯だけ」
ことり「♪♪♪」ﾆｺﾆｺ
絵里(いやもう駄目ね。相当可愛い) ﾊｧ
ことり「どうぞ、えりちゃん♡」
絵里「どうも///」
絵里「…」
絵里(酔ってても…仕草は凄く丁寧ね)
絵里(座り方も、姿勢も、グラスを扱う手つきも、周り全体をさりげなく見渡す気配りも)
絵里(自分の送別会なのに、ね)ｸｽ
- 305 ：名無しで叶える物語：2017/06/14(水) 00:01:52.71 ID:agZE8KR7.net
- 絵里「ことり、今までお疲れ様」ｽｯ
ことり「え？」
絵里「副業だったのかもしれないけど、凄く頑張ったのよね。今まで」ﾆｺﾘ
ことり「あ、ありがとう…」
絵里「どうしたの？」
ことり「ううん、えりちゃんから…そんなこといってもらえると思ってなくて」ｱﾊﾊ
絵里「そう？」
絵里「確かに私はあなたと、つい半年ほど前に出会った人間だけど」
絵里「ことりが頑張ってきたこと。それが今のことりに自然と現れていると、少なくとも一緒にいて私は思ったの」
ことり「え、えりちゃん…ありがとう///」
ことり「…」
ことり「…でもだめだよ〜〜っ、そう言うこと普通に言っちゃうのは反則だよぅ…」
ことり「ほかのひとにもこう言うこと普通にいっちゃうんだろうなぁ…」ﾎﾞｿﾘ
絵里「…えええっ？！」ｱｾｱｾ
絵里「こ、ことり〜？」
- 306 ：名無しで叶える物語：2017/06/14(水) 00:03:26.05 ID:agZE8KR7.net
- 海未(ことり相手だと絵里はたじろぐことが多いのですね…これは珍しいものを見れました)ｼﾞｯ
希「うみちゃんっ、どこ見てるん」ｸﾞｲ
海未「ああ、いえ。ほら、お水ですよ」ｽｯ
希「わ、ありがとう〜♡」
希「ぷはぁ」
海未「良い飲みっぷりです。さあ、もう一杯」ｽｽｽ
希「もう〜そんなんいうて、これお水やからっ」ﾋﾞｼｯ
海未「はは…バレましたか」
海未「それにしても…結構飲んだんですね。この後の二次会大丈夫なんですか？」
希「だいじょーぶ！♪」
海未「はあ」
希「いやあ、なぁんかね」
海未「ええ」
- 307 ：名無しで叶える物語：2017/06/14(水) 00:05:43.17 ID:agZE8KR7.net
- 希「いままで働いてきてお世話になったお客さん、たくさんきてくれたと思ったら」
希「めっちゃうれしくてついつい飲んでしまったんよねぇ」ﾆｺﾘ
海未「そうですか」ｸｽ
希「…うちや穂乃果ちゃんらのために時間さいて、わざわざ。みんな」
海未「はい」
希「適当になりゆきで始めた仕事やったけど、だれかに、少しでも、なにかしらのことは出来てたんやなぁ、って」
海未 (…嬉しそうな顔、ですね)
海未「はい。本当に嬉しかったんですね」
希「うん♡」
海未「良かったです」
海未「希が嬉しそうにしていると、私も嬉しいです」
希「…」ﾄﾞｷ
海未「きっと、初めて会った時からそう感じていたのかもしれませんね。私は」ﾆｺ
希「…っ///」
- 308 ：名無しで叶える物語：2017/06/14(水) 00:09:39.80 ID:agZE8KR7.net
- 希「うう…」
希「うみちゃん…ずるいわぁ///」ﾊｧ
海未「？」
海未「ほら、二次会に行くなら水を今のうちにたくさん飲んで下さい」ｽｽ
希「…」
希「えへへ、はーい♡」
客「希ちゃーん！そろそろ俺らは帰るわー！」
客「元気で頑張ってなー！」
希「！」
希「…ありがとう〜〜！」ｽｸｯ
海未「…」ﾆｺ
- 309 ：名無しで叶える物語：2017/06/14(水) 00:10:45.81 ID:agZE8KR7.net
- 真姫「…」
真姫「あの二人が酔ってると一段と賑やかね」
穂乃果「そうだねぇ」ｱﾊﾊ
真姫「…」
真姫「穂乃果もあれくらい酔っ払えば良かったのに。大人しく見えるわよ」
穂乃果「えーー？！だめなの？！」
真姫「ふふ、冗談よ」
穂乃果「もう〜〜」
穂乃果「一応真姫ちゃん達来たときに滅茶苦茶になってないように、って思ってがんばってたんだよー？」
真姫「はいはい、分かってるってば」
穂乃果「えへへ」
真姫「もうお客さんとは全員挨拶済ませたの？」
穂乃果「うん、ちゃんと全員にお礼言ってきたよ！」
- 310 ：名無しで叶える物語：2017/06/14(水) 00:12:24.14 ID:agZE8KR7.net
- 真姫「そう」
真姫 (お礼……か) ｸｽ
穂乃果「…」
真姫「…どうしたの？」
穂乃果「いや〜、なんかね。逆にお礼言われたり、泣いてくれる人もいたから」
穂乃果「何か、うーん…何て言ったら良いか分からないけど」
真姫「うん」
穂乃果「初めて何かをちゃんとやり遂げたのかなって。良かったな、って思えたんだ」
穂乃果「今までは何も考えないで中途半端になってたことばっかりだったから…情けない話なんだけどね」ｱﾊﾊ
真姫「…」
真姫「そう」
穂乃果「えへへ///真面目な話はなんだか似合わないねっ」
真姫「んー？」
- 311 ：名無しで叶える物語：2017/06/14(水) 00:15:22.27 ID:agZE8KR7.net
- 真姫「あの二人が最後に珍しく羽目を外してるんなら……穂乃果のそんな一面も、今はアリなんじゃない？」
穂乃果「あははっ…そうかな？」
真姫「今まで全力でお客様を笑顔にしてきたんだから、少しくらい静かに自分の道を振り返ってみるのも…大切なことよ」
穂乃果「…っ」
真姫「よく頑張ったわね。穂乃果」ﾆｺ
穂乃果「…」
穂乃果「うう、う〜〜」
穂乃果「ありがとう、まきちゃ…」ｸﾞｽ
穂乃果「ま、真姫ちゃんは本当に年下なのかな…」ｸﾞｽｸﾞｽ
真姫「はあ？！」
穂乃果「だって〜〜」ｳﾙｯ
真姫「もう…何泣いてるのよ」ｸｽ
穂乃果「真姫ちゃん〜〜」ｺﾞｼｺﾞｼ
真姫「…さて」
真姫「準備が出来たら皆で出るわよ」ﾆｺﾘ
〜〜
- 312 ：名無しで叶える物語：2017/06/14(水) 00:16:19.02 ID:agZE8KR7.net
- つづく
- 313 ：名無しで叶える物語：2017/06/14(水) 00:25:32.02 ID:iCekBNtH.net
- おつおつ
- 314 ：名無しで叶える物語：2017/06/14(水) 00:53:09.88 ID:JcPqt+UT.net
- うむ
- 315 ：名無しで叶える物語：2017/06/14(水) 01:17:57.35 ID:jN3TDQMv.net
- 乙乙
- 316 ：名無しで叶える物語：2017/06/14(水) 01:36:54.19 ID:2XMvhjxc.net
- 良きかな良きかな
- 317 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/06/14(水) 02:37:23.82 ID:BMY/CUSZ.net
- おつおつ
金返せーみたいになる客がいないあたり真摯に接客してきたんだろうなぁって感じる
- 318 ：名無しで叶える物語(もんじゃ)＠＼(^o^)／：2017/06/14(水) 07:00:12.90 ID:7OvppKc+.net
- .
- 319 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/06/14(水) 07:59:01.15 ID:IHRxIOqU.net
- ほ
- 320 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/06/14(水) 15:42:13.11 ID:qzW+D8Sm.net
- しゅ
- 321 ：名無しで叶える物語(プーアル茶)＠＼(^o^)／：2017/06/14(水) 17:13:05.16 ID:rWg+dYH+.net
- っ
- 322 ：名無しで叶える物語(もみじ饅頭)＠＼(^o^)／：2017/06/14(水) 18:59:04.35 ID:QSbpK7fh.net
- さ
- 323 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/06/14(水) 23:55:23.24 ID:CKP896B7.net
- ほしゅ
- 324 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/06/15(木) 05:47:01.74 ID:0YB4amLr.net
- ほ
- 325 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/06/15(木) 14:29:32.50 ID:gxK3sHWm.net
- 保守
- 326 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 00:11:52.00 ID:jtzmF1Hn.net
- ほ
- 327 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 03:28:57.64 ID:hHYPufzU.net
- 「御代も払わずにお持ち帰りだなんて・・・」とか言ってるけど、堂々と「じゃあ3人は貰っていくから」って言えるくらいのことタラシ軍団はやってるよね。
- 328 ：名無しで叶える物語(おいしい水)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 10:25:47.97 ID:bnfB2lyq.net
- タラシは一人だけじゃない？
- 329 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:19:17.24 ID:hyTzarq0.net
- 〜〜某 高級焼肉店 二次会〜〜
海未「お待たせしました…」ｶﾞﾗ
花陽「あっ」
凛「あーっ、みんな来たにゃ〜」
にこ「…」ｼﾞﾛ
にこ「おっそいのよ！！！」
にこ「もう頼んじゃったし、一杯ずつ飲んでるわよ」ｸﾞﾋﾞ
海未「いやはや、申し訳ありません…」
真姫「渋滞してたのよ」ｸﾙｸﾙ
にこ「うそつけ」(ここクラブから歩いてすぐだっての)
海未「凛と花陽も久しぶりですね」ﾆｺ
花陽「うん、お疲れ様。海未ちゃん」ﾆｺﾘ
凛「久しぶりにゃ！」
あんじゅ「お疲れ様♡」
海未「…やはりあなたもいるのですね」
- 330 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:22:30.80 ID:hyTzarq0.net
- あんじゅ「え〜〜？その言い方はヒドいんじゃない？」ﾆｺ
あんじゅ「呼んでもらったのよ♡」ﾆｺﾆｺ
海未「そうですか…」ﾊｧ
真姫 (本当、どこにでも現れるわね)
希「おじゃましまーす♪」ｽﾀ
希「うわあ……♡♡焼肉めっちゃテンションあがるわぁ♡」ｷﾗ ｷﾗ
海未「希は好きですね、焼肉」ﾊﾊ
希「うん！……あ、にこっち社長、おひさしぶりです〜」ﾍﾟｺ
にこ「ん、久しぶり」ﾁﾗ
にこ「なにー？良い感じに酔ってるじゃない。希」ﾆﾔ
希「えへへ、おかげさまで♪」ﾍﾗ
にこ「ま、いいんじゃない？たまには」
にこ「とにかく皆ちゃっちゃと座っちゃいなさい」
- 331 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:23:56.40 ID:hyTzarq0.net
- 希「はーい♡」ｽﾀｽﾀ
ｶﾞﾗ
穂乃果「あっ」
穂乃果「お邪魔しますーっ」ｽｯ
凛「穂乃果ちゃん！」ﾊﾟｯ
穂乃果「わあ！」
凛「穂乃果ちゃん久しぶりー！」ｷﾞｭｯ
穂乃果「凛ちゃん！聞いたよ〜試験お疲れ様！」ｷﾞｭｯ
穂乃果「手応えはどうだった？弁護士なれそう？」ﾜｸﾜｸ
凛「…」
凛「ん…」
凛「どうかにゃ…思い出すと胃が痛むから今日はその話はナシで頼むにゃ…」ｽﾞﾝ…
花陽「り、凛ちゃん…」ｱｾ
穂乃果「あ…あはは。わかったよ」
穂乃果 (前から思ってたけど凛ちゃんは同じ臭いがするなあ、私と) ﾊﾊ…
- 332 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:26:39.05 ID:hyTzarq0.net
- にこ「そんなんでどうすんのよ…はぁ。頭痛い」
花陽 (…凛ちゃん、大丈夫だと思うけどなぁ) ｱﾊﾊ…
ｶﾞﾗ
絵里「あら、揃ってるわね」ﾊﾟｯ
絵里「遅れてごめんなさい、にこ」
にこ「お、来たわね」
にこ「ったく、本当よ」ｸﾞﾋﾞ
凛「あっ、絵里ちゃん〜〜」
絵里「凛、お疲れ様」
凛「待ちくたびれたにゃ〜〜」
絵里「ごめんね……って、今更だけどあなた達…こんな時間まで大丈夫？親御さん心配しない？」
花陽「にこちゃん達といるって言えば大丈夫だよね」
凛「うん。大丈夫だよ」
凛「もう大学卒業するし、そろそろ子ども扱いも止めて欲しいにゃ〜」
- 333 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:28:45.37 ID:hyTzarq0.net
- 絵里「ふふ。そうねぇ。ごめんね」
絵里「……ほらことり、こっち」
ことり「うん、失礼します〜」ｿｯ
花陽「！」
花陽「ことりちゃん！お疲れ様です♡」
ことり「あっ、花陽ちゃんだ…久しぶりだね♪」
ことり「お疲れ様〜〜♡」ﾆｺﾘ
ことり(相変わらず可愛いなぁ…♡)
花陽「えへへ」ﾆｺﾆｺ
花陽(相変わらず素敵だなぁ…ことりちゃん)
ｷｬｲｷｬｲ
絵里「…」ﾁﾗ
絵里 (この二人の空気……とんでもないわね) ｺﾞｸﾘ
絵里(ずっと見てたい…)ﾊｧ
- 334 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:30:36.26 ID:hyTzarq0.net
- 真姫「…」ﾁﾗ
真姫(エリーがまたしょうもないこと考えてるわね)
店員「お待たせ致しました。こちら特上焼肉盛り合わせと白米になります」ｶﾀ
にこ「ほらほら。注文した商品どんどん来るわよー」
希「わーい♪」
希「焼いていく？」ｽｯ
にこ「あ、焼くのは海未と花陽に任せておけばいいから」
希「そうなんや？」ｸｽ
海未「任せてください。花陽、ほら焼きますよ」ｷﾘｯ
花陽「うん」ｷﾘｯ
花陽「あとにこちゃん。白米追加で」
にこ「お、おう…は、早いわね」
あんじゅ「面白いわねぇ、花陽ちゃん。でも花陽ちゃんなら美味しく焼いてくれそう」ｸｽ
- 335 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:32:14.91 ID:hyTzarq0.net
- 花陽「にこちゃんに鍛えられたので」ｴﾍﾍ
凛「お金のかかった有意義な指導だったよね」
にこ「…ぐ」(こいつら！)
絵里「あー…」
絵里「それより！お酒も来たみたいだし、先に乾杯する？」
真姫「そうね」
真姫「と言うか。色んな乾杯が重なってるわよね」ｸｽ
にこ「…」
にこ「そうね。まとめて乾杯になるわね」
にこ「凛達の試験が終わったこと。三人のお勤めが終わったこと。それから…」
にこ「…」ﾁﾗ
絵里「…」
絵里「…まあ」
絵里「抱えていた大きな仕事の案件が落ち着いた、ってとこかしら」
- 336 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:33:48.86 ID:hyTzarq0.net
- 海未「…ええ、終わりましたね」
真姫「えらく長かったけど、ようやくね」ﾌｯ
ことり「…」
ことり (あの火事の事件に関係あるんだろうな…もちろん聞かされていないけど)
ことり(でも…それこそ絵里ちゃんが無事でどこへも消えていないなら、ことりは…それでいい、かな)
ことり(いつか話してくれる日まで、待つよ)
希「…」
希(うちらは何も聞かされてないけど…)
希(海未ちゃんが終わったって言うんなら、…もう安心してもええん、かな？) ﾆｺ
穂乃果「…」
穂乃果(真姫ちゃんも…少し前の、皆ピリピリした空気とは全然違うや)
穂乃果(何も知らないけど…きっと、あの詐欺グループの件。ひと仕事終えたんだろうなぁ)
穂乃果(本当に、この人たち…凄いよ)
- 337 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:35:04.15 ID:hyTzarq0.net
- あんじゅ「…」
あんじゅ「ほらほら、泡消えちゃうからもう乾杯しましょう」
あんじゅ (あなたが音頭取ったんだからしっかりしなさいよ、絵里！)ｼﾞｯ
絵里「…っ！」
絵里(あんじゅ…)
絵里「そうね。ほら、皆グラス持って」ｽｯ
希「はーいっ」ﾆｺ
真姫「にこちゃんが長ったらしい話始めるから…」
にこ「ぬぁんでよ！！振ったのアンタでしょ！」ｸﾜｯ
にこ「私はーーー」
「「「かんぱーーーーい！！！！」」」
〜〜
- 338 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:38:39.35 ID:hyTzarq0.net
- 〜
にこ「ーーまあ…そう言うこと。海未は来年度から教官として司法研究所で働くことになってるから」
にこ「凛達二人が順調に受かっていれば、お世話になるかもってやつね」ﾆﾔ
凛「」
花陽「そうなんだっ、心強いなぁ…」
凛「ひぇえぇ…ぇ…」ｶﾞﾀ ｶﾞﾀ
海未「宜しくお願いしますね」
海未「凛、顔が青白いようですが、なにか」ﾆｺﾘ
凛「い、いえ…」ｶﾞﾀｶﾞﾀ…
凛 (海未ちゃんの厳しさは…この四年間のアルバイト経験で嫌と言うほど理解してるにゃ)
凛(それが、教官だなんて…)
絵里「あはは、大丈夫よ二人とも。海未の下で教わればその後何も苦だとは思わなくなるわ」ｸﾞﾋﾞ
真姫「そうね。初めにそう言う免疫を作っておくのって社会に出る上では大切なことよ」ｸﾞﾋﾞ
凛「ﾋｪ……そ、それフォローに全然なってないんですがにゃ…」ｵﾛ
- 339 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:43:04.65 ID:hyTzarq0.net
- 花陽「あはは……」ﾀﾞﾗ
希「…」
希(海未ちゃんやっぱり外じゃめっちゃきびしいねんなぁ…)
希 (うちの前では絶対そんなそぶり見せたことないのに) ｸｽﾘ
にこ「で、希は来月からうちの事務所で事務員として働いてくれることになったのよね」
あんじゅ「へぇ、そうなのね」
希「うん、迷惑かけへんようにがんばります」ﾆｺ
にこ「同じ現場だと海未が使い物にならなくなりそうだから、来年度海未があっちで働くまでは、基本にこの方の事務所についてもらうから」
真姫「なるほどね」
絵里「あら、そうなの…残念ねえ、うちも更に華やかになると思ったのに」
ことり「えりちゃん？」ｼﾞｯ
絵里「」ﾋﾞｸ
絵里「…」
絵里「…何でもないわ。適切な判断だと思う」ﾆｺ
- 340 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:44:59.48 ID:hyTzarq0.net
- にこ「にこからの報告はこれくらいかしらねー」ｸﾞﾋﾞ
にこ「…んで、それぞれどうするの？穂乃果やことりは」
穂乃果「私は実家の和菓子やにみっちり働きに戻るんだ。ちゃんと継ぐために」ﾆｺ
あんじゅ「へえ…」
穂乃果「もう今更って言われちゃうかと思ってたけど、案外お母さん達も好きにしてーなんて言っててさ」ｱﾊﾊ
絵里「いいじゃない」ﾆｺﾘ
にこ「…じゃあ真姫ちゃんは和菓子やに嫁ぐ形になるのね」ﾆﾔ
にこ「いやー世の中何が起こるか分からないわねー」
にこ「あれだけ言い寄ってくる男を冷たくあしらってた真姫ちゃんがね」ﾌﾟﾌﾟｯ
あんじゅ「本当変わったわよね、真姫ちゃん♡」
真姫「…ｳﾞｪｯ……」ｺﾞﾎ
真姫「な、なによ…それ！//」
- 341 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:46:06.00 ID:hyTzarq0.net
- 希「んー素敵やん♡」
ことり「うんうん」ﾆｺﾘ
穂乃果「えーー！なにそれ男の人って聞いてないよぅ真姫ちゃん」ﾌﾞｰ
真姫「…き、聞かなくて良いのよ」
穂乃果「真姫ちゃんもてるからなぁ〜…」ﾊｧ
真姫「だから、昔の話よ」
真姫「若いならまだしも、女の弁護士なんて実際モテないわよ？…口喧嘩で負けそう、エリート意識高そう、一人でやっていけそう。とかね」
絵里「よく言われるやつね」ｸｽ
ことり「…そうかな？」
ことり(百歩譲って男の人にモテなくても、女の人にモテたら意味ないんだよねぇ)
穂乃果「そうそう！私の知ってるこの女弁護士さん達見てたらそうは思えないよ！！！」
穂乃果「実際クラブでも真姫ちゃんたち三人凄く目立ってたし…結局見た目も大きいんだよ」ﾑｽ
希 (確かに) ﾊﾊ…
- 342 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:50:22.86 ID:hyTzarq0.net
- 真姫「何言ってるのよまったく…私達のことはいいから」ｶﾁｬ…ｽｯ
穂乃果「あーっ」
穂乃果「また煙草吸ってるー！！辞めるってこないだ約束したでしょ〜」ﾋｮｲ
真姫「え。それは家ではって話で…」
穂乃果「だめっ」ﾊﾞｯ
真姫「ちょ……、勘弁してよ…」ﾊｧ
ﾜｲﾜｲ
あんじゅ「ふふふ」
絵里 「なんて珍しい真姫のやり取り…穂乃果はやっぱりすごいわね…」ｸﾞﾋﾞ
絵里「ね、海未………って」
海未「……」ｼﾞｭｰｼﾞｭｰ…
絵里(海未は肉を焼くのに集中してるのね…) ﾊﾊ
にこ「で、ことりはこの後どうするの？しばらく家で働くの？」
ことり「あ、はい」
ことり「じつは…」ﾁﾗ
あんじゅ「ふふふー♪」ﾆｺﾆｺ
ことり「あんじゅさんの会社で、デザインと製作の勉強をさせて頂くことになったんです」
- 343 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:52:46.34 ID:hyTzarq0.net
- にこ「え、そうなの？」
にこ「……」
にこ「何か弱味でも握られたの？」
あんじゅ「ちょ、…なんでそうなるのよ！！」
ことり「あはは…」
あんじゅ「期間が決まっている契約社員って身分よ。現状働いてる社員も沢山いるから特別扱いは出来ないけどね」
ことり「はい、でも独学では限界があったので」
ことり(それに…特別扱いじゃなくて、そんな待遇もほんとうにありがたかったんだよね)
絵里「…」ｸﾞﾋﾞ
真姫 (元恋人の会社で今の恋人が働くのね…まあ二人が決めたことだしエリーも何とも言えないわよね)ﾁﾗ
あんじゅ「ことりちゃんにやってもらいたいことは沢山あるのよねぇ♪」ﾆｺﾆｺ
絵里「頼むから変なことしないでよ？！」ｸﾜｯ
あんじゅ「分かってるわよ〜」
あんじゅ「契約期間が終えたら、一人立ち出来るようになれたら良いわね」ﾆｺ
ことり「はいっ♡」
- 344 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:55:44.99 ID:hyTzarq0.net
- .
- 345 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 19:57:55.41 ID:hyTzarq0.net
- 絵里「…」ﾑｽ
にこ (あーあー、絵里が拗ねてるじゃない)
にこ (面白い)
穂乃果「良かったね、ことりちゃん！」
希「うんうん。最初聞いた時はビックリしたけどなぁ」ｸｽ
ことり「ありがとう〜」ﾆｺﾘ
絵里(まあ、ことりがやりたいことって言うなら、しょうがないわよね)
絵里(あんじゅの会社はやっぱり大きいし、周りから良い影響を受けてくれたらと願うばかりよ……)
絵里(不安しかないけど)ｸﾞﾋﾞ
あんじゅ「じゃあ、そこで拗ねてる絵里からの報告はないのー？」
あんじゅ「…また検察に戻るとかの話♡」
ｻﾞﾜ…
- 346 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 20:01:02.83 ID:hyTzarq0.net
- 絵里「ーーーーえ？」
にこ「っっはあああ？！」ﾌﾞｯ!
海未「っなんですかそれ？！」ｶﾞﾀ
真姫「ナニヨソレ！！」ｶﾞﾀ
ことり「……そ、そうなの、絵里ちゃん？」
絵里「へ？」
絵里「ちょっとあんじゅ、なにを…」
にこ「あ、んたねぇ……雇い主に何の断りもなくそんな事…」ﾌﾟﾙ ﾌﾟﾙ
絵里「お、落ち着いて、にこ！」
海未「絵里…あなたはまた勝手に…！」
絵里「違うわよ、そんなことないから！あんじゅ！」
絵里「って……あんじゅ？！え？あの子どこ行ったの…？」ｱｾ
花陽「あ、あの…」
花陽「仕事だって言って、お金置いて先に帰られました…」ｱﾊﾊ
絵里「え…」(嘘でしょ)
にこ「…絵里！どー言うことよ！」ｼﾞﾘ
真姫「あなたまたなにか隠してるの」ｼﾞｯ
- 347 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 20:02:58.95 ID:hyTzarq0.net
- にこ「はあ…」
にこ「あんた………やっぱあっちにまだ未練があるんじゃないの？」
真姫「……」ｼﾞｯ
絵里「…違うわよ」
絵里「それは本当に、あんじゅの虚言よ」
海未「…本当ですか？」ｼﾞｯ
絵里「ほ、本当よ」
絵里「…」
絵里「…確かに私は、司法試験に受かった頃から検察官志望だったし、…にこに弁護士として拾われてからもそんな未練がどこかにあったのは間違いないわ」
にこ「…」
ことり「…」(そうだったんだ…)
- 348 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 20:06:28.89 ID:hyTzarq0.net
- 絵里「でもそれ以上に、本当に今は弁護士としてやっていきたいって思えてるの……」
絵里「身近で色んな小さな事件に関わって、沢山の人間模様を見たわ」
絵里「それこそ、大きな刑事事件では出会えなかったようなことも、ね。それは凄く私にとっては日々勉強と共に刺激になったわ。…だから弁護士にさせてもらえたことには凄く感謝してるのよ」
絵里「あと、純粋にこのメンバーで仕事をする毎日が、楽しかったの」ﾆｺﾘ
にこ「…」
海未「絵里…」
絵里「あの時から自分のことなんてどうでも良いとしか考えてなかったけれど…」
絵里「最近ようやく、弁護士としての自分が好きになれてきた…かな」ﾆｺ
海未「…」
海未「絵里」
にこ「…ふんっ、なによ。それ」ｸｽ
真姫「ふふ…」
凛「……」ﾎｯ
凛「一時はどうなるかと思ったにゃ」
希「ほんまやね…」ｱﾊﾊ
穂乃果「和やかになって良かったよ」
花陽「個室で良かったね…」ﾎｯ
- 349 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 20:08:21.49 ID:hyTzarq0.net
- 穂乃果「それにしても真姫ちゃんがあんなに感情的になるの、珍しかったなぁ」ｸｽ
真姫「…」
真姫「なによそれ…//」
希「まあまあ、飲み直そう？♪」ｻｻｯ
ことり「え、えりちゃんっ」ｺｿ
絵里「？」
ことり「何か…すごく安心したよ、今の言葉」
絵里「…！」
ことり(きっと、周りで働いてる皆は私よりももっとそうなんだと思うけど)
絵里「…良かったわ」ﾆｺ
ことり「…」
絵里「……私達、お互いまだ聞けていなかったり知らないことが沢山あると思うの」
ことり「うん……」
絵里「お互いゆっくり、話せていけたらなって…思う」
ことり「うん、そうだね」ﾆｺ…
- 350 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 20:12:15.81 ID:hyTzarq0.net
- にこ「あーあー」ｺﾎﾝ
にこ「あんたら、いちゃつくのは各々家にかえってからにしてもらっていい？」
絵里「……別に何もしてないわよ」
ことり「…///」ｻｻｯ
海未 「別にいちゃついてなどいませんが」
真姫「そうよ。エリーに言いなさいよ」
絵里「いやいや……」
にこ「ほらそこ三人静かに！まあさっき旅行の話になったんだけど……その前に」
にこ「一応今日集まってもらったついでに、やらなきゃいけない仕事伝えておこうと思って」ﾆﾔﾘ
真姫「は？仕事……ここで言うの？」
真姫(て言うか何でにやついてるかしら…)
にこ「まあまあ。事務所宛に今朝手紙が来てたのよ」ﾆﾔﾆﾔ
海未「事務所宛？私達のですか？」
にこ「まあ、そうね」ｶｻｶｻ
にこ「んじゃ、絵里。ほれ、まず読んで」ｽｯ
絵里「…？？」ｽｯ
絵里(何かしら…)ﾊﾟｻ
- 351 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 20:14:34.28 ID:hyTzarq0.net
- 絵里「…」
絵里(これ……ことり達の勤め先のクラブから…？)ﾍﾟﾗ
絵里「ん？なになに…ーーーー絢瀬絵里、西木野真姫、園田海未 様ーーー…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
海未 (名指し？)
絵里「記載した以下三名、南ことり、東条希、高坂穂乃果。……従業員の退職…及び………影響は」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
真姫「…え」
絵里「……経営に多大なる」
絵里「…損害を与えたと認識致しまして……」ﾌﾟﾙ ﾌﾟﾙ
海未「え……」
真姫「ま、まさか……」
絵里「……あなた達三名を…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
ことり(ま、まさか…)ﾄﾞｷ
希(え……うそやん…)ﾀﾞﾗ
穂乃果(あはは……ま、さかね)
- 352 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 20:17:25.99 ID:hyTzarq0.net
- .
- 353 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 20:19:15.33 ID:hyTzarq0.net
- 絵里「法的処置……」
絵里「…訴えます………って」ﾊﾟｻ
絵里「……」
真姫「……」
海未「……」
ことり「……」
穂乃果「……」
希「……」
ｼｰﾝ
にこ「あんたら。最後にとんでもない爆弾が降ってきたわねー」ﾌﾟﾌﾟﾌﾟ…
希「えー？！笑ってる場合ちゃうやん！！」
凛「あーあ……」
花陽「ど、ど、ど、どうするんですか…これ」ｱｾｱｾ
ことり「ど、どうしよう…絵里ちゃん」ｼﾞﾜ
希「海未ちゃん…っ」ｼﾞｯ
穂乃果「ま、真姫ちゃんー！！」ｱｾｱｾ
- 354 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 20:22:30.67 ID:hyTzarq0.net
- 絵里「…」ﾁﾗ
真姫「…」ﾁﾗ
海未「…」ｺｸ
絵里「…私達は、ねえ？」
真姫「そうよ、別に高級クラブにしげく通ってたってほどでもないし」
海未「まず『クラブ通い』に、はまったつもりはありません。私達が魅了されたのはまた別ものです」
希「え…」
穂乃果(それって…)
海未「大丈夫です」ﾆｺ
真姫「私達三人を敵に回すだなんて、物好きな経営者ね…」ｸｽ
海未「ですが、やりあうと言うのであれば。徹底的に向き合いましょう。もちろん法廷で」
絵里「そうね。恋人くらいちゃっちゃと片付けて、ぐうの音も言えないくらい見せつけてやりましょうか」ﾆｺﾘ
絵里・真姫・海未「私達三人で」ﾆｺ
- 355 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 20:25:15.23 ID:hyTzarq0.net
- 終わり
- 356 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 20:28:06.09 ID:hyTzarq0.net
- 内容のせいかと思うのですが、自分はレスで出ていた他作品の作者様とは別ものです、すいません
読んでくれた人、長々とありがとうございました
- 357 ：名無しで叶える物語(もみじ饅頭)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 20:31:19.98 ID:xQhVyDAJ.net
- 遂に完結おめでとう
面白かったよ
- 358 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 20:45:20.46 ID:B6mi1kES.net
- ありがとう
- 359 ：名無しで叶える物語(鮒寿司)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 21:08:18.43 ID:pLh0ZeNO.net
- 乙
なかなかの大作だな
- 360 ：名無しで叶える物語(しまむら)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 22:28:28.91 ID:loRvNyTa.net
- 楽しかったーありがとう
- 361 ：名無しで叶える物語(茸)＠＼(^o^)／：2017/06/16(金) 23:23:46.90 ID:Jx0Ik7vg.net
- 無事完結お疲れ様
毎日更新楽しみでした
また何かSS書いてほしいな
- 362 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/06/17(土) 00:08:52.78 ID:jTGVKqOI.net
- 毎回更新をずっと楽しみにしてた
最後まで素晴らしかったよ乙
ほのぼの？オチなのがなにより安心した
- 363 ：名無しで叶える物語(もんじゃ)＠＼(^o^)／：2017/06/17(土) 02:10:01.18 ID:IWSCPu6Z.net
- 最後まで書いてくれてありがとう！
毎日更新されてるのを確認するのが習慣になってたよ
おつかれ！
- 364 ：名無しで叶える物語(中部地方)＠＼(^o^)／：2017/06/17(土) 03:07:34.92 ID:ybCLNOFf.net
- お疲れ様
面白い
- 365 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/17(土) 03:07:42.22 ID:RbsgPZL8.net
- 完結乙です
長く楽しませてもらいました。
あのクラブさっさと謝らないと色々とイチャモンつけられて営業停止にまで追い込まれそう。
- 366 ：名無しで叶える物語(アメリカ合衆国)＠＼(^o^)／：2017/06/17(土) 04:38:27.85 ID:6qk900pO.net
- 面白かった！完結乙！
- 367 ：名無しで叶える物語(おにぎり)＠＼(^o^)／：2017/06/17(土) 06:52:15.40 ID:VAHN1iw/.net
- >>356
完結乙
最近の中じゃピカイチで面白かったわ、珍しいカプだったがこれで新たな可能性を見出したな
次回作も期待してます
作者は別、は知ってたで
まあその人のもクラブ題材だったからね、仕方ないね
- 368 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/17(土) 10:28:35.89 ID:gQUnzeLZ.net
- 完結乙でした
正直ホストの人と同一人物と思ってたけど前作とかあれば教えてほしい
- 369 ：名無しで叶える物語(SB-iPhone)＠＼(^o^)／：2017/06/17(土) 12:30:11.81 ID:yWDXijfH.net
- 乙
長いこと楽しませて貰ったわ
スレタイ通りクラブにははまらなかったな
- 370 ：名無しで叶える物語(笑)＠＼(^o^)／：2017/06/17(土) 13:04:45.27 ID:wBa9ggeR.net
- 完結乙
- 371 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/06/17(土) 17:35:37.60 ID:DCeZmyno.net
- お疲れ様でした！ありがとう
- 372 ：名無しで叶える物語(神宮)＠＼(^o^)／：2017/06/17(土) 22:58:14.85 ID:S8qhTTOW.net
- 完結乙！
- 373 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2017/06/18(日) 17:31:49.59 ID:fWgHEpZa.net
- おつかれ
随分楽しませてもらった
- 374 ：名無しで叶える物語(SB-iPhone)＠＼(^o^)／：2017/06/19(月) 17:03:58.77 ID:EL+sMJAF.net
- お疲れ様でした！ハッピーエンドでよかったです！
- 375 ：名無しで叶える物語(地震なし)＠＼(^o^)／：2017/06/20(火) 17:03:04.69 ID:G1E3D6px.net
- スレ違いだろ
- 376 ：名無しで叶える物語(地震なし)＠＼(^o^)／：2017/06/21(水) 17:03:04.51 ID:nckGnHUt.net
- すまんかった
- 377 ：名無しで叶える物語(地震なし)＠＼(^o^)／：2017/06/22(木) 17:03:05.01 ID:WH0Xyzm7.net
- なめんな
- 378 ：名無しで叶える物語(地震なし)＠＼(^o^)／：2017/06/23(金) 17:03:05.39 ID:IGBU95Rs.net
- おめでとう
- 379 ：名無しで叶える物語(地震なし)＠＼(^o^)／：2017/06/24(土) 17:03:04.94 ID:Bl9enITX.net
- 死んどけ
- 380 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/06/25(日) 16:13:49.63 ID:eUmuzrLy.net
- 改めて読み直してたら1日かかった
面白かった
未回収のゆきありの進展も見てみたいから、良かったら続編かスピンオフもお願いします
- 381 ：名無しで叶える物語(地震なし)＠＼(^o^)／：2017/06/26(月) 16:13:05.43 ID:/RPqWSys.net
- わろた
- 382 ：名無しで叶える物語(地震なし)＠＼(^o^)／：2017/06/27(火) 16:13:07.76 ID:+9lIGeJ9.net
- チンチン
- 383 ：名無しで叶える物語(地震なし)＠＼(^o^)／：2017/06/28(水) 16:13:06.92 ID:pbITUzEX.net
- ひとりで？
- 384 ：名無しで叶える物語(地震なし)＠＼(^o^)／：2017/06/29(木) 12:29:43.92 ID:dVEOXtFW.net
- 名作
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