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すれ違う2人
- 1 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 19:44:28.46 ID:K5z+l6mi.net
- ようちかSS
これは私の本当の気持ちだ。
曜ちゃんが好き。大好き。友達としての好きじゃない。恋愛対象として好きなんだって。
周囲には決して吐露しないし、そんな事をしたら築いてきた関係に亀裂が生じてしまうのは目に見えている。
だからだろうか。相手から告白を受けた際に、驚きと戸惑いを隠せなかったのだ。
- 2 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 19:46:58.31 ID:wwLTk4JP.net
- 代行サンクス
千歌「ご、ごめん……考える時間を…下さい」
逃避してしまった。受け止める準備も、覚悟もしていなかった。
まさか意中の人から告白されるとは思ってもいなかったからだ。
しかし、私は逃避した。
その時の相手の表情は、喪失感と絶望感を私に植え付けた。
どうして、笑っているの?曜ちゃん。
- 3 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 19:49:24.10 ID:wwLTk4JP.net
- ー 翌日 通学路 ー
曜「おはヨーソロー!千歌ちゃん!!昨日は良く眠れた?」
千歌「お、おはよー曜ちゃん。眠れたよーもう爆睡!」
曜「……そっか。眠れたんだね。良かった」
一瞬…彼女の表情が曇ったのを私は見逃さなかった。
それでも、彼女はいつもと変わらず、いや、いつも以上に明るく振舞ってみせた。
曜「千歌ちゃんのことだから、昨日はテスト勉強で遅くまで起きてて、今日は寝不足かなーって思ってたよ」
千歌「……あっ!そうだテスト勉強……忘れてたあぁぁぁー…」
曜「そんなことだろうと思って、要点をまとめたものを用意したであります!」
千歌「曜ちゃんっ!!!!ありがと嬉しいよー><」
我ながら、ずるいと思う。だけど曜ちゃんはもっとずるいのだ。
曜「……えへへ。」
- 4 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 19:51:45.52 ID:wwLTk4JP.net
- 私は彼女に告白をした。
いつの間にか、友達としての好きじゃないということに気付いてしまった。
彼女の何気ない行動や言動の中に、友達としての好きはたくさんあっても、恋人としての好きを感じさせるものは微塵もなかった。
それでも、大好きはもう隠せなくなっていた。
あと一歩だけ、彼女に寄り添えたら。
あと少しだけ、振り向いてくれたら。
- 5 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 19:55:22.62 ID:wwLTk4JP.net
- 千歌ちゃんのお家にて。
曜「あのね、千歌ちゃん。」
千歌「どーしたの。曜ちゃん。」
曜「曜ちゃんじゃなくて、曜って呼んで欲しい。私は千歌って呼ぶから」
曜「私ね、千歌ちゃんのことが好きなんだ。友達としての好きじゃなくて、違う好きなんだ。」
曜「いつからなんて分からないけど気付いたらそうなってた。」
曜「千歌ちゃん…だから好きになったんだ」
曜「だから、私と…付き合って下さい。」
- 6 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 19:57:30.28 ID:WtuhVd9H.net
- 期待
- 7 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 19:58:41.58 ID:8tTGRpk6.net
- あくあくあくおーん
- 8 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 19:58:57.70 ID:8/LhYEqz.net
- 曜はまだ完全に恋に落ちてる訳では無いのか
- 9 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 19:59:22.67 ID:wwLTk4JP.net
- どれくらいの時が経ったのだろう。
私は、前を向けずにいた。
おまけに、緊張からか身体が硬直して動けなかった。
千歌「……めん…」
彼女の声でようやく緊張が解けた。
曜「……え?」
千歌「ご…ごめん……考える時間を…下さい」
- 10 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:02:39.42 ID:wwLTk4JP.net
- 曜「……ははは…」
曜「なんてね…冗談だよ…冗談…千歌ちゃん」
曜「こう言ったら千歌ちゃんはどんな反応するかなーって思ったんだ。ごめん!」
千歌「……曜ちゃん…あのn」
千歌ママ「千歌ー?ご飯、出来たから早く食べちゃいなさい」
千歌ママ「曜ちゃんも一緒にどう?」
曜「あー…ごめんなさい!今日はもう帰ります!じゃあね!千歌ちゃん!」
千歌「……あっ……うん!またね曜ちゃん!」
- 11 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:05:38.33 ID:wwLTk4JP.net
- 千歌ちゃんは、あの時何を言おうとしたのだろうか。
その続きを知りたいけど、知りたくない。
正直、千歌ちゃんのお母さんが下から呼びに来てくれてほっとした。
………私は逃避した。
- 12 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:06:14.35 ID:wwLTk4JP.net
- 今日はここまで
- 13 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:08:46.47 ID:WtuhVd9H.net
- なんつーとこで
- 14 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:13:01.24 ID:8/LhYEqz.net
- 即死回避
- 15 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:13:07.74 ID:8/LhYEqz.net
- ほ
- 16 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:13:35.58 ID:8/LhYEqz.net
- ほ
- 17 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:13:40.15 ID:8/LhYEqz.net
- ほ
- 18 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:14:12.14 ID:8/LhYEqz.net
- ほ
- 19 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:14:17.03 ID:8/LhYEqz.net
- ほ
- 20 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:14:44.55 ID:8/LhYEqz.net
- ほ
- 21 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:14:49.61 ID:8/LhYEqz.net
- ほ
- 22 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:15:17.51 ID:8/LhYEqz.net
- ほ
- 23 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:15:21.99 ID:8/LhYEqz.net
- ほ
- 24 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:15:50.49 ID:8/LhYEqz.net
- ほ
- 25 :名無しで叶える物語:2017/06/04(日) 20:27:45.60 ID:2LomTBuL.net
- 期待!
あと保守乙
- 26 :名無しで叶える物語:2017/06/05(月) 05:51:18.78 ID:X56vaYEo.net
- 曜ちゃん…あーもう曜ちゃん…伝えたかったよわたしのきもち。
付き合って下さいって…友達としての好きじゃないって言ってくれたの嬉しかったよ曜ちゃん…
何で冗談なの…?
冗談じゃなかったら良かったのに。
「わたしは…あなたが好き…」
- 27 :名無しで叶える物語:2017/06/05(月) 05:52:38.32 ID:X56vaYEo.net
- 曜の部屋
千歌ちゃん…本当は冗談なんかじゃない。
私が告白した時、彼女の表情を見るのが怖くて……思わず俯いてしまった。
長い沈黙に耐えられなかった自分に嫌気が指した。
それに私は、告白しておきながらその後を知ることを躊躇してしまった。
臆病な自分に、また嫌気が指した。
「私は…貴方が好き…」
- 28 :名無しで叶える物語:2017/06/05(月) 05:54:04.14 ID:X56vaYEo.net
- テスト中
答案を全て埋め終わった私は、机に突っ伏しながら横目で彼女の様子を見ていた。
普段から見慣れていて気付かなかったのだが、彼女の横顔はどこかあどけなさを感じさせるのに
真面目な表情をしている時は、不思議と年相応というかそれ以上に大人らしさを醸し出している。
……やっぱり、クマが出来てる。
私を心配させまいとの、気を遣っての発言だったのだろう。
そういうところも含めて、彼女が愛おしくてたまらない。
大好きだ。
- 29 :名無しで叶える物語:2017/06/05(月) 05:55:21.89 ID:X56vaYEo.net
- 彼女も答案用紙を埋め終わったのだろうか。酷くくたびれた様子で机に突っ伏していた。
暫くすると、終了を知らせるチャイムが鳴り昼休みの時間になった。
曜「千歌ちゃん!テストお疲れー!」
千歌「曜ちゃん…お疲れー。うへーホントに疲れたーー」
曜「あははっ、お疲れ様。」
曜「そういえば千歌ちゃ」
モブ「渡辺せんぱーい!お昼休みにすいませーん!」
曜「おー!どうしたのー?」
モブ「あ、あの!水泳部の顧問が、大至急職員室に来てくれ言ってました!今度の大会の事で話があるみたいです!」
曜「分かった!わざわざありがとねっ!今行くよー!!」
曜「ごめん千歌ちゃん、ちょっと職員室行ってくる!ご飯先食べてて良いよ!」
千歌「あ、うん…分かった!行ってらっしゃーい」
曜ちゃん…何言おうとしたのかな…
- 30 :名無しで叶える物語:2017/06/05(月) 05:57:31.62 ID:X56vaYEo.net
- 曜「おっと…!ごめん大丈夫?って梨子ちゃんじゃん!どこ行ってたの?」
梨子「どこって…今日はお弁当持ってくるの忘れちゃったから、購買に買いに行っていたのよ。」
梨子「それより曜ちゃんこそ、そんなに慌ててどこに行くの?」
曜「水泳部の顧問に呼び出されて、今から職員室に向かうところだよ!」
梨子「そうなんだ。え?呼び出しって大丈夫なの?」
曜「いやいや悪い話じゃないよ!!多分大会が近いからその話かな?てなわけでー行ってくるであります!!!」
梨子「はーい行ってらっしゃーい!ほんと曜ちゃんは元気よね」
'曜ちゃんは元気……か。
- 31 :名無しで叶える物語:2017/06/05(月) 05:58:54.11 ID:X56vaYEo.net
- 千歌「あ、梨子ちゃん!おかえりー!」
梨子「ただいま千歌ちゃん。さっき曜ちゃんにタックルされちゃったわ。」
千歌「えっ!?梨子ちゃん大丈夫!?怪我ないー?」
梨子「もー千歌ちゃんは大袈裟なんだからーwちょっと角ですれ違ったときに肩がぶつかっただけだよーw」
千歌「なんだー良かったぁ…」
千歌「曜ちゃんお昼先食べてて良いって言ってたから、食べちゃおっか。」
梨子「うん」
- 32 :名無しで叶える物語:2017/06/05(月) 05:59:56.77 ID:X56vaYEo.net
- この感じ…さては2人の間に何かあったわね……
もしかして遂に曜ちゃんが千歌ちゃんに……愛の……告…白……を……?
私の妄想の中で2人は何回イチャイチャしたことかわからない……曜ちゃんは曜ちゃんで案外恋に関しては結構慎重な部分があって奥手っていうか……
そんな曜ちゃんに千歌ちゃんが我慢出来なくなって、千歌ちゃんから告白する展開ががが…
そんな女の子同士でなんて……でも……いや、だがそれが……いい……!
まあでも…現実では女の子同士の恋愛なんてあり得ないこと。私はもう割り切っている。あくまで妄想でしかない。
千歌「おーい梨子ちゃーんー?おーーいーー」
梨子「……はっ!?わ、わたし……」
千歌「大丈夫ー?何かヨダレ垂れてるよ?」
梨子「こここここここここれは違うの…何でもないの…あははははは…」
千歌「大丈夫なら良いんだけどさー何か体調でも悪いのかと思ったよー」
梨子「体調は万全でありますっ!!」
千歌「……何それ曜ちゃんみたいwあははっw………」
やっぱり…何かあったわね。これは。
- 33 :名無しで叶える物語:2017/06/05(月) 06:01:25.02 ID:X56vaYEo.net
- 部室
ダイヤ「では皆さん、今日はお疲れ様でした。明日はステップの確認を行いますわ。各々鍛錬を怠らずに。それでは、解散。」
果南「曜ー?ちょっと良いかな?この衣装なんだけど胸の部分が少し窮屈みたいだから、手直しお願いして良い?」
曜「了解っ!あっ…裁縫道具家だった…」
果南「あれ?曜が裁縫道具持ち歩いてないなんて珍しいね」
曜「あはは…苦手な科目のテスト勉強してたからちょっと調子狂っちゃったかも。」
果南「そうなんだ。じゃあ次のライブまでにお願い」
曜「了解でありますっ!」
- 34 :名無しで叶える物語:2017/06/05(月) 06:01:55.41 ID:X56vaYEo.net
- 今日はここまで
- 35 :名無しで叶える物語:2017/06/05(月) 10:06:40.03 ID:KbNm+jer.net
- |c||^.- ^||あくあくAqoursですわ
- 36 :名無しで叶える物語:2017/06/06(火) 03:05:44.06 ID:+knZTsjt.net
- ほ
- 37 :名無しで叶える物語:2017/06/07(水) 03:05:06.12 ID:XUiAJjdq.net
- ちょっと面白い
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