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穂乃果「夏のスマイル組!」
- 1 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:15:14.66
- スマイル3人組が経験した、とある夏の出来事。
本SSでは、サザエさん時空を採用しております。故に、読んでる途中で「ん?」と思う箇所があっても、あまり深く考えないでください。
- 2 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:16:50.27
- 穂乃果「キャァァァッホオオォォォーーーー!!! 海だぁーー!!」
海沿いの線路を走る列車から、穂乃果の声がこだまする。
にこ「うるっさいわよ穂乃果!」
凛「でもにこちゃん、海だよ海!? テンション上がるに決まってるにゃー!」
- 3 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:17:59.34
- 穂乃果(どうも! 高坂穂乃果です!)
穂乃果(今穂乃果たちは、絶賛夏休み中でーす!)
穂乃果(つい先日、μ'sはそれなりに大きなライブを終えたばかり!)
穂乃果(頑張った自分たちへのご褒美として、残りの夏休みは思いっきり遊ぶことにしましたー♪)
穂乃果(いくつかのグループに分かれて、それぞれ行きたい場所に行くことにしました)
穂乃果(穂乃果、にこちゃん、凛ちゃんの3人は、穂乃果のお爺ちゃんとお婆ちゃんの家に向かっています)
- 4 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:18:47.25
- 凛「絵里ちゃんと海未ちゃんと真姫ちゃんは、今頃ロシアかにゃー?」
にこ「そうね、もう着いた頃じゃない? ことりと希と花陽は北海道だっけ?」
凛「そうそう・・・それにしても、宿題がもう終わってるって、こんなに良い気分なんだにゃあ・・・」
にこ「本当よね・・・蟠りが無くて清々しい・・・」
穂乃果(そう・・・夏休みの宿題は、夏休みの最初の3日間で全部終わらせちゃいました)
『嫌なことを先に済ませてしまえば、後のライブの練習に集中出来るし、心置きなく遊ぶことも出来ます!』
穂乃果(・・・という海未ちゃんの提案により、穂乃果たちの夏休みは地獄のようなスタートを切りました)
穂乃果(まぁ、そのおかげで今が楽なんですけどね)
- 5 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:20:15.61
- ピーーヒョロロロロ・・・
穂乃果「着いたぁーっ!」
凛「見渡す限りの青空! 山! 畑! 田んぼ!」
にこ「空気が美味しいわねー・・・」スーハーッ
凛「・・・だーれも居ないね」
にこ「見事な無人駅ね 駅員さんどころか他のお客さんも居ないなんて」
穂乃果「ここは昔からそうなんだ」
ミーンミンミンミンミーーーッ! ジィィィーーーーッ!
にこ「あっつ・・・凄い日差しだわ・・・お肌の天敵よ・・・」
穂乃果「それじゃ、穂乃果についてきて! お爺ちゃんとお婆ちゃんの家に案内するよ」
- 6 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:21:50.93
- 凛「何これー? 棚に野菜が置いてある」
にこ「無人直売所ね これで野菜を売ってるのよ」
穂乃果「これがあるってことは、もう少しで穂乃果のお爺ちゃんとお婆ちゃんのお家だよ!」
凛「・・・ん?」
ヘビ「シュルルルル・・・」
凛「・・・に"ゃっ!?!?」ビクッ!
穂乃果「ん、どしたの凛ちゃん?」
凛「へ、へ、ヘビィィーー!!」ガクガク
にこ「えっ 嘘!? きゃあっ! 本当だわ! まさかマムシ!?」
- 7 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:22:50.77
- 穂乃果「わっ! ・・・ととと・・・なーんだ、アオダイショウさんじゃん」
穂乃果「大丈夫だよ、アオダイショウさんは毒が無い、大人しいヘビさんだから・・・あれ? 凛ちゃんは?」
にこ「凛ならもう、走り去っていっちゃったわ」
見ると、遥か数メートル先をダッシュする凛の姿が。
凛「にゃあぁぁぁーーー!! ヘビ怖い! ヘビ怖い! 助けてぇぇーー!!」シュタタタタタッ!
穂乃果「わわわ! 待ってよ凛ちゃーん! 大丈夫だってー! アオダイショウさんは怖くないよー!」スタタタッ
にこ「はー・・・やれやれ 元気な奴らね」
- 8 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:23:43.94
- その時、草むらから1匹のバッタがにこの方へ・・・
にこ「んっ」
びょーーーーんっ
にこ「ぎゃあああぁぁぁぁーーーーー!!!!」
にこ「やだやだやだーー!! 来ないで! 離れて! あっち行ってぇーー! いやあぁぁーーー!!」ズダダダダダダッ!
穂乃果「ああ! にこちゃんも! 落ち着いてー! バッタさんはもう草むらの方へ行ったよー! 待ってってばー!」
穂乃果「2人とも待ってよーー!」
にこりん「ぎゃああああーーーー!!!」ズドドドドド!
- 9 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:24:58.49
- 走るにこりんと追いかける穂乃果。そんなことをしているうちに、穂乃果の祖父母の家に到着してしまった。
にこ「ゼェ・・・ゼェ・・・」
凛「ハァ・・・ハァ・・・」
穂乃果「もー、やっと落ち着いてくれたね」
凛「うぅ・・・旅が始まっていきなりとんだハプニングだにゃあ・・・」
にこ「ま、この面子で静かな旅行なんてハナから期待してないわ・・・」
- 10 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:25:47.99
- ガラガラッ
ほのばあ「いらっしゃい、ほのちゃん」
穂乃果「あっ! お婆ちゃーん! 穂乃果だよー!」
ほのばあ「ほのちゃんの元気な声が、家の中まで聞こえてきたわ」
穂乃果「お婆ちゃーん♪」ぎゅーっ!
ほのばあ「暑かったでしょう? さぁ上がって 今日はゆきちゃんは来てないの?」
穂乃果「雪穂は居ないんだー でも、穂乃果の友達が一緒だよ!」
ほのばあ「まぁ、ほのちゃんのお友達! ・・・随分お疲れのようね?」
穂乃果「まぁ、ちょっとね・・・」
- 11 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:26:42.39
- 穂乃果「では改めまして・・・」
にこ「初めまして、矢澤にこです お世話になります」
凛「・・・///」もじもじ
にこ「ほら、あんたもちゃんとご挨拶しなさい」
凛「こ、こんにちは・・・星空、り、凛です・・・///」
ほのばあ「はい、こんにちは 可愛いお友達ねー」ニコニコ
凛「えへへへ・・・///」
にこ(完全に借りてきた猫ね)
穂乃果(大人相手だと人見知りしちゃうのかな)
- 12 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:27:49.08
- ほのばあ「いつもほのちゃんがお世話になってます」ペコリ
にこ「いえいえとんでもない・・・穂乃果ちゃんのおかげで、毎日楽しいんですよ私たち」
ほのばあ「それなら良かったわ」
穂乃果「あれ、お爺ちゃんは?」
ほのばあ「今、街まで買い出しに行ってるわ もうそろそろ帰ってくると思うけど」
ほのばあ「さぁ上がって 今お茶を持ってきますからね」
にこ「ありがとうございます!」
- 13 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:28:28.87
- 縁側にて麦茶を飲む3人。
ごくごくごく・・・
凛「ぷっはぁーっ! 生き返るにゃー!」
にこ「お風呂上りじゃないんだからさ・・・」
凛「縁側って良いにゃあ・・・小さい頃から憧れだったんだよね」
にこ「そうね 風が気持ち良いわ」
穂乃果「んんー! この感じ久々だなー!」
穂乃果が、大きな畳の部屋で大の字になって寝転がる。
壁に掛かった振子時計が時報を鳴らす。
ボーン・・・ボーン・・・
- 14 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:29:10.37
- 凛「・・・お?」
ガサガサガサ・・・
凛「!! 穂乃果ちゃんにこちゃん! 何か居るよ!」
にこ「えっ?」
縁側から見える庭の茂みから出てきたのは・・・
3人「た、タヌキ!?」
タヌキ「・・・・・・」
凛「す、すごーい! 庭に野生の動物が来るなんて!」
にこ「食べ物を探しにきたのかしら?」
穂乃果「わっははー! 可愛いー♪」
- 15 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:31:12.59
- 穂乃果「お婆ちゃーん、見て見てー! タヌキが出たよー!」
ほのばあ「あらまぁ この辺では珍しいことじゃないのよ すぐ近くが山だからね よく降りてくるのよ」
にこ「自然が身近な場所だからこそ経験出来ることなのね」
ほのばあ「あら、そんなことはないわよ? 東京の街中でも、タヌキやハクビシンがよく出るって」
穂乃果「えぇー? 穂乃果会ったことないよー」
凛「もっとこっちに来てくれないかにゃー・・・」
タヌキ「・・・クゥーン・・・」ガサガサッ
穂乃果「行っちゃった・・・」
凛「タヌキってあんな鳴き声なんだ 初めて聴いたよ」
にこ「犬に似てたわね」
- 16 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:32:26.54
- 穂乃果「・・・あ! お爺ちゃんの軽トラだ!」
タッタッタッタッタ・・・
穂乃果「お爺ちゃーん! 穂乃果だよー!」
ほのじい「おー、ほのちゃん! また少し大きくなったかねー?」なでなで
穂乃果「えっへへへー♪」
ほのじい「ようし! そいじゃ、昼飯の後に川にでも遊びに行くかね?」
穂乃果「わーい! 川遊びだーい好き!」
- 17 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:33:30.42
- ブロロロロ・・・
祖父が運転する軽トラの荷台に乗る穂乃果と凛。 にこは助手席に居る。
穂乃果「ひゃっほー! 行け行けー!」
凛「にゃははー! 凛、一度ここに乗ってみたかったんだにゃー!」
にこ「やれやれ・・・本当はそこに人が乗るのはダメなのよ」
ほのじい「うんにゃ、2人は荷台の荷物を監視する為に乗っとるんだ 何も問題は無いさ! ガッハッハ!」
穂乃果「そうそう! 見張り見張り♪ それにこんな山道、誰も見てないって!」
凛「堅いこと言わずに楽しむにゃー♪」
にこ「はいはいそうですかー・・・まったく、海未が居なくて良かったわね」
- 18 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:34:54.06
- 穂乃果「川に到着! というわけで・・・」
穂乃果「可愛い水着にモードチェーンジ♪」
凛「海じゃなくても水着は着られるんだねー」
にこ「んふふ♪ この前新調したおニューの水着よ♪」
にこ「これで人々の視線は、にこのセクシーな姿に釘付け・・・」
穂乃果「・・・今、ここには穂乃果たちとお爺ちゃんしか居ないけど」
にこ「・・・分かってるっての!」
穂乃果「さぁー! 思いっきり遊ぶぞー!」
ほのじい「怪我せんようになー」
3人「はーい!」
- 19 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:36:16.82
- サラサラサラ・・・
凛「うっひょう! 水が綺麗だにゃー」
にこ「それに冷たーい!」
穂乃果「ふっふっふ・・・2人とも油断してると・・・」
バシャアアァァ!
にこ「わっぷ!」
凛「ひにゃぁ! 穂乃果ちゃん何すんの!」
穂乃果の手には大きな水鉄砲が。
穂乃果「甘いよ凛ちゃん ここはもう戦場なのさ!」
- 20 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:37:45.38
- にこ「よくもやってくれたわね〜〜!」ズゴゴゴゴ
凛「わっ! 山姥だ! 退治してやるにゃあ!」ザバアァ!
にこ「ぷげぇ!」
穂乃果「へい! ウェポンの配給だよ!」
穂乃果は2人に水鉄砲を渡す。
にこ「やっとこれで公平ね・・・覚悟しなさい!」
凛「返り討ちにしてくれるにゃあ!」
ザバババババババ!
キャハハハ! おらおらおらー! にゃあーー!
ほのじい「はっはっは、ネズミ花火のように元気な子たちだな!」
- 21 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:39:26.32
- 凛「ふえぇ・・・ちょっと休憩・・・」
にこ「ひと休みひと休みっと・・・」
穂乃果「あれ、2人とももう疲れちゃったのー? 穂乃果はもうちょっと遊んでるよー」
にこ「あいあーい」
穂乃果「あっ カワセミ! 綺麗だなー!」キャッキャッ
にこ「・・・うーむ・・・」
凛「・・・それにしても・・・」
穂乃果「きゃはははっ! わーい!」バシャバシャ
ぶるんぶるん・・・
にこ(・・・揺れてやがる・・・)ぐぬぬ
- 22 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:40:28.20
- にこ(特別大きい訳じゃないけど、持ち主が活発なせいでよく動くのよねー・・・)
にこ(正直・・・やらしいカラダしてると思うわ・・・あいつ・・・)
凛「・・・はぁ・・・羨ましい・・・」ぺたーーん
にこ「気を落とさないで あんた、私よりはあるじゃない」ポンッ
凛「・・・数字なんてただの目安さ・・・凛はいくら飛んだり跳ねたりしても微動だにしないんだ・・・」
にこ「神様って意地悪よね・・・ハハハ・・・」
穂乃果「・・・? なんかあの2人、語り合ってる・・・」
- 23 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:42:20.84
- 穂乃果「ねーねー、何話し合ってるのー?」
にこ「やぁ・・・ちょっと世界の理不尽さについて・・・」
凛「この世の残酷さについて・・・」
穂乃果「なんじゃそりゃ」きょとん
穂乃果「あっ! 見て見て! あそこの木にリスさんが居るよ! 可愛いー♪」
にこ「リスか・・・ちょっと苦い思い出が・・・」
穂乃果「あぁ、リストバンド盗られたもんね」
凛「凛とにこちゃん、2人で仲良く川に落ちたね♪」ニコッ
にこ「そんな眩しい笑顔で言うような思い出じゃないから」
穂乃果「真姫ちゃんの別荘で合宿、楽しかったね! 次はまた9人でお出かけしたいな」
- 24 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:43:09.24
- 夜 穂乃果の祖父母の家にて
ゲコゲコゲコゲコ・・・
凛「にゃあー・・・すっごいカエルの大合唱だ・・・」
穂乃果「ずーっと鳴いてるね ・・・カエルたちのライブ?」
凛「カエルもラブライブやってるのかにゃ!?」ハッ
穂乃果「カエルアイドルの頂点を目指して、カエルたちが競い合う・・・その名もラブガエル・・・!」
凛「・・・ゲッコゲッコゲー♪ ・・・なんちゃって」
ほのりん「わはははははは!」
- 25 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:44:30.30
- 穂乃果と凛は縁側に、にこは台所に。
にこ「夕食作り、何かお手伝い出来ることはありませんか?」
ほのばあ「まぁありがとう それならお野菜を切ってもらおうかしら」
にこ「はい!」トントントン
ほのばあ「あらまぁ、良い手際! これなら良いお嫁さんになれそうね」
にこ「あはは、そんな・・・///」てれてれ
にこ「妹や弟の面倒を見てることが多いので、こういうのは慣れてるんです」
ほのばあ「そうなの 偉いわねぇ」
- 26 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:45:23.11
- にこ「あれ、あいつらまだダラダラしてんのかしら・・・」
にこ「こーら! あんたたちもちょっとは手伝いなさい!」
ほのりん「はーーい・・・」
にこ「ったく・・・」
ほのばあ「まぁまぁ、まるで2人のお姉さんね」
にこ「えへへ、そうでしょうか?」
ほのばあ「・・・にこちゃん、ありがとうね」
にこ「え?」
ほのばあ「ほのちゃんと仲良くしてくれて あなたたちと一緒に居て、ほのちゃん本当に楽しそう」
- 27 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:46:13.93
- にこ「いえ・・・私があの娘にお礼を言いたいくらいです」
にこ「穂乃果ちゃんには、いろいろ助けてもらいました・・・いろいろ・・・」
ほのばあ「ほのちゃんってね、気丈そうに見えるけど、実は寂しがり屋な所もあるの」
ほのばあ「いつもは周りの人を引っ張っていける元気な子なんだけどね・・・ふとした事で、折れそうになってしまうことがあるのよ」
ほのばあ「そんな時、出来るだけ傍に居てあげてほしいの」
にこ「・・・はい!」
穂乃果「お皿持っていくね! ・・・何話してたの?」
にこ「別にー? 穂乃果はいつまで経っても子供っぽいわねーって話よ」
穂乃果「えーっ!? そんなことないよー!」
ほのばあ「ほほほ・・・」
- 28 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:47:10.89
- 夕食後
凛「そろそろお風呂に入りたいにゃあ」
ほのばあ「あ、ほのちゃん 久しぶりに、あれやってみましょ」
穂乃果「あれ?」
庭に出てみると、ドラム缶が一つ。
穂乃果「わぁっ! ドラム缶風呂! 小さい頃よく入ったよー!」
ほのばあ「せっかくだから、にこちゃんと凛ちゃんも入ってみる?」
凛「入りたーい!」
にこ「えっ でも3人で入るには狭くない?」
穂乃果「いいじゃん! たまにはくっついてお風呂ってのも」
- 29 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:47:45.69
- パチパチパチ・・・
穂乃果「ふーっ! ふーっ! はぁはぁ・・・どう? お湯湧いた?」
にこ「んー・・・そうね、もう入れるわ」
凛「お湯を火で沸かさなきゃいけないってのも大変だね」
穂乃果「息吹きすぎてクラクラしてきちゃった・・・」
にこ「さ、入りましょ!」
ザブーン!
穂乃果「ほああぁぁ〜〜 極楽じゃあ〜〜♪」
凛「でもせま〜い!」ぎゅうぎゅう
穂乃果「まぁまぁ、裸のつきあいってことで!」
- 30 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:48:27.23
- むぎゅううぅぅ
にこ(当たってる当たってる! 穂乃果のマシュマロが背中にぃぃーー!)あたふた
穂乃果「見て! 夜空が綺麗だよ!」
にこ「・・・! 本当ね! 凄い星空!」
凛「星空は私ですが?」
穂乃果「あはは! それ、海未ちゃんの真似?」
にこ「そっくりそっくり! 流石リリホワ仲間ね」
凛「えっへへー♪ それにしても本当に星がいっぱいにゃー」
にこ「東京と違って人工の光が少ないから、その分星がよく見えるのね」
- 31 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:49:58.00
- キラッ
穂乃果「あっ! 今、流れ星が見えたよ!」
にこ「嘘!? どこどこどこ!?」
凛「お願い事しなきゃ!」
にこ「流れてる間にしなきゃ意味無くない?」
穂乃果「細かいことはいーの! 可愛いシールたっくさん集められますように!」
にこ「スタイル抜群になれますように!」
凛「美味しいラーメン食べたいにゃー!」
- 32 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:51:03.76
- にこ「・・・ふふっ 誰も、ラブライブで優勝出来ますように、とかお願いしないのね」
穂乃果「ん? だって、それは神頼みしたってしょうがないよ」
穂乃果「優勝は、穂乃果たちの力で頑張って勝ち取らなきゃ!」
にこ「・・・そうよね!」
凛「あーっ! また流れ星!」
穂乃果「えっどこ!? 穂乃果も見たい!」バシャバシャ!
にこ「ぐえっ! ちょっと穂乃果暴れないで! 狭いんだから!」
凛「お、お星さま〜 凛たちが無事に東京に帰れるよう、見守ってくださいにゃ〜」
ワーワーギャーギャー!
- 33 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:51:53.02
- 夜も更けてきた頃。
凛「ふあぁぁ・・・今日はいっぱい体動かしたから疲れたにゃあ・・・」
ジーーーーーーーッ
穂乃果「虫が鳴いてる この鳴き声ってよく聞くけど、なんていう虫なんだろ」
ほのばあ「これはクビキリギスっていう虫の鳴き声なの キリギリスの仲間ね」
穂乃果「へぇ〜 知らなかった」
にこ「ほら、もう寝ましょう 蚊帳の中なら、にこのお肌も安全よね」
穂乃果「じゃ、おやすみ〜」
凛「また明日にゃ〜・・・」
- 34 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:53:09.46
- にこ「・・・・・・」
凛「ぐぅ・・・かよちん・・・ふにゃぁ・・・」
にこ(穂乃果は・・・もう寝ちゃったかしら?)
穂乃果「Zzzzz・・・」
にこ(・・・傍に居てあげて・・・か・・・)
にこ(確かに、ことり留学騒動の時はゴタゴタしたわね・・・)
にこ(もしまた穂乃果が凹んだ時は・・・今度は、離れないでいてあげようかしら)
にこ(んーー・・・そういう柄じゃないんだけどなぁ、私・・・)
- 35 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:53:53.00
- 穂乃果「むにゃ・・・あんこはもう飽きたよぅ・・・ぐぅ・・・」
にこ「・・・ふん 何よこの寝顔 頭空っぽじゃない」ほっぺつんつん
穂乃果「んうぅぅ・・・やめてよ雪穂ぉ・・・」ごろん
にこ「・・・あんたに暗い顔は似合わないわ いつでも、私たちの太陽でいてよ、穂乃果」
穂乃果「・・・んへへぇ・・・にこちゃん・・・」にへらぁ
にこ「!?!?」ドキッ!
穂乃果「へへへ、あったかーい・・・むにゃむにゃ・・・」
にこ(どんな夢見てるのよ!?////// あーもう、やめやめ! 寝ましょ寝ましょ!!)バサッ!
こうして、夜は更けていく・・・
- 36 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:54:56.02
- 翌日、朝食後
穂乃果「ではこれより、お爺ちゃんの畑仕事のお手伝いを始めまーす!」
にこりん「いえぇーーい!」
ほのじい「あっちがキュウリ、こっちがトマトだ この2つを収穫してもらおうかね」
穂乃果「よぅし! やるぞぉ!」
ほのじい「くれぐれも無理をしてはいかんぞ? 今日は凄い日差しだ 気分が悪くなったらすぐに言うようにな!」
3人「はーい!」
- 37 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:55:47.81
- 穂乃果「おぉ! 生ってる生ってる 元気に育ってるよぉ!」
凛「ねぇ穂乃果ちゃん どれを採って良いのかな?」
穂乃果「えっとねぇ、キュウリはイボがトゲトゲしてて、太さが一定のものが良いって、前に教えてもらったよ」
凛「分かったにゃ! ・・・これなんて良さそう!」パチンッ
穂乃果「ふふふ、食べてごらん」
凛「いっただっきまーす♪」シャリッ!
凛「うまーーい!」
穂乃果「でしょー?」
- 38 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:56:43.44
- 一方トマト畑では。
にこ「張りがあって重みがあって鮮やかな赤色のやつ・・・これ!」チョキンッ
にこ「お味は・・・」ムシャッ
にこ「んん〜! ジューシーね〜」
収穫と、ついでに雑草取りをしばらく続け・・・
にこ「・・・っつぁー・・・腰にくるわね・・・」コキコキッ
凛「おばあちゃーん、大丈夫かにゃー?」
にこ「誰がおばあちゃんじゃあい!!!」
- 39 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:57:36.43
- 穂乃果「収穫完了ーっ!」
凛「いーっぱい採れたね!」
にこ「ふー、草臥れた・・・」
ほのじい「ご苦労さん! 助かったよ」
凛「このトマトなんてツヤッツヤで美味しそう! 真姫ちゃんが喜びそうにゃ」
ほのじい「さて、頑張ってくれた3人にご褒美をあげようかね!」
穂乃果「えっ! なになに?」
ほのじい「川の水で冷やしておいたスイカだ!」ジャジャーン!
凛「うっひょーー! スイカ大好きにゃー!」
- 40 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 21:58:34.34
- 穂乃果「いただきまーす!」ムシャリ!
にこ「んー♪ 甘ーい♪」
凛「はぐはぐはぐ! やっぱり夏といえばこれだよね〜」
穂乃果「穂乃果ね、夏になったら絶対に食べたいものが3つあるんだ!」
穂乃果「スイカ、かき氷、そして素麺!」
凛「おぉ〜、いかにも夏の旬だにゃ」
穂乃果「あと2つも、この夏休みのうちに絶対食べるぞ!」
にこ「制覇出来ると良いわね〜」
- 41 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 22:00:09.55
- 穂乃果「・・・ぷっ! スイカは美味しいけど、種があるのが面倒だよな〜」
にこ「あ、種で思い出した 前に部室で希と話しててさ、『スイカの種を食べちゃうとお腹から芽が出る、って言われたことあるよね〜』っていう話になったわけ」
穂乃果「あー、小さい頃そんなこと言われた気がする」
にこ「そしたらさぁ、近くに居た絵里が、びっくりしたような顔してんの! どうしたのって訊いたら、」
絵里『私、昨日スイカ食べてて、種を1つ飲み込んじゃったの! どうしよう!』
にこ「って、泣きそうな顔して言うの!」
穂乃果「あら! もしかして絵里ちゃん、信じちゃった?」
凛「にゃはは! 絵里ちゃんなら有り得なくもないねー」
- 42 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 22:00:57.69
- にこ「あの時の本気で怖がってた絵里の顔ったら! あっはっはっは!」
穂乃果「もー、にこちゃん笑っちゃ悪いよ・・・くひひひひ!」
にこ「まぁ流石に可哀想だから、それは嘘だよって教えてあげたわ」
にこ「そしたらあいつ、今度は心底嬉しそうな顔しちゃって! 思い出しただけで笑えてきちゃう!」
穂乃果「絵里ちゃん、かーわいー!」
3人「あははははははは!」
- 43 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 22:02:24.23
- 夕方、空が夕闇に染まり始めた頃。
穂乃果「この道をまっすぐ行くと、大きな神社があるんだ そこで今夜、お祭りが開催されるんだって! 行こう行こう!」
にこ「もー、分かったから落ち着きなさいよ!」
凛「2人とも待ってー!」
- 44 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 22:03:16.33
- ワイワイガヤガヤ・・・
穂乃果「お〜、やってるやってるぅ♪」
にこ「流石に夏祭りともなると、村の人たちが集まってきてるわね」
凛「提灯の灯り、太鼓の音、屋台の料理の匂い・・・くぅ〜! 血が騒ぐにゃあ〜!」
穂乃果「わっ 何あれ!? 流し素麺の屋台!? あんなの初めて見た! 食べたい!」
凛「あっ スーパーボールすくい! 凛あれやりたーい!」
にこ「みんな行きたい場所がバラバラね・・・じゃあ、しばらく別々に行動して、後で集合ってのはどう?」
凛「さんせーい!」
- 45 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 22:04:45.03
- 穂乃果「じゃ、この鳥居の下ね! よーし! 3大夏に食べたいもの2つ目、素麺! 食べてやるー!」
にこ「んーと、とりあえず焼きそばでも食べようかしら・・・」
凛「スーパーボールぅー!」
- 46 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 22:05:42.75
- 凛「いやぁ〜、凛の手にかかればスーパーボールもヨーヨーもすくい放題だよね〜」
凛「このヨーヨー白いから、ことりちゃんって呼ぼう」バシッバシッ
凛「いけっことりちゃん! ちゅんちゅんアタック!」びよーーん
ベンチに腰掛ける凛。
凛「ふぃ〜、やっぱりお祭りは良いもんですにゃ〜 大和魂が刺激される、と言いますか〜」
うええぇぇん・・・
凛「ん?」
- 47 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 22:06:39.12
- 声のした方を見ると、小さな女の子が泣いている。
女の子「ふぇぇえん・・・おかーさん・・・」ぐすぐす
凛「ねぇ君、どうしたの?」
女の子「ひぐっ・・・おかーさんと・・・はぐれちゃった・・・」
凛「そっか・・・ねぇ、一緒に行こうよ! お母さん捜そう!」
女の子「・・・うん・・・」ぎゅっ
- 48 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 22:07:30.29
- 凛「おーい! この子のお母さん、居ませんかー?」
女の子「おかーさーん!」
凛「うーん・・・見つからないねぇ・・・」
女の子「・・・うぅ・・・おかーさん・・・」じわっ
凛(あわわわ、どうしよう)あせあせ
凛「・・・あ! ちょっと待ってて!」
女の子「??」
- 49 :名無しで叶える物語:2017/07/15(土) 22:09:00.70
- 凛「はい! これあげる!」
女の子「わぁっ! かざぐるま!」ぱぁぁっ
くるくるくる・・・
凛「可愛いでしょ? ほら、もう泣かないで」
女の子「うん! ありがとー!」
凛「きっともうすぐお母さんに会えるよ! さぁ行こう!」
- 50 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:35:21.66
- 女の子「あ! おかーさん!」タタタタッ
母親「あっ! もうこの子ったらどこ行ってたの!」
女の子「ごめんなさーい!」ぎゅうー!
凛「ふふっ・・・良かったね」
母親「本当にありがとうございました!」ペコリ
凛「いえ、私は何も・・・」
女の子「おねーさん! ありがとー!」
凛「!!」
- 51 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:36:38.22
- 女の子「ばいばーい!」
凛「じゃあね! もうはぐれちゃダメだよ!」
凛「・・・・・・」
凛(・・・お姉さん、か)
凛(今までは穂乃果ちゃんたち上級生のみんなが優しくしてくれたけど・・・2年生になったら、アイドル研究部にも後輩ができる)
凛(凛が面倒を見てあげなきゃいけないんだ)
凛(・・・凛、ちゃんとお姉さんになれるかな?)
凛「・・・ううん・・・ならなきゃ!」
- 52 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:38:26.88
- 凛「おまたせー!」
にこ「来たわね なんかニヤニヤしてるわね 何かあったの?」
凛「んーん、何もー♪」
穂乃果「んー! かき氷美味しい〜!」
凛「あ! 穂乃果ちゃん、3つ制覇出来たんだね!」
穂乃果「うん! うれしーー!!」ガツガツガツ!
にこ「あっ そんなに一気に食べたら・・・」
穂乃果「ふぎぃっ! あたまがあ!」キィィンッ
にこ「ほら〜アイスクリーム頭痛ぅ〜・・・はい、氷をおでこに当てて!」ピトッ
穂乃果「おぉう・・・痛みが引いたよ・・・」
- 53 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:39:49.14
- 凛「あれ! にこちゃん、そのおにぎりのクッションは?」
にこ「射的で取ったの 花陽にあげようと思って」
凛「にゃはは! かよちん、きっと大喜びだよ!」
にこ「まぁ私ほどの凄腕になれば? これくらい余裕のヨーソローだし? マジ私のエイム力半端ないから」
凛「うん、ちょっと褒められただけですぐ調子乗るね 流石のニコニズムだよ」
- 54 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:40:52.82
- 穂乃果「・・・・・・」
にこ「穂乃果? どうしたの・・・ん?」
「さぁーもう参加者はいないかー? 夏祭りカラオケ大会! 自慢の歌を披露したいやつはステージの上に立った立ったぁーっ!」
穂乃果「・・・・・・」
にこ「ねぇ穂乃果、あんたが今何を考えてるか、当ててあげよっか?」
穂乃果「分かるぅ?」
にこ「分かんないわけないでしょ」
凛「・・・行っちゃう? 行っちゃいます?」
- 55 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:42:04.55
- 穂乃果「・・・2人は?」
凛「凛はいつでもOKにゃ あっでも音源は?」
にこ「んっふっふ・・・こんなこともあろうかと、CD持ってきてるのよね〜これが」スッ
穂乃果「流石部長! この3人で歌える曲というと?」
にこ「・・・『どんとき』とか?」
凛「じゃあそれにしようよ」
穂乃果「ラジャッ! ・・・では・・・行っちゃいましょうか!」
にこりん「いぇぇいっ!!」
3人「μ'sスマイル組、出張ライブ! スタートぉ!」ズダダッ!
- 56 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:44:11.49
- 「さぁ、それでは本カラオケ大会最後のエントリー! どうぞー!」パチパチパチパチ!
穂乃果「どうも〜 穂乃果でーす!」
凛「凛です! よろしくにゃ〜♪」
にこ「にっこにっこにー! 笑顔届ける矢澤にこにこー♪」
穂乃果「私たち、夏休みを利用して東京から遊びにきたんですよ」
穂乃果「川遊びに夏祭り! 楽しいことがいーっぱいで、ここに来て本当に良かったーって、思ってます!」
穂乃果「私たち、あっちでも歌の部活をやってまして! せっかくだからと思い、このカラオケ大会に参加させてもらいましたー!」
穂乃果「それでは聴いてください! 『どんなときもずっと』!」
3人「ミュージック、スタート!!」
- 57 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:46:25.17
- 3人「どんなときもー♪」
ワーワーキャキャー! パチパチパチパチ!
穂乃果「どーもぉー!! ありがとうございましたー!」
凛「ありがとにゃー!!」
にこ「にこの姿、目に焼き付けておいてねー♪」
そしてカラオケ大会は終了・・・
- 58 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:48:47.74
- 穂乃果「はぁーっ! 歌った歌った!」
凛「ライブの疲れを癒す為の旅行だったのに、まさかその旅行先でライブをすることになるなんて思わなかったにゃ」
にこ「ふふふ、私たち想像以上にアイドル体質になっちゃってるみたいね〜」ニヤニヤ
凛「にこちゃんそれはちょっと自惚れすぎにゃ〜」にゃははは
にこ「うっさいわねー! 良いでしょ少しくらい!」キャハハ
穂乃果「いやー大盛り上がりだったね! 出場して良かった良かった♪」
- 59 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:50:21.80
- ヒューーーッ・・・ドオオォォォン!
にこ「わっ 何!? 打ち上げ花火!?」
穂乃果「村で用意したものだから小さいけどね」
凛「でも綺麗にゃー・・・」キラキラ
穂乃果「そうだねー」
- 60 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:53:51.17
- 祭り終了後、祖父宅へ向かう3人。
凛「はぁー・・・食べて歌って、最高のお祭りだったにゃ」
にこ「本当よね」
穂乃果「・・・んっ?」
ふと穂乃果は、視界の端に何か光るものを見た。
にこ「どうしたのよ?」
- 61 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:55:12.72
- 穂乃果「・・・今、何か見えたような・・・」
凛「えぇっ!? まさか、お化け!?」ぶるっ
穂乃果「分からない、けど・・・こっち!」タタタッ
にこ「あっ! こら穂乃果! 待ちなさい!」
凛「穂乃果ちゃーん! どこ行くにゃー?」
- 62 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:56:24.13
- 穂乃果「確かに、こっちの方に飛んでいったんだけど・・・」ガサガサッ
にこ「もー! どこまで行くのよ穂乃果ー! 危ないわよー!」
凛「・・・川の音がするにゃ」
穂乃果「んっ! 草むらが途切れてる場所がある」ガサッ
草むら地帯から出た3人が見たものは・・・
3人「!!!」
そこは、無数のホタルが飛び交う小さな池。
淡い光を放つホタルたちが、あちこちを飛び回っていた。
- 63 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 15:58:33.22
- 穂乃果「す・・・凄い・・・こんな場所があったなんて・・・!」
にこ「こ、これがホタル・・・私、初めて見たわ・・・!」
凛「ちっちゃい光がいっぱい・・・宇宙みたいだにゃ・・・!」
穂乃果「・・・・・・」ふるふる
にこ「穂乃果?」
凛「穂乃果ちゃん?」
穂乃果「・・・なんか・・・凄い・・・凄いよぉ・・・」ポロポロ・・・
にこ「わわわわっ! どうしたのよ穂乃果!?」あわあわ
凛「どうして泣いてるの!? どこか痛いの!?」おろおろ
- 64 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 16:00:23.48
- 穂乃果「違うんだよ・・・なんか・・・なんか感動しちゃって・・・」
穂乃果「穂乃果ね、小さい頃から何度かここには遊びにきてたんだ」
穂乃果「でも、こんなの見たのは初めてで・・・」
穂乃果「・・・にこちゃん! 凛ちゃん!」ぎゅうっ!
にこ「わっ!」
凛「にゃっ!」
穂乃果「うわぁーーん! 穂乃果と出会ってくれてありがとぉー! 友達でいてくれてありがとぉーー!!」びやややや
- 65 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 16:02:18.56
- にこ「もぉ〜どうしたのよ急に、感激しちゃったのー?」
穂乃果「分かんないぃー! 何にも分かんないよぉー!」
凛「えへへへ、変な穂乃果ちゃん!」
にこ「ほーら、落ち着いて! 涙拭きなさい」
穂乃果「うん・・・ぐすぅ・・・うえぇぇ・・・ありがと・・・」べそべそ
にこ「あーあー、涙と鼻水でぐしゃぐしゃ・・・さっきまでステージの上で輝いてた人と同じ顔とは思えないわね」
穂乃果「ふぇぇ・・・そんなこと言ったってぇ・・・」
- 66 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 16:05:15.57
- 凛「くふふ、あはははは!」
穂乃果「あぁー! 凛ちゃん笑わないでよー!」
凛「だってだって! 穂乃果ちゃんったらおかしいんだもん! にゃははははっ!」
穂乃果「もぉ〜! ・・・ふふ、へへへへ、あははははは!」
にこ「ありゃま、何よあんた さっきまで泣いてたと思ったらもう笑ってる! ・・・ふふふ、忙しい奴!」
穂乃果「ひひひひ、あっははははははは!」
3人「わはははははははははは!」
訳もなく大笑いする3人。その様子を、ホタルたちが静かに見守っていた。
- 67 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 16:07:06.49
- 翌日
にこりん「お世話になりました!」
ほのばあ「帰りも気を付けてね 楽しかったわ」
ほのじい「また遊びに来ておくれ!」
穂乃果「うん! じゃあ、またねー!」
3人は元気よく挨拶をし、祖父母の家を後にした。
ほのじい「・・・やれやれ、また静かになってしまうなぁ」
ほのばあ「そうですねぇ・・・本当に、見ているだけで元気を貰える子たちだわ」
- 68 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 16:09:17.63
- 穂乃果「・・・あっという間だったね」
にこ「そうね 楽しかったわ」
凛「はぁ、また都会へ帰らなければならないんだにゃあ・・・」
穂乃果「来年も、また来ようよ!」
凛「そうだね! 今度は9人全員で!」
- 69 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 16:10:59.88
- にこ「そんなに押しかけたら迷惑でしょ〜?」
凛「それならテントを張って、野宿しようよ!」
穂乃果「あはは、合宿を思い出すね!」
にこ「もー、あんたたち滅茶苦茶よねー」
穂乃果「あ! 最後に駅前で写真撮ろうよ!」
凛「さんせーい!」
にこ「じゃあちょっと待って 三脚を組み立てるから」
- 70 :名無しで叶える物語:2017/07/17(月) 16:13:10.95
- 穂乃果「準備OK?」
にこ「いいわよ!」
凛「わくわく、わくわく!」
穂乃果「いくよっ!」
3人「スマイルーーっ!!」カシャッ!
おしまい!
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