花丸「404ディストピア」

1 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:36:47.31 ID:D2mVpxON.net

ｻﾞﾜｻﾞﾜ　ｻﾞﾜｻﾞﾜ

ルビィ「でね〜。その時、お姉ちゃんがー」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

花丸「へー。ダイヤさん、大胆〜」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

善子「...」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ　ｽｯｽｯｽ

善子「...あら？ちょっと、え、うっそ」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ルビィ「？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

花丸「どうしたの？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

善子「好きだったブログが404なんだけど！」

ルビィ「あちゃー。ご愁情様〜」

花丸「404？」ﾓﾁｬﾓﾁｬ

ルビィ「ブログが無くなっちゃったって事だよ」

花丸「へー」

善子「ほんっと、信じられないんだけどー！」ｸﾞﾃﾞｯ

　　　　　　

2 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:37:32.60 ID:D2mVpxON.net

　　　　　　　　　

善子「これから、何を楽しみに生きていけば...」ｼｸｼｸ

花丸「ねぇねぇ、なんで無くなった事を404って言うの？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ルビィ「え？えっとね...インターネットでサイトが無くなった時」

ルビィ「なんでか知らないけど、この数字がサイトに表示されるの」

花丸「ひえー。不気味ずらー」

善子「不気味なんてもんじゃないわよぉ...」

善子「現代社会において、この数字より不吉なものはないってレベルよ」ｽﾞｰﾝ

ルビィ「相当ダメージ受けてるね...」


　　　

3 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:38:13.13 ID:D2mVpxON.net

善子「ここ最近、私の好きなブログがどんどん404になってて...」

善子「黒魔術はネットからも拒絶される運命なの！？」

ルビィ「黒魔術についてのブログだったんだ...」

花丸「怪しい事書いてたから、消されちゃったんだよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

善子「...深淵を覗いてしまった者は、深淵に導かれる運命なのね」

花丸「無情ずらなぁ」

ルビィ(よくわかんないや)

4 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:38:43.45 ID:D2mVpxON.net

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ｷﾝｺﾝｶﾝｺｰﾝ

ｻﾞﾜｻﾞﾜ　ｻﾞﾜｻﾞﾜ

ルビィ「ピギャァ〜〜！」

花丸「ど、どうしたの...？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ルビィ「や、やられた...」ｽｯ

善子「あ、404」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

花丸「消えちゃったんだね〜」


　　　　　

5 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:39:11.36 ID:D2mVpxON.net

ルビィ「どう言う事なの〜！」

ルビィ「原宿系ファッションサイトが駆逐されてるよぉ」ﾋﾟｷﾞｨ

善子「...まだましじゃない」

善子「占い、黒魔術系列はとっくに404なんだから...」

花丸「大変ずらねぇ」

ルビィ「404削除騒動の煽りが、いつか来ると思ってたけど」

ルビィ「いざ消えるとショックだよ〜」

善子「まだ序章よ〜。これから、どんどん消えていくんだから」ｽﾞｰﾝ

ルビィ「ヒィ〜〜ッ」

花丸「経験者は、語る。ずらなぁ」

　　　　　

6 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:39:40.34 ID:D2mVpxON.net

善子「でも、服飾系のコンテンツも消え始めるとはねぇ」

善子「不人気コンテンツから、ネットで消えるとは聞いてたけど...」

ルビィ「原宿系は不人気じゃないよぉ」

ルビィ「黒魔術より、ずっとず〜っと、人気だもん」

善子「ちょ、そ、そんな事ないし！黒魔術だって人気だったし！」

ルビィ「真っ先に消えたじゃん」

善子「ぐぬぬ...」

　　　　　　　　　　

7 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:40:12.40 ID:D2mVpxON.net

ルビィ「あ〜ぁ。おしゃれの幅が狭まったよぉ...」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ルビィ「ネットから消されないファッションって何だろう...」

善子「とりあえず、ゴスロリは消され始めてるわ」

花丸「なんかわかる気がする」

善子「そういや、ネットに生き残りそうなファッション10選とかあったわよ」

ルビィ「本当？URLちょうだい」

善子「うん」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

花丸「う〜ん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


　　　　　　　　　　　　

8 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:40:52.93 ID:D2mVpxON.net

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ｶﾞﾗｯ


花丸「...」ﾋｮｺｯ


ｶﾞﾗｰﾝ...


花丸(図書係もいない。怠慢ずら)　ﾄｺﾄｺ

　　　　　

9 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:41:35.54 ID:D2mVpxON.net

花丸「...今日は何を読もうかなぁ」ﾎﾞｿｯ　ｽｯ　ﾎﾟｽ

花丸「ふむ...」ﾍﾟﾗﾗﾗﾗ... ﾄｽｯ

花丸(二人ともネットで自分の好きな情報が消えちゃったなら)　ｽｯ　ﾎﾟｽｯ

花丸(その事が載ってる、本を読めばいいのに)　ﾊﾟﾗﾗﾗﾗ

花丸(本ならずーっと消えないし、趣味の世界に没頭できるずら)　ﾍﾟﾗｯ

花丸「発行日2007年かぁ。ちょっと古いかも」ｽｯ　ﾄｽｯ

花丸(鮮度は、インターネットに負けるけど...)　ｽｯ　ﾎﾟｽ

花丸(それでも、価値ある情報に溢れていると思う)　ﾊﾟﾗﾗﾗ　ﾍﾟﾗｯ

花丸「ん。これにしよっと」

　　　　　　　　　　

10 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:41:54.76 ID:UUfH5wQY.net

援助

11 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:42:09.00 ID:D2mVpxON.net

花丸(世界の流行に自分を染めていくべきか...)　ﾄｺﾄｺ

花丸(過去にすがり、自分らしさに引きこもるべきか...)　ｶﾞﾀｯ　ﾎﾞｽｯ

花丸(オラはとりあえず、後者を選び...) ﾍﾟﾗｯ

花丸(今日も今日とて、読書にふけるのであった) ﾍﾟﾗｯ

花丸(な〜んてね) ﾌﾌｯ


　　　　　　　

12 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:42:41.23 ID:D2mVpxON.net

ｶﾞﾗｯ

花丸「！」

果南「お、マルじゃ〜ん」

花丸「か...果南ちゃん？」ﾎﾟｶｰﾝ

果南「何さ。驚いて」

花丸「あ、いや...珍しいなって...」ｱｾｱｾ

果南「わからんでもない」

　　　　　　

13 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:43:13.07 ID:D2mVpxON.net

花丸「どうしたの？」

果南「ネットで魚を調べようと思ったんだけど〜」

果南「404になっちゃっててさー」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

花丸「なるほど」

果南「マル、図鑑どこにあるか教えてよ」

花丸「了解ずらっ」ｶﾞﾀｯ

　　　　　　　　　　　　　　　

14 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:43:53.54 ID:D2mVpxON.net

　　
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果南「これこれ、こいつだよー」

花丸「デバスズメダイ？」

果南「可愛いよねー。熱帯魚として人気なんだよ」

花丸「へー」

果南「このページ、写真撮ってもいい？」ｺﾞｿｺﾞｿ

花丸「うん。大丈夫だよ」

果南「本屋と違って気前がいいねー」ｺﾞｿｺﾞｿ

花丸「あっちは売り物だから、撮っちゃダメだよ」

　　　　　

15 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:44:26.47 ID:D2mVpxON.net

果南「これでよしっと」ﾊﾟｼｬ

花丸「目当てのものが見つかって、よかったずら」

果南「じゃ教室に戻るね」ｶﾞﾀｯ

花丸「うん。本はオラが片付けとく」

果南「サンキュー」ﾄｺﾄｺ

果南「ん」ﾋﾟﾀｯ

花丸「ん？」


　　　　　

16 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:45:10.26 ID:D2mVpxON.net

果南「てか、図書室でマルぼっちなの？」ｸﾙｯ

花丸「うえ？...えっと、まぁ」ｱｾｱｾ

果南「ふーん」

果南「...」

果南「やっぱり、もうちょっと、残っててあげる」ﾄｺﾄｺ

花丸「え、え。いいよぉ...そんな」

果南「気にしない、気にしない」　ｶﾞﾀｯ　ﾎﾞｽｯ

果南「ほら、隣座って。図鑑読むよ。色々教えてあげる」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

花丸「う、うん！」

　　　　　　　　　　　　　

17 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:45:52.88 ID:D2mVpxON.net

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ｷﾝｺﾝｶﾝｺｰﾝ

ｻﾞﾜｻﾞﾜ　ｻﾞﾜｻﾞﾜ


善子「断然AK47ね」ﾓﾁｬﾓﾁｬ

ルビィ「えぇ。P90の方がかわいいよぉ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

花丸「AK47？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

善子「マシンガンの話よ」

花丸「鉄砲...あ、戦争物の小説で出てきてたね」

ルビィ「そうだ。花丸ちゃんに決めてもらおうよ！」

ルビィ「画像を見せてどっちが可愛いか決めてもらおっ」

善子「銃の善し悪しは見た目じゃないし...」

ルビィ「えー。じゃあ、AKよりもP90の方が可愛いって事でいい？」

善子「そ、それは卑怯よ！」

　　　　　　

18 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:46:24.26 ID:D2mVpxON.net

善子「待ってなさい...一押しを見せてあげる」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ルビィ「ルビィも〜」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

花丸「ずら〜」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

善子「よしっ！これでどうだ！」ﾋﾞｼｨ

花丸「可愛い...とは？」

善子「かぁ〜〜！こいつ、わかってない！この渋さを！」

善子「この銃床、むき出しのアモ！銃と言えばこれっていう王者の風格〜！」

ルビィ「ハマったね、善子ちゃん。花丸ちゃんは初心者」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ルビィ「だから、見せるべきは...これだぁ！」ﾋﾞｼｨ

花丸「あ〜。キティちゃんだー」

　　　　　　　

19 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:47:03.51 ID:D2mVpxON.net

善子「キティちゃんデコなんて、卑怯〜〜！」

ルビィ「ストラテジーだよ。善子ちゃん」

花丸「はは...キティちゃん成分が強めだけど」

花丸「ルビィちゃんの方が可愛いと思うずら」

ルビィ「勝った」

善子「納得できない...」


　　　　　　　　

20 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:47:32.12 ID:D2mVpxON.net

花丸「二人とも、鉄砲とか詳しかったんだねー」

花丸「意外ずら」

善子「今のトレンドがミリタリーだもん」

ルビィ「ファッションも迷彩柄とか増えてきたよね〜」

花丸「あー。迷彩のホットパンツとかよく見る」

善子「エロいわよね」

花丸「エロいずら」

　　　　　　　　　

21 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:48:08.72 ID:D2mVpxON.net

善子「ネットでもさ、黒魔術は消えちゃったけど」

善子「軍事黒魔術ってジャンルが新しく出来てさぁ」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

善子「これなんか結構本格的で...」ｽｯ

ルビィ「何、これ？」

善子「武器錬成とオートディフェンスの陣よ」ｸｯｸｯｸ

善子「この魔法陣だけで、アメリカ海軍１小隊の威力があるの！」

花丸「え〜？嘘くさー」

善子「あるのっ！実績だってあるんだから！」

ルビィ「あはは...」

　　　　　　　　　　　　　

22 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:48:46.58 ID:D2mVpxON.net

善子「ていうか、ルビィ。さっきのやっぱ納得できない！」

善子「あとで部室で多数決で勝負よ！」

ルビィ「惨敗するだけだよー？」ｹﾗｹﾗ

善子「有識者の意見が尊重されるべき」

ルビィ「ま、いいけど〜」ﾆﾔｯ

善子「〜〜！余裕そうなのが、腹たつ〜！」


ｷｬｯｷｬ！　ﾜｲﾜｲ！


花丸「...」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


　　　　　　　　　　　　　　

23 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:49:17.26 ID:D2mVpxON.net

花丸「ん」ｸﾙｯ


ｺﾝﾄﾞ　ｺｰﾙｵﾌﾞﾃﾞｭｰﾁ~　ｼﾖ〜　ｲｲﾖ〜


花丸「ん」ｸﾙｯ


ﾇﾏﾂﾞﾆ　ﾐﾘﾀﾘｰｼｮｯﾌﾟ ﾃﾞｷﾀﾝﾀﾞｯﾃー　ｲｺｲｺｰ


花丸(世界が...一つの方向に向かいつつある)


　　　　　　　　　　

24 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:49:53.69 ID:D2mVpxON.net

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ﾍﾟﾗｯ

果南「これはどう思う？」

花丸「スズメダイの仲間かな？」

果南「お、せいかーい。分かるようになってきたじゃん」

花丸「へへへ」

果南「こいつも、群れると綺麗でさ〜」

果南「沖縄のダイビングで見た時は感動したよ」

花丸「へー」


　　　　　　　　　　

25 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:50:24.33 ID:D2mVpxON.net

花丸「魚群を作る魚って聞くと、『スイミー』を思い出すずら」

果南「あーねー。教科書に乗ってたやつだよね」

花丸「うん」

果南「私、あの話嫌いなんだよねー」

花丸「えー、意外。万人受けする話だと思うし...」

花丸「何より、果南ちゃんの好きな魚の話だよ？」

果南「ん。まぁ、そうなんだけど〜」


　　　　　　　　　　

26 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:51:08.78 ID:D2mVpxON.net

果南「あれってさ、黒い魚が目になって赤い魚に指示を出して」

果南「大きな魚を追っ払う話じゃん？」

花丸「うん、大筋は...」

果南「子供ながら、あり得ないな〜って思ってたんだよね」

花丸「あり得ない？」

果南「魚群を作る魚ってね、実はリーダーがいないんだよ」

27 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:51:34.52 ID:D2mVpxON.net

花丸「え。じゃあ、リーダーがいないのに...」

花丸「どうやって、魚達はあんな綺麗な群れを作れるの？」

果南「それはね、魚が３つの行動プログラムに沿って動いてるからなんだ」

果南「１つ、隣の魚と泳ぐこと」

果南「２つ、一定の距離感覚を取ること」

果南「３つ、同じ方向に泳ぐこと」

果南「この３つを守ると、ああいう綺麗な群れになるんだよ」

花丸「へー」


　　　　　　　　

28 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:52:06.10 ID:D2mVpxON.net

果南「だからね、先頭を泳いでる魚がリーダーって事もないし」

果南「後ろを泳ぐ魚に指示を出してる訳ではないんだ」

花丸「勉強になるずら」

果南「そのことを『スイミー』の時に、先生に指摘したら」

果南「なんかわかんないけど、怒られちゃってさ〜」

花丸「あはは...」


　　　　　　　　

29 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:52:48.05 ID:D2mVpxON.net

花丸「リーダーのいない魚群...かぁ」

果南「ん？どうしたの？」

花丸「えっとね。最近、みんな同じ方向に向かってる気がして」

果南「同じ方向？」

花丸「うん。ルビィちゃん達がね、最近ミリタリーにハマりだしてて」

花丸「で、よく耳を傾けてみたら、クラス中そんな雰囲気で...」

果南「あー。私も鞠莉達にサバゲー誘われるなぁ。最近」

　　　　　　　　　

30 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:53:35.37 ID:D2mVpxON.net

花丸「なんだか、それが異様な感じがして...」

果南「んー。そうかなぁ？考えすぎじゃない？」

果南「流行って、いつもそんな感じじゃん」

花丸「そうなんだけど...」

果南「でも、あれかなぁ」

果南「今じゃネットもミリタリー以外、ほぼ404だし」

果南「目にする機会も多くなってきたから、流行ってきたのかも」

花丸「今、ネットってそんな事になってるんだ」

果南「もう魚で調べても、サバイバル釣り術しか出てこないよ〜」ｹﾞﾗｹﾞﾗ
　　　　
　　　　　　　　　　　　　

31 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:54:18.66 ID:D2mVpxON.net

花丸「オラ、なんだか怖いずら」

花丸「みんなが間違っている方向に進んでそうで」

花丸「同じ方向に進んでいる事に疑問を感じてなさそうで」

果南「マル...？」

果南「あ。そうだ」ﾎﾟﾝｯ

花丸「？」

果南「ダイビング。ダイビングしようよ」

果南「そういった、モヤモヤ気持ちも吹っ飛ぶよ？」ﾆｶｯ

　　　　　　　　　　　　　

32 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:54:48.45 ID:D2mVpxON.net

花丸「でも、オラそんなお金持ってない...」

果南「平気平気。友達料金にしとくって〜。レッスンも無料！」

花丸「それに、そんなに泳げないし...」

果南「ダイビングに泳ぐ力なんてほとんど必要ないよ」

花丸「本当？」

果南「うん。それに私が隣につくからさ」

花丸「...なら、ちょっと挑戦してみたいかも」

果南「うむ。じゃ、今週の土曜日ね。よろしく」

花丸「うん！」


　　　　　　　　　　

33 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:55:14.50 ID:D2mVpxON.net

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梨子「次の歌の曲調はマーチングにしようと思うの」

花丸「行進曲？」

千歌「お、いいねぇ！」

曜「確かに、歌詞も自分の愛と戦うって感じだし〜」

鞠莉「合いそうね」

梨子「うん！で、サビの部分はアップテンポにして...」

梨子「強弱をつけた感じにしようと思うの。伴奏だけど、流すね」ﾎﾟﾁｯ


　　　　　　　　

34 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:55:42.71 ID:D2mVpxON.net

ﾁｬﾗﾀｯﾀ〜〜♪　ﾁｬﾗﾀｯﾀｯﾀ〜〜♪


千歌「ふんふん...うん！いいよ！これ」

ダイヤ「転調の部分を詰めれば、かなりいいと思いますわ」

ルビィ「ルビィは裏にスネアドラムの音を入れたらいいと思う！」

千歌「それ採用ぅ！」ﾋﾞｼｯ

梨子「評判でよかった〜。じゃあ、これベースで進めるわ」

　　　　　　　　　　

35 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:56:37.51 ID:D2mVpxON.net

善子「衣装や振り付けも考えないとね〜」

曜「やっぱマーチングって言ったら、イギリスの近衛兵しょ〜」ｶｷｶｷ　ｼｭﾊﾞﾊﾞ

果南「コノエヘー？」

曜「こんな感じ！」ｼﾞｬﾝｯ

善子「描くのはやっ！」

果南「あ、あぁ、コノエヘーね。知ってたわ」

ルビィ「可愛い！」

花丸「くるみ割り人形みたいずら〜」

曜「そうそう！」

　　　　　　　　　　

36 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:57:18.48 ID:D2mVpxON.net

曜「基本、赤と黒ベースでかっこよくして〜」

曜「３種類トンマナ合わせた軍服を作り上げるよ」

千歌「よろしくっ！」

ルビィ「善子ちゃんの分は、袖なしにしとくね？」

善子「ヨハネ！てか、そ、そんなに脇見せたいわけじゃないしっ！」

　　　　

37 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:57:47.76 ID:D2mVpxON.net

ダイヤ「振り付けはどうします？」

鞠莉「マーチングだし、動きに統一感持たせたいよね」

果南「そだねー。ステージ横長だし、横一列の見せ場も欲しいかも」

ダイヤ「なるほどですわ...」ｶｷｶｷ

鞠莉「梨子、この曲の盛り上がりは徐々にヒートアップするのよね？」

梨子「そのつもり。あ、でもスネア入れてパレード風にするなら...」

梨子「ラストはスネアだけのフェードアウトで、終わる寂しさも表現したいかも...」

ダイヤ「余韻を残す感じですわね。なおさらサビは爆発させないといけませんわ」


　　　　　　　　　　

38 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:59:00.21 ID:D2mVpxON.net

鞠莉「サビで銃型のクラッカーとか打つのどう？バーン！ハート撃ち抜くぞー！」

花丸「銃...」

ダイヤ「無理ですわ。近衛兵が持っているのはリーエンフィールド」

ダイヤ「銃も長いですし、そんな小道具を持ってては踊りにくいですわ」

果南「お。さすがに詳しいねぇ」

ダイヤ「ま、まぁ...最近、よく目にするので...」

鞠莉「うーん。いい案だと思ったんだけど〜」

　　　　　　

39 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:59:39.18 ID:gNeh6Ovw.net

すき

40 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 01:59:42.02 ID:D2mVpxON.net

　　　　
　
ﾜｲﾜｲ！　ｷｬｯｷｬ！


花丸「...」

花丸(それは、緩やかにだけど)

花丸(オラ達をそちらに進ませている気がした)


　　　　　　　　　　　

41 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:00:27.72 ID:D2mVpxON.net

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ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ...


花丸「...」ｺﾋｭｰｺﾋｭｰ

果南「...」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

花丸「？」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

果南「...」ﾆｺｯ　ﾁｮｲﾁｮｲ

花丸「！」

花丸(わぁ〜。綺麗ずらぁぁ〜！)　ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ〜

大きい魚「...」ｽｲｽｲ

小さい魚「...」ﾁｮｺﾁｮｺ

　　　　　　　　　　　

42 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:01:12.41 ID:D2mVpxON.net

果南「ん」

果南「...」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

花丸「！」

花丸(魚の群れずらぁ〜。これも綺麗〜)

果南「...」ｷｮﾛｷｮﾛ

果南「...」ﾋｮｲｯ

花丸(ん？小石なんて持ってどうしたんだろう？)

　　　　　　　　

43 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:01:56.73 ID:D2mVpxON.net

果南「...」ﾎﾟｰｲｯ

花丸「ん！」ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ

魚の群れ「！」

ﾌﾞﾜﾜﾜﾜﾜﾜﾜﾜ！！！！　ｷﾗｷﾗ！　ｷﾗｷﾗ！

花丸「！」ﾌﾞｸﾌﾞｸ！

花丸(魚が一斉に散らばった！！)

花丸(大量の魚の鱗で光が反射して...)

ｷﾗｷﾗ　ｷﾗｷﾗ...

果南「ふふふ」ﾆｺﾆｺ

花丸(すごい...神秘的ずらぁ....)


ｷﾗｷﾗ　 ｷﾗｷﾗ...

　　　　　
　　　　　　　　　　

44 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:02:29.31 ID:D2mVpxON.net

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ｻﾞｻﾞｰﾝ... ｻﾞｻﾞｰﾝ...


花丸「ずら〜...」ﾎﾟｹｰ

果南「はい、マル」ﾁｮﾝ

花丸「冷たっ！うえ...ラムネ？」

果南「サービス。一緒に飲もっ」ﾆｺｯ

花丸「ありがとうずら〜」

　　　　　　　　　　

45 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:03:14.48 ID:D2mVpxON.net

花丸「ング...ング...」ｺﾞｸｺﾞｸ

果南「よっこらしょっと...」ｽﾄﾝ

果南「で。どだった？」ｸﾞﾋﾞｯ

花丸「すっごい綺麗だった！」ﾌﾟﾊｰｯ！

果南「でしょー」

花丸「図鑑の写真より、ずっと綺麗だった！」

果南「だよね〜」

　　　　　　　　　　

46 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:03:46.34 ID:D2mVpxON.net

果南「私も最初は驚いたよ〜」

果南「ゴーグル越しの海が、青だけの世界だと思ってた海が」

果南「こんなに色とりどりなんだ〜って」

花丸「うん。びっくりしたずら！」

花丸「やっぱり、本だけの世界じゃ...」

花丸「知らない事もたくさんあるんだね！」

果南「そんなに喜んでくれると、誘ったかいあったよ」

　　　　　　　　　　

47 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:04:20.07 ID:D2mVpxON.net

花丸「果南ちゃんが小さい魚の群れに、小石を投げたでしょ？」

花丸「あの後、キラキラした魚がブワワーってなるのも」

花丸「すごい綺麗だったずらぁ〜」

果南「はは。あれね〜」

果南「魚をびっくりさせちゃうから、あんまりしないんだけど」

果南「すごいよね〜。一方向に進んでた魚達が」

果南「一瞬でその場から消えちゃうんだもん」

花丸「神秘的だったずら〜」

　　　　　　　　　　

48 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:04:56.38 ID:D2mVpxON.net

果南「あの動きもね、規則性がないわけじゃないんだよ？」

花丸「そうなの？」

果南「うん。群れの魚は、前話した３つの約束で動くんだけど」

果南「危険を察知した魚だけは、別の動きができるの」

花丸「ウンウン」

果南「でね、後ろや隣の魚は、３つの約束で同じ動きをするから」

果南「個々に散り散りになるんじゃなくて、回避した最初の魚と同じ進み方をして」

果南「パニックにならずに、安全に、かつ滑らかに小石を避けることができるの」

花丸「そうだったんだぁ...」

果南「最後尾を進んでた魚なんか、小石が落ちた事すら気づいてないのかも」ｹﾗｹﾗ

花丸「...」

　　　　　　　　　　

49 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:06:01.71 ID:D2mVpxON.net

花丸「果南ちゃん」

果南「ん？」

花丸「オラ前に、みんなが危ない方に進んでるって話、したよね？」

果南「うん。言ってたね」

花丸「オラが、その危険を察知した魚の一匹になったら...」

花丸「みんなは付いてきてくれるかな？」

果南「んー」

花丸「正直に言ってくれていいよ？」

　　　　　　

50 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:08:37.91 ID:D2mVpxON.net

果南「ん。はっきり言うと、今のままじゃ難しいね」

花丸「...そっか」

果南「私達は魚じゃなくて、人間だからねー」

果南「人間はリーダーの指示で動く。前を歩く人間に協調する」

果南「マルが色々な事に気がつく事は、みんな知ってるけど」

果南「年も若いし、リーダーって感じじゃないしね」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ　ﾖｼﾖｼ

果南「世界がやばいーってマルが騒いでも」

果南「みんなは、『この子何言ってるんだろ？』ってなるかも」

花丸「オラもそんな気がする...」

　　　　　　　　

51 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:13:30.10 ID:D2mVpxON.net

花丸「でもね、どう考えても、オラの危険だっていう警告音が」

花丸「鳴り止まないんだずら」

果南「そっかぁ。うーん...」

果南「じゃあ、もしこの先、危険な世の中になったら」

果南「私がマルに付いていくよ」

花丸「...本当？」

果南「うん。私、考え方が魚だから」

果南「しっかり、私の隣を泳いでね？そしたら、付いてく」ﾆｺｯ

果南「で。みんな続けーって、先導してあげる」

　　　　　　　　　　　

52 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:14:28.36 ID:D2mVpxON.net

花丸「果南ちゃん...」ｳﾙｳﾙ

果南「ほら、そんな情けない顔しないで。おいで」ﾌﾜｯ

果南「ハグ、しよ？」

花丸「果南ちゃぁん！」ｶﾞﾊﾞｯ


ラムネ瓶：　ｺﾞﾛﾝｺﾞﾛﾝｯ...


花丸「オラ、怖いずらぁ！」ｷﾞｭｩ〜

花丸「みんなが、みんなじゃなくなるみたいでっ！どうしよぅ！」

果南「マルは考えすぎなんだよ〜。何で泣くの〜？」ﾖｼﾖｼ

花丸「だって、だって、うわぁぁんっ！！」

　　　　　　

53 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:14:32.30 ID:yM/eClR4.net

面白い

54 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:15:02.65 ID:D2mVpxON.net

--- --- --- --- ---
--- --- ---
---

花丸(それから月日は経って...)　ﾄｺﾄｺ

花丸(果南ちゃん達はそれぞれの道へ)　ﾄｺﾄｺ

花丸(新しい学校に編入したオラや、千歌ちゃん達も卒業して)　ﾋﾟﾀｯ

花丸(オラは大学の図書室で、本を読んでいる)


花丸「『情報の多様化を考慮した情報伝播のモデル化とシミュレーション』」ｽｯ　ﾊﾟｻｯ

花丸「2009年9月...404削除騒動の起きる前の論文か...」ﾍﾟﾗｯ　ﾄｺﾄｺ...


　　　　　　

55 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:17:28.89 ID:D2mVpxON.net

花丸「よっこらしょ。どれどれ...」ｷﾞｼｯ　ﾍﾟﾗｯﾍﾟﾗｯ


花丸(404削除騒動...その発端は大手サーバー群がテロで破壊された事から始まる)

花丸(サーバーの絶対数が減少した事による、情報の軽量化と精査が必要になったのだ)


花丸「ふむふむ...」


花丸(...ネットの成熟期を迎えていたその時)　ﾍﾟﾗｯ

花丸(そこは技術進歩に対し、使用者のリテラシーが追いつかず)

花丸(武装された悪意と、偽装された情報にまみれていた)

花丸(情報の精査はいわば、いつか訪れる必然の行為だった)


花丸「うげ。数式が書いてあるずら...ちゃんとメモらなきゃ...」ﾍﾟﾗｯ

　　　　　　　　　　　　　　　

56 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:18:41.60 ID:D2mVpxON.net

花丸(しかし、その行為を裏で糸を引いていたコミュニティがあった)

花丸(のちに、世界中で軍部のクーデターを引き起こし)

花丸(報道管制の掌握をもってして、一般人に知られる事なく完了した)

花丸(オラがどうして、それを知っているか...？それは秘密ずら)


花丸「ん。これずら」ﾍﾟﾗｯ

花丸「情報が多様化している時、情報の伝達速度と意思決定能力は低下する」

花丸「それは、イノベーターからコミュニティに対しての影響力の低下を意味し」

花丸「また、その情報の価値は内容に関わらずフラットになり下がってしまう」


　　　　　　　　

57 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:19:46.46 ID:D2mVpxON.net

花丸「すなわち、逆にするならば」

花丸「提供される情報が一つだけならば、その伝達速度は加速し...」

花丸「個人の情報検索においても、それに関する知識しか得られない時」

花丸「その知識の価値は上昇し、その知識を多く保有するイノベーターの力は」

花丸「最大と化す...」ﾊﾟｻｯ

花丸「この現象だ。404削除騒動の裏で、この現象が起きていたんだずら...」

花丸「だから、みんな...そして、今も...」
　　　　　　　　　　　　

58 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:20:21.56 ID:D2mVpxON.net

教授「おや、国木田」

花丸「あ、先生。お疲れ様です」

教授「今日、学徒は東京で軍部のシンポジウムに参加だろう？」

花丸「足が痒いので休みました」

教授「痒い〜？いかんねぇ〜」ﾋｮｲｯ

花丸「あ」

教授「情報の多様化...あぁ、旧ネット時代の論文か」

　　　　　　　　　　

59 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:20:59.20 ID:D2mVpxON.net

教授「あの頃のネットは雑音が多すぎたし、嘘も多かった」ｼﾐｼﾞﾐ

教授「SNSという不健全なコミュニティで、精神を磨耗していた」

教授「何人の人間が、あれで心を病ませたか」

花丸「先生は、今のネットの方が健全だと思いますか？」

教授「そりゃそうだろう」

教授「いらない情報は全てなくなった。違うかい？」

花丸「...」

花丸「オラもそう思います」ﾆｺｯ

　　　　　　　　　　

60 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:22:38.63 ID:D2mVpxON.net

--- --- --- --- ---
--- --- ---
---

ｶﾀｯ...ｶﾀ　ｶﾀｯ...ｶﾀ　ｶﾀ...ﾀｰﾝ

花丸「キーボード、辛いずらぁ」

花丸「論文の内容もよし。メール送信完了っと」

花丸「あとは向こうが、使える情報としてくれれば...」

花丸「あ、そうだ」ｶﾀｶﾀ　ｶﾀｶﾀ...

　　　　　　　　

61 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:23:19.29 ID:D2mVpxON.net

花丸「...いぶ。検索っと...」ｶﾁｶﾁ

パソコン：『らぶらいぶ』検索結果：１件

パソコン：ラブライブ！公式サイト

花丸「お〜。まだ残ってるずら〜！」ｶﾁｶﾁｯ

花丸「！」

パソコン：404 Not Found

花丸「...」

花丸「いらない情報...そんなわけないずら...」

花丸「オラ達の青春を...何だと...」ｷﾞﾘｯ

　　　　

62 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:24:03.05 ID:D2mVpxON.net

ﾋﾟﾛﾘﾛﾝ！

花丸「んあ！返信早いなぁ」ｶﾁｶﾁ

花丸「ふむふむ...お、ペイバック案の中で活用するかぁ」

花丸「ん？」


メール： P.S. Sorry, could not stop that. Please be with you.
<< 追伸。止められなかった。ご無事で >>


花丸「そっか...」

花丸「同志だけでも避難できてるといいけど...」


　　　　　　　　　　

63 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:24:42.21 ID:D2mVpxON.net

--- --- --- --- ---
--- --- ---
---

ﾋﾞｭｩ〜...


花丸「寒い...もう冬だよぉ」ﾄｺﾄｺ

ポスター：I want YOU! for JAPAN ARMY! ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ...

街宣車『住みよい国にする為に〜！立ち上がれ〜』ﾌﾞｰﾝ...

花丸「末期だなぁ」ﾄｺﾄｺ


　　　　　　　　　　

64 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:25:20.99 ID:D2mVpxON.net

　　　　　　　　　　　　　　　　

--- --- --- --- ---

ｻﾞｻﾞｰﾝ... ｻﾞｻﾞｰﾝ...


ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞ

花丸「海...」

花丸「東京は、あっちだよね」ｸﾙｯ

花丸「ダイヤさん、情報通りなら間に合ってるけど...」ｷﾞｭｯ

　　　　　　

65 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:26:15.62 ID:D2mVpxON.net

　　

ｻﾞｻﾞｰﾝ　ｻﾞｻﾞｰﾝ

花丸「海かぁ...」

花丸「果南ちゃん、元気かなぁ」ﾎﾞｿｯ

？？？「お、マルじゃ〜ん」ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞ！

花丸「ふぇ！？」ｸﾙｯ

果南「やっぱり〜。マルじゃ〜ん！」ﾊｧﾊｧ　ｶﾞｻｯ

花丸「か、果南ちゃん！？」

　　　　　　　　　　　　　

66 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:26:46.69 ID:D2mVpxON.net

果南「何さ、驚いて」

花丸「だ、だって、海外にいたはずじゃ」

果南「なんか向こうで戦争はじまりそうだったからさー」

果南「帰って来ちゃった」

花丸「そ、そっか」

果南「えー。もっと喜んでよー」ﾊﾞｯ

花丸「喜んでるよぉ！」ﾊｸﾞｩ~！！

果南「おほほ〜。はげし」

ｷｬｯｷｬｯｷｬ！

　　　　　　

67 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:27:49.70 ID:D2mVpxON.net

　

花丸「って。帰ってくるなら。連絡くれればよかったのに」

果南「何言ってんの、メッセージ系もうアウトじゃん」

花丸「あ。そうだった」

果南「鞠莉とかにも連絡取れなくて、困ってんだよね〜」

花丸「だよね。鞠莉ちゃんはイタリアだし...」

花丸「でも日本にいるメンバーなら、連絡取れるツールがあるずら」

果南「本当？」

花丸「うん。あとで、USBに入れて持ってくね」

果南「助かる〜」

花丸「みんな元気にしてるずら〜」

果南「うわー。楽しみ〜。誰とも連絡取れなくてさー」

　　　　　　　　　　

68 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:28:17.95 ID:D2mVpxON.net

花丸「で、今は日本で何やってるの？」

果南「コレ」ｶﾞｻｯ

花丸「...ゴミ拾い？」

果南「うん。秋冬はダイビングのお客さんも少ないし」

果南「ていうか、レジャーにくる雰囲気じゃないし...」

果南「海岸の清掃活動中」

花丸「えらいずら〜」

果南「でしょー」ﾌﾌﾝ

　　　　　　　　　　

69 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:28:44.34 ID:D2mVpxON.net

果南「それにさ、ほら」ﾋｮｲｯ

花丸「薬莢だね」

果南「戦争中の東南から、潮に乗って来たんだろうなぁ」

果南「やっぱ、こういうの見たくないじゃん？」ｺﾞｿｺﾞｿｯ

果南「来てくれた人には、綺麗な海を感じて欲しいっていうか？」

花丸「立派ずら〜」

果南「でしょー」ﾌﾌﾝ


　　　　　　　　

70 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:29:32.11 ID:D2mVpxON.net

果南「マルは？」

花丸「オラは大学生」

果南「お、確かに。垢抜けた？」

花丸「そうかなぁ？」

果南「メガネとか、超かわいいよ」

花丸「へへへ」ｸｲｸｲｯ

果南「おー。インテリ〜」

　　　　　　

71 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:30:00.24 ID:D2mVpxON.net

果南「また時間できたらさぁ。ダイビングしようよ」

果南「秋でもスーツを着れば、できるんだよね」

花丸「友達価格で？」

果南「う...えっと...できれば、えっとー...」ﾂﾝﾂﾝ...

花丸「うそうそ。ちゃんと払うずら」ｹﾗｹﾗ

果南「察してくれて、助かるよー」

　　　　　　　　

72 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:31:02.96 ID:D2mVpxON.net

　

果南「なんだかんだAquas全員で潜るってなかったからさ」

果南「みんなで潜りたいんだよねー」

花丸「あー。楽しそう」

果南「とすると、どうやって鞠莉に連絡をとるかが...」


ﾄﾞｺﾞｰﾝ...!


花丸「っ！」ﾊﾞｯ！　ｸﾙｯ！

果南「ん？」ﾁﾗｯ

　　　　　　　　　　

73 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:31:31.63 ID:D2mVpxON.net

　

果南「え...何...あれ？」

花丸「...キノコ雲」


ﾓｸﾓｸﾓｸﾓｸ...


果南「嘘...関東じゃん...」

花丸「...」

　　　　　　

74 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:32:49.63 ID:D2mVpxON.net

　

果南「や、やばいよ！ダイヤがっ！」

花丸「多分大丈夫。逃げてると思う」

果南「そんなことわかんないじゃん！」

花丸「わかるんだよ。オラ、レジスタンスに協力してるから」

果南「レジスタンス？それって、世界中の軍と反抗してる...？」

花丸「情報共有をしてるだけの関係だけどね」

花丸「もらった情報で、皆んなを安全な場所に逃してるんだよ」

果南「ほ...」ﾎﾟｶｰﾝ
　　　　

75 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:33:28.58 ID:D2mVpxON.net

　

花丸「果南ちゃん」

果南「う、うん」

花丸「オラ、一緒にダイビングをしたあの日から」

花丸「Aquasの中で、みんなの前に立てる様に努力したの」

果南「...」

花丸「さっきみたいな危険な状況が起きる時...」

花丸「真っ先にオラの意見で、みんなが動いてくれる信頼を勝ち得たの」

果南「マル...？」

　　　　　　

76 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:35:12.86 ID:D2mVpxON.net

花丸「あの時、果南ちゃんが本当の事を言ってくれたおかげずら」ｸﾙｯ　ﾆｺｯ

花丸「お魚みたいに、グループ内の関係は上下関係ないって甘んじてたら」

花丸「助けられる人も、助けられなかった」

花丸「オラは今、自分の行動が間違ってないって自信を持ってる」

果南「マル...」

　　　　

77 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:38:46.02 ID:D2mVpxON.net

　
　　　　　
果南「で、でもレジスタンスは他の国では、処刑対象でも...」

花丸「知ってる。でも、オラがみんなを導くためには情報が必要なの」

花丸「404で隠されていない情報が...」

花丸「果南ちゃん。だから...果南ちゃんも...」

花丸「どうか、オラの隣で付いて来て欲しい...」

果南「...」

果南「覚悟を、決めろって言うんだね？」

花丸「オラの道で、絶対に生き残らせるずら」

果南「...わかった。泳ぎ切ろう」ｺｸｯ

　　　　

78 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:39:50.40 ID:D2mVpxON.net

　　　　　　　　　　　　　　
　

花丸(...これが、オラ達を巻き込んだ戦争の始まり)

花丸(オラ達に戦争を止める力はない)

花丸(ただ、デスマーチを進む国民の群れの中で)

花丸(自分が勝ち得た情報を元に)

花丸(降ってくる小石を避けるだけ)



花丸(ここは404によって人が盲目の魚群と化した世界)

花丸(404ディストピア)
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

79 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:40:34.88 ID:D2mVpxON.net

花丸「404ディストピア」　終わり

80 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:42:57.62 ID:4OSrmvML.net

えっ終わり？

81 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:49:37.92 ID:yM/eClR4.net

乙
第一部完的な意味での終わりなら嬉しいんだけど

82 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 02:51:43.13 ID:QTtAvPnY.net

花丸と果南の戦いはこれからだ！

83 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 03:23:47.15 ID:D2mVpxON.net

　　　
　

前回のラブライブ！404ディストピア！

花丸「花丸です」

花丸「ある日を境にネットで404が続出。軍事に関する情報ばかりになってしまったずら！」

花丸「国民と軍事が身近になって、変わっていく国民感情に、不安を抱くオラ...」

花丸「そして----ついに日本に落とされた一つの爆弾」

花丸「戦争の渦中、オラ達はどう生き残る？」

花丸「果南ちゃんとの絆が、今、試される」



終わりのつもりで、何も考えてないです。

スレが残ってて、何か思いついたら書きます。

夜中に読んでくれて、ありがとうございました。

84 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 03:43:50.54 ID:RYYyslT8.net

面白かった！

85 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 03:55:33.25 ID:m83rqqKr.net

おもしろかったわ
次も楽しみにしてる

86 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 05:07:20.11 ID:DpdeGoKp.net

おつ

87 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 05:28:36.59 ID:/NIc1fFH.net

なんかハッカー以来のワクワク感があるずら

88 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 06:19:51.14 ID:mClTmZFv.net

おぉ…なんか世にも奇妙な物語っぽい
続き出来るなら期待です

89 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 08:36:15.98 ID:D2mVpxON.net

おはようございます。
展開がフツフツと頭の中で出て来ているので、夜中に更新できればと思います。
平日ですので、少ししか進められなさそうですが。

話の規模大きくし過ぎて、まとめられるのか？¯\_(ツ)_/¯

90 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 08:55:42.04 ID:D2mVpxON.net

あとAqoursスペル間違えてるから、マジでごめんなさい。マジでごめんなさい。

91 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 10:28:20.77 ID:x6OEJgSV.net

淡々とまわりがおかしくなっていく感じがめっちゃおもろかった

92 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 10:47:07.83 ID:ZGTc/rvo.net

面白い
よくできてるお話
でもしっかりと足が痒いから休むずらもあって大好き

かなまるいいぞ

93 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 12:55:21.62 ID:sJvvYvxe.net

また情強丸か
面白かったけどハッカーの時みたく伸ばしてグダるのは勘弁

94 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 13:39:35.99 ID:XH/qRXyt.net

面白い
続き期待

95 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 14:34:01.44 ID:tlqn/ukG.net

この話はここで終わりでしょ
理屈っぽい花丸と感覚派の果南の対比こそが主軸であってそれを描き終わった時点で物語は完結している

96 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 15:13:55.27 ID:656F4BED.net

面白かった。
伊坂幸太郎思い出したわ

97 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 19:55:12.61 ID:NALwthy5.net

ただいま

>>95 100里ある。続けるなら別の子でもいいかも

誰がいいかあれば下に

98 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 20:14:12.99 ID:xxTRsH39.net

果南と他誰か

99 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 20:24:28.11 ID:NALwthy5.net

果南ベースね。必然的に花丸成分出そうだからアゼリアでくくれるよう努力します。

100 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 20:55:01.02 ID:gcuJJPbJ.net

俺は鞠莉が気になるなあ。
こと趣味嗜好で周りに流されるイメージが無いから、何故ああなったのか気になる。
ディストピア化後でも鞠莉だけ連絡取れんみたいだし。

あと、真っ先に流されていった善子も見たい。

101 ：名無しで叶える物語：2018/09/18(火) 20:56:32.95 ID:Bct5nZQX.net

これは期待

102 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:31:12.97 ID:qIRW+UT3.net

ちょっと書けたので、乗せて来ます

103 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:32:22.63 ID:qIRW+UT3.net

果南(私が日本に帰ってきて迎えてくれたのは)

花丸「...」

果南(知らないうちに大きくなってた後輩と)

ﾓｸﾓｸﾓｸ...

果南(一つの爆弾だった)

　　　　
　　　　　　　　　　
　
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果南「404ディストピア」

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104 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:33:06.94 ID:qIRW+UT3.net

　　
　　　　　　　　　　　　　

ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝ...ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝ...


果南「すごいね。爆弾落ちても電車は動くんだ」

花丸「鉄道会社は勤勉ずら〜」

花丸「流石に都心までは、向かえないみたいだけど」

果南「仕方ないね〜」

花丸「降りたところから、自転車借りれればいいけど」

果南「ダメでも、歩けばいいじゃん」

花丸「えー...」

　　　　　　

105 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:34:19.39 ID:qIRW+UT3.net

　

果南「こらこら。体力つけないと〜」

果南「ちゃんとワカメ食べてる？」

花丸「ワカメでパワーアップするのは、果南ちゃんだけずら」

果南「私は水をかけてもパワーアップするからね」

花丸「ますますワカメずら」

果南「でしょー」

　　　　　　　　　　

106 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:34:57.41 ID:qIRW+UT3.net

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

果南「あ」ｺﾞｿｺﾞｿ　ﾊﾟｻｯ

果南「ワカメじゃないけど、飴持って来たんだ〜。食べる？」

花丸「ありがとー」ﾋｮｲｯ

花丸「みぞれだー。オラ、大好き〜」ﾊﾟｸｯ

花丸「うまうま」ｺﾛｺﾛ

果南「ねー」ﾊﾟｸｯ　ｺﾛｺﾛ

花丸「...」ｺﾛｺﾛ

果南「...」ｺﾛｺﾛ
　
　　　　　

107 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:37:10.66 ID:qIRW+UT3.net

果南「...」

花丸「...」

果南「あんな震えたダイヤの声、初めて聞いたよ」

花丸「オラも」

果南「内浦からでも見える爆発だったし」

果南「近くで見てたダイヤ、やっぱ怖かったんだろうね」

花丸「うん」　　　　


果南(私たちは今、爆心地となった関東に向かっている)


ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝ... ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝ...

108 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:37:46.05 ID:qIRW+UT3.net

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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ｻﾞｻﾞｰﾝ　ｻﾞｻﾞｰﾝ...


ﾋﾟﾛﾛ〜ﾝ！

花丸「レジスタンスからだ」ｺﾞｿｺﾞｿ　ｽｯ　ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

果南「メール？」

花丸「うん」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ　ｽｯｽ

果南「なんて？」

花丸「待ってね。英語だから、時間がかかるずら...」

花丸「んーと...関東に落ちた爆弾について、情報が欲しいって」


　　　　

109 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:38:21.07 ID:qIRW+UT3.net

　　
果南「旧ネットなら、今頃ツイッターとかで」

果南「うんざりするほど流れてたのになぁ〜」

花丸「それも今では404ずら」

果南「あったらあったで災いの元だったけど」

果南「ないとないとで、不便だねぇ」

　　　　　　　　

110 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:38:58.46 ID:qIRW+UT3.net

　

花丸「情報、どうやって集めようか...」

果南「ネットニュースは更新されてないの？」

花丸「んー」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

花丸「未だにネットで報道されていないずら」

果南「404のせい？」

花丸「報道管制が敷かれてるのかも」


　　　　　　

111 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:39:28.11 ID:qIRW+UT3.net

　

花丸「あの雲が見えない人はまだ...」ﾁﾗｯ

ﾓｸﾓｸﾓｸ...

花丸「爆弾が落ちた事に、気づいてないんじゃないかな」

果南「...後ろを泳ぐ魚...か」

花丸「うん...」

果南「...」

果南「あんまり、意味わかってないけど言っちゃった」

花丸「や、やめてよ〜。同意したオラがもっと惨めずら」


　　　　　　　　　　

112 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:39:57.67 ID:qIRW+UT3.net

　

果南「そうだ、テレビを見ればいいじゃん」

花丸「報道してる確率は低いけど、気になるね」

果南「私の家においでよ。見てみよう」ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞ

花丸「うん」ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞ

　　　　

113 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:40:32.95 ID:qIRW+UT3.net

　
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ｻﾞｰｻﾞｰ...

果南「あえ？おかしいなぁ」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

果南「何も映らない」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ！

花丸「う〜ん」

果南「働け〜。ポンコツ〜」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ！

果南父「うぉらぁ！！何だとー！？」

果南「ヒェ〜〜！お父さんに言ったわけじゃないよぉ！」ﾋﾟｭｰｯ

花丸「あはは...」

　　　　　　

114 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:41:33.36 ID:qIRW+UT3.net

　　　　　　　　　　


花丸「テレビ局が破壊されちゃったのかもしれないねぇ」

果南父「テレビ局破壊？...何言ってんだ？」

果南「お父さん知らないの？」

果南父「あん？」

果南「外見てきなよ〜。すごい事になってるよ」

果南父「あーん？どれどれ...」ﾉｿﾉｿ


ｳｫー！？！　ﾅﾝﾀﾞｱﾘｬー！！　ﾄﾅﾘﾉﾊﾞｱｻﾝ　ｲｷﾃｯｶｰ！　ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞ


花丸「元気だねぇ。果南ちゃんのお父さん」

果南「ちょっと恥ずかしいなぁ」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
　　　　

115 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:42:04.67 ID:qIRW+UT3.net

　

花丸「まぁ、どうやら、この内浦では」

花丸「関東の情報を知る事は無理そうずらね」

果南「あとはラジオぐらいだけど」

果南「テレビがダメなら、ラジオも望み薄かぁ」

花丸「そうだねぇ〜」

　　　　　　

116 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:42:32.96 ID:qIRW+UT3.net

　

果南「レジスタンスには、どう報告するの？」

花丸「とりあえず、今の状況を先ず言わないと。待ってるし」

花丸「でも、情報としての価値が薄いから...」

花丸「現地の情報は渡してあげるべきだと思うずら」

果南「現地かぁ〜」

果南「...」

果南「現地！？」ｶﾞﾊﾞｯ

　　　　　　　　　　

117 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:43:01.83 ID:qIRW+UT3.net

　

果南「まさかマル、あそこに行くつもり？」

花丸「ちょっと遠いから...」

果南「ダメだよ！キノコ雲だよ！？」

果南「あれは原子爆弾だよっ！放射能で、放射線じゃん！？」

花丸「お、落ち着くずら。あれは原子爆弾じゃないずら」

果南「そ、そうなの？」

花丸「うん。レジスタンスから、ニュークではないってメールがきたの」

果南「そっか。ニュークじゃないなら安心だね〜」

果南「ニュークじゃないんだもんね」ﾌﾝｽｯ

　　　　　　　　　　

118 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:43:42.38 ID:qIRW+UT3.net

　
花丸「それに、やっぱり遠いから...」

花丸「実況は近くにいる人に任せるずら」

果南「近くにいる人...あ。もしかして、ダイヤ？」

花丸「うん、ダイヤさんに色々見てもらうと思う」

果南「確かにダイヤ、どっぷりミリタリーに漬かってたし」

果南「むちゃくちゃ詳しく報告してくれそう」

花丸「M16を推してたよねぇ。ゴルゴカスタムだっけ？」ｹﾞﾝﾅﾘ

果南「その銃だけは覚えたよ」ｹﾞﾝﾅﾘ

　　　　　　

119 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:46:17.60 ID:qIRW+UT3.net

　
--- --- --- --- ---

善子「だから、AK47！」

ダイヤ「だんっぜん、M16ですわ！」

ダイヤ「AKなんて世界中で偽物が出回ってる、粗悪品の代名詞！」

ダイヤ「それよりもM16の方が殺傷能力、狙撃能力、バースト射撃」

ダイヤ「全てにおいて、格上ですわぁ！」

善子「れ、劣悪な環境での耐久性はAK47の方が...」

ダイヤ「そうですわね、泥んこ善子さんにはお似合いですわぁ」

ダイヤ「あーっはっはっはっは！」

善子「うぐぅ...姉妹揃ってぇ...」

--- --- --- --- ---

　　　　　　

120 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:46:53.35 ID:qIRW+UT3.net

　

花丸「あの時のダイヤさん、苦手だったなぁ」ｼﾐｼﾞﾐ

果南「私もあの時のダイヤは無理だった」ｼﾐｼﾞﾐ

花丸「早速だけど、電話してみようか」ﾋﾟｯﾎﾟｯ

果南「この流れで？」

花丸「昔話に花が咲くかも」ﾋﾟｯﾎﾟｯﾊﾟ

果南「あまりあの頃を語りたくないんだけど」

　　　　　　

121 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:48:31.19 ID:qIRW+UT3.net

　

果南「それに電話繋がる？」

花丸「昔は災害が起きれば、旧ネットで拡散されて」

花丸「二次災害のように、電話回線がパンクしてたけど」ｯﾋﾟ

花丸「今は404で災害があっても、一部の人しか知れないから」ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ...

花丸「電話回線が混み合うって事は、もうないと思うよ」ﾌﾟﾙﾙﾙ...

果南「へー」

花丸「それに、今使うのは、盗聴されない暗号デジタライズの通信ずら！」

花丸「声をデジタル化して、そこに〜」

果南「あーね。ウンウン知ってる〜」


　　　　　　

122 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:49:11.90 ID:qIRW+UT3.net

　

ﾋﾟｯ！

花丸「あ、出た。もしもし〜」

果南「スピーカーにしてよー。私も声聞きたい」ﾕｻﾕｻ

花丸「そうだね。えっと...」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ　ｺﾄｯ

花丸「ダイヤさん？オラずらー。花丸ずらー」

ダイヤ『花丸さん...ですか』ﾎﾞｿｯ

果南「お」

　　　　　　

123 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:49:54.36 ID:qIRW+UT3.net

　
花丸「よかった。無事だったんだね」

ダイヤ『えぇ。無事ですわ。私は...』

花丸「怪我はない？」

ダイヤ『炸裂音で、耳は少し痛いですが...他は大丈夫ですわ』

花丸「そっか。実はね〜、サプライズが...」

果南「ヤッホー。ダイヤ〜」

ダイヤ『え！？』

　　　　　　

124 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:50:23.94 ID:qIRW+UT3.net

　
ダイヤ『その声、まさか』

果南「久しぶり〜。元気〜〜？」

ダイヤ『果南さん...？』

花丸「そうなんだよー。果南ちゃんが日本に帰って来てたの！」

果南「みんなに連絡できなくて、寂しかったよー」

ダイヤ『そ、そうでしたか...』
　　　　　　　

125 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:50:59.97 ID:qIRW+UT3.net

　

ダイヤ『う、うぅ。か、果南、う、う...』

果南「えー？泣いてるー？」

ダイヤ『本当に...心配して...ましたのよ。うぅ』

果南「ん？」ﾁﾗｯ

花丸「本当のことだよ。みんな心配してたずらっ」ﾆｺｯ

果南「...そうだったんだ。ごめんね」

果南「向こうの国から、こっちに通信する手段がなかったんだよ」

ダイヤ『いえ、わかっています。無事なら、いいんです...無事なら』

　　　　　　

126 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:51:32.41 ID:qIRW+UT3.net

　

花丸「で、ダイヤさん。実は、お願いしたい事があって連絡したずら」

ダイヤ『何でしょう？』

花丸「爆心地の偵察をお願いしたいずら」

ダイヤ『！？』

花丸「レジスタンスから、情報の提供をお願いされたんだけど...」

花丸「マスメディアが機能してなくて、目視の情報が欲しいずら」

花丸「今はまだ、新しい爆弾の情報は入ってないし」

花丸「お願いできる？」


　　　　　　

127 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:52:04.40 ID:qIRW+UT3.net

　
ダイヤ『...りですわ』ｶﾞﾀｶﾞﾀ

果南「ん？」

ダイヤ『む、無理ですわ...も、戻れないですわ...』ｶﾞﾀｶﾞﾀ

果南「ダイヤ...？」

花丸「でも、近くにいるのはダイヤさんだけで...」

ダイヤ『わかっていますわ...力になりたいのですが...』ｶﾞﾀｶﾞﾀ

ダイヤ『あれを見てしまったら...』ｶﾞﾀｶﾞﾀ

ダイヤ『今もなお立ち上るあの雲を見てしまったら...』ｶﾞﾀｶﾞﾀ

ダイヤ『体がこばん...ウォェェ！』

花丸「え！？」

果南「ダイヤ！？大丈夫！？」

　　　　　　

128 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:52:41.03 ID:qIRW+UT3.net

　

果南「ダイヤ！？ダイヤ！？」

ダイヤ『す、すみませんわ...』

ダイヤ『何人ものキャンパスメイトが、う、うぅ...その...』

花丸「キャンパスメイト...」

ダイヤ『逃げるように、促したのに...』

ダイヤ『誰一人として...無力ですわ！』ｶﾞﾝｯ

花丸「...」ｷﾞｭｯ

果南「ダイヤ...」
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　

129 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:53:12.48 ID:qIRW+UT3.net

　

ダイヤ『すみません、力になりたいのですが...』ｶﾞﾀｶﾞﾀ

ダイヤ『爆心地に、一人で向かうには...勇気が』ｶﾞﾀｶﾞﾀ

花丸「...わかったずら。ごめんずら」

ダイヤ『すみません...』

ダイヤ『でも、もし二人が来てくれるなら...』

ダイヤ『行けるかもしれません...』

花丸「...」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

130 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:53:57.92 ID:qIRW+UT3.net

　

ダイヤ『お願いです、果南さん...』

ダイヤ『もう遠くに行かないで、側にいてください』

果南「！」

ダイヤ『空が繋がっていても、声が聞けないのは...』ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

果南「わかったよ」

果南「ダイヤ、今からそっちに向かうからもうちょっと我慢してて」

ダイヤ『お願いします。一人では、もう心が持ちませんわ...』

ダイヤ『お待ちしております...』 ﾌﾞﾂｯ
　　　　　　

131 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:54:26.13 ID:qIRW+UT3.net

　
花丸「...軽率な事を言ってしまったかもしれないずら」

花丸「ダイヤさんを傷つけたかも...」

果南「仕方ないよ...404で私達は何も知らないんだし」ﾖｼﾖｼ

果南「大事なのは、切り替えだよ」

果南「東京に行こう。ダイヤが待ってる」ﾆｺｯ

花丸「うん」

　　　　　　　　　　

132 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:55:01.51 ID:qIRW+UT3.net

　　　
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133 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 00:55:50.95 ID:qIRW+UT3.net

今日はここまで。また書けたら、投稿してきます。

134 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 01:15:32.76 ID:nKEcQnQA.net

乙

135 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 01:46:25.52 ID:UAHyvsov.net

期待してお待ちしております

136 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 02:44:15.93

世界観もシンプルだからわかりやすいし、ちょっとしたコントもあるけどら緊張感もあるから凄く楽しめる
続きを期待しています

137 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 07:51:40.25 ID:TeEiYUCH.net

昨日までので完成だと思ってたけど、さてどうなるか

138 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 09:39:46.19 ID:qIRW+UT3.net

おはようございます。

>>137 終わってはいるので、あくまで外伝的にこの世界観を歩かせようかなっと

心情じゃなくて背景の動きで話が進むと思います。あまり身構えなくて大丈夫です¯\_(ツ)_/¯

139 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 16:52:27.12 ID:e96RMxqr.net

https://i.imgur.com/OLbjRiY.jpg

140 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 19:28:12.91 ID:qIRW+UT3.net

帰宅。また12時ぐらいに一度投稿できれば

>>139 草

141 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 19:32:07.95 ID:qIRW+UT3.net

着地見えずに書いてるから、何かアイデアくれると嬉しいかもかも。

ディストピア系？の話、最終兵器彼女くらいしか知らないから困ったなぁ

142 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 19:54:32.49 ID:eGA0CR32.net

といわれてもこっちもがっこうぐらしみたいに、この世界はどういった惨状になってるんだ？ってことが知りたくて読み進めてる感あかるから読者側で勝手に世界観作り上げるのはなぁ…

まぁ1人で頑張って

143 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 19:58:05.25 ID:qIRW+UT3.net

>>142 基本書き溜めだから、この機会に緩やかな安価ができればと思った次第。まあ頑張りまーす

144 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 20:00:27.19 ID:qIRW+UT3.net

>>96
伊坂幸太郎って知らなくて、早速ジャイロスコープってタイトル買った。深夜に読み進めてみる

多分めっちゃ好き

145 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 21:27:25.69 ID:prNMDSeN.net

>>139
これ通じる人もうあんまいなそう

146 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 21:33:28.49 ID:qIRW+UT3.net

>>145
親の顔よりよくみた時期もあったよね

147 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 21:51:56.05 ID:tfqamWcV.net

おもしろい、掛け値なしに

148 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 22:55:13.06 ID:TPnm8ZFt.net

応援してます

149 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 23:31:45.85 ID:7+4Qohov.net

これよしルビサイドも気になる
面白いー

150 ：名無しで叶える物語：2018/09/19(水) 23:53:17.16 ID:EA7Mf3+A.net

俺は今403に苛立ってる
何がいかんのじゃ

151 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 00:48:11.97 ID:f0veNCo6.net

1時ぐらいにはまとめてあげたいですね。

152 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:02:42.51 ID:f0veNCo6.net

始めます

153 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:03:25.19 ID:f0veNCo6.net

　
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--- --- ---
---

スピーカー：終点〜　終点〜


果南「んー！ついたー！」ﾋﾟｮﾝｯ

花丸「果南ちゃん、まだ横浜ずら」

果南「東京はもうすぐそこじゃ〜ん」

花丸「そうかなぁ？」

　　　

154 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:03:57.23 ID:f0veNCo6.net

　　　　　　　　　　　　　

ｻﾞﾜｻﾞﾜ！　ｻﾞﾜｻﾞﾜ！　ｻﾞﾜｻﾞﾜ！


果南「ん？」ｸﾙｯ

果南「うわ。向こう見て」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

花丸「ん？」ｸﾙｯ

花丸「うわぁ...」


ｻﾞﾜｻﾞﾜ！　ｵｽﾅｵｽﾅー　ｵｶｱｻｰﾝ　ﾄﾞｺｰ　ｷﾞｭｳｷﾞｭｳ...


花丸「下り線のホームずら」

　　　　

155 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:04:31.12 ID:f0veNCo6.net

　

果南「逃げようとしてるんだね」

花丸「そうだと思う」

果南「ギュウギュウだなぁ。帰りは帰れないかも」

花丸「うん」

花丸「あの雲だから、原爆だと思ってる人も多いかも」

果南「本当は原爆じゃないのにね」

花丸「うん。あ、それ。他人に言っちゃダメずらよ？」

果南「何で？教えてあげた方がよくない？」

　　　　　　　　　　　　

156 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:05:09.51 ID:f0veNCo6.net

　　
花丸「原爆じゃないっていう情報は...」

花丸「オラ達がレジスタンスだから知れた事だから」

花丸「一般人が知らないような事を言うのはよした方がいいかも」

花丸「レジスタンスに所属する事は合法だけど」

花丸「万が一の事もあるずら」

果南「なるほど」

果南「...だけど」ﾁﾗｯ


ﾎｳｼｬｾﾝｶﾞ　ﾌｯﾃｸﾙｿﾞｰ！！　ﾊﾔｸ　ﾃﾞﾝｼｬｷﾃｰー！！　ｼﾇｰ！！


果南「ちょっとかわいそうだね」
　　　　　　　　　　　　

157 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:05:55.14 ID:f0veNCo6.net

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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---

ｻﾞﾜｻﾞﾜ...！　ｻﾞﾜｻﾞﾜ...！

果南「駅の外まで人がたくさんだね」ﾄｺﾄｺ

果南「帰るときには減ってればいいけど」

花丸「でも情報が一切ない中で、誰も酷いパニックになってない」ﾄｺﾄｺ

花丸「地味にすごいと思うずら〜」

果南「非日常すぎて、かえって冷静なんじゃないかなぁ」

果南「私も爆弾が落ちた時冷静だったし」

花丸「ダイヤさんの身を案じて、取り乱してなかったっけ？」

果南「取り乱してないよ〜」

　　　　　　　　　　

158 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:08:19.24 ID:f0veNCo6.net

　　　　　　　　　　　　　　　　　

ダイヤ「果南さん！...花丸さん！！」ﾀｯﾀｯﾀ

果南・花丸「！？」

花丸「ダイヤ...さん？」

果南「だ、ダイヤ！？ど、どうしてここに！」ﾀﾞｯ！

ダイヤ「果南さん！果南さん！」ﾀﾞｯ！


ｷﾞｭｰｯ


果南「よかった...ダイヤ」ｷﾞｭｯ

ダイヤ「果南さんこそ...お変わりなくて」ｷﾞｭｯ


　　　　　　　　

159 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:08:56.55 ID:f0veNCo6.net

　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ｷﾞｭｰｯ

果南「ダイヤ...」ｷﾞｭｰ

ダイヤ「果南...」ｷﾞｭｰ

花丸「...」

花丸「コホン」

果南・ダイヤ「はっ！」ﾊﾞｯ


　　　　

160 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:09:32.90 ID:f0veNCo6.net

　

ダイヤ「えと、あの、その、これは...」ｶｧｰ///

果南「ごめんごめん〜」

花丸「あ、いや。オラこそ水挿したみたいで」

果南「マルもハグしたいもんね〜？おいで〜？」ﾊﾟｰｯ

ダイヤ「果南さん...」ｸｽｯ

花丸「ちょっと違うけど...いいや。オラもする〜」ﾀｯﾀｯﾀ

ｷﾞｭ~！

果南「お久しぶり、みんな」

　　　　　　　　　　　　　　　　

161 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:10:23.29 ID:f0veNCo6.net

--- --- --- --- ---


果南「ていうか、横浜にいたんだね」

ダイヤ「借りてるマンションも神奈川ですし」

ダイヤ「おふた方が来られるならこの駅で降りると思って、待っていました」

花丸「行く日も時間も伝えてなかったのに...待ちぼうけになってたかも」

ダイヤ「それでも、来てくれる二人に少しでも早く会いたくて...」ﾌﾞﾙｯ

ダイヤ「一人では、落ち着かないのです...」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

果南「ん」ｽｯ　ﾖｼﾖｼ

162 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:10:57.18 ID:f0veNCo6.net

　
果南「でも驚いたよ〜。３年も経ったのに直ぐ気づいてくれて」

ダイヤ「人の波と逆に歩いていましたし...」

ダイヤ「何より、私が二人を識別できないわけありませんわ」ﾆｺｯ

花丸「オラもメガネかけてるのにすごいずら〜」

ダイヤ「あ、メガネと言ったら」ｺﾞｿｺﾞｿ

ダイヤ「はい、果南さん」

果南「ん？メガネとマスク？」

ダイヤ「花丸さんもマスクを」

花丸「？ありがとう」

　　　　　　　　

163 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:11:26.38 ID:f0veNCo6.net

　

ダイヤ「あの雲はもう姿を消しましたが」

ダイヤ「爆風で横浜にも粉塵が巻き上がってますわ」

果南「確かに...ちょっと目がシバシバする」ｺﾞｼｺﾞｼ

ダイヤ「目を痛めますわ。花粉用ですが、つけてください」

果南「ありがと。用意がいいじゃん」ｽﾁｬｯ

ダイヤ「二人が来てくれるんですもの」

ダイヤ「これぐらいいたしますわ」


　　　　　　　　　　　　　　

164 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:11:58.95 ID:f0veNCo6.net

　　
花丸「あ、ダイヤさん」

花丸「電話ではそっちの事考えずに色々言って、ごめんずら」ﾍﾟｺｯ

ダイヤ「いえ、私こそすみませんでした...」ｱｾｱｾ

ダイヤ「でも今は...」ﾁﾗｯ


ｻﾞﾜｻﾞﾜ


ダイヤ「横浜駅に来て、沢山の生きている人の姿をみて」

ダイヤ「...少し落ち着きましたわ」

果南「うむ。弱々しいダイヤはダイヤじゃないからね」


　　　　　　　　　　　　　　　

165 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:12:35.18 ID:f0veNCo6.net

　

果南「さてと、これからどうしようかなぁ」

ダイヤ「もう...東京に向かうつもりですか？」

果南「ん〜。そこんところどうですか、マル隊長」

花丸「その言い方、曜ちゃんみたいだね」

花丸「んー...今から都心に向かっても、暗くなりそうだし」

花丸「やめようかな」

ダイヤ「そうですか...」ﾎｯ

　　　　　　　　　　　　　　

166 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:13:08.32 ID:f0veNCo6.net

　
ダイヤ「色々話したいこともありますし」

ダイヤ「私の部屋に来てください」

果南「お、いいの？」

花丸「迷惑になるから、ネカフェでもって果南ちゃんと話してたずら」

ダイヤ「ネカフェは東京から避難して来た人で埋まってますわ」

ダイヤ「狭いですが、ぜひ」

果南「ラッキー。宿泊費浮いた〜」

花丸「都会のマンション。憧れてたずら〜！」ｷﾗｷﾗ

ダイヤ「憧れ...？」

　　　　　　　　　　　　　

167 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:14:32.99 ID:f0veNCo6.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---


花丸「オラの自室より狭いずら...アパートだし...」ｽﾞｰﾝ

ダイヤ「一体あなたは何を期待してたのです？」

果南「学生の一人暮らしのアパートなんて、こんなもんだよね〜」

果南「でもダイヤ偉い。非常食とかいっぱいあるじゃん」ﾊﾟｶｯ

ダイヤ「レジスタンスの情報もありましたし、買いだめをしておきましたわ」

ダイヤ「一人だけなら10日は...」

果南「あ〜冷蔵庫にお酒がある〜。悪いんだ〜」ﾊﾟｶｯ

花丸「悪だねぇ」

ダイヤ「もう二十歳超えてますわよ？」

　　　　　　　　　　　　

168 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:15:15.03 ID:f0veNCo6.net

　
ダイヤ「ほら、二人とも。ベタベタ触る前に手洗いうがいをなさい」

花丸「はーい」

果南「お母さんじゃん」

花丸「ん...」ｸﾙｯ　ｼﾞｬｰ... ｺﾞｼｺﾞｼ

花丸「ｶﾞﾗﾗ〜っぺ。はい、果南ちゃん」

果南「ホイホイ〜」　ｺﾞｼｺﾞｼ...

　　　　　　　　　

169 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:15:47.97 ID:f0veNCo6.net

　

花丸「水道、出るんだね〜」ﾌｷﾌｷ

ダイヤ「えぇ。電気水道ガス...ライフラインは生きてますわ」

花丸「東京と神奈川だから違うと言えば違うけど...」

花丸「意外だったずら」

ダイヤ「そうですわね。停電ぐらいは覚悟してましたが」

花丸「案外被害は少ない？」

ダイヤ「...その認識は改めた方がよろしいですわ」

ダイヤ「ショックを受けないためにも」

花丸「ごめん...」
　　　　　　　　

170 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:16:49.83 ID:f0veNCo6.net

　

果南「次、ダイヤ〜」ﾋﾟｯﾋﾟ

ダイヤ「手はタオルで拭いてください」

果南「んもー。細かいなぁ」ﾌｷﾌｷ

ダイヤ「相変わらずですわねぇ...」　ｼﾞｬｰ　ｺﾞｼｺﾞｼ

果南「お、ダイヤ。テレビあるじゃん」

ダイヤ「何も映りませんわよ。爆弾が爆発してから」

果南「まじかー。トライしてみてもいい？」

ダイヤ「ご自由に」ｶﾞﾗﾗ〜ｯﾍﾟ

果南「よっしゃ」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ


　　　　　　

171 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:17:40.86 ID:f0veNCo6.net

　
テレビ：ｻﾞｰｻﾞｰ...

果南「ダメかぁ」

果南「電気も水道も来てるのに、テレビはダメなんだ」

ダイヤ「確かに...」

花丸「テレビ局が被害を受けたからじゃ？」

ダイヤ「全部のテレビ局がですか？考えにくいですわ...」

ダイヤ「それに、12番は神奈川ローカルチャンネル」

ダイヤ「映ってくれてもいいものですが」

花丸「う〜む」
　　　　　　　　　　

172 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:18:12.99 ID:f0veNCo6.net

　

果南「あ、そだ。ラジオは？」

ダイヤ「そこの大きい懐中電灯、ラジオ機能付きですわ」

果南「おっけ〜」ｺﾞｿｺﾞｿ　ﾎﾟﾁｯ

ラジオ：ﾋﾟｯ　ｻﾞｰｻﾞｰ...

果南「ん〜」ｸﾙｸﾙ

ラジオ：ｻﾞｰｻﾞｰ... ﾃﾞｽ...

果南「お」

ラジオ：ｱﾅﾀﾉｺｺﾛﾆ...ｺｳｺｸｷｺｳ

果南「繋がった！」

　　　　　　　　　　　　　　　

173 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:18:54.09 ID:f0veNCo6.net

　
ダイヤ「音量、あげてください」

果南「了解〜」ｸﾙｸﾙ

ラジオ：ﾄﾓﾀﾞﾁｲｯﾊﾟｲ　ﾀﾉｼｲﾈ！

ラジオ：ｱﾅﾀﾉｺｺﾛﾆ ｺｳｺｸｷｺｳ

花丸「東京の情報がわかればいいけど...」

ラジオ：ﾀﾏﾆﾊ　ｲｴﾆｶｴｯﾃ　ｵﾔｺｳｺｳ

ラジオ：ｱﾅﾀﾉｺｺﾛﾆ ｺｳｺｸｷｺｳ

ダイヤ「ん？」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

174 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:20:08.82 ID:f0veNCo6.net

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ラジオ：ｱﾅﾀﾉｺｺﾛﾆ ｺｳｺｸｷｺｳ

ダイヤ「さっきから...広告機構のコマーシャルばかりですわ」

果南「なかなか番組始まらないね」


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---


ラジオ：ｱﾅﾀﾉｺｺﾛﾆ ｺｳｺｸｷｺｳ

果南「アナタのココロに　コウコクキコー」

花丸「ぷっ。似てるずら〜」ｹﾗｹﾗ

果南「でしょ〜」ﾌﾌﾝ

ダイヤ「何してるんですか...」

　　　　　

175 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:20:51.19 ID:f0veNCo6.net

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ダイヤ「電池の無駄ですわ。止めましょう」

果南「えー止めるのー？」

ダイヤ「さっきから広告ばかりですわ」

ダイヤ「機能してない事がわかったでしょう？」

果南「んもー。そんな冷たい心に〜？」

花丸「広告機構〜」

ダイヤ「」ｲﾗｯ

　　　　　　　　　　　　

176 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:21:24.92 ID:f0veNCo6.net

　　　
果南「カチカチのダイヤの心に〜〜？」

花丸「広告機構〜」

ラジオ：ｺｳｺｸｷｺｳ

果南・花丸「うはははは！ハモった〜〜」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

ダイヤ「」ﾌﾟﾁﾝ


ｶﾞｺﾁﾝ！　ｶﾞｺﾁﾝ！


果南「止めます」ﾌﾟｸ〜 ﾎﾟﾁｯ

花丸「あう〜〜痛いずらぁ」ﾌﾟｸ〜

ダイヤ「ふんっ」

　　　　　　　　　　　　　　

177 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:22:18.76 ID:f0veNCo6.net

　
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果南「うん、うん...そうだね〜」

果南「うん。じゃ、梨子も元気で」ﾋﾟｯ

ダイヤ「これで全員ですか？」

果南「鞠莉以外は」

花丸「みんな元気だったでしょ？」

果南「早くチャットツールのグループにおいでって言われた」

花丸「内浦に戻ったら、自分のパソコンに入れるずら〜」

果南「グループでトークするの、楽しみだなぁ」

ダイヤ「すみませんわ。私がパソコンを大学に置いていたばっかりに」

果南「別に平気だよ」

　　　　　　　　　　　　　　

178 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:24:09.20 ID:f0veNCo6.net

　

花丸「さてと。オラ、散歩してこようかな」ﾄﾞｯｺｲｼｮ

ダイヤ「こんな夜遅くにですか？」

花丸「うん。爆心地付近の機能している街の様子も」

花丸「レジスタンスへの情報として渡したいずら」

ダイヤ「そ、そうですか...」

花丸「それに」ﾁﾗｯ

果南「ん？」

花丸「二人で話したい話もあるでしょ？」ｸｽｸｽ


　　　　　　　　　　　

179 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:24:46.19 ID:f0veNCo6.net

　

果南「そんな気にしなくても〜」

花丸「いいの、いいの。部外者はお外に行くずら〜」ﾄｺﾄｺ

花丸「１時間ぐらいで戻ってくるずら」ｶﾞﾁｬｯ

果南「...わかった。遠くに行っちゃダメだよ？」

ダイヤ「あまり入り組んだ道に入って迷ってはいけませんよ？」

花丸「はーい。もう、オラ子供じゃないずら〜」ﾊﾞﾀﾑｯ


　　　　　　　　　　　　　　

180 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:25:50.13 ID:f0veNCo6.net

　　

果南「大丈夫かな？」

ダイヤ「治安はいいので事件に巻き込まれはしないかと」

果南「ま。今のマルしっかりしてるし大丈夫か〜」

ダイヤ「ですわね」

果南「それにダイヤも昔みたいにしっかりしてて、よかったよ〜」

ダイヤ「そ、そんなに電話越しで弱々しかったですか...？」

果南「あ、そうじゃなくて〜」

果南「M16ダイヤじゃなくてよかった的な？」

ダイヤ「」ｶｧー///

　　　　　　　　　　　　　

181 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:26:24.96 ID:f0veNCo6.net

　　

ダイヤ「あ、あ、あ、あの頃の私はどうかしてましたわ」

果南「うん。どうかしてたね」

果南「そのまま自衛隊に入るんじゃないか、ハラハラしたよ」

果南「普通の学校でホッとした」

ダイヤ「ご心配をおかけしましたわ...」

　　　　　　

182 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:26:58.86 ID:f0veNCo6.net

　　

ダイヤ「旧ネットの404削除騒動...」

ダイヤ「あれは確実に軍事への興味関心を高める布石でしたわ」

果南「私はあんまりネットしなかったから、わかんないんだよね〜」

果南「みんな変だなぁとは思ってたけど」

ダイヤ「不思議な感覚でしたわ。知れば知るほど深みに入って」

ダイヤ「知的好奇心が満足していくのを細胞レベルで感じましたわ」

果南「細胞レベルって」ﾄﾞｯ

ダイヤ「過大表現ではありませんわ。新しい事を知る喜びを感じていました」

ダイヤ「...そして、やがてその知識を使って何かをしたくなる」

果南「何かって？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　

183 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:27:49.66 ID:f0veNCo6.net

　　　　　　　　　　　　

ダイヤ「SNSやツイッターが残っていれば」

ダイヤ「そこで自慢げに話せば、多少満足できるでしょう」

ダイヤ「ですが、それらも404になってしまい...」

ダイヤ「行き場を失った知識が、行動へと駆り立てるのですわ」

ダイヤ「...特に私と善子さんは...」

ダイヤ「花丸さんがいなければ危なかったと思いますわ」

果南「...そんな感じだったんだね」

　　　

184 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:29:04.34 ID:f0veNCo6.net

　
ダイヤ「でも...それでも、ネットをすれば知的好奇心を満足できる」

ダイヤ「花丸さんや、周りには言っていませんが...」

ダイヤ「私は大学でも、軍事知識を好意的に受け入れてきましたわ」

ダイヤ「そう...私が本当に404からの洗脳から解けたのは」

ダイヤ「まさしく、今日でしたわ...」ｳﾙｯ

果南「ダイヤ...」
　　　

185 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:29:30.78 ID:f0veNCo6.net

　

ダイヤ「あんな恐ろしい行為を、心の中で好きでいた事が」

ダイヤ「恥で恥で、たまりませんわ！」ｳﾙｳﾙ

果南「ダイヤ、落ち着いて...」

ダイヤ「落ち着いていられませんわ！」

ダイヤ「何人もの知っている人間が死にましたわ！」

果南「でも、まだそれはわから...」

ダイヤ「えぇ！情報は404で一切ありません！」

ダイヤ「ですが、こんな時間になっても隣の部屋の音が全くしない！」ﾌﾞﾜｯ！

　　　　　　

186 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:30:17.58 ID:f0veNCo6.net

　

ダイヤ「いつも友達を連れ込んで、聞こえてくる笑い声も」

ダイヤ「うるさいと感じていた上の部屋の足音も」

ダイヤ「ダダ漏れのロック音楽も、電話の話し声も...水の音も...」

ダイヤ「何も...何も聞こえないんですわ...！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛｯ

ダイヤ「この学生マンションで生きているのは私だけ」

ダイヤ「こんなの、こんなの...耐えられませんわ！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

果南「...」ｷﾞｭｯ

　　　　　　　　　

187 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:30:57.26 ID:f0veNCo6.net

　

ダイヤ「ごめんなさい！みんな...！ごめんなさい...」

ダイヤ「私にもっと力があれば..！」

ダイヤ「うぐ...うぐ...うあぁぁああ！」ｷﾞｭｰｯ

果南「...」ｷﾞｭｯ


　　　　　　　　　　

188 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:31:49.38 ID:f0veNCo6.net

　
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果南「もう、大丈夫？」

ダイヤ「えぇ...出る涙もございません」ﾎﾞｰｯ

果南「はは。酷い顔」

ダイヤ「ですわね」ﾊﾊﾊ...

果南「まぁ、そんだけ泣けられるのは」

果南「普通の心になったってわけだから〜」

果南「その辺は素直に喜ぼうよ。ね？」

ダイヤ「...雑な慰め方ですわね」ｸﾞｽﾞｯ　ﾋｸﾞｯ

果南「え〜...ちゃんと考えたのに...」

　　　　　　　　　　　　　

189 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 01:32:40.84 ID:f0veNCo6.net

　　

ダイヤ「まぁ、そうですわね...」ｸﾞｼｸﾞｼ

ダイヤ「もう私は404に流される気はしませんわ」

果南「うむ。一歩前進。人間は変われるからね」

ダイヤ「そうですわね...」

果南「その辺、マルは見違えたね〜」

ダイヤ「えぇ...」

果南「知ってる？あの子が変わったの、私のおかげらしいよ？」

ダイヤ「そうなのですか？」

果南「って言ってた。本人が」ﾌﾌﾝ

　　　　　　　　　　　　　

190 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 02:01:37.72 ID:f0veNCo6.net

　

ダイヤ「でしたら、果南さんにも責任がありますわね...」

果南「責任？」

ダイヤ「花丸さんを変えてしまった責任が」

果南「？」

　　　　　　　　　

191 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 02:02:37.66 ID:f0veNCo6.net

　　　　　　　　
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花丸「...」ｼﾞｬｰｯ　ｷｭｯ

花丸「うんうん。公園の水も出るずら」

花丸「ん」ﾁﾗｯ

花丸(街灯もついてる)

花丸(ライフラインは正常)

花丸(爆弾が落ちても隣の県にくればこんなものなのかなぁ？) ﾄｺﾄｺ

ﾐｬｰ... ﾐｬｰ...


花丸「ん？」

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192 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 02:03:09.43 ID:f0veNCo6.net

　

果南「意味わかんないんだけど？」

ダイヤ「花丸さんは、私達を救うため強くなられましたわ」

ダイヤ「今では私達の先頭に立って、導いてくれています」

果南「うん。それはいい変化じゃない？」

果南「あんなに引っ込み思案だったのにさ」

ダイヤ「ですが...このディストピアで生き抜くために」

ダイヤ「彼女は世界に馴染みつつあります」

果南「！」
　　　　　　

193 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 02:03:43.08 ID:f0veNCo6.net

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ダイヤ「淡々とレジスタンスの諜報活動を手伝うようになり」

ダイヤ「404で隠れていた世界の動きが見えるようになったのか」

ダイヤ「物事に関して、合理的に考え、行動するようになりました」

果南「...」

ダイヤ「ただ、その合理性の中で...」

ダイヤ「過去に彼女が持っていた愛情や思いやりを」

ダイヤ「忘れつつある気がするのです」
　　　　　　

194 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 02:04:20.93 ID:f0veNCo6.net

　
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子猫「ﾐｬｰ...ﾐｬｰ...」

花丸「...」

花丸「ん」ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

花丸「そろそろ時間だ。帰らなきゃ」ﾌﾟｲｯ ﾄｺﾄｺ

ﾐｬｰ... ﾐｬｰ...

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195 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 02:05:31.00 ID:f0veNCo6.net

　　
ダイヤ「果南さん」

果南「ん？」

ダイヤ「どうか、花丸さんがディストピアに染まらぬよう」

ダイヤ「注意してください」

ダイヤ「今、一番404によって変わりつつあるのは...」

ダイヤ「花丸さんです」

果南「...」


　　　　

196 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 02:09:47.75 ID:f0veNCo6.net

　　

果南「...わかった」

果南「でも、それはダイヤもだよ？」

果南「二人で見守ろう」

果南「私達、アゼリアでしょ？」

ダイヤ「...はい」

ダイヤ「導きましょう。大切な後輩を」

　　　　　　

197 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 02:11:23.27 ID:f0veNCo6.net

果南(この時、私もダイヤもまだ見えていなかったんだ)

果南(大きくなった後輩の背中に隠されて)

果南(起きていた悲劇も、変わっていく小さな彼女の心も)

果南(それは、そう...)

果南(404ディストピア)

198 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 02:11:50.48 ID:f0veNCo6.net

　　　　　
　　

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199 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 02:12:20.78 ID:f0veNCo6.net

今日はここまでで。お疲れ様でした。

200 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 02:20:20.93 ID:f0veNCo6.net

>>150　あー。頑張れ〜

201 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 03:36:48.33 ID:8AbyBYZP.net

めっちゃ面白い！期待してる

202 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 07:47:46.37 ID:f0veNCo6.net

おはようございます。今日も夜にボチボチ書ければ


外伝のつもりが既に本編の文量 >>79 を軽く超えて来た。。。読み切り版と本編みたいになっちゃうね¯\_(ツ)_/¯

203 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 08:22:57.40 ID:AzrBK+ho.net

最初ダイヤちゃんに平然と偵察を頼んだのも
まるの変化の描写だったのかなぁ
筆早いし、面白いしどうなってるずら〜楽しみ

204 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 12:45:06.52 ID:4JyFc/y8.net

本編大いに結構！この先楽しみ

205 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 19:59:12.27 ID:f0veNCo6.net

ただいま
また深夜を目処に

206 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 20:06:35.43 ID:f0veNCo6.net

東京だとμ'sメンバー出せるね。軽めに出す？

207 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 20:57:37.63 ID:mMFd0tFn.net

作者はぺらぺらしゃべらんと黙ってやれ
あんまり臭いとあれがくるぞ

208 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 21:11:01.33 ID:f0veNCo6.net

¯\_(ツ)_/¯

209 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 21:36:28.72 ID:492t9ZpC.net

奴隷か何かと思っとりゃせんかね

210 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 21:41:11.11 ID:vEinUaBj.net

作者は喋るなって風潮には首をひねる
でもこの>>1は自ら奴隷になろうとしてるように思える
ネタないならさっぱり終わらせればいい

211 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 21:49:28.23 ID:fvDXqHf3.net

>>206
いいね、μ'sとの絡みも見てみたい

212 ：名無しで叶える物語：2018/09/20(木) 22:06:31.74 ID:vEinUaBj.net

やりたい展開あるなら人に訊かずともやればいいさ
読者の賛同を得たところで来る時には来るのが埋めなんだから

213 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 01:04:29.58 ID:qUt+mn7K.net

2時ぐらいからあげられれば〜と思ってます。

>>212 同じ認識。奴隷は語弊があるけど、折角なら読んでくれてる人の意見も聞いて反映したいね。安価ほど縛られては困るけど

214 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:07:44.56 ID:qUt+mn7K.net

始めます

215 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:09:09.10 ID:qUt+mn7K.net

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---

ダイヤ(加速する流れの中で)

ダイヤ(昔となんら変わっていない彼女の笑顔は)

果南「どうしたの？こっち見て」

ダイヤ(なんだか昔にもどったような気がして...)ｸｽｯ



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ダイヤ「404ディストピア」

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216 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:10:30.70 ID:qUt+mn7K.net

　

ダイヤ「二人とも！起きてください！」ﾕｻﾕｻ！

果南「うーん...アラーム鳴ったー？」ﾊﾟﾁｯ

果南「って、まだ7時じゃん〜」ｸﾞｰ...

花丸「出発は8時...どうしたの〜...？」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

ダイヤ「テレビに副総理大臣が映ってますわ！」

花丸「んな...」ﾑｸｯ

果南「んー？テレビ映るようになったんだ〜」ﾑｸｯ ｺﾞｼｺﾞｼｯ

ダイヤ「えぇ。何気無しつけてみたら...」

　　

217 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:11:08.56 ID:qUt+mn7K.net

　　　　　　　　
テレビ：この度は関東に住まわれた方々にご冥福を...えぇ

花丸「生中継？これ、いつから？」

ダイヤ「会見は今始まったばかりですわ」

ダイヤ「ここまでで話した内容も、爆弾が落ちてきたという事実だけです」

果南「ん〜」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

果南「お、ネットニュースも更新されてるじゃん。爆弾の事載ってるね」
　

218 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:11:36.70 ID:qUt+mn7K.net

　
花丸「見せて〜」ﾋｮｨ

ダイヤ「私も」ﾋｮｲｯ

果南「ほら...って」

果南「あ、ダメだね。内容は爆弾が落ちたってだけだ」

果南「これ、情報としての価値は薄い。ってやつだよね？」

花丸「うーうん。価値はあるずら」ﾌﾘﾌﾘ

果南「おっと」
　　　　　

219 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:12:01.74 ID:qUt+mn7K.net

　
ダイヤ「ニュースの投稿時間...ですわね？」

花丸「うん」

ダイヤ「つまり、このニュースは...」

花丸「そういう事だと思うずら」

果南「ふむふむ。時間ね〜」ｺｸｺｸ

果南「って、二人とも〜。何がそんなに大事なのかわかんないよ」
　　　　

220 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:12:46.50 ID:qUt+mn7K.net

　　　　　
花丸「ご、ごめんずら。説明すると〜」

花丸「このニュース投稿時間、5分前なんだずら」

果南「うん」

ダイヤ「生中継での爆弾についての会見も、同じく今始まったばかり」

ダイヤ「7時を境に、急に爆弾についての情報が流れ始めたって事ですわ」

果南「軍に今まで情報管制されていたって事でしょ？」

花丸・ダイヤ「！」
　

221 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:13:19.54 ID:qUt+mn7K.net

　
果南「何さ、二人とも驚いて...」

ダイヤ「まさか、果南さんがこんなにすぐ理解できるとは...」

花丸「もっと説明がいると思ってたから...」

果南「私の扱いひどくな〜い？」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

花丸「なんでオラだけ、グリグリされるずら〜」

果南「いい位置に頭があったからね」ｸｼｬｸｼｬ

花丸「髪が〜禿げるずら〜」
　　　　

222 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:13:54.30 ID:qUt+mn7K.net

　
花丸「でも、軍に情報管制されてたとなると...」ｸｼｬｸｼｬ...

ダイヤ「今流れている情報は、全て軍に都合のいい内容と言う事になりますわ」

果南「もしくは、軍にとってどうでもいい情報...か」ﾌﾑﾌﾑ

花丸・ダイヤ「果南ちゃん（さん）！？」

果南「さっきから、なんなのさー！」ｸﾞﾘｸﾞﾘｸﾞﾘｸﾞﾘ

花丸「いぃぎゃぁぁ！やめるずらーーー！なんでオラだけ〜〜〜！」
　　　　　

223 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:14:34.70 ID:qUt+mn7K.net

　
テレビ：また、今回の爆撃により〜

テレビ：総理大臣の行方もわからなくなっており...えぇ〜

ダイヤ「しっ！お二人とも、今聞きました！？」

果南「ん？」ﾋﾟﾀｯ

花丸「...あう〜」ｸﾞｼｬｧ

テレビ：ｿｳﾘﾀﾞｲｼﾞﾝﾊ　ｿﾉﾄｷﾄﾞｺﾆー！

テレビ：東京で東亜の議員との会議だったと聞いております...えぇ

花丸「東亜...東亜連合かぁ」

ダイヤ「クーデターで二分した中国の政府側でしたわね。あと韓国が所属してましたっけ」

花丸「あとチベットも。インドやタイは違った気がするけど...」

ダイヤ「きな臭くなってきましたわね」

花丸「うん...」
　　　　　

224 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:15:05.03 ID:qUt+mn7K.net

　
テレビ：ｿｳﾘﾊﾊﾞｸﾊﾂﾆ　ﾏｷｺﾏﾚﾀ　ﾄｲｳｺﾄﾃﾞｼｮｳｶｰ

テレビ：それは調査中でして...えぇ〜

果南「ん」ｽｯ

ダイヤ「何をしてますの？」

果南「副総理が何回『えぇ』って言ったか数えてる」

ダイヤ「暇ですか」
　　　　　　

225 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:15:57.01 ID:qUt+mn7K.net

テレビ：ですので、総理不在という事態につき...えぇ〜

テレビ：代理で私が国務の代表として今後の方針を決めると共に...

テレビ：...

テレビ：ここに超非常事態宣言を発動いたします

花丸・ダイヤ「！？」

果南「ん？『超』非常事態宣言？非常事態宣言じゃなくて？」

花丸「...果南ちゃんが向こうに行ってる時に可決された法案ずら」

ダイヤ「空前の軍事ブームの中で、世論の後押しの中」

ダイヤ「僅か５ヶ月でスピード可決された、非常時の軍事特例を含む案」

ダイヤ「この宣言が指す意味は...一つしかありませんわ」

226 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:16:41.76 ID:qUt+mn7K.net

テレビ：つきましては、特例法を適用し..えぇ〜

テレビ：自衛隊及び海上保安部の一部を日本軍として改名

テレビ：防衛庁と海上保安庁を日本軍本部として統合

テレビ：また厚生労働省の厚生部を日本軍本部に統合

テレビ：憲法下特例法の元...えぇ〜

テレビ：日本軍による、国家安全を目的とする...

テレビ：無期限の軍事活動の開始を、ここに宣言します

テレビ：ｻﾞﾜｻﾞﾜ！　ｻﾞﾜｻﾞﾜ！

227 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:19:08.42 ID:qUt+mn7K.net

　　　　　　　
花丸「戦争の明言は流石に避けたね」

ダイヤ「でも、展開が早すぎますわ」

ダイヤ「この副総理、自分が何を話したかわかっているのかしら？」

花丸「公になってないだけで、日本もクーデターで実質のトップは軍ずら」

花丸「この副総理も、決められた台詞を読んだだけだと思うよ...」

果南「なんかやばいことになっちゃったなぁ〜」

ダイヤ「...本当にわかってます？」

果南「わかってるよ〜！」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

花丸「あう〜〜〜〜〜〜〜」
　

228 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:20:38.97 ID:6voBi7oe.net

おもしろい

229 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:20:48.93 ID:qUt+mn7K.net

　
テレビ：え〜。はい...会見を終わります...　ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

テレビ：ｻﾞﾜｻﾞﾜ！　ｻﾞﾜｻﾞﾜ！ ｵﾜﾙｰ！？

テレビ：ｿｳﾘﾀﾞｲｼﾞﾝｶﾞ　ｲﾅｲﾉﾆｲｲﾉｶｰ！？　ｵｰｲ！

テレビ：ﾋｻｲﾁﾍﾉ　ｷｭｳｼﾞｮｶﾂﾄﾞｳﾊ〜！？

テレビ：ｿﾓｿﾓ　ﾄﾞｺｶﾗｺｳｹﾞｷｻﾚﾀﾝﾀﾞｰ

ダイヤ「...ダメダメですわね」

花丸「はぁ...起きちゃったし、少し早いけど、支度しよっか」

果南「うん」
　　　　　

230 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:21:38.51 ID:qUt+mn7K.net

　
--- --- --- --- ---
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---

タクシーの運転手「都心に行きたい〜！？」

タクシーの運転手「原爆が落ちたんだぞ！？放射線で被曝しちまうよ！」

果南「だーかーら、これみてよ〜。ガイガーカウンタ〜」

果南「放射線ないから乗せてよ〜〜」

タクシーの運転手「んな機械で何がわかんだ！」

タクシーの運転手「あの雲は間違いなく原爆だ！悪いけど他を当たってくれ！」ﾌﾞｰﾝ！

果南「ケチ〜〜〜〜」ﾍﾞｰ
　　　　　

231 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:22:49.03 ID:qUt+mn7K.net

　
ダイヤ「ダメですわね...バスもありませんし」

花丸「自転車かなぁ。やっぱり」

ダイヤ「自転車でも４時間はかかりますが、致し方ありませんわね」

花丸「うへぇ〜思ってたより、ずっと遠い〜」ｸﾞﾀﾞｰ

果南「も〜。東京の人は不人情だよ〜。誰も乗せてくれない〜」ﾃｸﾃｸ　ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

ダイヤ「無理もありませんわ。副総理、原爆じゃないって言いませんでしたし」

ダイヤ「あのキノコ雲を見れば、放射線も怖くもなります」
　　　　　　

232 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:23:27.36 ID:qUt+mn7K.net

　　　　　
ダイヤ「早いとこアパートにある自転車を借りましょうか」

花丸「人のでしょ。流石にまずいんじゃ？」

ダイヤ「大丈夫です。同じ学校の友人のですし」ｶﾞｼｬﾝ　ｶﾗｶﾗ...

ダイヤ「会えたら、ごめんなさいって言いますわ」

果南「ダイヤ...」
　

233 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:25:03.60 ID:qUt+mn7K.net

　
花丸「でもこんな時に足となる自転車まで取られたら...」

花丸「やっぱり、貸し自転車屋さんまで行った方が」

果南「マ〜ル」ﾎﾟﾝｯ

果南「ダイヤが謝ればいいって言ってるし、乗ろうよ」ﾆｺｯ

果南「あんまり時間ないでしょ？」

花丸「...ん」

花丸「じゃ、ちょっと借りるずら〜。盗むじゃなくて、借りる」

ダイヤ「えぇ。後で返しましょう。持ち主に」
　　　　　

234 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:26:05.48 ID:qUt+mn7K.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---

ダイヤ「あそこのコンビニで一度休憩しましょうか！」ｼｬ〜　ｺｷｺｷｺｷ

果南「は〜い！」ｺｷｺｷｺｷ

花丸「ゼェ...ゼェ...ふ、二人とも...はや...」ｺｷ...ｺｷ...

果南「マル〜！早く〜〜！」ｺｷｺｷｺｷｺｷ

花丸「ヒィ〜〜！！」
　　　　　　　　

235 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:26:33.27 ID:qUt+mn7K.net

--- --- --- --- ---

張り紙：休業中 ﾋﾟﾗﾋﾟﾗ

ダイヤ「ま、そうですわね」

花丸「アイス食べたいずらぁ」ゼェ...ゼェ...

果南「まぁまぁ。ほら、お茶」

花丸「ありがとう。ング...ング...」

果南「飲みすぎるとトイレ行きたくなるよ〜」

236 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:27:23.14 ID:qUt+mn7K.net

　　　　　　　　　　　　
ダイヤ「ん」ｺﾞｿｺﾞｿ　ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ダイヤ「新しいニュースの更新はありませんね」

果南「今回の爆弾騒動と超非常事態宣言。他の人はどう思ってるんだろう」

ダイヤ「わかりませんわ。404で他人の意見が完全にシャットアウトされてますし」

ダイヤ「正常な感情の元、正常な認識をしてることを願うだけですわ」

ダイヤ「時に花丸さん。レジスタンスへの連絡は？」ｸﾙｯ

花丸「してるよ。逐一」ﾌﾟﾊ~
　　

237 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:27:51.68 ID:qUt+mn7K.net

　
ダイヤ「逆に向こうから、何かきてませんの？」

花丸「うーん。超非常事態宣言には驚いてたぐらい、かな？」

ダイヤ「そういえば...それに関してネットでも更新されてませんね」

果南「世界は知らないってこと？」

ダイヤ「えぇ。日本が戦う姿勢だということを知らないと言う事になります」

ダイヤ「今回の騒動で戦争まで踏み切るか、まだわかりませんが」

ダイヤ「次同じような攻撃を受けることがあれば、確実でしょう」

果南「なるほどなぁ」

花丸「...」
　　　　　

238 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:31:37.29 ID:qUt+mn7K.net

　
果南「て言うか、ダイヤはレジスタンスの通信見てないの？」

ダイヤ「花丸さんだけですわ。レジスタンスに入っているのは」

ダイヤ「私達はいつも花丸さん経由で情報を」

果南「そうだったんだ」ｸﾙｯ

花丸「ん。あまり大声で言えない組織だし」

花丸「Aqoursの中でも、オラだけでいいかなって」

果南「えー。そんなの水臭いじゃ〜ん」

果南「一緒に行くって言ったんだから、入れてよ〜」

ダイヤ「そうですわ。私も守られるばかりでいるつもりはありませんわ」
　　　　　　

239 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:32:11.79 ID:qUt+mn7K.net

　
花丸「う〜ん」

花丸「リスクを負うのはオラだけでいいと思うし」

花丸「必要な情報はAqoursに共有してるから大丈夫ずら」

ダイヤ「タイムラグがありますわ」

花丸「それは否めないけど...世界中の情報で混乱させたくないし」

花丸「やっぱりオラが指示を出す方が、下手に心配させなくていいと思うずら」

ダイヤ「花丸さんばかりに頼るわけには...」

花丸「オラは平気ずら〜」

ダイヤ「ですが...」

果南「...」
　　　

240 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:32:47.61 ID:qUt+mn7K.net

　
果南「ま。マルがそう言うならこのままでいいじゃん」

ダイヤ「そうでしょうか...？」

果南「そうだよ〜。だってマルは強くなったからね〜」

花丸「えっへん」ﾌﾝｽ

果南「本当に助けが必要になった時、支えてあげればいいんだよ。ね？」

花丸「うん。今回も二人が偵察の手伝いをしてくれて」

花丸「とっても助かってるずら〜」ﾆｺｯ

ダイヤ「そうですか...」
　　　　　

241 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:33:21.91 ID:qUt+mn7K.net

　
果南「ちなみにさー。レジスタンスってどんな人がいるの？」

花丸「色んな国の学生から政治家、軍人まで様々だよ〜」

果南「へ〜」

花丸「レジスタンスは２つのコミュニティの集合体で...」

花丸「１つが、みんなでこの世界で生き残る為に、情報を交換し合うコミュニティ」

花丸「もう１つが、軍から民主国家を取り返そうと、戦う姿勢のコミュニティ」

花丸「この２つでできてるずら」
　　　　　

242 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:34:04.86 ID:qUt+mn7K.net

　
花丸「両方とも、早く今のような状態から解放されて」

花丸「平和な状態にしたい、と言う事から利害関係が一致して」

花丸「軍に汚染されたネットとは違う、別のネットワーク帯域で」

花丸「お互いの国の情報を渡し合うんずら」

果南「で、日本の情報収拾担当がマルってわけなんだね〜」

花丸「うん。他にもいるけど、一番動いてるのはオラじゃないかな？みんなにも協力してもらってるし」

ダイヤ「...」
　　　

243 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:34:36.20 ID:qUt+mn7K.net

　
花丸「基本的に全員に情報配信をするんだけど...」

花丸「仲良くなった人と、個人で情報共有もする事もあるずら」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

花丸「例えば仲良いのが、この「ことりちゃん」って人」ｽｯ

ダイヤ「！？！？」

果南「お〜。可愛いじゃ〜ん」

ダイヤ(いやいや...アカウントの写真ですわ。本人なわけ...)

花丸「パリ在住の日本人デザイナーで...」

花丸「今、鞠莉ちゃんの安否の確認をお願いしてるずら」

果南「！」
　　　　　

244 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:35:05.27 ID:qUt+mn7K.net

　
果南「そ、そうじゃん！パリってイタリアじゃん！鞠莉は！？」

花丸「まだ見つかってないずら」

果南「うぐ...」

ダイヤ「そうですよね。一国で一人の人を探すのは大変ですわ」

花丸「うん。でもイタリアは、最初から戦争って雰囲気じゃないみたいで」

花丸「多分鞠莉ちゃんも無事だと思うずら〜」

果南「そうなんだ...それならいいね」

ダイヤ「きっと元気にしてますわ」

果南「うん。鞠莉だもんね。シャイニーだもん」
　　　　　

245 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:35:39.60 ID:qUt+mn7K.net

　
果南「でも、マルも鞠莉の為に動いてくれてたんだね」

果南「ありがとう」ﾖｼﾖｼ

花丸「うん...早く見つかるといいよね」ﾃﾚｯ

花丸「でもね、交換条件として...」

花丸「秋葉原の様子を知らせて欲しいって言われてるずら」

ダイヤ「秋葉原ですか？」

花丸「昔住んでたんだって。ことりちゃん」

ダイヤ(秋葉原...ことり...ミナリン...イヤイヤ...)

ダイヤ(東京にいた私でさえ、大学３年間の間μ’sになど...)
　　　　　

246 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:35:57.26 ID:6voBi7oe.net

バード！？

247 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:36:02.79 ID:6voBi7oe.net

バード！？

248 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:36:10.37 ID:qUt+mn7K.net

　
花丸「東京で大きな爆弾が爆発した事は、ネットにも上がってるし」

花丸「オラもレジスタンスのネットで共有したから」

花丸「ことりちゃんも心配してるみたい」

果南「東京に着いたらさ、秋葉原にも寄って」

果南「爆弾の被害に晒されてないか、きちんと教えてあげようよ」

花丸「うん。そのつもり」

花丸「そしたら、鞠莉ちゃんの安否にも一歩近づきそうだしね」
　　　　　

249 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:37:10.12 ID:qUt+mn7K.net

　
果南「はぁ。さ〜てと、汗も乾いて寒くなってきたし」

果南「そろそろ身体動かして、向かいますか〜」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

花丸「あと半分くらい？」ﾉﾋﾞｰｯ

ダイヤ「...ですわ」

花丸「そっか...まだ半分か」ｹﾞﾝﾅﾘ

果南「んー？そんなんで、秋葉原まで行けるの？」

花丸「うぅ...頑張るけどぉ...」
　　　　　

250 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:37:42.62 ID:qUt+mn7K.net

　
ダイヤ「...」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

果南「ん？」

ダイヤ「...」ｷﾞｭｯ

果南「ダイヤ、大丈夫？」

ダイヤ「え？な、何がですか〜？」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ　ｸﾙｯ

花丸「...」
　　　

251 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:38:58.77 ID:qUt+mn7K.net

　
果南「顔。出てるよ。変な声だし」

ダイヤ「うぐ...」

花丸「ダイヤさん。やっぱり怖い？」

ダイヤ「す、すみません...」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ダイヤ「二人がいれば平気だと思ったのですが...」
　　　

252 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:39:33.38 ID:qUt+mn7K.net

　　

花丸「大丈夫？このまま行ける？」

ダイヤ「は、はい...行けると思います...」

果南「でも、無理しなくていいよ？」

果南「標識見ながら行けば、東京駅まで行けると思うし」

花丸「うん。それもそうだね」

ダイヤ「ですが、二人と離れるのはもっと怖いですわ」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ダイヤ「行きますわ...私も」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

　　　　　　

253 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:39:43.64 ID:OQbs3980.net

もしかして20世紀少年パロやってた人？

254 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:40:10.74 ID:qUt+mn7K.net

　　
果南「...」

果南「ダイヤ、ハグ」ﾊﾞｯ

ダイヤ「は？」

果南「震えるんでしょ？おいで」

ダイヤ「...」

ダイヤ「あなたという人は...」ﾀｯﾀｯﾀ


ﾎﾞｽｯ　ｷﾞｭｰｯ


ダイヤ「...いつも、すみませんわ」ｽｩ...

果南「いいんだよ。お互い様じゃん？」ﾖｼﾖｼ
　　　　　　

255 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:40:55.29 ID:qUt+mn7K.net

　
--- --- --- --- ---


果南「行ける？」

ダイヤ「はい。震えも治りました」

花丸「果南ちゃんのハグは必殺技ずらー」

果南「知ってる〜」ﾌﾌﾝ

果南「どんな病気も治っちゃうからね。私のハグ」

ダイヤ「そうですわね」ｸｽｯ

ダイヤ「じゃ、向かいましょうか。東京に」

花丸「うん」


ｺｷｺｷｺｷｺｷ....
　　　　　

256 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:41:23.94 ID:qUt+mn7K.net

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--- --- ---
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257 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:42:09.16 ID:qUt+mn7K.net

今日はここまでで　お疲れ様でした。

258 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:42:28.55 ID:6voBi7oe.net

乙、面白かった

259 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 02:43:37.39 ID:qUt+mn7K.net

>>253
違う
>>258 夜遅くまでありがとね〜

260 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 03:12:34.94 ID:lrzpuNjT.net

相変わらず面白い、好き

261 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 03:14:37.33 ID:SBRrapqN.net

筆はえーよ乙

262 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 03:24:25.18 ID:0okw32Ir.net

楽しみにしてます

263 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 09:44:05.22 ID:qUt+mn7K.net

おはようございます また夜に更新できればと思います

264 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 12:15:29.25 ID:bqZGFmhb.net

鞠莉の安否がわからなくて不安な中ダイヤの精神を気遣い花丸のサポートをしつつ花丸の壊れた価値観に注意を向ける…
果南ちゃんこわれるな

265 ：名無しで叶える物語：2018/09/21(金) 20:00:28.64 ID:fyXXwnfO.net

ただいま 深夜目処に

266 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 00:54:14.76 ID:omIuBV/Z.net

楽しみ

267 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 01:36:28.77 ID:ChD+SwS8.net

また、2時ぐらいに投稿できれば

268 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 02:08:50.54 ID:ChD+SwS8.net

すみません あと1時間ほどかかりそうでした¯\_(ツ)_/¯

269 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 04:17:03.72 ID:we1rBlDu.net

たなんだとー！？

270 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:34:12.32 ID:DYWMhKzq.net

投下します

271 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:34:58.58 ID:DYWMhKzq.net

　　　　　　　　　　
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--- --- ---
---
　
ｺｷｺｷ...ｼﾞｬﾘｼﾞｬﾘｯ...


ダイヤ「...」ｺｷｺｷ ﾋﾟﾀｯ

ダイヤ「...つきましたわ」ｸﾙｯ

ダイヤ「おふた方。ここが...目指していた東京ですわ」

果南「そんな...」

花丸「ここが...東京？」


ﾋﾞｭｩｩー...ﾁﾘﾁﾘﾁﾘ...

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

272 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:35:42.53 ID:DYWMhKzq.net

　
果南「おかしいじゃん...こんなの」ｿﾞｸｯ

果南「東京なのに...ビルひとつない」

花丸「それどころか、瓦礫しかないずら」


ﾋﾞｭｩｩー...ﾁﾘﾁﾘ...


花丸「空気が霞んで、ぼやけてるけど」

花丸「地平線の奥まで何もない...」

ダイヤ「全部崩れさりましたわ...建物も人も」

果南「私、東京の事全然知らないのに...」

果南「なんなんだろう...この喪失感」ｷﾞｭｯ

果南「胸が...痛い」ﾎﾟﾛｯ

　　　　　

273 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:36:16.03 ID:DYWMhKzq.net

　　　　　　　　
ダイヤ「お二人ともまだましですわ」

ダイヤ「昨日響いていた悲鳴を...」

ダイヤ「聞かなくて済んでるんですもの」ﾌﾞﾙｯ

果南「ダイヤ...」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ダイヤ「...まだ明るい時間に」

ダイヤ「炎と煙で空が暗くなっ...うっ！」

ダイヤ「うぷ...っ」ﾀｯﾀｯﾀ


ｳｪｪｪ


果南「うぅ...」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ　ｸﾞｼｸﾞｼ

花丸「...」
　

274 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:36:49.26 ID:DYWMhKzq.net

　
花丸「...」ﾁﾗｯ

黒焦げの死体「」

溶けた車「」

花丸「...」ｸﾙｯ

ブルドーザーで隅に寄せられた瓦礫「」ｶﾞﾗｯ...

瓦礫の中にある小さい靴「」

果南「...ひぐっ...」ｸﾞｽﾞｯ　ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ...
　　　

275 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:37:19.23 ID:DYWMhKzq.net

　
ダイヤ「えほっえほっ...果南さん...」

ダイヤ「...大丈夫ですか？」

果南「ごめん...ね」ｸﾞｼｸﾞｼ

果南「私、こんなの想像してなくてさ」ｳﾙｯ

果南「涙が止まらないよ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ ﾎﾟﾀｯﾎﾟﾀｯ

花丸「...」

花丸「オラも...」

花丸「とてもショックずら...」
　　　　　

276 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:37:58.85 ID:DYWMhKzq.net

　
花丸「あそこの死体...親子かな」

黒焦げの大きい死体「」

黒焦げの小さい死体「」

ダイヤ「どうでしょう...庇っているように見えますが」

花丸「苦しまずにいけたと思う？」

ダイヤ「苦しまずに死ねたのは...」

ダイヤ「一瞬で灰になった人ぐらいじゃないでしょうか」

花丸「そうだよね。ごめん、意味のない質問だった...」

ダイヤ「いえ...」
　　　

277 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:38:29.92 ID:DYWMhKzq.net

　
果南「うぅ...ぐずっ」

ダイヤ「どうしますか...？進みますか？」

花丸「...進む。ここは爆心地じゃないずら」

花丸「地平線の向こうまで瓦礫だから、被害規模もわからないし」

花丸「円状に広がってる被害地の真ん中は...」

花丸「見ておきたい」ｺｸｯ

ダイヤ「ここよりもずっと地獄ですよ？」

花丸「それでも...秋葉原だって東京駅より奥だし」

花丸「必要な事だから」ｺｸｯ

ダイヤ「...」
　　　

278 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:38:58.22 ID:DYWMhKzq.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---


ｺｷｺｷ...ｼﾞｬﾘｼﾞｬﾘ...


果南「...」ﾎﾞｰｯ

果南「...」ﾁﾗｯ

瓦礫の前で泣いてる人「うあぁぁ...」

瓦礫の上で何かを探す人「...」ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ　ｷｮﾛｷｮﾛ

果南「鞠莉...」ｺｷｺｷ...
　　

279 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:39:32.86 ID:DYWMhKzq.net

　　　　　　　　　　　　　　
ダイヤ「花丸さん。だいぶ進んできましたが、位置は大丈夫ですか？」

花丸「倒れてた標識も見たし、正しい方向に進んでるよ」

花丸「東京駅が起爆点という情報は、信ぴょう性あるし」

花丸「何より瓦礫の粒度や、死体の数も...」

黒焦げの死体「」

ダイヤ「...そうですわね」

ダイヤ「でも、もっと近づくと...」

花丸「今度は一瞬で蒸発するから、死体がなくなるんだよね」ｺｷｺｷ

ダイヤ「...えぇ」ｺｷｺｷ...
　　

280 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:39:59.85 ID:DYWMhKzq.net

　
花丸「ん」ｸﾝｸﾝ

ダイヤ「これは...」ｸﾝｸﾝ

果南「潮の匂い？海？」

ダイヤ「えぇ。おそらく今港区の辺りを進んでますし」ｺｷｺｷ

ダイヤ「近いかもしれませんわ」

果南「お。海ーー」ｺｷｺｷｺｷｺｷ

花丸「果南ちゃんが元気になったずら〜」

果南「だって私、海星人だからね〜」

ダイヤ「なんですか、それ」ｸｽｯ
　　　　　

281 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:40:58.71 ID:DYWMhKzq.net

　
果南「海よろうよ〜。海〜！」

果南「気が少し滅入っちゃったし。ちょっと泳ごうよ〜」

花丸「えぇ...オラ、自転車漕いでクタクタ...」ｸﾞﾃﾞｯ

果南「何言ってるの〜。水に入れば回復するじゃ〜ん」

花丸「それは果南ちゃんだけずら〜」

果南「マリオもするんだな〜」

ダイヤ「いつのマリオの話ですか...」
　　　　　

282 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:42:31.82 ID:DYWMhKzq.net

　
果南「よ〜し、最後に海についた人は裸で遊泳〜」

果南「よーい、どん！」ｺｷｺｷｺｷｺｷ！

ダイヤ「か、果南さん！卑怯ですわーー！」ｺｷｺｷｺｷｺｷ

花丸「え！？こんなの、オラが負けるに決まってるずらぁぁぁ」ｺｷｺｷｺｷｺｷ


ｷｬｯｷｬ！


瓦礫の上で作業する人A「...元気だなぁ。あの子達」ﾌｩ

瓦礫の上で作業する人B「辛気臭いよりいいだろ〜」ﾊﾊﾊ

瓦礫の上で作業する人A「そうだなぁ。俺達もあいつらも原爆の放射線で死ぬし」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

瓦礫の上で作業する人B「最後ぐらい、楽しくな〜」ｶﾞﾗｶﾞﾗ
　　　　　

283 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:43:06.32 ID:DYWMhKzq.net

　
--- --- --- --- ---

果南「なんだ...これ」

ダイヤ「...」


ｺｷ..ｺｷ...ｺｷ...

花丸「...やっと...追いついだぁ...」ｾﾞｪｾﾞｪ

花丸「もう...無理ずらぁ」ｾﾞｪｾﾞｪ

ダイヤ「...花丸さん、見てはいけませんわ」

ダイヤ「後ろを向いてください...今すぐに」

花丸「えー...？何ー？」ﾁﾗｯ

花丸「...うっ！」
　　　　　

284 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:43:34.77 ID:DYWMhKzq.net

　　　　　　　　　
海に浮いてる山盛りの焦げた死体「」

花丸「こ、これは...」

ダイヤ「...うぷっ！」ｶﾞｼｬﾝｯ！　ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞ！

ｳｪｪｪ

果南「なんで...海にこんな」

花丸「そ、そうか...熱ずら」

花丸「...爆熱から逃れる為に、海に飛び込んだよ」
　

285 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:44:01.48 ID:DYWMhKzq.net

　
ﾌﾟｶﾌﾟｶ...

果南「そんな...こんなの...」ｳﾙｳﾙ

海上の焦げた死体「」ﾌﾟｶﾌﾟｶ...

海上の焦げた死体「」ｼﾞﾛｯ！

果南「！？　ひ、ひぃぃ！」ｶﾞｼｬﾝｯ　ｽﾞｻﾞｧ！　ﾄﾞﾃﾞｯ！

花丸「果南ちゃん！？」ｶﾞｼｬﾝ！　ﾄｯﾄｯﾄ
　　　　　

286 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:44:32.60 ID:DYWMhKzq.net

　
花丸「果南ちゃん、怪我は！？」

果南「目が、目が...私を」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

花丸「果南ちゃん！？正気を保って！そんな事ありえないよ！」

果南「もうやだよぉ。帰りたいよぉ」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

花丸「果南ちゃん...」

花丸「...」ﾁﾗｯ

ダイヤ「うぇぇ...」

花丸「ごめん...みんな...」


ｺｷｺｷ...
　　　　　

287 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:44:59.55 ID:DYWMhKzq.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---

花丸「...」ﾊﾟｼｬｯ

ダイヤ「秋葉原もボロボロですわね」

花丸「東京駅から二駅だしね...被害も大きいずら」ﾊﾟｼｬ

果南「ここがお寺だってわかるのが、奇跡だよね」

ダイヤ「ほとんど燃えてますけども...なんとか鳥居でわかりますわね」

果南「ここさ、私たちがラブライブ前に祈ったところだよね」

ダイヤ「えぇ。Aqoursのみんなで来ましたわ」
　　　　　

288 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:45:52.49 ID:DYWMhKzq.net

　
果南「あの時さ〜。なんてお願いした〜？」

花丸「ん〜と...」

ダイヤ「願ったことを、言ってもいいんでしょうか...」

果南「いいじゃんいいじゃん〜」

果南「私はさ、歌がみんなに届きますようにって祈ったんだよ」

ダイヤ「私はそうですね...浦の星の思いを届けたいと祈りましたわ」

果南「へー、素敵じゃん」
　　　　　

289 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:46:36.14 ID:DYWMhKzq.net

　
花丸「オラは...う〜ん」

花丸「あ゛」

ダイヤ「ん？」

果南「マルはなんて祈ったの？やっぱり優勝したい？」

花丸「あはは〜。忘れちゃったじゅら〜」

ダイヤ「恥ずかしがらなくても」
　　　

290 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:47:24.61 ID:DYWMhKzq.net

　
果南「それにさっきの、『あ゛』は、思い出したってことでしょ？」

花丸「うーうん！全然！忘れたずら！」

果南「ま〜る〜」ｸﾞﾘｸﾞﾘﾎﾟｰｽﾞ

花丸「ひ、ひえーっ！」ﾋﾟｭｰ

果南「逃げた！待てーーっ」ﾀﾞｯ

ダイヤ「ほんと、二人は...」ｸｽｸｽ
　　　　　

291 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:47:59.47 ID:DYWMhKzq.net

　
ダイヤ「...」ﾁﾗｯ

燃えた神社：　ﾎﾞﾛｯ...

ダイヤ(神田明神の神様...) ｽｯ...

ダイヤ(神様も家が燃えてしまって大変かと思います...)

ダイヤ(ですが、どうか...世界が平和になるよう、私達をお導きください)
　　　　　

292 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:48:38.45 ID:DYWMhKzq.net

　

果南「ヘッヘッヘ。捕ま〜えた〜」ｶﾞｼｯ

花丸「あ〜う〜。果南ちゃんから逃げられるわけないずら〜...」

花丸「ん」ﾁﾗｯ

果南「ん？」ﾁﾗｯ

ダイヤ「...」ｽ....

果南「ん」ﾁﾗﾘ

花丸「ん」ｺｸｯ

　　　　　

293 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:49:07.06 ID:DYWMhKzq.net

　

ダイヤ「...」

果南・花丸「」ﾊﾟﾝ！ﾊﾟﾝ！

ダイヤ「ﾋﾟｷﾞｯ」ﾊﾟﾁｯ　ﾋﾞｸｯ！

果南「先に祈るのはフライング〜」

花丸「ずらずら。一緒に祈るずら〜」

ダイヤ「ふふっ...ですわね」

　　　　　

294 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:49:53.21 ID:DYWMhKzq.net

　
果南「...」ｽｯ

花丸「...」ｽｯ

ダイヤ「...」ｽｯ

ダイヤ(世界に平和が訪れるように...)

果南(Aqoursが集まって歌える日が来るように...)

花丸(昔は、ズラって言わないように、とか祈ったけど...)

花丸(治らなかったし。今はただ...みんなを守れるように...)


ｻﾗｻﾗ...

　　　　　　

295 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:50:37.00 ID:DYWMhKzq.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---

ｶﾞﾁｬｯ

ダイヤ「...なんとか日が落ちきる前に戻れましたわね」ﾊﾟﾁｯ

果南「どっと疲れたぁ」ｸﾞﾀﾞｯ

花丸「お、オラも...足がパンパン...」ｺﾋｭｰ...ｺﾋｭｰ

ダイヤ「お風呂沸かしますわ...」ﾄｺﾄｺ　ｶﾞﾁｬ　ｼﾞｬｰ...

果南「洗面所借りるね〜。うがいしたい」ﾄｺﾄｺ　ｼﾞｬｰ...　ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ

花丸「オラも...台所でいいや」 ｼﾞｬｰ...　ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ


　　　　　

296 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:51:05.56 ID:DYWMhKzq.net

　
--- --- --- --- ---


花丸「ふい〜。いい湯だった〜」ﾎﾟｶﾎﾟｶ

ダイヤ「お湯、抜いてくれました？」

花丸「うん」

果南「マル〜、カップ麺食べる〜？」

花丸「いらないずら。ありがとう。どっこいしょっと」ﾎﾞｽｯ

果南「オッケ〜。じゃ私の分だけ」ｺﾎﾟﾎﾟ...

　　　

297 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:51:50.73 ID:DYWMhKzq.net

　　　　　　　　　　　　　　

ダイヤ「あ、そういえば、何回か花丸さんの携帯が震えてましたわ」

花丸「んあ。今日の事を報告したから、その返信だと思う」ｽｯ　ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

花丸「ことりちゃんからも来てるね〜」ｽｯｽｯｽ

果南「ん」ﾋﾟｸｯ

果南「なんて来てる？」

花丸「神田明神の写真とか、感謝してるみたいずら〜」

ダイヤ「望んでいた結果ではなかったと思いますが...」

花丸「ん。でもね、オラが送った写真の中に」

花丸「友達の写真があったんだってさ〜」

　　　　　

298 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:52:19.12 ID:DYWMhKzq.net

　

ダイヤ「友達？」

花丸「この難民キャンプの写真。この女医さんが友達なんだって」

果南「へ〜。女医ねぇ」

ダイヤ(！？！？...心なしか、西木野さんに似てますわ)

ダイヤ(『ことりちゃん』って、本当にμ'sの...)

果南「美人だね」

花丸「うん。難民ボランティアなんて、頭が上がらないずら〜」

　　　　　　　　

299 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:52:44.46 ID:DYWMhKzq.net

　

果南「...ねぇ。鞠莉のことは〜？」ｽﾞｽﾞｲ

花丸「ん？えーっと...ん！」

果南「も、もしかして...見つけ」

花丸「小原グループの経営してるホテルを見つけたって！」

果南「本人じゃなくて、ホテルか〜」

花丸「いやいや。404の中で、小原経営のホテルか見つけるのも」

花丸「苦労だったと思うよ〜？」

果南「あー、うん。別に凄くない、ってわけじゃないんだけど...」

果南「できれば本人の情報が欲しかったかなぁって」ｼｭﾝ

　　　　　　

300 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:53:26.35 ID:DYWMhKzq.net

　
ダイヤ「果南さん。落胆するのは早いですわ」

ダイヤ「そこのホテルに住んでる可能性も、十分ありますわ」

果南「ん...あー、確かに」

花丸「それに、１つホテルが分かれば、系列店を探すのは容易ずら」

花丸「小原系列のホテルを中心に、調査を頼んでみるね〜」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

果南「うん。ありがとう」

ダイヤ「相手が交換条件を出して来たら、また一緒に手伝いますので」

花丸「うん...辛い思いをさせるかも知れないけど、頼りにしてるずら」
　　　　　

301 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:54:17.22 ID:DYWMhKzq.net

　
ダイヤ「他の着信は？」

花丸「あの爆弾関連についてだね〜」

花丸「全体で共有したから、色んな国の人からお礼が来てる」

果南「へ〜」

花丸「ん。爆弾が落ちる事を教えてくれた人からも、個人宛て返信が来てるずら〜」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ダイヤ「私の命の恩人に当たる方ですわね...」

ダイヤ「ぜひ、お礼をお伝え願えますか？」

花丸「うん。それは、一番最初に伝えたよ」

花丸「大事な人を守れたって」ﾆｺｯ

ダイヤ「そうですか」ﾆｺｯ
　　　　　

302 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:54:53.41 ID:DYWMhKzq.net

　　　　
花丸「...んあ〜。でも、やけに長い返信だなぁ〜」

果南「今回みたいに、大事な事が書いてあるのかも。読んでよ」

花丸「んー。こんなに長い英文だとPCがないと辛いずら。翻訳できない...」

果南「ん？それなら私が読むよ〜」

ダイヤ・花丸「え！？」
　　　　　　　　　　　　　

303 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:56:43.41 ID:DYWMhKzq.net

　

花丸「果南ちゃんが英語を...？」ｷｮﾄﾝ

ダイヤ「またまたご冗談を...」ｸｽｯ

果南「え。なんかムカつくんだけど〜...」

果南「私が帰国子女だって事忘れてない？」

ダイヤ・花丸「あ！」

花丸「そ、そっか海外にいたから...」

ダイヤ「帰国子女ですわね...あの果南さんでも」

果南「こ〜ら。言葉に含みが見えてるよ」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

花丸「いぎゃぁぁぁ〜〜〜含んだのは、オラじゃないぃーー」

　　　　　　

304 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:57:32.51 ID:DYWMhKzq.net

　
果南「て事で。ほらほら、貸して」

花丸「う〜う〜ん」ｽｯ

果南「どれどれ〜。ふむふむ〜...」

果南「ん？...」ｽｯｽ

花丸「どう〜？」ｽﾘｽﾘ

果南「...」ｽｯｽｯｽ

ダイヤ「...果南さん？」

果南「ごめん...普通に今真剣」ｽｯｽｯｽ

　　　　　　

305 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:58:06.02 ID:DYWMhKzq.net

　
ｶｯﾁｺｯﾁ...ｶｯﾁｺｯﾁ

果南「難しかったけど読めた...」ﾌｩ...

花丸「内容は？」

果南「今回の東京爆発...北中国からの攻撃じゃないかもしれないって」

花丸「！？」

ダイヤ「...意味がわかりません。どういう事ですか？」

ダイヤ「今回の攻撃...名言されていませんが」

ダイヤ「旧中国軍がクーデターで統治している、北中国からの...」

ダイヤ「日本と東亜連合の会談を狙っての攻撃ですよね？」

花丸「うん。しかもその人は北中国のエージェント」

花丸「爆発した時刻も彼の情報と一致していたし、北中国からの攻撃のはずだよ」

　　　　　　　　　　　　　

306 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:58:41.46 ID:DYWMhKzq.net

　
果南「うん...北中国が東京に攻撃したのは事実」

果南「会談中の東亜連合の代表の殺害が目的っていうのも合ってる」

果南「だけど今回の弾道ミサイルに、半径300m以上を破壊する能力は」

果南「なかったって言ってるんだよ」

果南「つまり北中国のミサイルでキノコ雲は...発生しない」

花丸「え...」

ダイヤ「そ、それじゃあ、あの爆発は...」

果南「北中国のミサイルの着弾と同時に」

果南「別の爆弾が爆発した事になる」ｺｸｯ
　　　　　　　　　　

307 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:59:10.49 ID:DYWMhKzq.net

　
ダイヤ「別の爆弾...？ますます意味がわかりませんわ！」

ダイヤ「同刻に別の国からも爆弾攻撃を受けたと言いますの！？」

果南「その答えに繋がるかもしれないのが...神田明神」

花丸「神田明神？」

果南「あそこの神社さ、高台の上にあって...」

果南「木造なのに、まだ姿がわかるぐらいの被害だったじゃない？」

花丸「うん。写真をことりちゃんに送ったら、神田明神だとわかってたし」
　　　　　　　

308 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 05:59:47.95 ID:DYWMhKzq.net

　
果南「それ、ありえないんだよ」

果南「他国からの攻撃なら、神田明神は燃え尽きてないといけないんだ」

ダイヤ「か、果南さん！もったいぶらずに教えてください！」

果南「今回東京を破壊した爆弾。MOAB」

果南「それが、地上に接着した状態で爆発したって事なんだ」

ダイヤ「！？」

花丸「...それが、何でいけないの？」

果南「ダイヤはわかるでしょ？ミリタリーマニアだし」

ダイヤ「...最大威力の起爆点」ｷﾞﾘｯ
　　　　　　

309 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:00:21.24 ID:DYWMhKzq.net

　
ダイヤ「花丸さん。爆弾は自身を中心に球状に被害を及ぼすのは」

ダイヤ「容易に理解ができますわね？」

花丸「うん」

ダイヤ「だとしたら、地上に一番被害を及ぼせるのは...？」

花丸「自分を中心とした球状なら...」

花丸「直径距離を破壊できる、地上で爆発した時じゃない？」

ダイヤ「えぇ、そうですわ。でも、それは地上が『平地』での話」

花丸「！」
　　　　

310 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:02:41.05 ID:DYWMhKzq.net

　
ダイヤ「...東京はご存知の通り、ビルが沢山ありました」

ダイヤ「そういう場所の場合、地上でMOABを爆発させたとしても」

ダイヤ「ビルや車が障害物となって、最大威力が出せません」

ダイヤ「...市街地の破壊が目的なら」

ダイヤ「ビルが障害とならない、空中で爆破させるのが定石という事です」

花丸「空中で爆発していたら、神田明神は空からの熱と炸裂で」

花丸「跡形も無くなってしまう...それが残っている事が」

果南「地上で爆発したという証拠」ｺｸｯ
　　　　　　　　　

311 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:03:40.84 ID:DYWMhKzq.net

　

果南「他国からの攻撃なら、MOABを使いながらその定石を破るのは考えにくい」

果南「ましてや、北中国のミサイルと同刻に爆発させる離れ業までしているのに」

ダイヤ「...もういいですわ。見えてきました。何処がMOABを使ったか」

花丸「オラも...」

ダイヤ「でも、理由がわかりませんわ。なぜ使う必要があったのです...？」

果南「うぇ！？」

果南「んー。そ〜れは、えっと〜...」

果南「なんでだろ〜？メールには書いてなかったなぁ...あはは」

ダイヤ「急に説得力が...」

花丸「世論操作と情報操作の為ずら」

果南「お」

　　　　　　　　　　　　　

312 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:04:03.14 ID:DYWMhKzq.net

　
花丸「キノコ雲」

花丸「404でマスメディアが真実を語れず...」

花丸「限定された情報の中で、世論が出した解が」

花丸「東京が敵国から原爆攻撃を受けたという真実」

花丸「それが間違っているのは、ガイガーカウンターで容易に説明できるけど」

花丸「広島と長崎の強烈な原爆の知識と、キノコ雲の画像が先行して」

花丸「真実が作られた真実を覆すのはほぼ不可能」
　　　　　　　　　　　

313 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:06:28.99 ID:DYWMhKzq.net

　

花丸「更にオラ達は、数ある虐殺行為の中で」

花丸「小学校の代から原爆投下こそが、最も卑劣な行為だと教えられてきたから」

花丸「それに対しての報復に関しては、仕方がないと腑に落ちてしまう」

花丸「今回の自作自演の爆弾劇で、行いたかった事は...」

花丸「敵国からの攻撃情報に便乗した...」

花丸「世論の後押しによる、自衛隊から軍隊への昇華。というシナリオずら」

果南「...」

ダイヤ「...」

　　　　　　　

314 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:08:27.12 ID:DYWMhKzq.net

　
ダイヤ「何なのですか...」

ダイヤ「自国を傷つけてまで、何がしたいのですか...」ｳﾙｳﾙ

果南「ダイヤ...」

ダイヤ「果南さん！花丸さん！教えてください！」ﾌﾞﾜｯ！

ダイヤ「世界で起きたクーデターは、一体何の為なのですか！」

花丸「...」

ダイヤ「彼らは何と戦っているのですか！？」

ダイヤ「私達は何の為に偽装網に踊らされているのですか！」

ダイヤ「教えてください！...教えてください...」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

果南「ダイヤ。落ち着いて」ｷﾞｭｯ　ﾖｼﾖｼ

ダイヤ「うあぁ...うあぁぁん！」
　　　　　

315 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:10:01.20 ID:DYWMhKzq.net

　
ｳｧｧｱﾝ！　ｳﾜｧｧﾝ！....


花丸「クーデターの...意味か」ﾎﾞｿｯ


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ダイヤ(それから程なくして...)

ダイヤ(日本は東亜連合と安保条約を提携)

ダイヤ(条例に乗っ取って、北中華人民共和国との戦争を開戦した)

　　　　　　　　　　　　　

316 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:10:38.55 ID:DYWMhKzq.net

　
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ﾋﾟﾛﾛﾝ

ダイヤ「ん」ｺﾞｿｺﾞｿ　ｽｯ

花丸：東京・横浜付近で焼夷弾が降る可能性があります。本日午後4時頃です

ダイヤ「また火の雨ですか...」ﾎﾟﾁｯ

ダイヤ「わかりました...っと」ｽｯｽｯｽ　ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
　　　　　　　　　　

317 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:11:33.49 ID:DYWMhKzq.net

　　　
ダイヤ(加速する流れの中で)

ダイヤ(変わり果てた彼女の淡白な文面は)

ダイヤ「逃げる準備をしませんと...」ｺﾞｿｺﾞｿ

ダイヤ(もう昔には戻れないと、つきつけてる気がして...)



ダイヤ(404ディストピア)
　　　　　　　　

318 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:12:05.35 ID:DYWMhKzq.net

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319 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:12:30.52 ID:DYWMhKzq.net

今日はここまで　お疲れ様でした

320 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:13:13.02 ID:2MiW1tBo.net

乙
面白かった

321 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:14:52.68 ID:DYWMhKzq.net

朝になっちゃった　¯\_(ツ)_/¯　
３連休は書けない可能性大です　ごめんなさい
おやすみなさい

322 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:17:22.66 ID:DYWMhKzq.net

>>320
リアルタイムでありがとう。いい三連休を

323 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:18:17.42 ID:2MiW1tBo.net

三連休明けに復活してくれればそれだけで幸せ
お疲れさんですおやすみなさい

324 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 06:19:09.04 ID:2MiW1tBo.net

>>322
良い三連休をば

325 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 13:15:58.75 ID:rbIvvSl2.net

ほ

326 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 13:20:09.60 ID:aSBLeWsF.net

花丸「今回の自作自演の爆弾劇で、行いたかった事は...」

花丸「敵国からの攻撃情報に便乗した...」

花丸「世論の後押しによる、自衛隊から軍隊への昇華。というシナリオずら」

ミリィッ

ミリミリミリ

バキバキバキ

花丸「！？！？！？！？」

果南「国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ！！！！！！！！！！！！！」

グワバアアアアア！！！！！！！！！！！！！

花丸「────」

ドッバシャアアアアアア！！！！！！！！！！！

ビチャビチャビチャ！！！！！！！

果南「こんな、腟内部から股割きなんてエグい真似はさぁ、鞠莉にはとても出来ないね」

鞠莉「Oh！花丸の身体が縦に真っ二つね！！！ミラクル！イッツ・ミラクルよ！！！マイ・ダーリン！！！！！」

327 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 13:20:37.49 ID:aSBLeWsF.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

328 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 18:24:38.08 ID:TsIcFQ6s.net

保守

329 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 19:46:12.67 ID:ZTdGWuiS.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

330 ：名無しで叶える物語：2018/09/22(土) 22:11:13.90 ID:aSBLeWsF.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

331 ：名無しで叶える物語：2018/09/23(日) 00:08:46.74 ID:bMwaTyqs.net

ほ

332 ：名無しで叶える物語：2018/09/23(日) 04:30:28.78 ID:MlU72GVt.net

ほ

333 ：名無しで叶える物語：2018/09/23(日) 09:02:05.95 ID:hPbrd2RE.net

ほ

334 ：名無しで叶える物語：2018/09/23(日) 10:11:22.26 ID:ytz+7hgH.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

335 ：名無しで叶える物語：2018/09/23(日) 12:40:26.66 ID:D4I+htlq.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

336 ：名無しで叶える物語：2018/09/23(日) 14:43:06.81 ID:s4NBFUKU.net

すき

337 ：名無しで叶える物語：2018/09/23(日) 22:59:33.76 ID:sq9D98wy.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

338 ：名無しで叶える物語：2018/09/24(月) 03:54:20.46 ID:yBisR1Ar.net

ほ

339 ：名無しで叶える物語：2018/09/24(月) 06:19:16.55 ID:nputTjKp.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

340 ：名無しで叶える物語：2018/09/24(月) 11:38:52.72 ID:fVtaNgKo.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

341 ：名無しで叶える物語：2018/09/24(月) 23:10:43.80 ID:nputTjKp.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

342 ：名無しで叶える物語：2018/09/24(月) 23:20:46.55 ID:Pp6de8AY.net

し

343 ：名無しで叶える物語：2018/09/24(月) 23:24:42.03 ID:9F9UWEps.net

戻りました。保守ありがとうございました 明日の深夜から再開できれば¯\_(ツ)_/¯

344 ：名無しで叶える物語：2018/09/25(火) 00:14:45.09 ID:AGy9tUSE.net

保守ワロタw

345 ：名無しで叶える物語：2018/09/25(火) 00:53:35.69 ID:9xz5t0He.net

すっかり荒らされてるが俺は楽しみにしてるからな

346 ：名無しで叶える物語：2018/09/25(火) 01:12:05.36 ID:oW0zJsTG.net

おつかれさまです　まってます！

347 ：名無しで叶える物語：2018/09/25(火) 01:20:36.05 ID:edBmcRGy.net

楽しみにしてやす

348 ：名無しで叶える物語：2018/09/25(火) 07:35:43.21 ID:QkhNKGBG.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

349 ：名無しで叶える物語：2018/09/25(火) 07:48:10.11 ID:Uc7Ysv1Z.net

まってる

350 ：名無しで叶える物語：2018/09/25(火) 08:20:34.70 ID:maEEyVbt.net

荒らしと見せかけといて保守してるの草

351 ：名無しで叶える物語：2018/09/25(火) 20:16:40.55 ID:PfU3tfQh.net

帰宅
深夜にあげられれば

352 ：名無しで叶える物語：2018/09/25(火) 21:52:01.38 ID:I4bx9fi3.net

待機

353 ：名無しで叶える物語：2018/09/25(火) 22:56:06.89 ID:ZRCYDnXo.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

354 ：名無しで叶える物語：2018/09/26(水) 01:25:29.42 ID:8Fe1Jk1M.net

3時目処に もっと遅れたらごめんね¯\_(ツ)_/¯

355 ：名無しで叶える物語：2018/09/26(水) 01:31:46.77 ID:hMlvYDMr.net

お待ちしてますわ

356 ：名無しで叶える物語：2018/09/26(水) 01:51:12.51 ID:vPkjUTTW.net

朝起きて読みます

357 ：名無しで叶える物語：2018/09/26(水) 03:48:56.03 ID:8Fe1Jk1M.net

ちょっとまとめきれなかったので明日でごめんなさい。

358 ：名無しで叶える物語：2018/09/26(水) 06:43:38.82 ID:362i+cwM.net

気長に待ってる

359 ：名無しで叶える物語：2018/09/26(水) 06:45:20.28 ID:2d5RBYFn.net

わたし待つずら

360 ：名無しで叶える物語：2018/09/26(水) 07:38:47.16 ID:zPeNUXTs.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

361 ：名無しで叶える物語：2018/09/26(水) 11:44:49.66 ID:abzAmLfH.net

まってる

362 ：名無しで叶える物語：2018/09/26(水) 12:28:34.10 ID:8Fe1Jk1M.net

ありがとう。帰宅したらすぐ進めます

363 ：名無しで叶える物語：2018/09/26(水) 22:41:34.05 ID:YSsSYmbQ.net

たのしみ

364 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:43:53.74 ID:H4Lexam7.net

始めます

365 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:44:24.17 ID:H4Lexam7.net

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善子(知ってるかしら？)

善子(昔から戦争の理由は3つに分類されるの)

善子(資源や土地の奪い合い)

善子(政府に対する不満からの内乱)

善子(そして宗教的価値観の相違からの抗争。この3つ)

　　

366 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:44:59.40 ID:H4Lexam7.net

　　　　　　　　　
善子(今回の日本の戦争に当てるなら...)

善子(発端は2つ目の内乱に属すわね。クーデターだし)

善子(で、北中国との戦争は１つ目)

善子(脅威への応戦が強調されてたけど、政治面だけをフォーカスすると)

善子(戦争後に決議されるのは、旧中国時代からの天然ガス問題と南北中国の併合)

善子(ほらね？分類に属するの)
　　　　

367 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:45:37.82 ID:H4Lexam7.net

　
善子(世界中で絶賛起きている戦争も、国単位で見るなら)

善子(全て上の3つで説明できる)

善子(...つまり、着眼すべきはここじゃない)

善子(火薬庫っていうのは、どの国にも存在する)

善子(...問題は世界中の火薬庫に、一斉に火をつけたのは誰かって事)

善子(クーデターを先導し、混沌を生み出したジョーカーは？)
　　　　　　

368 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:47:49.72 ID:H4Lexam7.net

　　　　　　　
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善子「404ディストピア」

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369 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:48:52.33 ID:H4Lexam7.net

　　
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ｺﾝｺﾝ　ｶﾞﾁｬ

ルビィ「ただいまぁ」

善子「おかえり〜」ｶﾀｶﾀ

ルビィ「またパソコンばかりして〜。目悪くするよー？」

善子「ん」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ
　　　　　　　　　

370 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:49:23.04 ID:H4Lexam7.net

　
ルビィ「夕飯は食べたの？」

善子「まだ」ｶﾀｶﾀ

ルビィ「欲しい？」

善子「うん」ｶﾀｶﾀ

ルビィ「じゃ、何か作るから〜」

ルビィ「呼んだら直ぐ来るんだよ？」

ﾊﾞﾀﾑ

善子「サンキュ〜」　ｶﾀｶﾀｶﾀ
　　　　　

371 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:49:56.39 ID:H4Lexam7.net

　
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善子「うまうま」ﾓﾁｬﾓﾁｬ　ｽｯｽｯｽ

ルビィ「ご飯中に携帯触るの、お行儀悪いと思うなぁ」ﾆｺｯ

善子「ご、ごめん...」ｶﾁｯ

ルビィ「味、大丈夫？ちょっと味醂入れすぎて...」

善子「ん？平気よ。寧ろこの大根とか、いい味してるわ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ルビィ「あはは。それ冬瓜だよ〜。大根入ってないよっ」ｹﾗｹﾗ

善子「へー。これが冬瓜なんだ。うまうま」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
　　　　　

372 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:50:24.26 ID:H4Lexam7.net

　
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ルビィ「あ、そういえば物理の先生が〜」

善子「うん」

ルビィ「そろそろ授業に来ないと単位落とすってさ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

善子「うぐ...単位ねぇ...」

ルビィ「学校おいでよ。楽しいよ？」

善子「戦争中だし...なんか、行く気が...」
　　　　　

373 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:51:15.65 ID:H4Lexam7.net

　
ルビィ「空襲が怖いの？」

善子「う〜ん...」

ルビィ「大丈夫だよ〜。戦闘の殆どが大陸だし」

ルビィ「秋田みたいな田舎を攻撃しないと思う」

ルビィ「それにいざという時は、花丸ちゃんが指示してくれるしね」

善子「う〜ん。そういう事じゃないのよね〜」

ルビィ「？」
　　　　　

374 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:51:44.13 ID:H4Lexam7.net

　
善子「...今回の戦争。メインは北と南の中国の戦いだけど」

善子「日本だって東京がMOABで壊滅して」

善子「首都が福岡に移るほどの打撃をうけてるわけじゃない」

ルビィ「東京MOABは、自作自演だと花丸ちゃんは言ってたよ？」

善子「あ、うん。それはそうだけど...」
　　　　　

375 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:52:27.88 ID:H4Lexam7.net

　　　　　　　　　
善子「と、とにかくよ。日本全体に緊張が走っているのに...」

善子「私達は秋田で、昔と変わらない平和な日々を過ごしている」

ルビィ「平和だよね〜」

善子「そう、平和。びっくりするぐらい平和」

善子「だから...その世間と現状のギャップがなんか心に来てて...」

善子「今は学校に通うより、もっとすべき事があるんじゃないかって思うの」

ルビィ「そっか...善子ちゃん、色々考えてるんだね...」

　　　
　　　
ルビィ「なのに、部屋でPC触ってるだけなの？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

善子「クゥ〜。突っ込まれた〜」ｱｲﾀ~
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

376 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:53:00.38 ID:H4Lexam7.net

　
善子「あ〜ぁ...学校が隕石で吹っ飛べばいいのに」ｸﾞﾃﾞｯ

ルビィ「あ、やけくそになった」ｸｽｸｽ

善子「隕石じゃなくても、爆弾でも、大型地震でも、宇宙人襲来でも」

善子「とにかく校舎が消えて、単位もなくなればいいのに〜」ｸﾞｻｯ　ﾊﾟｸｯ　ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ

ルビィ「思考が小学生だね〜」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

善子「うるひゃ〜い」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
　　　　　

377 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:53:57.83 ID:H4Lexam7.net

　
ルビィ「とりあえず単位がヤバいことは伝えたから」

ルビィ「それでも来ないのは自己責任だよ。善子ちゃん」ｶﾞﾀｯ

善子「ヨハネ、ね。はいはい。なんとかしますよ〜」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

ルビィ「も〜。心配だなぁ」
　　　

378 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:54:49.64 ID:H4Lexam7.net

　
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ﾎｰﾎｰ... ﾎｰﾎｰ...


ｺﾝｺﾝ

ルビィ「起きてる〜」ｶﾞﾁｬｯ

善子「ん」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

ルビィ「またPCして〜」

善子「要件は？」ｶﾀｶﾀ

ルビィ「...特にないけど。一緒にいていっ？」

善子「ご自由に〜」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

ルビィ「ん」ﾄｺﾄｺ　ﾄｽﾝｯ
　　　　　

379 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:55:24.61 ID:H4Lexam7.net

　
ルビィ「...」ﾁｸﾁｸ

善子「...」ｶﾀｶﾀ

ルビィ「...」ﾁｸﾁｸ　　　

善子「何してるの？」ｸﾙｯ

ルビィ「ん〜？お裁縫。マフラー編んでる」ﾁｸﾁｸ

善子「あー。もうそんな時期ね」

ルビィ「寒くなってきたよね〜」
　　　　　

380 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:56:09.44 ID:H4Lexam7.net

　
善子「白とピンクと黄色...淡い色ね」

善子「汚れが目立たない？」

ルビィ「目立つかも。でも、この色がよかったの」

ルビィ「これAqoursの頃のルビィと善子ちゃんと花丸ちゃんなんだっ」ﾁｸﾁｸ

善子「あ〜なるほど。イメージカラーね」

ルビィ「うんっ」ﾆｺｯ　ﾁｸﾁｸ
　　　　　

381 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:56:38.31 ID:H4Lexam7.net

　
善子「出来たらどうするの？」

ルビィ「頑張ってる花丸ちゃんに送ろうかなって」

善子「ふ〜ん...いいんじゃない？」

ルビィ「善子ちゃん、欲しかった？」ﾁﾗｯ

善子「べ、別に！」

ルビィ「じゃ、あとで作ってあげるね〜」ﾁｸﾁｸ

善子「う、うん...ありがと」ﾎﾞｿｯ
　　　　　

382 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:57:36.00 ID:H4Lexam7.net

　
ルビィ「...花丸ちゃん、元気かなぁ？」

善子「元気でしょ。3日に1回はトーク来るじゃない」

ルビィ「そうだけどぉ...」ｱｾｱｾ

善子「...ま。言いたい事はわかるわ」

善子「定時連絡みたいよね。最近のあいつのトーク」

ルビィ「うん...ちょっぴり寂しい」ｼｭﾝ

ルビィ「ずらずら言ってる花丸ちゃんが恋しいよ」ﾃﾍﾍ

善子「ははっ。文字にも語尾に『ずら』付けてたらヤバいわね」
　　　　　

383 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:58:28.41 ID:H4Lexam7.net

　
善子「ま、忙しいのよ。あいつもあいつで」ｸﾙｯ　ｶﾀｶﾀ...

ルビィ「ピギィ...ﾍﾅﾒﾙﾁｪ...」

善子「あ、ルビィのピギィ久しぶりに聞いたかも」ｶﾀｶﾀｶﾀ

ルビィ「うぎゅっ！で、出てた？」

善子「うん」ｹﾗｹﾗ

ルビィ「うゅ...直らないなぁ」ｼｭﾝ

善子「ルビィのそれが直らない間は、あいつも『ずら』ってるわよ」ｶﾀｶﾀ

ルビィ「...ふふっ。そっか。ずらってるといいなっ」
　　　　　

384 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:59:10.69 ID:H4Lexam7.net

　
ルビィ「で、善子ちゃんはPCで何してるの？」

善子「ん〜？」ｶﾀｶﾀ

善子「何してると思う？」ｸｯｸｯｸ

ルビィ「Aqoursの誰かと会話してるわけじゃなさそうだし...」

ルビィ「ネットでAK47でも見てるの？」

善子「ぶふっ！ちょ、それ、黒歴史！言うのやめて！」

ルビィ「あ〜、そこは自覚してるんだ」ｸｽｸｽ

善子「〜〜っ！///」
　　　　　

385 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 02:59:42.99 ID:H4Lexam7.net

　
ルビィ「じゃ、ミリタリーでないとすると...」

ルビィ「やっぱり、善子ちゃんは何をしてるの？」

善子「ん」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

善子「ルビィには言ってもいっか...」

ルビィ「？」

善子「...レジスタンス」

善子「私もアクセスできるの」

ルビィ「！？！？」
　　　　　

386 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 03:13:01.14 ID:H4Lexam7.net

　
善子「驚いた？」

ルビィ「れ、レジスタンス...」

ルビィ「だ、ダメだよっ！花丸ちゃんがダメって言ってたよ！」

善子「ん...だから、ずら丸には内緒でよろしく」ﾍﾟｺｯ

ルビィ「あ、うん」ﾎﾟｶｰﾝ

ルビィ「...って、やっぱりダメだよ！危険だよぉ！」
　　　　　

387 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 03:13:47.01 ID:H4Lexam7.net

　
善子「あーもう！平気よ、平気！」

善子「日本ではレジスタンスに属するのは違法じゃないんだから！」

ルビィ「だけど、今は超非常事態宣言中だよ！？何が起こるか...」

善子「確かに、あれは危惧すべきかもしれないけど...」

善子「結局のところ、あれの内容は自衛隊を軍に昇格させる為のもので」

善子「レジスタンスに引っかかりそうな、スパイ防止法や国家反逆罪に変更がなかったし」

善子「クーデターが隠蔽によって、憲法介入がほぼ不可能な状態で」

善子「明示上、言論の自由が憲法として保証されてる以上、脅威に犯される道理はないわ！」ﾌﾝｽ！

ルビィ「ピギィ...」
　　　　　

388 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 03:14:55.15 ID:H4Lexam7.net

　
ルビィ「友達二人がレジスタンスだなんて...末恐ろしいよ...」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

善子「あ、言っとくけど、私はレジスタンス活動全くしてないわよ？」

善子「ただのコミュニケーションツールとして利用してるだけ」

ルビィ「ど、どういう事？」

善子「ほら。日本もLINEが404で潰れてからトークアプリが無くなって...」

善子「国内で使える代替アプリでAqoursと話せるようになったけど」

善子「お世辞にも、高性能とは言えないじゃない？」

ルビィ「うん。使いにくい。文字数制限あるし、画像も送れない」ｺｸｯ
　　　　　　　

389 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 03:15:21.96 ID:H4Lexam7.net

　
善子「そこでレジスタンスのトークツールがイケてるってわけ」

善子「文字数制限もないし、画像も容量が小さければ送れるわ」

ルビィ「おぉ！」

善子「さらに海外の人と話せるし、私信機能やグループチャット機能もあるの」

ルビィ「うわぁ...昔のLINEみたいだー！」ｷﾗｷﾗ

善子「スタンプ機能はないけどね」ﾌﾌﾝ
　　　　　

390 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 03:16:03.46 ID:H4Lexam7.net

　
善子「という事で、最近はこのレジスタンスのネットワークを間借りして...」ｺﾎﾝ

ルビィ「ウンウン！」

善子「『十ヨハネのお告げ十』っていうオカルト専門部屋を運営してるの！」

ルビィ「ウンウン！」　

ルビィ「...　は？」

善子「なんとグループの人数は2000人を突破！日本のオカルト部門で最高コミュニティよ！」

善子「毎日迷えるリトルデーモンの悩みを聞いて、救済を与えてるの！」ｷﾗｷﾗ

ルビィ「...」
　　　　　

391 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 03:17:06.83 ID:H4Lexam7.net

　　
善子「長かったわ...」ｸﾞｯ　ｳﾙｳﾙ

善子「404でオカルトがネットから弾圧されてから、実に３年」

ルビィ「...」ﾁｸﾁｸ　　　　　　

善子「一時は洗脳されて、ミリタリーの道に落ちた事もあったけど...」

善子「ルシファーの導きの元、またヨハネとして戻ってきたの」

ルビィ「...」ﾁｸﾁｸ

善子「しかも、散り散りだったリトルデーモン達と奇跡の再会っ」

善子「これは使命なの！彼らを正しい道に導けという、お告げなの！」ｷﾗｷﾗ

ルビィ「...」ﾁｸﾁｸ 　　　　　　　 　 　 　
　　　　　　　　　　　　

392 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 03:18:06.31 ID:H4Lexam7.net

　
善子「ルビィ」

ルビィ「...ん？」ﾁｸﾁｸ　ﾁﾗｯ

善子「あなたも...堕天しない？」

ルビィ「...」

ルビィ「遠慮します」ﾆｺｯ

善子「クックック。残念だわ。あなたは栄誉リトルデーモ...」

ルビィ「ルビィ。そろそろ、お部屋戻るね〜」ｽﾀｯ

善子「ふぇ...そう？」ｷｮﾄﾝ
　　　　　

393 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 03:18:57.43 ID:H4Lexam7.net

　
ルビィ「善子ちゃん」

善子「む？」

ルビィ「あんまりレジスタンスの人たちに迷惑をかけちゃダメだよ？」ﾆｺｯ

善子「」ｿﾞｸｯ

善子「しょ、承知...」

ルビィ「じゃ、おやすみ〜。ほどほどにね〜」ﾄｺﾄｺﾄｺ　ｶﾞﾁｬｯ


ﾊﾞﾀﾝｯ！


善子「おやすみ〜...」
　　　　　　　　　　

394 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 03:22:24.49 ID:H4Lexam7.net

　
善子「...」

善子「...」ｺｿｺｿ... ｶﾞﾁｬｯ


ｼｰﾝ...


善子「いない...わね」ﾊﾟﾀﾝｯ

善子「...さてと」ﾄｺﾄｺﾄｺ...ﾎﾞｽｯ ｶﾁｶﾁｯ


P2P暗号通信システム： 新着メッセージが１件あります。　From 花丸


善子「やりますか...」ｶﾀｶﾀｶﾀ
　　　　　

395 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 03:22:48.70 ID:H4Lexam7.net

　
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396 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 03:24:11.28 ID:H4Lexam7.net

今日はここまで。お疲れ様でした

長い間お待たせして、申し訳ありませんでした。平日はちゃんとあげられるよう努めます

397 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 04:28:55.36 ID:ucNRTVOJ.net

今週のwkwk

398 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 06:36:44.58 ID:KLQh4VL7.net

面白い

399 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 07:59:15.50 ID:moYjI5tF.net

面白かった

400 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 16:52:42.64 ID:A5STd1kv.net

主題歌はBLACK MEMORYで

401 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 18:33:18.47 ID:OnIzNrRQ.net

これをそのまま名前変えた作品がなろうとかハーメルンに埋もれてそう

402 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 20:17:23.24 ID:8fhyK++e.net

面白かった
視点が毎回変わってく感じ好き

403 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 21:55:01.54 ID:H4Lexam7.net

帰宅 また、深夜に

404 ：名無しで叶える物語：2018/09/27(木) 22:55:11.04 ID:RNS/O6Oy.net

待ってる

405 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 01:53:32.02 ID:sCOrADS9.net

始めます。

406 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 01:54:22.09 ID:sCOrADS9.net

　
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善子「...」ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ...

花丸『んあ』　ｶﾞﾁｬﾘ

善子「んあ？じゃないわよ」

善子「あんた、文字打つの遅すぎで会話にならないんだけど」

花丸『ご、ごめん...』
　　　　　

407 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 01:55:07.72 ID:sCOrADS9.net

　
善子「そんなんで、よく日本専属の情報屋みたいな事できるわね」

善子「しかも英語で」

花丸『うぅ...』

花丸『キーボードのアルファベットの位置は覚えたんだけど』

花丸『ひらがなの位置が覚えられないずら〜』

善子「平仮名打ちしてるのね...」
　　　　　

408 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 01:55:52.59 ID:sCOrADS9.net

　
花丸『声出して大丈夫なの？』

善子「ルビィは寝たわ。そっちは？」

花丸『果南ちゃんが隣で寝てる』

善子「なーに？あんた果南と住んでんの？」

花丸『果南ちゃんのお父さんが商売あがったりだーって』

花丸『被災地の公共事業に参加しに行っちゃったから」

花丸『気兼ねなくお泊まりしてるずら〜』

善子「出稼ぎ...一家の大黒柱っていうのは大変ね」

花丸『ね〜』
　　　　　

409 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 01:56:36.07 ID:sCOrADS9.net

　
善子「内浦や沼津は大丈夫？焼夷弾とか飛んできてない？」

花丸『平気だよ〜。関東や名古屋みたいな事にはなってないずら』

花丸『日本が攻撃されるのも、最近は稀だしね』

善子「そう。よかった...」

善子「ま、日本と東亜連合が押してきてるから」

善子「このまま制圧して、終戦も近いのかも」

花丸『ん〜。どうだろう？』

善子「どういう事？」
　　　　　

410 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 01:57:15.42 ID:sCOrADS9.net

　
花丸『まだオラも裏どりをしていないけど』

花丸『北中国の支援に、ロシアの軍事産業が介入してる噂があるの』

善子「...厄介そうね。ロシアって」

花丸『善子ちゃんのだ〜い好きなAK47が、沢山流れてる噂ずら〜』

花丸『ちょっと行きたくなった？』　ｹﾗｹﾗ

善子「うぐっ。黒歴史を弄らないでよ...」
　　　　

411 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 01:58:19.30 ID:sCOrADS9.net

　
花丸『あ、銃』

花丸『そうそう。確認してもらいたいのがあって連絡したんだよね〜』

花丸『画像送るずら〜』ｶﾁｶﾁ　ｶﾀｶﾀ

善子「ん？」


ﾋﾟｺﾝｯ


善子「この画像は？」ｶﾁｶﾁ

花丸『東亜連合軍の兵隊さん...のはず。あってる？』

善子「軍服に詳しいのは曜だけど...」

善子「そうね東亜連合軍だわ」

花丸『どこの国の所属か、わかる？』

善子「ヘルメットを見る限り、南中国ね」
　　　　　

412 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 01:58:58.92 ID:sCOrADS9.net

　
善子「それだけ？」

花丸『うーうん。本題はここから』

花丸『その兵隊さんが持ってる銃』

花丸『なんていう銃かわかるかなぁ？』

善子「銃？う〜ん、画像が荒いわね...服で隠れてるし...」

花丸『ごめんね。でも、大事な事ずら』

善子「...でも、Type95ではないわね」
　　　　　

413 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 01:59:31.00 ID:sCOrADS9.net

　
花丸『Type95？』

善子「北と南に別れてない頃の中国軍の正式小銃よ」

善子「弾倉の位置と形が特殊でね。見ればわかるの」ﾌﾌﾝ

花丸『さすがずら』

善子「そうね。で、この銃身や形状からすると」

善子「89式のカスタム」

花丸『...』

善子「うん。89式だと思うわ」
　　　　　

414 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:00:13.56 ID:sCOrADS9.net

　
花丸『確認だけど、89式って日本の銃だよね』

善子「そうね。日本製の自衛隊...日本軍の正式小銃よ」

善子「輸出とか、今までしてなかったはずだけど」

花丸『ん。でもこの画像を見る限り、そうじゃなくなったみたい』

花丸『実はこの戦争で大陸にどんどん流れてるって噂があってね』

善子「マジ？89式が？」

花丸『まじ』
　　　　

415 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:01:02.91 ID:sCOrADS9.net

　
善子「ヒュ〜。国産小銃が大陸デビューかぁ」

花丸『...ちょっと喜んでる？』

善子「あ、いや...ごめん」

花丸『まだ抜けきれてないね。ミリタリー』ｸｽｸｽ

善子「あ、あんたもその部分の知識を頼りにしてくるじゃないのよ！」

花丸『まぁね〜』ｸｽｸｽ

善子「クゥー。早くヨハネを黒魔術に染め上げて〜！」

花丸『それもどうかと思うずら』
　　　　　

416 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:04:51.27 ID:gx8MLs/G.net

色々欠陥ありまくりのあれを輸出して大丈夫なのか

417 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:04:54.16 ID:sCOrADS9.net

　
善子「コホン。ま、武器輸出の法律が変わって...」

善子「ヘリやミサイル系の技術の輸出はしてたみたいだけど」

善子「正直、日本の銃が輸出されるってのは意外だったわ」

花丸『中国軍のクーデターで、正式銃が南中国に配備できなくて』

花丸『南中国の政府軍に対して、日本が武器の援助してるって位置付けらしい』

花丸『ま、援助って言っても、貰うものは貰ってるけど』

善子「ふ〜ん」
　　　　　　　

418 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:06:03.17 ID:sCOrADS9.net

　
善子「武器輸出で日本が儲ける日が来るとはね」

花丸『東京MOABの原因に、南中国も少なからず関与してるし』

花丸『この銃の採用を断れなかったみたいずら』

善子「そうね。もっと性能のいい銃も今ならあると思うもの」

花丸『AK47？ M16？』

善子「クックック。今の私なら、SCAR-Lを選ぶわ」ｷﾞﾗﾝ

花丸『知らない銃ずら...』
　　　　　

419 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:07:48.18 ID:sCOrADS9.net

　
花丸『ま、いいや〜。協力ありがとう』

善子「...どうするの？これをネタに世論感情を煽るつもり？」

善子「反戦国家だった日本が、戦争で利益を得てるって」

花丸『そう思考誘導するのは、簡単だと思う』

花丸『だけど、戦争の黒幕は日本でした。っていう短絡的結論で』

花丸『日本全体のイメージダウンする事は避けたいかなぁ』

善子「そうね。その結論が一般論になったら、煮え湯を飲まされるのは日本だけ」

善子「東亜連合の各国にだって、この戦争に対するメリデリがあるんだから」

善子「それはフェアじゃないわ」
　　　　　

420 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:08:57.48 ID:sCOrADS9.net

　
花丸『公表するにしても、他国の思惑の公開後か...』

花丸『日本の軍事クーデターの事実が広まってから』

花丸『軍をスケープゴートに出来るタイミングが、ベストだと思う』

善子「...ふ〜ん。ちゃんと考えてるじゃない」

善子「伊達にメインストリームの情報リーカーになってないわね」

花丸『ふふふ」

花丸『でも日に日にオラを仲介して、公表させたい情報が集まってくるから』

花丸『裏どりに時間を追われて大変ずら...』ｹﾞﾝﾅﾘ

善子「お疲れ」ｸｽｯ
　　　　　　　　　

421 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:10:37.29 ID:sCOrADS9.net

　
花丸『だけど、この戦争の本意みたいなのは見えてきたし』

花丸『情報を出す順序と時期を間違えなければ』

花丸『連合軍と北中国との戦いから、日本をパージ出来るかもしれないね』

善子「うん。今のあんたのレジスタンス内での影響力なら」

善子「参加してない人にも人伝てで伝わると思うわ」

花丸『そうだね〜。たくさんの人を救えればと思うずら〜』

善子「救いねぇ...」
　　　　　

422 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:11:29.62 ID:sCOrADS9.net

　
善子「...ま、これについてはこれでおしまいにしましょっか」

花丸『ん？』

善子「私からもあんたに伝えたい情報があるの」

善子「この戦争より上位レイヤーの動きについて」

花丸『！』
　　　　　

423 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:12:57.31 ID:sCOrADS9.net

　
花丸『善子ちゃん...まさか、何かわかったの？』

善子「クックック。ヨハネとリトルデーモンを甘く見ない事ね」

善子「知ってるかしら？陰謀論はオカルトの得意分野なのよ？」

善子「馬鹿にされがちだけど、火の無いところに煙はたたぬ」

善子「事実の裏付けだって、あったりするのよ？」ﾌﾌﾝ

花丸『おぉ〜』

善子「順を追って説明するわね」

善子「全ての始まり...404削除騒動から」
　　　　　

424 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:13:57.78 ID:sCOrADS9.net

　
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425 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:14:33.78 ID:sCOrADS9.net

今日はここまで。お疲れ様でした

426 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:17:32.92 ID:sCOrADS9.net

>>416
そうなんだ... いい銃だと思ってた
銃の知識Wikipediaだから、変なところあったらごめんね　¯\_(ツ)_/¯

427 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:24:12.64 ID:o+oa3oJ7.net

おぉ、続きが気になるな…
お疲れさま

428 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 02:43:09.69 ID:sCOrADS9.net

>>419 × メリデリ ◯ メリデメ メリットデメリットの略です。ミスごめんなさい

429 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 08:57:51.44 ID:zua1DNw4.net

毎回面白いな〜
次も楽しみ

430 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 20:21:34.28 ID:sCOrADS9.net

帰宅中 ほ

431 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 20:42:49.77 ID:sCOrADS9.net

帰宅 深夜目処に

432 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 21:15:28.44 ID:AggZWew0.net

ゆっくり待ってます

433 ：名無しで叶える物語：2018/09/28(金) 21:56:04.75 ID:LBOBxRiO.net

待ってるずら

434 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 01:35:52.01 ID:vDrMZ6zw.net

私用で外に出てました。土曜の午前中目安で

435 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 08:17:27.41 ID:N0qZee90.net

ほ

436 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 09:44:44.94 ID:3zGcxlKj.net

待ってる

437 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 11:50:13.54 ID:vDrMZ6zw.net

始めます

438 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 11:51:01.60 ID:vDrMZ6zw.net

　
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---

善子「404削除騒動。それがテロ発端っていうのは知ってるわね？」

花丸「うん。世界中のサーバーをマルウェアで同時破壊したんだよね」

善子「そうよ」

花丸「うーん、パソコンの世界。未来ずら」

花丸「マルウェアって名前も、オラに刺さるものがあるずら」

善子「何を呑気に...」

花丸「マルがマルッとマルウェア〜」

善子「...」

善子「あんたって、たま〜に最高にアホになるよね」

花丸「じゅらっ！？」
　　　　　

439 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 11:51:53.88 ID:vDrMZ6zw.net

　
善子「はぁ〜。ま、出来れば犯人の素性や目的...」

善子「その辺が分かれば良かったんだけど」

善子「ブラフが多くて追えなかったわ」

花丸「仕方ないよ。オラも無理だった」

善子「うん。だから、私はテロリストを追うのをやめて」

善子「404削除騒動自体を調べる事にしたの」

善子「特に、404で削除されていったジャンルの順番」

花丸「消されたジャンルの順番？」
　　　　　

440 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 11:52:38.05 ID:vDrMZ6zw.net

　
善子「えぇ。結果的にインターネットが軍事一色になったせいで」

善子「404削除騒動の意図は、情報に多様性を無くすことで」

善子「単一の情報の影響力を上昇させ」

善子「世論の好戦意識を煽るため。とされてるわよね？」

花丸「うん。それはオラが見つけた論文の逆説ずら」

善子「あ、これ、あんたの流したんだ」

花丸「うん」
　　　　　

441 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 11:53:38.22 ID:vDrMZ6zw.net

　
善子「私もこの説に異論はないわ」

善子「事実、私もミリタリーに虜になったからね」

善子「...だけど軍事がネットに残り、人類のミームになった現象の裏で」

善子「404に別の意図がカムフラージュされてないか、気になったの」

花丸「う〜ん。難しくなってきたかも」

善子「簡単よ」

善子「普通、削除...消すって行為は」

善子「本来人目に触れさせたくなくて行う事でしょ？」

花丸「確かに」
　　　　　

442 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 11:54:17.30 ID:vDrMZ6zw.net

　
善子「404で消えていったネットの文化は無差別ではなく」

善子「明確に人の意思の下消されていた」

善子「なら、404を主導した人や団体にとって、不都合なコンテンツは」

善子「早めに消したんじゃないか？って考えたの」

花丸「新しい視点ずら」

善子「その結果をレジスタンスの私信で送るわね」ｶﾁｶﾁ
　　　　　

443 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 11:55:03.92 ID:vDrMZ6zw.net

　
ﾋﾟｺﾝｯ


花丸「ん...あっ」

善子「...気づいた？」ﾆﾔｯ

花丸「やっぱり最初はオカルトが404の餌食だったんだね」ｹﾗｹﾗ

善子「そ、そこはどうでもいいの！どうでも良くないけど！」ｱｾｱｾ

善子「もっと気になるところ、あるでしょ！」

花丸「え〜...そうだなぁ」

花丸「サブカル系が最初に消されてる中、明らかに浮いてる削除項目は」

花丸「...為替、外為」

善子「それよ」ｷﾞﾗﾝ
　　　　　

444 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 11:56:08.33 ID:vDrMZ6zw.net

　
花丸「ここから先も調べたの？」

善子「勿論。興味深い話を聞いてきたわ」

善子「というのも、サーバーテロが起きた時」

善子「為替のレートが緊急ストップしたみたいなの」

花丸「為替の交換にも支障が出たんだね」

善子「えぇ、恐らくね。でもその日の内に復旧したんだけど...」

善子「その日からレートの動きが、どうも手動だった臭いのよ」

花丸「手動？」
　　　　　

445 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 11:57:13.69 ID:vDrMZ6zw.net

　
善子「根拠もあるわ。画像を送るわね」


ﾋﾟｺｯ


善子「これ、外為トレーダーの記録なんだけど」

善子「上のグラフと下のグラフがあるでしょ？」

善子「上が404削除騒動より２週間前のUSDJPYレート」

善子「そして下が、404後3日目のUSDJPYレート」

花丸「...２銭だけ上にズレてるけど、波が一緒ずら」

善子「その人曰く、本来こういう事は起きないんですって」

花丸「うん。為替レートはトレーダーの売り買いで変わるものだから」

花丸「１日中一緒の波が出る事はおかしいよ」
　　　　　

446 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 11:57:42.82 ID:vDrMZ6zw.net

　
善子「でね。これは私の仮説なんだけど...」

善子「テロリストに破壊された為替のシステム...」

善子「この時点で本当は復旧できなかったんじゃないかと思うの」

花丸「十分に考えられるずら」

花丸「でも通貨の価値がわからなくなったら、世界中の貿易に支障が出るから」

花丸「とりあえず、過去のレートを参考に、復活させる必要があったのかも」
　　　　　

447 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 11:58:12.97 ID:vDrMZ6zw.net

　
善子「うん。でも、その試みは思ったより早くバレてしまったみたいで」

善子「不具合につけ込んだトレードが横行したみたい。SNSの魚拓もあるわ」

花丸「次くる波が分かっていれば、FXは必ず勝てるもんね〜」

善子「私は世界規模の404削除騒動が起きたのは...」

善子「世界中のお金に関係する、この事実を」

善子「一般人から隠蔽するためだったと思うのよ」

花丸「いい線行ってると思う」

善子「あんたにそう言われると、ちょっと自信が出るわ」ﾌﾌﾝ
　　　　　

448 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 11:58:39.80 ID:vDrMZ6zw.net

　
花丸「だけど、それだけじゃ世界同時クーデターの意図が」

花丸「説明できてないずら」

善子「クックック。順に説明するって言ったでしょ？」

善子「...とにかく、為替が404で早めに人目から消えたわけだけど」

善子「外為自体がなくなったと思う？」

花丸「んー。無くなってないでしょ」

花丸「通貨の価値がわからなきゃ、89式の輸出なんてできないわけだし」

花丸「貿易全部出来なくなっちゃうずら」

善子「そう。為替自体は消えてないわけ。一般人には404で隠されたけど」

善子「大企業や国には公開されてるの」

善子「IP送るわ」ｶﾀｶﾀｶﾀ ｯﾀｰﾝ
　　　　　

449 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 12:02:26.54 ID:vDrMZ6zw.net

　
ﾋﾟｺｯ

花丸「10.133.41.....これが為替レートにアクセス出来るIP？」

善子「えぇ。検索にも引っかからないし、URLも振られてないけどね」

善子「あ、家のPCからのアクセスは控えるのよ？ログを取られる」

善子「最低でも大学回線で」

花丸「分かったずら〜」

善子「本当はレートを見たいけど無理だから、口頭でザックリ言うと」

善子「過去レートによる予測値でレートが決まるようになって以来...」

善子「戦争による為替変動が皆無になったのよ」

花丸「！？」
　　　　　

450 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 12:04:13.46 ID:vDrMZ6zw.net

　
花丸「戦争が為替に影響しない...？」

花丸「おかしいずら。為替って大統領のツイッターで上下してたぐらい」

花丸「すごく不安定なものなのに」

花丸「地政学リスクがお金の価値に影響しないなんて...！」

善子「驚くわよ？東京MOABだってビクともしない」

善子「日本の株価も落ち着いたものよ？」

善子「昔は地震で暴落してたのにね」

花丸「...」

善子「...わかる？これが404の情報封鎖の力」

善子「今ならどこの国も戦争をしたって、デメリットがないって事よ」
　　　　　

451 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 12:05:06.28 ID:vDrMZ6zw.net

　
花丸「戦争はお金を産む。それは事実ずら」

花丸「でも、それを止めてくれていた懸念が崩壊しちゃったんだ...」

善子「そして、それを出汁に世界中の軍部をたぶらかしているコミュニティがいる」

花丸「そのコミュニティは...？」

善子「軍事産業、404削除推進委員会、そして...」

善子「３年経っても壊れたレートで世界の混沌を保持している」

善子「世界銀行よ」
　　　　　

452 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 12:05:52.82 ID:vDrMZ6zw.net

　
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ｶﾞﾁｬｯ　ｿｰｯ


善子「...」ﾋｮｺｯ

ルビィ「zzz...」ｽｰｽｰ

善子「...」ﾄｺﾄｺﾄｺ　ｷﾞｼｯ

善子「...」ﾖｼﾖｼ

ルビィ「ん...zzz...」ｽｰｽｰ

善子「ふふっ...」
　　　　　

453 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 12:06:21.34 ID:vDrMZ6zw.net

　
善子「...ごめん。ルビィ」ﾎﾞｿｯ

善子「あんたは昔のずら丸に戻って欲しいって言ってたけど」

善子「私がどんどんあいつを世界の深みに誘ってしまう」

ルビィ「うゅ...zzz...」

善子「今日の事だって、あいつの事を考えるなら」

善子「話さなかった方が良かったのかもしれない」

善子「だけど、あいつがレジスタンスで体張ってるの見てると」

善子「力になりたくなってくるのよ...」ﾖｼﾖｼ

ルビィ「ﾋﾟｷﾞｨ...zzz...」
　　　　　

454 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 12:06:53.88 ID:vDrMZ6zw.net

　
善子「許してね。ルビィ...」ｷﾞｼｯ　ｽｯ　ﾄｺﾄｺ

善子「ん？」ﾋﾟﾀｯ


三色のマフラー


善子「...作り切ったんだ」ｽｯ　ﾌﾜﾌﾜ

善子「ふふっ。やるじゃない。あいつも喜ぶわね」

善子「じゃ、おやすみ」ｷﾞｨｰ


ｶﾞﾁｬﾝ...


ルビィ「zzz...」ﾊﾟﾁｯ

ルビィ「善子ちゃん...」
　　　　　

455 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 12:08:20.01 ID:vDrMZ6zw.net

　
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善子(知ってるかしら？)

善子(引っ込み思案で、読書好きで、物静かな女の子)

善子(そんな私の大事なリトルデーモンが)

善子(平和を願う人々の目となり、世界を先導しているの)

善子(私はあいつが混沌に身を投じると言うなら、止めはしない)

善子(私にはわかるの)

善子(あいつは、世界を変えるジョーカー)

善子(そろそろおさらばしましょうか？)

　　

善子(404ディストピア)
　　　　　　　　

456 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 12:09:07.62 ID:vDrMZ6zw.net

　
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457 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 12:09:49.56 ID:vDrMZ6zw.net

今日はここまで。お疲れ様でした

458 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 12:16:59.75 ID:vDrMZ6zw.net

次誰にスポット当てようか決まってないです
やってない子で誰とかもらえると私が助かります¯\_(ツ)_/¯

459 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 12:19:57.13 ID:Z6koRpzd.net

この流れでのルビィ視点が見たいかな

460 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 12:26:21.01 ID:vDrMZ6zw.net

>>459
ルビィ オッケー

461 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 13:35:17.45 ID:F3w8iSS9.net

鞠莉はともかく2年生組が登場してないのが気になるなー
そのうち頼む

462 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 15:48:13.57 ID:oJGhGgng.net

面白かった

463 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 18:45:33.12 ID:vDrMZ6zw.net

帰宅 ボチボチと

464 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 19:53:16.23 ID:W5Of0y2u.net

>>253
なんであんなド下手くそなSS作者と間違えるんだよ…侮辱だぞ

465 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 20:12:24.66 ID:MbeACO9Y.net

今回も面白かった
オチというか全体の流れは決まってるの？

466 ：名無しで叶える物語：2018/09/29(土) 21:21:44.69 ID:vDrMZ6zw.net

>>461
2年生ホントだ。頑張ります

>>465
流れはある。オチはよしなに？

467 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 00:47:45.42 ID:xII4G9aI.net

始めます

468 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 00:48:32.25 ID:xII4G9aI.net

　
ルビィ(ルビィは、いつも守られる側)

ルビィ「...」ﾁｸﾁｸ

ルビィ(他のAqoursがリアルで何かと対峙する中)

ルビィ(私だけ遠い場所で平和に暮らしてる)

ルビィ「...」ﾁｸﾁｸ　

ルビィ(なんだかそれは、寂しいなって)
　　　　　

469 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 00:49:13.57 ID:xII4G9aI.net

　
--- --- --- --- ---
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---

ルビィ「404ディストピア」

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470 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 00:50:17.23 ID:xII4G9aI.net

　

ﾁｭﾝﾁｭﾝ! ﾁｭﾝﾁｭﾝ！


善子「はぁ？レジスタンスに入りたい？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ルビィ「うん」

善子「この前は危険だ〜って言ってた癖に」

ルビィ「あ、危ないと思ってるよ...！」ｱｾｱｾ

ルビィ「だけど、善子ちゃんや花丸ちゃんがいるのに」

ルビィ「私だけしてないのは...ほら」

善子「ふ〜ん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
　　　　　

471 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 00:51:29.67 ID:xII4G9aI.net

　

善子「あんたは気にしなくていいわよ」

善子「好き好んで参加してんだから」

ルビィ「で、でも...私も...」

善子「うーん。それより、今日は久々に学校に行こうかな〜」ﾉﾋﾞｰ　ﾎﾟｷﾎﾟｷ

善子「一緒に行きましょうよ」

ルビィ「うん...」
　

472 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 00:52:20.96 ID:xII4G9aI.net

　
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--- --- ---
---


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ　ﾋﾟｯ


ダイヤ『はい』

ルビィ「もしもし？お姉ちゃん？元気？」

ダイヤ『もちろん元気ですわ』

ダイヤ『あなたこそ。東北は寒いでしょ？』

ルビィ「うん。寒い〜」

ダイヤ『風邪をひかないようにするのですよ？』

ルビィ「はーい」
　　　　　

473 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 00:53:37.01 ID:xII4G9aI.net

　
ルビィ「今電話平気？」

ダイヤ『えぇ』

ルビィ「ルビィね、来週の月と金に大学休んで」

ルビィ「おねいちゃに会いに行こうかなぁって思ってるんだ」

ダイヤ『私に会いに来る...？』

ルビィ「美味しいお土産も持ってくよっ」

ダイヤ『...関東に来るって事ですか？』

ルビィ「うん。その際に泊まる場所ないから〜」
　　　　　

474 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 00:54:10.78 ID:xII4G9aI.net

　
ダイヤ『ダメですわ』

ルビィ「えっ？」

ダイヤ『関東に来てはいけませんわ』

ルビィ「でもルビィ、おねいちゃんに...」

ダイヤ『首都が福岡に移っても、関東はまだ攻撃対象地区ですわ』

ダイヤ『危険です』

ルビィ「うゅ...」
　　　　　

475 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 00:55:44.78 ID:xII4G9aI.net

　
ダイヤ『安全になるまでお待ちなさい』

ルビィ「...」

ダイヤ『いいですね？来てはいけません』

ルビィ「...」　　　　　　

ダイヤ『ルビィ？返事は？』

ルビィ「...っ」

ルビィ「...そんなに、危険ならさ...」

ダイヤ『？』

ルビィ「どうしてお姉ちゃんは関東から逃げないの...！？」

ダイヤ『...！』
　　　　　

476 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 00:56:38.58 ID:xII4G9aI.net

　
ルビィ「ルビィ、知ってるよ」

ルビィ「お姉ちゃんの学校、もう潰れちゃったんでしょ？」

ダイヤ『...っ』

ルビィ「特別転入許可だって発行されてるみたいじゃん」

ルビィ「秋田においでよ。同じ学校に通お？」

ルビィ「お父さんもお母さんも心配してたよ？」

ダイヤ『...私には、することがありますので...』

ルビィ「...」ｷﾞﾘｯ
　　　　　

477 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:06:08.16 ID:xII4G9aI.net

　
ルビィ「する事って何...？花丸ちゃんのお手伝い！？」

ダイヤ『そ、それは...』

ルビィ「そんなの、どうだっていいじゃん！」

ルビィ「死んじゃうかもしれないんだよっ！？」

ダイヤ『ルビィ...』

ルビィ「心配してるのに、どーしてわかってくれないの！？」
　　　　　

478 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:06:57.91 ID:xII4G9aI.net

　
ルビィ「する事って何...？花丸ちゃんのお手伝い！？」

ダイヤ『そ、それは...』

ルビィ「そんなの、どうだっていいじゃん！」

ルビィ「死んじゃうかもしれないんだよっ！？」

ダイヤ『ルビィ...』

ルビィ「心配してるのに、どーしてわかってくれないの！？」
　　　　　

479 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:07:59.96 ID:xII4G9aI.net

　
ルビィ「みんなみんな、レジスタンスばっかり！」

ルビィ「コソコソして、ルビィの知らないところで危ない橋渡って...！」

ダイヤ『ルビィ...そう言うわけでは...』

ダイヤ『みんなをあなたを守ろうと...』

ルビィ「守られるのは、もうお腹いっぱいだよっ！」

ルビィ「世界がどうとか、わけわかんないよ...私達女子大生だよ...？」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ルビィ「いいじゃん。平和な所でみんなで静かに暮らそうよぉ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ルビィ「お姉ちゃんの、バカァ...」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ダイヤ『...許してくださいまし』
　　　　　

480 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:09:07.46 ID:xII4G9aI.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
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ﾋﾟｯ！

果南「んー？どうしたの」

ルビィ『2人で話がしたいんだけど』

果南「ん？」

果南「...わかった。まち」

果南「マル〜。ちょっと席外すね〜」ｶﾞﾀｯ

花丸「いいよ〜。溺れても助けに行けないけど〜」ｶﾀｶﾀ　ｶﾀｶﾀ

果南「バーカ。海に入るわけじゃ...」

果南「あ、やっぱり後で入ろっかな。マルは？」

花丸「うぇ！？さ、寒いから勘弁してくれずら...」ﾌﾞﾙｯ
　　　　　

481 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:10:21.29 ID:xII4G9aI.net

　
--- --- --- --- ---

ｻﾞｻﾞｰﾝ... ｻﾞｻﾞｰﾝ...


果南「お待たせ」

ルビィ『ごめんね、急に』

果南「いいよ〜。別に〜」

ルビィ『波の音、聞こえるね。懐かしいなぁ...』

果南「今日はちょっと荒れてるけどね〜」

果南「で、どうしたの？」

ルビィ『お姉ちゃんの事なんだけど...』

果南「ダイヤの？」
　　　　

482 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:11:27.26 ID:xII4G9aI.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---


果南「ふんふん。なるほどねぇ〜...」

ルビィ『花丸ちゃんはお友達だけど...』

ルビィ『もし、お姉ちゃんが危険な場所にいる理由が花丸ちゃんなら』

ルビィ『そこまでして欲しくない...止めてほしいの...！』

果南「ん。ま〜。ダイヤが関東で動いてくれることは」

果南「私もマルも色々助かってはいるんだけどね」

ルビィ『だ、だけど...お姉ちゃんは！』

果南「安心して」
　　　　　

483 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:12:19.06 ID:xII4G9aI.net

　
果南「みんなには負担かけて、頼ってるけど」

果南「Aqoursのみんなを地方の駒だとは、思ってはいないから」

ルビィ『それは...花丸ちゃんも？』

果南「うん。マルも」

果南「万が一、みんなの事をそういう風に考えるようになったら」

果南「私がぶん殴って目を覚まさせるよ」ﾌｯﾌｯﾌ　ﾎﾟｷﾎﾟｷ

ルビィ『果南ちゃん...』ｸｽｯ
　　　　

484 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:12:56.58 ID:xII4G9aI.net

　
果南「それに、ダイヤが関東に残る理由さ」

果南「多分私達に関係のない部分だと思うんだよね」

ルビィ『...どういうこと？』

果南「東京MOABが落ちた時、マルと私、ダイヤに会いに行ったんだ」

ルビィ『果南ちゃんが日本に帰ってきて、初めて電話をくれた時だよね？』

果南「そうそう〜」

果南「その時さ、内浦に戻るように誘ったんだけど〜」

果南「頑なに帰ろうとしなかったんだよね」

ルビィ『...そうだったんだ』
　　　　　

485 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:13:49.71 ID:xII4G9aI.net

　
ルビィ『なんでだろう。絶対に帰った方がいいのに...』

果南「まぁー。なんというか〜」

果南「ダイヤのやつ、大学の友達が東京MOABで犠牲になった事に」

果南「責任感じてるみたいでさ」

ルビィ『責任？』

果南「もっと強く逃げるように勧めれたら」

果南「助けられたんじゃないかって...」

ルビィ『...』
　　　　

486 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:15:23.69 ID:xII4G9aI.net

　　　　　
ルビィ『爆弾が爆発したのは、お姉ちゃんのせいじゃないのに』

果南「うん。ルビィは正しい。でも、無理もなくてさ」

果南「実際に関東の被害を、この目で見たんだけど...」

果南「あれは...地獄だった」

ルビィ『...』

果南「あの場に居たものは、全部死んでた」
　

487 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:16:17.37 ID:xII4G9aI.net

　
ルビィ『想像できないや...』

果南「無理だろうねぇ...それだけ衝撃的だった」

果南「あの死体の山に友達がいると考えたら」

--- --- --- --- ---

海上の焦げた死体「」ｼﾞﾛｯ

果南「！？　ひ、ひぃぃ！」ｽﾞｻﾞｧ！

--- --- --- --- ---

果南「...責任を感じるのも、無理ないんだよ」

ルビィ『...』
　　　　　

488 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:17:16.48 ID:xII4G9aI.net

　
果南「ダイヤは今、危険な場所にいる事で」

果南「そういった自責の念から逃れようとしてる」

果南「自ら自分を苦しめる事で、懺悔を捧げているつもりなのさ」

ルビィ『お姉ちゃん...』

ルビィ『理解できないよ...そんなの、悲しすぎるよ』

果南「理屈じゃないんだよ...この行動は」
　　　　　

489 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:18:18.98 ID:xII4G9aI.net

　
果南「でも、ルビィなら...」

果南「自暴自棄なダイヤを避難させる事ができるかもしれない」

ルビィ『でも、来るなって言われちゃって...』

果南「そんなの無視すれば良いじゃん」

果南「ルビィはもう、１人で考えて行動できるでしょ？」

ルビィ『！』

ルビィ『...そうだね。ルビィはもう大人だもん』

果南「うむ」ﾆｺｯ
　　　　　

490 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:19:14.84 ID:xII4G9aI.net

　
果南「ごめんね。本当なら私がついててあげるべきだったんだけど」

果南「こっちはこっちで、見といておかないと暴走しそうな子がいてさ」

ルビィ『うーうん。大丈夫だよ。お姉ちゃんは私がなんとかする』

ルビィ『果南ちゃんは花丸ちゃんの側にいてあげて』

果南「流石ルビィだね〜。帰ってきたら飴ちゃんあげる」

ルビィ『また子供扱いして〜』ｸｽｸｽ

果南「おっと。癖が」

ルビィ『も〜...変わらないなぁ』

果南「よく言われる〜」ｹﾗｹﾗ
　　　　　

491 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:20:34.18 ID:xII4G9aI.net

　　　　　
果南「じゃ、ダイヤの事任せたよ。ルビィ」

ルビィ『うん』

果南「あ、関東に行くときは善子も連れてきな？」

果南「流石に１人で歩くのは危険だから」

ルビィ『わかった』

果南「あ、でも善子は不運だしなぁ...」

ルビィ『う。た、確かに...』

果南「ま、その辺もルビィの判断でいいや」

ルビィ『あはは。了解』
　

492 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:21:11.59 ID:xII4G9aI.net

　
果南「じゃ。私、そろそろ戻るね」

ルビィ『うん』

ルビィ『...果南ちゃん』

果南「ん？」

ルビィ『ルビィを...ルビィを信じてくれて、ありがとう』

果南「うむ。朗報待ってる」

ルビィ『はいっ！』
　　　　　

493 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:22:01.83 ID:xII4G9aI.net

　
--- --- --- --- --- ---
--- --- ---
---


ﾄｺﾄｺ

果南「ただいまー」

花丸「おかえり〜」ｶﾀｶﾀ

果南「フゥ〜〜〜」ｷﾞｼｯ　ﾎﾞｽｯ

花丸「大きなため息だね。大丈夫？」ｸﾙｯ

果南「いや〜...」ﾁﾗｯ

花丸「？」

果南「ほんと、アゼリアは問題児ばかりだなぁって」ｹﾗｹﾗ

花丸「ずら？」
　　　　　

494 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:22:59.59 ID:xII4G9aI.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---

ﾋﾞｭーーーーｯ！


善子「さっぶ...！お外、さっぶ！」ﾄｺﾄｺ ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

善子「くそー。物理の先生め。とことん脅してきてぇ...」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

善子「化学なんて魔術に比べたらヘッポコなのよ...」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

善子「でも、単位を落とすのは流石になぁ〜...」ｹﾞﾝﾅﾘ

善子「世界の危機より、明日の単位」

善子「ちゃんと学校に通おうっと...」ﾄｺﾄｺ
　　　　　

495 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:23:41.36 ID:xII4G9aI.net

　
ｶﾞﾁｬｯ


善子「ただいま〜。う〜、サブサブ...」

ルビィ「...っ!...っ！」ｾｯｾ！　ｾｯｾ！

善子「あーん？何してんの？ルビィ」

ルビィ「東京に...行く準備...！」ｾｯｾ！

善子「はぁ？東京？なんでまた...」

ルビィ「お姉ちゃんを迎えに行くの！」

善子「ダイヤを？ふ〜ん」
　　　　

496 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:24:43.44 ID:xII4G9aI.net

　
ルビィ「何を他人事みたいに...？」

ルビィ「善子ちゃんも行くんだよ。早く準備して！」

善子「は、はぁ？私も？てか、いつ出発よ」

ルビィ「明日早朝！」

善子「明日ぁ！？ルビ、明日は大学が...」

ルビィ「休むよね...？ルビィのお願いだよっ？」ｷﾗｷﾗ

善子「ちょ...」

善子「あんた、言う事コロコロ変わりすぎーっ！」
　　　　　

497 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:25:13.22 ID:xII4G9aI.net

　　　　　
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---
　

498 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:25:50.50 ID:xII4G9aI.net

今日はここまで。お疲れ様でした

499 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:27:05.37 ID:xII4G9aI.net

日曜日は更新できないかもです。おやすみなさい

500 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:27:39.43 ID:+lLyvhFO.net

おつおつ
続きが気になる

501 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 01:38:13.64 ID:CcQrzpRk.net

乙、面白かった

502 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 02:00:26.09 ID:G9UDmwYq.net

乙
スポットキャラ変えながらもちゃんとストーリーが進んでくの良いねぇ

503 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 06:54:13.77 ID:HVanonXM.net

ほ

504 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 09:10:49.97 ID:jZyGnKqB.net

花丸(世界の流行に自分を染めていくべきか...)　ﾄｺﾄｺ

花丸(過去にすがり、自分らしさに引きこもるべきか...)　ｶﾞﾀｯ　ﾎﾞｽｯ

花丸(オラはとりあえず、後者を選び...) ﾍﾟﾗｯ

花丸(今日も今日とて、読書にふけるのであった) ﾍﾟﾗｯ

花丸(な〜んてね) ﾌﾌｯ

ミリィッ

ミリミリミリ

バキバキバキ

花丸「！？！？！？！？」

果南「国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ！！！！！！！！！！！！！」

グワバアアアアア！！！！！！！！！！！！！

花丸「────」

ドッバシャアアアアアア！！！！！！！！！！！

ビチャビチャビチャ！！！！！！！

果南「こんな、腟内部から股割きなんてエグい真似はさぁ、鞠莉にはとても出来ないね」

鞠莉「Oh！花丸の身体が縦に真っ二つね！！！ミラクル！イッツ・ミラクルよ！！！マイ・ダーリン！！！！！」

505 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 09:12:38.76 ID:jZyGnKqB.net

ルビィ「どう言う事なの〜！」

ルビィ「原宿系ファッションサイトが駆逐されてるよぉ」ﾋﾟｷﾞｨ

善子「...まだましじゃない」

善子「占い、黒魔術系列はとっくに404なんだから...」

花丸「大変ずらねぇ」

ルビィ「404削除騒動の煽りが、いつか来ると思ってたけど」

ルビィ「いざ消えるとショックだよ〜」

善子「まだ序章よ〜。これから、どんどん消えていくんだから」ｽﾞｰﾝ

ルビィ「ヒィ〜〜ッ」

花丸「経験者は、語る。ずらなぁ」

ゴスッ

グジュリッ　ﾌﾟｼｬｱｱｱｱ

花丸「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！！！！！！！」

鞠莉「傷口の上に抉るような一撃！」

鞠莉（これは痛いわねぇ）

鞠莉（もんどりうっちゃって面白い）くすくす

果南「おや？鞠莉今のウけたかい？」

鞠莉「GOODよ、かなぁん」

506 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 14:54:13.20 ID:hZSjyTwT.net

今回もおもしろかった
果南ちゃんマジイケメン

507 ：名無しで叶える物語：2018/09/30(日) 21:03:02.59 ID:MEZykRW0.net

ほ

508 ：名無しで叶える物語：2018/10/01(月) 03:08:26.07 ID:EhWzFEYP.net

今一番面白いSSやね！
ラブライブ板に柱があった全盛期を思い出す

509 ：名無しで叶える物語：2018/10/01(月) 03:49:45.08 ID:KiH414t2.net

まじかよ、じゃあ打線候補やな

510 ：名無しで叶える物語：2018/10/01(月) 09:26:46.82 ID:tx8K2vII.net

おはようございます また今夜から再開できれば

511 ：名無しで叶える物語：2018/10/01(月) 20:14:16.34 ID:kIFj1YpS.net

おぉ、楽しみ

512 ：名無しで叶える物語：2018/10/01(月) 21:00:11.19 ID:tx8K2vII.net

帰宅 ゆるりと

513 ：名無しで叶える物語：2018/10/01(月) 23:23:07.60 ID:tx8K2vII.net

すみません眠いので、一度寝て朝できたら短めで更新します おやすみなさい

514 ：名無しで叶える物語：2018/10/01(月) 23:49:35.08 ID:Y2ug1WtL.net

そんなバカな…ラブライブ史に残るSSなのに

515 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 06:14:21.27 ID:6eGQqKyz.net

あら
まー無理はしないで

516 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 08:49:31.57 ID:163WFe/6.net

少しだけ

517 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 08:50:03.70 ID:163WFe/6.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ　ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ


善子「ふわぁ〜」

善子「で」ﾌﾞｽｰ

善子「なんでダイヤんとこに行くとか言い出したのよ」ﾌﾞｽｰ

ルビィ「...」

善子「...」

善子「あんた〜。その歳で急なホームシック〜？」ﾆﾔﾆﾔ

ルビィ「...うん」

善子「...」ﾌｩ

善子「...あっそ」ﾌﾟｲｯ　ﾌﾞｯｽｰ
　　　　　

518 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 08:50:04.39 ID:163WFe/6.net

　
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ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ　ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ


善子「ふわぁ〜」

善子「で」ﾌﾞｽｰ

善子「なんでダイヤんとこに行くとか言い出したのよ」ﾌﾞｽｰ

ルビィ「...」

善子「...」

善子「あんた〜。その歳で急なホームシック〜？」ﾆﾔﾆﾔ

ルビィ「...うん」

善子「...」ﾌｩ

善子「...あっそ」ﾌﾟｲｯ　ﾌﾞｯｽｰ
　　　　　

519 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 08:50:42.37 ID:163WFe/6.net

　
ルビィ「...善子ちゃんは」

善子「あん？」

ルビィ「今東京がどうなっているか知ってる？」

善子「多少は」

ルビィ「ルビィは知らない。レジスタンスじゃないから」

善子「...」

ルビィ「ルビィは他人と同じように、ネットのニュースでMOABが落ちた事しか知らない」

ルビィ「被害者数も、規模も知らない」

善子「...必要な情報は国内トークで、ずら丸が共有してくれるでしょ」

善子「知らなくていい事なのよ。それ以上の事は」
　　　　　

520 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 08:51:10.06 ID:163WFe/6.net

　
ルビィ「そんな事ないよ」

ルビィ「私のお姉ちゃんがいる場所の事だもん」

ルビィ「ルビィが一番知らなきゃいけないと思う」

善子「ダイヤと個人で話したりしないの？」

ルビィ「する...けど、何も教えてくれない」

ルビィ「元気だって言うけれど...」

善子「ふ〜ん」
　　　　　

521 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 08:51:48.52 ID:163WFe/6.net

　
善子「ルビィ。あんた、少しはダイヤの事考えてあげなよ？」

善子「あんたを関東から遠ざけてる理由なんて」

善子「ちょっと考えれば分かるでしょ」

ルビィ「そんなの...」

ルビィ「善子ちゃんが、東京の状況が分かるから言えるんだよ...」

ルビィ「みんなから情報を404されてるのに、何を分かれって言うの？」

善子「...」

善子「そうね...そうかも」
　　　　　

522 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 08:54:14.00 ID:163WFe/6.net

　
ルビィ「善子ちゃんは知ってたかもしれないけど」

ルビィ「お姉ちゃんの学校がね、潰れたんだってさ。MOABで」

ルビィ「...MOABが落ちたのはとっくの昔だけど」

ルビィ「ルビィはこれを、つい最近お母さんから教えてもらったの」

善子「...そう」

ルビィ「お姉ちゃん、家族なのに一言も教えてくれなかった」

ルビィ「...花丸ちゃんや善子ちゃんも教えてくれなかった」

ルビィ「やっぱり、悔しいよ」

善子「...ごめん」
　　　　　

523 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 08:55:29.59 ID:163WFe/6.net

　
善子「そうね...」

善子「あんたに少しでも東京の惨劇を伝えておけば」

善子「行きたいとか、言わなかったかも」

ルビィ「私がお姉ちゃんを見捨てて、逃げ出すと思う？」

善子「...」

善子「はぁ〜...」

善子「い〜や。遅かれ早かれ行くことになってたわ」ﾔﾚﾔﾚ

ルビィ「うん」

　　　　　　　
　　　　　　　　　　　

ルビィ「ねぇ。単位の件ごめんね」

善子「別に...反省文書くの、手伝いなさいよ」
　

524 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 08:55:56.17 ID:163WFe/6.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
　　　　　

525 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 08:56:56.28 ID:163WFe/6.net

ここまで。また帰宅後ボチボチ
更新遅くてごめんね¯\_(ツ)_/¯

526 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 12:40:04.17 ID:iq2ot2Hk.net

お気になさらず〜

527 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 13:00:24.43 ID:oqKpTx84.net

おつです

528 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 21:06:44.78 ID:163WFe/6.net

帰宅 書きます

529 ：名無しで叶える物語：2018/10/02(火) 22:52:02.63 ID:3REB4/L+.net

待ってる

530 ：名無しで叶える物語：2018/10/03(水) 04:14:49.75 ID:3LV5Q3Zz.net

すみません。キリがいい所まで書けないのでまた明日。。。

531 ：名無しで叶える物語：2018/10/03(水) 07:53:27.65 ID:KZQicOWy.net

待ってる

532 ：名無しで叶える物語：2018/10/03(水) 12:28:14.35 ID:z6QSkdng.net

一番いいタイミングで投下してもらえれば

533 ：名無しで叶える物語：2018/10/03(水) 20:21:04.50 ID:ZAF68/UZ.net

帰宅

534 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 00:42:21.33 ID:NGlKxUdZ.net

帰宅とか言わんでいいから
投下できる時だけレスしてね

535 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 01:20:00.67 ID:B1IfiI+y.net

ここはお前の日記帳

536 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 01:27:18.43 ID:zP8c/yRQ.net

途切れて送信されたんよ 3時目処¯\_(ツ)_/¯

537 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 01:40:16.74 ID:B1IfiI+y.net

¯\_(ツ)_/¯←これやめろや
なめてんのか

538 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 01:44:37.05 ID:aMNJUlKF.net

草、そんなことでキレてんのか

539 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:08:51.75 ID:sVFEofqy.net

始めます

540 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:10:15.35 ID:sVFEofqy.net

--- --- --- --- ---
--- --- ---
---


ﾋｭｳ〜〜...


ルビィ「...」ﾄｺﾄｺ

善子「...」ﾄｺﾄｺ

ルビィ「街が黒いね」

善子「横浜にも焼夷弾が落とされてるし」ﾄｺﾄｺ

善子「ビルもススだらけなのよ」

善子「良かったわ。黒の上下にして」

ルビィ「お姉ちゃん、こんな街で暮らしてるんだね...」

541 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:10:42.15 ID:sVFEofqy.net

　
--- --- --- --- ---

ｼﾞｬｰ...

ルビィ「お待たせ」ﾌｷﾌｷ ﾄｺﾄｺ

ルビィ「ちゃんと公園のトイレお水流れたよ。善子ちゃんも行ってきたら？」

善子「そうね...あんたを待ってたら行きたくなった」ﾄｯﾄｯﾄ

ルビィ「行ってらっしゃーい」

ルビィ(...お姉ちゃんの家が近くなるにつれて)

ルビィ(壊れた建物も少なくなってきた)

ルビィ(流石にお姉ちゃんの家が壊れてるって事は無さそう)

ルビィ(あと10分くらいかなぁ...道に迷わなければ)

ルビィ(ん...？)
　　　　　

542 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:11:33.83 ID:sVFEofqy.net

　
--- --- --- --- ---

ｼﾞｬｰ...

善子「ふい〜」ﾌｷﾌｷ

善子「あれ？ルビィ？」

ルビィ「こっち〜」

善子「そんなとこで、何してんのよ」ﾄｯﾄｯﾄ

ルビィ「ん、これ」ﾁｮｲﾁｮｲ

善子「あん？ボロボロだけど...ダンボール？」ﾋｮｺｯ

善子「うぇ...」

子猫の死骸「」
　　　　　

543 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:12:17.49 ID:sVFEofqy.net

　
善子「死んでからだいぶ時間が経ってるわね...」

ルビィ「この子...さ」

ルビィ「焼夷弾が降る中ひとりぼっちで、きっとすごく怖かったよね」

ルビィ「鳴いても誰も助けてくれなくて、すごく寂しかったよね」

善子「...そうね」

善子「避難する際に飼ってたペットを連れて行けなくて」

善子「この猫のように犠牲になった子も多いんじゃないかしら」

ルビィ「この寒空の下、ひとりぼっちで死んでいったなんて」

ルビィ「寂しすぎるよ。悲しすぎるよ...」ｳﾙｳﾙ

善子「そうね...」
　　　　　

544 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:12:46.01 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「善子ちゃん、この子にお墓を作ろうよ」

善子「はぁ...？道具もなしに？」

ルビィ「うん。あそこの木の下に」ｸﾞｼｸﾞｼ

善子「...はぁ、仕方ないわね」

ルビィ「...ありがとう、善子ちゃん」

善子「どうせ汚れてもすぐ洗えるしね」
　　　　　

545 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:13:20.35 ID:sVFEofqy.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---


ﾊﾟﾝｯ

ルビィ・善子「安らかに、お眠りください」

ルビィ「...」ｷﾞｭｯ

善子「...」

ルビィ「ごめんね...もっと早くに来れたら...」ｽｯ...

善子「ん。きっと天国に行けたわよ」ｽｯ...

善子「お墓まで作ったんだもの」

ルビィ「だといいな...」

善子「泥、落としましょ」

ルビィ「うん」

ﾄｺﾄｺﾄｺ...
　　　　　

546 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:14:05.78 ID:sVFEofqy.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---

ダイヤ「...」

ルビィ「来ちゃった」ﾍﾟﾛｯ

善子「ヤッホ。やつれたわね」


ﾊﾞﾀﾝｯ！　ｶﾞﾁｬｯ


ルビィ「うわっ」

善子「ヒュ〜。そんな勢いよく閉じなくても」
　　　　　

547 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:14:43.65 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「開けてよー。お姉ちゃん」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

ダイヤ『...帰りなさい。ここには来るなと言ったはずですわ』

善子「ダイヤァ。そりゃないわよ」

善子「あんた、秋田からここまで何時間かかると思う？」

善子「東京がアレだから迂回して来たって言うのに」

ダイヤ『大体。善子さんが居ながら、なんでルビィを止めなかったのですか』

善子「別に〜。私保護者じゃないし」ﾔﾚﾔﾚ

ダイヤ『これでは善子さんとルビィを同居させた意味がありませんわ』

善子「うぐ...言ってくれる...」
　　　　　

548 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:15:19.86 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「善子ちゃんに当たるのは筋違いだよ、お姉ちゃん」

ルビィ「ルビィがやりたい事を止める道理は誰にもないでしょ？」

善子「そうだそうだー」

ダイヤ『...』

ルビィ「それに、同居人のお世話してるのは、むしろルビィだよ！」

ルビィ「善子ちゃん、家事一切しないんだもん！」

ルビィ「ゴミ出しも洗い物もしてくれない！」

ルビィ「ずっと家にいる癖に！」

善子「ちょ...それ、今言わなくてもよくない？」ｱｾｱｾ
　　　　　

549 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:15:54.57 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「...ねぇ、お姉ちゃん」

ルビィ「私たち、面と向かって会話しなきゃ」

ルビィ「お互いどれだけ心配しているか伝えられないと思うんだ」

ダイヤ『...』

ルビィ「ルビィは、関東の事全然知らなかったし...」

ルビィ「ここに来て、改めてお姉ちゃんに」

ルビィ「安全な所に逃げて欲しいと強く思ったけど...」

ルビィ「お姉ちゃんが、ここにいなきゃいけない真っ当な理由があるなら」

ルビィ「私も善子ちゃんも帰るつもり」
　　　　　

550 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:17:55.32 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「扉を開けてよ。お姉ちゃん」

ルビィ「まずはお話ししよう？」

ダイヤ『...』

善子「ダイヤ。ルビィもそろそろリアルを知る運命なのよ」

善子「あんたに反対されても、自分の意思でここまで来るようになった妹を」

善子「受け入れてあげてもいいんじゃない？」

ダイヤ『...』　　　　

ｶﾞﾁｬﾘ...
　　　　　

551 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:18:58.58 ID:sVFEofqy.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---

ｺﾄｯ

ダイヤ「すみません、水とカンパンぐらいしかなく」

善子「別に良いわよ。結構美味しいし」ﾊﾟﾘﾊﾟﾘ

ルビィ「うん」ﾊﾟﾘﾊﾟﾘ

善子「ていうか、折角プリン買って来たんだから食べなよ」

ルビィ「一番大きいのにしたんだよーっ」

ダイヤ「ありがとうございます。折角ですので冷やしてから食べますわ」

ルビィ「あ、そうだね〜。その方が絶対いいねっ」ﾆｺｯ
　　　　　

552 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:19:37.36 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「でも、水道ガス電気全部あってよかったよ」

ダイヤ「そうですわね。ここまで攻撃されて無事なのは」

ダイヤ「関東ならではなのかもしれません」

ルビィ「多分、田舎じゃ無理だよね〜」

善子「そうね。秋田とか電気とか直ぐ止まりそ」

ダイヤ「焼夷弾で繁華街は燃えましたが」

ダイヤ「住宅街は攻撃を受けていませんからね」
　　　　　

553 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:20:15.22 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「お金とかご飯はどうしてるの？」

ダイヤ「公共事業に参加してますわ」

ダイヤ「もらえる金額は微々たるものですが」

ダイヤ「ご飯を食べさせてもらえるので、助かってます」

ルビィ「へー」

ダイヤ「あと、アパートの修復義務を大家さんがしないので」

ダイヤ「家賃を１万円にしていただきました」

善子「やっす...ま、誰も住まないか」

ダイヤ「大学もなくフルで働けるので」

ダイヤ「なんだかんだ収入はプラスですわ」
　　　　　

554 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:21:01.51 ID:sVFEofqy.net

　
善子「ふ〜ん。結構まともな暮らしできてんじゃん」

善子「荒れ果てた暮らしをしてるんだと思ってたわ」

善子「世紀末みたいな」

ルビィ「ルビィも」ｺｸｯ

ダイヤ「まともな暮らし...ですか」

ダイヤ「公共事業。聞こえは良いですが、作業は主に瓦礫の撤去」

ダイヤ「掘って出てくるのは、人の死体ですわ」

善子「...」

ルビィ「死体...」
　　　　　

555 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:24:03.54 ID:sVFEofqy.net

　
ダイヤ「元首都ですからね。人も沢山いました」

ダイヤ「瓦礫を少し掘れば、生き絶えた人が出て来ます」

ダイヤ「彼らを掘り出して死体袋に入れる...それが作業ですわ」

善子「キツそうね」

ダイヤ「慣れますわ。気がつけば、ルーチン作業になります」

ルビィ「...」

ダイヤ「...ただ、ふと持ち上げた瓦礫に」

ダイヤ「その人が必死に生きようとした爪痕があった時」

ダイヤ「思い出した道徳心が、私の心を締め付けて」

ダイヤ「呼吸が止まりそうになりますわ」

善子「...」
　　　　　

556 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:25:10.45 ID:sVFEofqy.net

　
ダイヤ「遅れて申し訳ありませんでした、と心の中で謝るのですが」

ダイヤ「所詮私への気休め。偽善ごっこですわ」

ルビィ「...」ｽﾞｷｯ

ダイヤ「そして貰える少しの賃金と食べ物」

善子「...」

ダイヤ「...私にはこれがまともな暮らしには感じませんわ」

ルビィ「...ごめんなさい」

善子「ごめん...」

ダイヤ「すみません。責めたつもりは...」ｼｭﾝ

ダイヤ「ただ...平穏な暮らしではない、と伝えたかっただけで」
　　　　

557 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:26:01.77 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「...」

ルビィ「...じゃあ、お姉ちゃんは...どうしてその生活を続けるの？」

ダイヤ「...っ」

ルビィ「平穏な暮らしが今の日本じゃ無理なのはわかるけど...」

ルビィ「辛い思いをしなくても済む場所はいっぱいあるじゃん」

善子「そうね。関東から出るだけでも色々道は開けるのに」

善子「どうしてなの？」

ダイヤ「それは...」
　　　　　

558 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:26:37.43 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「...」ｼﾞｯ

ダイヤ「...っ」ﾌﾟｲｯ

ルビィ「...やっぱり、自分を虐めるため？」

善子「ん？」

ダイヤ「...」

ルビィ「守れなかった学校の友達に対しての償いのつもりなの？」

ルビィ「罰を受けてるつもりなの？」

ダイヤ「...！」
　　　　　

559 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:27:07.70 ID:sVFEofqy.net

　
ダイヤ「...償い。そうかもしれませんわ」

ダイヤ「私は心の何処かで、罰を受ける事を望んでいたのかも...」

ルビィ「そんな事をしても誰も生き返らないよ...」

ルビィ「そんなの最低の自己満足だよ...！」

ルビィ「お姉ちゃんが傷つく事なんて、誰も望んでいないのに！」

ダイヤ「...」

善子「...」ｺｸｯ
　　　　　

560 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:31:08.63 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「埋もれた人を待ってる人に返すのは大事な事だと思う...」

ルビィ「けど、お姉ちゃんがそれをやりたがってるって」

ルビィ「ルビィは...感じない！」

ルビィ「自分を傷つける為に、他人の不幸を使うなんて良くないよ！」

ルビィ「目を覚ましてよ！ルビィと一緒に来てよ！」ｶﾞｼｯ

ダイヤ「ルビィ」

善子「...同意」

ダイヤ「善子さん...」
　　　　　

561 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:31:44.18 ID:sVFEofqy.net

　
ダイヤ「...」

ダイヤ「そうですね。私が関東に留まるのは」

ダイヤ「本気で人を救おうとしてる方にも失礼かもしれませんわ...」

ルビィ「じゃあ...っ」

ダイヤ「いえ。それでもまだ帰れません」

ルビィ「...っ！」

善子「ダイヤ...あんた！」

ダイヤ「自分勝手なのは分かっています...！」ﾌﾟｲｯ

ダイヤ「ですが...まだ、見つけていないのです...」

ルビィ「見つけていない...？」

ダイヤ「大事な...友人を」
　　　　　

562 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:32:25.81 ID:sVFEofqy.net

　
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ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ... ｿﾞﾛｿﾞﾛ...　ｶﾞﾔｶﾞﾔ...


善子「はぁ...こんな酷いバス初めてだわ」ｹﾞﾝﾅﾘ

ルビィ「うゅ...ちょっと酔った」ｹﾞﾝﾅﾘ

ダイヤ「こんなところで法定速度を守ってもあれですしね」

善子「でも公共事業の為のバスって事は国営でしょ...？」

ルビィ「法律守らなくて良いのかなぁ？」

ダイヤ「超非常事態宣言で、法定速度無効になったのでは？」

善子「はは。ちょっとウケる」

ルビィ「ふふっ」ｸｽｸｽ

ダイヤ「ふふふ」
　　　　　

563 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:33:19.28 ID:sVFEofqy.net

　
ダイヤ「でも本当に参加してよろしいのですか？」

ダイヤ「昨日も言いましたが、死体が出てくる可能性も」

善子「分かってるわよ。散々聞いた」ﾎｼﾞﾎｼﾞ

ルビィ「ルビィ、決めたの。現実を直視するって」ｺｸｯ

ダイヤ「そうですか...」

ルビィ「それに、その人の為にもお姉ちゃんの為にも」

ルビィ「早く見つけてあげたいの」

善子「...」ﾌｯ

ダイヤ「わかりました。ありがとうございます」ﾆｺｯ
　　　　　

564 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:34:38.76 ID:sVFEofqy.net

　
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ルビィ「よいしょ...よいしょ...」ﾖﾀﾖﾀ...

善子「ダイヤ〜。大きい瓦礫はどうするの〜？」

ダイヤ「蹴って割れるなら、小さくしてください」ｶﾞﾗｯ　ｶﾞﾗｯ

ダイヤ「ダメなら、後ほどくるブルドーザーに任せましょう」

善子「りょうか〜い」ｹﾞｼｹﾞｼ　ﾊﾞｷｯ　ｶﾞﾗｶﾞﾗ

善子「よし...」ﾋｮｲﾋｮｲ... ﾖﾀﾖﾀ...
　　　　　

565 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:35:22.31 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「お姉ちゃん、この金属は...？」ﾖﾀﾖﾀ

ダイヤ「左の道側に」

ルビィ「は〜い」ﾖﾀﾖﾀ

ルビィ「ん？」


瓦礫から見える指：


ルビィ「ピギッ！」ｶﾞﾗﾝｶﾞﾗﾝ！ｺﾞﾛﾝ！
　　　　　

566 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:36:00.75 ID:sVFEofqy.net

　
ダイヤ「ルビィ？大丈夫ですか？」

ルビィ「う、うん...びっくりしただけ...」

ルビィ「...ここ。人、見つけた」

善子「！」

ダイヤ「...そうですか。掘り起こしましょう」

ルビィ「うん」ｺｸｯ

善子「わ、私も手伝う！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ！　ﾀｯﾀｯﾀ
　　　　　

567 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:36:43.70 ID:sVFEofqy.net

　
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ルビィ「...」

善子「...」

ダイヤ「...」

目を見開いた女性の遺体「」

ルビィ「ん」ｽｯ

目を閉じた女性の遺体「」

ダイヤ「善子さん。集合場所から、遺体袋を持ってきてください」

善子「分かった」ｺｸｯ　ﾀｯﾀｯﾀ
　　　　　

568 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:43:32.97 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「...この子、ルビィと同じぐらいかな」

ダイヤ「そうですわね。１年生ぐらいでしょうか」

ルビィ「これからって時に死んじゃうなんて...」

ダイヤ「えぇ。この寒空の下、瓦礫に埋れて一生を終えるなんて...無念だったと思いますわ」

ダイヤ「ルビィ、平気ですか？」

ルビィ「心臓がバクバクしてる...」

女性の遺体「」

ルビィ「だけど頭は冷静なの。怖いって感じない。悲しいとも感じない」

ルビィ「ただ、死体を前にして...虚無感がすごいの」

ダイヤ「そう...ですか」
　　　　　

569 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:44:29.58 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「この子、お姉ちゃんの探してる子じゃないよね？」

ダイヤ「違いますわ」

ダイヤ「でも、いるならこの学校の瓦礫の下のはずです」

ルビィ「他のサークルのメンバーはここで見つけたんだっけ」

ダイヤ「えぇ」

ルビィ「すごいなぁ。見分けがつくなんて」

ダイヤ「朝練の途中だったのか、それぞれ練習着を着てましたからね」

ダイヤ「火傷の酷い友人も居ましたが、それでも判別できました」

ダイヤ「見つけて居ない友人は...あと1人ですわ」
　　　　　　

570 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:46:15.04 ID:sVFEofqy.net

　
善子「ごめん。袋はもうなくて、毛布渡されたー」ﾀｯﾀｯﾀ

ダイヤ「そうですか...仕方ありませんわね」ｺﾞｿｺﾞｿ　ｷｭﾎﾟｯ　ｻﾗｻﾗ

ルビィ「ん。何してるの？」

ダイヤ「見つけた場所、時間。あと、遺体の特徴をメモしてます」ｻﾗｻﾗ

ダイヤ「このメモが遺族探しの鍵になります」

善子「なるほどね。用意がいいわね」

ダイヤ「何回も参加してるので...段取りを覚えました」ｻﾗｻﾗ　ｷｭｯ　ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ...
　　　　　

571 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:46:43.37 ID:sVFEofqy.net

　
ダイヤ「包みましょうか」

メモを持たせた女性「」

善子「うん」ﾊﾟｻｯ

ルビィ「遺族の元に帰れるといいね」ｸﾙｯ... ｸﾙｯ...

ダイヤ「そうですね」ｸﾙｸﾙ

ダイヤ「彼女のご家族がMOABに巻き込まれてないことを祈りましょう」
　　　　　

572 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:48:31.26 ID:sVFEofqy.net

　　　
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ｶﾞﾔｶﾞﾔ...　ｶﾞﾔｶﾞﾔ...


善子「...」ｹﾞｯｿﾘ

ルビィ「...」ｸﾞｯﾀﾘ

善子「ルビィ、あんた平気？」

ルビィ「筋肉が？精神が？」

善子「両方」

ルビィ「察してほしいな」ﾊｧ...

善子「そうね。愚問だった」ﾊｧ...
　　　　　　　　　　

573 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:51:34.65 ID:sVFEofqy.net

　
善子「作業場が大学跡地だとは聞いてたけど...」

善子「同世代の死体ばっかりでキツいわ」

ルビィ「休憩してると思い出してなお辛い」

善子「わかる。瓦礫撤去してる時の方が気は楽よねぇ」

ルビィ「うん...」

ダイヤ「2人とも、ランチをお持ちしましたわ」ﾄｺﾄｺ

善子「ごめん...あんまり食べたくないかも」

ルビィ「ルビィも...」

ダイヤ「いけませんわ。午後からの作業に耐えられなくなります」

ダイヤ「ランチは必ず食べてください」ｽﾞｲｯ

善子「うぅ...」ﾋｮｲｯ

ルビィ「いただきます...」ﾋｮｲｯ
　　　　　

574 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:52:20.27 ID:sVFEofqy.net

　
ダイヤ「...気持ちはわかりますわ」

ダイヤ「私も最初は食べられませんでしたから」

ダイヤ「ですがこれが現実です。2人が見ると言った東京の現状です」

ダイヤ「夕方まで送迎バスは来ません。耐えてください」

ルビィ「うん...」ｶﾁｬｯ　ﾊﾟｸｯ　ﾓｸﾞﾓｸﾞ

善子「はぁい...」ｶﾁｬｶﾁｬ　ﾊﾟｸｯ

善子「あんまり美味しくない...」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
　　　　　

575 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:53:30.24 ID:sVFEofqy.net

　
ダイヤ「あなた達は食べて時間を潰したら、また持ち場に戻ってください」ｽｯ　ﾄｺﾄｺ

ルビィ「お姉ちゃんは休憩しないの？どこ行くの？」

ダイヤ「道沿いに置かれた他のエリアの遺体袋を確認して周ります」

ダイヤ「もしかすると...あの子がいるかもしれないので」

ルビィ「そう...」ｶﾁｬｯ...

ダイヤ「私も時間になったら戻るので、ちゃんと食べておくのですよ」ﾀｯﾀｯﾀ

善子「はぁ...」ｽｸｯ　ﾊﾟｸｯ
　　　　　

576 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:55:48.50 ID:sVFEofqy.net

　
ルビィ「...やっぱり、お姉ちゃんはすごいや」

善子「ね。家ではメンタル弱ってるかなって思ったけど」

善子「体を動かしてると、やっぱ昔のダイヤだわ」

善子「頼りになるっていうか、すごいしっかりしてる」

ルビィ「お姉ちゃんだもん」

ルビィ「ここに残るキッカケこそ、不純だったとしても」

ルビィ「ずっとクヨクヨなんてしてるわけないよね...」

善子「ちょっと安心した？」

ルビィ「うん」ｺｸｯ ﾆｺｯ
　　　　　

577 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:57:18.08 ID:sVFEofqy.net

　
善子「...あと関東にいれるのも1日だけど」

善子「もし、例の子見つからなかったら...あんたどうするの？」

善子「ダイヤを強制的に秋田に連れてくの？」

ルビィ「わかんなくなっちゃった」ｼｭﾝ

ルビィ「お姉ちゃんに安全なところに住んで欲しいし」

ルビィ「なんと言われようと、連れてくつもりだったけど...」

ルビィ「全てのお友達を見つけたいっていうお姉ちゃんの気持ちも」

ルビィ「尊重してあげたくなってきた」

善子「...そうよね」

善子「それがダイヤの罪意識を軽くさせるのなら」

善子「最後までさせてあげたほうがいいわね」

ルビィ・善子「はぁ...」ｸﾞｯﾀﾘ...

女医「ん？」ﾄｺﾄｺ　ﾋﾟﾀｯ
　　　　　

578 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 03:58:51.39 ID:sVFEofqy.net

　
女医「そこの2人。見ない顔ね」ｸﾙｸﾙ

善子「ん...あ、はい」

ルビィ「今日...初参加で...」

ルビィ(マスクしてるけど...どこかで...)

女医「そう。気分悪そうだけど大丈夫？」ｸﾙｸﾙ...

女医「怪我とかしてるなら、あっちのテントで治療するわ」ｸﾙｸﾙ...

善子「いえ。怪我は大丈夫です...けど」

女医「けど？」

ルビィ「思ったよりショッキングで...ご飯が喉を通らなくて」

女医「あぁ...」
　　　　　

579 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 04:02:52.43 ID:sVFEofqy.net

　　
女医「最初は、生きてる人が見つかって」

女医「瓦礫撤去の作業の成果の実感が得られてたけど...」

女医「今はもう、亡くなってる人ばかりよね」

女医「ノイローゼになる作業員も多いわ」

ルビィ「はい...」

善子「わかる気がします...」
　　　　　

580 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 04:04:56.33 ID:sVFEofqy.net

　
女医「でも、気を落とすことはないわ」

女医「たとえその人を救えなくても...」

女医「貴方の働きは、遺族の気持ちを救っている」

女医「誇りに思いなさい？」

ルビィ「はい...」

女医「それに、放射能騒動で作業員がいなくなる中」

女医「初参加してくれるたのは、とても嬉しいわ」ﾆｺｯ

ルビィ「MOABだから汚染なんてされてないのに...」

ルビィ「みんな知らないから...居なくなっちゃうんだ」

女医「ん？」ﾋﾟｸｯ
　　　　　

581 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 04:05:57.37 ID:sVFEofqy.net

　
女医「ちょっと待って、貴方...」

女医「なんで原爆じゃなくて、MOABだと知っているの？」

ルビィ「？...あ」

善子「ば、バカ！」

女医「貴方たちまさか、レジスタンス」ｻﾞﾜｯ ｽﾞｻﾞｯ

ルビィ「あ...あわわ...」

善子「ち、違うんです！あくまでも友達が、その！」
　　　　　

582 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 04:08:04.78 ID:sVFEofqy.net

　　　　　
女医「私もよ」ﾎﾞｿｯ

善子「え...え？」

ルビィ「！」

女医「レジスタンス。内緒よ？いい印象を持たない人もいるから」ｺｿｺｿ

ルビィ・善子「」ｺｸｺｸ

女医「ここに来たのは情報集め？知ってる事なら教えるけど」ｺｿｺｿ

ルビィ「い、いえ。レジスタンスとは関係なくて、人探しで...」

善子「人探しというか、遺体探しですけど...」

女医「なによ。身構えちゃった」ｸﾙｸﾙ
　

583 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 04:08:53.81 ID:sVFEofqy.net

　
女医「遺体ねぇ。どんな遺体を探してるの？」

女医「もしかして、総理大臣？」ｸｽｯ

善子「そ、そう言えば。見つかったんですか？」

女医「見つかってないわ」ﾌﾘﾌﾘ

女医「あと東亜連合の議員の遺体もね」

ルビィ「爆心地にいたらしいし、跡形もなく消えたんじゃ...」

女医「その説が有力だけど...」ｺｿｺｿ

女医「もしかしたら、生きてるんじゃないかとも言われてるわ」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

ルビィ・善子「！」

女医「福岡でそれらしい人を見かけたって...真意はわからないけどね」
　　　　　

584 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 04:09:59.82 ID:sVFEofqy.net

　
善子「調べる必要があるかもしれないわね...」

女医「ふふっ。興味あるみたいね。貴方もしかして花丸って子？」

善子「い、いえ。違います」

女医「あら。図星だと思ったのに...」ｸﾙｸﾙ

女医「あの子、色んな情報流してくれるから助かるのよ」

善子「えぇ...そうですね」

ルビィ(花丸ちゃん、見ず知らずのレジスタンスにも認知されてるんだ...)

女医「国民みんなレジスタンスの情報見てくれればいいのに」

女医「そしたら、放射能がないって広がって東京復興も早くなるんだけど...」
　　　　　

585 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 04:10:30.13 ID:sVFEofqy.net

　
女医「ごめんなさい。脱線したわね」ｸﾙｸﾙ

女医「どんな遺体を探してるの？」

女医「とっくの昔の遺体じゃなければわかるかも。毎日見てるから」

善子「あ、ちょっと待ってください...」ｺﾞｿｺﾞｿ

善子「昨日ブルートゥースでもらった写真が...」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ　ｽｯｽｯｽ

善子「この子です」ｽｯ
　　　　　

586 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 04:11:19.65 ID:sVFEofqy.net

　
女医「ん？学生？若いけど」

ルビィ「大学生です」ｺｸｯ

女医「学校は？」

ルビィ「お姉ちゃんが青学だったので青学だと...ダンスサークルです」

女医「青学のダンスサークル...ふむ」

女医「...」

女医「あ」

女医「この子の居場所、私わかるかも」

ルビィ「ほ、本当ですか！？」

女医「えぇ。パパの知り合いの病院に...」
　　　　　

587 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 04:12:34.28 ID:sVFEofqy.net

　
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ｳｨｰﾝ... ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞ！

ダイヤ「はぁ...はぁ...！」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞ！

看護婦「ちょっと貴方！病院では走らないで...！」ｸﾙｯ

ルビィ「す、すみません！」ﾍﾟｺｯ　ﾀｯﾀ...

善子「後で言って聞かせます！」ﾍﾟｺｯ　ﾀｯﾀ...

ダイヤ「りなさん...お願い...！」ﾊｧ...ﾊｧ...
　　　　　

588 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 04:13:23.92 ID:sVFEofqy.net

　
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589 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 04:13:50.90 ID:sVFEofqy.net

今日はここまで。お疲れ様でした

590 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 04:15:11.44 ID:sCBzrXNK.net

おつ

591 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 04:29:46.86 ID:s1lI8DmY.net

面白い

592 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 05:33:40.01 ID:2XyG/osA.net

乙
頑張って

593 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 07:04:37.54 ID:XvPknNkc.net

りなちゃんボード「期待」

594 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 07:22:41.63 ID:Ktg3iH0e.net

あの猫死んじゃったのか…
放置する花丸と墓を作るルビィ…

そして真姫登場、あとりなってまさか…

595 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 07:34:38.21 ID:osk+5Td0.net

真姫ちゃんきたー
妙な作者像を押し付けてくる輩もいるけど好きなように進めてな

596 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 18:39:30.39 ID:aMNJUlKF.net

面白かった

597 ：名無しで叶える物語：2018/10/04(木) 21:47:14.14 ID:sVFEofqy.net

ほ

598 ：名無しで叶える物語：2018/10/05(金) 01:43:52.82 ID:TsHaPaKH.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

599 ：名無しで叶える物語：2018/10/05(金) 10:29:11.93 ID:K/uT1cl1.net

おはようございます また帰宅後今夜進めればと思います

600 ：名無しで叶える物語：2018/10/05(金) 10:57:38.85 ID:T/1G8h0a.net

応援してる

601 ：名無しで叶える物語：2018/10/05(金) 18:22:03.11 ID:aUdeM/u2.net

ほ

602 ：名無しで叶える物語：2018/10/05(金) 22:36:20.14 ID:swfD/j5t.net

ほ

603 ：名無しで叶える物語：2018/10/05(金) 23:36:24.39 ID:BS1VNZng.net

国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ

604 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 03:09:18.12 ID:qTuFn0YU.net

保守ずら

605 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 11:02:57.64 ID:FqO4XMt+.net

ほ

606 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 11:55:10.38 ID:AOJLTLaJ.net

ほほ

607 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 11:56:04.25 ID:YuPxqPfg.net

投下します

608 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 11:58:24.23 ID:YuPxqPfg.net

　
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ｶﾞﾗｯ！

ダイヤ「りなさん！」ﾊｧ...ﾊｧ...

ルビィ「はぁ...はぁ...」

善子「ぜぇ...ぜぇ」


機器に繋がれた友人りな「zzz...」ｺﾋｭｰ... ｺﾋｭｰ...


ダイヤ「...」

善子「この子が...はぁはぁ...りな？」

ルビィ「お姉ちゃんの...はぁはぁ...友達？」

ダイヤ「...」ﾂｰ...

ダイヤ「」ｺｸｯ ﾎﾟﾛﾛ...
　　　　　

609 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 11:58:55.64 ID:YuPxqPfg.net

　
ダイヤ「...」ﾄｺﾄｺ...ﾎﾟｽｯ

ｽｯ...ｷﾞｭｯ

友人りな「ん...」ﾊﾟﾁｯ

友人りな「...」ﾁﾗｯ

ダイヤ「うぅ...」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ　ｷﾞｭｩ...

友人りな「...」

友人りな「...無事だったんだね。ダイヤさん」

友人りな「痛いところ...ない？」

ダイヤ「ありませんわ...」ｷﾞｭｳ...　ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ

友人りな「よかった」ｽｯ　ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
　　　　　

610 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 11:59:22.18 ID:YuPxqPfg.net

　
ルビィ「ふふっ」ﾆｺｯ

善子「ふっふっふ」ｷﾞﾗﾝｯ

友人りな「...友達？」ｺﾋｭｰ　ｺﾋｭｰ

ダイヤ「妹と...友人です」

友人りな「あぁ...ダイヤさんご自慢の...」

友人りな「...恥ずかしいな。髪もボサボサだし」

友人りな「顔隠すものないかな」ﾁﾗﾁﾗ

ダイヤ「何を今更...」ｸｽｯ

友人りな「アイデンティティだから...」ｸｽｯ
　　　　　　

611 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 11:59:46.42 ID:YuPxqPfg.net

　
友人りな「心配させちゃった...よね？ごめんね」

ダイヤ「いえ...いいのです...」

友人りな「他のみんなの事...知ってる？」

ダイヤ「...」

ダイヤ「」ｺｸｯ

友人りな「そう...」ｼｭﾝ

ダイヤ「...すみません」

友人りな「なんで謝るの...？」

友人りな「謝らなきゃいけないのは...こっちだよ」
　　　　　

612 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:01:41.92 ID:YuPxqPfg.net

　
友人りな「あの日、ダイヤさんの言ったの事...」

友人りな「全部正しかった」

ダイヤ「...」

友人りな「いつも正しい事を言ってたのに...」

友人りな「どうしてあの時は信じてあげられなかったのか」

友人りな「悔やんでも...悔やみきれないよ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ダイヤ「...りな...」
　　　　　

613 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:02:20.81 ID:YuPxqPfg.net

　　
友人りな「ごめんね。ダイヤさん...本当にごめんね」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

友人りな「ダイヤさんが頑張ってた事気づけなくて...」

友人りな「本当にごめん...！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ダイヤ「あ、あぁ...あぁ....」ﾂｰｯ

ダイヤ「あぁ....う、うあぁ...」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

友人りな「ごめん...ダイヤさん。バカだった私達を許して...っ」ｷﾞｭｯ

ダイヤ「うわぁぁああん！」

善子「...」

ルビィ「...」
　　　　　　

614 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:04:28.61 ID:YuPxqPfg.net

　
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---

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ... ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ...

善子「...」ﾎﾞｰｯ

ルビィ「...」ﾎﾞｰｯ

善子「よかったの...？これで」

ルビィ「お姉ちゃんの事？」

善子「うん」

ルビィ「あの場で、りなさんをほっといて逃げようなんて言えないよ」

ルビィ「家族もお台場住みだったって言うことは...」

善子「...」

ルビィ「りなさんが退院したら一緒に疎開すると言ってたし」

ルビィ「ルビィはお姉ちゃんの言ったことを信じるよ」

善子「...ん。そうね」
　　　　　

615 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:05:35.02 ID:YuPxqPfg.net

　
善子「...」

善子「あ、あのさ...」

ルビィ「...？」

善子「ここ来る前に、あんたレジスタンスに入りたいって言ってたじゃない？」

ルビィ「うん？」

善子「この前は話を流しちゃったけど...」

善子「家に着いたら、ツール共有するわ」

善子「Welcome to Underground」ｷﾞﾗﾝｯ

ルビィ「あぁ...」

ルビィ「...今はいいや。レジスタンスはやめとく」ﾌﾘﾌﾘ

善子「え？」
　　　　　

616 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:06:09.91 ID:YuPxqPfg.net

　
ルビィ「ルビィね...最初、この騒動の中で」

ルビィ「自分も何かしなきゃいけないと思ってたの」

ルビィ「他のみんなみたいに、自分を世界に染めながら」

ルビィ「何か役割を持たなきゃいけないって思ってたの」

善子「...」

ルビィ「でも、死んでいる人を見て何も感じず...」

ルビィ「生きている人に会えて喜びを覚えるこんな世界に」

ルビィ「自分が慣れてしまうのは...絶対に嫌」
　　　　　

617 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:06:57.15 ID:YuPxqPfg.net

　
ルビィ「みんなが、世界を変えようと頑張っているなら」

ルビィ「...ルビィはその日が来るのを信じて待とうと思う」

善子「...そう」

ルビィ「そしてね。平和を取り戻した時...」

ルビィ「ルビィは、このディストピアに染まりきった人達から」

ルビィ「本来の喜び、怒り、悲しみ...楽しみ」

ルビィ「そういうのを取り戻せられるように、頑張りたい」

善子「...」

ルビィ「その日が来るまで...」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ルビィ「この悲しい気持ちを忘れないようにしたいの」ﾂｰｯ
　　　　　

618 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:07:29.00 ID:YuPxqPfg.net

　
ルビィ「うぅ...うぅ...」ｸﾞｼｸﾞｼ

善子「...」ﾖｼﾖｼ

ルビィ「どうして、あんなに人が死ななきゃいけないの？」ﾂｰｯ ﾎﾟﾄｯ

ルビィ「おかしいよ...どうして人間同士が戦うの？」ﾎﾟﾛ...ﾎﾟﾛ

ルビィ「お姉ちゃんが、心配で心配でたまらないよぉ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ルビィ「一緒に来て欲しかったよぉ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

善子「よく...耐えたわね」ﾖｼﾖｼ

ルビィ「ふぇぇええん」ﾎﾟﾛﾛﾛﾛ...
　　　　　

619 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:08:45.24 ID:YuPxqPfg.net

　　
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---


果南「...ん...ん...そっか」

果南「うむ。いいと思うよ...強くなったね」

果南「それじゃ...」ﾋﾟｯ

花丸「ルビィちゃん？」ｶﾀｶﾀ

果南「うん。ダイヤんとこ行ってたんだって」

花丸「ごっ！か、関東に！？」

果南「うん」

花丸「き、危険ずら！」

果南「もう秋田に帰宅してるって〜」

花丸「善子ちゃんがいながら...何やってるずらっ」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

果南「...」ｼﾞﾄｰ
　　　　　

620 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:09:19.81 ID:YuPxqPfg.net

　
果南「...」ｶﾞｼｯ

花丸「へぶっ！」

果南「たく〜。あんたも善子も、ダイヤも」ｸﾞｼｸﾞｼｸﾞｼ

果南「ルビィの事を猫可愛がりしすぎなんだよ〜」ｸﾞｼｸﾞｼｸﾞｼ

果南「ルビィももう立派な大人なの〜」

花丸「髪の毛がぁ〜。モジャモジャになる〜〜」

花丸「果南ちゃんはオラの事、もうちょっと可愛がって欲しいずらぁ...」

果南「ん〜？可愛がってんじゃん」

花丸「う〜ん...可愛がるとは...」ｼﾞﾄｰ ｸﾞｼｬｧ...
　　　　　

621 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:12:14.11 ID:YuPxqPfg.net

　
果南「それにダイヤを説得して」

果南「埼玉で入院してる友人が退院したら、逃げるように約束したってさ」

花丸「え...ダイヤさん？ついに...？」

果南「私達が何言っても、ダメですわの一点張りだったのにね」ｹﾗｹﾗ

花丸「姉妹パワーずらなぁ」

果南「ね？ルビィが関東に行って正解だったでしょ？」

花丸「そうだねぇ。確かに」ｺｸｯ

果南「よかったよ。ほんと...ダイヤは頑固だから」
　　　　　

622 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:13:11.14 ID:YuPxqPfg.net

　
ｸﾞｩ〜...

花丸「お」

果南「...ん。そろそろご飯にしよっか///」

果南「ダイヤの事を聞いたらホッとしてお腹空いちゃった」ｶﾞﾀｯ

花丸「腹の虫が鳴いたずら〜」ｹﾗｹﾗ ｶﾞﾀｯ

果南「何にしよっか〜？」ﾄｺﾄｺ

花丸「わかめ丼以外ならなんでも...」ﾄｺﾄｺ

果南「じゃ、海ぶどう丼...」ﾄｺﾄｺ...

花丸「海藻から離れたいなぁ...」ﾄｺﾄｺ...


パソコン：...
　　　　　

623 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:13:56.94 ID:YuPxqPfg.net

　
...

ﾋﾟｺﾝｯ

P2P暗号通信システム：新着メッセージが１件あります。　From ことりちゃん

P2P暗号通信システム：鞠莉ちゃん見つけたよ〜！
　　　　　

624 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:17:47.63 ID:YuPxqPfg.net

　
--- --- --- --- ---

ルビィ(きっとAqoursのみんなが平和にしてくれるから)

ルビィ「...」ﾁｸﾁｸ

ルビィ(普通の幸せを、噛み締めて)

ルビィ「ん」ﾁｸﾁｸ

ルビィ「できた〜。マフラ〜」

ルビィ(404ディストピア)
　　　　　

625 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:18:11.39 ID:YuPxqPfg.net

　
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---
　　　　　

626 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:19:28.31 ID:YuPxqPfg.net

一度ここまで　今日はもう一回進めたい願望

627 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 12:56:51.94 ID:gTFjj4je.net

乙です

628 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 13:20:28.00 ID:9fevsab9.net

お疲れさまです

629 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 13:24:06.54 ID:/v12NjNr.net

Welcome to Underground言いたがりな善子ちゃんかわいい

630 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 13:26:40.93 ID:eixxF9lu.net

はあ〜 ルビィちゃんほんとにいい子だ

631 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 14:11:47.21 ID:9xpfFRjG.net

今回も面白かった
ルビィは強くて良い子
新境地のダイりなも良いなぁ

632 ：名無しで叶える物語：2018/10/06(土) 17:24:01.84 ID:dbvh4Jvv.net

ついに鞠莉パートか……
しかし、二年生が何してるのかさっぱりわからんな。何かあるのか

633 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 02:16:56.86 ID:rx5LI9Ds.net

ほ

634 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 06:38:41.35 ID:YM66p+NK.net

し

635 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 09:52:30.98 ID:k/5i/fLo.net

の

636 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 10:02:23.50 ID:FrPF6G2X.net

げ

637 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:29:00.22 ID:QmkRD1+Z.net

ん

少しだけ進めます

638 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:30:11.09 ID:QmkRD1+Z.net

　
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ｶﾞﾁｬｯ ﾊﾞﾀﾑ　ｶﾁｬﾘ...


小原父「」ﾄｺﾄｺﾄｺ

鞠莉「...」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ　ｯﾀｰﾝ

小原父「...来たぞ。話はなんだ？」

鞠莉「...」ｶﾀｶﾀ... ﾋﾟﾀｯ

鞠莉「...」ｸﾙﾘｯ　ﾆﾔｯ

小原父「...」ｼﾞｯ...
　　　　　

639 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:31:09.98 ID:QmkRD1+Z.net

　
小原父「で？」

鞠莉「...ねぇダディ」

鞠莉「私達小原...この混乱に乗じて」

鞠莉「お金持ちになってみたいと思わない？」ﾆﾔﾘｯ

小原父「...」

小原父「...」　　

小原父「...詳しく聞こう」

鞠莉「ふふっ...」
　　　　　

640 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:31:41.88 ID:QmkRD1+Z.net

　
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鞠莉「404ディストピア」

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641 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:32:23.03 ID:QmkRD1+Z.net

　
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ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ　ｱﾃﾝｼｮﾝﾌﾟﾘｰｽﾞ... ﾈｸﾄﾌﾗｲﾄ...


鞠莉「なんで日本に帰れないのよ！」ﾊﾞﾝｯ

空港職員「で、ですから、ただいま日本が超非常事態宣言中でして...」

鞠莉「そんな情報ネットになかったわよ！」

空港職員「インターネットには載っていませんが、確かな情報でして...」

空港職員「日本行きの便は出せないのです。ご理解ください」

鞠莉「確かな情報ってなに？ネット以外でどうやってわかるのよっ！」

空港職員「空路会社のみに通達される情報です」

鞠莉「そんなの知ったこっちゃないわよ」

鞠莉「日本に爆弾が落ちたのよ！？帰らせてよ！」

空港職員「すみません、ご理解ください」ﾍﾟｺﾘｯ

鞠莉「〜〜っ！」
　　　　　

642 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:33:31.97 ID:QmkRD1+Z.net

　
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ｶﾞﾁｬｯ　ﾊﾞﾀﾑｯ！

鞠莉「ただいま！」ｶﾂｶﾂｶﾂ！

小原父「ご立腹だな...無理だと言っただろう」ﾍﾟﾗｯ

鞠莉「ふんっ！」ｶﾂｶﾂｶﾂ　ｶﾞﾁｬｯ　ｳｨ〜ﾝ　ﾊﾞﾀﾑ

鞠莉「...」ｷｭｯｷｭｯｷｭﾎﾟ！

鞠莉「ｸﾞﾋﾞｯ...ｸﾞﾋﾞｯ...ぷはぁぁ〜」

小原父「...あ。冷蔵庫の飲みかけのアイスワイン」

小原父「飲まないでくれよ？」ｸﾙｯ

鞠莉「Sorry. Too Late」ﾋｯｸ...
<< ちょっと遅かったわね >>

小原父「オゥ...」
　　　　　

643 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:34:41.64 ID:QmkRD1+Z.net

　
鞠莉「ていうか、何？超非常事態宣言って！」ﾋｯｸ...

鞠莉「原爆が落ちた事しかインターネットに載ってないじゃない！」ﾋｯｸ...

小原父「...404で規制されてるからな」

鞠莉「渡航に必要な情報ぐらい流してもいいんじゃないの！？」

小原父「...日本にとって不都合な情報でも含まれてるんだろう」ﾍﾟﾗｯ

小原父「404規制を盾に、政は報道管制を敷いている」

小原父「かつては飽和していたネットの情報も」

小原父「今や銃のカタログと不十分なニュースだけだ」

小原父「日本の現状を知りたければ、別の手段を使いなさい」ﾍﾟﾗｯ

鞠莉「...」ﾋｯｸｯ
　　　　　

644 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:36:17.04 ID:QmkRD1+Z.net

　
鞠莉「じゃあダディはどうやって情報を得ているのよ？」

小原父「小原グループの企業秘密だ」ﾍﾟﾗｯ

鞠莉「はぁ〜？」

鞠莉「私も小原の株主役員なんですけど！？」ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ...

小原父「親族株だろう？経営企画に参加できるようになってから言いなさい」

鞠莉「あ〜もうっ！」ﾋｯｸ　ﾀﾞﾝｯ

小原父「...そうだな。本でも読んだらどうだ？面白いぞ？」ﾁﾗｯ

鞠莉「I hate books」
<< 本は嫌いよ >>

小原父「そうか」
　　　　　

645 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:38:22.44 ID:QmkRD1+Z.net

　
小原父「さてと...そろそろ」ｽｸｯ　ｶﾞﾀｯ

小原父「...」ﾄｺﾄｺﾄｺ

鞠莉「...」ﾌﾞｽｰｯ　ｸﾞﾋﾞｯ

小原父「そういえば」ﾋﾟﾀｯ

鞠莉「？」

小原父「悪友のダイバーが行った国...」

小原父「交戦状態に入ったぞ」

鞠莉「果南！？戦争！？...そ、そんな情報...！」

小原父「そういう事だ。無事だといいな」ｶﾞﾁｬｯ　ﾊﾞﾀﾝ

鞠莉「...」ﾎﾟｶｰﾝ...

鞠莉「〜〜っ！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

鞠莉「...一体何が起きてるのよー！」ﾀﾞﾝｯ！
　　　　　

646 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:41:33.20 ID:QmkRD1+Z.net

　
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---

ｶﾞﾔｶﾞﾔ　ｶﾞﾔｶﾞﾔ

ｶﾞﾗｯ

先生「Si prega di essere seduti」
<< 席につけ〜 >>

先生「Si prega di aprire la pagina 66 del libro di testo...」
<< では、教科書の60ページを開いて... >>

鞠莉「...」ﾎﾞｰｯ

鞠莉(東京に爆撃。死者行方不明者多数)

鞠莉(これが１ヶ月前インターネットに書かれていたニュースのタイトル)

鞠莉(その後ニュースに一切の更新はなく...)

鞠莉(ダディからたまに教えてもらえる日本の事に焦りを感じつつも)

鞠莉(自分では結局何もできずにいた...)

開かれた教科書：　ﾊﾟﾗﾗｯ

鞠莉「本も当たり障りのない情報ばっかり...役立たず」

鞠莉「果南...みんな...」
　　　　　

647 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:42:26.78 ID:QmkRD1+Z.net

　
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ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ　ｱﾃﾝｼｮﾝﾌﾟﾘｰｽﾞ...

鞠莉「日本へは...」

空港職員A「まだです...申し訳ありません...」

鞠莉「そうですか...」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

空港職員A「...」

空港職員B「また来たのね。あの子」ｺｿｺｿ

空港職員A「えぇ。かわいそうに」

空港職員A「空港でしか日本の状況を知る手段がないみたいで」ｺｿｺｿ

空港職員B「404じゃ仕方ないわよね...」

空港職員A「日に日にやつれていくのがまた...」
　　　

648 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:43:23.26 ID:QmkRD1+Z.net

　
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--- --- ---
---

ｳｨｰﾝ...

鞠莉「...」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

ホテルボーイ「あ！」ﾄｯﾄｯﾄ

ホテルボーイ「おかえりなさいませ。小原様」ﾍﾟｺ

鞠莉「ただいま...」

ホテルボーイ「...日本はまだダメでしたか」

鞠莉「えぇ...」ｼｭﾝ
　　　　　

649 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:44:11.66 ID:QmkRD1+Z.net

　
鞠莉「で、どうかした？」

ホテルボーイ「小原様にお客様がいらっしゃいます」

鞠莉「アポイントは無かったはずだけど...大学のフレンド？」

ホテルボーイ「いえ。日本人の南ことり様です」

鞠莉「知らない名前ね」

鞠莉「その来訪、ダディじゃないの？」

ホテルボーイ「いえ。鞠莉様にご用があると...」

鞠莉「ふむ」
　　　　　

650 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:44:50.12 ID:QmkRD1+Z.net

　
ホテルボーイ「理由をつけてお返ししましょうか？」

鞠莉「行くわ。服装はこのままでいいかしら？」

ホテルボーイ「カジュアルフォーマルでしたら大丈夫だと思います」

鞠莉「なら直接向かうわ」ﾊﾟｯﾊﾟ...ﾋﾟｼｯ

ホテルボーイ「ありがとうございます。こちらです」ﾄｺﾄｺ

鞠莉「えぇ」ｷﾘｯ　ｶﾂｶﾂ
　　　　　

651 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:46:08.90 ID:QmkRD1+Z.net

　
--- --- --- --- ---

鞠莉「相手の特徴は？」

ホテルボーイ「若い女性です。職業は服飾デザイナーだと」

ホテルボーイ「飛び込み営業かもしれません」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

鞠莉「オーナーの娘に直接ねぇ...強心臓ね」

ホテルボーイ「...」ｺﾝｺﾝ

中の人『は〜い』

鞠莉(可愛らしい声ね...)

ホテルボーイ「大変お待たせいたしました。小原をお連れいたしました」

中の人『どうぞ〜』
　　　　　

652 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:48:21.09 ID:QmkRD1+Z.net

　
ｶﾞﾁｬｯ　ﾊﾞﾀﾑｯ

鞠莉「...」ｶﾂｶﾂ　ﾁﾗｯ

ことり「あっ...」ｽｸｯ

鞠莉(25、6歳。服のブランドは不明。自作かしら)

鞠莉(時計はカルティエタンク。靴は...)

鞠莉「お待たせいたしました。オーナーの娘、小原鞠莉です」ﾍﾟｺ　ﾁﾗｯ

鞠莉(...マノロブラニク。ボーイも通すわけね)　

ことり「私こそ、突然押しかけて申し訳ありませんでしたっ」ﾍﾟｺ

ことり「私は南ことり。デザイナーをしています」ｽｯ

鞠莉(名刺。やっぱり営業かしら...？)　ｽｯ

鞠莉「頂戴いたします」ﾆｺｯ

鞠莉「申し訳ありません。私、只今名刺を切らしておりまして...」

ことり「あ、はい！大丈夫ですっ！」ｱｾｱｾ
　　　　　

653 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:48:54.07 ID:QmkRD1+Z.net

　
鞠莉「どうぞ、おかけになってください」ｽｯ

ことり「失礼しますっ...」ｽｯ

鞠莉「...大変恐縮ですが」

鞠莉「今回が初めまして...で？」

ことり「は、はいっ」

鞠莉「そうですか...」

鞠莉「今日は、どういったご用件でしたでしょうか？」ﾁﾗｯ

ことり「あ、う...」ﾓﾄﾞﾓﾄﾞ

鞠莉(易々私から攻略、な〜んてさせないんだから？)
　　　　　

654 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:50:52.83 ID:QmkRD1+Z.net

　
ことり「え、えっと...少しお待ちください」ﾊﾟｶｯ　ｺﾞｿｺﾞｿ

鞠莉(声癒されるわぁ...トロけそう...)

ことり「こ、これをっ」ｽｯ...

鞠莉「！」

ことり「これをお見せしたら、スムーズに話が進むと...」

ことり「画質は悪いですが」

鞠莉「...」ﾍﾟﾗｯ

鞠莉「...」ﾍﾟﾗｯ ﾍﾟﾗｯ

ことり「日本にいる大事な友達だとお聞きしています」

鞠莉「え、えぇ...」

鞠莉「南さん...一体この写真をどこで？」

ことり「...」ﾆｺｯ
　　　　　　　

655 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:55:13.75 ID:QmkRD1+Z.net

　
鞠莉(これが情勢を知らずにくすぶっていた私に、急に舞い降りた天使)

鞠莉(同志ことりとの出会い...)

鞠莉(そして、私達による日本を救う戦いの始まりだった...)

鞠莉「...」ｺﾞｸﾘｯ
　　　　　

656 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:55:38.61 ID:QmkRD1+Z.net

　
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---
　　　　

657 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 19:56:14.27 ID:QmkRD1+Z.net

ここまで。お疲れ様でした

658 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 20:08:27.48 ID:3L3H1dAT.net

乙です
鞠莉とことりがタッグを組むのか〜
楽しみ

659 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 20:15:50.73 ID:QmkRD1+Z.net

>>211
このフォローなかったら詰んでた。鞠莉とモブしか出てこない話になるとこだった

660 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 20:54:56.01 ID:YemBK/J6.net

度々入る英語や伊語がいいね
舞台描写が自然で入り込みやすい

661 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 21:43:02.17 ID:iiodUcSe.net

お疲れさまです
今回も面白かったです

662 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 22:04:14.68 ID:uIOxmQ4m.net

思うんだけど、小原父って日本人なの？
外人さんならわざわざ英語に直さなくてもいいのでは
アクアはわからず雰囲気でみてるから教えてください

663 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 22:25:15.44 ID:QmkRD1+Z.net

>>662
公式ではイタリア系アメリカ人
流暢に日本語話してますが、話せない設定見逃してたら全部英語で話してると思ってください

664 ：名無しで叶える物語：2018/10/07(日) 23:44:30.87 ID:syJfZWEn.net

めちゃめちゃおもろいやん！

665 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 01:19:54.06 ID:3csEICvQ.net

やり手のビジネスマンなんだから日本語ぐらい余裕でしょ(適当)

666 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 03:13:28.94 ID:5BjHtih/.net

パパとの電話のときは鞠莉ちゃん日本語だったから家族内では日本語なんじゃないかな

667 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 03:14:07.80 ID:U44HvJ0i.net

確かに！

668 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 09:43:03.50 ID:U44HvJ0i.net

ほ

669 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 12:29:10.29 ID:aYiOATyC.net

>>663
そうなんだ、わざわざありがとう
楽しみにしてる

670 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 19:04:58.34 ID:dp5VLYY9.net

ほ

671 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 19:06:37.59 ID:VuaXGBqq.net

メンテたいへんそう

672 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 19:07:33.68 ID:VuaXGBqq.net

ズーラズラー

673 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 19:08:30.26 ID:VuaXGBqq.net

ﾌﾀﾞﾝｶﾊﾞｰｹﾅｲﾄ

674 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 19:11:29.82 ID:VuaXGBqq.net

なんだっけ、ぷれでたーだ

675 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 19:15:11.63 ID:VuaXGBqq.net

かっちゃだめ、そうじたいへん

676 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 19:25:28.86 ID:VuaXGBqq.net

うわ、むしおおそう

677 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 19:28:04.48 ID:VuaXGBqq.net

あれいいね、さつえいのかけるしーんとるくるま、やねとかこいつきなら

678 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 19:28:46.19 ID:VuaXGBqq.net

めっとがやだな

679 ：名無しで叶える物語：2018/10/08(月) 19:43:46.18 ID:W1KEzY81.net

ほ

680 ：名無しで叶える物語：2018/10/09(火) 01:59:00.47 ID:MsxU5J45.net

ほ

681 ：名無しで叶える物語：2018/10/09(火) 11:58:59.47 ID:qqSwC5tN.net

保守

682 ：名無しで叶える物語：2018/10/09(火) 13:06:12.66 ID:uFUsapW2.net

ほ

683 ：名無しで叶える物語：2018/10/09(火) 21:08:24.80 ID:vJvT6679.net

帰宅 深夜にあげられれば

684 ：名無しで叶える物語：2018/10/09(火) 22:05:45.66 ID:RHrfChhp.net

待ってます

685 ：名無しで叶える物語：2018/10/10(水) 00:12:35.48 ID:cDmymQ2m.net

思ったより進まなかったので、朝いけそうなら投下します。おやすみなさい

686 ：名無しで叶える物語：2018/10/10(水) 06:55:06.08 ID:hY1NDWvC.net

ゆっくり待ちます

687 ：名無しで叶える物語：2018/10/10(水) 17:53:46.27 ID:26p+rVdv.net

ほ

688 ：名無しで叶える物語：2018/10/10(水) 19:06:24.41 ID:h4ALzGev.net

ほほ

689 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:07:29.86 ID:hl2Zq4ie.net

始めます

690 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:09:18.44 ID:hl2Zq4ie.net

　
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善子「...軍事産業、404削除推進委員会」

善子「そして、世界銀行よ」

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花丸「...」ﾎﾞｰｯ

花丸(...善子ちゃんから敵を聞いた時から)

花丸(悶々と考えている、ディストピアから抜け出す方法)

果南「マル〜」ｼﾞｬｰ　ｺﾞｼｺﾞｼ

花丸「はっ」

果南「洗い物片付かないから、早く食べてよ〜」ｼﾞｬｰｯ　ｺﾞｼｺﾞｼ

花丸「は、は〜い」ﾊﾟｸﾊﾟｸ　ﾓﾁｬﾓﾁｬ

減らない海藻丼：ﾄﾞﾁｬｧ

花丸(うぷ...食べても食べても増えるずら...)　
　　　　　

691 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:13:46.82 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸(案は...頭の中でできている)

花丸(だけど今のままでは成功しない)

花丸(...Aqoursとしても大事な)

花丸(最後のピースが足りていないから...)

果南「よ〜っと」ｼﾞｬｰ...　ｺﾄｯ　ｷｭｯ！！

花丸「あ」

果南「洗い物終〜わり。残りは自分でやってね〜」ﾌｷﾌｷ

花丸「あう〜」
　　　　　

692 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:18:02.46 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸「果南ちゃん、食べるの早すぎずら〜」

果南「マルが遅すぎるんだよー」ﾋｮｲｯ　ﾊﾟｸｯ

花丸「うぇ！？オラが楽しみにしてたラストサーモン！」

果南「うま〜い」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

花丸「む、むごい！鬼悪魔ゴリラずら！」

果南「サーモンが私に食べてほしそうだったからね」ﾌﾌﾝ

果南「ちょっと外の空気吸ってくるね」ﾄｺﾄｺ　ｶﾞﾁｬｯ　ﾊﾟﾀﾝ

花丸「あうぅ...何を楽しみにこのドンブリを食べれば...」

海藻のみの丼：ﾄﾞﾁｬｱ
　　　　　

693 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:19:52.07 ID:hl2Zq4ie.net

　
ﾎﾟﾂｰﾝ...

花丸「...」

ツユを吸って増え続ける海藻丼：ﾓﾘﾓﾘﾓﾘ...

花丸「...」ﾊｧ...

花丸「今のままじゃ止められないなぁ...連鎖」
　　　　　

694 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:25:49.64 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸(武闘派レジスタンスも、各国で頑張っていると聞く)

花丸(軍事政権から民主政権の奪還に成功した国もあるという)

花丸(だけどオラは彼等の作った平穏が、長くは続かないと思っている)

花丸(理由は明確で...)

花丸(反戦意識を国民に広める構想が、企図に盛り込まれていないからである)

花丸(反戦プロパガンダと思想の流布)

花丸(404により、ほうっておくと民意がすぐに主戦に傾く中)

花丸(その構想を考えるのは、大変難しい事ではある...)
　　　　　　

695 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:26:50.18 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸(だけど、これを避けて通れば....)

花丸(民主主義に戻った国も、民意の下で戦争の旨味に傾いていく事になる)

花丸(終わらない悲劇の連鎖...)

はみ出そうな海藻丼：　ﾓﾘﾓﾘ...

花丸(それを断ち切るには、２つを生活から切り離す必要があると思っている)

花丸(１つはインターネット)

花丸(もう１つはマネー。お金ずら)
　　　　　

696 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:27:46.27 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸(インターネットの理由は言わずもがな...)

花丸(世論から軍事の興味関心を断ち切る為であり、)

花丸(お金は、世銀が誘導している戦争のメリットをかき消す為である)

花丸「...」ｲｼﾞｲｼﾞ　ﾁｮﾝﾁｮﾝ

増えすぎた海藻丼：ﾄﾞﾁｬｧ...

花丸「...もう食べられないずらねぇ」

花丸「ラップかけて、果南ちゃんに食べてもらおーっと」

花丸(お金の概念を生活から排除する事は不可能ずら)

花丸(だけど、世銀の影響を受けないお金を作るのは)

花丸(可能だと思っている)
　　　　　

697 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:28:30.88 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸(ネットとお金)

花丸(人類が生み出した２つの大きな文化に)

花丸(一石を投じる鍵は)　ﾁﾗｯ

スマホ：　ﾁｶｯ

P2P暗号通信システム：　新着メッセージが34件あります

花丸(...P2P暗号通信システム)
　　　　　

698 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:29:11.46 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸(レジスタンスの通信手段のそれは)

花丸(テロによるサーバーダウンや404の影響を受けないように)

花丸(ベースにオリジナルのプロトコルとP2Pを使用している)

花丸「...」ﾋﾞｰｯ... ﾍﾟﾘｯ　ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

ラップをかけられた丼

花丸「これでよし」ｶﾞﾀｯ　ﾄｺﾄｺ

花丸(通信システムは、初めこそ戦況しか飛び交わない固いツールだったけど)

花丸(今では善子ちゃんを筆頭に、小さなコミュニティがポツポツ誕生している)

花丸(...そう。かつて404で消え去っていったコンテンツ達ずら)
　　　　　

699 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:30:00.89 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸(供給される情報が多様化する時)

花丸(１つの情報の価値と人を動かす力は、数に比例して減少する...)

花丸「...」ｶﾞﾁｬｯ　ｳｨ〜ﾝ... ｺﾄｯ　ﾊﾟﾀﾝｯ

花丸(この通信システムの中で生まれている小さなコミュニティは)

花丸(旧ネットの如く、黒魔術から政治まで網羅し)

花丸(閲覧する個人に対する情報の価値は、低下してきている)

花丸(それはオラの声が届きにくくなっているという事で、ジレンマも感じるけど...)

花丸(同時に、人々の興味関心が軍事から流動している事を示していて)

花丸(404の思想誘導が、この通信システムの中で破綻した事になる)

花丸(...この現象をレジスタンス内部だけでなく、世界に広げる)

花丸「...」ｷｭﾎﾟｯ　ｺﾎﾟｺﾎﾟｺﾎﾟ...　ｷｭｯ
　　　　　

700 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:32:27.32 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸(P2P暗号通信システムを次のインターネットへと昇華)

花丸「...」ｺﾞｸｺﾞｸ...

花丸(そして、ユーザー間を流れるトランザクションの１つに)

花丸(通貨価値を持つブロックチェーンを内包する)

花丸(つまり新しいネットで、世銀を通さない仮想通貨を普及させるという事)

花丸(...そう。これがオラの考えている２大文化を破壊しする...)

花丸「...」ｺﾞｸ...ｺﾞｸ... ｺﾄｯ

花丸(世界を変える最終構想)
　　　　　

701 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:33:38.48 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸(だけど超えなければいけない壁が、2つある)

花丸(1つめは、投資家の問題)

花丸(当たり前だけど、仮想通貨に価値を与えなければいけない)

花丸(その為には投資家の援助が必要不可欠ずら)

花丸(世銀が不正に為替操作をしている現状で)

花丸(仮装通貨の台頭は、投資家にとっても悪い話ではない)

花丸「...」ｷｭｯ　ｼﾞｬｰｰ　ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ
　　　　　

702 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:41:07.21 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸(だけどテロと404のせいで、サーバーに預けていた仮想通貨が)

花丸(殆ど水の泡になったのも、まだ記憶に新しく...)

花丸(彼らをお財布を後押しするには)

花丸(インパクトのあるイノベーターの大きな取引が必要となる)

花丸(お金持ちによる、お金持ちの為の)

花丸(仮想通貨取引キャンペーンずら)
　　　　　

703 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:43:08.07 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸「...」ｺﾞｼｺﾞｼ ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟ ｺﾄｯ

花丸(...友人を金づると見ているわけではない)

花丸(...だけど、もしここに今欠けているピースがいてくれれば)

花丸(壁を突破する希望も見出せていた)

花丸(彼女の持つ強力なアセットも含めて)

花丸(打開策を考えることができるから...)

花丸「ふぅ...洗い物終了〜」ｷｭｯ ﾌｷﾌｷ
　　　　　

704 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:49:09.86 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸(もう１つは、この最終構想を日本で実行するとしても)

花丸(まず軍事政権からの解放がなければ、成し得ないという事)

花丸(武力による政権交代。そこには人の生き死にが発生する)

花丸「...」ﾁﾗｯ

外で運動している果南： ...!　...！

花丸(もしオラが武闘派を国内に呼び入れて、クーデターを起こすと言ったら)

花丸(彼女はきっと...)　ﾎﾞｰｯ

果南：ﾁﾗｯ

果南：ﾆｺｯ　ﾌﾘﾌﾘ！

花丸「ん」ﾆｺｯ... ﾌﾘﾌﾘ

花丸「...」ﾄｺﾄｺﾄｺ　ｶﾞﾁｬｯ... ﾊﾞﾀﾑ

花丸(...この２つが、オラの構想の大きな壁...)

花丸(オラの計画にストップをかけてくれている、大きな壁)
　　　　　

705 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:49:47.74 ID:hl2Zq4ie.net

　
--- --- --- --- ---

ｻﾞｻﾞｰﾝ... ｻﾞｻﾞｰﾝ...


花丸「な〜にやってたの？」

果南「スクワット！マルもする？」ﾊｧ...　ﾊｧ...

花丸「ウェ。オラはいいや〜」

果南「えー？気持ちいのにー」ﾌｯ　ﾌｯ！

花丸「筋肉痛は勘弁ずら〜」

果南「それっ、すらっ、気持ちっ、いいっ！」ﾌｯ　ﾌｯ　ﾌｯ！

花丸「動きながら喋って、舌噛まないようにね」ｹﾗｹﾗ

果南「オッ、ケェイ！」　ﾌｯ！
　　　　　

706 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:51:39.40 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸「さてと」ｽｯ　ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

花丸「うげ...もうメッセージ50件...」

果南「人気っ、物だっ、ねぇ！」ﾊｧｯ　ﾊｧｯ　ﾊｧｯ！

花丸「まぁねぇ〜」ｽｯｽｯｽ

果南「19、20！はぁ...インターバルぅ」ｸﾞﾃﾞｪ...

花丸「あと何回？」ﾁﾗｯ

果南「次ラスト〜」ﾊｧ...ﾊｧ...

花丸「ふーん。頑張れー」ｽｯ

果南「うわっ。雑！」

花丸「サーモンの怨みずら」ｷｯ

果南「んもー」ｹﾗｹﾗ
　　　　　

707 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:52:36.39 ID:hl2Zq4ie.net

　
果南「ま〜良いや。最後まで頑張るもーん」ﾌﾞﾗﾌﾞﾗ　ｸﾞｯｸﾞｯｸﾞ...

花丸「...」

果南「よし...やろっ！」

花丸「...か、果南ちゃん！ストップ！」

果南「う？どした？」ﾋﾟﾀｯ

花丸「今、ことりちゃんからメッセージ来てたんだけど」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

果南「う、うん...」

花丸「鞠莉ちゃんが...」

果南「！ま、鞠莉が？」

花丸「み...見つかったってさ！」ｷﾗｷﾗ！

果南「え...」

果南「えぇぇ！」ｶﾞﾊﾞｯ！
　　　　　　　

708 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:53:02.53 ID:hl2Zq4ie.net

　
果南「鞠莉が！？本当なの！？」

花丸「本当だよ！ほら！ほら！見て！スマホ！」ｽｯ

果南「お、おぉ！？おぉぉお！！」ｶﾞﾊﾞｯ

花丸「果南ちゃーん！」ﾊﾞｯ

果南「マルー！」ﾊﾞｯ

果南・花丸「良かったぁああ！！」ｷﾞｭｩ！

果南「良かったよぉ！良かったよぉ！」ｷﾞｭｩｳｳｳ！！

花丸「うん！うん！苦じい！」ｷﾞｭｱｧｧ！
　　　　　　

709 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:53:35.57 ID:hl2Zq4ie.net

　
果南「まだ、これさっき送られて来たばっかりだよねっ！？」ﾊﾞｯ

花丸「うん！まだ40分前！」ﾍﾛﾍﾛ

果南「急いで戻ってことりちゃんに連絡しなきゃ！」

果南「時差で向こう寝ちゃう！」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞ！

花丸「う、うん...っ！」ﾀｯﾀｯﾀ
　　　　　

710 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:55:38.88 ID:hl2Zq4ie.net

　
花丸「はぁ...はぁ...」ﾀｯﾀｯﾀ

花丸「...」ﾋﾟﾀｯ　ｸﾙｯ


ｻﾞｻﾞｰﾝ... ｻﾞｻﾞｰﾝ...


花丸(思いがけず揃った、最後のピース...)

花丸(彼女がオラの考えに賛同してくれたら、構想は現実味を帯びる)

花丸(机上の空論から現実へ...)

果南「おーい！マルー！早く、早くー！」ﾌﾘﾌﾘ

花丸「う、うんー！」ﾀｯﾀｯﾀ

花丸(果南ちゃん...)

花丸(決断のその時...オラは...)ｸﾞｯ

果南「早く〜」ﾆｺｯ

花丸(せめて、最後まで仲良く...)　ﾆｺｯ
　　　　　　　

711 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:56:16.41 ID:hl2Zq4ie.net

　
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712 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 00:57:17.21 ID:hl2Zq4ie.net

今日はここまで。お疲れ様でした

713 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 01:01:56.41 ID:2IMpE547.net

乙、面白かった

714 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 02:32:10.99 ID:qV98UhJA.net

お疲れさんです
どうなるんだろなぁ
ハラハラショーショーですなぁ

715 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 07:23:12.67 ID:c7qvbg4c.net

ディストピアと海藻丼が重ねられれていたの笑ってしまった

716 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 07:27:45.22 ID:5kbu9a/K.net

乙です
善子のレジスタンス普通にバレてて草

717 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 07:56:54.98 ID:oPBU+/o1.net

バカだから難しくてよくわからんけど面白い

718 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 12:22:39.92 ID:hl2Zq4ie.net

SFなので深く考えなくて大丈夫ですです。ノリと雰囲気で。
寧ろ、矛盾色々見つかったら辛い¯\_(ツ)_/¯

719 ：名無しで叶える物語：2018/10/11(木) 18:56:12.87 ID:8G73xN1J.net

乙
ここからも期待

720 ：名無しで叶える物語：2018/10/12(金) 03:02:22.07 ID:YWegqZA2.net

ほ

721 ：名無しで叶える物語：2018/10/12(金) 12:09:49.63 ID:jorNjtQd.net

ほ

722 ：名無しで叶える物語：2018/10/12(金) 20:08:04.42 ID:Dq8SYLRg.net

ほ

723 ：名無しで叶える物語：2018/10/12(金) 21:08:24.27 ID:zVW5Z4m1.net

保守ありがとうございます。明日の夜までには一回更新出来ればと思いますm(_ _)m

724 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 05:55:53.72 ID:ocMCVhjJ.net

ほ

725 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 13:00:50.80 ID:++B6/Jsk.net

し

726 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 22:51:15.88 ID:ocMCVhjJ.net

始めます

727 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 22:52:44.26 ID:ocMCVhjJ.net

　
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ｶｯﾁ...ｺｯﾁ...ｶｯﾁ...ｺｯﾁ

小原父「...」

鞠莉「P2P暗号通信システムの一般化...」

鞠莉「腐ったインターネットから、人民を解放するの」

鞠莉「...このイノベーションに一枚絡んでみない？」ﾆﾔﾘ

小原父「レジスタンスの通信網。お前もたどり着いたか」

鞠莉「小原もこれ、使ってるんでしょ？」

小原父「」ｺｸｯ

鞠莉「反政府組織のツールを使うなんて、バッドカンパニーね」ｹﾗｹﾗ
　　　　　

728 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 22:53:34.73 ID:ocMCVhjJ.net

　
小原父「国外の連絡手段は、もはや郵便かコレしかない」

小原父「多国籍企業では必須ツールだよ」

鞠莉「あらあら。お国の息の掛った企業はお手紙で頑張ってるのに」ｸｽｯ

小原父「お役所絡みの働き方などナンセンス」

小原父「だからいつも時代に取り残される。違うか？」

鞠莉「同感」ﾌﾘﾌﾘ
　　　　　

729 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 22:54:37.41 ID:ocMCVhjJ.net

　
小原父「長くなりそうだな。お前の部屋に酒は？」ｷｮﾛｷｮﾛ

鞠莉「バーボンなら」

小原父「いただこう。ロックで」

鞠莉「ん...」ｶﾞﾀｯ　ﾄｺﾄｺ　

小原父「椅子、借りるぞ」ﾄｺﾄｺ

鞠莉「え？」ｸﾙｯ

鞠莉「...！あ、ちょっ！」

小原父「ん？」ｶﾞﾀｯ

机の下に隠れていたことり「はうぅ...」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

小原父「！？」

鞠莉「ｵｯｵｰｳ...」ﾊﾟｼﾝ
　　　　　

730 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 22:55:53.79 ID:ocMCVhjJ.net

　
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ｶﾗﾝｶﾗﾝ...

小原父「君もレジスタンス」ｺﾞｸｯ　ｶﾗﾝ...

ことり「は、はい。見ているだけのユーザーですが」ｱｾｱｾ

ことり「職業はデザイナーです...」ｱｾｱｾ

小原父「デザイナー、ね。なんで隠したんだ？」ﾁﾗｯ

鞠莉「説明するのも面倒じゃない」ﾌﾝｯ

鞠莉「悪い友達だと思ったら、平気で私を転校したりするでしょ？」ﾌﾟｲｯ

小原父「...類は友を呼ぶ、という言葉を覚えた」

小原父「お前をどこに連れて行こうが、ダイバーと似たような友達を連れて来る」

小原父「無意味だと悟ったよ」ｺﾞｸｯ ｶﾗﾝ

鞠莉「...あら。賢くなったわね？」ｸｽｯ
　　　　　

731 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 22:56:49.77 ID:ocMCVhjJ.net

　
ことり「はうぅ。ま、鞠莉ちゃん。家族の会話の仕方じゃないよぉ」

ことり「もっと、穏便に話そうよ〜？」ﾌﾜﾌﾜ〜ﾝ

鞠莉「...」ｼﾞﾛｯ

小原父「...」ｼﾞﾛｯ

ことり「あっ。ご、ごめんなさい...」ｼｭﾝ

小原父「...この子はダイバーに似てないな」

鞠莉「そうね...新しいタイプの友人かもしれないわ」

ことり「あ、あ...」ｱｾｱｾ
　　　　　

732 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 22:57:41.64 ID:ocMCVhjJ.net

　
鞠莉「話を戻しましょう」

鞠莉「404回避のP2P通信の一般化と、流通させる仮想通貨に」

鞠莉「小原で投資しない？」

小原父「...」ﾁﾗｯ

鞠莉「安心して。ことりちゃんがダディの言葉を聞いたところで」

鞠莉「何も事態は動かないわ」

ことり「」ｺｸｯ

小原父「そうか」
　　　　　

733 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 22:58:24.61 ID:ocMCVhjJ.net

　
小原父「誰がお前に入れ知恵したのかはさて置き...」

小原父「サーバーベースのプロトコルが404で規制されている以上」

小原父「P2P通信ベースの通信手段に置き換わるのは」

小原父「時間の問題だと考えていた」

鞠莉「レジスタンスが使っている通信ツール以外に..」

鞠莉「世界規模で浸透しているツールはないんでしょ？」

小原父「表立った物ではないが...そうだな」ｺﾞｸｯ

鞠莉「なら後発のツールより、ずっと広まる可能性が高いわ」

鞠莉「デファクトスタンダードになるツールに投資するのは」

鞠莉「間違いじゃないと思うんだけど」

小原父「...うむ」

ことり(む、難しいよぉ...)　ｸﾞﾙｸﾞﾙ
　　　　　

734 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 22:59:00.37 ID:ocMCVhjJ.net

　
小原父「P2P暗号化通信はインターネットとは違う」

小原父「インターネットは自由なブラウザの選択が出来たが...」

小原父「P2P暗号化通信は専用ツールとセットになっているSkypeに近いツールだ」

小原父「ファーストペンギン」

小原父「お前はどこの国からそれを実践しようと考えているんだ？イタリアか？」

鞠莉「...日本よ」

小原父「日本か...」
　　　　　

735 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 22:59:41.09 ID:ocMCVhjJ.net

　
鞠莉「ツールの普及は可能だと思うわ。噂話が好きなお国柄だし」

小原父「そうだな...万が一使いやすい物が台頭すれば」

小原父「プロデュース次第で連鎖的に増えるだろう」

ことり「使いやすい...」

鞠莉「...」ﾌﾌｯ

小原父「だが、仮想通貨は日本では失敗する。間違いない」ｶﾗﾝｶﾗﾝ...

鞠莉「！」

ことり「！」
　　　　　

736 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:01:23.24 ID:ocMCVhjJ.net

　
鞠莉「...理由を聞いてもいいかしら？」

小原父「日本は仮想通貨以前に」

小原父「電子マネーすら満足に普及できなかった先進国だ」

小原父「クレジットカードでさえ、全ての飲食店で使えない体たらく」ｺﾞｸｯ...

小原父「中国やアメリカならまだしも」

鞠莉「日本では投資家に対するパフォーマンスとしても」

鞠莉「普及するビジョンがなくて、効果が薄い...と？」

小原父「」ｺｸｯ
　　　　　

737 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:02:01.73 ID:ocMCVhjJ.net

　
小原父「日本をP2P暗号化通信普及の成功例に...か」

小原父「入れ知恵したのは日本のトップリーカー。花丸か？」ﾆﾔﾘ

鞠莉「！」

ことり「！」

小原父「図星か」

鞠莉「...なら、なんだっていうの？」

鞠莉「ダディだって、日本の情報はそこから手に入れているでしょう？」

小原父「そうだな...」
　　　　　

738 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:02:58.18 ID:ocMCVhjJ.net

　
小原父「だが気をつけておくんだ」

小原父「武闘派と裏で連絡を取っているという話も聞く」

小原父「近いうちに大きいリークをして、軍をも動かしかねん」

鞠莉「...っ」

鞠莉(ことりからも聞いてたけど...イメージがわかないわ)

鞠莉(あの花丸があのポジションにいる事...)

--- --- --- --- ---

花丸「のっぽパン、美味しいじゅら〜〜」ﾓｸﾞﾓｸﾞ〜

--- --- --- --- ---　　　　

鞠莉(私の知ってる花丸って、こんな感じだし...)　ｳﾑﾑ...
　　　　　

739 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:03:45.57 ID:ocMCVhjJ.net

　
ことり「で、でも...戦争が続く理由がお金なら...」

ことり「それをどうにかしないといけないんですっ...！」ｱｾｱｾ

ことり「仮想通貨がダメなら...どうすればっ！」ｳﾙｳﾙ　ｷｭﾝｯ

鞠莉「」ｿﾞｸｯ

小原父「」ｿﾞｸｯ

鞠莉「ん？」ﾁﾗｯ　ｼﾞｯ

小原父「」ｺﾎﾝｺﾎﾝ
　　　　　

740 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:05:36.78 ID:ocMCVhjJ.net

　
小原父「鞠莉。お前はどうすればいいと思う？」ｷﾘｯ

鞠莉(...)

鞠莉「はぁ...そうね。今の話を聞いた上なら」

鞠莉「私なら、仮想通貨取引所の事業を立ち上げるわね」

小原父「自分が交換するわけでなく、中間マージン事業をするわけか」ｺﾞｸｯ

鞠莉「営業グループを使って資産家にアプローチ」

鞠莉「小原が投資する以上の効果を出しつつ」

鞠莉「リスクは最小限に抑えるの」
　　　　　

741 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:06:23.43 ID:ocMCVhjJ.net

　
小原父「肝心の窓口は？」

鞠莉「問題はそこだけど...404ショックでネット産業が全滅して」

鞠莉「手軽に家から仮想通貨の交換ができなくなった今...」

鞠莉「全世界に点在する小原系列のホテルが窓口になるぐらいしか...」

小原父「毎日通貨トレードしに、金持ちがホテルに来るのか」ｺﾞｸｯ

小原父「まるでカジノだな」ﾌｯﾌｯﾌ

鞠莉「ホテルで泊まれば、部屋でずっとトレードに専念できるって売りにすれば」

鞠莉「ほら、ワンストーンツーバードよ？」ﾌｯﾌｯﾌ

ことり(一石二鳥って言いたかったのかな...？)
　　　　　　

742 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:07:03.97 ID:ocMCVhjJ.net

　
小原父「向こうのシステムの中に通貨交換の決済を入れられないのか？」

小原父「それなら広告宣伝事業やアフィリエイト的な動きもできるかもしれない」

鞠莉「クレジットカード決済と銀行への接続が、システム側で出来ればだけど...」

鞠莉「一応反政府組織のツールだから難しいんじゃないかしら？」

小原父「そうだな。P2Pがスタンダードになるまでは難しそうだ」ｺﾞｸﾝ

ことり(・8・)
　　　　　

743 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:08:28.53 ID:ocMCVhjJ.net

　
小原父「小原が窓口になる...なるほどな」

鞠莉「...」

小原父「案としては面白いが。だが、まだ通貨の普及には無理がある」ｺﾄｯ

鞠莉「...っ」

小原父「小原の力を使えば、お金持ちに投資させるくらいの事はできる」

小原父「だが、庶民にまで認知させ交換を促す事は不可能だ」

小原父「仮想通貨も一般普及しなければ、現在の通貨を超える事は出来ない」

鞠莉「そうね...」

小原父「おっと...」ｸﾗｯ

小原父「...酔ってきたな...そろそろ戻る」ｶﾞﾀｯ　ﾄｺﾄｺ

ことり「あう...」
　　　　　　

744 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:10:38.10 ID:ocMCVhjJ.net

　
鞠莉「...」　　　

小原父「ネットを置き換える事...」

小原父「それはあと１つのスパイスで、勝ち筋が見えそうだ」ﾁﾗｯ ｼﾞｯ

ことり「えっ...？」

小原父「だが、現金文化の置き換えは、今回は無理だろう」ｽｯ

鞠莉「ダディ...」

小原父「鞠莉。頭を使いなさい」
　　　　　

745 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:12:10.97 ID:ocMCVhjJ.net

　
小原父「小原が持っているノウハウ、人脈、影響力...」

小原父「目的と手段を見直して、最善の案を考えるんだ」ｶﾁｬﾘ...

小原父「イタリアという離れた地から」ｶﾞﾁｬｯ...

小原父「友達を救う事ができるかもしれないぞ？」

鞠莉「...」

小原父「娘をよろしく。おやすみ」ﾊﾞﾀﾑ

ことり「...」ｺｸｯ
　　　　　

746 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:13:11.71 ID:ocMCVhjJ.net

　
ことり「なんだか...すごいお父さんだね」ｱｾｱｾ

鞠莉「ふんっ。いっつもヒントしかくれない嫌らしい男よ」ﾌﾟｲｯ

鞠莉「方法を知ってるはずなのに、最後まで言い切らない」ｷﾞﾘｯ

ことり「鞠莉ちゃん...」

鞠莉「それに最後の言葉聞いたでしょ？」

鞠莉「あいつ、既に花丸と私の関係に気がついてる」

鞠莉「ほんっと見透かされてるみたいで、ムカつくわ〜っ！」ﾀﾞﾝｯ
　　　　

747 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:14:21.09 ID:ocMCVhjJ.net

　
ことり「だけど...私は心強いなって思ったよ？」

ことり「一緒に考えよう？鞠莉ちゃん」ﾆｺｯ

鞠莉「〜〜っ！はぁ...」

鞠莉「そうね...ギャフンと言わせるような案」

鞠莉「2人で練っちゃいましょうか」ﾆｺｯ

ことり「うん！」ﾆｺｯ
　　　　　

748 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:15:47.63 ID:ocMCVhjJ.net

　
鞠莉「そうと決まれば、見てなさいよー！ファッキンダディ〜ッ！」

ことり「あはは...」ｱｾｱｾ

ことり(...)

ことり(...それにP2P暗号化通信の普及の為の最後のスパイス)

--- --- --- --- ---

小原父「」ﾁﾗｯ

ことり「えっ...？」

--- --- --- --- ---

ことり(多分...それを考えないといけないのは私)

ことり(頑張らなきゃ...)

ことり(真姫ちゃんや日本で頑張ってるみんなの為にっ...！)　ｷﾘｯ
　　　　　

749 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:16:34.83 ID:ocMCVhjJ.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
　　　　　

750 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:17:16.77 ID:ocMCVhjJ.net

ここまで。お疲れ様でした。

751 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:34:23.23 ID:Zp4XWe0Y.net

乙
面白い

752 ：名無しで叶える物語：2018/10/13(土) 23:37:54.17 ID:cOdpFeJk.net

乙

753 ：名無しで叶える物語：2018/10/14(日) 09:55:57.38 ID:yEjS3L94.net

ほ

754 ：名無しで叶える物語：2018/10/14(日) 11:43:12.21 ID:cI92JEwF.net

今回も面白かった
(・8・)ｳﾙｳﾙ ｷｭﾝｯ

755 ：名無しで叶える物語：2018/10/15(月) 01:06:56.03 ID:NaLybm0M.net

ほ

756 ：名無しで叶える物語：2018/10/15(月) 12:58:40.43 ID:N5p2RO5J.net

パパンがお酒飲んでるであろう効果音がジワジワくる

757 ：名無しで叶える物語：2018/10/15(月) 13:32:39.92 ID:ALz1S/eR.net

乙
流石μ's界のロックブーケ

758 ：名無しで叶える物語：2018/10/15(月) 21:57:18.97 ID:DHik6bzO.net

保守すルビィ

759 ：名無しで叶える物語：2018/10/15(月) 22:10:36.79 ID:G1nF6eLc.net

ほ

760 ：名無しで叶える物語：2018/10/15(月) 22:55:18.56 ID:FNeVfaEY.net

ことり（渡辺曜にひき逃げの罪をなすりつけるの頑張らなきゃ）

渡辺曜「全速前進、ひき逃げヨーソロー！」

https://i.imgur.com/13nJyRS.png

761 ：名無しで叶える物語：2018/10/16(火) 06:54:06.81 ID:VV9u5ALd.net

ほ

762 ：名無しで叶える物語：2018/10/16(火) 09:24:49.68 ID:v3xReQ6V.net

おはようございます。今日の深夜また更新出来ればと思います。よろしくお願いします

763 ：名無しで叶える物語：2018/10/16(火) 13:10:05.70 ID:KePrI01L.net

やっふー！

764 ：名無しで叶える物語：2018/10/16(火) 22:14:23.75 ID:v3xReQ6V.net

帰宅 3時目処にあげれれば

765 ：名無しで叶える物語：2018/10/16(火) 22:49:57.95 ID:MlV5RSnN.net

楽しみ

766 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:17:37.83 ID:XZKlaOxF.net

ほの

767 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:29:36.59 ID:Ydgq6vdh.net

進めます

768 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:33:34.12 ID:Ydgq6vdh.net

　
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---


ﾜｲﾜｲ！　ｶﾞﾔｶﾞﾔ！

店員「E una torta corta」ｺﾄｯ
<<　ショートケーキになります >>

ことり「Grazie」ﾍﾟｺｯ
<< ありがとう >>

鞠莉「そっちもLooking Delicious ね！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ことり「鞠莉ちゃんのチョコ見た時、そっちだったかなーって思ったけど」

ことり「こっちも正解だったみたいっ」ﾊﾟｸｯ

ことり「はぁ〜ん。美味しい〜///」ﾃﾛﾃﾛ

店員「...」ｸｽｸｽ
　　　　　

769 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:34:48.91 ID:Ydgq6vdh.net

　
鞠莉「じゃ、甘い物食べながら...」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

鞠莉「にがい話をしましょうか」ｹﾞﾝﾅﾘ

ことり「う...」ｹﾞﾝﾅﾘ

鞠莉「どちらから話す？」ﾊﾟｸｯ ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ことり「先に私の宿題発表でいいかな〜？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

鞠莉「自信ありげね。通信ツールの広げ方、good ideaが出たの？」

ことり「ふっふっふ」ｷﾗﾘﾝ
　　　　　

770 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:36:07.03 ID:Ydgq6vdh.net

　
ことり「あ、でもその前に...」

ことり「花丸ちゃんにも案があるかもって」ﾁﾗｯ

鞠莉「あ」

ことり「鞠莉ちゃんから聞いてくれるって...聞いてくれた？」

鞠莉「Oh...えーっと、まぁ聞いたんだけど...」ｱｾｱｾ

鞠莉「ちょっと頼りない感じだったから...使えないかも」

ことり「...ふーん」

ことり「そっかぁ〜」ｼﾞﾄｰ...

鞠莉「あはは...」
　　　　　

771 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:37:32.67 ID:Ydgq6vdh.net

　
鞠莉「あはは...」

鞠莉(...言えるわけないわ。花丸がまさか...)

--- --- --- --- ---

花丸：クーデターのタイミングに広める予定だよ

花丸：戦争のメインが大陸側なだけあって

花丸：日本はまだ情報の有無が命取りという認識が薄い

花丸：それをクーデターの中で命を守る為に必須だと認識させて

花丸：このツールの知名度をあげる作戦かな

鞠莉：...あなたそれって日本で内乱を起こすつもりなの？

花丸：...内乱は早かれ遅かれ起きるものだから

花丸：ならオラが主導して、政権奪回とツール普及を一緒にできれば

花丸：一石二鳥でしょ？

花丸：...だけど、果南ちゃんやみんなには内緒にしててね

--- --- --- --- ---　　　　

鞠莉(内乱を起こそうなんて考えているなんて...)　　　　　　

772 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:38:15.28 ID:Ydgq6vdh.net

　
鞠莉(私はこの3年間、Aqoursの状況を知らされずに生きてきた)

鞠莉(私の知っている花丸は、部室でも時間があれば静かに本を読んでてて)

鞠莉(腕立て伏せが全然できなくて、話すとすぐにずらずら言って...)

鞠莉(そして...)

--- --- --- --- ---

花丸「お願いみんな！目を覚ましてほしいずら！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

鞠莉「花丸...」

--- --- --- --- ---　　

鞠莉(404によって洗脳されていた私達を必死で説得した優しい子...)
　　　　　

773 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:39:00.95 ID:Ydgq6vdh.net

　
鞠莉(そんな子が大局的な平和の達成の為に...)

鞠莉(見えているはずの弱き人間を切り捨てようとしている)

鞠莉(過去の花丸だったら絶対に言わないような事を)

鞠莉(あたかも当然のように話してくる...)　ﾌﾞﾙｯ

ことり「...？」
　　　　　

774 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:39:39.44 ID:Ydgq6vdh.net

　
鞠莉(3年という月日の中では、スロウリーな変化だったのかもしれない)

鞠莉(Aqoursの誰もが気が付けないほどの、穏やかな...)

鞠莉(だけど今の花丸を形成しているのは、強すぎる平和の渇望)

鞠莉(その果てはマーティン・ルーサーだろうと、チェ・ゲバラだろうと)

鞠莉(壮絶な死がそこにはある)
　　　　

775 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:40:30.06 ID:Ydgq6vdh.net

　
鞠莉(ダディの言っていた、友達を救う...)

鞠莉(初めは手伝うっていう意味だと思っていた)

鞠莉(だけどこの救うの意味は本当の意味の『救う』)

鞠莉(私の考えと行動は、花丸の命運を握ることになる)

鞠莉(花丸に内乱を起こさせない為に...)

鞠莉(花丸の考えを凌駕できるような案を...！)　ｷﾞｭｯ

ことり「ん...鞠莉ちゃん？」

鞠莉「はっ！そ、ソーリー！自分の世界に入ってたわ」

ことり「うーうん。大丈夫だよっ」ﾆｺｯ

ことり「鞠莉ちゃん親子の会話で、放置されるのは慣れたから...」ｽﾞｰﾝ

鞠莉「ごめんなさい...」
　　　　　

776 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:41:55.41 ID:Ydgq6vdh.net

　　
ことり「ことり、ちゃんと案考えたのになぁ...」

ことり「でもさっきので傷ついちゃったなぁ...」ｼｮﾎﾞｰﾝ

鞠莉「...」

ことり「チョコのケーキも食べたいなぁ...」ｼｮﾎﾞｰﾝ...

鞠莉「...」　　　　

鞠莉「OK。お食べなさい」ｽｯ

ことり「わーいっ」ﾌﾟｽｯ　ﾋｮｨ　ﾊﾟｸｯ

ことり「ひゃ〜ん。オイヒィ〜！」ﾄﾛﾄﾛ〜ﾝ

鞠莉(...4才年上には思えないわねぇ) 　ｼﾞｰｯ

ことり「むっ。今、いい歳してとか思った？」

鞠莉「」ﾌﾟｲｯ
　　　　　　　　

777 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:42:39.91 ID:Ydgq6vdh.net

　
--- --- --- --- ---

ことり「ことりの機嫌はなおりましたっ」

鞠莉「Sounds good」
<< それは良かった >>

ことり「じゃあね、私の案なんだけど...」

ことり「このツールをどういう人に使ってもらいたいかを考えて」

ことり「再デザインすべきだと思うのっ」

鞠莉「ツールのデザイン？」

ことり「うんっ」
　　　　　

778 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:43:31.47 ID:Ydgq6vdh.net

　
ことり「このツールって、PC版もスマホ版もあるけど...」

ことり「両方とも白色の背景に黒い文字が流れるだけでしょ？」

ことり「お堅い感じや難しそうなイメージがするの」

鞠莉「メッセージツールとして必要最低限って感じよね」ｺｸｯ

ことり「このツールを広める際、ネックになるのは...」

ことり「これが元々レジスタンスのツールだったという事」

ことり「一般的にレジスタンスが反政府組織のゲリラと思われてる以上」

ことり「この見た目だと反乱兵士の連絡ツールだと思われて」

ことり「普通の人は手を出さないと思うの...」

鞠莉「言われてみればそうね...」
　　　　　

779 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:44:24.99 ID:Ydgq6vdh.net

　
ことり「だけどもしこのツールが薄いピンクのハートの背景で...」

ことり「メッセージもふわふわの雲のような吹き出しで囲まれてたらどう思う？」

鞠莉「そうねぇ...まぁ、少なくとも反政府組織のツールって感じではないわ」

鞠莉「痛い女の子の秘密の花園って感じ？」

ことり「うんっ！それ！あのねあのね、デザインの力ってすっごくって...」

ことり「取っ付きにくそうな業務用の連絡ツールから」

ことり「と〜ってもキュートな男子禁制のトークツールまで」

ことり「メッセージツール１つでも、色々なツールに変身させる事ができるの！」

鞠莉「へ〜...」
　　　　　

780 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:45:09.73 ID:Ydgq6vdh.net

　
ことり「特に日本では第一印象が大事だから〜」

ことり「最初に広めたいターゲット層を絞って」

ことり「その層が使いたいっ！っていうデザインにしてあげるべきなの！」

鞠莉「なるほどね...じゃあどの層をターゲットにしたらいい思う？」

ことり「そこが肝なんだけど...若い女性向けがいいかなぁ〜」

鞠莉「反政府組織のツールを...女性向けに？」

ことり「ゴテゴテの女性向けっていうわけじゃないけど、そうだね〜」ｺｸｯ
　　　　　

781 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:45:59.80 ID:Ydgq6vdh.net

　
鞠莉「私は男性向けの方がいいと思ったけど。小難しい話が流れてるし」

ことり「確かに、最初ツールを使い始める時に」

ことり「初めから参加している、戦況を話すグループには戸惑ちゃうと思う」

鞠莉「『メインストリーム』って言われるやつね。英語だしビビると思うわ」

ことり「でも、このツールを人から人に広がる時って」

ことり「メインの使用用途が戦況の情報を入手することから」

ことり「友人間のチャットや、趣味のグループでの会話にシフトしていくと思うの」

鞠莉「ふむ」

ことり「そう考えると男性よりも若い女性の方がお喋りが好きだから」

ことり「広まりやすいと思うの」
　　　　　

782 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:49:00.33 ID:Ydgq6vdh.net

　
ことり「それにね。女性は男性よりもデジタルに対する警戒心が薄いから」

ことり「曰く付きのツールも、デザインに既視感を与えれば使ってくれるかなーって」

鞠莉「既視感？」

ことり「そう。例えばアイコンを緑にして〜」

ことり「背景を水色にして、メッセージを緑の吹き出しにすると〜...」

鞠莉「LINEね！」ﾋﾞｼｯ

ことり「ピンポーン！旧ネット時代に日本で一番流行ったチャットツール！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

ことり「慣れ親しんだ見た目や使用感なら」

ことり「あぁLINEみたいなものなんだな〜って納得して使ってくれれうと思うの」
　　　　　

783 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:49:41.26 ID:Ydgq6vdh.net

　
鞠莉(花丸の、生きる為に通信ツールを広げる...というアプローチから)

鞠莉(ことりの、友人間でお喋りする為に広げる...というアプローチへ)

鞠莉(花丸の最終構想では、情報価値の分散が目的だったから)

鞠莉(お喋りや趣味のグループでユーザーを誘う、というアプローチは)

鞠莉(成功するなら最終構想にワンステップ早く到達することができてメリットが大きい)

鞠莉(ただ問題は...)

鞠莉「そのアプローチで一般認知までかかる時間だけど...」
　　　　　

784 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:50:50.31 ID:Ydgq6vdh.net

　
ことり「それは文献で調べてみたんだけど...」ｺﾞｿｺﾞｿ

鞠莉「アジアのベンチャー企業についての本？」

ことり「うん。今はもう殆どが潰れちゃってるけど...あ、ここ」ﾊﾟﾗﾗﾗ...ﾋﾟﾀｯ

ことり「これによるとLINEが5000万ユーザー...日本人口の半分までを」

ことり「リリースから、およそ１年１ヶ月で達成したんだって〜っ！」

鞠莉「...pretty fast」
<< 結構早いわね >>

ことり「すごいよね〜」

ことり「でね、その時の戦略が、若い女性をターゲットだったんだよ〜」ﾌﾌﾝ

鞠莉「へ〜」
　　　　　

785 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:52:28.11 ID:Ydgq6vdh.net

　
鞠莉「...ん？」

鞠莉「つまりことりちゃん、この本に書いてあった成功事例を...」

鞠莉「得意げに言ってたわけ？」

ことり「...はっ！///」ﾊﾞｯ

ことり「え、えっと！考えたよ！色々考えた結果！」

ことり「この考えが一番いいかなって」ｱｾｱｾ

鞠莉「ま。先人の知恵と経験ありきなら、確度は高そうね」ｹﾗｹﾗ

ことり「ウンウン///」ｺｸｺｸ
　　　　　

786 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:56:27.37 ID:Ydgq6vdh.net

　
ことり「ど、どうかな...？この案？」

鞠莉「...うん。シャイニーだと思う」ｺｸｯ

ことり「本当〜？嬉しい〜！」ﾆｺﾆｺｯ

鞠莉「早速システムを作っている人に掛け合って」

鞠莉「デザインのアップデートをしてもらわないといけないわね」

ことり「あ...う、うん...そうなんだけど...」

鞠莉「...作ってる人が見つかってない？」

ことり「」ｺｸｯ

鞠莉「OK。小原の人脈を使って私も探してみるわ」

鞠莉「ダディや怪しい情報仕入れるのが得意な子が知ってるかもしれないし」

ことり「お願いしますっ。私もロシアの友達とかにも当たってみるね」
　　　　　

787 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:57:32.98 ID:Ydgq6vdh.net

　
鞠莉「で、もし見つかったらデザインの指揮は...」

ことり「私がするつもり。馴染みあるLINEのデザインを知ってるの方がいいし」ｺｸｯ

ことり「デジタルUIUXデザインはお門違いだけど、頑張るよっ」ﾆｺｯ

鞠莉「頼りにしてるわ」ﾆｺｯ

ことり「んじゃ〜、次は仮想通貨について。鞠莉ちゃんどうぞっ」ｽｽｯ

鞠莉「そうね。その前に一杯コーヒーを頼もうかしら」ﾍﾟﾗｯ

ことり「あ、ことりも〜っ」


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---
　　　　　

788 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 03:58:33.24 ID:Ydgq6vdh.net

今日はここまで。お疲れ様でした。

789 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 04:23:37.76 ID:OtWjJ/Tp.net

遅くにお疲れさんです
ずらまる恐ろしい…

790 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 06:29:56.68 ID:XZKlaOxF.net

ロシアの友達…一体ナニーチカなんだ…

791 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 07:20:46.10 ID:lECVYJ3C.net

ロシアの友達...まさか可愛い妹とかいるんじゃないだろうな

792 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 08:56:24.38 ID:j1j02u7d.net

頑張れことまり

793 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 20:33:44.43 ID:f9d+BgLo.net

主人公からラスボスへ華麗な転身を遂げるずら

794 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 22:39:28.31 ID:ZmSTBfvp.net

ﾈﾀﾊﾞﾚ予想1971

795 ：名無しで叶える物語：2018/10/17(水) 22:50:23.52 ID:6D8QUqxH.net

主人公が悪堕ちしてく展開割と好き。
1000レス中には終わんなそうだね。

796 ：名無しで叶える物語：2018/10/18(木) 00:15:23.98 ID:lkSDoTnZ.net

追いついた

797 ：名無しで叶える物語：2018/10/18(木) 15:11:16.79 ID:YMSOIaDe.net

ほ

798 ：名無しで叶える物語：2018/10/18(木) 20:47:20.27 ID:C2TxLfwI.net

未だに出ない2年組が気になるな

799 ：名無しで叶える物語：2018/10/18(木) 22:16:31.44 ID:B29db8Qd.net

こういうシリアス系のSSだと、
善子ってホント良し子ちゃんになるよな（笑）

800 ：名無しで叶える物語：2018/10/18(木) 22:30:32.68 ID:DQ0f3YrB.net

ほほ

801 ：名無しで叶える物語：2018/10/19(金) 10:34:51.10 ID:nFa7XfD2.net

ほす

802 ：名無しで叶える物語：2018/10/19(金) 17:26:26.36 ID:uQVJxAK1.net

帰宅 深夜にあげられれば

803 ：名無しで叶える物語：2018/10/19(金) 21:52:41.10 ID:pvA5WYiU.net

待ってる

804 ：名無しで叶える物語：2018/10/20(土) 00:06:06.45 ID:uC2ZsJml.net

再度帰宅。明日になりそうです。お待たせしてすみまm(_ _)m

805 ：名無しで叶える物語：2018/10/20(土) 00:40:22.41 ID:BkD+5xx+.net

まってるよ

806 ：名無しで叶える物語：2018/10/20(土) 09:59:00.37 ID:GxHST1PV.net

大丈夫ずら

807 ：名無しで叶える物語：2018/10/20(土) 22:40:25.02 ID:QFyqb0h9.net

ほ

808 ：名無しで叶える物語：2018/10/21(日) 10:15:33.45 ID:WgQExcJf.net

のんびり待機

809 ：名無しで叶える物語：2018/10/21(日) 21:48:55.76 ID:Zeu5LT89.net

ほ

810 ：名無しさん＠そうだ選挙に行こう！ Go to vote!：2018/10/22(月) 07:02:01.96 ID:L0bSq+zA.net

保

811 ：名無しで叶える物語：2018/10/22(月) 20:00:15.06 ID:hM7m7Th2.net

ほ

812 ：名無しで叶える物語：2018/10/22(月) 23:51:40.15 ID:wFfA7jdM.net

も

813 ：名無しで叶える物語：2018/10/23(火) 07:05:13.46 ID:DduB1LgB.net

の

814 ：名無しで叶える物語：2018/10/23(火) 08:54:32.41 ID:vLYB0j3P.net

安

815 ：名無しで叶える物語：2018/10/23(火) 13:06:02.24 ID:qqNftscm.net

産

816 ：名無しで叶える物語：2018/10/23(火) 16:44:34.44 ID:yN6jATnZ.net

奮

817 ：名無しで叶える物語：2018/10/23(火) 21:49:03.55 ID:F8x5uucj.net

すみません。私用により、当分更新できなさそうですので、落としていただければ幸いです。速報が復活しましたので、また書ける時期が出来ましたら、そちらに投稿したいと思います。申し訳ありませんでした。m(_ _)m

818 ：名無しで叶える物語：2018/10/23(火) 23:12:13.95 ID:G9+pBkbU.net

マジかー、待ってるぞ。

819 ：名無しで叶える物語：2018/10/24(水) 01:09:25.90 ID:gvdsLfvF.net

乙
全部書き上げる事に期待しております

820 ：名無しで叶える物語：2018/10/24(水) 02:35:45.71 ID:CXf2g6XY.net

悲しいな
復活待ってます

821 ：名無しで叶える物語：2018/10/24(水) 02:38:30.34 ID:uGlMeA2n.net

これは話に詰まって逃げたと見た

822 ：名無しで叶える物語：2018/10/24(水) 05:30:06.20 ID:8PXjPBkP.net

うおマジか
気長に待ってるよ

823 ：名無しで叶える物語：2018/10/24(水) 08:06:02.43 ID:hBv1b0SC.net

速報が見当たらん…とりあえずおつ