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侑「歩夢が幼馴染もののエッチな本隠し持ってた…」

852 :名無しで叶える物語:2022/01/04(火) 01:14:37.97 ID:2Ew65Rdy.net
部長『あそことは戦前からの付き合いだし、何より本行の大口顧客だ。三船グループの各企業との関わりも深い』

部長『なんとしても富嶽通信がショウの手に渡るのを防いで欲しい』

栞子『それを…私に…ですか?』

部長『……』コクリ

栞子『に…荷が重すぎます!そういう案件はもっと経験豊富な』

部長『もちろん対策チームは別途用意する。優秀な人材を集めてな』

栞子『だったら…私は何を』

部長『……ここ数年、富嶽通信の株価は下落が続いているし業績も芳しくない、銀行としても色々と動いてきたがこれ以上の資金注入は…難しい』

部長『…だから、個人的なコネクションのある君に頼んでいるんだ……正直形振りかまってられない状況だ』

部長『まあ実情も知らずにいきなり何かするのも大変だろう。君には数カ月間、富嶽通信に出向してもらう』

栞子『……あの…ラン…いえ、ショウは私が何か言ったところで言うことを聞くような人間では』

部長『何でも良い、泣き落としでも脅しでも』

部長『三船君、君も三船銀行の行員だろう!あんな小娘に取引先をめちゃくちゃにされるわけには、いかないんだ!』

栞子『……』

部長『頼む…この通りだ…』ドゲザ

次長『なっ部長!お、おい三船!』

栞子『……わかりました、出来ることは…やってみます』

部長『あぁ……頼むぞ……──』



「ピンポーン…41階です」

栞子「……予約の…三船です」

「三船様ですね……はい、ご案内します」

853 :名無しで叶える物語:2022/01/04(火) 01:55:23.37 ID:cg782+vR.net
すごい貧乏くじ引いてるな

854 :名無しで叶える物語:2022/01/04(火) 06:03:17.34 ID:aG/opaaR.net
性格的に恋愛以外でも色々損してそう

855 :名無しで叶える物語:2022/01/05(水) 00:20:09.34 ID:rG8oX1FI.net
支援

856 :名無しで叶える物語:2022/01/05(水) 14:45:01.62 ID:UIwKSbz+.net
>>658でしずくと再会するさらに前かな

857 :名無しで叶える物語:2022/01/05(水) 23:35:44.19 ID:oQ28VvcF.net


858 :名無しで叶える物語:2022/01/06(木) 01:56:04.64 ID:tzvPyKx6.net
「先程お連れのショウ様がいらっしゃいましたので、先にお通し致しましたが…宜しかったですか?」

栞子「…はい」

「かしこまりました、こちらのお部屋になります」ススッ

ランジュ「あら!遅かったじゃないもう!」

栞子「9時からと伝えたではありませんか」

ランジュ「だって栞子から食事の誘いなんて、ワクワクしちゃうじゃない?」

栞子「……そうですか」

「ご予約通り、国産和牛のコース料理で宜しいでしょうか?」

栞子「はい、大丈夫です」

「かしこまりました、しばらくお待ち下さい」ススッ

ランジュ「きゃあっ!ランジュのために選んでくれたの?!」

栞子「そうです、今日はランジュにお願いをしに来たんですから」

ランジュ「あら、栞子のお願いなら何でも聞いてあげるわ!」

栞子「……富嶽通信の件、今からでも取りやめて下さい」

ランジュ「…………そう」

ランジュ「……これ、栞子にだけ特別に見せてあげる」

スッ

栞子「な……っ」

ランジュ「いっぱい悪いことしてるのね、あの会社」

栞子「これをっ!!……どう…するつもりですか」

ランジュ「別に?今はどうするつもりもないけど」

栞子「…もつれたら……リークするんですね」

栞子「でもそんな事をしたら買収する側だってタダでは」

ランジュ「短期的にはね、でもランジュ達ならそんなの何とでも出来るわ、どのみち経営陣は一掃するんだから」

ランジュ「……分かった?もうあなた達は……負けよ」

栞子「……分かってますよそんな事」

栞子「あなたは昔から強引で…身勝手で……誰が言ったってどうせ止めないんでしょうから」

859 :名無しで叶える物語:2022/01/06(木) 01:56:29.01 ID:tzvPyKx6.net
ランジュ「……ねぇ、もしかしてその話をするためだけに私を呼んだわけ?」

栞子「そうです……すみませんでした」

ランジュ「謝るくらいなら今夜は付き合って、せっかく楽しい話が出来ると思って来たのに」

栞子「楽しい話…ですか?」

ランジュ「そう!世間話とか、最近みんなとも会えて無いから」

栞子「……無理です……楽しい話なんて」

ランジュ「……どうしたの?元気無いじゃない」

栞子「……」

ススス…

「お待たせ致しました、前菜のナッツとアボカドのサラダでございます」

「失礼致します」

ススス…

ランジュ「……食べる?」

栞子「……いえ」

ランジュ「ちょっと!本当にどうしたのよ!いつもだったら”野菜も食べないと駄目ですよランジュ〜”とか言うじゃない!」

栞子「……別に…食べ物くらい好きに食べても……良いと思いますよ」

栞子「それに私は……人に説教できるような人間じゃ無いと分かったんです…」

ランジュ「ね…ねぇ……ランジュ…そんなんじゃ栞子が心配よ?」

栞子「大丈夫ですよ……食べないんですか?」

ランジュ「ランジュ野菜は……ううん…頂きます」

ランジュ「……」モグモグ

ランジュ「…………んくっ」

ランジュ「……」

栞子「……」

860 :名無しで叶える物語:2022/01/06(木) 01:56:47.78 ID:tzvPyKx6.net
ランジュ「はぁ……その、えぇっと……」

ランジュ「ランジュは……そうね…歩夢みたいにはなれないわ」

栞子「……なんですか?」

ランジュ「だって…好きなんでしょ?」

栞子「……いつ…私がそんな事」

ランジュ「……バカにしないで、分かるわよ……一年間だったけど、ランジュは栞子のそばに居たんだもの……」

ランジュ「ううん、ランジュはそのずっと前から栞子と一緒に居たのに」

ランジュ「……ランジュと遊んでくれたの、栞子だけだったのよ?」

ランジュ「だから…栞子はランジュの事が好きなんだと……」

栞子「あなたが……強引に付き合わせたんです」

栞子「歩夢さんの事ですか?好きですよ今でも」

栞子「…元はと言えば……あの時……」

栞子「はぁ……」

ランジュ「あの時何よ」

栞子「……手紙を…書いていたんです」

栞子「歩夢さんへの」

ランジュ「……それで?」

栞子「母に見つかったんです……トイレに行っている間に」

栞子「隠しておくべきでした……すぐに呼び出されて、お父様に伝えると……」

栞子「……その所為で結局…告白すら出来ませんでした」

ランジュ「……そう…はむっ」

861 :名無しで叶える物語:2022/01/06(木) 01:57:30.63 ID:tzvPyKx6.net
栞子「…しずくさんとお付き合いしましたがそれも上手くいきませんでした」

ランジュ「んんっ…ん゛っ……ぇほっ……えっ?えぇっ?!」

栞子「別れたんです、昨日」

ランジュ「そ、そう…なの?……それで今日…」

栞子「かすみさんとの仲を引き裂いてしまったかもしれないと思うと……耐えられなかったんです」

栞子「……仮に歩夢さんに思いを伝えて…上手く行ったとして…きっと私は侑さんの事で頭が一杯になってしまうんでしょうね」

ランジュ「……栞子」

栞子「黙って聞いて下さい……たまには…良いじゃないですか」

ランジュ「え…ええ……」

栞子「……そうでした、富嶽通信ではしずくさんが働いています」

栞子「しずくさんもどうせ首にしてしまうんでしょう?」

ランジュ「……脅し?」

栞子「はい」

ランジュ「……悪いけど乗らないわよ、プライベートとビジネスは混ぜない主義なの」

栞子「では何故富嶽通信なんですか?似たような業務内容の企業ならもっと良い所がいくつかありますよね」

ランジュ「安いからよ、必要なのはネームバリューとコネクションと蓄積された一部の技術だけ。ガワはそのままにそっくり作り変えるわ」

栞子「……もっと悪いところもいくつかあります」

ランジュ「……そうよ」

栞子「……では何で」

ランジュ「うるさいわね!ランジュの仕事内容にいちいち口出さないで頂戴!事業所の場所とか海外支店の数とか、もっと言えば財務状況とか自己資本比率とか色々!いっろいろあるのよ!!」

栞子「だったら尚更です、あんなスキャンダルのある会社……何の為ですか?」

862 :名無しで叶える物語:2022/01/06(木) 01:57:53.53 ID:tzvPyKx6.net
ランジュ「……ランジュはね、何でもお見通しなのよ」

栞子「…どういう意味です?」

ランジュ「こうして栞子が来るのも分かってたって話」

栞子「そんなの……有りえませんよ」

ランジュ「でも今こうして会ってるじゃない」

栞子「……は?……それってつまり……私のために富嶽通信を?正気ですか?」

ランジュ「冗談よ、プライベートとビジネスは混ぜないって言ったでしょ」

栞子「……」

ランジュ「そんなに分かりやすく落ち込まないで?」

栞子「……勝手に判断しないで下さい」

ランジュ「……ねぇ、ここからはプライベートな話をしましょ?」

栞子「勝手にして下さい」

ランジュ「……ランジュじゃ駄目な訳?」

栞子「駄目って…何がです?」

ランジュ「ランジュの、相手よ」

863 :名無しで叶える物語:2022/01/06(木) 02:09:18.44 ID:kDJqJ/33.net
しずくと再会する前の話かと思ったらそのあとか

864 :名無しで叶える物語:2022/01/06(木) 02:22:32.28 ID:+3nACo/W.net
ネガティヴすぎてそこを変えないと幸せになれなさそう

865 :名無しで叶える物語:2022/01/06(木) 03:05:37.93 ID:Ao4eNyLe.net
ランジュの強引さで良い方に転がればいいんだけどな

866 :名無しで叶える物語:2022/01/06(木) 07:03:25.83 ID:dbJl78Ik.net
支援

867 :名無しで叶える物語:2022/01/06(木) 10:07:46.51 ID:rkWgoF9g.net
うじうじ栞子にはランジュくらいの強引さが必要だな

868 :名無しで叶える物語:2022/01/06(木) 14:40:38.70 ID:tzvPyKx6.net
>>851>>852の”部長『あぁ……頼むぞ……──』”まではしずくと再開する前の出来事です
そこから先はしずくと別れた翌日になります。

869 :名無しで叶える物語:2022/01/07(金) 01:43:05.87 ID:x7DNGZmj.net
なるほど
受け答えに間があるのは相当精神に来てるんだな

870 :名無しで叶える物語:2022/01/07(金) 07:37:31.43 ID:9EUhSXDc.net


871 :名無しで叶える物語:2022/01/08(土) 00:28:06.33 ID:Rmf5AoE8.net
責任感が強いのと仕事に逃げてる部分もありそう

872 :名無しで叶える物語:2022/01/08(土) 12:14:55.83 ID:cNW7BYeZ.net
支援

873 :名無しで叶える物語:2022/01/08(土) 17:36:16.04 ID:ZlwjNY8f.net
しずく「──それから……ビール、大ジョッキ」

「はーいかしこまりました」

しずく「……」

久しぶりに来たな、この居酒屋。

……そっか、いつも栞子さんと帰ってたから。


「ビール大でーす」ゴトッ

しずく「……んくっんくっんくっ」


今日、栞子さんが銀行に帰った。

私のせい?


しずく「ぷはっ……はーっ……ぁぁっ……」


あの時はあれで元通りなんて思ってたけど……全然違かった。

これが本当の元通り……。


しずく「……ははは…っ……はぁ」

しずく「……どうしようかなぁ」

しずく「んくっ…んっ……んっ……ぷはっ……はぁ゛ー…」

しずく「……かすみさんと会ったの、ここからの帰りだったっけ」

しずく「……」

しずく(帰れなくなったらまずいし…家で飲も)

874 :名無しで叶える物語:2022/01/08(土) 18:16:35.38 ID:aEGz8Tt+.net
しっかり学習しててえらい

875 :名無しで叶える物語:2022/01/09(日) 00:19:45.85 ID:OL/BxfVx.net
しずく「……」スタスタ

しずく「……あれ?」


この通路、確かかすみさんの広告が画面に出てたのに。

……通るのしばらくぶりだからかな。

876 :名無しで叶える物語:2022/01/09(日) 01:32:34.12 ID:gvT3OlKW.net
かすみもかなり厳しい状態なのか

877 :名無しで叶える物語:2022/01/09(日) 07:16:25.91 ID:LIvMej9F.net
かすみん何かあったとしてもしずくちゃんがそれを知らないということは
やっぱりとくに情報を追ってないということなんだな

878 :名無しで叶える物語:2022/01/10(月) 00:06:07.59 ID:lRGrKUM7.net
支援

879 :名無しで叶える物語:2022/01/10(月) 09:36:58.88 ID:nCJ9nK5u.net
栞子も吹っ切って前向きに進めるようになって欲しいな

880 :名無しで叶える物語:2022/01/10(月) 22:18:50.01 ID:zfgM0vtm.net
支援

881 :名無しで叶える物語:2022/01/11(火) 02:03:28.70 ID:Tn8jYcKq.net
『──……わがままだよ』

『いつまでもあの頃みたいに仲良しなんて……』

『…ごめんね』

『でもこうしないと…かすみさんのためにもならないと思うから』

『じゃあね──』



「───それで、次のライブの話なんですけど……あの、中須さん?」

かすみ「っぁ……ごめんなさい」

「いえっ、しばらく休みも有りませんでしたからお疲れでしょうし」

かすみ「お仕事……お休みさせて下さい」

「そうですよね、では今週はレッスンを控えめに」

かすみ「……レッスン以外も…全部」

「…え?」

かすみ「私……しばらくかすみんは出来ないです」

かすみ「……ごめんなさい」

「……あ、あのでしたら、精神的不調であれば専門医に連絡を」

かすみ「そういう事じゃ無いんです」

かすみ「理由を…見失っちゃって……それが見つかるまでは…かすみんとしてお仕事は……」

かすみ「……ごめんなさい」

「……いずれにしても医師の診断は受けることになります」

「ひとまずは長期の休養と言うことで調整します、それで落ち着いてから今後のことを考えましょう」

882 :名無しで叶える物語:2022/01/11(火) 06:33:37.67 ID:LTeZyLZe.net
ずっとしずくが頑張る理由だったと思うと色んな意味ですごいな

883 :名無しで叶える物語:2022/01/11(火) 08:33:11.16 ID:8Ovb38/6.net
栞子の悪夢もあながち間違いではなかったかもしれない

884 :名無しで叶える物語:2022/01/11(火) 22:33:16.57 ID:AAy70P4e.net
支援

885 :名無しで叶える物語:2022/01/12(水) 07:02:23.51 ID:JiLughk/.net


886 :名無しで叶える物語:2022/01/12(水) 22:25:18.18 ID:5DAqMfqm.net
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞

887 :名無しで叶える物語:2022/01/13(木) 07:24:25.71 ID:Xq2hM5Oh.net


888 :名無しで叶える物語:2022/01/13(木) 19:48:22.46 ID:pupbjWwb.net
ピンポーン……
かすみ「……んぅ……何も頼んでないのに」
ピンポーン……ピンポーン……
かすみ「……」ムクッ
ピッ
かすみ「……はい」

果林『かすみちゃーん?』

かすみ「……何しに来たんですかこんな平日の昼間に」

果林『だって平日の昼間から一人ぼっちは寂しいでしょ?』

かすみ「お仕事どうしたんですか」

果林『お休みしちゃったわ』

かすみ「……」ピッ…ポチッ
──ガチャッ
果林「入れてくれるなんて、優しいわね」

かすみ「押しかけておいて何言ってるんですか」

果林「押しかけただけじゃないわよー、お出かけしましょ」

かすみ「……いや私は」

果林「体調不良でしょ?」

かすみ「なのに出歩いたりしたら……見られた時大変ですよ」

果林「発表されてないから平気よ」

かすみ「……でも長引いたら」

果林「その前に立ち直れば良いんじゃない?」

かすみ「……気軽に言わないでくださいよ」

果林「そう言ってられるのも今のうちよ、ほら着替えて?」

かすみ「……どこに行くんですか」

果林「焼き肉よ」

かすみ「……え」

889 :名無しで叶える物語:2022/01/13(木) 20:06:28.94 ID:V3nHtlCX.net
果林さんいい先輩すぎる
かすみんは同じ事務所で良かったな

890 :名無しで叶える物語:2022/01/13(木) 20:22:45.66 ID:pupbjWwb.net
果林「二人です」

「かしこまりました、こちらへどうぞ」

かすみ「あ、あの……焼き肉屋さんって……」

果林「そうよ?ちょっとイイトコだけどね」

かすみ「さ、先に言って下さいよぉ……!だったらこんなスウェットとジーンズじゃなくて……」

果林「焼き肉食べるのにおしゃれしてどうするのよ、汚れるわよ?」

かすみ「そうですけどぉ……その…お店の雰囲気に合わないっていうか」

果林「カモフラージュになって丁度いいんじゃない?かすみんちゃんには」

かすみ「それは……そうかもですけど……」


─────────

──────

───


かすみ「むぅ……」

果林「……何悩んでるのよ、私の奢りなんだから好きに頼めば良いじゃない」

かすみ「連れ出したんだから奢りなのは当然です!」

かすみ「だとしても……この値段だと迷いますよぅ……」

果林「しょうがないわね、エスコートしてあげるわ。ロースよ、リブロース」

かすみ「じゃ、じゃあ……それで」

果林「リブロースと……かすみちゃん何飲む?」ポチポチ

かすみ「えっとー……コーラゼロで」

果林「コーラゼロね……あとはこれと……よしと」ポチポチ

かすみ「……果林先輩が焼き肉って…なんか意外ですね」

果林「そう?お肉は意外と太らないのよ?」

かすみ「確かにそうらしいですけど……バーとかでお酒飲んでるイメージでした」

果林「バーって……ざっくりしたイメージね。あとお酒は駄目よ、肝臓に余計な仕事を与えちゃうもの」

かすみ「あ、あとご飯食べたいです」

果林「良いの?太るわよ?」

かすみ「お肉はご飯と一緒じゃないと美味しくないです」

果林「ふふっ、そうね」ポチポチ

891 :名無しで叶える物語:2022/01/13(木) 20:32:21.68 ID:nN8lFGr6.net
>かすみ「お肉はご飯と一緒じゃないと美味しくないです」
同意できないけどかわいい

892 :名無しで叶える物語:2022/01/13(木) 21:00:18.53 ID:fsZaNHgY.net
焼肉にはご飯もお酒も必須だわ
果林さんみたいに自制できるの尊敬する

893 :名無しで叶える物語:2022/01/14(金) 07:43:25.75 ID:FeZQ+5n1.net
かすみん派だわ

894 :名無しで叶える物語:2022/01/14(金) 23:00:59.60 ID:xdhid46R.net


895 :名無しで叶える物語:2022/01/15(土) 07:59:51.45 ID:IXWCcNy5.net
支援

896 :名無しで叶える物語:2022/01/15(土) 23:51:09.75 ID:LewCdNxw.net
果林さんはビーガンも似合いそう

897 :名無しで叶える物語:2022/01/16(日) 10:42:30.20 ID:yM2HYs/U.net


898 :名無しで叶える物語:2022/01/16(日) 22:41:36.34 ID:fl+zcc3p.net
しゅ

899 :名無しで叶える物語:2022/01/16(日) 23:57:58.07 ID:jYALMAIp.net
ジュー……

果林「…そろそろ良いんじゃないかしら、ほら」ヒョイ

かすみ「いただきます……はむっ」

かすみ「ん゛っ……おいひぃ…」モグモグ

果林「そう?良かった、ほらもっと食べて」

かすみ「……なんだか親戚のおばちゃんみたいですよ?」

果林「おばっ……」ガタッ

かすみ「ひぃぃ冗談じゃないですかぁ!」

果林「……もう冗談じゃ済まない歳に片足突っ込んでるのよ」

かすみ「でも果林先輩若いし、まだ27歳じゃないですか」

果林「……29日で28よ」

かすみ「ん?……あぁ!今月じゃないですかぁ!おめでとうございますっ」

果林「めでたくないわよぉ!……はぁ、誕生日が嬉しかったのは20までの間だけ……」

かすみ「そんな事言ったら私だって来年で26歳ですよ?そんなに怖がらなくても良いじゃないですか」

果林「あなたもこの歳になったら……分かるのかしらねぇ」

かすみ「?」

果林「……そろそろ次の頼みましょうか」

900 :名無しで叶える物語:2022/01/16(日) 23:59:55.38 ID:rsvFkGop.net
かすみも26だと路線を考える年齢になってそうだ

901 :名無しで叶える物語:2022/01/17(月) 07:33:47.01 ID:6Gtgg6M1.net
支援

902 :名無しで叶える物語:2022/01/17(月) 08:54:16.47 ID:bVI3Amhu.net
バラドル寄りならまだまだ余裕そう

903 :名無しで叶える物語:2022/01/17(月) 22:49:04.39 ID:4wVM7lDs.net


904 :名無しで叶える物語:2022/01/18(火) 01:14:43.30 ID:LmSEb/Mf.net
「お待たせ致しました、カルビと豚トロでございます」

かすみ「わぁ!早く焼いちゃいましょうよ先輩っ」

果林「ふふっ、すっかり元気になったじゃない」

かすみ「え?……別にもともと…そんなに落ち込んでなんて無いです……んっ…んっ…」

果林「そんな事無いでしょ?しずくと色々あっただろうし」

かすみ「ごふっ……うぁ…コーラこぼしちゃったじゃないですかぁ!」

果林「その服で来て正解だったじゃない」

かすみ「ちょっと!……っていうかなんで果林先輩がしず子の事……」

果林「……裏で手を回したの、私なのよ」

果林「私が余計なお節介焼いた所為であなたのこと傷つけたわ」

果林「…ごめんなさい」

かすみ「……いつからですか?」

果林「あなたが北海道で新年度の特番やってた時からよ」

かすみ「……」

かすみ「何を……したんですか?」

果林「誘いを断られて落ち込んでたじゃない?それ以外にも色々……付き合ってあげてって」

かすみ「…なんでそんな事したんですか」

かすみ「私に……果林先輩ぐらいしか話せる友達が居ないからですか?」

果林「……そういう側面もあるわ」

かすみ「……」

かすみ「……はぁーあ」ガクッ

かすみ「焼けたら教えて下さい」

果林「豚肉はよく焼かないとだから……」

905 :名無しで叶える物語:2022/01/18(火) 01:17:21.02 ID:3T51ZlmS.net
善意でやったとしても結果があれだったからな

906 :名無しで叶える物語:2022/01/18(火) 01:25:00.91 ID:LmSEb/Mf.net
>>904 訂正

「お待たせ致しました、カルビと豚トロでございます」

かすみ「わぁ!早く焼いちゃいましょうよ先輩っ」

果林「ふふっ、すっかり元気になったじゃない」

かすみ「え?……別にもともと…そんなに落ち込んでなんて無いです……んっ…んっ…」

果林「そんな事無いでしょ?しずくと色々あっただろうし」

かすみ「ごふっ……うぁ…コーラこぼしちゃったじゃないですかぁ!」

果林「その服で来て正解だったじゃない」

かすみ「ちょっと!……っていうかなんで果林先輩がしず子の事……」

果林「……裏で手を回したの、私なのよ」

果林「私が余計なお節介焼いた所為であなたのこと傷つけたわ」

果林「…ごめんなさい」

かすみ「……いつからですか?」

果林「あなたが北海道で新年度の特番やってた時からよ」

かすみ「……」

かすみ「何を……したんですか?」

果林「かすみちゃん落ち込んでたじゃない?だからその……色々、仲良くしてあげてって」←訂正箇所 

かすみ「…なんでそんな事したんですか」

かすみ「私に……果林先輩ぐらいしか話せる友達が居ないからですか?」

果林「……そういう側面もあるわ」

かすみ「……」

かすみ「……はぁーあ」ガクッ

かすみ「焼けたら教えて下さい」

果林「豚肉はよく焼かないとだから……」

907 :名無しで叶える物語:2022/01/18(火) 01:36:17.79 ID:l11gRlk5.net
何もしなかったらそれはそれでいつか潰れてたかもしれない

908 :名無しで叶える物語:2022/01/18(火) 22:03:49.76 ID:d+uHvrhY.net
果林先輩の誠実さがよくわかる会話だな

909 :名無しで叶える物語:2022/01/18(火) 23:18:52.94 ID:LmSEb/Mf.net
かすみ「そういう側面って……じゃあ他に何があるんですか」

果林「……しずくなら、あなたの事変えてくれるんじゃないかって思ったのよ」

かすみ「変える?」

果林「いつまでもアイドルで居る訳にはいかないでしょう?」

果林「そろそろ次のキャリアを考えないといけない時期だと思うけど……そういう素振り無いじゃない」

かすみ「……まだ私は…そんな歳じゃないです」

果林「そんな歳よ、アラサーじゃない」

かすみ「だとしてもそれとしず子となんの関係があるんですか」

果林「……分からないわ」

果林「しずくならあなたを何とか出来るんじゃないかと」

かすみ「私おかしくないですよぉ!!」ガタッ

果林「……ううん、変よ」

果林「ストイックすぎるし気持ち悪いくらい無垢だもの」

かすみ「なっ…何なんですか?!勝手に根回しみたいなことしたのを謝るために今日連れ出したんじゃないんですか?!」

果林「そうよ、でも…言わなきゃいけないと思ったから」

かすみ「勝手なっ!!……勝手ですよ…」

かすみ「……こんなはずじゃなかったんだからしょうがないじゃないですか」

果林「…ごめんなさい、本当に」

かすみ「こんなはずじゃ……しず子が女優でかすみんがアイドルで……」

果林「……焼けたわよ」

かすみ「……しず子はしお子と付き合ってるんですか?」

果林「……そう言ってたわ」

かすみ「……」

910 :名無しで叶える物語:2022/01/18(火) 23:26:31.45 ID:d+uHvrhY.net
言いにくいことをしっかり言ってくれる友人がいるのはとても幸せなこと

911 :名無しで叶える物語:2022/01/19(水) 00:59:18.18 ID:1YoWB87s.net
このかすみんは歪すぎて今のままだと近いうちに破綻しそう

912 :名無しで叶える物語:2022/01/19(水) 07:26:06.17 ID:23fmoSt1.net
支援

913 :名無しで叶える物語:2022/01/19(水) 22:40:54.74 ID:K4dKZ6sL.net


914 :名無しで叶える物語:2022/01/20(木) 00:25:32.73 ID:0bZsT9jU.net
かすみ「……」

かすみ「ごめんなさいちょっと…トイレっ」タッタッタッ

果林「……」

果林「飲食店は辞めとけば良かった……何やってるのよ私は」



かすみ「っ…うぅぇっ……っおぉぇ゛っ……」


『なれるんじゃない?かすみさんなら』


かすみ「はぁっ…うっ……けほっ……うぅぇ……」


『はい……はい、いえ…ありがとうございます。はい、また機会があれば…はい……失礼します……』

『……まだまだ…しず子だって頑張ってるんだから』


かすみ「はーっ…っぅ……んっ……ふーっ…うぇっ…おえぇ゛っ……」


『こんにちはーっ!かすみんこと中須かすみです。この度、新人アイドル発掘企画!プロジェクト20に参加させていただくことに決定致しました〜!デビューシングルのリリースイベント等詳しい情報は追ってお知らせ──』


かすみ「ふーっ…はぁ…っ……うっ……っぇ……」


『この中から、プロデビューできるのは2人!まずは一人目の発表からです』

『…オーディション合格おめでとうございます!!ナンバー13!白瀬小雪!!』

『…わ…ぁ…あ?…あわ、わたし…?小雪が……?や、やった…ぁ!っぁ…ぐすっ…う…れぇ…っ…し……』

『……っ』ギリリ


かすみ「んっ……はぁ………はぁ……」


『続いて二人目の発表!……合格者は……』

『おめでとうございます!!ナンバー17!中須かすみ!!』

『……ぅぇ?……わ、わた……かすみんが?』

『や…やった……えへへっやったぁ!!……えへっ…っぅ…うぅっ……んっ…あっ…ありがとぅございま…っ……』

915 :名無しで叶える物語:2022/01/20(木) 00:30:39.37 ID:0bZsT9jU.net
かすみ「……はぁ……はぁ……ふーっ………」


『しず子?!ねぇねぇ私!し、知ってる?私ね』

『……うん、おめでとうかすみさん』

『えへへっ…ありがとしず子っ!それでねそれでね?!』

『……それまだ喋っちゃ駄目な事じゃない?』

『えぇっ?!えっと……そうかも……』

『ふふっ、じゃあ駄目だよかすみさん』

『……それに私ちゃんとかすみさんの事見てるから、かすみさんから言わなくても平気だよ』

『そ、そうなの?…えへへっ……嬉しい…!』

『……あ……ごめんね?ちょっと今忙しくて、あとでラインするね?』

『えっ?う、うん!ごめんね忙しかったのに』

『ううん、わざわざ電話で教えてくれてありがとうね。……本当に、おめでとう…かすみさん』

プツッ


かすみ「ふー……ふー……はー……はぁ……」

かすみ「……あの後、ラインくれなかったじゃん」

かすみ「……もう…あの時からそうだったんだ」

かすみ「……はははっ…あはっ……」

かすみ「……」

「……かすみちゃん?……大丈夫?」

かすみ「……果林先輩」

「……なぁに?」

かすみ「私……しず子のアイドルでした」

「……え?」

かすみ「気づいちゃったんです、今まで全部…歌も、踊も…笑顔も……しず子に向けてました」

かすみ「……ファンの皆さんじゃなくて…しず子だけに」

「……そう」

916 :名無しで叶える物語:2022/01/20(木) 00:32:01.60 ID:0bZsT9jU.net
かすみ「……」

かすみ「こんなのが……アイドルなんですか?」

かすみ「かすみんのファンに私は……何をしたんですか?」

「……かすみちゃん、それで良いのよ」

かすみ「アイドルは……そんなんじゃないですそんな事しない」

「かすみちゃん?開けて?大丈夫?」

かすみ「……こんなの」

かすみ「こんなの違う」

かすみ「私は」

「かすみちゃん!開けて!ねぇ!」


かすみ「……アイドルじゃない」

917 :名無しで叶える物語:2022/01/20(木) 00:47:41.85 ID:kSvC5B5D.net
しずくもかすみの成功を見続けるのは苦しかっただろうしな
かすみはそれでも2人で諦めず夢を叶えるんだと思ってたんだろうけど

918 :名無しで叶える物語:2022/01/20(木) 01:28:02.97 ID:1WWjymCi.net
理想のアイドル像を強く持ってることがあだになってしまったか

919 :名無しで叶える物語:2022/01/20(木) 20:19:05.66 ID:wNV5xFQc.net
しずくと栞子が順調に交際してたらやばかったかもね

920 :名無しで叶える物語:2022/01/21(金) 07:25:59.87 ID:5hgARm3V.net
支援

921 :名無しで叶える物語:2022/01/21(金) 23:22:39.74 ID:5BKVx2dZ.net


922 :名無しで叶える物語:2022/01/22(土) 12:06:24.92 ID:n+3RsCHK.net


923 :名無しで叶える物語:2022/01/22(土) 15:23:17.34 ID:0+mJf5Gf.net
果林「……みんなそうよ」

果林「……アイドルの子なんて皆」

ガチャッ…バンッ!…ドンッ

果林「きゃっ……ちょ、ちょっと」

かすみ「ばかにしないでください!!……」

かすみ「皆がやってるからやっていいなんて…違いますから……っ」

かすみ「……私も…皆側だっただけです」

果林「……そうね、ごめんなさい」

かすみ「……っ」ギュゥ

果林「……」

果林「……」ナデナデ

924 :名無しで叶える物語:2022/01/22(土) 15:27:45.04 ID:0+mJf5Gf.net
テレレンテンテンテンテンテンテン…テンテンテンテンテレレンテン〜♪


しずく「んんっ……ぅっ……」ポチッ

しずく「……はい……はい、桜坂です……おはようございます……」

しずく「……はい…えっ?!きょ、今日……はい、はい……全休?!……はい、待機で」

しずく「分かりました、連絡ありがとうございます、はい、はーい…失礼致しますー……」

しずく「……まだ6時なのに電話してくるって……お昼まで寝てよ」

しずく「……すぅ……すぅ」

925 :名無しで叶える物語:2022/01/22(土) 23:14:17.66 ID:P0ZZtFJb.net
しずくちゃんすっかり怠惰に
と思ったけど仕事で疲れてたらわりと普通か

926 :名無しで叶える物語:2022/01/23(日) 13:55:11.38 ID:DxGLUaDw.net
支援

927 :名無しで叶える物語:2022/01/24(月) 00:10:31.88 ID:G/gCVBa2.net
急の全休なら寝れるだけ寝るのは当然

928 :名無しで叶える物語:2022/01/24(月) 20:44:45.72 ID:G/gCVBa2.net
支援

929 :名無しで叶える物語:2022/01/25(火) 07:20:50.04 ID:7QAFl/0u.net


930 :名無しで叶える物語:2022/01/25(火) 22:57:11.01 ID:wTuEO0om.net
支援

931 :名無しで叶える物語:2022/01/25(火) 23:32:55.90 ID:GhXBlDsa.net
しずく「──……んん……11時かぁ」

しずく「お昼どうしようかな」

しずく「……カップ麺でいいや」

しずく「お湯沸かさないと……」

しずく「テレビ付けて……よいしょっ」

しずく「ふわぁぁあっ……」スタスタ

─────────

──────

───


しずく「ずずっ……ずずずっ……んっ」モグモグ

「昨夜、路上で通行人に暴行したとして……」


しずく「ニュースなんて…ずずっ……まともに見るの久しぶりだなぁ……ずずずっ」


「──次のニュースです。今朝、イギリスのクイーンダムグループは富嶽通信を参加企業に加える方針を発表しました。富嶽通信は通信機器・電子機器の大手メーカーで……」


しずく「……んぇ……うちの会社じゃん」


「……大規模な事業・人員整理を行い収益性を改善するとしているクイーンダムに対し、組合は反対の立場を表明しており先行きが不透明な状況となっています……続いてスポーツです!まずは……」


しずく「……へぇ〜……知らなかった」

しずく「あ、だから今日やすみなのかな」

しずく「ずずずっ……んーっ…辛っ……」

932 :名無しで叶える物語:2022/01/25(火) 23:38:06.00 ID:acmo4IJG.net
仕事なくなるかもしれないのにしずくちゃん落ち着いてるな

933 :名無しで叶える物語:2022/01/25(火) 23:48:12.93 ID:GhXBlDsa.net
>>931
訂正
「──次のニュースです。今朝、イギリスのクイーンダムグループは富嶽通信を参加企業に加える方針を発表しました。富嶽通信は通信機器・電子機器の大手メーカーで……」

「──次のニュースです。今朝、イギリスのクイーンダムグループは富嶽通信を傘下企業に加える方針を発表しました。富嶽通信は通信機器・電子機器の大手メーカーで……」

934 :名無しで叶える物語:2022/01/26(水) 17:58:47.44 ID:2O7+W1J9.net
仕事にそこまで思い入れなければリストラが現実的になってくるまで焦らないというのはありそう

935 :名無しで叶える物語:2022/01/27(木) 01:09:12.35 ID:ODfAnWWW.net
永久就職という切り札があるからね

936 :名無しで叶える物語:2022/01/27(木) 21:44:02.99 ID:nwxDy8s6.net
支援

937 :名無しで叶える物語:2022/01/28(金) 07:29:33.83 ID:duMwg30z.net


938 :名無しで叶える物語:2022/01/28(金) 23:28:18.10 ID:r9CylqVA.net
支援

939 :名無しで叶える物語:2022/01/29(土) 09:46:18.13 ID:N57ks4gu.net


940 :名無しで叶える物語:2022/01/29(土) 23:46:21.32 ID:gIBty0ek.net
支援

941 :名無しで叶える物語:2022/01/30(日) 00:31:27.91 ID:OsZCM8Ye.net
ランジュ「──どう!?都内で一番高い場所の部屋なのよ!!」

ランジュ「ほら見て、人も車も…街も……全部栞子の物よ!」

栞子「……ランジュ」

ランジュ「それに吹き抜けなの!あそこにシャンデリアが入るのよ!!」

栞子「ランジ」

ランジュ「栞子来てっ!ベランダに出れるの!」

栞子「ランジュ」

ランジュ「駄目よまだ終わってないもの」

スッ……パカッ

ランジュ「手、出して?」

栞子「……」スッ

ランジュ「特注品なの、きっとピッタリよ」

栞子「…そんなの、いつ測ったんですか」

ランジュ「驚かせたかったから寝てる時に……もしかしてイヤだった?」

栞子「いいえ?……これは…ランジュはこれで良いんですか?」

ランジュ「だって……栞子は派手なの嫌がると思ったから……」

栞子「ランジュ……」

ギュッ

栞子「…私は、逃げたりしませんよ?」

栞子「こんな立派な家を用意したり、あなたの事だからこの指輪もきっと高級なのでしょう?」

栞子「そんな事しなくても……私は」

ランジュ「ほんとう?ほんとに?絶対?約束してくれる?」

栞子「約束もなにも……この指輪はそういう物でしょう?」

栞子「……ふふっ、きれい……宝物ですねこれは……」

栞子「…それに、もう自分の事を自分で決めるのが嫌になったんです」

栞子「今まで……それで色々失敗してきましたから」

栞子「……ランジュに全部、任せます」

ランジュ「栞子……」

栞子「名実ともに、私はあなたの物ですよ」

942 :名無しで叶える物語:2022/01/30(日) 00:53:40.54 ID:b9r2BYMr.net
栞子も自暴自棄だなあ
あとでランジュのことも傷付けそうな

943 :名無しで叶える物語:2022/01/30(日) 01:11:42.45 ID:0QskWL3i.net
ランジュなら自分に夢中にさせてみせるとなりそうだけど
繊細な部分もあるから傷付いてしまいそうでもある

944 :名無しで叶える物語:2022/01/30(日) 11:42:52.89 ID:NvAg3aRw.net


945 :名無しで叶える物語:2022/01/30(日) 21:38:07.35 ID:OsZCM8Ye.net
かすみ「──それで……次のライブで卒業させてください」

「……そ、卒業…ですか」

かすみ「はい。もう私は……私にかかっていた魔法が解けちゃったんです」

かすみ「だからもう……かすみんとしてステージには立てません」

かすみ「……最後に、けじめとして」

かすみ「でもそれまでは全力で、かすみんをやりきります」

「……その、芸能界を…引退…ということですか?」

かすみ「はい。もともとアイドル以外には興味がなかったので」

「……もうすこし考えてみては」

かすみ「いいえ、もう決めたんです」

かすみ「それに…さっきも言いましたけど、魔法が解けちゃったんです」

かすみ「…ごめんなさい、これ以外に言い方が見つからなくて……」

かすみ「でも私がいままでアイドルで居られたのはその魔法のおかげなんです、だから……」

「……わかりました、色々と……調整が必要ですが、なんとか」

かすみ「…すみませんこんな我儘聞いて頂いて」

「いえ、我儘だなんて……では、話し合いはこれで」

かすみ「ありがとうございます」

946 :名無しで叶える物語:2022/01/30(日) 21:42:08.66 ID:/6Fmiuye.net
かすみん一気にそこまで行ってしまうのか

947 :名無しで叶える物語:2022/01/30(日) 23:56:42.57 ID:0QskWL3i.net
果林さんやしずくちゃん達まで責任を感じてしまわないかな

948 :名無しで叶える物語:2022/01/31(月) 07:07:45.29 ID:1vC67kF0.net
支援

949 :名無しで叶える物語:2022/01/31(月) 22:46:04.69 ID:Blj0Qd5d.net


950 :名無しで叶える物語:2022/01/31(月) 22:49:44.89 ID:SuEIY3Ev.net
しずく「──おはようございまーす……おはようございまーす……」

「おはよう……」「おはようございます……」

しずく「……?」

同僚A「あっちょっとしずちゃん!」

しずく「あ、おはよー。どうしたの?」

同僚A「ライン見た?もー大変なんだよ?!」

しずく「え?ごめんまだ見てないけど……」

同僚A「ほらこれ」


希望退職者募集のお知らせ


しずく「あっ、ニュースで見たよこれ」

同僚A「それがさぁ、ここ!」

しずく「え?経理から50人って……半分以上じゃん」

同僚B「なんか、課長とか部長が改ざんやってたらしくて……そのせいじゃないかって」

しずく「えー……知らなかった」

同僚A「もうちょっと驚きなよ!」

しずく「うん……あ、退職金出るんだ」

同僚C「えっ…辞めちゃうの?」

しずく「えっ?そ、そういう訳じゃないけど……」

同僚B「まぁ桜坂さんはかわいいし、転職しちゃった方が良いかもね」

しずく「そんな事無いって……」

951 :名無しで叶える物語:2022/01/31(月) 22:51:11.03 ID:SuEIY3Ev.net
「あっあの、困ります!ちょっと!」ガヤガヤ

「入るわよッ!」バンッ


しずく「…?……わっ!」パッ

同僚A「えっ、なにどうしたの隠れたりして」

しずく「シーッ……」


ランジュ「……そこのアナタ、経理部長は?」

「きょ、きょうはまだ…出勤されてませんが……」

ランジュ「そう、じゃあ課長で出てきてる人を出して」

「えっ…えっと……お待ち下さい……」タッタッタッ…

ランジュ「……そこ!女子会なら昼休みにやりなさい!」


同僚C「す…すみません……」

しずく「……」

同僚B「ねぇ…大丈夫?」

しずく「……」コクコク

しずく「ほら…早く行かないとまた怒られちゃうから…」

同僚A「う、うん……」


ランジュ「……」


しずく(…どうしよう帰らないよ……私の席二列向こうなのに……)


「あ、しずくちゃんおはよ。俺の席で何してんの?」

しずく「っぁ!…シーッ!!」

「え?なになに?」

しずく「ちょっ……静かにしてて下さい…!」

「ははは、なにそれ……げっ、あれがクイーンダムから来た奴かよ」ボソッ

しずく「……しばらく匿ってくれませんか」

「…どういうこと?」

しずく「何も言わずにお願いします……」

952 :名無しで叶える物語:2022/01/31(月) 22:51:25.29 ID:SuEIY3Ev.net
「まぁいいけど……あっこっち来た」

しずく「えっ?!」

「机の下入って!」

しずく「は、はい……」モゾモゾ

「……へへへっ、うそうそ。来てないよ」

しずく「え?」

「ごめんごめん。ほら、こういうのよくあるじゃん」

しずく「……なっ、何させるんですかッ!!」ガタッ

「ごめんって!……あっ……」

しずく「あ」

ランジュ「ん?……きゃぁっ!しずくじゃない!」

しずく「あっあっ…やば」

ランジュ「栞子から聞いたのよ!ここで働いてるって奇遇ねぇ!」

しずく「あっ…あははぁ」

ランジュ「でもランジュお仕事中だから、また今度ねっ」

しずく「う、うん…」コクコク

「……あの、鈴木課長と田中課長をお連れしました」

ランジュ「ありがとうね。……二人共付いてきなさい」タッタッタッ

「は、はい……」タッタッタッ


しずく「……」チラ…チラ…

「さっきの何?……」「えぇ…知り合い?……」ヒソヒソ

しずく(あぁ……終わったぁ……)

953 :名無しで叶える物語:2022/01/31(月) 22:56:04.53 ID:qYzF9owS.net
これはもう残りづらいな…

954 :名無しで叶える物語:2022/01/31(月) 23:20:57.23 ID:SuEIY3Ev.net
しずく(思わずトイレに駆け込んだけど……どういうこと……?)

しずく(クイーンダムって……もしかしてランジュさんが買収したってこと?)

しずく(……っていうか……栞子さんが何とか……言ってたし)

しずく(……はぁ…それにあんな事されたらもう……)

しずく「私が…何したって言うの……っ……」

955 :名無しで叶える物語:2022/02/01(火) 01:14:04.85 ID:9S1RmS3S.net
ランジュは悪気ないんだろうけど部下から恨み買いそうなタイプだな
でもそれくらい自分本位な方がトップとしては向いてんのか

956 :名無しで叶える物語:2022/02/01(火) 12:25:28.02 ID:YHq+9lc+.net
ランジュ「──さて、揃ったわね」

ランジュ「……アタシ、あんなふうに現場掻き回したの初めてよ?」

ランジュ「前に伝えたでしょ?妙な動きをしたらすぐに介入するって」

ランジュ「……確かに自分たちの不始末は自分たちで蹴りつけなさいって言ったわよ?」

ランジュ「でも末端に責任全部押し付けて関係者全員クビにしろって言ったんじゃないの、綺麗サッパリ自白しろって言ったのよ」

ランジュ「……リストラ始めてるみたいだけど、ウチから役員が来ない内に隠蔽しようって算段?」

ランジュ「……正直に話せば今後に響かないわよ」

「……」

ランジュ「……待たないわよ」

「……」

ランジュ「……そう。今日は色々と迷惑かけたわね、ごめんなさい」

ランジュ「じゃあ」

課長「……あっあの!」

ランジュ「何?」

「数字のかいざ…改善については部長からしか聞いていなくて……その」

ランジュ「経理部長が全部知ってるって事?」

「お、恐らくですが……ですが携帯がつながらず…家にも居ないそうで……」

ランジュ「……ありがとう、助けになるわ」

ランジュ「他!逃げ切れると思わないことよ」

ランジュ「拝拝」

957 :名無しで叶える物語:2022/02/01(火) 12:52:23.30 ID:YClU5yV+.net
ランジュめっちゃ有能だな
もしかしたら栞子も救えるかも

958 :名無しで叶える物語:2022/02/02(水) 00:00:58.11 ID:Z4uBQ4mI.net
─翌日─

しずく「……」ペコ……ペコ……

「……」ヒソヒソ

しずく(一日でこれって……)

同僚A「あ、しずちゃん……おはよう」

しずく「…おはよう」

同僚A「……あの、部長がね……その」

しずく「……え?」



「──ダムで経理部長の遺体が発見されたそうです。警察によると、自殺だと……」

ランジュ「……そう」

ランジュ「ハラキリって事かしら……はぁ」

ランジュ「そこまでするとは思ってなかったわ……大失敗ね」

「……今後、どのように」

ランジュ「……データなり書類なり、形には残ってるはずよ。徹底的に叩けばホコリの一つくらい出るわ」

ランジュ「それより……遺族対応と報道対策……20分考えさせて」

「承知しました」



しずく「自殺って……なんで」

同僚A「わかんないけど……じゃあ私ちょっと仕事あるから……」


「……」ヒソヒソ

しずく「……」

しずく(……この視線はそういう訳かぁ)

しずく(……これ)

しずく(もう無理だな)

959 :名無しで叶える物語:2022/02/02(水) 00:05:09.00 ID:RqhbcG90.net
別の課や他の支店に移っても噂が届いちゃうかな

960 :名無しで叶える物語:2022/02/02(水) 13:41:57.92 ID:q0ASAyUp.net
死人まで出たら厳しいね
たとえ不正してた人だとしても

961 :名無しで叶える物語:2022/02/02(水) 23:46:49.37 ID:Xbi4vkky.net
支援

962 :名無しで叶える物語:2022/02/03(木) 07:25:15.12 ID:nfGbNCWp.net


963 :名無しで叶える物語:2022/02/03(木) 22:01:31.84 ID:u7XNdO84.net
「じ、辞表って……あぁ、希望退職者の件なら取り下げに」


「……い、いやだから、それだと自己都合退職になるから退職金とか……」


「そ、そうか!その……変な噂の事だろ?あとで課のやつらに言っておくから」


「……それ以外はって…そりゃぶちょ…上に掛け合うし、ハラスメント対策のカウンセラーにも」


「……そ、そんな風に睨むなよ……わかったよ…受理するよ」


「あぁ、それから……引き継ぎはいいから、どうせ今月いっぱいで再編だろうから」


「はい、はい。ご苦労さん……はぁ」



しずく「んんっ!ふーっ……ふぅ」

しずく「……会社、辞めちゃった」

しずく「暑……こんな日が高い内に外出たの初めて」

しずく「……」

しずく(この建物ともこれでお別れかぁ)

しずく(トイレとか綺麗で、悪くなかったんだけどなぁ)

しずく「……飲も」

964 :名無しで叶える物語:2022/02/03(木) 22:03:21.42 ID:u7XNdO84.net
訂正
しずく「暑……こんな日が高い内に外出たの初めて」

しずく「暑……こんな日が高い退社したの初めて」

965 :名無しで叶える物語:2022/02/03(木) 22:15:18.93 ID:Q07ANG93.net
色々嫌なことが重なった結果あとさき考えずに行動してしまいとりあえず飲む
しずくちゃん親近感わくね

966 :名無しで叶える物語:2022/02/03(木) 23:45:47.46 ID:0+zXxm4Q.net
こんな日が高い内に退社したの(会社から出るの)初めて
ってことね

967 :名無しで叶える物語:2022/02/04(金) 07:28:49.46 ID:aQN6t1Cr.net
支援

968 :名無しで叶える物語:2022/02/04(金) 23:37:03.00 ID:dgeBd4It.net


969 :名無しで叶える物語:2022/02/05(土) 01:41:06.64 ID:AfgbX45l.net
「ご注文どうぞ」

しずく「……」

「……ご注文どうぞー、あのー」

しずく「……あっ……えっと、生と……日本酒の……これを」

「はーい、かしこまりました他に何かございますか?」

しずく「……日本酒は、瓶でお願いします」

「一升瓶でって事すか…?……あの、かなりの量になりますがお一人だと……」

しずく「良いです、飲み切ります」

しずく「あと……酢だことかつおの叩きを」

「はい、かしこまりましたーお待ち下さい……」

970 :名無しで叶える物語:2022/02/05(土) 03:40:18.22 ID:njUsmb1W.net
痛飲して色々あったのに懲りてないな

971 :名無しで叶える物語:2022/02/05(土) 19:06:35.93 ID:4lCM3To0.net
しずくちゃんメンタルと肝臓はボロボロ

972 :名無しで叶える物語:2022/02/06(日) 01:11:58.11 ID:97NmQlD9.net
しずく「んっ…んっ…んっ……」


初めてのお酒は19の時、演劇サークルの先輩から頂いた弱いチューハイ。

オーディションに落ちて…だっけ。


しずく「くはっ……ふぁ……はぁ……」

しずく「……」トクトクトク

しずく「んっ……んっ……」


でも結局それだけじゃ酔えなくて……ストロング系か何か飲んだんだっけ。


しずく「……」モグモグ


最初は酷い目にあったけど……でも加減を知ってからはだんだんお酒に頼るようになって、もう深酒が身に染み付いちゃった。

……それもここしばらくは我慢してたんだけど……今日くらいは…いいよね。


しずく「んっ……んっ…ぷはっ」


……私の人生何だったんだろ。

夢諦めて……就活頑張って……でも結局一般職で……。

…志望動機とかに合わせて演じるのは得意だと思ってたんだけどなぁ。


しずく「んっ……んっ……」


ううん、総合職で就職できてもどうせ……。

……それでも待遇はそれなりだったしそれなりに頑張ってきたのに。

973 :名無しで叶える物語:2022/02/06(日) 01:31:23.78 ID:AvEispJI.net
まだ若いからやり直しきくけどこの状況だとネガティブになっちゃうよね

次スレ必要になったら言ってくれれば立てます
タイミングよく居合わせないといけないのでSS総合スレの方がいいかもですが

974 :名無しで叶える物語:2022/02/06(日) 01:41:15.66 ID:6fYWB1MY.net
総合職は総合職でキツくてドロップアウトする人もいるしな

975 :名無しで叶える物語:2022/02/06(日) 01:42:49.73 ID:97NmQlD9.net
>>973
ありがとうございます
ただ多分スレ立て規制解除されてると思うので少し書き溜めて自力でスレ立てしようと思っています。
万が一自力で立てられなかった時は代行依頼するかもしれないです。

976 :名無しで叶える物語:2022/02/06(日) 01:57:40.28 ID:AvEispJI.net
>>975
わかりました
続き楽しみにしてます

977 :名無しで叶える物語:2022/02/06(日) 22:31:12.88 ID:VeeIWsuC.net
しずくちゃん…

978 :名無しで叶える物語:2022/02/07(月) 12:39:47.01 ID:TbbFpq/2.net
支援

979 :名無しで叶える物語:2022/02/08(火) 01:40:03.10 ID:fzRF9zTe.net
ほし

980 :名無しで叶える物語:2022/02/08(火) 15:03:50.23 ID:8S+QzY3q.net
支援

981 :名無しで叶える物語:2022/02/09(水) 00:48:02.38 ID:Xv+menl3.net
次スレです https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1644335249/l50

982 :名無しで叶える物語:2022/02/09(水) 07:21:11.32 ID:cl4/9pFT.net
新スレ乙です

総レス数 982
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