元首相・菅直人「民進党しっかりしてという声を多く聞く。安倍一強政治に対する危機感の表れだ」

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民進党の菅直人元首相が5月4日にブログで民進党への街の声を「安倍一強政治に対する危機感の表れだ」と綴っています（画像は菅直人元首相のブログより）。

菅直人元首相は憲法改正について安倍首相が立憲主義を理解していないと指摘、「私を含め多くに（原文ママ）人が危機感を抱いている」と懸念を示すと共に、自身が地元で演説している際「民進党しっかりして」という声を多く聞く、と語っています。

「連休中地元武蔵野での遊説を続けているが、「民進党しっかりして」という声を多く聞く。安倍一強政治に対する危機感の表れだ。」

元首相はこの意見を安倍政権への危機感から出た激励、と受け止めているようですが、果たしてそれだけなのでしょうか。

確かに安倍政権の強さは「一強」と表現されても違和感がないほど際立ってはいるものの、これを招いているのが民進党の不甲斐なさに起因していることに照らせば「民進党しっかりして」という反応を安倍一強政治への懸念、として片付けてしまうのは安直に過ぎると言え、こうした自省なき受け止め方しか出来ていないとすれば民進党の将来が暗いことを改めて浮き彫りにしていると言えそうです。

ブログではこれに続けて離党の続く民進党都議選候補者について「最近の動きをみると議席を得るためにはどの党でもよいといった候補者が多い」と苦言を呈していますが、民進党都連の現状については4月21日にも「危機状態にある」「立て直しが必要だ」と指摘、そのため「今年のゴールデンウィークは外遊はやめて、東京都議選に向けて全力を挙げるつもりだ」、また5月1日にも「壊滅寸前だ。都議選前に東京の民進党を立て直す必要がある」と語っていました。

しかし、森友学園問題や自民党議員・閣僚に相次いだ不祥事を経ても支持率が下がらない自民党と低迷する民進党という現状においてさえ「民進党しっかりして」を「安倍一強政治への危機感の表れ」と受け止める元首相にどこまで何が可能なのか注目されます。