民進党・有田芳生「前原側近から「圧勝して人事を思うようにやりたい」とする本音が聞こえてきた」「党内対立激化する」

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枝野・前原の一騎討ちとなった民進党の代表選に関連して、早くも代表選後の党内対立激化についての可能性に有田芳生議員が触れています（画像は共同会見で話す前原議員）。

有田議員は8月21日にFacebookを更新、これまで明らかにしてこなかった自身の支持について「枝野幸男さんを支持します」「推薦人にもなりました」とした上で前原議員ではなく枝野議員支持に傾いた理由について説明しています。

野党共闘において前原議員が「選挙協力を見直す」と発言したのに対し枝野議員が「公党の合意を守る姿勢を変えていません」としている点や既に離党している長島昭久議員、細野豪志議員らとの連携について前原議員が含みを持たせている一方で枝野議員がこれを否定的に捉えている点が評価の分かれ目であったようですが、蓮舫代表が選ばれた1年前の代表選も有田議員に影響を与えていたようです。

1年前の代表選で前原議員を支持する議員たちが蓮舫代表の二重国籍問題に関し「事実解明を求める声明」を出すよう求めたと指摘する有田議員は当時「前原さんの周辺に危惧を感じた」と言い、今回枝野支持を決断した背景に横たわっていたと見られますがもうひとつ、有田議員が最終的に枝野議員支持を決めた理由としてこんな点を挙げているのです。

有田「最終的に決断したのは、前原側近から「圧勝して人事を思うようにやりたい」とする本音が聞こえてきたことです。」

有田議員は現在の民進党に必要なのが「多様な意見を総合すること」であると考えていることから、前原議員が圧勝するような結果に終われば「いずれ党内対立が激化します」と懸念を示しています。

これまでの報道によると民進党の国会議員票では前原議員がリードしていると伝えられていることから地方票や党員・サポーター票がカギとなるといった見方が広がっていますが、今のところ優勢なのではないかと考えられている前原議員が予想外の大勝となった場合、有田議員の指摘が正しければ早くも党内の軋轢が高まり「解党的危機」が続いてしまうことになりかねないと言えそうです。