パチスロを引退して今日から小説を書く

( ´∀｀)ノ７７７７さん

神様お願いします。何でいつもいじめるんですか？

僕は心の中でいつものように神様に懇願した。

左リールに三連ドンちゃん、挟み打ちで右リールにバー、中リールにドン。
リールのライトが花火を打ち上げた。
きた！最後の千円で起死回生のボーナス！ここからⅴ字回復だろ！そうやろ！
スロッターなら容易に想像がつくだろう
出目に詳しいとかハナビマニアとか、そういう事ではなくこの状況でビッグが出るのか
バケが出るのか・・・

そう。もちろんバケ。

その後は何もなく全のまれ。
完全に自意識過剰なのだが見ているのか見ていないのか分からない店員、周囲の客を
意識しつつ
「まぁ、（設定）ないやろなぁ。」
とつぶやき席を立つ。
すっからかんになったことを悟られないよう、あくまで設定を見誤った自分を自嘲するかのような半笑いをうかべつつ店を出る。
すでに夜中の９時。暗く、そして寒い。
雨に濡れたアスファルトが店の照明を白く反射している。

もう今日を最後にパチンコ、パチスロは絶対にやらない。
心の中でそう誓った・・・