別人の「年金振込通知書」、９７万人に誤って送付…受給者からの問い合わせで発覚

菜々しさん

日本年金機構は６日、愛知、三重、福岡の３県の年金受給者約９７万２０００人に対し、別人の年金支払額や基礎年金番号を記載した「年金振込通知書」を誤って送付していたと発表した。機構によると、基礎年金番号などから個人が特定される恐れはないという。

　発表によると、誤送付されたのは、１０月に介護保険料などが変更となる受給者のうち今月４、５日に通知書が発送された３県４５市町村の９７万２０２３人。

　通知書は、圧着はがきの表面をはがすと支払額などの通知面が見られる構造。機構が印刷・発送を委託した岐阜県内の業者が、はがき作成の工程で表面と通知面を誤って貼り付けたため、宛名として表面に記載された受給者とは別の人の通知内容が記されていた。

　６日午前、機構に受給者から問い合わせがあり、ミスが発覚した。業者は３県のほか、静岡、和歌山など５県の業務も請け負っているが、発送前だったため被害はない。厚生労働省で６日夜に記者会見した機構の石倉裕子理事は「多くの方にご迷惑、ご心配をおかけしたことをおわびする」と謝罪した。

　機構は１１日、誤送付された受給者に正しい通知書を再送付するといい、１５日の年金支払日には正規の金額が支払われる。機構は２９日まで誤送付に関する問い合わせの専用ダイヤル０１２０・００２・７３０（通話無料）を開設する。

https://news.yahoo.co.jp/articles/60a09a17042964eee40918957ef234c3d7a7e2d6