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長靴半ズボンその3

207 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:31:38.56 ID:A7JZv6fqI
「誰か、この子の家、わかるか?案内してくれ。」
「はい。」
C子がA樹の家を案内することになった。

老人はA樹を横抱き(お姫様抱っこ)して、C子の案内でA樹の家に向かった。
長靴スカート少女を伴った十徳姿の老人に横抱きされた長靴半ズボン少年をすれ違う人々はものめずらしそうに見た。
A樹は雲に浮かんでいるような気がした。

A樹が感じていたのは、肉弾で女の子に鼻血を出して「KO負け」した恥ずかしさだけではなかった。
隣で震えていた男の子と違って、強いC子に勇敢に立ち向かっていった勇気を表彰されているような気もした。
でも、恥ずかしさの方が強かった。

「もう大丈夫です。降ります。」
A樹は老人がおろしてくれるよりも早く降りた。

C子の張り手の衝撃や鼻血などのためか、しばらくだかれていたためか、
降りたところがぬかるんでいるためか、A樹は滑って、老人に倒れ掛かってしまった。

「君、大丈夫か。」
老人に支えられたため、A樹は転ばずに住んだ。
老人の足袋や十徳は少し泥がついてしまった。

「ごめんなさい。」「いいんだよ。気にしないで。」
A樹の足取りはしっかりしてきた。
「こっちです。」C子が案内した。A樹の家に着いた。

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