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社説・春秋 :日本経済新聞

1 :Sinfonie Nr. 9 d-moll op. 125:2016/01/07(木) 16:34:20.92 0.net
増喜隆志
http://www.masuki.top/
増喜隆志の公式ホームページ

2 :名無番長:2016/01/07(木) 16:35:26.43 0.net
春秋
2016/1/1付
「何となく、/今年はよい事あるごとし。/元日の朝、晴れて風無し」。新春のおだやかな空に、石川啄木のこの歌はよく似合う。
借金と病気に苦しんだ啄木だが、それだけに新しい年への思いも強かったのだろう。ほかにも「悲しき玩具」に正月の歌はいくつかある。
▼たとえば「年明けてゆるめる心!/うつとりと/来し方をすべて忘れしごとし」。元旦を迎えれば気分一新、いやなことも消し飛んでいくというのだ。
なれば朝酒など口にして眠くなり「腹の底より欠伸(あくび)もよほし/ながながと欠伸してみぬ、/今年の元日」。心はいよいよゆったりと、そしてしばし夢を見たかもしれない。
▼啄木が新年にこうも希望を寄せたのは、明治末という時代ゆえでもあろう。駆け足で近代化を達成した日本はロシアとの戦争にも勝って列強の仲間入りをする。
けれど次の時代が見えない。政府は大逆事件で社会運動を封じて体制維持に躍起となる。自我に目覚めた青年に出口がない……。啄木の言う「時代閉塞」である。
▼そんな状況を現代になぞらえる声は昔からあったし、いささか安易だ。とはいえ世の閉塞感は昨今もなかなか強いから、正月くらいは啄木にならって「今年はよい事あるごとし」と希望を持つとしよう。
この明治の異才は時代閉塞を唱えつつこんな詩も残している。「見よ、今日も、かの蒼空(あをぞら)に/飛行機の高く飛べるを。

3 :名無番長:2016/01/07(木) 16:37:59.08 0.net
春秋
2016/1/3付
正月料理で魚を食べた方へ。それはブリでしたか、またはサケでしたか。紀文食品が数年前に調べたところ、おおむね長野県あたりを境に結果が分かれ、東はサケ、西はブリが圧倒的に優勢だった。
冷蔵技術や流通が発達しても人の舌と食文化は結構、頑固だとわかる。
▼「年とり魚」など年越しや正月の特別な膳にのる海の幸、川の幸は、もちろんこの2種に限らない。秋田のハタハタ、茨城のフナ、島根のサルボウ、下関のフグ――。
地域に伝わる料理が食卓を彩る。年末年始の帰省で、久々に慣れ親しんだ味に舌鼓を打った向きもいよう。あすに控える仕事始めへ、英気は養えたろうか。
▼和食といえば魚を連想する。しかし昔の日本では、江戸や大阪などの大都市や漁村を別にすれば、魚は決して日常的な食材ではなかった。
特に農村では日々食べるものは穀物か野菜がほとんどで、魚は正月など限られたときの特別な食材だった。だからこそまず神にそなえ、その後に人が口にする習わしも生まれたわけだ。
▼「これが日本の伝統だ」と思うあれこれが、実は最近のものという一例だろう。その魚も1人あたり消費量がここ20年で2割以上も減り、ついに肉を下回った。
年をとっても「肉派」から「魚派」に転向しない新しいシニアが増えた影響も大きいという。かつてと別の意味で、再び魚が「特別な食材」になる日が来るのか。」

4 :名無番長:2016/01/07(木) 16:39:56.68 0.net
春秋
2016/1/4付
テレビ、パソコンにカーナビ、スマートフォン(スマホ)……。どれも映像を表示するディスプレーが欠かせない。
その開発の醍醐味を、ある技術者が語っていた。「自分の力のレベルがそのまま画面に表れるんです」。試験の結果をみる気持ちにも似ているだろうか。
▼映し出した画像は色や明るさが狙い通りか。風景がぼけていたり、まだらになったりしていないか。うまくいけば自信がつく。ダメなら原因を考え抜く。
液晶もプラズマもディスプレー開発は日本企業がけん引してきた。自分の技の到達度を自らの目でつぶさに見て、また一歩を踏み出す技術者が大勢いたからに違いない。
▼残念ながら日本勢は海外企業との投資競争に勝てず、現在はスマホ向けなど中小型の液晶が主戦場だ。そこに新たな変化の波が押し寄せている。
米アップルが2018年発売の「iPhone」で、画像が鮮明な有機ELパネルの採用を決めた。供給で後れをとれば、技術者のやりがいのある職場がさらに減る心配がある。
▼もともと有機ELは日本企業が開発で先んじたが、量産では韓国勢が先行した。逆転の可能性はあるか。パナソニックとソニーの有機EL開発部門の統合会社は、材料ロスを防ぐなど生産コストを下げる技術の確立を急いでいるという。
劣勢に立っても挽回するパターンを生んでほしい。日本の技術の未来がかかっている。

5 :名無番長:2016/01/07(木) 16:41:35.95 0.net
春秋
2016/1/5付
正月三が日の休み明けが月曜日となったため、今年はいきなりトップギアで世の中が動き出したようにみえる。
多くの企業では4日が仕事始めで、そのまま週末まで続く日常業務へと突入した。国会は異例の早い時期に召集され、株式市場でもきのう大発会が行われた。
▼来し方を振り返る機会が多かった戦後70年の節目の年が過ぎ、さて今年はどんな一年になるのだろうか。
年頭の記者会見で安倍晋三首相が触れたように、経済白書が「もはや戦後ではない」とうたったのは、60年前の1956年だった。復興経済からの脱却を訴えたこの言葉は流行語となり、高揚感とともにいまに伝わる。
▼興味深いことに、同じ年の厚生白書は「果たして戦後は終わったか」と題し、貧困から抜け出せずに置いていかれる人たちの存在を指摘している。「低所得階層があらゆる施策の盲点」と憂えているのだ。
その後社会保障の整備は進んだが、先進国の中で高い水準にある貧困率を考えれば、白書の問いかけはいまなお重い。
▼日々起きる事件の現場を振り返って思う。老々介護に疲れ、あるいは病気を抱えた我が子の将来を案じ、肉親を手にかけてしまった人がいる。
電気や水道が止まった部屋で、命を終えた親子がいる。荒涼とした風景が、日常のすぐ隣にある。「戦後」は本当に終わったのだ。そう胸を張って言えるような社会を目指したい。

6 :名無番長:2016/01/07(木) 16:43:02.77 0.net
春秋
2016/1/6付
コンビニに買い物に行く道すがら、近所のお宅の庭でひと群れのスイセン(水仙)が咲くのを見つけた。
地面からすくっと伸びた茎の先の花は、清らかな白さの中に、りんとした気高さを漂わせる。地中海域の原産で、中国を経て平安時代に渡来した。雪中花ともいう。
▼有名な自生地には福井県の越前海岸など海に近い場所が多い。流れ着いた球根を漁師さんらが植えたのが始まり、との伝承が残っている。
数年前に訪れた兵庫県南あわじ市でも、600メートルほどの山の斜面全体で花や緑の葉が紀伊水道からの風に揺れ、見上げても、見下ろしても、光線の加減で違った印象を楽しめた。
▼球根なら花を待つ楽しみもあるが、相次ぐ日本海側への木造船の漂着は、その古ぼけた姿形から持ち主の窮状が察せられ言葉がない。
海上保安庁によると、昨年は約40隻、10月下旬以降だけで27人の遺体を確認した。北朝鮮の船と乗員との見方だ。漁獲を上げようと近海用装備で遠洋へ出て、季節風などに流されたらしい。
▼聞けば、国のトップの方針で魚介による外貨獲得が奨励され、軍を巻き込み無謀な操業が続いているという。年頭演説では「人民の生活向上」を掲げたが、自らの極度の独裁が、最大の阻害要因とは気付いていないふうだ。
拉致問題も再調査の約束から1年半、進展は見えない。水仙を1本贈ろうか。花言葉は「うぬぼれ」

7 :名無番長:2016/01/07(木) 16:45:06.42 0.net
春秋
2016/1/7付
水仙の花言葉は「うぬぼれ」。独裁ぶりが際立つ北朝鮮のトップにこの花を贈ろうか……などと書いたきのうの小欄をあざ笑うように、かの国が新たな暴挙に出た。
朝鮮中央放送などが、昼の「特別重大報道」で仰々しく伝えてみせた「初めての水爆実験成功」である。
▼「核保有国の隊列に並んだ」「諸外国の核の脅威から我々の民族の生存権を守る」――。常にも増して興奮した様子のアナウンサーが口にする言葉は、核廃絶を願う世界の人々に挑みかかる悪魔の言説だ。
自国民を飢えさせ、拉致問題解決をうっちゃり、一方でこれほどの恐怖をもてあそぶ独裁者の妄念がそこには色濃い。
▼思えば昨年末から予兆はあった。「わが国は水素爆弾の爆音をとどろかせることができる」という金正恩第1書記の発言が伝えられ、これに米国が疑問を投げかけていた。
そうか、疑うなら目にものを見せてやる、と血気にはやった三代目の高笑いが聞こえる。事実はなお判然としないにせよ、脅威はいよいよ深刻である。
▼孤立を深め、中国にも愛想をつかされ、それでもこの領袖は「水爆保有」によってうぬぼれの極みへと突き進んでいくのだろうか。その果てに何がある。その狂気はどこで果てる。
2016年1月。中東の混迷にため息をついていたら、われらが眼前もまたすさまじい。まだ松も取れぬうちの、不吉な光景に胸がつぶれる。

8 :名無番長:2016/01/07(木) 21:35:35.78 0.net
ヤクザのフロント企業

9 :名無番長:2016/01/08(金) 19:39:07.52 0.net
春秋
2016/1/8付
19世紀末から20世紀初めにかけ、ウィーンを中心に活躍した作曲家で指揮者のマーラーは、50年の生涯で10の交響曲を完成させた。
曲中で様々な「鳴り物」を使っている。牛用のベル、ドラ、小枝を束ねたむちなどだが、度肝を抜かれるのは6番に出てくるハンマーだ。
▼4楽章で2度、奏者が大きな木づちを材木などに振り下ろす。別名「運命の打撃」といい、「大木に斧(おの)が当たるように」との演奏指示がある。
初演時、雑誌の風刺画では、数々の鳴り物を前にマーラーが「しまった、警笛を忘れた。これで、もう1曲書ける」と語っている。あらゆる手段で理想を追う熱意は広く知られた。
▼「あらゆる手段」は我らがマエストロ、日銀の黒田総裁の口癖でもある。原油安や思うように上がらぬ賃金という逆風下、追い求める物価上昇の目標は果たして、メドとする2016年度後半までに達成できるだろうか。
出口戦略への不安も高まる。審議委員から「目標にこだわりすぎるべきでない」との意見も出始めた。
▼日銀には歴代、法皇や鬼平など異名を奉られた総裁がいる。残り2年余の任期の現総裁も別称の候補を探す頃合いだ。「異次元」「バズーカ」は満願かなってこそか。
勝敗は見えぬが、「デフレファイター」か「ミスター2%」と仮にしておこう。マーラー6番にはいつしか「悲劇的」の副題が付くが本人は嫌ったという。

10 :名無番長:2016/01/10(日) 09:47:29.28 0.net
春秋
2016/1/9付
「あたらしい」という言葉はもともと「あらたし」だったそうだ。いただいた年賀状で「新たな年を迎えて」とか「心を新たにして」といった文面を目にして、あらためて納得した。
言葉は移ろうものなのだろう。とはいえ、許しがたいと感じる変化も、なかにはある。
▼近年では「加速化」という言葉だ。前後の脈絡からすると「加速」と同じ意味だとしか思えない。
耳にしたり目にしたりするたびに「馬から落馬した」とか「落馬して落ちた」といった言い回しに触れたような、居心地の悪さを覚える。わけても情けない気分を誘うのは、霞が関や永田町でこの言葉が目立っていることだ。
▼たとえば女性活躍加速化。あるいは復興加速化。安倍晋三首相まで「地方創生を加速化していかなくてはなりません」などと口にしたりしている。
簡潔かつ素直に「加速して」と言えば済むところだろう。やまとことばで「速めて」とすれば、多少は雅になるのではないか。美しい日本語を壊したいのか、と疑いたくなる。
▼昔から日本のお役所はやまとことばの使い方が上手とはいいがたい。やたらと漢字を連ねがちで、最近はカタカナ言葉を羅列する傾向も目につく。そこには「知らしむべからず」の思惑がうかがえる気もする。
そういえば「化」という字は「化かす」とも使う。「加速化」には深い意味が込められている、のかもしれない。

11 :名無番長:2016/01/10(日) 09:49:19.31 0.net
春秋
2016/1/10付
泣きたいくらいに美しい――。ドイツの建築家、ブルーノ・タウトはかつて京都の桂離宮を訪れ、こんな賛辞を残した。
「私達は、今こそ真の日本をよく知り得たと思った」「すぐれた芸術品に接するとき、涙はおのずから眼に溢れる」(篠田英雄訳「日本美の再発見」)
▼ベタ褒めである。桂離宮の美しさはかねて知られてはいたが、昭和戦前期にタウトが激賞して以来、この建築と庭園は天下に名をとどろかせるようになった。
外国人に褒められるといい気持ちになり、その良さを再認識するのはわれらの習い性かもしれない。昨今のテレビなどそんな感情をくすぐる番組のオンパレードだ。
▼日本の食べ物、ファッション、技術、生活習慣などなどを外国人、とりわけ西洋人が褒めちぎる。数年前から流行の趣向だが、この正月も盛んなこと、盛んなこと。
おかしな具合に変容した「ニッポン」を、プロがその国に出向いて「成敗」してくるというのもあった。なにやら自己陶酔と非寛容の気配が漂わぬでもない。
▼たしかに日本が世界に誇れるものは多いけれど、こうも自分褒めがはやるのは自信喪失の裏返しか。たとえば1人当たりのGDPはいまや世界27位。
日本を持ち上げてくれる外国人の目に映るものも、そうそう結構な景色ばかりではあるまい。桂離宮を褒めたタウトだが、じつは地方都市を旅しては辛辣きわまるのである。

12 :名無番長:2016/01/26(火) 06:11:45.20 0.net
コラム春秋の執筆者は在日台湾人だよ。

13 :名無番長:2016/02/19(金) 06:32:05.85 0.net
春秋の筆者、なんと言うか人格が歪んでる

14 :名無番長:2016/02/19(金) 06:32:59.08 0.net
春秋の筆者、なんと言うか人格が歪んでる

15 :名無番長:2016/02/19(金) 06:38:51.11 0.net
春秋の筆者、なんと言うか人格が歪んでる

16 :名無番長:2016/02/19(金) 06:39:27.12 0.net
春秋の筆者、なんと言うか人格が歪んでる

17 :名無番長:2016/02/19(金) 06:39:27.88 0.net
春秋の筆者、なんと言うか人格が歪んでる

18 :名無番長:2016/02/19(金) 06:40:01.28 0.net
春秋の筆者、なんと言うか人格が歪んでる

19 :名無番長:2016/02/19(金) 06:57:46.85 0.net
>>18
ガキの頃キモオタだったんだろ

20 :名無番長:2016/03/13(日) 23:38:36.04 0.net
民族紛争を避けながら年金・人口・教育の崩壊を避ける一案

一定の基準を満たした企業(事業の継続が10年以上・正社員数50名以上)は雇用の為に海外から
外国人を呼び寄せる権利を保証される(行政は即日許可・疑う余地なく偽装雇用が立証される時のみ却下)
企業は呼び寄せた外国人を年収500万円以上の正社員として雇用する義務がある (解雇の基準は日本人と同じ)
これで、日本人の年金崩壊を避ける事が可能になる (就職から5年経過で日本国籍付与の権利を保証)

一定の基準を満たした個人(年収300万円以上、生殖能力を所持)は結婚の為に海外から
外国人を呼び寄せる権利を保証される。(行政は即日許可・疑う余地なく偽装結婚が立証される時のみ却下)
個人は呼び寄せた外国人を入籍する義務がある(入籍に関して必要な書類は国内結婚と同じレベル)
これで、日本人の人口崩壊を避ける事が可能になる (結婚から5年経過で日本国籍付与の権利を保証)

一定の基準を満たした教育機関(高い水準の4年生大学等)は教育の為に海外から
外国人少年少女を呼び寄せる権利を保証される(行政は即日許可・疑う余地なく偽装入学が立証される時のみ却下)
教育機関は呼び寄せる少年少女の知的能力が平均的日本人を一定レベル以上上回る事を立証する義務がある
これで、日本人の知的水準を高める事が可能になる (卒業と同時に日本国籍付与の権利を保証)

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