日朝首脳会談“条件つけず”首相が方針転換

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安倍首相は６日夜、北朝鮮の金正恩委員長との日朝首脳会談について、前提条件を付けずに会談の早期実現を目指す考えを示した。

安倍首相「拉致問題を解決するために、あらゆるチャンスを逃さない。私自身が金正恩委員長と向き合わなければならない。条件をつけずに向き合わなければならないという考えであります。あらゆるチャンスを逃さない、その決意で、この問題の解決にあたっていく」

安倍首相はこれまで、国会などで、「日朝首脳会談を行う以上は、拉致問題の解決に資する会談としなければならない」と述べ、拉致問題の進展が会談を行う前提条件だとの考えを繰り返し強調していた。

今回の発言は、これまでの方針を転換し、まずは会談を実現することで事態を打開する狙いがあるとみられる。ただし、金正恩委員長が会談に応じるかどうかはまだ不透明だ。

また、これに先立ち安倍首相は６日夜、アメリカのトランプ大統領と電話で会談した。この中でも安倍首相は、条件をつけずに金委員長と向き合う考えをトランプ大統領に伝えたという。

また、安倍首相は、北朝鮮が発射した複数の飛しょう体について、「今後、日米の専門家同士で協力して分析していく」と述べ、安保理決議違反となる弾道ミサイルかどうか分析を急ぐ考えを示した。

さらに、朝鮮半島の非核化について両首脳は、「米朝合意の速やかな実現を目指していくことで完全に一致した」と強調した。

http://www.news24.jp/sp/articles/2019/05/07/04433495.html