女性用アダルトグッズの賞を撤回、そして再授与　米協会が謝罪

峠 ★

世界的な見本市から排除されたアダルトグッズOse
https://ichef.bbci.co.uk/news/660/cpsprodpb/16CDA/production/_105120439_bb693313-95a4-4e1b-980a-d728ecde7402.jpg

　女性向け買い物グッズや子育て道具では賞を取り下げるようなことはしないのに、女性向けアダルトグッズだけ
いったん贈った賞を撤回したのは性差別だ――。アダルトグッズを開発した女性社長のそうした主張が認められ、
全米民生技術協会（CTA）が謝罪と賞の再授与に追い込まれた。

　このアダルトグッズは、ローラ・ディカルロ社のバイブレーター「Ose」。CTAが今年1月、革新的な製品だと表彰した。

　ところが間もなくして、CTAはこの授賞を撤回。1月に米ラスベガスで開いた、CTA主催の世界最大級の家電見本市、
コンシューマー・エレクトロニクス・ショー（CES）での展示も認めなかった。

　この対応について、ローラ・ディカルロ社のローラ・ハドック社長は、「ジェンダー・バイアス」（性的偏見）だとCTAを批判した。

性差別を訴え多くの支持を得たローラ・ハドック社長
https://ichef.bbci.co.uk/news/624/cpsprodpb/13348/production/_106846687_lora.jpg

　ハドック氏はブログで、「女性、ノンバイナリー（男女どちらの性にも分類されない）、ジェンダー・ノンコンフォーミング
（従来の性役割と一致しない）、LGBTQIの人々は、快感とテクノロジーは自分たちにも関係があると
声を大にして訴えていい」と主張した。

■「撤回は不適切だった」

　今月になってCTAは賞の撤回を撤回した。マーケティング責任者のジーン・フォスター氏は、「CTAの賞に関する対応は
適切ではなかった」と述べた。

　さらに、「今回のことで、CTAは組織内で議論したほか、外部アドバイザーとも貴重な協議を重ねることができた。
学んだことを、今後の見本市の改善に生かしていきたい」と話した。

■意味ある変化

　ハドック氏はCTAの対応を評価すると述べ、「女性のセクシュアリティをめぐる固定観念や気恥ずかしさをなくす」ことに
つながるだろうと歓迎した。

　「この問題が起きて、信じられないほどの支援と注目を受けた。有意義な変化がどれほど必要とされているかはっきりしたし、
CESを全ての人に開かれた場にしていくため、有意義な進歩に私たちの小さい会社も引き続き貢献していきたい」

ソース BBC NEWS JAPAN 05/09 17:20
https://www.bbc.com/japanese/48210354

女性用アダルトグッズの賞を撤回、そして再授与 米協会が謝罪

女性用アダルトグッズの賞を撤回、そして再授与　米協会が謝罪