マック出店に抵抗し続けたイギリス最後の州が陥落　住民からの抗議が殺到

きつねうどん ★

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Photo: Matthew Horwood / Getty Images

46年にわたる抵抗のすえ、英中部ラトランド州がついにマクドナルドの出店を承認した。保守の牙城である同州では、住民から抗議の声が上がっている。イギリスの複数のメディアが伝えた。

ケンタッキーもバーガーキングもない

ラトランド州は風光明媚な地方だ。ここには、ケンタッキーフライドチキンもバーガーキングも、1974年の上陸以来1249店舗を展開してきたマクドナルドもない。英紙「タイムズ」は「ここは、巨大ファストフード・チェーンの拡大に抵抗する最後の牙城だった」と言う。だが、まもなくそれも終わりだ。

1月14日、人口4万人ほどのラトランド州が、州内へのマクドナルド出店をついに認めた。一号店は、州庁所在地オーカムに出店予定だ。

「だが、みんなが“それが好き”なわけではなかった」と、広告のキャッチフレーズ“lovin’ it”を引き合いに出しながら「タイムズ」紙は指摘する。

「イングランド最小のこの田舎の州では、マクドナルド出店の決定が承認されるまでに、住民から55件の反対意見が出された」という。

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英ラトランド州オーカムのサンケン教会Photo: Andy Freer / Getty Images

「地域の雰囲気を壊さないで！」

英紙「ガーディアン」によれば、この保守の牙城の住民たちが恐れているのは、ファストフードのせいで「地域の雰囲気が壊される」ことだ。

グローバル化に反対し、マクドナルドを「解体」したフランスのジョゼ・ボヴェとはだいぶ異なる理由のようだ。

地元紙「ラトランド・アンド・スタンフォード・マーキュリー」は、「近隣住民が懸念しているのは、ごみの増加、既存のレストランとパブへの悪影響、反社会的行動の増加、悪臭、薄暗い場所ができること」などだ。近隣の不動産価値の下落も忘れてはいけない。

子供はマックを食べたい

だが、地元議員はそれよりも雇用創出の可能性を考えたようだ。24時間営業の新店舗では、65人が雇用されることになっている。

さらに、「ガーディアン」紙は、「この町に住む親たちは、子供にマクドナルドの食事を買ってやるために隣の州まで行く必要がなくなったことを歓迎している」と、賛成派の意見も紹介している。

子供たちも喜びそうだ。

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マック出店に抵抗し続けたイギリス最後の州が陥落 住民からの抗議が殺到

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