盗んだブルドーザーで走りだし、バイデン支持の看板を破壊してまわる男 [きつねうどん★]

きつねうどん ★

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Photo: ブルドーザーで襲撃された家の様子。「ベイニュース9」より

他人の庭のフェンスを引き倒し…

米大統領選が目前に迫るなか、支持している大統領候補を表明する看板やプラカードをめぐる諍いが、アメリカで勃発している。

今回事が起きたのは、フロリダ州ヘインズ・シティ。「白人の男がブルドーザーを盗み、ジョー・バイデン支持を表明している家々の芝生の上を走り、看板を引き倒した」と「ニューヨーク・ポスト」などのメディアが報じた。

現場を見ていた地元住民のアダム・バージェスは「彼は敷地に入ってきて、庭にあったジョー・バイデンの看板を2つの引き抜き、ブルドーザーでフェンスを破壊した」と地元メディア「ベイニュース9」に語っている。

また「ワシントン・ポスト」によると、隣人のコーネリウス・マリオンはブルドーザーを目撃すると、警察の到着を待たずにあとを追った。マリオンいわく、男は「交通の邪魔をして人々を罵倒」し、通りを走り抜けて「人の庭からバイデンの看板を撤去し続けた」。さらに、シャベルを使って「（庭を）掘り起こした」という。

盗んだブルドーザーを乗り回し、看板を引き抜き破壊してまわるという謎の行動に走ったこの男は、ジェームズ・ブライト（26）。彼は警察に特定されると、自動車の窃盗と不法侵入の罪で起訴された。

人の庭を散々破壊しておきながらも本人は「1日中ウイスキーを飲んでいて何が起こったか覚えていない」などと供述しているが、現場にいた住民は「酔っているように見えなかった」と前出の「ベイニュース9」に語っている。なお、ブライトはプラカードのみならず、速度制限標識までブルドーザーで破壊しという。

こうした「看板やプラカードにまつわる事件」は、選挙が近づくにつれて起きているようだ。

「ワシントン・ポスト」は「支持する大統領候補を表明する庭の看板などが論争のポイントになっている。そしてこれは時折、暴力につながっている」と報じる。

実際今月初めには、マサチューセッツ州ダルトンで「バイデンとハリスの支持を表明する看板を農家が設置すると、即座に何者かに燃やされた」という。

またミシガン州コマースタウンシップでは、市の規則に違反した形で設置されていた「トランプ支持の看板」を市の職員が撤去しようとしたところ、看板の底に貼られていたカミソリの刃で指を切るという事件が起きている。

大統領選挙の11月3日まで、残りわずか。人の安全を脅かす過激な「看板バトル」がこれ以上起きないことを願うばかりだ。

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