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武装ジープに似た車両を作れ! 機動力マックスな砂漠の忍者「サハリアーナ」 [きつねうどん★]

1 :きつねうどん ★:2021/03/21(日) 15:56:23.55 ID:CAP_USER.net
第2次大戦に参戦したイタリア軍は、北アフリカ砂漠で敵の長距離偵察車に翻弄されます。そこで同様な兵器を求め新たな偵察車を開発したところ高性能を発揮。イタリア特殊部隊が愛用した専用設計の特殊車両を振り返ります。

敵軍の偵察車両に惚れたのが発端
 第2次世界大戦においてイタリアは、アフリカ大陸における植民地の拡充をもくろみます。そこで同国は、1940(昭和15)年6月にイギリスをはじめとした連合国に宣戦布告すると、同年9月に当時イギリスの植民地であったエジプトへの侵攻を開始しました。

https://contents.trafficnews.jp/image/000/043/850/large_210312_as42_01.jpg
低いシルエットと長いホイールベース、大径タイヤ、前方中央の操縦席という特異な形状を有したAS42偵察車(吉川和篤所蔵)。

 しかし、砂漠の戦いでイタリア軍は、敵であるイギリス軍の神出鬼没な長距離偵察部隊(LRDG)や特殊空挺部隊(SAS)に悩まされることになります。これら部隊は、ジープやトラックを改造し武装を施すことで、広大な砂漠においてイタリア軍や同盟国ドイツ軍の後方深くまで潜入して、情報収集や破壊活動にも大きな効果を挙げました。

 まさに、往年のアメリカTVドラマ「ラット・パトロール」のモデルにもなった、これらイギリス軍遊撃部隊に手を焼いたイタリア軍は、対抗策として自分達も長距離偵察部隊の編成を考えます。しかし、当時イタリア軍にはイギリス軍が改造使用した「ジープ」のような4輪駆動の野戦用車両が存在しなかったため、新たな専用車両の開発が求められます。

 そこでイタリア軍は高い積載能力と、高速走行性能、長距離行動性能を併せ持つ特殊車両の開発を、フィアット傘下のSPA社とヴィベルティ社に命じます。こうして両社は1942(昭和17)年春から共同開発をスタートしました。

行動距離は約1000km 重武装と機動性を両立
 新型偵察車両のベースになったのはAB40/41型4輪装甲車でした。同車のシャーシに新設計のボディが載る形で計画され、試作車は1942(昭和17)年7月に完成します。この偵察車は装甲板こそないものの、オープントップで現代の兵員輸送車両に通じるような背の低い独創的なデザインと大きなペイロードを有しているのが特徴でした。

https://contents.trafficnews.jp/image/000/043/851/large_210312_as42_02.jpg
1943年初頭、チュニジアで展開中のAS42偵察車。操縦席横には8mm重機関銃が、戦闘室中央の砲架には47mm対戦車砲が搭載され、エンジンルーム上面は対空識別用にイタリアの三色旗が描かれている(吉川和篤作画)。

 操縦席は前方の中央に設けられ、車体中央の広いスペースには8mm重機関銃を始め20mm対空機関砲や47mm対戦車砲、20mm対戦車ライフルなど様々な重火器を用途に合わせて搭載できました。

 足周りは、4輪駆動の4輪独立懸架で、装備する大直径タイヤによって整地と不整地の双方で高い機動性を発揮、路上での最高速度は85km/h、不整地でも50km/hで走ることができました。

 また長距離・長時間の無補給活動を想定して、水缶および燃料携行缶を車体各所に搭載できるようになっているのも特徴です。その数は側面ラックで左右20缶、フロント左右には4缶で、フルに搭載すれば約1000kmにおよぶ作戦行動が可能でした。

2 :きつねうどん ★:2021/03/21(日) 15:56:29.42 ID:CAP_USER.net
 運用試験の結果は良好であったことから、すぐさま正式採用となり、AS42偵察車「サハリアーナ」(サハラ砂漠の)として開発開始から半年後の同年秋には量産が始まりました。

灼熱と厳寒、真逆の戦場で真価を発揮
 こうして誕生したAS42「サハリアーナ」偵察車は、イタリア陸軍に新設された空挺コマンド部隊である第10突撃空挺連隊の長距離偵察中隊に配備されます。そして1942(昭和17)年後半から北アフリカ戦線に送られ、長距離偵察に高い能力を発揮。その後のチュニジアへの後退戦では、重武装を活かして直接戦闘に投入されています。

 さらに1943(昭和18)年9月のイタリア休戦以降は、降伏を潔しとしない元第10突撃空挺連隊の第112偵察車中隊残余が、戦い続けるドイツ軍と合流して、11月にドイツ空軍第2降下猟兵師団にイタリア人空挺義勇偵察部隊として偵察車ごと配属されます。そしてロシア戦線に送られ、厳冬のウクライナ戦線でソ連軍相手に数多くの危険な偵察作戦に従事しました。

 イタリア兵達の旺盛な戦闘意欲はドイツ軍からも賞賛され、同時に砂漠仕様で開発された「サハリアーナ」偵察車は寒冷地でも見事に作動して、高い性能を証明したのでした。

https://contents.trafficnews.jp/image/000/043/852/large_210312_as42_03.jpg
1943年から翌年の冬にドイツ降下猟兵の軍装でウクライナで戦う元イタリア陸軍空挺の兵士。写真のAS42は、側面上部の携行缶ラックが物品箱になった後期型。イタリア休戦以降のため、ナンバー前部のR.E.(王国陸軍)の文字が削られている(吉川和篤所蔵)。

 このように、AS42偵察車は、短い期間ではあったものの、南の砂漠での戦いから、北の極寒で戦闘まで、環境が全く異なる二つの戦線に投入されてもその能力を存分に発揮しています。また、その先進的なデザインや運用は、大戦後の各国装輪装甲車や兵員輸送車両の開発にも大きな影響を与えたといわれており、本国イタリアでもボディの塗色を変えて1954(昭和29)年まで警察で使用されていたと記録されています。
【了】

https://trafficnews.jp/post/105540

3 :Ψ:2021/03/21(日) 16:02:25.22 ID:+F9ijym9.net
何を伝えたいんだ!?

4 :Ψ:2021/03/21(日) 16:08:12.94 ID:LVd4mbPB.net
東南アジアのタイだっけか
2輪車バイク(モータバイク)のことを何でもすべて「ホンダ」とよぶのは
日本人はそれを笑いものにしているが

そういう日本人もクロカンタイプの四輪乗用車のことを何でもすべて「ジープ」とよんでいる
ヨーロッパ人はそれをわらってるよ

5 :Ψ:2021/03/21(日) 16:31:00.11 ID:FVFfVQAz.net
ラットパトロールを見てたのって
70才代以上だろ

6 :Ψ:2021/03/21(日) 16:45:36.00 ID:YmQPEVKK.net
大学の恩師に教わった、「なにがわからないか、わからない」ときの質問のしかた。

http://dssfe.itleague.com/ddCJ/042140455.html

7 :Ψ:2021/03/21(日) 17:48:36.99 ID:aHNGvEdu.net
>>4
小型機をセスナ
ラップをサランラップ

8 :Ψ:2021/03/22(月) 02:50:13.52 ID:JxWkBrOj.net
ランボルギーニとガンディーニとデトマソに依頼すればよかったのに

9 :Ψ:2021/03/22(月) 08:11:22.04 ID:Y+GxdLz/.net
針で留める奴ぜんぶホチキス

10 :Ψ:2021/03/22(月) 11:29:31.50 ID:svTl3rxE.net
燃費のわるさを隠しきれない携行缶ホルダー

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