海に沈む島、迫る日没…カヌー流され取り残された男性の窮地救ったのは [きつねうどん★]

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西表島沖で乗っていたカヌーが流され、浅瀬に取り残された男性。救助も求められず窮地に立たされた男性を救ったのは、一隻のサンセットクルーズ船でした。

今月４日夕方６時頃、西表島の北にあるバラス島近くで、３０代の男性がカヌーに乗って釣りをしていたところ、海底に釣り針が引っかかりました。

男性が海に入り針を外そうとしたところ、釣り糸が切れた拍子にカヌーが沖に流されてしまいました。

男性は泳いで浅瀬まで辿りきましたが、携帯電話などはカヌーに載せたまま。救助を求めることができません。

バラス島はサンゴが堆積してできた地図には載っていない無人島で、潮が満ちると島全体が海に沈みます。

潮は満潮に向かい日没も迫っていて、男性が置かれた状況は刻一刻と厳しさを増していました。

発生からおよそ１時間、近くをたまたま通りがかったのがサンセットクルーズ船でした。浅瀬に取り残された男性に気付いて救助するとともに、石垣海上保安部に通報しました。

男性はけがもなく無事で、「運良く助かった」と話していたということです。

今回の救助について石垣海上保安部の担当者も「偶然に偶然が重なったもので、とても幸運だった」と話しています。

石垣海上保安部は海に出る際、近しい人に行き先や戻る時間を伝えておくよう呼びかけています。

男性が乗っていた全長５．２メートル、黄色い船体に紫のラインが入ったカヌーは、いまも見つかっていないということです。

https://www.fnn.jp/articles/OTV/385236