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にこ 「最近、キャラ付けが甘いんじゃないの?」
- 1 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:38:27.43 ID:JQ0qpoW2.net
- 代行
- 2 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:38:57.78 ID:4wIvOfdB.net
- >>1
代行ありがとうございます。
- 3 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:39:37.40 ID:4wIvOfdB.net
- にこ 「アイドルはどれだけキャラを作れるか、そして演じられるか、それに懸かってるわけ。聞いてるの穂乃果!?」
穂乃果 「うわっ! びっくりした! どうしたのにこちゃん、大声出して」
にこ 「やっぱり聞いてないじゃない! 良い? 例えば凛は良いわ。語尾が猫は悪くないわね。希もスピリチュアルキャラは良いわね。でも穂乃果、あんたなんてランチパックしかイメージがないじゃない!」
穂乃果 「ひどいよ!? ランチパック以外にもあるでしょイメージ! 優しいとか真面目とか完璧とか!」
にこ 「自己評価高すぎでしょ!! な訳あるかい!!」
- 4 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:40:19.29 ID:4wIvOfdB.net
- 海未 「……キャラ付け、ですか」
にこ 「ん? どうしたの海未?」
海未 「ついに言わなければいけない日が来たようですね」
ことり 「まさか海未ちゃん、あのことを……!?」
にこ 「えっ、なに、何なの?」
- 5 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:41:10.35 ID:4wIvOfdB.net
- 海未 「実は私、外国人とのハーフなんです」
にこ 「はい?」
海未 「それを誤魔化すためカツラもつけてました」 スッ
にこ 「えっ、金髪……!?」
花丸 「ずら」
絵里 (私のクォーターという個性が埋もれるじゃない!!)
- 6 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:41:38.62 ID:4wIvOfdB.net
- 海未 「大和撫子を演じればバレないと思ってましたが、キャラ付けの話をするならば、これ以上嘘はつけないと思い話しました」
ことり 「幼馴染だけの秘密にするつもりだったんだけどね……」
穂乃果 「ええっ!? 海未ちゃんハーフだったの!?」
にこ 「なんであんたが知らないのよ!!」
ことり 「言ったよ? 穂乃果ちゃん。ほら、小学生のときに三人でファミレスに行ったでしょ? あのときに」
穂乃果 「あー、あのときね。パフェに夢中で多分聞いてなかったね」
- 7 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:42:47.01 ID:4wIvOfdB.net
- にこ 「まさかそんなとんでもない秘密があったなんて……」
凛 「ねえ、にこちゃん。さっき凛を褒めてくれたよね。キャラ付けができてるって」
にこ 「凛? ええ、まあ言ったけど」
凛 「実は凛も嘘のキャラ付けしてるんだ。実は凛は猫派じゃなくて犬派で……家では語尾がワンなのっ!!」
にこ 「……」
にこ 「いやまあ衝撃の事実なんだけど、海未がすごすぎてイマイチ反応できてないわ」
- 8 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:43:28.67 ID:4wIvOfdB.net
- 希 「あ、あの実はウチも隠してることが……」
にこ 「ええっ!? 希まで!? 希のスピリチュアルまで嘘だったら大事件よ!?」
希 「タロットカード全く知らないのにそれっぽくドヤ顔してたんや」
穂乃果 「ええっ!?」
希 「占いよりウチ、むしろUFOの知識が深いんよ。医者にUFO止められてるくらいやし」
にこ 「スピリチュアルキャラ自体は間違ってないからこれはセーフなのかしら……?」
凛 「何したら医者にUFO止められるの?」
- 9 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:44:31.15 ID:4wIvOfdB.net
- 絵里 「あの実は、私も言わなくちゃいけないことが……」
にこ 「ええっ!? 絵里まで!?」
穂乃果 「まさか実はクォーターじゃないとか!?」
絵里 「いや、そうじゃなくて」
一同 「「……」」 ドキドキ
絵里 「実はポンコツなの」
一同 「「……そうなんだ」」
一同 ((知ってた、とは言えない……))
- 10 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:45:26.66 ID:4wIvOfdB.net
- 真姫 「えっと私も実は……」
一同 「「……」」 ドキドキ
真姫 「みんなに厳しく当たってたけど、本当はみんなのこと、すごく大切に思ってるわ」
一同 ((めっちゃ良い子だ……))
花陽 「実は私も一つ秘密があるんです」
一同 「「秘密……?」」 ドキドキ
花陽 「それは……」
- 11 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:46:06.79 ID:4wIvOfdB.net
- 花陽 「小泉花陽ブランドのお米を育ててるんです!!」
一同 「「ええっ!?」」
花陽 「商標も取ってます。『届けてお米には名前をつけようかSnow halation』という名前です!!」
にこ 「いやそれ海未の著作権の許可貰ってるの?」
凛 「正式には畑亜貴さんにゃ」
にこ 「そういうことじゃなくてね」
- 12 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:46:57.34 ID:4wIvOfdB.net
- ことり 「実はことりも……」
穂乃果 「ええっ!? ことりちゃんも!?」
ことり 「あの、実は、留学の件、お母さんお金払っちゃったから断れなくて……今も留学してるの」
一同 「「……?」」
ことり 「だから……」
- 13 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:47:57.99 ID:4wIvOfdB.net
- シュッ
にこ 「ええっ!? ことりが消えた!?」
パッ
ことり 「こんな感じにワープ能力を定期的に使って、どっちも通ってるの」
にこ 「へぇ……」
にこ 「いやそんな訳あるかいっーーーーーー!!!!!!!!」
あるかいっーーーーー
あるかいっーーー
あるかいっー
…
…
…
- 14 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:48:53.09 ID:4wIvOfdB.net
- にこ 「はっ!?」 バッ
にこ 「夢か……そうよね、流石に海未がハーフだとかはありえないわよね」
にこ 「キャラ付け、か……」
にこ 「考えを改めましょう。キャラ付けは多少甘い方が良い。キャラが濃すぎるとめんどくさいし……」
Part1.『キャラだけじゃ生きてけない』 おわり
- 15 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 17:53:57.81 ID:4wIvOfdB.net
- 穂乃果 「シンフォニー」
海未 「えっ?」
ことり 「虹色」
海未 (……しりとりでしょうか?)
海未 「ロックンロール?」
穂乃果 「えっ……」
ことり 「ロックンロールはちょっと難しいかな……」
- 16 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:00:58.58 ID:4wIvOfdB.net
- 海未 「!?」
海未 (ええっ!? ロックンロールじゃダメなんですか!?)
海未 「じゃあロウソクとか……」
穂乃果 「ロウソク、ロウソクは悪くないかも」
ことり 「うん、それなら良さそうだね♪」
- 17 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:01:42.82 ID:4wIvOfdB.net
- 穂乃果 「じゃあ次は……花とかどう?」
ことり 「うん、良いと思うな。 それと七色はどうかな?」
海未 (また『ろ』ですか!? 『ろ』攻め!?)
海未 (ロックンロールがダメなら、ロックはどうでしょうか……略しただけでしょと言われたら、人名ですけど? と言い返せますし)
海未 「ではロッ」
穂乃果 「七色だと虹色と被ってるじゃん」
ことり 「あっ、そうか……うーん」
- 18 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:02:19.12 ID:4wIvOfdB.net
- 海未 (意味的に被ってるのはNG……!? 確かにロックンロールがダメなのに、ロックで行こうなんて考えは甘かったのかもしれません)
海未 「ではロンドンとかどうでしょう」
穂乃果 「地名はちょっと……」
ことり 「少し難しいかも……」
海未 (地名はダメ……!? ええっ、条件が多くないですか、このしりとり!?)
- 19 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:04:42.59 ID:1xLsLJ4S.net
- 面白い
期待
- 20 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:06:55.39 ID:4wIvOfdB.net
- 海未 「なら路地裏はどうでしょうか!」
ことり 「海未ちゃん、路地裏は可愛くないよ」
穂乃果 「ロウソクは使いようによっちゃ可愛くなるかもだけど、路地裏はね……」
海未 (可愛い!? 可愛い単語縛りだったんですか!?)
ことり 「じゃあ『ロマン導く場所』はどうかな?」
- 21 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:21:24.23 ID:4wIvOfdB.net
- 穂乃果 「おおっ! 面白いセンスだね!」
海未 「ロマン導く場所!?」
海未 (そんな地名存在するのでしょうか……公園の名前とか? いやしかし、どちらにせよ)
海未 「ことり、ダメですよ。場所ということは地名じゃないですか!」
ことり 「??」
穂乃果 「何言ってるの海未ちゃん。比喩的表現じゃん」
- 22 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:22:15.49 ID:4wIvOfdB.net
- 海未 「! やっぱり存在しなかったんですね。でもそれならしりとり的にはアウトに」
ことり 「しりとり?」
穂乃果 「海未ちゃん、穂乃果たちしりとりはしてないよ?」
海未 「えっ?」
穂乃果 「今度のPrintempsの歌詞を話し合ってるんだよ。今」
- 23 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:22:42.42 ID:4wIvOfdB.net
- シンフォニー感じる
虹色の予感
ロウソクの火が灯る
花も応援してくれてるみたい
ロマン導く場所に 行きたいな
だから心踊って一直線に!
穂乃果 「ここまで決まったんだけど、続きは花陽ちゃんが来てからだね」
花陽 「遅れちゃってごめんなさい!」 タッタッ
ことり 「今始まったばかりだから大丈夫だよ♪」
- 24 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:23:27.02 ID:4wIvOfdB.net
- 海未 「……」
海未 「分かってましたけどね。作詞家としてのエゴが出て上手く役に立てなかっただけで……」
海未 「分かってましたけどね!」
Part2.『しりとりだけじゃ生きてけない』 おわり
- 25 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:24:09.26 ID:4wIvOfdB.net
- 真姫 「大変だわ……」
真姫 (財布に少ししかお金が入ってない……)
真姫 「普段シェフが作ってくれるがゆえの弊害ね……」
穂乃果 「真姫ちゃん、どうしたの?」
にこ 「早く会計しないと練習間に合わないわよ?」
真姫 (今日は土曜日の練習。でも午前中に集まれたのはこの三人だけで……午後まで街をぶらぶら周ることにした。ファミレスに行ったことがないと言ったら連れてきてくれたけど)
- 26 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:25:04.79 ID:4wIvOfdB.net
- 真姫 「ごめんなさい。お金が足りなくて」
穂乃果 「ええっ!?」
にこ 「嘘でしょ!?」
真姫 「……悪いんだけど、後で返すから少し貸してくれないかしら」
穂乃果 「……」
にこ 「……」
真姫 「二人とも?」
穂乃果 (連れてってあげると見栄を張ったがために来ちゃったけど、正直次のお小遣いまでギリギリしかなくて、自分の分しか払えない……)
にこ (見栄を張って【以下略】自分の分しか払えないわよ……!?)
- 27 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:27:34.38 ID:4wIvOfdB.net
- 穂乃果 「……」 ダラダラ
にこ 「……」 ダラダラ
穂乃果 「にこちゃん、いつもありがとう」 ニコッ
にこ 「? どういたしまして……?」
穂乃果 「今日もありがとね。ほら、真姫ちゃんもお礼言って。上級生だよ」
真姫 「ありが……」
にこ 「ちょっと待ちなさいよ!?」
穂乃果 「えっ?」
- 28 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:28:13.98 ID:4wIvOfdB.net
- にこ 「なんでにこが払う流れなの!?」
穂乃果 「いや三年生だし……」
にこ 「先輩後輩はなしでしょ!?」
穂乃果 「良いじゃん、にこちゃん。どうせ後で返すんだからケチらなくても」
にこ 「そんなこと言うなら穂乃果が払いなさいよ!」
穂乃果 「えっ」
にこ 「ほら、いつもみんなを前に引っ張ってくれる穂乃果でしょ!? 会計も先陣を切って行きなさいよ!」
穂乃果 「μ'sは誰一人欠けちゃいけない。リーダーなんて関係ないんだよ」
にこ 「そういうことじゃなくて!」
- 29 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:29:09.24 ID:4wIvOfdB.net
- 真姫 「えっと、もしかして二人とも、お金貸してくれないのかしら……」
穂乃果・にこ 「「えっ」」
真姫 「そうよね、私のせいなのに巻き込んじゃ悪いし……ごめんなさい。二人は先に練習に行ってて。やったことないけど、皿洗いをさせてもらうわ」
穂乃果 「お、落ち着いて真姫ちゃん! 別に貸さないなんて言ってないよ!」
にこ 「そ、それに皿洗いすれば許してもらえるのは映画とかドラマの見過ぎよ!」
- 30 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:30:13.11 ID:4wIvOfdB.net
- 穂乃果 「そもそもにこちゃん、ケチすぎるよ! 真姫ちゃんの会計、2525円だよ!? にこにこにーで払ってよ!」
にこ 「にこにこにーだから25252円の時しか払わないわっ!!」
穂乃果 「じゃあ穂乃果が今から二万円分食べるから払ってよ!」
にこ 「二万円追加したら22525円よ!!」
- 31 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:32:30.37 ID:4wIvOfdB.net
- 真姫 「えっ? 2525円なの? それなら簡単に払えるけど……」
穂乃果・にこ 「「えっ!?」」
真姫 「あんなに食べたのにそんな値段なの? てっきり一万くらい行くのかと……」
穂乃果 「……」
にこ 「……」
穂乃果 「……逆に穂乃果は一万行く食事を知りたいよ」
にこ 「……フォアグラにキャビア乗せてトリュフかければそのくらい行くんじゃない?」
真姫 「あんまり美味しくないわよ。三代珍味を合わせて食べると」
Part3.『ファミレスだけじゃ生きてけない』 おわり
- 32 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 18:56:21.67 ID:4wIvOfdB.net
- 希 「AIが流行ってるらしいから、真姫ちゃんに頼んで海未ちゃんのロボを作ってもらったんよ」
海未 「もう一度言ってもらえます?」
海未ちゃんロボ 「ソーノーダー」 ドンッ
凛 「すごいにゃ……! 本当にロボットにゃ……!」
希 「しかもトランプをしてくれる機能まである」
- 33 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:02:29.60 ID:4wIvOfdB.net
- 凛 「こっちかな?」
海未ちゃんロボ 「!」 パァァ
凛 「こっち?」
海未ちゃんロボ 「……」 ショボーン
凛 「分かった! こっち!」
海未ちゃんロボ 「ナーンーデーデースーカー」 ガビーン
凛 「この弱さ、完全に海未ちゃんにゃ……!」
海未 「どういうことですか!?」
- 34 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:06:17.14 ID:xc3ncNl0.net
- スピード感が凄い
- 35 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:38:16.73 ID:4wIvOfdB.net
- 海未ちゃんロボ 「ツーギーコーソー」 ウィーン
海未ちゃんロボ 「カーチーマースー」 ウィーン
希 「ほら、完璧やない?」
海未 「いやそもそもなんで私を模したロボットなんて作ったんですか……」
希 「それは……」
海未 「こんなロボットがいたところで、練習の邪魔になるだけじゃないですか」
希・凛 「「……」」
海未 「って、なぜ黙るんです」
- 36 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:38:54.40 ID:4wIvOfdB.net
- 凛 「うぅ……ごめんね海未ちゃん……勝手にロボット作っちゃうなんて迷惑だったよね」 グスン
希 「あぁ、泣かないで凛ちゃん」
凛 「でも最近、海未ちゃんリリホワの活動にあまり参加してくれなくて……」ポロポロ
希 「仕方ないよ海未ちゃん、作詞に忙しいし。きっと令和のあきもっちゃんになりたかったんやね」
海未 「いや令和のあきもっちゃんって何ですか」
- 37 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:39:56.36 ID:4wIvOfdB.net
- 希 「でも、凛ちゃんもウチも寂しかったんよ。だから西木野真姫プロデュースで海未ちゃんロボを作ったんや」
凛 「ごめんね……海未ちゃん……」 グスン
海未 「……」
希・凛 「「……」」
海未 「……ふふ、二人はお馬鹿さんですね」
凛 「なっ! 凛は本当に寂しくて……」
海未 「ロボットを作らなくたって、言ってくれたらいつだって駆けつけるのに」 ダキッ
希 「って海未ちゃん!?///」
凛 「苦しいよぉ、海未ちゃん」
- 38 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:40:36.13 ID:4wIvOfdB.net
- 海未 「ふふ、ありがとうございます……二人とも……」 グスッ
海未 (私は本当に素晴らしい仲間を持てて幸せです)
海未 「その海未ちゃんロボも、練習の邪魔にならないなら置いていても構いません。二人が私のことを考えてくれてた証ですから」
希 「海未ちゃん……!」
凛 「良かったね、海未ちゃんロボ!」 タッチ
ポチッ
凛 「ってなんかのボタン押しちゃった?」
- 39 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:41:05.30 ID:4wIvOfdB.net
- 海未ちゃんロボ 「レーザーアタックデス!!」 ビーーーー
ドカーーーーーン
希・凛・海未 「「……」」
海未 「……何なんですか今の」
希 「ロボットならやっぱりビームかなって……」
凛 「ロマンにゃ」
海未 「今すぐに処分してください。今すぐです」
Part4.『ロマンだけじゃ生きてけない』 おわり
- 40 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:43:18.18 ID:Wsf2tZeJ.net
- ワロタw
- 41 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:43:52.52 ID:4wIvOfdB.net
- 花陽 「ダイエットより恐ろしいことって、世の中にあるのかなぁ」
真姫 「……」
花陽 「最近凛ちゃん、海未ちゃんから注意が入ったらしくて、私がおにぎりを食べようとすると止めてくるんだ」
真姫 「……」
花陽 「改めて聞くね。ダイエットより恐ろしいことって、世の中にあると思う? 真姫ちゃん」
真姫 (急にめんどくさい話題を振られたわね……)
- 42 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:44:33.01 ID:4wIvOfdB.net
- 【はい】
【いいえ】
真姫 (二つ選択肢はある。でもダイエットは花陽自身のために行ってるのだから、答えは一つしかないでしょう)
真姫 (ここは『はい』ね)
真姫 「もちろんあるわよ。ダイエットも大変だろうけど、もっと苦しいことは世の中にたくさんあるわ」
- 43 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:45:09.09 ID:4wIvOfdB.net
- 花陽 「改めて聞くね。ダイエットより恐ろしいことって、世の中にあると思う? 真姫ちゃん」
真姫 「? だからあるって言ったじゃない」
花陽 「改めて聞くね。ダイエットより恐ろしいことって、世の中にあると思う? 真姫ちゃん」
真姫 「??」
真姫 (これってもしかしてたまにゲームにある、決まった選択肢を選ばないと永遠に繰り返すやつ?)
- 44 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:46:09.81 ID:4wIvOfdB.net
- 真姫 「……」
花陽 「改ダイ世に思う?」
真姫 「めんどくさいからって省略しないでよ」
真姫 (仕方ない。折れましょう)
真姫 「いいえ、ダイエットより恐ろしいことなんてないわ。花陽も大変よね」
花陽 「ありがとう真姫ちゃん。じゃあおにぎりくれる?」
真姫 「えっ?」
- 45 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:46:47.16 ID:4wIvOfdB.net
- 【はい】
【いいえ】
真姫 (いやいや、おにぎりあげるのは流石にダメでしょう。海未に怒られるのも嫌だし)
真姫 (ここは『いいえ』ね)
真姫 「ダメよ。花陽もスクールアイドルなんだから、それぐらい我慢しなきゃ」
花陽 「真姫ちゃん手を出して?」
真姫 「えっ? 手?」
スッ
- 46 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:47:34.68 ID:4wIvOfdB.net
- 真姫 「ちょっと、私の手に何を置いたのよ……? サランラップ?」
【真姫ちゃんの指紋がついたサランラップを手に入れた】
花陽 「この指紋がついたサランラップでおにぎりを用意して、私が海未ちゃんの前で食べようとする。そしたら海未ちゃんはおにぎりを渡した犯人を探そうとするはずです」
真姫 「……」
花陽 「ですが、ここで私がパクッと食べたら証拠処分できます」
真姫 「……私を脅してるの?」
- 47 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:48:12.12 ID:4wIvOfdB.net
- 花陽 「花陽はおにぎりが食べたいだけなんです」 ゴゴゴゴ
真姫 (いや怖いわよっ!)
真姫 (真顔だし、目見開いてるし、いつもの優しい花陽からはイメージすらできない強硬手段だし……!)
真姫 「これで我慢しなさい」 スッ
花陽 「これは……?」
- 48 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:48:41.18 ID:4wIvOfdB.net
- 真姫 「偶然手に入れたある定食屋の一食分無料券よ」
花陽 「えっ……」
真姫 「海未には内緒よ」
花陽 「ありがとう!! 真姫ちゃん!!」 パァァ
真姫 「ただし、期限は今日中。場所は歩きでしか行けない秘境スポットよ」
…
…
…
- 49 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:49:06.41 ID:4wIvOfdB.net
- 花陽 「いただきます……」
花陽 (花陽は必死に走りました……そのとき初めて、教科書で読んだメロスの気持ちが分かった気がしました……)
花陽 (お腹ペコペコで食べた定食は最高に美味しく、しかも気付いた頃には目標の減量も成功してて……)
花陽 「ごちそうさまでした!」 ニコッ
Part5.『ダイエットだけじゃ生きてけない』 おわり
- 50 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:50:01.79 ID:4wIvOfdB.net
- 凛 「星空凛です……」
医者 「はい知ってます。どうかしました?」
凛 「最近おかしいんです」
医者 「おかしいと言うと?」
凛 「目からビームが出るんです」
医者 「現実とゲームの区別はついてますか? 頭の処方箋は専門外なのですが」
凛 「喧嘩売ってるんですか」
医者 「いいえ」
- 51 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 19:50:33.73 ID:4wIvOfdB.net
- 凛 「えっとこんな感じに……」 ビーーーー
ドカーーーーーン
医者 「!?」
凛 「これで信じてもらえますか?」
医者 「信じ難いですが……見せられてしまうと……信じざるを得ないですね。ていうか壁に穴開いちゃったんですけど、弁償してくれるんですか?」
凛 「これって何かの病気なんでしょうか?」
医者 「スルーしないでくださいよ」
- 52 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 20:33:34.30 ID:m2nllkUm.net
- part3すき
- 53 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:02:03.70 ID:4wIvOfdB.net
- 凛 「凛、怖くて怖くて夜しか眠れないんです……!」
医者 「正常ですね」
凛 「教えてください!! 凛は一体どんな病気なんですか!?」
医者 「申し訳ないですが私が知るところでは、見たことがない症状です。判明するのに時間がかかるかもしれません」
凛 「ヤブ医者にゃ」
医者 「喧嘩売ってるんですか」
凛 「いいえ」
- 54 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:02:49.74 ID:4wIvOfdB.net
- 医者 「そもそもなぜ目からビームが出るようになったんですか。原因に心当たりはありますか?」
凛 「……ひとつあります」
医者 「教えてください」
凛 「友人と、目からビームが出るロボットを作ったんですが」
医者 「あんな光線を出すロボットをですか? 法に引っかかってません?」
凛 「そのロボットみたいに、凛も目からビームを出せたらなぁ……って思ってたら出せるようになってました」
医者 「思い込みの天才?」
- 55 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:03:46.60 ID:4wIvOfdB.net
- 凛 「このままでは誰かに危害を与えてしまう。凛はそれが怖いんです」
医者 「もう危害与えてますよ。視界の端にある壊れた壁、見えてますか」
凛 「危害を与える前にどうにかしたいんです!! 先生、このビームが出るのどうすればいいですか!!」
医者 「正直解決策は今のところ浮かばないですね」
凛 「セカンドオリオンを求めるにゃ」
医者 「それじゃ星座になってしまいますよ。セカンドオピニオンでしょ」
- 56 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:04:25.93 ID:4wIvOfdB.net
- 凛 「そういえば星座と言えば、こないだおばあちゃんの家に行ったとき、都会から離れてたから星がすごく見えて、綺麗だったんですよ」
医者 「それは良かったですね」
凛 「はぁ、人の心もこれくらい綺麗だったらなぁ」
医者 「何かあったんですか?」
凛 「星空ってなんでこんなに心癒やされるんだろう……あっ自画自賛ではありませんよ?」
医者 「分かってますよ」
- 57 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:04:56.15 ID:4wIvOfdB.net
- 凛 「ところで話は逸れましたけど、凛のこの病気、治るんですか?」
医者 「……そもそも病気なのかも分かりませんし、なんとも」
凛 「ヤブ医者にゃ」
医者 「なんですか、あなた、さっきから悪口ばかり言って。私のこと嫌いなんですか?」
凛 「嫌いならこの病院に来ませんよ」
医者・凛 「「あははは」」
Part6.『仲良しだけじゃ生きてけない』 おわり
- 58 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:05:35.07 ID:4wIvOfdB.net
- にこ 「……」
凛 「……」
穂乃果 「……」
にこ 「面白い話をするわ」
凛 「期待してるにゃ」
穂乃果 「ファイトだよ! にこちゃん!」
- 59 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:06:50.58 ID:4wIvOfdB.net
- にこ 「こないだスーパーでレジ打ちをしてたときね」
凛 「……」
穂乃果 「……」
にこ 「ほら最近電子マネーが流行ってるじゃない? PayPayで払うお客さんがいたのよ」
凛 「……」
穂乃果 「……」
- 60 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:07:42.86 ID:4wIvOfdB.net
- にこ 「でもマイバッグは持参してないみたいだったから、会計の前に袋つけますかって聞いたの。でもボソボソ、全然聞こえなくて。小声のお客さんだったのね」
凛 「……」
穂乃果 「……」
にこ 「なんとか聞き取って、次に会計しようとしたら、なんと『PayPay!』って鳴る音すら小さかったのよ。PayPayも小声だった」
凛 「っwwwww」
穂乃果 「それってスマホの音量が小さいだけじゃんwwwww」
- 61 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:08:21.77 ID:4wIvOfdB.net
- にこ 「次行くわよ」
凛・穂乃果 「「……」」 スン
にこ 「こないだ妹たちと喋ってたときね」
凛 「……」
穂乃果 「……」
にこ 「妹たち、業界用語っていうの? ほら寿司をシースーって言うやつ? それにハマってたのよ」
凛 「……」
穂乃果 「……」
- 62 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:10:38.03 ID:4wIvOfdB.net
- にこ 「喋ってるうちに、なぜかこころとここあが喧嘩を始めちゃってね? ここあが怒りのあまり暴言を吐いたのよ」
凛 「……」
穂乃果 「……」
にこ 「多分、こてんぱんのことね。業界用語みたいに並べ替えて『ぱんこてんにしてやる』って言ったのよ」
凛 「っwwwww」
穂乃果 「パン粉店にしてやるってどういう脅しなのwwwww」
- 63 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:12:02.95 ID:4wIvOfdB.net
- にこ 「ラスト行くわよ」
凛・穂乃果 「「……」」 スン
にこ 「こないだ穂乃果と花陽がパンか米か、みたいな争いをしてたときね。穂乃果も覚えてるでしょ? 途中で穂乃果はいなくなっちゃったけど、実は続きがあるのよ」
凛 「……」
穂乃果 「……」
にこ 「花陽がこう言ったの。『米は餅にもできるし、米粉パンとしてパンにもなるし、甘酒として飲み物にもなるって』」
凛 「……」
穂乃果 「……」
- 64 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:12:57.27 ID:4wIvOfdB.net
- にこ 「それに対抗して穂乃果はこう言ったの。『パンだって、色んな具材と合わせることができるし、飲み物だってできるよ!』って。飲み物は無理だろうと思ったけど、ミキサーで混ぜてパンの飲み物を見栄張って作っちゃったのよね」
凛 「……」
穂乃果 「……」
にこ 「あれ穂乃果が席を離れてるうちに無くなってたでしょ? 実はね、海未が健康ドリンクだと勘違いして飲み干してたのよ。泣きそうな顔をしてたけど『健康のためですから!』って笑ってたわ」
凛 「っwwwww」
穂乃果 「海未ちゃん青汁もよく飲むもんねwwwww」
- 65 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:13:21.46 ID:4wIvOfdB.net
- 海未 「楽しそうですね、三人とも。そんなに面白いですか?」 ニコッ
凛 「……」 スン
穂乃果 「……」 スン
にこ 「……」 スン
Part7.『面白いだけじゃ生きてけない』 おわり
ラッキーセブンでおわり!
- 66 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:17:13.51 ID:4wIvOfdB.net
- ありがとうございました。
μ'sのギャグ短編集でした。
μ'sの仲良しな感じが表現できたなら幸いです。
前作
AIのべりすとで、ラブライブ!のあらすじを書いてみる。
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1648044686/
- 67 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:21:39.14 ID:4wIvOfdB.net
- また、このような短編集形式で他にもいくつか書いてますので、良ければどうぞ。
希 「誰もがー♪ うぉうおうぉうお〜♪」
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1615285187/
ツバサ 「A-RISEってIだけ可哀想だわ……」
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1617111698/
絵里 「またにこったら私の写真に自分の顔を……」
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1644664640/
- 68 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 22:56:31.85 ID:P/dlqTrx.net
- 乙!
- 69 :名無しで叶える物語:2022/03/30(水) 23:00:54.54 ID:CgfNtTWy.net
- 乙、めっちゃよかったわ
μ'sのss助かる
また書いてくれ
- 70 :名無しで叶える物語:2022/03/31(木) 18:02:22.36 ID:75A8Uu39.net
- 内緒は皆あるもの
- 71 :名無しで叶える物語:2022/03/31(木) 22:18:37.74 ID:sFympD8N.net
- 乙
面白かった!
- 72 :名無しで叶える物語:2022/04/01(金) 14:16:24.47 ID:FjnvEcv9.net
- ファミレスの話が、すげー笑えました
- 73 :名無しで叶える物語:2022/04/02(土) 00:31:45.33 ID:fxDvjg7R.net
- どれも短くて読みやすくておもしろかった
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