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しずく「侑先輩を勢いで押し倒しちゃった……///」
- 1 :名無しで叶える物語(たこやき):2023/04/14(金) 21:02:57.04 ID:XOkOkiXQ.net
- 代行
ゆうしずSS
- 2 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:03:18.44 ID:V/Qsjxfr.net
- jΣミイ˶^ ᴗ^˶リ!!!
- 3 :名無しで叶える物語(SIM):2023/04/14(金) 21:04:17.72 ID:q+vkFPnd.net
- 期待
- 4 :名無しで叶える物語(たまごやき):2023/04/14(金) 21:05:25.89 ID:Qf7VStKZ.net
- @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
- 5 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:05:43.96 ID:sdUemHsQ.net
- jΣミイ˶º ᴗº˶リ 💙
- 6 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:06:48.95 ID:cJACi9UD.net
- しずく「………///」ドキドキドキ
侑「……しずく、ちゃん?」
放課後、2人きりの部室。
ソファの上で私の体は先輩に覆いかぶさり、所謂押し倒した状態になっている。
心臓が爆発しそうなくらいドキドキして動揺する私とは裏腹に、先輩はきょとんとした顔をして翠色の瞳をまっすぐ私に向ける。
どうしてこんなことになったのっ!?───
- 7 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:10:05.68 ID:cJACi9UD.net
- ───遡ること……🕕
しずく「予定より時間かかっちゃったな……」
最終下校時刻前の放課後、同好会の部室へと向かう。
今日は急遽演劇部の助っ人に呼ばれて同好会の参加が出来なかった。いつもならもうみんな帰ってる時間だろうし、荷物だけを取りにと部室の扉を開けると……
しずく「え、侑先輩……?」
侑「あ、しずくちゃんおかえり」
そこには侑先輩が1人。ソファの上で座りスマホで動画でも見ていたのだろうか。
- 8 :名無しで叶える物語(おにぎり):2023/04/14(金) 21:10:23.23 ID:KH5n3RLH.net
- 期待
- 9 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:13:46.42 ID:cJACi9UD.net
- しずく「どうしたんですか? 皆さんはもう帰りましたよね?」
侑「うん、今日はもう終わってみんな帰ったんだけど……」
侑「私だけ、しずくちゃんに会いたかったからここで待ってたんだ♪」ニコッ
しずく「え……///」ドキッ
待っていた? 私を……?
屈託の無い笑顔を向ける先輩に、私の胸は高鳴る。
- 10 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:14:16.68 ID:x+vTvzQp.net
- 良いぞ
- 11 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:17:15.13 ID:cJACi9UD.net
- しずく「えっと……何か、私に用事でもあったんですか?///」
侑「あ、いや別に用事があった訳じゃないんだけど……」
侑「ただ、しずくちゃんに会いたかったから」ニコッ
しずく「そう、ですか……///」ドキドキ
嬉しかった。『会いたかった』その一言だけでどうしてこうも頭を撫でられる様に心が躍りだすのだろう。
- 12 :名無しで叶える物語(大韓民国):2023/04/14(金) 21:18:23.73 ID:Bx/Qsn/8.net
- うーん、これは正当防衛
- 13 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:20:46.64 ID:cJACi9UD.net
- ……だけど
しずく「……あ、あのっ」
侑「?」キョトン
しずく「……どうして、私に会いたかったんですか?」
嬉しかった。だけど……先輩が口にするその言葉の"意味"を、私は知りたくなってしまった。
- 14 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:24:49.75 ID:cJACi9UD.net
- 侑「え? どうしてって……うーん、そう言われると難しいな……」
侑「ただ、しずくちゃんに会いたいなって思ったから……かな?」
しずく「………」
知ってた。分かっていたはずだった。
侑先輩は、特別を持たない人だ。
- 15 :名無しで叶える物語(たこやき):2023/04/14(金) 21:26:58.25 ID:JkuqZkz6.net
- にじよんかな?
- 16 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:28:09.08 ID:cJACi9UD.net
- 『会いたかった』その一言は、何よりも嬉しい言葉。
だけど私にとっては特別なその言葉も、先輩にとっては……
しずく「………」スタスタ
侑「……?」
分かっている。先輩の好きは、私の好きとは違う。
私にとっては特別な好きも、先輩には届かない。
目の前に見えるのに、手を伸ばせば触れられるのに、私の想いは届かない……
- 17 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:31:55.25 ID:cJACi9UD.net
-
───だったらいっその事……
侑「わわっ!?」
ドサッ!
しずく「………///」ドキドキドキ
侑「……しずく、ちゃん?」
気付けば私はソファの上で先輩に覆いかぶさり、所謂押し倒した状態になっている。
- 18 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:32:41.36 ID:V/Qsjxfr.net
- jΣミイ˶º ᴗº˶リいやあ!
- 19 :名無しで叶える物語(しまむら):2023/04/14(金) 21:39:11.61 ID:YMYoT5UF.net
- ときめいた!
- 20 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:39:34.52 ID:cJACi9UD.net
- 心臓が爆発しそうなくらいドキドキして動揺する私とは裏腹に、先輩はきょとんとした顔をして翠色の瞳をまっすぐ私に向ける。
しずく「……侑先輩が、悪いんですよ?」
しずく「いつもそんな言葉で私を惑わして……」
しずく「だから……っ」
侑「ぇ……」
私の言葉に、少し驚くように双眸を揺らす先輩。
私はそのまま、重なるようにゆっくりと先輩の顔に近づいて……
- 21 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:50:32.00 ID:cJACi9UD.net
- 侑「し、しずくちゃんちょっと待ってっ!?」
ドンッと先輩から手で引き離されて我に返る。
しずく「ぁ……」
侑「えと、その……急すぎて……///」
なに……やってるんだ私……
拒絶された。先輩に。嫌われた。なんで?私今何した?寒い。演技。もう戻れない。キス。なんて言えば。好き。分からない。先輩。だってもう。私は……
しずく「ごめん、なさいっっ!!」ダッ!!
侑「え、しずくちゃんっ!?」
色んな考えが頭をよぎって、やがて頭が真っ白になって飛び出すように部室を出た。
息が切れるのも忘れるくらい無我夢中で走った。
何も聞こえなくて、何もかも忘れたくて。
気が付けば、帰りの電車に乗りこんでいた───
- 22 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 21:56:27.39 ID:cJACi9UD.net
- ───ピコン
しずく「っ! 侑、先輩……」
揺れる電車の中で、スマホが震える。
もちろん送り主は、誰よりも通知が来たら嬉しい人。
だけど今は……今だけは見たくなかった……
侑先輩:ごめんねしずくちゃん。今、電車の中?
侑先輩:急に走り出すから慌てて追いかけたけど追いつけなくて……
侑先輩:(焦りスタンプ)
- 23 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2023/04/14(金) 22:02:49.44 ID:cJACi9UD.net
- 画面に表示される通知を眺めて、数秒。
張り付くような冷たくなった息を吸って、吐いて。
心臓に手を当てて、心音を整える。
意を決してメッセアプリを開く。
……今なら、まだ間に合うかな?
侑先輩:あ
侑先輩:しずくちゃん、さっきの事だけど
しずく:ごめんなさい侑先輩
しずく:実は
しずく:さっきのは演技なんです
侑先輩:え
しずく:急に説明もなく始めちゃって本当にごめんなさい
しずく:実は急遽演劇部の代役を演じることになって
しずく:主人公が告白するシーンの演技をしていたんです
しずく:だから気にしないでください
我ながら苦しい言い訳だ。
だけど、不思議と手は止まらなかった。
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