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タイトル 可可「忘却を忘却シマス!!」

1 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 20:57:15.57 ID:C7FDYjZO.net
代行

2 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 21:05:11.20 ID:TFmmynGh.net
前書き

可可とすみれ中心のSSです
誤字脱字、矛盾点などあると思いますがご了承ください。

後、長めですので何日かに分けての投稿となると思います。

3 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 21:07:35.17 ID:TFmmynGh.net
可可「ヤバいデス!完全に寝過ごしマシタ!!」

可可(はぁ…はぁ…もう走れません…でも練習に遅刻するわけには行きまセン!あ!横断歩道が青になりまシタ、あそこまでは頑張って走りまショウ!)

可可(…!?!?)

横断歩道の信号は青のハズなのに赤い車が左から猛スピードで近づいて来てマス
次の瞬間にはククの目の前に迫って世界がスローモーションになりまシタ
反射的に目を瞑りマスが左足に熱さを感じた瞬間に真っ暗な世界へと落ちていきまシタ。

千砂都「クゥクゥちゃん遅いねー」

かのん「珍しいよね、クゥクゥちゃんが練習に遅れるって」

恋「いつも誰よりも早く来てますからね…何かあったのでしょうか?」

すみれ「フンッ!どうせクゥクゥのことだから道にでも迷ったんじゃないかしら?」

千砂都「流石にそれはないとおもうよ?だってここ学校だよ?」

すみれ「じゃあ、寝坊じゃないかしら?」

千砂都「うーん…あんなにスクールアイドルに熱心なクゥクゥちゃんがねぇ…」

かのん「私、ちょっと電話してみるね!」

かのん「何回かけても繋がらない…何だか心配になってきたなぁ」

4 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 21:11:51.71 ID:TFmmynGh.net
1時間後
千砂都「まだ来ないねクゥクゥちゃん」

かのん「うん…今までこんな事なかったのにね」

すみれ「まだベッドで豪快に爆睡してたりして」

かのん「相変わらず電話も繋がらないし」

恋「柔軟と準備運動は済ませましたし先にランニングに出発しますか?」

すみれ「じゃあ今日はこのルートで行きましょう!遅刻してる人を待つ必要はないわ!!」

千砂都「このルートは…」

かのん「クゥクゥちゃんの家の前を通るルートだね」

恋「なるほど!ランニングの途中でクゥクゥさんの様子を確認しにいくと」

すみれ「ち、違うったら違うわよ!今日はそっちのほうが吉方なだけよ!!」

教師「お前たち!ちょっと話があるから職員室に今すぐ来てくれ」

5 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 21:18:31.76 ID:x5LtUprJ.net
期待

6 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 21:19:08.64 ID:TFmmynGh.net
千砂都「え?は、はい」

突然乱入してきた教師に私たちは驚きを隠せないまま職員室に連れて行かれる
ことになった。若干の胸騒ぎを覚えながら
そしてその予感は的中することとなった

教師「落ち着いて聞いてくれ、いいか?さっき○○病院から連絡があって唐が事故に遭って救急搬送されたとのことだ」

教師の言葉を聞いてメンバーの顔から血の気が引いていくのが分かった

ついさっきまで寝坊だとか迷子だとか決めつけていた私はクゥクゥの容態についての不安や罪悪感から震えが止まらなくなり急激に寒くなってくる
昨日までいがみ合ったり冗談を言い合ったりしたクゥクゥともう会えなくなる?
しかし教師の言葉が私の胸にほんの少しの安堵をもたらした

教師「手術が必要で意識もまだ戻ってないが幸いなことに命に別状はないとのことだ」

かのちぃれん「良かった~」

当然私も同じ気持ちだが震えで声が出なかった
それから教師はクゥクゥの状況について教えてくれた
信号無視の車に撥ねられたこと
左手と左足を骨折して手術が必要なこと
全身を強く打ったが通行人がすぐに救急車を呼んでくれたお陰で救急隊員による応急手当を素早く受けられて最小限のダメージですんだこと
でもどれもクゥクゥの命が助かったこと以外は頭に入ってこなかった

その日の練習は中止にして私たちは今後について話し合いクゥクゥが目覚めたらお見舞いに言ってみんなで決めようということになり、その日は解散となった。

7 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 21:21:53.55 ID:tiSVuTc/.net
まーた帰国不可避なやつか

8 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 21:27:36.56 ID:gQp1kYvN.net
期待

9 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 21:29:24.99 ID:TFmmynGh.net
1週間後…
可可(あぁ…早く起きないといけマセン 行かなければいけマセン…どこに?何で起きないといけないのデスカ?)

可可(でもなんだか体がとっても重いデス、頭もズキズキしマス)

可可(目を開けるのもしんどいデス)

身体の全てが岩のように重たく感じながらゆっくり目を開けると見覚えのない無機質な真っ白な天井と長い2つで1組になった蛍光灯がいくつかついた天井が見えてきまシタ

可可(ここは…どこデスか?っ痛!?)

可可(体中が痛いデス…痛すぎて動かせマセン…手や足に感覚がありマセン)

痛みに耐えながらやっとの思いで首を動かして辺りを見回すと無機質なのは天井だけでなく部屋全体だということが分かってきまシタ
ベッド、シーツ、布団、カーテンそしてそばにあるチェストまでもが白一色で統一され味気がありまセン
そして何より左手と左足には添木が包帯でグルグル巻かれて固定されていて部屋と同じく真っ白デス
突然頭の中にある言葉が浮かんできまシタ

???「あんたはやめときなさい!ミイラ取りミイラになっちゃうわよ!」

??「なんで??がミイラになるデスカ?」

???「例えよ!例え!」

いつどこで聞いたかも分からない言葉が頭の中に浮かんだ途端激しい頭痛が襲ってきました

??「っつ!頭が割れそうデス……ホントにミイラになっちゃったみたいデスネ」

一人でぼそっと呟くと部屋の入り口の白いドアが開いて女の人が入ってきました

10 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 21:40:59.24 ID:TFmmynGh.net
女医「目覚めましたか?ここはどこだか分かりますか?」

??「…分かりまセン」

女医「そう…ここは病院よ、何でここにいるか分かる?自分の名前は?」

??「分かりまセン…名前…私の名前…私は…私は誰でショウ?何でここにいますか?」

女医「困ったわね…いい?よく聞いて?貴女は交通事故にあったの、車に撥ねられたのよ」

??「車に…」

女医「そう、命に別条はないけれど結構ひどい怪我をしてたからうちに運ばれてきたの」

女医「そして貴女の名前はこの学生証によると唐 可可って書いてあるわ、貴女結ヶ丘女子高等学校の生徒なのね」

??「たん…くぅくぅデスカ?それが私の名前何デスカ?」

女医「そう書いてあるんだからそうなんじゃない?個人的な事は知らないわよ」

可可「何でククは轢かれたですか?」

女医「信号無視の車に轢かれたのよ」

可可「違いマス…何をしようとして轢かれたんデスカ?どうしても思いだせないのデス」

女医「知らないわよ!あのね医者なら無条件で全部お見通しってワケじゃないのよ?まぁ、事故に遭った時は制服だったみたいだから大方学校にでも行ってたんじゃないの?」

可可「学校…ククは何故学校に…」

女医「ねぇ、貴女最後の記憶はいつ?」

11 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 21:53:39.75 ID:TFmmynGh.net
それからククは頑張って思い出せる限りのことを思い出しマシタ…ですがどうしても結ヶ丘に入学した日より最近の記憶がありまセン。

そもそも何故結ヶ丘に来たのかも、考えすぎで熱がでるほど考えマシタ
痛みと知恵熱に悩まされているとふとチェストの上に籠が置いてありその中にはバナナとリンゴ、桃、メロンなどのフルーツと籠の横に午〇のミルクティーのペットボトルが7本もあることに気づきそれが今この病室の中で最もカラフルなものだと分かりマシタ。でもククの記憶を取り戻す鍵にはなりませんでシタ

12 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 22:05:51.89 ID:TFmmynGh.net
同日、結ヶ丘

千砂都「ねぇ!みんな聞いて!クゥクゥちゃんの意識が戻ったみたい!」

かのん「ホントに!?」

恋「ええ、先程学校の方に連絡がありました。無事に意識が戻ったようです!」

かのん「はぁ~本当に良かった~」

千砂都「うん!ホント良かったよ!じゃあみんなお見舞いに行ってあげようよ!…って大丈夫?すみれちゃん?」

すみれ「!? えぇちゃんと聞いてるわよ!クゥクゥがようやく起きたんですって?一体いつまで寝てるのよって言いに行かないといけないようね」

千砂都「あはは…」

恋「そのことなのですが…まだ面会謝絶でお見舞いには行けないようです」

かのん「何で?まだ行っちゃダメなの?」

恋「それが…とても申し上げにくいのですが…事故のショックでクゥクゥさんは今記憶喪失なのだそうです」

かのちぃすみ「記憶喪失!?」

恋「はい、お医者様によると事故によるショックでここ、結ヶ丘に入学した日以降の記憶を失っている状態だそうです。」

千砂都「えぇ!!じゃ、じゃあ私たちのことも?」

恋「はい、それどころかスクールアイドルの事も覚えてないそうです。なので外部との接触は慎重に行うそうです」

すみれ「も…も…もう戻らないの?」

恋「お医者様は一時的なものだと、ただ100%戻るかどうか、何時戻るかまでは分からないそうです」

かのん「そう…なんだ でも戻らないって決まったわけじゃないから今は落ち込んじゃダメだよね」

千砂都「そうだよね!きっとまたすぐ元気なクゥクゥちゃんが帰ってくるよ!だからそれまでみんなで待っていよ!」

13 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 22:09:54.28 ID:gQp1kYvN.net
いつの話か気になるところだな
2期生はまだ出てないのかそれ以前の話なのか

14 :名無しで叶える物語:2023/05/11(木) 22:17:09.62 ID:TFmmynGh.net
更に1週間後

あれから時間がたちマシタがやっぱりクク、思い出せまセン
身体は動かないし、痛いし、思い出せないしでずーっとモヤモヤしてマス

看護師「唐さん、夕食の時間ですよ。あ、あと今日も届いてましたよ」

ククには毎日夕方頃に籠に入ったバナナ、リンゴ、桃、メロンといったフルーツと午〇のミルクティーのペットボトルが届きマス
聞けばここに入院した日から届いてるそうデス もうかれこれ2週間同じ物が届けられてるということになりマス

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