せつ菜(33)「栞子さん、アイドル活動をしますよ！！！」栞子「せつ菜さん…まだアイドルなんてやっていたんですか？」

名無しで叶える物語

栞子「虹ヶ崎同好会が解散してからもう10年です。アイドル業界もエリーズ事務所のスキャンダルで壊滅したんだから、せつ菜さんもいい加減普通の仕事に就かなきゃいけませんよ。」

せつ菜（33）「…………」

栞子「あのですねせつ菜さん、いつまでも学生気分でいるのは良くないですよ。愛さんは幼稚園で先生をやってるし果林さんもエマさんのパン屋さんで警備員をしてるのに、あなただけ仕事もしないでアイドルごっこで遊んでいるから愛想尽かされたんでしょ？この間…しずくさんと歩いてるのを見ましたよ。」

せつ菜（33）「…侑さんのことは言わないでください…思い出したくないんです…」

栞子「私だってこんなこといいたくありませんが…けどですね、長引く不況でご両親もリストラされて…仕事も見つからないんじゃ生活も厳しいですよね？住み込みで洗濯や料理などをやってもらう事になりますし夜も頑張ってもらいますが…私が暮らしているマンションでお手伝いさんになる事も出来ますからね。」

せつ菜（33）「うっ…うぅっ…ﾋｯｸﾋｯｸ…」

栞子「侑さんに笑われますよ。そろそろ独り立ちしないといけないですね。」