【民主党】個々の人間の安全と安定を保障することで平和を…「人間の安全保障基本法案」を作成中 | 藤末健三 [9/10]

かじりむし ★＠＼(^o^)／

「人間の安全保障基本法案」を作成中
http://www.fujisue.net/archives/2014/09/post_1450.html
藤末健三　2014年09月10日

来年の国会では、集団的自衛権を行使するための法改正が行われる見込みです。
自衛隊法、武力攻撃事態法、周辺事態法など10本以上の法律が改正されると
言われています。
これは、自衛隊の活動拡大といった「国家の力の均衡による安全保障」を図る
ものです。

私は、国家の安全保障だけではなく、「人間の安全保障」が非常に重要である
と考え、国会でも「わが国の平和憲法の理念と一致する人間の安全保障を外交
の基盤とすべき」唱えています。

人間の安全保障（Human Security）とは個々の人間の安全と安定を保障するこ
とで平和を作り維持するという考え方です。人間の安全保障は、伝統的な「国
家の安全保障」の概念と相互依存・相互補完の関係にあります。

国連人間の安全保障委員会は、人間の安全保障を「人間の生にとってかけがえ
のない中枢部分を守り、すべての人の自由と可能性を実現すること」と定義し
ています。
これに「欠乏からの自由」、「恐怖からの自由」、「尊厳ある人間生活」を加
えた概念が人間の安全保障とされています。つまり、憲法前文にある「われら
は、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権
利を有することを確認する。」という理念と人間の安全保障は合致しています。

人間の安全保障は、我が国の途上国支援の基本的な概念となっており、2000年
には、小渕内閣が「人間の安全保障基金」を創設し、累計で約335億円の拠出を
行っています。

しかしながら、近年、人間の安全保障はあまり注目を浴びていません。
大きな理由として

１．人間の安全保障に関する活動が各省庁統合されておらず、医療は厚労省、
学校教育は文部科学省、災害支援は防衛省・総務省と各省が分担されています。
外務省がその総括を行うわけですが、横並びの省庁で外務省がすべてを総括
するのは難しいと考えます。やはり、総理大臣大臣直轄の内閣官房で全体的な
総括を行う体制を作るべきです。

２．また、長期的な計画も必要です。ＯＤＡ大綱はありますが、これは人間の
安全保障といった観点だけでなくより広い観点から作成されます。より、長期
的に一つの観点から整理された、国内にも対外的にアピールできる基本計画の
策定が必要だと考えます。

３．また外交への国会の関与も深める必要があります。現在、参議院にはＯＤ
Ａ調査会が設置されています。このＯＤＡ調査会に人間の安全保障に関する政
策の進捗を政府から報告してもらうことにより、より外交政策を国民目線でチ
ェックし、透明化することが可能となります。

以下に、法案の骨子を掲載します。

これから党派を超え、志を同じくする議員と連携しながら、この法律の成立を
図っていきます。

→人間の安全保障基本法骨子.pdf
http://www.fujisue.net/%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AE%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%B3%95%E9%AA%A8%E5%AD%90.pdf