広島、平和へ思い新た…オバマ氏訪問終わり「昨日が一つの区切り」

砂漠のマスカレード ★＠＼(^o^)／

オバマ米大統領の広島訪問から一夜明けた２８日、厳重な警備が敷かれ立ち入りが規制されていた平和記念公園（広島市中区）は、
朝から多くの市民や修学旅行の中高生らが訪れた。
オバマ氏訪問を機に原爆投下の直後以来７１年ぶりに爆心地周辺を歩き、「昨日が一つの区切り」と話す被爆者遺族の姿もあった。

２８日午前、平和記念公園を訪れたアルバイト、尾崎文子さん（５９）＝広島市南区＝は、２７日もオバマ氏を一目見ようと公園近くまで来ていた。
警備が厳しく近づけなかったが、「何のトラブルもなくて良かった」と笑顔。「できれば直接、歴史的な演説を聞いてみたかった」と話し、感慨深そうに公園を歩いた。

公園には、オバマ氏訪問の影響で、本来の日程をずらして訪れた修学旅行生や観光客の姿も。
大阪府八尾市の中学教師（６４）は１週間前に急遽（きゅうきょ）ルートを変更したが、
「リアルタイムで歴史の勉強ができ、生徒たちには良い経験になったと思います」。
オバマ氏が自作の折り鶴を寄贈した原爆資料館では朝から、修学旅行生ら団体客が熱心に展示を見学していた。

公園と原爆ドームの間を流れる元安川を周遊する遊覧船「ひろしまリバークルーズ」は警備に協力し２７日は正午で運航をやめた。
受付の女性（６３）は「営業的には痛いが、今後、広島を訪れる人が増え、乗船客も増えてくれれば」と“オバマ効果”に期待する。

オバマ氏の訪問を機に公園を訪ねた人もいた。爆心直下に住んでいたおじを失った男性（８０）＝
島根県邑南町（おおなんちょう）＝は原爆投下の約１週間後に広島に入り、死体が横たわる無残な光景を目の当たりにした。

「それ以来ここに来ることができなかった」

７１年ぶりに現地を歩き、オバマ氏が献花した原爆死没者慰霊碑を見つめながら話した。
「大統領は本当によく来てくれた。私にとっても昨日が一つの区切り。これからは歩きやすくなるかな」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160528-00000090-san-pol
産経新聞 5月28日(土)14時34分配信