【都知事選】政策後回し・地方重視…与野党「整合性」に苦慮 [7/16]

紅あずま ★＠＼(^o^)／

政策後回し・地方重視…与野党「整合性」に苦慮
読売新聞：2016年07月16日 09時20分
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/20160716-OYT1T50021.html

　東京都知事選（３１日投開票）を巡り、与野党とも、過去の主張や経緯などとの「整合性」に苦慮する場面が目立っている。

　民進など野党４党は鳥越俊太郎氏を統一候補に担ぎ出したが、参院選での野党共闘と異なり、明確な政策協定がないことを指摘されている。
与党が推す増田寛也氏は、これまで「東京一極集中」是正の旗振り役だったことから違和感を抱く向きもある。

　「ちゃんとした公約はできていない」

　鳥越氏は告示２日前の１２日の出馬会見でこう述べ、政策の準備が不十分であることを認めた。
その数時間後、民進、共産、社民、生活の野党４党はこぞって支援を表明。
前日に元官僚に出馬要請しながら、急旋回した形となり、与党から早速、「政策を棚上げし、知名度のある候補に飛びついた」（自民党筋）との批判が出た。
１５日になり、鳥越氏は自身のホームページに公約を示した。

　４党は参院選では、安全保障関連法廃止を一致して目指すことなどを党首会談で確認した上で、具体的な選挙協力に入った。
都知事選出馬を断念した宇都宮健児氏は
「（与野党が鋭く対立する）国政の延長線上にはやや違和感を感じる。野党共闘で何をやるのか。政策協定もできていない」と指摘する。
共産党は過去２回の都知事選では社民党とともに宇都宮氏を支援しただけに、自民党からは「政策ではなく共闘優先か」（党関係者）との声も上がる。

　民進党の枝野幹事長は１５日、連合の会合であいさつし、参院選や都知事選での野党共闘を繊細なガラス細工に例えてみせた。
「（自分は）ガラス細工職人と自嘲している。若干疲れてきているが、ガラス細工を強固なものにするため頑張っていきたい」と語った。

　一方、自民党も懸念材料を抱えている。
増田氏は総務相や地方創生に関する政府会議のメンバーを務めるなど「地方重視」の立場を取ってきたからだ。
秋田県の佐竹敬久知事は７月上旬の記者会見で、増田氏の出馬について、「東京都をいかに小さくするかという人（の主張）と、東京都政の政策は矛盾する」と指摘していた。

　自民党は「増田氏には東京が発展できるようにする行政手腕がある」（下村博文・総裁特別補佐）とアピールに必死だ。
　