【政治】野々村元県議“号泣会見”の影響いつまで？　政活費返還過去最高に [08/26]

紅あずま ★＠＼(^o^)／

野々村元県議“号泣会見”の影響いつまで？　政活費返還過去最高に
夕刊フジ(ZAKZAK)：2016.08.26
http://www.zakzak.co.jp/zakjyo/zkj-news/news/20160826/zkj1608261156001-n1.htm

　“号泣県議”の余波は、いつまで兵庫県議会に影響を与え続けるのでしょうか。

　兵庫県議会は今年７月、２０１５年度に議員に交付された政務活動費（政活費）計４億６４２５万円のうち、３３・８％にあたる約１億５６８５万円が使われずに返還されたと発表しました。
０５年の制度開始以降、返還率、返還額ともに過去最高となったのです。
返還率はこれまで、１４年度の２３・２％が最高でした。

　この返還率の急上昇には、もちろん理由があります。

　「世の中を、変えたいぃ！その一心で、やっとお、議員になったんですぅぅ！！」

　「政務活動費は大事ですが、議員という大きなくくりの中では、ごくごく小さなものなんです！」

　１４年７月の野々村竜太郎元県議（５０）＝詐欺罪などで有罪確定＝の“号泣会見”は、その表情と発言も相まって、国内外に大きなインパクトを与え、連日のように不正を追及する報道がなされました。

　その後、政活費の不適切支出問題は野々村氏１人の問題にとどまらず、県議会全体に波及しました。

　県議会の政活費は、５０万円を先に議員に支給する前払い方式から、４５万円を上限に使った分だけを請求する事後精算方式へ変更されるなど、ルールも厳格化。
政活費が議員の「第二の給与」などと揶揄（やゆ）されることもあり、金の使い方について、県民から向けられる視線も、いっそう厳しくなったといいます。

　野々村氏は昨年１月に詐欺容疑などで書類送検されました。

　昨年１１月の初公判を欠席したため、神戸地裁が強制的に出廷させる勾引（こういん）状を発付する混乱を経て、今年１月に改めて初公判。
７月に、政活費約９１３万円をだまし取ったとして、神戸地裁で詐欺罪などで懲役３年、執行猶予４年の有罪判決が言い渡されました。
控訴しなかったため、判決は確定しています。

　判決を受け、県議会の藤田孝夫議長は
「この事件を契機に、支出ルールの厳格化や使途の透明化を図るなど、政務活動費の適正執行に向けた取り組みを進めてきたところであるが、県議会として、今後とも不断の改革に取り組み、県民の信頼を得る努力を続けてまいりたい」とコメントし、改革を進める姿勢をアピールせざるを得ませんでした。

　ただ、野々村氏は書類送検された当初は捜査機関に対し、
「一度手にした政活費を返したくない気持ちを抑えられなかった」と供述していたといいます。

　こちらの方が、野々村氏が本音を漏らしたように感じられて仕方がありません。

　議会関係者から話を聞くと、今回の政活費返還の急上昇は、議員の側の自重があった様子がうかがわれます。
痛くもない腹をさぐられるのをさけようとしたのではないでしょうか。

　一方で、きちんと政策に生かされる調査費や広報費であれば、躊躇（ちゅうちょ）せずに使うべきだとは思います。
今後発表される１６年度以降の政活費の使用状況がどうなっていくのか、議員の自覚を見ていきたいと思います。
　

【政治】野々村元県議“号泣会見”の影響いつまで？ 政活費返還過去最高に [08/26]

【政治】野々村元県議“号泣会見”の影響いつまで？　政活費返還過去最高に [08/26]