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長靴半ズボンU

1 :大人の名無しさん:2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN 0.net
長靴半ズボン
が落ちてしまいました。
復活させたいと思います。
前スレからまともなレスを拾って生きたいと思います。
復元作業の途中でも、建設的なレスなら大歓迎です。
新規スレッド作成時の都合上、
生活/30代 から 馴れ合い/夢・独り言 に移ります。

761 :夢見る名無しさん:2015/10/03(土) 17:54:46.42 ID:1G8J4y9Zy
>>760さん、>>759です。

>有り難うございます。まるで私の考えを代弁して下さったようで感謝しています。
喜んでいただけて光栄です。ありがとうございます。

>日曜参観までは考えていましたが、晴れの日の設定なのか雨の日の設定にしようか悩み、
>雨の日ならM代ちゃんやK子ちゃんを白いハイソックスと長靴の組み合わせで小学校に行かそうかかなり悩みました。
登場人物の服装の描写は失念してしまいました。絵の解釈に夢中になってしまいました。
また、絵自体に長靴半ズボン、長靴スカートが描かれているので、つい失念してしまったのだと思います。
申し訳ありませんでした。

>神社の話に夢中になりJちゃんの教育実習の話がなかなか浮かばなかった、
申し訳ありませんでした。
私も絵についての話がなかなか思い浮かびませんでした。その一方で、その他の話が浮かんでしまい、つい書いてしまいました。

>なおお気付きとは思いますがJちゃんの仮想モデルはAスCンでM代とK子はPクLディーの二人組です。
そのように拝察いたしました。
Jちゃん登場の当初は、AスCンそのものかとも思いましたが、そうではないと拝察いたしました。
香港かた来日している歌手は複数いますので、リアリティはあると思います。
ただ、AスCンの持っているイメージ(の一部)は生かされているなあと思いました。
よって、父親を大陸華南の出身、母親も華南の奥地出身という設定にしてしまいました。
M代ちゃん、K子ちゃんのモデルイメージも、Pクレディーであると拝察できました。
そして、時代背景は「昭和」、70年代から80年代ですね。60年代の末期、90年代の初期がぎりぎり許容範囲といった感じですね。
大賛成です。とにかく、激短半ズボン全盛の時代です。

もしかしたら、Jちゃんのお父さん、お母さんの話を書くかもしれません。
もちろん、本題から離れないことはお約束します。今のところ、少し腹案があります。

お返事をいただきながら、遅れまして申し訳ありません。やっと体が空きました。

762 :夢見る名無しさん:2015/10/03(土) 18:20:50.42 ID:1G8J4y9Zy
翌日月曜日、M代とK子は授業参観でのJの数学の授業、そして、絵の心理分析について話し合った。
二人は、特に絵の心理分析に関することでJに聞いてみたいことがあったので、Jの下宿に行くことにした。
二人はJの下宿先を知らない。そこで、A樹やB斗に聞いてみることにした。

M代、K子は家に帰ると、A樹、B斗にJの下宿先を聞いた。A樹もB斗もよく知っていた。
M代、K子はA樹、B斗に、授業参観のことでJに教えてもらいたいことがあるから、いつだったら都合がよいかJに聞くように頼んだ。
A樹もB斗も喜んで承知してくれた。
A樹もB斗も揃ってJに姉からの伝言を伝えた。Jは次の日曜日の午後2時を提案してくれた。
A樹とB斗はM代とK子に伝えた。M代とK子は日曜日にJの下宿先に参上する旨を、A樹B斗を通してJに伝えた。

日曜日は雨だった。
M代とK子は、地味な私服のスカートに、それぞれ赤、白の長い長靴を履いて、傘を差してJの下宿に向かった。
Jの下宿は古い農家だった。事務所のスタッフの一人の実家である。

話は、Jが目撃した日本の農家の暮らしや仕事ぶりについての感想からだった。
Jは、日本の田植え用長靴の性能について特に興味関心を持ったようだった。Jは農協で田植え用長靴を自分用に一足購入した。
そんな話もしてくれた。

763 :夢見る名無しさん:2015/10/03(土) 18:51:08.03 ID:1G8J4y9Zy
話は本題に入った。

M代「私も心理学について少し勉強してみました。色って無意識を表しているんですね。」
K子「B斗の絵に描かれた私は、赤のサスペンダーつきのスカートの他は、黄色のTシャツと黄色の長靴、黄色は退行色、子供帰りしたい気持ちの現れ。」
M代「スカートも子供っぽいわ。赤は情熱、幼稚な性欲ね。」
K子「それに対して、B斗は白と黒の縞のラガーシャツ、黒の長靴、力強く生きて生きたいとの無意識かしら?」
M代「半ズボンの青も白や黒と共通点もあるわ。冷徹に物事を判断して自立した言ってことかしら?」
J「よく勉強しているわね。私もそう思ったわ。P先生の理論に近いものがあるわ。」
K子「Jさんはもっともっといろいろなことを知っているのですね。」
J「絵の分析は、占いでもないし、決め付けでもないの。色や形からいろいろなことが読み取れるけど、答えはひとつではないの?」
M代「どういうことですか?」
J「理論は理論として、心で感じるの。魂で感じるの。ブルース・リーに習っていえば、考えるな、感じろだわ。」
K子「何か、オカルトみたい。」
J「何色は何、何々は何、と決め付けて自分で考えないほうが、オカルトだし、疑似科学だわ。」
M代「感じるって、どうするんですか?」
J「学問としての知識は置いておいて、もちろん必要だよ、でも、まず、心を空にして魂で感じたことを大切にするの。そして、絵を書いた人のことがわかっていたら結び付けるの。その結び付け方は結構難しいわ。」
K子「よくわかりません。」
J「お友達や先生とお話しするとき、マニュアルや理論に従って計算しながらお話しする?」
M代「そんなの無理!」
J「それが基本なのよ。臨床心理では、そんな日常生活よりもっと深く感じる必要があるの。先入観を持たないで、その人を深く理解するの?」
K子「どうすればいいのですか?」
J「感じたこと、その人についてわかっていること、心理学を含めた知識や知恵を総合するのよ。」
M代「じゃあ、心理学の勉強だ明けではなくて、人間性も磨かなければならないのですね。」
J「そのとおりです。心理学だけでなく、すべてのことを広く深く勉強してね。」

764 :夢見る名無しさん:2015/10/03(土) 18:58:50.15 ID:1G8J4y9Zy
K子「なんとなくわかってきました。」
J「K子ちゃんの分析、なかなか鋭かったよ。」
K子「ありがとうございます。」
J「高校の勉強、面白い?」
K子「ぜんぜん面白くありません。」
J「させられる勉強ではなくて、自分で深く調べて考えて御覧なさい。私も高校時代、授業はつまらないと思ったこともあるわ。でも、気づかないだけですばらしいものが絶対にあるのよ。それに気づかない人は、人の心にも気づくことができないわ。」
K子「ありがとうございます。私、今、X大学教育学部のどの学科もD判定やE判定ばっかなのです。でも、がんばろうと思います。」
J「大丈夫よ。K子ちゃんなら大丈夫!」

765 :夢見る名無しさん:2015/10/03(土) 19:12:32.42 ID:1G8J4y9Zy
M代「A樹のこと心配してくださり、ありがとうございます。」
J「えっ? 何のこと?」
M代「あの絵、私とA樹が自転車でショッピングセンターに行った日のことですね。あの日、帰りに変な男に後をつけられました。A樹はそのことを直接絵に描かなかったけど、背後のへたくそで陰気な背景をあの時のショックだとJさんは見破ってくれました。」
J「ごめんなさい。あれは自信なかったの。間違いかもしれないわ。気にしないで。」
M代「A樹は、『あいつ、今度会ったら殺してやる』ってかなり興奮して言ってたわ。Jさんがたしなめてくれて本当に助かったわ。」
J「私も夢中で… でも、激越な感情が出てきたときには何とかしてとめなければ。」
M代「私、あれからA樹にしっかり話をしたわ。A樹も危ないことはしないって、しっかりわかってくれたわ。」
J「A樹君は頭いいからすぐわかってくれるよ。」
M代「でも、心配なことがあるの。」

766 :夢見る名無しさん:2015/10/03(土) 19:31:31.82 ID:1G8J4y9Zy
J「心配なことって?」

M代「Jさんはあの男がいい人になるかもしれないって言ってたけど、私には信じられないの?あの男の目や表情や動きを見ていたら、あの男、人間じゃない、怪物だ、少なくともまともな人間じゃないって…」
K子「M代、落ち着いて!」
M代「あの男の股間、たぶん、90%以上の確信を持って言えるけど、膨らんでいたわ。」
K子「ええっ!」
M代「あの男がいい人になるなんて信じられません。こんなこと、言っていいのかもしれないけど…」

J「私が言ういい人というのは、その人の性欲が普通になることではないの。これも心理学などの知識で、例外はあるかもしれないけど、その人の性欲が普通になることは99%以上ないと思うわ。」
K子「怖い!」
J「どんな人でも自分の性欲と折り合いをつけて社会で生活しているんじゃないの?」
M代「どういうことですか?」
J「私は個人的にはどんな性欲でも持つことは個人の自由だと思っているわ。」
K子「どんな性欲でも…」
J「男性の普通の性欲は、成人した女性の裸や普通の姿に反応することでしょ。でも、反応するままに女性を強姦することって許されることなの?」
M代「絶対に許せないわ!」
K子「絶対に許せないわ!」
J「そうでしょ。正常と言われる性欲の人も、そうやって守るべきことを守っているのよ。」
K子「奏してもらわなきゃ困るわ。」
J「その人が自分の性欲と折り合いをつければそれでいいとしなければ。もちろん、その人はそうする義務があるわ。」

話が終わったのは夕方になってからだった。
M代とK子は、玄関でいハイソックスにそれぞれ赤と白の長い長靴を履いた。
質素な柄の木綿のスカートがよく似合っていた。
二人はJと下宿の農家の人に挨拶をして家路についた。

767 :夢見る名無しさん:2015/10/03(土) 19:41:57.86 ID:1G8J4y9Zy
>>766
M代ちゃんがJ先生に言いたかったことの一つを落としてしまいました。
J先生の最後の発言の後に追加ということでよろしく。

M代「もう一つ心配なことがあるの。」
J「なあに?」
M代「……」
J「どうしたの?」
M代「やっぱ、いいです。」
J「言いたいことを言わないでいると心が参っちゃうわ。日本の古典でいい話があるじゃない?兼好法師の『徒然草』!}
K子「もの言はぬははらふくるるわざなり!」
J「勉強してるね。」
K子「えへっ」

768 :夢見る名無しさん:2015/10/03(土) 19:55:10.60 ID:1G8J4y9Zy
M代「あの男、狙っていたのは私じゃなくて……、A樹かもしれないって。」
K子「えええええええっっっ?」
M代「あの男、確かに私の脚、見てたけど、私のよりA樹の脚を見てた気がするの。」
K子「どうしてえ?」
M代「あの日、雨上がりだったから、長靴半ズボンの男の子の姿も結構あったわ。あの男、長靴半ズボンの男の子とすれ違うたびに振り向いていた。」
K子「偶然じゃないの?」
M代「その目、いやらしかったの!」
J「安心してください。A樹君はたくましく育っているわ。A樹君が描いた絵のA樹君、黒の長い長靴がヒーローみたいだわ。A樹君、強くなろうとしているわ。そして強くなっているわ。何よりも、M代ちゃんがいるじゃない?」
M代「私?」
J「A樹君にとってあなたはアイドルだしヒーローだわ。ヒロインかしら? でも、あえてヒーローと表現したいわ。あの日の危機を一緒に乗り越えたじゃない!」
K子「そうよ、M代、かっこいいよお!」

こんな会話も加えておいてください。

769 :夢見る名無しさん:2015/10/03(土) 21:38:25.34 ID:8EysWJlHt
>>766 一つ付け加えさせてください。


J「今、私達が履いているハイソックスの白は清潔、誠実、真面目、正義などの意味があるの」
M代、K子「そうですか!」
J「だからこの色は清潔なイメージが大切だから汚さないように今日のように雨降りだと長靴を履いて清潔感を守っているのよ」
K子「なるほど確かに白いハイソックスに泥はねが付くと何か嫌だね」
J「私も衣装で白いハイソックスばかり履いていたからとにかく足下は気を使っていたわ、白いハイソックス大好きだから汚してはいけない、雨降りの移動は必ず長靴をはいてハイソックスの白を守って、屋内のステージの時は短靴に履き替えていた位だったわ。
私はプロの歌手として汚れた衣装をお客さんに見せたくなかった、こういう時長靴って便利よね。」
M代「そうですね。」
J「ある都市のコンサートに行った時、天気が雨でね、コンサートが終わって長靴を履いて外に出た時そばにいた男の子に『芸能人でも長靴を履いているんですね』って言われちゃった
私は堂々と『そうよ、トレードマークの白いハイソックスを雨水で濡らしたくないから、それが人前に出る事のエチケットなの』と答えたわ
だから、今日のあなた達もえらいと思っているわ」
M代「長靴で足が少しゴム臭くなるけど汚すよりはましよね」
J「私は長靴の中にオドイーター入れているよ、快適よ」
K子「雨降りは長靴に限るね」

これでいいですか?

770 :夢見る名無しさん:2015/10/05(月) 18:20:12.47 ID:X9rjuXAwj
>>769
ありがとうございます。
すばらしい話だと思います。しかも、リアリティもあります。Jさんの凛とした覚悟と美しさが伝わり、誹謗中傷の余地はまったくありません。

そろそろJ先生の教育実習を終わらせようかと思います。
感動的な場面にはならないかもしれません。お気に召さなければ別バージョンも歓迎いたします。

では、参ります。

771 :夢見る名無しさん:2015/10/05(月) 18:47:13.67 ID:X9rjuXAwj
ついに教育実習の最終日がやってきた。
その日は土曜日で、弁当持参で、午後からお別れ会になっていた。
クラスではお別れ会のイベントを子供たちで考えていた。
記念撮影は、写真館を経営する保護者が本格的なカメラ一式をもって駆けつけてくれた。

その日はあいにくの土砂降りだった。まるでJとの別れを悲しむ子供たちの気持ちを代弁しているかのようだった。
全員が長靴で登校した。この地区の小学校は一年中半ズボンか短いスカートなので、長靴半ズボン、長靴スカートである。

昼過ぎから雨が上がってきた。
Jも交えて弁当を食べた後、しばらく室内でのイベントを行った。
そして、運動場でのイベント。雨も上がり、ぬかるみも少なくなっていた。
Jとすごせるのは4時までだった。その後は先生との会議などがあるからだ。

ついに時間となった。
Jを中心にクラスで記念撮影となった。
室内のイベントや挨拶ではJは明るく振舞い、Jも子供たちも誰も泣かなかった。
でも、最後の記念撮影のため、整列をしだすと、子供たちの目から涙が出てきた。
一人が声を出して泣いてしまった。するとクラスの子供たちは全員、いっせいに泣き出してしまった。
A樹もB斗もC子も泣いてしまった。
3人は「J先生を悲しませないために、絶対になかない」とJに約束していた。
A樹B斗C子がなんといってもJとの絆は強いものがあったからでもある。
Jも泣いてしまった。

Jが1分くらい泣いた後、Jは涙をぬぐって言った。
「みんな、ありがとう。だからもう泣かないで。笑って写真を撮りましょう。お願い。そうでないと私、悲しいの。」
Jに促され、子供たちは整列した。
担任の目からも涙が出た。

写真を撮った。
Jは会議のため職員室に戻っていった。子供たちは下校時刻となり帰ることになった。
Jも子供たちも手を振り続けた。

772 :夢見る名無しさん:2015/10/05(月) 19:08:02.31 ID:X9rjuXAwj
次の週になって写真が出来上がってきた。子供たち一人ひとりに配られた。費用は写真館を経営する保護者が負担してくれた。

前列中央にJ、木綿の生成りのワンピースに白のハイソックスに赤の長い長靴だった。
Jの向かって右にはA樹、その隣にB斗、Jの向かって左にはC子が陣取って座った。
3人は何が何でもJの近くに行きたかった。並ぶ競争でも心構えが違った。

A樹は白と黒の横縞の半袖ポロシャツに黒の半ズボンに白のハイソックスに黒の長靴、
B斗は赤と白の横縞の半袖ポロシャツに黒の半ズボンに白のハイソックスに黒の長靴、
C子は白の半袖ブラウスに紺のひだつきスカートに白のハイソックスにピンクの長靴だった。

写真の解像度はさすがにプロで、Jの顔にも、担任の顔にも、どの子供たちの顔にも、涙の跡が写った。
ぬかるみの残った運動場で遊んだため、どの長靴にも泥のはねた跡が写った。
西日がJや子供たちの美しい肌と、長靴のゴム質と、しゃがんだためにできた長靴のしわと、長靴にはねた泥を美しく写した。

773 :夢見る名無しさん:2015/10/05(月) 19:24:34.31 ID:X9rjuXAwj
>>769
Jと子供たちの別れをもっと感動的に書くべきだとは思いますが、私の筆力では無理ですので、こんな風になってしまいました。
どなたか腕に覚えのある方で別案を考えた方はどうぞ。

誤字脱字などが多くて申し訳ありません。自明のことと思いますので、特に訂正はいたしません。

少しさかのぼりますが、(レス番ではさかのぼりますが、時間の流れでは教育実習後の話です)
6年生の冬に、A樹君とB斗君は、N祭での子供相撲と体育での肉弾で、C子ちゃんに投げ飛ばされて、失神しています。
その時の神社や学校の対応の医学的な妥当性については目をつぶってください。
N祭で、積雪の中、神社の階段を子供たちが駆け上る競走の安全の妥当性も目をつぶってください。

774 :夢見る名無しさん:2015/10/06(火) 18:54:32.88 ID:3lrdqdz0b
>>762
>Jの下宿は古い農家だった。事務所のスタッフの一人の実家である。

【Jの下宿は古い農家だった。Jの通う大学F大学の教授の実家である。】

に訂正させてください。
Jは芸能界を引退して教師になる方向に進んでいます。芸能界とは縁を切って行く方がリアリティもありそうです。

Jには、X県の教員採用試験は受けさせません。
昭和の話ですので、いわゆる国籍条項に引っかかってしまいますし、世間の騒ぎもうっとうし…
インターナショナルな志向を持つ私立小学校の教員として採用ということにしようと思います。
その小学校は、ちょっと安直な発想ですが、F大学付属小学校とさせていただきたいと思います。

F大学は、付属幼稚園、付属小学校、付属中学校、付属高等学校を擁した、国際性を謳った一貫教育を目指しているということで。
付属幼稚園のころから、英語だけでなく、他言語や他文化の理解にも力を入れていることが特徴です。
Jもその流れで採用されたという設定です。
もちろん、制服は短い半ズボン、短いスカートです。

X県のA樹君たちからは地理的に離れてしまいましが、さまざまなつながりを考えています。

教育実習は梅雨時だったということで、J先生の採用は半年ほど先になります。
そのときの様子もしっかり書きたいと思います。
しばらくはX県でのA樹君たちのエピソードをお楽しみください。

775 :夢見る名無しさん:2015/10/09(金) 18:26:46.00 ID:9JfEGwkjm
C子ちゃん(小3)の妹(3歳)ですが、M子ちゃん(>>755)としましたが、N子ちゃんに訂正させてください。
A樹君(小3)の姉M代ちゃん(高3)のMと重なってしい、紛らわしくなるので。
行く度々かないところが多く、申し訳ありません。

C子「今度の日曜日、妹のN子と4人で遊ばない?」
A樹「何して遊ぶの?」
C子「砂場よ。」
B斗「どこの?」
C子「S児童遊園よ。N子ねえ、大きな山や川や海のある景色を作りたいの。」
A樹「それで僕たちは?」
C子「N子、まだ小さくてうまく作れないの。川や海には水も入れて本物みたいにしたいけど、N子と私だけじゃ無理だわ。」
B斗「砂場なんて久しぶりだ。」
C子「雨なら中止で、私んちでN子と何かやって遊ぼっ。雨じゃなかったら砂場ね。」
A樹「うん、じゃあ、本格的な工事だから、長靴を履いてがんばるよ。」
B斗「僕も! バケツやスコップもみんなでたくさん用意しようよ。」
C子「N子も長靴大好きなの。私も長靴でがんばるわ。」

776 :夢見る名無しさん:2015/10/09(金) 18:58:53.45 ID:9JfEGwkjm
A樹は青と白との縞の半袖Tシャツ、黒の半ズボン、白のハイソックス、黒の長靴、
B斗は白地に赤やオレンジや黄色などの柄の入った半袖Tシャツ、黒の半ズボン、白のハイソックス、黒の長靴、
C子はピンクの半袖Tシャツ、紺のひだつきスカート、白のハイソックス、赤の長靴、
N子はピンクの半袖Tシャツ、赤のひだなしサスペンダーつきスカート、白のハイソックス、黄色の長靴、
だった。
A樹もB斗もC子もスコップやバケツを十分に用意した。S児童遊園には水道もある。

C子「何作る?」
A樹「そうだ、X県の地形を作ろう。」
B斗「ぼく、よくわからないよ。A樹、わかるのか?」
A樹「何となく…」
B斗「じゃあ、どうするんだ?」
C子「いいじゃない。適当でも。A樹に考えてもらいましょ。」
B斗「A樹、頼むぞ!」
A樹「う、うん…」
B斗「僕たちのY市はどこにする?」
C子「ここがいいわ。」
A樹「じゃあ、ここに海!、ここら辺が県庁のあるX市、ここら辺が潮干狩りや海水浴で有名なZ町!」
B斗「じゃあ、この辺をZ川、T川はここかな? Z川の水源のW山はここ、砂場の縁っこ!」
C子「さあ、はじめましょ!」

A樹、B斗、C子、N子はしゃがんで山や川や海などを作った。
A樹の案は必ずしも正確ではなかった。B斗やC子のダメだしはあったけど、誰が正しいか微妙だった。誰も正確でなかったのかもしれない。
多少の不正確さにはもちろん目をつぶった。何よりも砂場での遊びが楽しかった。

晴れなのに長靴を履いていること、小3なのに砂場で遊んでいること、それらについても、C子とN子が一緒であることによって、笑われる筋合いのないことである自信は十分にあった。
からかってくる子供たちがいたら、C子の小さい妹N子と遊んでやっていることを堂々と主張してとっちめてやる覚悟は十分だった。
幸い、小3くらいの子供たちは児童遊園に近づいてこなかった。

777 :夢見る名無しさん:2015/10/09(金) 19:23:51.00 ID:9JfEGwkjm
A樹にとってもB斗にとってもC子にとっても、そしてN子にとっても、しゃがんだ時、長靴のゴムが大腿部の裏に触るのがたまらない感覚だった。
立ったりしゃがんだりしていると、長靴に砂がつく。長靴のゴムと砂が同時に大腿部の裏に触るのは、ちょっと痛いけど、たまらなかった。

その日、よく晴れていて、結構長く晴れが続いたので、砂が乾いてぱさぱさだった。
如雨露も用意してきたので、まず如雨露の水で砂を湿らせて山が崩れないようにした。
海や川に見立てたところには水を入れるので、水がすぐにはしみこまないように湿らせた上、固く固めた。
だから、結構時間がかかった。

しゃがむと長靴にしわができる。誰にとってもそうだったが、自分の長靴のしわも他の3人のしわもたまらなかった。
少し動くたびでしわに太陽光が反射して、きらきら光った。
時間がたつにつれて誰の長靴にも泥がついてきたが、長靴は最後までどこかが光った。

A樹はなぜC子が自分やB斗より遥かに強いか不思議だった。
A樹とB斗はほとんど同じ体格である。小3としては普通である。
C子は遥かに身長が低い。体重もC子の方がやや軽いだろう。
腕の太さ、足の太さは確かにC子の方が太い。C子は決して肥満ではない。
とはいってもムキムキの筋肉でもない。小3として十分普通に見える筋肉だ。
でも、何かの動きがあると、C子の筋肉はただ者ではないと思える。
立ったりしゃがんだり、少し動いたりするたびに感じる。
もちろん、C子と競技したりするときには感じることだが。
B斗も同じことを考えていた。

778 :夢見る名無しさん:2015/10/09(金) 19:46:59.73 ID:9JfEGwkjm
N子「あっ!A樹おにいちゃん、パンツ見えてる! B斗おにいちゃんも!」
C子「やめなさい。N子もパンツ丸見えじゃないの?」

C子はスカートの下に黒のブルマを履いて見せパン状態でしかもブルマが見えないように気を使っていたが、N子は白のパンツで男の子のようにしゃがんでいた。
C子「A樹、B斗、ごめんね。」
B斗「いいよ、いいよ。」
A樹「こんな時はパンツ見えても仕方ないよ。」
A樹もB斗も何も気にしていなかった。X県の風景作りにも夢中だった。

N子「A樹おにいちゃんもB斗おにいちゃんも脚長い。お父ちゃんより短いけど、お父ちゃんよりきれい!」
C子「何言ってんの?」
N子「おねえちゃんより長い!」
C子「人の体、あまりじろじろ眺めちゃダメよ! 人の体についてあれこれ言ったらダメ!」
N子「でも、きれい。A樹おにいちゃんの脚もB斗お兄ちゃん脚もきれい。」
C子「じゃあ、私の脚は?」
N子「きれい。お姉ちゃんのほうが強いんだよね?」

A樹とB斗はギクッとした。N子の眼はこんなに本質を見抜くのかと。

C子「A樹、B斗、ごめんね。」
A樹「いいよ。いいよ。N子ちゃん、お姉ちゃんは強いよ。」
B斗「N子ちゃんも強そうだね。」
N子「うん!」
A樹「でも、女の子はパンツ見せちゃいけないよ。」
B斗「C子姉ちゃんはパンツ見せてないだろ?」
N子「わたし、パンツ好きだもん!」
C子「もおっ、勝手にしなさい!」

779 :夢見る名無しさん:2015/10/09(金) 20:02:47.08 ID:9JfEGwkjm
そんな会話が続いているうちに、ついにX県の地形が完成した。
A樹、B斗、C子はバケツを持って水道に行き、水を汲んできた。
恐る恐る水を流した。
大成功だ。水はZ川やT川などを流れ海に注いだ。
海にも水を入れた。水はどんどんたまった。

C子「よかったね、N子。N子が何度やっても、私が一緒になってもダメだったのに、A樹おにいちゃんとB斗おにいちゃんが手伝ってくれたらうまく言ったわ!」
N子「A樹おにいちゃん、B斗おにいちゃん、ありがとう!」
C子「N子、偉いわ。自分からお礼言えたわね。」
A樹「N子ちゃん、偉いね。ぼく、N子ちゃんのころ、こんな風にお礼言えたかな?」
B斗「ぼくもだよ。N子ちゃん、偉い!」
A樹「N子ちゃん、よく見ておいて。ぼくたちで一生懸命作ったけど、砂場なんだから、水がどんどんなくなっていくよ。」
B斗「あと何分持つかな?」
N子「ああっ、水があ!」
C子「もう5分くらい持ったわ。砂場でこんなに長く持つなんてめったにないことよ。」
N子「うん、N子、うれしい!」

ついに水は砂に吸い込まれてなくなってしまった。

C子「砂場、びしょびしょになってしまったね。」
B斗「ずっと晴れだったし、砂もからからだからすぐに元に戻るよ。」
A樹「元に戻しておかないとね。」
C子「N子、みんなで怪獣になって壊しちゃおっか?」
N子「わあい!」
B斗「怪獣ごっこか?」
A樹「いいね。」

780 :夢見る名無しさん:2015/10/09(金) 20:20:33.65 ID:9JfEGwkjm
A樹、B斗、C子、N子は早速砂場で作ったものを壊しにかかった。
一番熱心なのはN子だった。
A樹もB斗もC子もN子が暴れるのを見守るというのに近かった。

N子の大暴れが一段落すると、A樹とB斗とC子がスコップを使って砂場を平らにした。
まだまだ湿っていたけど、どんどん乾いていくことが実感できた。

砂場の外ではN子が相撲の四股を踏み出した。
C子「N子ねえ、相撲がすきなの。テレビで相撲があると、お父さんより熱心に見ているの。」
N子の四股は3歳にしては様になっていた。もちろん、四股を踏むたびにパンツ丸見えだった。
C子「N子、やめなさい!」
N子は素直にやめた。

781 :夢見る名無しさん:2015/10/09(金) 20:22:51.96 ID:9JfEGwkjm
N子「A樹おにいちゃん、B斗おにいちゃん、、お姉ちゃん、やって!」
C子「何を。」
N子「今、N子がやったこと。」
A樹「四股ね。」
B斗「N子ちゃん、相撲好きなんだ。N子ちゃんもそういってるんだから四個踏もうよ。」

A樹とB斗は揃って四股を踏んだ。
N子「わあ、脚長い!」
A樹とB斗は少し得意になった。
N子「お姉ちゃんもやってよ。」
C子「スカートでやるものじゃないよ。ちょっとだけだよ。」
C子は左右一回ずつ四股を踏んだ。
N子「お姉ちゃん、かっこいい!」
C子「もういいでしょ。スカートを履いたときはパンツ見せないようにいつも気をつけなくちゃいけないのよ。」
N子「はあい。」

A樹「C子、立派にお姉ちゃんだね。」
B斗「ぼくのお姉ちゃんよりしっかりしてるかも!」
C子「M代さんやK子さんは私の憧れだわ。」

すると、N子が言った。

782 :夢見る名無しさん:2015/10/09(金) 20:39:56.56 ID:9JfEGwkjm
N子「3人で相撲とって。」
C子「えっ?」
N子「A樹おにいちゃんとB斗おにいちゃん、A樹おにいちゃんとお姉ちゃん、B斗おにいちゃんとおねえちゃん。」
C子「A樹、B斗、どう?」
A樹「いいよ。」
B斗「それぞれ2回ずつ。」

A樹もB斗も気が進まなかった。C子の妹の前でC子に負けるのだから。
それでもこの取り組みを引き受けたのは、自分たちが長靴半ズボンで、C子が長靴スカートだからだ。
A樹もB斗も長靴半ズボンでC子に勝つのが夢だ。
負けたとしても、長靴半ズボンで負けたときはたまらない感じがするのだ。

行事はN子が勤めた。N子は相撲好きというだけあって、見事なものだった。

A樹対B斗の取り組みは、1回目が寄りきりでB斗の勝ち、2回目が吊りだしでA樹の勝ちだった。
A樹対C子は1回目が寄りきりでC子の勝ち、2回目が上手投げでC子の勝ちだった。
A樹はうつ伏せに倒れてしまった。C子が起こしてくれた。特に怪我はなかった。
B斗対C子は1回戦が寄りきりでC子の勝ち、2回目が下手投げでC子の勝ちだった。
B斗は背中から落ちてしまった。C子が起こしてくれた。特に怪我はなかった。

783 :夢見る名無しさん:2015/10/09(金) 21:02:20.29 ID:9JfEGwkjm
N子「お姉ちゃん、強い! A樹おにいちゃんもB斗おにいちゃんもかっこいい!」
C子「A樹おにいちゃんもB斗おにいちゃんも正々堂々といい勝負をしたわ。」
N子「せいせいどうどうって?」
C子「ごまかしをしないで一生懸命やることよ。」
N子「N子、A樹おにいちゃんもB斗おにいちゃんも大好き!」
A樹「N子ちゃん、ありがとう。」
N子「怪我しなかった?」
B斗「心配してくれてありがとう。ぼくたち、大丈夫だよ。なあ、A樹?」
A樹「大丈夫、大丈夫。」
B斗「N子ちゃん、優しいね。」
N子「おにいちゃんたちの脚、長くてきれい、かっこいい。」
C子「A樹、B斗、今日はありがとう。N子、おにいちゃんたちにさよならの挨拶して。」
N子「A樹おにいちゃん、B斗おにいちゃん、ありがとう、さよなら。」
A樹・B斗「N子ちゃん、さよなら。」

A樹とB斗はC子とN子を見送った。
スカートとハイソックスと長靴に包まれたC子の脚はたまらない。
小3の女の子としては普通の脚ではあるけれど、筋肉の何かが違うことが見れば見るほど感じられる。
妹のN子もC子と同じタイプになると直感した。

少し下を見て、A樹は自分の脚を見た。半ズボンとハイソックスと長靴に包まれた脚、
N子はほめてくれたけど、C子より長いけど、C子より貧弱だ。
でも、がりがりで醜いということはない。N子の感想も当たっているかもしれない。
C子に負けることは当たり前のことではない。C子に勝つプレッシャーを与えられて当然の位置に入る。
そして、負けている。
A樹は、半ズボン、ハイソックス、長靴に包まれた脚をもじもじとさせた。

B斗も同じことを考え、半ズボン、ハイソックス、長靴に包まれた脚をもじもじとさせた。

A樹とB斗は、長靴を履いていたことを生かして、T川に遊びに行ってから帰った。

784 :夢見る名無しさん:2015/10/17(土) 15:52:40.01 ID:vPM9JzcgU
3歳のN子も長靴が好きだ。生脚に長靴を履くのが好きだ。
物心がつき、外遊びをするようになると、長靴も買い与えられた。黄色い長靴である。
まだ足の短いN子が履くと結構長く見える。
N子はハイソックスも好きだ。黄色い長靴から白いハイソックスをのぞかせている。
N子は晴れでもよく長靴を履く。長靴を履いても何も不思議ではない。

姉のC子はN子ほど長靴を履くわけにもいかない。
でも、C子は長靴が好きなので、他の子供たちよりも頻繁に長靴を履く。
N子にとって、短いスカートから出した生脚にハイソックスを履き、長い長靴を履いたC子は憧れの的だった。
C子やN子の母親もスカート、ハイソックスに長い長靴を履く。
母親の長靴姿ももちろん憧れである。大人だから出せる風格もある。
母親は大人である。自分とは異質とも言える。それに対してC子は少女なのだ。自分に近い存在と言える。
N子自身長靴が好きだったが、C子の影響も大きい。

N子は、姉のC子に加えてA樹とB斗を加えた砂場遊びで、長靴がますます好きになった。
小学生の男の子とこれほど間近に接したことは初めてだった。
しかも、長靴半ズボンの小学生の男の子2人である。

C子やN子の父親も長靴を履く。長い長靴を履いて洗車したり、家の周囲の仕事もする。長靴長ズボンであるが…
A樹やB斗の長靴も学童長靴としては長い方だし、艶のある黒も共通である。
A樹もB斗も父親と同じ性別である。
男というのは大人と子供でこんなに違うのかとN子は思った。
女でも大人と子供は違うが、男の場合は桁が違うというどころか異質だとN子は思った。

A樹とB斗の脚は、脚だけでなく、体幹や腕や顔もそうだが、
自分や姉のC子と同じようにすべすべとして美しいとともに、自分たちにはない伸びやかさも感じた。
A樹やB斗がC子より身長も高く脚も長いということもそうだが、そうでなくても感じられる何かである。

785 :夢見る名無しさん:2015/10/17(土) 16:17:56.92 ID:vPM9JzcgU
N子はしゃがんでいるA樹やB斗の長靴のしわを、いいと思った。
大腿の裏、尻のすぐ下の柔らかくきめ細かな、一年中半ズボンのため日に焼けた肌を包む、
黒の半ズボン、白のブリーフ、白のハイソックス、黒の長靴…
長靴のゴム質が柔らかい肌を刺激している…
N子はA樹とB斗に自分やC子とは違った美しさを感じた。

A樹対B斗、B斗対C子、C子対A樹の相撲の取り組み…
たまらなくよかった。
構えるときの蟹股のような格好、立ち上がったときのすらりとした脚線、
寄り切り、寄り切られるときの内股に近い脚線、投げを打つときの姿勢、投げられるときの姿勢、
それらが、スカート、半ズボン、パンティ、ブリーフ、ハイソックス、長靴、生脚によって演じられる。

N子はその日、一日中興奮していた。

N子はますます相撲のファンになった。父親とTVで相撲を見ることが多くなった。

786 :夢見る名無しさん:2015/10/17(土) 17:04:34.78 ID:vPM9JzcgU
次の土曜日も晴れだった。
昼過ぎ、M代とK子が高校から帰ってきた。制服に赤と白のそれぞれ長い長靴である。
その日は大掃除があった。M代とK子たちは敷地外周の溝のどぶさらいなどである。
長靴着用については学校からは何の指示もなかったが、M代もK子も自主的に長靴を持参した。帰りは短靴をしまって長靴で下校した。
長靴を持参した生徒は他にいなかった。教員の一部や用務員だけが長靴だった。
短靴の生徒は泥で汚れることを恐れて能率が上がらなかったが、M代とK子はどんどん作業の効率を上げていった。

M代とK子は誇りを持って長靴を履いて下校した。
制服は紺のブレザー、スカート、赤のネクタイだった。
M代とK子は長い長靴が意外に似合うことを発見した。
欲を言えば、スカートが短かったなら、と思った。そう、小学生のころのように。

(この時代は、ズベ公スカートの時代で、短いスカートを女子高生が履く、という発想がなかった時代ということでお願いします。)
(男の子は激短半ズボンの時代です。)
(念のため。)

自動遊園に近づくと、3歳くらいの女の子を連れているC子に出会った。
C子は、ピンクのワンピース、白のハイソックス、黄色の長靴、連れていた女の子もまったく同じ服装だった。

787 :夢見る名無しさん:2015/10/17(土) 17:31:30.68 ID:vPM9JzcgU
M代「C子ちゃんじゃない?」
C子「M代さん、K子さん、こんにちわ。」
K子「その子は?」
C子「妹のN子です。N子、ご挨拶。」
N子「こんにちわ。」
M代「まあ、立派ね。ちゃんと挨拶できるのね。」
K子「C子お姉ちゃんがしっかりしてるのね。」
C子「今から、N子と砂場で遊ぶのよ。」

C子は、先週の日曜日にこの児童遊園の砂場で、A樹B斗とともにX県の風景を水まで入れて本格的に作ったことを話した。

M代「だからA樹はあんなに泥だらけだったんだね。」
K子「B斗も!」
C子「あの日が本当に楽しかったってN子が言うもんだから、今日も連れてきちゃった。N子がA樹やB斗も一緒がいいって言うんだけど…」
M代「A樹は宿題ができてないから家でカンズメなの。そういえばA樹、用があるってママに言ってたけど… そういうことだったんだね。」
K子「B斗も同じだわ。そうそう、C子ちゃん、J先生が参観日にC子ちゃんの絵を見ながら行ってたことだけど…」
C子「なあに?」
M代「お姉ちゃんとしてがんばってるのは立派だけど、無理しないでね。C子ちゃんもお母さんに甘えてね。」
C子「ありがとう。J先生がママに言ってくれたおかげで、ママも私をかわいがってくれるわ。N子もかわいいし、楽しくなったの。」
K子「何かあったら私たちに相談してもいいのよ。話が長くなっちゃったわ。N子ちゃん、退屈してる。」

M代とK子は児童遊園を後にした。

M代「私がアイドルになるなんて言い出したのは、A樹が生まれて、A樹ばかりがかわいがられることへの寂しさがあったからかもしれない、と思いの。」
K子「私も。M代とA樹君、私とB斗は九つも年が離れてるから、そんなことはないと思ってたけど。」
M代「J先生がC子ちゃんの絵を見て感じ取ったことを話してくれたときに、ドキッとしたわ。」
K子「でも、あれですっきりしたわ。」
M代「小学校の教員を目指してX大学教育学部、勝ち取りましょう!」
K子「がんばりましょ! こうしてはいられないわ。勉強、勉強!」

M代とK子は急ぎ帰宅し、長靴をきれいに洗ってから、猛勉強した。

788 :夢見る名無しさん:2015/10/19(月) 18:09:08.03 0.net
https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/236x/75/94/8c/75948cf65cf0376840cdb96970c8e30a.jpg

789 :夢見る名無しさん:2015/10/19(月) 18:11:39.77 0.net
http://www.vfashionworld.com/wp-content/uploads/2012/10/red_outfit_paris-01.jpg

790 :夢見る名無しさん:2015/10/19(月) 18:28:49.97 0.net
http://www.shemalesinstockingsblog.com/wp-content/uploads/2011/01/ashley-george-stockings-03.jpg

791 :夢見る名無しさん:2015/10/21(水) 18:16:47.74 ID:O6QRUkBwv
お久しぶりです。話が次々と盛り上がり、驚くとともにうれしく思います。
自分一人ではとても考えられないように世界が豊かに発展していくのに感銘を受けました。

また、カキコ(古い)しようかと思い立ちました。
では、参ります。

792 :夢見る名無しさん:2015/10/21(水) 18:33:44.84 ID:O6QRUkBwv
A樹とB斗の趣味は釣りだった。というより、釣りを趣味とした。
どんな天気でも堂々と長靴が履けるからだ。
A期やB斗の小学校も含めて近隣の小学校では、一年中半ズボンと決まっている。
釣りなら堂々と長靴半ズボンになれるのだ。

3年生までは近くのT川やその支流や近くの沼やため池などで蛙やザリガニなどを取っていた。
トノサマガエルは結構色々な色合いの個体がいる。緑系のもの、茶系のもの、薄茶系のもの、灰色系のもの、銀色系のもの…
金色系のものも見つけようと思ったが、そこまでは無理だった。
ヒキガエルやウシガエル、ツチガエル、その他の蛙も捕まえた。
A樹やB斗はそのたびに廃品などをケースにして蛙を飼った。餌が大変なのですぐに逃がしたけれど。
結構臭うので、A樹は姉のM代、B斗も姉のK子から文句を言われた。
A樹もB斗も図鑑を買って、蛙などの生物にどんどん詳しくなっていった。

4年生になったとき、A樹もB斗も釣りをやりたくなった。二人で相談して、釣り道具を買ってもらうことにした。
A樹の親もB斗の親も快く飼ってくれた。
A樹もB斗も釣りの本を買い込んでしっかり勉強した。

793 :夢見る名無しさん:2015/10/21(水) 18:57:45.82 ID:O6QRUkBwv
A樹もB斗も長靴半ズボンが好きだったのだ。そのための釣りとも言えた。
A樹とB斗二人で釣りに行くことが多かったが、他の子たちと行く時も長靴半ズボンだった。
A樹とB斗は他の子たちにも長靴半ズボンを勧めたかった。
A樹とB斗が長靴についてからかわれたことは結果としてなかった。
A樹とB斗は率先して足場の悪いところに入り込み、釣果を上げようとする姿勢を見せ続けた。

A樹の家でもB斗の家でも釣果はまったく期待していなかった。
A樹もB斗も釣果にはそれほど関心はなかった。キャッチアンドリリースがほとんどだった。

4年生になると、T川の本流であるZ川にも出かけていった。
5年生になると、Z川のかなり上流やかなり下流にまでも足を伸ばすようになっていった。
低学年の頃も行っていたような近場なら徒歩ではあるが、ほとんどは自転車に乗っていった。

自転車をこぐたびに長靴のふちが大腿の裏に当たる。その感覚はたまらなかった。
自転車はA樹が前になったりB斗が前になったりした。
後ろになるたびに、A樹はB斗の、B斗はA樹の、長靴半ズボンの脚が回転するのを見ることになった。
そのたびにハイソックスがちらりと見えた。

794 :夢見る名無しさん:2015/10/21(水) 19:24:32.11 ID:O6QRUkBwv
4年生か5年生のとき、A樹とB斗はC子も釣りに誘おうとした。
C子の長靴スカートの姿を間近で見られるからだ。
Z川の土手では上流方向に一ヶ所、下流方向に一ヶ所、車がほとんど来ない区間が数百メートルずつある。
そこでC子と自転車の競争をしてみたかった。
自転車ならもしかして勝てるかもしれない。いや、絶対負けるだろう。
長靴ハイソックス半ズボンの自分たちが、スカートを翻したハイソックス長靴のC子の自転車を追い続け、負けていく…
ゾクゾクするアイデアだった。

C子は断った。C子は釣りにはまったく興味がなかったのだ。
それでも、A樹はB斗の、B斗はA樹の長靴ハイソックス半ズボンを見ることができるので、それで満足した。
A樹とB斗は途中で自転車競走することが何回かあった。
そのたびごとに、C子だったらどれくらい前にいるかを考えて、たまらない気持ちになった。

A斗もB斗も学童長靴では一番長い長靴を履いていた。
6年生になったらすぐに、A樹とB斗は大人用長靴で長い長靴に替えた。
6年生になったら釣りに行くのがますます好きになった。

795 :夢見る名無しさん:2015/10/21(水) 19:42:20.63 ID:O6QRUkBwv
レス番号795、これは忘れることのできない数字である。
前スレがJIMという奴の血のバケツとやらに壊されたときが795であった。
ひろゆきさんをはじめ多くの方々に支えられてこのスレが立ち直ったのだ。
本当にありがとうございます。
そこで、記念に、前スレ(過去ログに入れられているそうだ)の795付近をコピーしてみます。

>795 :大人の名無しさん:2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:VKQKf0+K

>この時、
>負けている男の子には黒のハンター、
>勝っている女の子二人には赤とピンクのハンター、
>あるいは二人とも赤のハンター、
>あるいは(これが究極だが)二人とも黒のハンター
>を履いてほしい。

レス番号の引用がありましたが、前スレのことですので、混乱を避けるために割愛しました。
「この時」に相当するレスも紹介します。

796 :夢見る名無しさん:2015/10/21(水) 19:44:02.47 ID:O6QRUkBwv
537 :大人の名無しさん:2011/09/24(土) 14:03:06.12 ID:dMlo6fhoオレが厨房の時、保健委員やってたんだ。保健だよりを作るときに、スクールカット集を見てたら、こんなのがあった。

 起伏のある広大な芝生の公園で、クロスカントリー競走をやっている中学生。
 二人の女の子が競り合っている。
プロポーションから身長は150cm〜160cm。顔立ちと胸から中2と見た。
 二人とも、おさげ髪に白の半袖の体育服に黒のブルマに白のハイソックス。
 均整の取れた体型。真剣だが、余裕のある表情。



538 :大人の名無しさん:2011/09/24(土) 14:06:48.84 ID:dMlo6fho遥か後方の丘には男の子。
 遠近感から見て身長は160cn〜170cn。顔立ちと雰囲気から同い年の中2と見た。
 丸刈りではなく坊ちゃん刈りに白の半袖の体育服に黒の激短パンに白のハイソックス。
 均整は取れて肥満でも痩せ過ぎでもないが、
 二人の女の子に比べると、ぶにゃぶにゃのひょろひょろという感じ。
 女の子より脚は上がらず、顎が上がり、苦しそうな表情。
 女の子の強さが光っていた。




539 :大人の名無しさん:2011/09/24(土) 14:10:27.40 ID:dMlo6fho白黒だから、色はそれに従った。
 男の子が女の子に負ける場面のカットには漫画チックなものが多いけれど、
これはリアルでよかった。
 結局、使わなかったし、保存もしていなかったので、もう見られない。
 時は、昭和の終わり。野ばら社のスクールカット集だったと思う。
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/sepia/1230546997/
半ズボン$ハイソックス
 より

797 :夢見る名無しさん:2015/10/21(水) 19:47:29.08 ID:O6QRUkBwv
>540 :大人の名無しさん:2011/09/24(土) 14:28:20.12 ID:dMlo6fhoERROR>長すぎます に引っかかって連投になってしまいました。
>537 538 539 を長靴バージョンにしてみます。

レス番号は前スレですので、>>は省略しました。
長靴バージョンですが、少し編集させていただきます。

798 :夢見る名無しさん:2015/10/21(水) 19:50:27.35 ID:O6QRUkBwv
>河川敷の砂地で、クロスカントリー競走をやっている中学生。
>二人の女の子が競り合っている。
>プロポーションから身長は150cm〜155cm。顔立ちと胸から中2と見た。
>二人とも、おさげ髪に白の半袖の体育服に黒のブルマに白のハイソックス。
>一人は赤の長い長靴、もう一人はピンクの長い長靴。
>均整の取れた体型。真剣だが、余裕のある表情。

>遥か後方の丘には男の子。
>遠近感から見て身長は160cn〜165cn。顔立ちと雰囲気から同い年の中2と見た。
>丸刈りではなく坊ちゃん刈りに白の半袖の体育服に黒の激短パンに白のハイソックス。
>大人用で長い黒の長靴。
>均整は取れて肥満でも痩せ過ぎでもないが、
>二人の女の子に比べると、ぶにゃぶにゃのひょろひょろという感じ。
>女の子より脚は上がらず、顎が上がり、苦しそうな表情。
>女の子の強さが光っていた。

>539は 半ズボン$ハイソックス ではなく 半ズボン&ハイソックス でした。
>というスレにあったレスを加工してみました。
>こんなに連投はしたくなかったけど、ERROR長すぎます に引っかかっちゃうんですね。

799 :夢見る名無しさん:2015/10/21(水) 19:52:13.92 ID:O6QRUkBwv
>この時、
>負けている男の子には黒のハンター、
>勝っている女の子二人には赤とピンクのハンター、
>あるいは二人とも赤のハンター、
>あるいは(これが究極だが)二人とも黒のハンター
>を履いてほしい。

と続きます。ここで前スレが破壊されました。
今、前スレの795を越えました。感無量です。

800 :夢見る名無しさん:2015/10/21(水) 19:57:40.10 ID:O6QRUkBwv
ついに800です。
795〜799まで途切れ途切れになってしまったのは、前スレで一つのレスで打てるキャパがあまりにも少なかったからです。

困難を乗り越えて今があります。困難を乗り越えるために尽力された方々がいます。
まことにありがとうございます。

ただ今、794系のストーリーで盛り上がっておりますが、このストーリーでも、ほかの話題でも歓迎いたします。
前半ではまだこのストーリーは始まっていませんでした。
801からもよろしくお願いします。

801 :ラバーマン:2015/11/02(月) 18:46:42.70 0.net
夢見る名無しさんへ
やはりそうですかぁ〜。HUNTERですね。欲を言えばヒール部からトゥ部にかけて横から見た時に
やや上反り気味なのが個人的には嫌いです。とはいえ、一足ゲットしていますが。AIGLEは非常に
そこらのラインがスマートでスリムなのが気に入っている部分です。仕方ないのでこれからの季節
はラバーブーツに白い体操ズボンで決めようと思っています。普段着でもこのスタイルでどこでも
行きますよ。

随分前に千葉の香取あたりへ行った時に工事現場のような場所があり、そこでラバーブーツを履いて
遊んで来た事があります。膝上のロングブーツでしたが、かなり際どいところまで泥に漬かりヤバい
!と思いましたが、その内ブーツが抜けなくなり往生した事があります。足を抜く事に夢中になって
いたら、ペニスが勃起してしまい、そのまま2回抜いてしまいました、、面白い工事現場がどこかに
あったら教えて欲しいです。

802 :ラバーマン:2015/11/08(日) 21:07:20.74 0.net
残念ながらここのサイトは何か話題を作る人がいないと、もしくは興奮するような内容がないので
復活は難しいですね。

他に面白いサイトを見つけたのでそちらへ引っ越します。

803 :夢見る名無しさん:2015/11/15(日) 14:39:12.09 0.net
http://store.shopping.yahoo.co.jp/qualite21/42014.html

804 :夢見る名無しさん:2015/11/16(月) 10:28:59.53 0.net
http://www.ebay.com/itm/New-Womens-Purple-Fancy-Wet-Look-Shiny-Vinyl-PVC-Wrist-Gloves-Made-in-Japan-/251470753721

805 :夢見る名無しさん:2015/11/16(月) 19:12:16.72 0.net
ラバーマンさんへ
申し訳ありません。ずっと体が空きませんでした。

面白い工事現場は存じ上げません。自分的には川原などがいいと思いますが。
人に見られたときどんな言い訳が成り立つか、うまく思いつきません。
よって、絶対に人に見られないようなところで行うしか思いつきません。

ひろゆきさんの板では盛り上がっています。
そのアドレスを打つとここではエラーになってしまうんで打てませんが、「長靴」「半ズボン」で検索してみてください。

806 :夢見る名無しさん:2015/11/16(月) 19:36:02.50 0.net
わかんないー

どこで盛り上がっての、それ

807 :夢見る名無しさん:2015/11/16(月) 20:04:39.07 0.net
https://c2.staticflickr.com/8/7398/16283679248_83ce85a318_b.jpg

808 :夢見る名無しさん:2015/11/21(土) 15:34:15.98 ID:7oxgaCs8f
>>787
M代とK子はX大学教育学部小学校教員養成課程に合格した。
X大学はいわゆる駅弁大学(地方国立大学の蔑称)である。
二人の通うY東高校からは上位しかいけない。M代もK子も模試の判定はDかEだけだったので奇跡とも言えた。
少しでもJに近づきたかった、その思いだけであった。

809 :夢見る名無しさん:2015/11/21(土) 15:58:57.39 ID:7oxgaCs8f
Jは芸能界を引退した。
引退する前に一回テレビに出た。A樹、B斗、M代、K子が見逃さなかったのは言うまでもない。
彼らを特に意識したのか、「男のコのように」も歌った。紺のデニ半にあの紺の長靴、そして白のハイソックスである。

Jは母校F大学の付属小学校の教諭として採用された。国籍は英領香港のままであった。
F大学は東京にある中堅大学だが、付属幼稚園、小学校、中学校、高等学校は名門校で、お受験も難関である。
高等学校からは灯台(東大)、鏡台(京大)などにも大勢合格する。

幼稚園、小学校、中学校、高等学校には制服がある。小学校は冬服も、男の子は短い半ズボン、女の子は短いスカートだ。白のハイソックスも着用する。
幼稚園も小学校も中学校も高等学校も、英語や外国語、国際理解に力を入れている。外国人や混血の児童・生徒も多めである。
いわゆる受験教育が売り物ではない。管理教育や受験刑務所とは無縁である。
部活動も結構強いが、部の数は少なく、外部のスポーツ団体に所属して活躍する児童・生徒も多い。

Jは小学校低学年全体の副担任としてスタートすることになった。教科担当は音楽だった。
多学年や中学校、そして(これが主だが)幼稚園でも音楽と語学とダンスをミックスした活動を担当した。

Jの赴任に反発する保護者はいなかった。Jの国籍も問題にならなかった。
Jはさまざまな歌やダンスを、日本語、英語、広東語で伝えていった。
中学校や高校からも依頼が来た。Jの指導によって、英語の偏差値も上がっていった。

810 :夢見る名無しさん:2015/11/21(土) 16:18:24.47 ID:7oxgaCs8f
Jが大学4年、M代とK子が高校3年、A樹、B斗、C子が小学校3年の終わりごろ、JがF大学付属小学校の先生になることがマスコミに載った。
マスコミといっても、芸能雑誌2誌と若干の週刊誌である。
芸能雑誌1誌には、X県Y市の小学校での教育実習の写真>>772

>前列中央にJ、木綿の生成りのワンピースに白のハイソックスに赤の長い長靴だった。
>Jの向かって右にはA樹、その隣にB斗、Jの向かって左にはC子が陣取って座った。
>3人は何が何でもJの近くに行きたかった。並ぶ競争でも心構えが違った。

>A樹は白と黒の横縞の半袖ポロシャツに黒の半ズボンに白のハイソックスに黒の長靴、
>B斗は赤と白の横縞の半袖ポロシャツに黒の半ズボンに白のハイソックスに黒の長靴、
>C子は白の半袖ブラウスに紺のひだつきスカートに白のハイソックスにピンクの長靴だった。

>写真の解像度はさすがにプロで、Jの顔にも、担任の顔にも、どの子供たちの顔にも、涙の跡が写った。
>ぬかるみの残った運動場で遊んだため、どの長靴にも泥のはねた跡が写った。
>西日がJや子供たちの美しい肌と、長靴のゴム質と、しゃがんだためにできた長靴のしわと、長靴にはねた泥を美しく写した。

が載った。(当時は個人情報という概念が希薄な時代だった。)
A樹もB斗もC子もM代もK子もその雑誌は大切に保管した。

811 :夢見る名無しさん:2015/11/25(水) 21:29:17.33 O.net
https://farm6.staticflickr.com/5468/13473495273_4b669b8d96.jpg

812 :夢見る名無しさん:2015/11/26(木) 13:54:33.44 O.net
https://c1.staticflickr.com/5/4005/4413844903_22e5d2ce4b.jpg

813 :夢見る名無しさん:2015/11/26(木) 18:32:37.15 ID:2eha3RFyu
A樹、B斗、C子は小学校4年生になった。
A樹もB斗もC子も4年生になるのが楽しみだった。なぜなら、4年生以上になると便所掃除の当番があるからだ。
ほとんどの子供たちは便所掃除を嫌がったが、A樹、B斗、C子は内心喜んだ。なぜなら、長靴が履けるからだ。A樹たちの小学校は1年中、男の子は半ズボン、女の子は半ズボンか短いスカートと決まっていた。便所掃除の時間は長靴半ズボンで過ごせるのだ。
どの便所でも清掃時はゴム長靴を履き、ゴム手袋をするのだ。ゴム長靴は男子便所も女子便所も黒の大人用長靴、ゴム手袋は黒で肘あたりまである。
ゴム長靴が履けるだけでなくゴム手袋もはめれる、A樹たちは便所掃除の当番が回ってくるのが楽しみだった。

C子は黒の長靴を持っていない。
Jの影響で紺の長靴を履こうと思ったことはあるが、黒の長靴を履こうと思ったことはなかった。
女の子の中には黒の長靴や黒の手袋を嫌がる子もいた。長靴が好きなC子も最初は黒の長靴が嫌だったが、次第に黒の長靴に目覚めるようになった。

814 :夢見る名無しさん:2015/11/26(木) 19:01:41.57 ID:2eha3RFyu
4年生では便所掃除の清掃分担は、3年生と4年生が使う便所だった。
4年生担当の便所では、掃除当番は半長靴としては長い大人用長靴を履いた。
A樹たちは自分の足より少し大きめの長靴に中敷やオドイーターを入れて足にぴったりにして履いている。思い切り遊べるためだ。
A樹たちは一番長い長靴を選んでいるので、長靴を履くと結構長い長靴に見える。
便所掃除で履く長靴は大人用だ。A樹たちの足には大きすぎる。でも、長さは抜群に長くなる。
ハイソックスがちらりと見える。A樹もB斗もC子もうれしくて仕方がなかった。

A樹たちは5年生、6年生になることが楽しみであった。
5年生では便所掃除の清掃分担は、5年生と2年生が使う便所と特別教室棟の一部の便所だった。
5年生担当の便所は、4年生のと同じ長めの大人用半長靴の便所と、大人用大長靴の便所があった。
A樹たちは大長靴の便所に当たることを祈った。

5年生になると祈りが通じたのか、大長靴の便所になった。
4年生で半長靴の時でも、ほかの子供たちが長靴を履いて作業するときの脚線の動きを見ることはたまらなかった。
5年生で大長靴を履いた子供たちの脚線の動きを見ることは本当にたまらなかった。
A樹たちは便所掃除の掃除当番が回ってくることが楽しみで仕方がなかった。

6年生では便所掃除の清掃分担は、6年生と1年生が使う便所に加えて、特別教室棟や体育館や屋外の便所だった。
6年生では便所掃除当番が4年生や5年生よりもたくさん回ってきた。
6年生担当の便所はすべて大長靴であった。
A樹もB斗もC子もたまらなくうれしかった。

815 :夢見る名無しさん:2015/11/26(木) 19:23:03.37 ID:2eha3RFyu
6年生になると、便所掃除は2箇所回ってきた。屋内の1箇所と屋外の1箇所である。
屋外の便所ではゴミを焼却炉(学校に焼却炉があった時代です)などに捨てに行くときに、大長靴を履いたまま行くことになる。
6年生になる前にもA樹たちは、半ズボンやスカートにハイソックスをちらりとさせ、大長靴を履いてゴミ捨てに行く6年生を見ていた。
絶対にその便所の当番になりたかったので、うれしくて仕方がなかった。

A樹とB斗は、短いスカートに黒の大長靴を履いたC子を初めて見た。
C子は、半ズボンに黒の大長靴を履いたA樹とB斗を初めて見た。

お互いに半ズボンやスカートに長靴というのは見慣れているが、大長靴を履いているところは見たことがない。
A樹はそんなB斗とC子、B斗はそんなC子とA樹、C子はそんなA樹とB斗を見てたまらなかった。

A樹たちは走ったり、飛び跳ねたり、ステップを踏んだり、踊ったりした。
時には先生に叱られることもあったが、楽しかった。

816 :夢見る名無しさん:2015/11/26(木) 19:51:38.09 ID:2eha3RFyu
A樹たちの小学校の運動会には恒例の種目がある。4年生、5年生全員が行う、長靴リレーだ。

「1年生、2年生、3年生の皆さん、便所はきれいに使っていますか?
 いつも、4年生、5年生、6年生のお兄さん、お姉さんたちが学校の便所をきれいに掃除してくれています。
 皆さんが毎日使っている便所も掃除してくれています。
 毎日、長靴を履いて、学校中の便所をきれいにしてくれています。
 今日は、4年生と5年生の皆さんが、掃除で履いている長靴を履いて、楽しいリレー競走をしてくれます。
 皆さん、感謝して応援しましょう!」

A樹たちは3年間、このアナウンスを聞いてきた。そして早く4年生になって、5年生になって、長靴リレーをしたい、と思ってきた。

長靴リレーは、履いている長靴自体がバトンである。中継地点で走り終えた子が長靴を脱ぎ、これから走る子が履くのだ。
長靴は便所掃除で使う長靴が全校から集められてくる。すべて大長靴で揃えてある。

ただ走る区間、ドッジボールをドリブルする区間、平均台を渡ったりハードルを飛び越える区間、跳び箱を跳ぶ区間、クス球のような玉を転がす区間、パンくい競走の区間などがある。

体育の服装は、
男の子も女の子も、上は、首と袖に黒の2本のラインが入った白の半そでの体育服、
下は、
男の子は黒のジャージ生地の短い短パン、
女の子は黒のブルマの上に黒のひだつきの短い体育用スカート、ただし、種目によってはブルマののみ、
であった。

長靴リレーでは、ハードルの区間と跳び箱の区間の女子はブルマだった。

1年生の時から3年生の時まで、長靴リレーを見るたびに、A樹もB斗もC子も大長靴に包まれた上級生の男の子や女の子の生脚の躍動を見て心が躍っていた。

817 :夢見る名無しさん:2015/11/26(木) 20:36:11.24 ID:2eha3RFyu
4年生の運動会、長靴リレーの時間になった。

A樹とB斗は白組、C子は赤組になった。白組3人赤組3人の6人で同時に走る。
A樹はドッジボールをドリブルする区間になった。B斗とC子はただ走る区間になった。

A樹はドリブルで赤組の肥満児の男子を抜いてB斗につないだ。A樹が脱いだ長靴をB斗が履いた。
長靴が好きでよく長靴を履くA樹とB斗は手際(脚際?)がよかった。
A斗に抜かされた肥満児はC子につないだ。肥満児は手際が悪かったが、長靴が好きなC子は手際がよかった。

B斗は最高の走りができていると思った。
長靴は自分の足のサイズよりはるかに大きかったので走りにくい。でも、走るコツはしっかりつかめている。
でも、後ろから足音が迫っている。長靴の低い足音だが、安定していて早い足音である。
C子だ。
C子の足のサイズはA樹やB斗よりも小さい。長靴とのサイズのギャップはB斗より大きい。
でも、C子はそれを乗り越えてしまった。
C子はB斗に並んだ。そして抜き去った。
B斗はもっと早く走ろうとしたが、まったく追いつけなかった。
C子の揺れる髪、黒のブルマと黒の大長靴に包まれたC子の脚線がどんどん遠ざかった。

818 :夢見る名無しさん:2015/11/26(木) 20:37:11.01 ID:2eha3RFyu
走り終えたA樹は一部始終を見ていた。
足のサイズと長靴のサイズとのギャップならB斗が有利でC子が不利だ。C子の強さには文句のつけようがない。
一歩のストライド、脚の回転のピッチともにC子が勝っていた。

A樹はC子の強さと美しさに圧倒された。
でも、B斗もそんなに遅くはない。B斗もがんばっている。フォームも美しい。
C子の大長靴もB斗の大長靴も何とも言えない皺を見せた。いつもの長靴では出せない、大長靴の皺だ。

C子は大長靴を手早く脱いで次の子に渡した。
B斗は息が切れて大長靴を脱ぐのに手間取り、バランスを崩して転んでしまった。次の子が脱がすのを手伝って脱ぐことができた。
A樹には、B斗の大長靴を脱ぎ損なって転ぶ、体全体と脚線の動きもたまらなかった。
その時、A樹からはB斗の顔の表情は見えなかった。でも、A樹にはB斗がどんな表情をしているかがわかる樹がした。

運動会が終わり、B斗は私服半ズボンのデニ半に着替えて下校した。
人通りの少ない裏通りの電柱に頭をつけ泣いているB斗の後姿をA樹は見た。
A樹は何もいわずにその場を立ち去った。
A樹はB斗がかわいそうだった。運動会で女の子に負けたのだから。
でも、A樹はB斗がうらやましかった。C子と堂々と競い合えたのだから。

819 :夢見る名無しさん:2015/11/26(木) 20:54:53.31 ID:2eha3RFyu
5年生の運動会、長靴リレーの時間になった。

A樹とB斗は白組、C子は赤組になった。白組3人赤組3人の6人で同時に走る。
B斗はドッジボールをドリブルする区間、A樹とC子は平均台とハードルの区間になった。

B斗は順位を変えずにA樹につないだ。B斗が脱いだ長靴をA樹が履いた。
長靴が好きでよく長靴を履くB斗とA樹は手際(脚際?)がよかった。

A樹は平均台で少しぽっちゃりとした女の子を抜いた。
ハードルの区間に入った。ハードルは低いが大長靴で跳ぶのだ。この高さならA樹には跳び続けるじしんがあった。
長靴は自分の足のサイズよりはるかに大きかったので走りにくい。でも、走ることはつかんでいる。去年もそうだったし、今年はもっと自信がある。
でも、後ろから足音が迫っている。長靴の低い足音だが、安定していて早い足音である。
C子だ。
C子の足のサイズはA樹やB斗よりも小さい。長靴とのサイズのギャップはA樹より大きい。
でも、C子はそれを乗り越えてしまった。
何台目かのハードルでC子はA樹に並んだ。そして抜き去った。
A樹はもっと早く走ろうとしたが、まったく追いつけなかった。
C子の揺れる髪、黒のブルマと黒の大長靴に包まれたC子の脚線がどんどん遠ざかった。

820 :夢見る名無しさん:2015/11/26(木) 21:16:23.53 ID:2eha3RFyu
走り終えたB斗は一部始終を見ていた。
足のサイズと長靴のサイズとのギャップならA樹が有利でC子が不利だ。C子の強さには文句のつけようがない。
一歩のストライド、脚の回転のピッチともにC子が勝っていた。

ハードルとハードルの間の歩数も、C子の方がA樹よりも少なかった。A樹の方がC子より脚が長いにもかかわらずである。
ハードルを飛び越す高さも、A樹は山なりに高くなり不合理になったが、C子は低く合理的に跳んでいった。

最後のハードルだった。
A樹は抜き足の大長靴がハードルに引っかかり、うつぶせに転んでしまった。
B斗からは、A斗の、
刈り上げた髪からのぞく耳、半袖から出た腕、黒の短パンに包まれた尻の形、ちらりと見える白のブリーフ、
大長靴からちらりと見える白のハイソックス、短パンの黒、ハイソックスの白、大長靴の黒に包まれた、大腿部の肌、
がよく見えた。
A樹の顔の表情は見えなかったが、B斗にはよくわかる気がした。

A樹はしばらく起き上がれなかった。
先生が駆け寄ってきたとき、A樹は立ち上がれた。
A樹はそのまま中継点まで走りぬいた。

C子は大長靴を手早く脱いで次の子に渡した。
A樹は息が切れて大長靴を脱ぐのに手間取り、バランスを崩して転んでしまった。次の子が脱がすのを手伝って脱ぐことができた。
B斗は、A樹の、ハードルで転ぶ様子も大長靴を脱ぎ損なって転ぶ、体全体と脚線の動きもたまらなかった。
幸い、A樹には大きな怪我はなかった。ちょっとひざと肘を擦りむいたくらいだった。
普段からC子と競い合っている成果か。

運動会が終わり、A樹は私服半ズボンのデニ半に着替えて下校した。
人通りの少ない裏通りの電柱に頭をつけ泣いているA樹の後姿をB斗は見た。
B斗は何もいわずにその場を立ち去った。
B斗はA樹がかわいそうだった。運動会で女の子に負けたのだから。
でも、B斗はA樹がうらやましかった。C子と堂々と競い合えたのだから。

821 :夢見る名無しさん:2015/11/27(金) 18:42:07.19 0.net
http://farm3.static.flickr.com/2165/2335613057_3d8a0e6e37_m.jpg

822 :夢見る名無しさん:2015/11/30(月) 18:49:48.62 ID:i53aULzp6
6年生の運動会、6年生になったA樹、B斗、C子には長靴リレーへの出場はない。
その代わり、長靴リレーの準備という仕事があった。
A樹たちには楽しみであった。
ドッジボール、平均台、ハードル、跳び箱、クス球のような球、パンくい競争の装置などの準備もあったが、バトンの代わりになる長靴の準備もあった。
A樹たちは長靴を準備する係りになった。というより、その係りに志願した。

長靴は、5年生、6年生の担当する便所から大長靴を用意する。4年生は5年生の、5年生は6年生の大長靴を履く。
6コースなのでそれぞれ6足ずつ、12足を用意する。
A樹たちは前日、掃除が終わると、先生の指示で、便所から大長靴を集めて、きれいに洗った。
臭くて嫌がる子も多かった。A樹たちも臭いと思ったが、大長靴に間近で接することができるのはこの上ない喜びだった。

運動会当日、A樹たちは、
4年生の長靴リレーの時間になると、4年生用の大長靴をスタート地点に用意した。
4年生のレースが終わると4年生用の大長靴を所定の位置に回収して、
5年生の長靴リレーの時間になると、5年生用の大長靴をスタート地点に用意した。

A樹もB斗もC子も4年生の長靴リレーを見守った。そして、こう思った。
4年生は普段は学童長靴を履いている。低学年のころは足が短いために長靴が長く見えたが、4年生になると足が長くなって長靴が短く見える。
でも、大長靴を履くと、ハイソックスも隠れるくらい長く見える。
4年生もこれくらいの長い長靴を履くべきだと思った。どの子の脚線も美しく見えた。脚も却って長く見えた。かっこよかった。

823 :夢見る名無しさん:2015/11/30(月) 18:50:20.85 ID:i53aULzp6
5年生の長靴リレーも見守った。
足が大きく、脚が長くなった分、大長靴も4年生よりフィットしてきた。動きも滑らかに敏捷になった。
平均台とハードルの区間になった。昨年、A樹がC子に抜かされて、ハードルに引っかかって転倒した区間だ。
1位から3位まで男の子だった。4位が女の子だった。男の子も女の子も似たような体格をしていた。
でも、女の子のバネは断然優れていた。ハードルのない箇所でのストライドも優れていた。ハードルの間の歩数も優れていた。ハードルの飛び越し方のフォームや低さも優れていた。
何台目かのハードルの少し前で、2位と3位の男の子を相次いで追い抜かした。
女の子が見事にハードルを飛び越えたのに続いて、男の子は二人とも焦ったためとスタミナが切れたために、相次いでハードルに引っかかり、転倒してしまった。
C子は女の子に去年の自分を見た。
A樹も二人の男の子に去年の自分を見た。
B斗は二人の男の子に去年のA樹を見た。

男の子たちはしばらく立ち上がれなかった。先生が駆けつけ、抱き起こした。
「大丈夫か?」「大丈夫です。」男の子は二人ともレースを続けた。
最後のハードルをやっとのことで越えて、5位と6位でつないだ。
男の子たちは軽いかすり傷だった。長靴を脱いでから保健室で手当てをしてもらった。
A樹たちはたまらなかった。

運動会が終わった。後片付けになった。
A樹たちは長靴を洗うことになった。特に靴底にたまった砂はきれいにしなければならなかった。
文句を言いながら作業をする子もいる中で、A樹たちはうれしさを押し殺しながら作業を続けた。

A樹たちは、勝った女の子、負けた二人の男の子が履いた大長靴がどれであるかを見失わなかった。
大長靴の裏には便所の番号と長靴の番号がマジックで書いてある。
その大長靴が自分たちの当番の便所のものであることを祈った。
でも、残念ながら違った。でも、どの便所の大長靴かは把握した。
A樹もB斗もC子もその後、理由をつけてはその便所に行くことを楽しみにした。
女の子の履いた大長靴と3位で抜かされた男の子が履いた大長靴は男子便所、2位で抜かされた男の子の大長靴は女子便所だった。
A樹もB斗もC子も股間を意識した。

824 :夢見る名無しさん:2015/12/12(土) 16:16:39.12 ID:oFQhd8+n4
小学校6年間の学芸会の6回のうち3回、
A樹とB斗は長靴半ズボン、C子は長靴スカートで登場した。

2年生では「四季の歌」というテーマで歌ったり踊ったりした。全員で合唱したり、数人ずつのグループに分かれて歌ったりした。
数人ずつのグループに分かれるので、一人当たり覚える歌は少なくなり、暮らすとしてはたくさんの歌を歌えた。
梅雨や雨をテーマにしたところでは、男の子は半袖半ズボン、女の子は半袖スカートで登場した。
冬や雪をテーマにしたところでは、男の子はセーターに半ズボン、女の子はセーターにスカートで登場した。
服や半ズボンやスカートは個人個人で用意した。男の子の長靴は黒であったが、女の子の長靴はいろいろな色になった。
男の子の半ズボンの色は限られたものだったが、女の子のスカート、男の子も女の子も上半身の服は色とりどりだった。
A樹もB斗もC子も長靴を履いて歌う歌に志願して歌った。3人ともうれしくて仕方がなかった。

4年生では学校生活をテーマにした劇だった。
A樹とB斗はハイソックス長靴半ズボンにランドセル、C子はハイソックス長靴スカートにランドセルで傘を差して登校するシーンを演じた。
下校するシーンでは雨がやんでいる設定になっていた。A樹、B斗、C子はスキップして帰るところを演じた。
その役は本当に脇役だったが、A樹もB斗もC子も進んで志願した。
男の子がもう一人、女の子がもう一人その役立ったが、気が進まないようだった。
でも、A樹たちのやる気あふれる練習や本番の演技に誘われて、熱心に取り組むようになった。
その二人は、雨や雪の日に長靴を履いてくることが多くなった。

6年生では、捕鯨をテーマにした演劇だった。
当時はまだ反捕鯨の動きはほとんどなく、捕鯨は日本の発展を象徴する物語だった。
A樹とB斗は捕鯨船乗組員の役だった。上半身裸で体育用の黒の半ズボンを履き、黒の大長靴を履いた。
黒の大長靴は、学校の便所掃除用に買ったもので、破損したものの代わりに購入したものだった。便所掃除に使用する前に学芸会で使うことになった。
C子は、船長の父親を見送る女の子の役だった。スカートにハイソックスに長靴だった。
どの役も脇役だったが、3人とも進んで立候補した。

A樹にとってもB斗にとってもC子にとっても、その3回の学芸会が一番楽しかった。

825 :夢見る名無しさん:2015/12/23(水) 15:30:37.62 ID:WxPUK7srZ
体育の服装は、
男の子も女の子も、上は、首と袖に黒の2本のラインが入った白の半そでの体育服、
下は、
男の子は黒のジャージ生地の短い短パン、
女の子は黒のブルマの上に黒のひだつきの短い体育用スカート、ただし、種目によってはブルマののみ、
であった。

小学校1年生の冬だった。
体育の時間、初めて雪が積もったので雪合戦をやることになった。
子供たちは大喜びした。A樹もB斗もC子も大喜びした。
その日は子供たちは全員長靴を履いてきた。
女の子はさまざまな色の長靴、男の子は少数が青や黄色の豆長靴、ほとんどは黒の学童長靴だった。
A樹とB斗は黒の学童長靴から白のハイソックスがちらり、C子は赤の長靴から白のハイソックスがちらり。
ほとんどの子供たちが白のハイソックスを履いていた。

雪合戦が始まった。A樹もB斗もC子も濡れてしまった。でも、それ以上に熱くなっていた。
A樹がC子に雪球を投げた。C子はかわした。A樹もC子も雪球を握って作った。
A樹もC子も投げようとした。C子の方が早かった。
A樹が足を上げて投げようとしたとき、C子の投げた雪球はA樹の顔面に命中した。雪球は粉々に散っていった。

826 :夢見る名無しさん:2015/12/23(水) 15:30:59.85 ID:WxPUK7srZ
ウウェーン、ウウェーン、ウウェーン、ウウェーン、ウウェーン

A樹は雪球を落とし、その場で時計回りに1回転半して立ったまま、泣いてしまった。
「A樹君、大丈夫?」
C子をはじめ女の子たちがA樹に駆け寄った。
C子は後ろ向きになったA樹の正面に回りこんでA樹を慰めた。

B斗は他の子に雪球を当てられても、A樹とC子の一部始終を見ていた。
雪球を投げるコントロール、スピード、身のこなしのすばやさ、すべてC子が勝っていた。
C子の体や動きの強さと美しさに見とれていた。
A樹はC子に及ばないものの、顔面に雪球が命中してからの動きにはいいようもない美しさがあった。
半袖、半ズボン、ハイソックス、長靴が美しさを最高に引き立てていた、と思った。

A樹はしばらく先生の横で、先生に抱えられて見学していたが、終わり近くになってではあるが、雪合戦に復帰した。

先生はみんなの元気さと勇気を褒め称えてくれた。泣いてしまったA樹を気にかけてやさしさも褒めてくれた。
そして、泣いてしまったけど、もう一度雪合戦に復帰したA樹の強さと勇気も褒めてくれた。
A樹はうれしさと恥ずかしさが混じった気持ちで、半ズボンから出た、ハイソックス長靴の生脚をもじもじとさせた。

827 :夢見る名無しさん:2015/12/23(水) 16:05:46.16 ID:WxPUK7srZ
小学校2年生の梅雨のころだった。

その日は朝から雨だったので、A樹もB斗もC子も長靴を履いてきた。
A樹は緑と白の縞の半袖、紺の半ズボン、白のハイソックス、黒の長めの学童長靴、
B斗は黒と白の縞の半袖、黒の半ズボン、白のハイソックス、黒の長めの学童長靴、
C子は黄色中心の半袖、赤のスカート、白のハイソックス、赤の長めの長靴だった。

帰りの時間は雨が上がって晴れていた。舗装部分はもう乾いていた。
A樹、B斗、C子は帰らずにしばらく遊んでいくことにした。
花壇で遊ぶことにした。
花は結構咲いていた。花を一通り見ると、レンガかコンクリートでできた花壇の縁から同じような隣の花壇の縁まで
飛び移る遊びをした。
狭いところは、A樹もB斗もC子も成功した。
だんだん広いところに挑戦した。A樹とB斗にはやっとのことのところでもC子にとっては余裕のようであった。
C子はA樹やB斗より身長が低い。しかも、A樹とB斗は半ズボンなのに、C子はスカートである。
C子のバネはぜんぜん違っていた。筋肉の表面的な太さではほとんど違いはないが、動いてみるとまったく違うことがわかる。

さらに広いところに来た。
C子が最初に跳んだ。C子は気合を入れて跳んだが、しっかりと着地した。
B斗が跳んだ。B斗は不安に駆られながらもC子に負けたくないと思い切り跳んだ。
B斗の片足が向こうの花壇の縁に付き、もう片足も付いて、両足で踏ん張るところまで来た。
でも、勢いが足りず、そのまま通路に尻餅をついてしまった。

A樹はC子のジャンプとB斗のジャンプの一部始終を見ていた。
C子の強さが光っていた。C子の動きは完璧だった。ジャンプ力を支える筋力も十分だった。
それに比べてB斗はジャンプ力を支える筋力がC子に劣っていた。
ただ、両足が付いてから何とか体の重心を前に持っていこうとするB斗の動きは美しかった。尻餅も美しかった。
尻餅をついた時、白いブリチラが見られた。
化学繊維の半ズボンの黒、綿のブリーフの白、B斗の大腿のきめ細かくよく焼けた肌、少し汚れたハイソックスの白、少し泥の付いた長靴のゴムが日の光を受けて黒く光る。
A樹はたまらなかった。

この遊びは危ないということで、そこでやめになった。

828 :夢見る名無しさん:2016/01/05(火) 19:32:56.86 ID:pdEc5bhse
>>502
6年生の冬の体育の授業だった。
持久走が終わった後、卒業まではサッカーになった。子供たちは大いに喜んだ。

体育の服装は、
男の子も女の子も、上は、首と袖に黒の2本のラインが入った白の半そでの体育服、
下は、
男の子は黒のジャージ生地の短い短パン、
女の子は黒のブルマの上に黒のひだつきの短い体育用スカート、ただし、種目によってはブルマののみ、
であった。

2月の終わりごろ、雪が降り積もっていた。そんな日の体育でのサッカーだった。
男の子も女の子もその日は長靴だった。
A樹、B斗は黒の長い大人用長靴、C子は赤の長い長靴だった。この3人だけでなく、多くの子供たちが白のハイソックスをちらりと出していた。
クラスは4チームに分かれ総当りをした。A樹もB斗もC子も別のチームになった。
スポーツ万能少女C子の活躍はゆるぎなかった。
一方、C子には運動能力でまったく及ばなかったA樹とB斗であるが、今まで以上の活躍を見せるようになった。
C子と競い合ううちに体力がついてきたようだ。

829 :夢見る名無しさん:2016/01/05(火) 19:49:34.62 ID:pdEc5bhse
A樹のチームとC子のチームの対戦となった。
A樹のチームの誰かが人の開いている方向に大きくボールを蹴った。
A樹はボールを向かって懸命に走っていった。
A樹は後ろからの足音を聞いた。C子だ。
C子はA樹より背も低く体重も少し軽いが、筋肉のバネはC子が優っていた。
一歩の歩幅も脚の回転もC子の方が上だった。
C子はA樹に並び、A樹を追い抜かした。
A樹はC子の、スカートの舞い上がったブルマの黒と、長靴の赤と、ハイソックスの白に包まれた脚線の回転が遠ざかるのを追いかけるしかなかった。
それでもA樹はC子を全力で追いかけた。
C子はボールをキープして見方のところにパスをした。
C子はA樹チームにボールが移るのを阻止したのだった。

B斗のチームとC子のチームの対戦となった。
B斗がボールをキープしてドリブルをしていた。
相手チームのチェックを避けているうちに、サイドライン近くを前進することになった。
サイド際を向こうからC子が迫ってきた。内側にはC子のチームがいる。
C子はB斗より背も低く体重も少し軽いが、筋肉のバネはC子が優っていた。
一歩の歩幅も脚の回転もC子の方が上だった。
B斗は突破するしかないとドリブルで進んだ。
ボールをはさんでB斗とC子がボールを蹴った。
ボッ!
鈍くて激しい音がした。
一瞬のことだった。
B斗は一回転して背中から落ちてしまった。
ボールはC子のものとなり、C子はそのままドリブルで進んだ。
一方、B斗はすぐに起き上がり、C子を追いかけて行った。
C子は味方にパスをして、その味方からまたパスを受けた。
その時、B斗が追いついたが間に合わなかった。
C子はシュートしてゴールを決めた。

A樹はC子に走り負け、B斗はC子に蹴り負けたのだ。

830 :夢見る名無しさん:2016/01/05(火) 20:15:13.28 ID:pdEc5bhse
下校の時間となった。
A樹とB斗は連れ立って帰ることにした。
体育はもう終わっていたので、私服になっていた。A樹もB斗も大体同じような服装だった。
黒のランドセル、スタジャン、縦2列穴の黒の太いベルト、紺のデニムの激短半ズボン、白のハイソックス。
靴箱で、黒の長い大人用長靴を履いた。
路肩に雪が残る道を歩いてしばらくすると、

A樹「またC子に負けちゃった。」
B斗「肉弾で『失神KO負け』したときだったね。僕たちの長靴を換えっこしたのは。」
A樹「うん。あの時、誓ったよね。小学校を卒業するまでに僕たち二人とも、C子に勝つって。」
B斗「そうだよ。でも、その後、持久走でも駅伝でも今日のサッカーでも負けちゃった。」
A樹「僕、悔しいよ。このままC子に負けて卒業するなんて。」
B斗「僕だって悔しいさ。中学生になったら体育は男女別々なんだろ?」
A樹「そうさ。中学には部活もあるけど、部活だって別々だもの。」
B斗「もう、体育の時間も少ないけど、絶対C子に勝とうな。」
A樹「うん、C子に勝って長靴をまた元に戻そう。」
B斗「この長靴、今までA樹のにおいがしてたけど、今は自分のもののような気がする。」
A樹「僕も同じこと考えていた。」
B斗「でも、C子に勝って、長靴を元に戻したいよ。」
A樹「そりゃそうだよ。」
B斗「A樹、腿のあたり、筋肉ついてきたな。」
A樹「B斗もだぜ。長靴とハイソックスに隠れているけど、ふくらはぎにも。」
B斗「僕たち、C子より背は高いけど、筋肉やバネじゃあ、C子に負けていたからね。」
A樹「もっともっと鍛えてC子に勝とうよ。」
B斗「うん。」

A樹とB斗はお互いに肩を組み、腿もくっつけて歩いた。
A樹もB斗もお互いが今までよりも筋肉に身が入ってきたことに気づいた。
でも、いつになったらC子に追いつけるのかという思いもあった。

831 :夢見る名無しさん:2016/01/05(火) 20:34:09.30 ID:pdEc5bhse
>>820は >>495とその少し前のエピソードを参考にしました。

そろそろ感動の卒業式を迎えて生きたいと思います。
A樹君、B斗君、C子ちゃんが中学生になっても、A樹君やB斗君は半ズボンをはくことになる秘策を用意しております。
A樹君、B斗君の長靴半ズボンの描写もありますよ。
X県Y市は田舎ですので、東京のような半ズボン制服の中学校を設定することは無理があります。でも、秘策がありますからご期待を。

J先生のことをずっと描いてこなくて申し訳ありません。
J先生は、東京の私立F大学付属小学校を中心に活躍します。>>809 >>810
必ずこちらの話に絡めます。腹案はあります。

A樹君の姉M代さん、B斗君の姉K子さんについても同様です。

ジェンダーフリーという概念のなかった時代の設定ですから、体育も部活も男女別々ですが、それでも、C子ちゃんがA樹君、B斗君を負かす場面も出します。
そのための秘策も考えてあります。

小学生時代のエピソードにつきましては、思いついた話をどんどん加えてくださっても差し支えありません。
ただ、中学校以降のことはしばらくお待ちください。

832 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 13:28:43.01 ID:FrVBuHtFJ
久しぶりにカキコします。
Jちゃんが教育実習から東京に戻って来てからある休日の事を書こうと思います。
その日は朝から雨が降っていた。
Jは贔屓にしている靴屋がある。そこは都内で一番長靴の数が充実しているであろう靴屋である。
今日はそこに行くことにした。
服装は赤白のラガーシャツ、淡いブルーのデニム地の半ズボン、白いハイソックス、頭には赤いベレー帽、
少し寒かったのでベージュのレインコートを来て赤いロングの長靴を履いて出掛けた。

833 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 13:56:23.65 ID:MFsqSkqKR
Jが店に到着した。
今日は雨なので店の前には長靴が並んでいた。
店のおばさんA子さんがJを出迎えてくれた。
A子「いらっしゃい」
J「新作のレインブーツありますか?」
A子「Jちゃん何色がいい?」
J「黒がいいかな、実は今度母校の大学の付属小学校の教員になるんです。だから地味な長靴がいいかなって、ストッキングやタイツに合わせられそうだし」
A子「Jちゃん芸能人辞めちゃうんだ。残念だけど…でも浮き沈み激しい世界より先生の方がJちゃんには向いているとおばさんは思うよ 、
この『ゴム長』なんてどう?最近入荷したんだけどね」
A子は長靴の事をゴム長という、またその言葉の響きがJには心地いいのだ。

834 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 14:50:34.10 ID:MFsqSkqKR
Jはベージュのレインコートを脱いで、赤の長靴も脱いで店のサンダルに履き替えた。A子はJのその姿を見てこう言った。
A子「まあJちゃん、今日は『男の子』みたいだね、」
J『今日は気分転換して半ズボン履いてみたんです。いつもの白いハイソックスも履いて』
Jのそばには5センチ程のスリットの入ったレースアップの付いた長いレインブーツだった。
早速履いて鏡に映してみた。
A子「Jちゃんよく似合うわ。内張りも非常に柔らかい素材が使ってあるからストッキングのような生地の薄い靴下も破れにくいしね」
J「この長靴履き心地いいですね、これ下さい」
A子「ありがとう、あっそうそう今日はボーイッシュなJちゃんにこのゴム長履いて欲しいの」
と言ってA子はサイズの小さい黒い紳士用大長靴を出して来た。
A子「Jちゃん、このゴム長履いてみて」
Jは履いてみた、その姿を鏡に映してみた。
その瞬間少し涙ぐんだ。A樹、B斗の事を思い出したからだ。
A子「Jちゃんどうしたの?」
Jは大長靴を履いたままA子に教育実習の思い出を淡々と語りだした。
A子「そうだったの…みんな素直で良い子達だったのね、このゴム長も気に入った?」
J「はい」
A子「じゃあおばさんこのゴム長Jちゃんの就職祝いにプレゼントしてあげる」
J「いいんですか?」
A子「いつもうちから靴を購入してくれるんだものこれ位安いもんよ。またあの子達に逢えるといいね」
J「はい」
こうしてJは赤い長靴に履き替え、レインコートを着て両手にレインブーツと大長靴を持って靴屋から帰るのであった。

835 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 16:26:48.65 ID:kFsAKkklD
>>834
すばらしいカキコ、ありがとうございます。
Jちゃんの、子供たちとともにある、生き生きとした教育活動が想像されます。

2016年1月9日、まさに今日、カキコされたのですね。
もしかして途中で割り込む形になってしまうかもしれませんが、Jちゃんについてエピソードを考えていたので、私もカキコしちゃいます。

JちゃんがF大学付属小学校の教員になって3年目と4年目のエピソードです。
ちょっと急ぎすぎちゃっていることが申し訳ないんですが、どうしてもカキコしたいんで、すみません。

836 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 16:55:07.14 ID:kFsAKkklD
JがF大学付属小学校の先生になって2年目のことだった。
音楽とダンスと場合によっては英語などの外国語を交えた指導は、
小学校低学年だけでなく、幼稚園、小学校各学年、中学生、そして高校生にも及んだ。

F大学付属高校のカリスマ的英語教師Eは、いち早くJに目をつけ、JにJ独自の指導を依頼した。
英語なら英語に習熟するためには英語の歌を歌いきることが英語上達の鉄則、というのがEの信念だった。
一部教師や一部生徒はその指導法の見た目の幼稚さに反発したが、Eの信念は揺るがなかった。
実際、Jの指導を受けた生徒の偏差値はみるみるうちに上がって行った。
英語が身が手の生徒もめっきり少なくなっていった。付属中学校でも同様である。
もちろん、英語と関係なくても、付属幼稚園、付属小学校の子供たちはJの指導を楽しみにしていた。欠席率も減ってきた。
F大学付属幼稚園、付属小学校では、さまざまな外国語の初歩的な指導を取り入れてきた。国際性こそF大学の理念だ。
それがJの登場によってますます効果を挙げていった。
保護者からの評価も高かった。

Jの音感、リズム感は天才的だった。それだけでなく、音感やリズム感の指導力も天才的だった。
いい忘れていたが、語学力も天才的だった。
来日間もないころから初めてX県Y市のショッピングセンターでショーを行ったとき、まだたどたどしかった日本語が、
教育実習の時には完璧になっていた。
ショッピングセンターのショーで発揮されたJの才能は、どんな相手のリズムにも合わせることができ、その上で正しいリズムに導くことができることだった。

F大学付属小学校でも、その能力は遺憾なく発揮された。
正しい音感やリズム感の子もいれば、そうでない子もいる。そうでない子についても、ずれ方はばらばらである。
ちょうどX県Y市でA樹やB斗やC子と一緒に歌い踊り、合わせた上で正しい音とリズムに導いた時のように。

Jの噂は、社会の上流・中枢を形成する保護者や、Jがかつて所属した事務所を通して、NHKにも届いた。

そしてJは、NHK教育TV(Eテレの前進)の小学生向き音楽教材番組に、歌のおねえさんとして出演することになった。

837 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 17:13:46.63 ID:kFsAKkklD
JがF大学付属小学校の教員になって3年目の4月から、JはNHK教育TVの小学生向き音楽教材番組に歌のお姉さんとして出演することになった。
JはA樹たちにそのことを手紙で知らせた。
A樹もB斗もC子も小学6年生になっていた。A樹の姉M代とK子はX大学教育学部の3年生になっていた。C子の妹のN子は幼稚園の年長組になっていた。
その番組は低学年向きでもあり、A樹たちは授業で見ることはなかった。N子は幼稚園なので見ることはなかった。
そもそもA樹たちの小学校ではその手の教材は使わない方針だった。教員の人事異動も多くあり、Jの記憶も薄れつつあった。

A樹たちは見ることができないことが不満でしようがなかった。
でも、解決策があった。
当時としては珍しく、B斗の家にはビデオがあった。
B斗はタイマーを使って、Jの出演する番組をすべて録画した。

K子はもちろんのこと、A樹、M代、C子、時々はN子も、B斗宅でその番組をしっかりと見た。
ビデオの便利なことは、テレビと違って何度でも見られることだ。A樹たちは何度も見ることが多かった。

838 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 17:41:23.53 ID:kFsAKkklD
その番組に出演しているのは、
歌の先生(おじさん)、歌のおねえさん(Jその人)、歌のお友達であった。
時々ゲストとして音楽家が出演することもあった。
歌のお友達というのは、東京の児童合唱団(少年少女合唱団)であった。

歌う歌は、小学校の音楽の教科書に載っている歌が中心だった。
歌のおじさんや歌のおねえさんであるJと少年少女合唱団の子供たちが歌い、踊るという内容だった。
番組の長さは30分に満たなかった。

歌のおじさんはカジュアルなセンスのよいいつも変わらない紳士服、Jはファッションが変わることもあった。
Jはスーツ(スカート)、ワンピース、スカート、キュロット、半ズボンと変わることが多かった。
ただ共通しているのは、清楚で明るく愛らしいということ、そして、毎回変わらず、白の清潔なハイソックスを履いていることであった。

少年少女合唱団の子供たちは普段学校に来て行くような私服であった。もちろんTV出演のため、新調したかしっかり洗濯したものだった。
男の子は全員半ズボンだった。女の子はほとんどが短いスカート、一部がやや長いひざに届くくらいのスカートだった。女の子の中には半ズボンの子もいた。
そして、男の子も女の子もほとんどハイソックスを履いていた。Jと同じ白のハイソックスが多かった。

子供たちは歌もダンスもうまかった。A樹たちは自分たちならそこまではできない、と認めざるを得なかった。
でも、ビッグマンモスに比べると見劣りがした。
でも、子供たちが着ている服装が自分たちとほとんど同じであること、演出が商業的というより教育的ということ、その中で子供たちが一生懸命にがんばっていることに、
A樹たちは共感した。

出演している子供たちであるが、実は回数を重ねるたびに、歌もダンスも飛躍的にうまくなっていくのだ。
少年少女合唱団の指導者の力量とJの力量が掛け合わさってのこととも言えた。

839 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 18:04:04.86 ID:kFsAKkklD
少年少女合唱団の子供たちは一年中半ズボンだった。
演出でそうしているのではない、本当に真冬でも半ズボンだということは子供たちの肌を見てわかった。
真冬でも半ズボンであるA樹たちにはわかるのだ。だからこそA樹たちはその番組が好きになった。
歌われている歌はA樹たちには幼稚ということになるが、そんなことはどうでもよかった。

その番組は季節に応じて季節に関係する歌を取り上げていた。
梅雨時には雨に関係する歌、冬には雪に関係する歌が必ず取り上げられた。
その時、少年少女合唱団の子供たちは必ず長靴を履いて登場した。
長靴半ズボン少年、長靴スカート少女、長靴半ズボン少女として登場した。
Jも短いスカートか半ズボンに長靴で登場した。
Jの長靴は、歌手だったとき特製で作った長靴と、A子さんの店で買った長靴、合計5足を歌のテーマに応じて履き分けた。
元気のいい男の子や女の子のイメージのときは黒、紺、赤、繊細な女の子のイメージのときはピンク、白、というようにである。
Jと少年少女合唱団の子供たちの多くは、長靴からハイソックスをちらりというスタイルになった。

A樹もB斗もC子もM代もK子もN子も長靴が登場するビデオを本当に何回も繰り返し見た。
Jと競演している少年少女合唱団の子供たちをうらやましいと思った。

840 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 18:41:00.55 ID:kFsAKkklD
JがNHK教育TVの小学生向き音楽教材番組に歌のおねえさんとして出演してから2年目のことである。
JはF大学付属小学校の教員になって4年目だった。
A樹とB斗とC子は中学校に入学した。M代とK子はX大学教育学部の4年生になった。N子は小学校に入学した。
B斗は引き続き録画し続け、皆で見ていた。
夏ごろに事件が起きた。

ある政治家がNHKに噛み付いたのだ。
Jは日本人ではない、英領香港国籍のままである、一時はアイドル歌手だった、
そのような女をNHKの教育番組に出すのは、偏向教育だ!
と。

一部マスコミはその政治家を愛国者と持ち上げ、JやNHKを偏向だ、アカだと騒ぎ立てた。
NHK会長はびびった。というよりびびった振りをした。
裏ではにんまりした。これで自分の意向に沿わない一部職員を粛清できると。

年度途中でJを降板させることはNHKにとっては失態である。子供たちが受けるショックもある。
なんとか年度途中降板は避けることができた。
でも、NHKとしては来年度はJを降板させることにした。後任の歌のおねえさんも確保してしまった。
新年度からの交代なので説明は何とでもつく。

後任の歌のおねえさんになった年の国会で、野党の議員がその政治家や文部大臣や郵政大臣などに噛み付いた。(役職は当時のままです。)
政府答弁は形式的なもので、議論も深まらなかったし、広がらなかった。

841 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 18:41:54.59 ID:kFsAKkklD
小学校低学年のN子は大人たちのそんな論争をまったく覚えていないし、理解できなかった。
A樹、B斗、C子はその政治家が許せなかった。
資本主義も社会主義もよくわからなかったが、Jをそんなふうに追い詰める行為は絶対に許せなかった。
もう、Jのビデオを録画することができない…、政治によって喪失感を味わわされた。
ただ、中学校の生活は忙しく、その喪失感はまぎれていったので、それほどの苦痛は与えなかったが、ふとした弾みに胸が痛くなることがあった。

A樹もB斗もC子もJに慰めと励ましの手紙を書いた。
3人ともその政治家に対する怒りもかなり激しく書いた。
Jから返事が来た。

自分は番組で本当に楽しかった。多くの子供たちが喜んでくれた。嫌いだった音楽が好きになったという手紙ももらった。
その政治家のことも特には恨んでいない。
人を憎むことは何も生まない、寂しいことなのだ、どうかそんな気持ちを持たないでほしい。
自分が番組で訴えたことを汲み取ってほしい。

そんな内容だった。
A樹もB斗もC子も何かが吹っ切れたような気がした。

もうJはTVに出ない、でも録画したビデオがたくさんある。

842 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 18:56:56.36 ID:kFsAKkklD
Jを歌のおねえさんとしてNHKにプロデュースした、Jがかつて所属していた事務所では社員たちが震え上がっていた。

JM党を敵に回してしまった、NHKとの仕事ができなくなる、民放との仕事にも圧力がかかる、Jとかかわらなければよかった、

などという声が社内に響いた。
でも、社長は泰然としていた。

あんなチンピラ、何ほどのものだ。奴に同調しなければならない議員はほとんどいない。奴のスタンドプレイだ、
本当に人々が望むものをプロデュースすれば、チンピラの圧力など何ほどのこともない。

社長は社員に言い聞かせた。
そればかりか、Jが出演した2年分の番組の、できれば全部、あるいは一部をビデオとして売り出したい、
版権の問題をNHKと交渉するように、という指示まで出した。

版権の壁は厚かった。事務所は引っ込まざるを得なかったが、社長は夢をあきらめたわけではなかった。
特に、少年少女合唱団やJが長靴で出演している箇所はどうしても捨てがたかった。

843 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 19:31:19.64 ID:kFsAKkklD
Jが歌のお姉さんとしての1年目の年、つまりC子たちが小6の年、C子の妹のN子が幼稚園の年長の年の夏場のことだった。

日曜日、N子は姉のC子とともにB斗宅を訪れ、A樹たちとJのビデオを見ていた。
N子もJのファンになってしまった。
土曜日に雨が激しく降ったため、道がぬかるんでいた。だから、C子もN子もA樹も迷わずに長靴を履いてB斗宅に向かった。
B斗の家の玄関には、B斗とA樹の黒の大人用の長い長靴、C子の赤の長い長靴、N子の黄色い長靴が並んだ。

Jと少年少女合唱団の子供たちは、長靴に半ズボンやスカートで歌い踊っていた。
男の子の長靴は黒、女の子の長靴は赤、ピンク、白だった。
N子は立ち上がり、その場で踊り出した。番組では大きく移動しているが、ここはB斗の家の居間なので、その場からは動かずにリズムを取っていた。

帰り道、ピンクのワンピースに黄色の長靴を履いたN子がビデオのように踊りだした。
歌はN子も知っている歌なので、歌も同時に歌った。C子も一緒に歌った。
C子とN子は弾むような足取りで家に帰った。

冬場のことだった。
日曜日、N子は姉のC子とともにB斗宅を訪れ、A樹たちとJのビデオを見ていた。
N子もJのファンになってしまった。
雪が積もっていたので、C子もN子もA樹も迷わずに長靴を履いてB斗宅に向かった。
B斗の家の玄関には、B斗とA樹の黒の大人用の長い長靴、C子の赤の長い長靴、N子の黄色い長靴が並んだ。

Jと少年少女合唱団の子供たちは、長靴に半ズボンやスカートで歌い踊っていた。
男の子の長靴は黒、女の子の長靴は赤、ピンク、白だった。
N子は立ち上がり、その場で踊り出した。番組では大きく移動しているが、ここはB斗の家の居間なので、その場からは動かずにリズムを取っていた。

帰り道、赤のスカートに黄色の長靴を履いたN子がビデオのように踊りだした。
歌はN子も知っている歌なので、歌も同時に歌った。C子も一緒に歌った。
C子とN子は弾むような足取りで家に帰った。

844 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 20:09:51.95 ID:kFsAKkklD
夏場にJのビデオを見た日の少し前、
N子の幼稚園では相撲大会があった。
男の子は全身裸にまわし、女の子は上半身裸にブルマにまわしというスタイルだ。
男の子と女の子の取り組みもある。
N子はなんと、並み居る男の子や女の子を負かして、優勝してしまった。
N子はC子と同じように身長は低いほうである。特に太っているわけでもない。よく見ると筋肉が発達している。
すべてがC子に似ている。

冬場にJのビデオを見た日の少し前も幼稚園で相撲大会があった。
夏の相撲大会で裸になってから、秋、冬と裸に慣れさせていくのだ。
男の子と女の子の取り組みもある。
男の子は全身は裸にまわし、女の子は上半身裸にブルマにまわしというスタイルだ。
夏と違うのは、雪が積もっているので、男の子も女の子も長靴を履くということだ。
男の子は黒の学童長靴や青や黄色の長靴、女の子は赤、ピンク、白、黄色などの長靴だった。
N子はまた、優勝してしまった。

N子が幼稚園の相撲大会で夏も冬も優勝したことは、A樹もB斗もC子から聞いていた。

845 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 20:10:50.14 ID:kFsAKkklD
冬の相撲大会は夏の相撲大会よりも子供たちの体も大きくなり力もついてくる。
そのため、大きな技も決まってダイナミックになっていく。怪我も多くなっていく。

夏の大会でも冬の大会でも、投げられた痛さや負けた悔しさで泣いてしまう子は、男の子からも女の子からも続出した。

冬にB斗の家でビデオを見てC子とN子が自分の家に帰ったとき、「事件」は起こった。
冬の相撲大会でN子に投げ飛ばされた男の子の母親がN子の家に怒鳴り込みに来たのだ。
男の子の母親は男の子を連れていた。
男の子は青と黄色の横縞の半袖Tシャツに黒のゴム入りの半ズボンに白のハイソックスに黒の学童長靴を履いていた。
男の子の目から頬にかけては涙の跡、ひじとひざには片方ずつ絆創膏が貼ってあった。
対応したのはN子の母親だった。
男の子の母親はN子やN子の母親を激しく攻め立てた。
C子とN子は部屋の奥で隠れて聞いていた。C子もN子も心臓がどきどきした。
N子の母親は、男の子の母親と男の子にしっかりと謝り、男の子を労わった。
それでも、男の子の母親は収まらなかった。

その時、男の子は、
「N子ちゃんは悪くないよ。ぼくよりもN子ちゃんの方が強かったのだから仕方ないよ。ぼくたちは堂々と勝負したんだよ。N子ちゃんは汚いことは何もしなかったよ。」
と母親の袖を引っ張った。
男の子の母親は、今までの非礼を丁寧にわびた。

その時、N子が飛び出てきた。「N也君、ごめんね。」
男の子は、「N子ちゃん、これからも仲良く遊ぼうね。勝負のときはまた堂々となろうね。」

C子はN子も男の子もこの上なく美しく感じた。

846 :夢見る名無しさん:2016/01/09(土) 20:14:25.20 ID:kFsAKkklD
時間的に行ったり戻ったりになって申し訳ありませんでした。

847 :夢見る名無しさん:2016/01/10(日) 00:20:22.71 ID:GD2SMQX9l
>>832->>834
自宅アパートに帰ったJは即座に部屋の鏡にラガーシャツと半ズボン、白いハイソックス姿の自分を映し、A子から貰った黒い大長靴を履いてみた。
大長靴から3〜5センチ程度はみ出した白いハイソックス。
鏡に映ったJは色んなポーズをとってみた、
改めてA樹、B斗の長靴姿を思い出してみた。
そして何足もある長靴を購入してしまった自分は長靴に対し拘りを持ってしまったのだろうと感じてしまった。
しかしお洒落に拘る以上これだけ長靴を持っててもよしとしようと受け入れるのであった。
今度この姿を写真に撮ってA樹君、B斗君に送ってみよう、そう思うJであった。

848 :夢見る名無しさん:2016/01/14(木) 19:14:18.05 ID:sfOTiAEXX
>>847
カキコ、ありがとうございます。
心温まる展開が期待できそうですね。

A樹君たちが小3のエピソードのところ申し訳ありませんが、
小2、小4、小6での遠足でのエピソードをカキコさせてください・
847さんのエピソードの続きも同時進行で一向に構いません。
お待ちいたしております。

849 :夢見る名無しさん:2016/01/14(木) 20:11:25.17 ID:sfOTiAEXX
小2の春の遠足はY市何とかの丘だった。
Y市何とかの丘は、市民を自然に親しませるという名目で、土建ブームに乗っかって、山を切り開いて、少し前にできた、新しい施設だった。
小さな動物園や若干の遊具もあった。

前日は土砂降りだった。子供たちは照る照る坊主を作って晴れることを願った。
願いが通じたのか、当日は晴れた。でも、結構ぬかるんでいたし、水溜りも深かった。
そのため、長靴を履いて遠足に参加する子供たちも多かった。
長靴半ズボン少年、長靴スカート少女が半数近くになった。そのほとんどの子供たちの長靴からはハイソックスがちらりと見えた。
A樹もB斗もC子も長靴を履くのに何の迷いもなかった。うれしくてどうしようもなかった。
長靴半ズボン、長靴スカートにランドセル、魅力的である。
そして、長靴半ズボン、長靴スカートにリュックサック、これも魅力的である。
A樹もB斗もC子もたまらなかった。
自分の鏡や窓ガラスに映った姿も、お互いの姿も、他の子供たちの姿もたまらなかった。

850 :夢見る名無しさん:2016/01/14(木) 20:12:04.99 ID:sfOTiAEXX
弁当を食べた後の自由時間は、A樹もB斗もC子もできたての遊具で遊ぶことにした。
フィールドアスレチックに結構似ていた。
誰も競争はしなかったが、C子の身体能力はやはり光っていた。
C子はA樹やB斗よりも早く登ったり移動したりすることができた。
A樹とB斗はC子のスカートの中の白いパンツ、白のハイソックス、赤の長靴にはさまれた大腿の後部を見せ付けられながら鎖梯子のようなものを登り続けるしかなかった。
それもだんだんと遠ざかっていった。
雲梯を大規模にしたような遊具に来た。
C子はリズミカルにしかも力強くすばやく渡り切った。
渡り切ることのできる子はそんなに多くはなかった。
A樹もB斗も途中で力尽きてしまった。
B斗の方が少し前にいたが、A樹も同様で、もう体をゆすって推進力を出すことができなかった。
ただぶら下がっているだけだった。下までは結構な高さがある。A樹もB斗も飛び降りたくはなかった。
でも、腕の力がなくなっていた。覚悟を決めてというより、力尽きて手を離してしまった。
まずB斗、次にA樹が落ちた。B斗もA樹も芝生の斜面を転がり落ちていった。
転がりがとまったとき、A樹はB斗の長靴、B斗はA樹の長靴にキスをしてしまった。
A樹もB斗も起き上がろうとしたため、ますます深くキスをすることになった。
泥も少し口に入ったが、黒の長靴のゴムの味をしっかり味わったような気がした。
A樹もB斗も黒の長靴を買ってもらったとき、長靴に口をつけて母親にしかられたことがある。
自分以外の長靴に口をつけたのはこのときが初めてである。

A樹もB斗もすぐに遊具の遊びに復活した。雲梯はあきらめたが、次の遊具から復活した。
C子からは大きく離された。
C子は途中の遊具で、A樹とB斗を待っていた。
C子「大丈夫?」A樹&B斗「大丈夫、平気。」
その後の遊具は難易度が低く、A樹とB斗とC子はほとんど同時にゴールした。

遠足が終わり、校庭で解散した。
A樹とB斗はそれぞれ、帰り道、一人になり、誰も見ていないところで、泣いた。

851 :夢見る名無しさん:2016/01/14(木) 20:14:34.87 ID:sfOTiAEXX
小4の春の遠足は、Z川の河口のZ町の海岸での潮干狩りだった。

>>577 >>578 >>579

のとおりです。

852 :夢見る名無しさん:2016/01/14(木) 20:44:47.07 ID:sfOTiAEXX
小6の秋の遠足は、Z川の上流の奥Z川村にある、Z川渓谷だった。紅葉の名所でもある。
湿地帯のような場所も歩くので、全員長靴着用の指示が出た。
全員が長靴半ズボン少年、長靴スカート少女となった。長靴半ズボン少女もいた。
C子はなぜか短いスカートだった。

遠足予定日に雨が降り、予備日の1週間後も雨が降り、2週間遅れた。
紅葉は真っ盛りより少し枯れかけてはきたが、予定通りの日よりもむしろ美しかった。
11月になってしまった。山の奥ということもあり、雪も早い。少し雪が積もっていた。

午後の自由時間、先生たちはゆっくり紅葉を味わっていたが、子供たちは紅葉にはほとんど目もくれず、いろいろな遊びに興じた。
いくつかのグループに分かれた。
A樹とB斗とC子は泥巡(警泥)のグループだった。
A樹とB斗は同じチーム、C子は相手チームとなった。

C子のチームが泥棒の番だった。
B斗が岩に隠れていたC子を見つけた。
C子が逃げた。B斗が追いかけた。C子の方が速かった。B斗は追いつけず、ばててしまった。
途中でA樹が逃げるC子と追うB斗を見つけた。A樹もC子を追いかけた。
B斗がばててからも追いかけた。川の狭くなった所があった。C子は飛び越えて逃げていった。
A樹は飛び越えることができなかった。もっと息が上がっていなかったら飛び越えることができたとは思う。でも、ばててしまった。

853 :夢見る名無しさん:2016/01/14(木) 20:45:34.03 ID:sfOTiAEXX
A樹とB斗では、短距離ならB斗、長距離ならA樹の方が少し速い。
C子は、短距離でB斗、長距離でA樹に圧勝してしまったのだ。

A樹はB斗とC子が走る姿、B斗はA樹とC子の走る姿を思い浮かべた。
C子の方が背も低く、脚も短い。でも、一歩の幅、脚の回転、どれもC子が勝っている。
C子は短いスカートだった。スカートもほとんど乱れずに走っている。
もちろん、A樹とB斗はC子のスカートの中の白いパンツ、白のハイソックス、赤の長靴にはさまれた大腿の後部を見せ付けられながら、C子を追いかけることにはなった。
でも、ほんの少ししか見ることができなかった。
C子は長い赤の長靴、A樹とB斗は黒の長い大人用長靴を履いていた。そこから白のハイソックスがちらりである。
長い長靴は、脚の回転を強調していた。A樹とB斗がC子に運動能力が負けていることを強調していた。
A樹とB斗は息が収まってからたまらなくなった。

遠足が終わり、校庭で解散した。
A樹とB斗はそれぞれ、帰り道、一人になり、誰も見ていないところで、泣いた。

854 :夢見る名無しさん:2016/02/06(土) 14:17:14.08 ID:amKqA1PJO
>>847
ラガーシャツと半ズボン、白いハイソックスに、A子さんからもらった黒の大長靴を履いた自分の写真を、JはA樹とB斗とC子に送ることにした。
そんな自分の写真を撮るために、三脚も買った。Jの持っていたカメラには自動撮影の機能は付いていた。
A子さんからもらった大長靴、『男のコのように』を歌ったときの特製の黒の長靴を履いた姿を何枚か撮り、そのうち一番気に入った1枚ずつをA樹、B斗、C子に送ることにした。

A樹君、お元気ですか。
教育実習のときは本当にありがとう。A樹君たちのおかげで、先生になる決心がなおいっそう強くなりました。
前にも聞いたけど、A樹君たちは真冬でも半ズボンなのですってね。雪が降ったら長靴を履いて元気に外で遊ぶとか。
いいことですね。よく学びよく遊べ、と昔から言います。
教育実習は梅雨のころでしたね。長靴に半ズボンで元気に遊んでいたA樹君たちの姿を見て、冬の雪の日も元気に強く賢く優しくなっていくA樹君たちを思い浮かべます。
A樹君たちに始めて会ったのは、教育実習の少し前に、ショッピングセンターにキャンペーンに来たときだったね。
私はもう歌手は引退してしまったけど、あの時みんなで歌った『男のコのように』って歌、覚えている?
あの歌は長靴半ズボンで歌ったよね。長靴半ズボンで歌いたいと私のほうから事務所の人に頼んだの。
あの時、女の人のブーツでない長い長靴で、激しく踊っても脱げない長靴を探していたの。
どうしてもなくて、特別に作ってもらったの。ものすごく気に入ったわ。
教育実習が終わってからなのだけれど、行きつけの靴屋さんで買い物をしたとき、黒の長い長靴をいただきました。
紳士用大長靴っていうそうです。私の足に合うサイズがありました。
『男のコのように』はこの長靴でやりたかったって今思えてきました。でも、これだと脱げてしまうの。
これから寒くなってきます。
初めてみんなで歌って踊った『男のコのように』を思い出して、今年の冬も半ズボンで、雪が降っても長靴に半ズボンで元気にがんばってください。

B斗にもC子にも似たような文面の手紙を添えた。
C子には、Jの一番のお気に入りのピンクの長い長靴を履いた姿の写真も添えた。

855 :夢見る名無しさん:2016/02/06(土) 15:16:41.86 ID:amKqA1PJO
A樹たちにJからの手紙が写真とともに届いた。
A樹たちが喜んだのは言うまでもない。A樹もB斗もC子もJからの手紙と写真を見せ合った。
C子にだけピンクの長靴の写真があることに「いいなあ〜」とA樹とB斗がうらやましがった。
A樹もB斗もC子が女の子だからということで、ホンネのところでは納得してはいた。C子はそれでもうれしかった。
A樹もB斗もC子も返事を書くことにした。それぞれで書いて一緒に送ることにもした。
そして、手紙だけでなく、自分たちの写真も一緒に送ろうということになった。
やはり、Jと同じで長靴、ハイソックスに、A樹とB斗は半ズボン、C子はスカートがいいね、ということになった。

A樹「カメラ、どうする?」
当時はデジタルはなく、アナログのフィルムだった。
24枚とか36枚とか72枚のすべてが終わらずに現像すると残りが無駄になってしまう。
B斗「僕たちのうちのカメラ、フイルムがあと何枚残っているか、調べてこよう。」
調べた結果、B斗のうちのカメラがあと10枚で終わりで一番少なかった。B斗のカメラを使うことにした。

翌日、学校が終わると、いつもなら校庭で遊んでいくけれど、すぐに帰って、晴れてはいたけれど長靴に履き替えてB斗の家に向かった。
B斗も長靴を履いてカメラを持って待っていた。
A樹は白と黒の横じまのラガーシャツに黒の半ズボンに黒の長靴、白のハイソックスがちらり、
B斗は黄色のTシャツに紺のデニムの半ズボンに黒の長靴、白のハイソックスがちらり、
C子はピンクのブラウスに赤のスカートに黄色の長靴白のハイソックスがちらり、
だった。
A樹の長靴もB斗の長靴も長かったが、C子の長靴が一番長かった。

A樹、B斗、C子が一人ずつの写真で3枚、A樹とB斗、B斗とC子、C子とA樹の二人ずつの写真が3枚、
C子の長靴を履いたA樹の写真、C子の長靴を履いたB斗の写真、A樹の長靴を履いたC子とB斗の写真、B斗の長靴を履いたC子とA樹の写真、
それぞれ1枚ずつの計10枚である。
どの写真もJの歌『男のコのように』を意識したポーズを取った。

A樹とB斗は黒以外の色で黄色の、そして一番長いC子の長靴を履けてうれしかった。
C子は黒の長靴を履けてうれしかった。

856 :夢見る名無しさん:2016/02/06(土) 15:17:54.98 ID:amKqA1PJO
B斗の家では写真屋で大急ぎ現像した。
最後の10枚についてのことは事前に姉のK子も口ぞえして両親の了解を取っておいた。
両親も、いい趣向だといって許してくれた。以前取った家族旅行の写真もあるので、現像の費用はB斗の親が持った。

A樹もB斗もC子も大急ぎでJへの返事を書いた。
C子はともかくA樹とB斗は作文が苦手だったが、今回は一日で書き上げた。
特に、真冬でも半ズボンでがんばること、雪が降っても長靴に半ズボンを履いて元気に遊んで強くなることは、力強く誓った。
10枚の写真が4セット出来上がった。3セットは3人が受け取り、1セット3人の手紙とともにJに送る。
郵便代は3人の小遣いから出し合った。

ポストには3人そろって入れることにした。
学校から家に帰ってから、B斗の家に集合した。
その時間帯から雨がぱらぱらと降り出してきた。
A樹もC子も迷わずに長靴を履いた。B斗も長靴を履いて待っていた。
長靴半ズボン少年2人と長靴スカート少女1人がハイソックスをちらりと見せながらポストに向かった。
写真とほぼ同じ服装である。3人は声を揃えて、封筒をポストに投函した。

857 :夢見る名無しさん:2016/02/06(土) 15:37:24.16 ID:amKqA1PJO
847さんへ
勝手に話を継いでしまいました。
話の続きを作ってつないでいくことをご期待されているのかと忖度いたしました。

854のJさんの手紙、855から856のA樹君、B斗君、C子ちゃんからJさんへの返事、うまく書けませんでした。
皆様の文才に期待しております。
856以降のJさんからA樹君たちへの返事についても、皆様の文才に期待しております。
ただ、今までに設定してきたシチュエーションはできるだけ尊重してください。
ただいま、A樹君たちは小学校3年生です。
話が時間的に激しく前後していますのでお気をつけください。
レスがなく、時間がたち、私の中で書きたい衝動が実ってくれば、私が書いてしまうかもしれません。

今日は疲れましたのでこの辺で失礼します。

858 :夢見る名無しさん:2016/02/12(金) 19:25:04.93 ID:sDWI7dVrR
A樹からJへの手紙

J先生。手紙と写真、ありがとうございます。
ぼくもJ先生の教育実習、楽しくてしようがありませんでした。
J先生とはじめて会ったのは、教育実習の少し前、あのショッピングセンターでしたね。
そのときは歌手としてでした。ぼくはその前からJ先生のファンでした。
ショッピングセンターに来たのは2回、その後、ぼくやB斗やC子のためにわざわざ来てくれました。
うれしかったです。そんなJ先生がぼくたちの小学校に教育実習に来てくれたときはほんとうにうれしかったです。
J先生はやさしくておもしろくてかっこよかったです。
J先生の歌でぼくは『男のコのように』がいちばんすきです。
ぼくたちと同じ半ズボンに長ぐつでハイソックスというのがよかったです。
ぼくもJ先生のように頭がよくて運動しんけいがよくてやさしくてかっこよくなりたいです。
ぼくたちは真冬でも半ズボンでがんばっています。雨や雪には長ぐつをはきます。
J先生のおっしゃったように、早ね早おきをしてすききらいをせず何でも食べて、
真冬でも半ズボンで、外がぬれていたら長ぐつをはいて元気に外で遊びます。
べんきょうもいっしょうけんめいします。そして、J先生のように、やさしくかしこく強くてかっこいい人になります。
J先生も、大学でのべんきょう、新しい学校での仕事、がんばってください。


B斗からJへの手紙

J先生、こんにちわ。J先生がいなくなってさびしいです。
J先生が教育実習をしてくれたときの思い出が今もわすれられません。
J先生の歌では『男のコのように』がいちばんすきです。
ぼくたちの小学校では真冬でも半ズボンでがんばっています。ぼくもです。
雨や雪になると長靴をはきます。長靴をかっこ悪いという人もいますが、ぼくはそうは思いません。
J先生が歌を歌うとき、教育実習で雨の日に、半ズボンのような服に長靴をはいていたとき、J先生を本当かっこいいと思いました。
J先生のじゅぎょうはわかりやすくて面白かったで。
ぼくもJ先生を見習って、すばらしい人になりたいです。
そのためにも、どんなにさむくても半ズボンでがんばります。長ぐつをはいて思い切り遊び、家や学校をよごしません。

859 :夢見る名無しさん:2016/02/12(金) 19:41:34.92 ID:sDWI7dVrR
C子からJへの手紙

J先生、お手紙とすてきな写真、ありがとうございます。
J先生とはじめて会ったのはあのショッピングセンターでしたね。
ショッピングセンターでは2回、その後、私やA樹やB斗に会いにわざわざ来てくれました。
それだけでうれしかったのに、教育実習にJ先生が来たときはうれしくて飛び上がりそうでした。
J先生の歌でいちばんすきなのは『男のコのように』です。
わたしの小学校では真冬でも男の子は半ズボン、女の子は短いスカートと決まっています。
雨や雪のときは長ぐつをはきます。中には長ぐつはかっこ悪いといってはきたがらない人がいます。
前にJ先生に言ったように、長ぐつをはかないと学校をびしょびしょによごしてしまいます。
そのとき私、きたない言葉を使ってJ先生に注意されました。ごめんなさい。
J先生のハイソックスは清けつ感があってほんとうにすてきです。
J先生はハイソックスをよごさないために長ぐつをはくとおっしゃっていました。
私はJ先生のすばらしさに感動してしまいました。
私も、いっしょうけんめいべんきょうして、J先生のような人になりたいです。
さむくなっても、長ズボンははきません。タイツもはきません。早ね早おきをしてすききらいせずに何でも食べて、元気に外で遊びます。
ハイソックスをみだしなみにして、雨や雪の日は長ぐつをはいて思い切り外で遊び、ハイソックスもうちも学校もよごしません。
J先生、新しい学校でがんばってください。

860 :夢見る名無しさん:2016/02/12(金) 20:22:14.21 ID:sDWI7dVrR
JからA樹への手紙

A樹君、心のこもったお手紙ありがとう。
A樹君、B斗君、C子ちゃんが半ズボンやスカートに長靴をはいている写真、よく撮れてるわね。ありがとう。
A樹君のやさしさにはいつもなぐめられていました。いつも教卓をぞうきんでふいてくれてたわね。
それにA樹君は勇気のある子ですね。
ショッピングセンターで変な男の人に追いかけられたとき、お姉さんを守ろうとしていたこと、よく覚えています。
でも、危ないことをしてはいけませんよ。あの時は逃げたのが正解です。A樹君もちゃんと対応したね。
私は、A樹君がやさしくて勇気があってかしこくふるまうことができる子になってほしいと思っています。
本当のやさしさは知恵と勇気に支えられています。
本当の知恵は勇気とやさしさに支えられています。
本当の勇気はやさしさと勇気に支えられています。
真冬でも半ズボンで雪の日は長靴を履いて元気にかけまわるA樹君を思い浮かべると、今もそうだけど、もっともっと知恵と勇気とやさしさにあふれたA樹君になっていることでしょう。
私が来年度から先生になるF大学付属小学校には制服があります。
制服は、真冬でも、男の子は半ズボン、女の子は短いスカート、男の子も女の子も白のハイソックスです。
雨の日にその子たちを見ましたが、しっかりと長靴を履いてハイソックスを汚さないようにしていました。
A樹君も私の学校の子たちに負けないようにがんばってください。

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